広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前いろいろ2018年末

2019-02-28 00:31:50 | 津軽のいろいろ
遅ればせながら、2018年末~2019年始の弘前市内の光景いろいろ。
●アプリーズてっぺん
2017年夏に、弘前駅ビル「アプリーズ」てっぺんの看板の工事をしていた。
現在
一見、以前と同じものがきれいになっただけの気がした。
少し違って、以前のもの(ストリートビュー等で各自ご確認ください)は、文字が出っ張っていて夜は自発光していた。
現在は平面に書かれているように見える。下に照明は見当たらないようだけど、夜は暗いまま?

●ルネスアリー
2018年秋には、中土手町と中央弘前駅前を通り抜ける商業ビル「ルネスアベニュー」が2017年3月に閉鎖され、解体されていた。
昨年12月26日に、残った部分をリニューアルして営業再開された。ただし、訪れた日は全館休業だったので、土手町側外観だけ。
右隣はスマイルホテル弘前(旧・弘前国際ホテル
以前のルネスアベニューがどういう外観だったか記憶になかったが、こちら側は建物がそのままで、外壁なども以前とほぼ同じ。
ただし、壁面の「RENAISSE AVENUE」が「RENAISSE Alley」になった。

リニューアルに際して、名称が「ルネスアリー」に変わった。
ルネス街(1980年)→ルネスアベニュー(2006年)→ルネスアリーと変遷したことになる・

12月26日は部分オープンで、2019年年明け以降順次営業店が増え、3月フルオープン予定。
飲食店は8店舗で、中三や代官町から移転するものもある。2階にはカプセルホテルができる。
というのは、陸奥新報と弘前経済新聞の両サイトの受け売り。公式サイトが存在しないようで、よく分からないのが惜しい。

【2021年2月17日追記】2020年の新型コロナウイルス感染症流行の影響らしいが、2020年11月いっぱいで、ルネスアリーの全テナントが撤退・閉店してしまった。

●バス停アイテム
弘前公園外堀沿い。
土手町循環100円バスの陸奥新報前バス停
バス停のポールの手前には、
「弘前市」と書かれた黄色い除雪道具
表示もあって、
「バス停の除雪に、スコップをご利用ください。 弘前市建設部道路維持課」
厳密には「スコップ」じゃなく、プラスチック製の「雪べら」だね。これのことを北海道では「ジョンバ(英語由来)」と呼ぶそうだけど、秋田ではまったく使わない言葉。
【2021年2月17日追記】ここは道路としては県道で弘前市道路維持課の管轄外。弘前市が「道路管理者として設置」したのではないことになる。

歩道と車道の間に雪山ができていて、バス乗降に支障があるので、ボランティアで除雪してというもの。
そのおかげか、乗降に支障がない状態になっていた。

富山県や青森市では、だいぶ以前から道路やバス停に除雪道具を設置していたが、弘前や秋田市では(試験的にやったことはあるとは聞いたが)見たことはない。
今回の弘前市でも、陸奥新報前しか見かけなかった。一般路線の住吉入口下り側なんて、踏み分けられてできた狭い道がツルツルの斜面になっていて、乗る時は怖かった。
【28日追記】ネット上の情報では、2015年~2016年のシーズンに、城西大橋の南袋町入口上り側にも同じものが設置されていた。どちらも、バス停前に民家や企業など建物がなく、その善意の除雪に期待できないから置いたのだろう。住吉入口下りは、昔は駐車場だった気がするけれど、今は立派な建物が建ったから…

自助共助じゃないけれど、道路管理者やバス会社の手も限られるし、もっとやればいいのに。

●ドームカメラ
ここ何年かで、街中の監視カメラが増えた。昔は細長い箱型=テレビカメラ型のカメラが定番だったが、最近はドーム状の覆いのついたカメラも多い。目立たない、死角が少ない、本体の保護といったメリットがあるらしい。弘前ではこんなところにも。
交差点の信号柱の上

銀色のPanasonic製ドーム型カメラ
逆「し」の字のアームから、色が違うものをつり下げて、小さいながらかえって目立つ【28日補足・以前のカメラはアームの付け根部分にあったはず】。商店街のようなもっと低い位置にある防犯カメラと同じものに見える。

これはおそらく、道路交通状況を監視するための青森県警のカメラ。昔は、街中に設置されたカメラといえばこれぐらいしかなかったのでは。
昔は、どっちを向いているのかが一目瞭然のテレビカメラ型のカメラだった。単に車の流れを見ているだけだから、どっちを向いているか分かっても問題はない。ドーム型のほうが安いから、これに更新したということだろうか。たしかに、車の流れを見るくらいなら、汎用品で十分そう。

秋田県警では、交通監視用は、昔よりは小型になったものの、テレビカメラ型のカメラを今も採用している。犯罪抑止捜査用の「街頭防犯カメラ」は、ドーム型(たしかPanasonic)だけど。

●SWANにPOLICE
もう1つ青森県警。
青森県のパトロールカーの車体側面には、県の鳥(県民鳥と称するようだ)である白鳥が、黒地に白抜きで描かれていた。
(再掲)
近年、パトカーに「POLICE」の英字や警察のエンブレムを追記する都道府県が増えている。

青森県でもそうしていると聞いていたが、白鳥はどうなったかと思っていた。
白鳥とPOLICE
写真のような小さい車でも、白鳥を前方へ移動させることで残していた。エンブレムはなし。


雪が少なかった今年の秋田市は、もうすっかり消えた。アメダスのデータでは、今も弘前市は50センチほど積雪がある。
昔の今頃、入学試験で弘前へ行って、その雪の多さに驚いたのを思い出した。
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川看板の標語

2019-02-27 00:33:07 | 秋田の季節・風景
最近何度か取り上げている、川岸に立てられる川の名前を記した「河川名看板」。
国土交通省が直接管理する一級河川本流では、ある程度の統一が図られてはいるものの、地域や時期による違いも多い。※この記事など参照

今まで何度か、雄物川の左岸秋田大橋下流側に立つ看板の写真を載せていた。
霧がかかっているわけでなく、対岸が橋桁に隠れて見えないだけです
建設省時代から立つもので、本来の決まりとは漢字とひらがなの向きが逆転している。

さらに特徴的なのは、看板の側面に標語が書かれていること。
現在設置される新しいものは、側面がない単に2枚背中合わせの設置。古いものでは、側面はあるが、青やグレーに塗られているだけのものもある。Googleストリートビューで確認した限り、秋田市内の雄物川で標語が書かれた看板はここだけのようだ。

今まで、その標語の文面は気に留めないでいた。どうせ県管理河川にある「川は心のふるさと」的なものだと思いこんで。
ところが、そうではなかった。
 上流側と下流側で違う標語
下流向きは「夢がありますわが街秋田 未来を託します雄物の流れに」。
どんな夢なんだろう。託された夢は2キロほどで日本海へ流れ出てしまうけど…

上流向きは「川の流れは文化の流れ 文化は人間都市秋田を育む」。
こっちは文化。略せば「川の流れは秋田を育む」ということ?
「人間都市秋田」というフレーズは、おそらく「きらめく北の人間都市あきた」からの借用。

「きらめく北の人間都市あきた」は、秋田市が一時期使っていたキャッチフレーズ。
平成に入ってすぐ頃に使い始めたようで、1991(平成3)年度に策定された「第7次秋田市総合計画」が初出かもしれない。以後、少なくとも2001年頃までは秋田市の広報などでよく使われた。最近は…【2021年11月9日追記・1991~2001年は、石川錬治郎氏が市長だった期間と一致する。】
【27日追記】秋田市の15分間の広報番組を、AKTでは「きらめく北の街から」という番組名で放送していた時期もあった(少なくとも1998~2001年度)。なお、「花時計からのたより」は5分間で別内容。

どちらの標語も「わが街秋田」「人間都市秋田」としていることからすれば、雄物川流域の全市町村ではなく、秋田市だけを指しているのだろうか。
「人間都市秋田」があることからすれば、平成初期以降の作・設置と考えられる。キャッチフレーズに「です/ます」を使うのは、ちょっと昭和っぽい雰囲気もする。
誰が作った標語なんだろう。建設省の人かな。
川の看板の側面に、少し昔の秋田の名残りがあった。


さて、先日、本荘に行った時、子吉川左岸の由利橋上流(ポンパル付近)にも、標語入り看板があった。
その時は、当たり障りのない標語に感じ、撮影しないでしまっていたのだけど、こうなったら気になる。
ストリートビューで片面だけ判読できた。
「みんなで守ろう 魚の住めるきれいな川」
これは川にありがちなオーソドックスな標語だね。でも、標語自体は他で見た覚えがないから、子吉川オリジナル?
板面の英語表記と同様、側面も文字の配置などが雄物川とは微妙に異なるから、別口で発注されたのだろう。

さらに、1つ下流の本荘大橋上流右岸にも、標語入り看板があった。
「日本海に焦がれ 夢みる子吉川の流れ」
子吉川を擬人化したロマンティックな標語。

ストリートビューでは見られない側の標語も気になるし、他の看板ではどんな標語があるのか、秋田河川国道事務所管外でも標語入りは存在するのか、気になり出した。
本荘大橋の見えなかった面を確認
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配達エリアの示し方

2019-02-26 00:19:25 | 秋田の地理
宅配業者ではない店が、各家庭に商品を配達してくれるサービス、つまりピザや寿司、ネットスーパーや店頭購入商品の配達といったもの、が増えた。
昔ながらの、ご町内の御用聞きとか店屋物の出前よりは広域なので、もし自分の家に届けてもらおうと考えた時、自宅が対象エリアなのか、見極めが必要になる。
そんなことについて、過去にも掲載したヘタで分かりにくい地図にも関係しそうな話。

宅配ピザ会社などでは、ネット上で届け先の住所から自宅が対象エリアかどうか分かる。チラシにも、地図で明示してくれることが多い(チラシが届いた時点で対象エリアなんだろうけど)。
ところが、店によっては、分かりにくい方法で対象エリアを示してくれることもある。
直接「○○町なんですが、届けてくれますか?」と聞くのが手っ取り早くて確実だし、本来はエリア外だけど境目付近なら融通を利かせてくれることもありそう。
でも、チラシやネットも大事な広告媒体だし、一見さんは聞きづらいこともあろう。分かりやすく示すことが大事なはず。


秋田市内のとある高級な配達弁当のお店。秋田市外では歴史がある企業だそうで、何年か前に飲食店として秋田市進出、数年前に宅配も始めた。
そのチラシの配達エリアの表示が、以前からとても分かりにくい。
最近のチラシより
配達無料になる金額が2段階に分かれていて、特に右の8000円以上のエリアが問題。
秋田市の地理を分かる方は感じると思うが、地名の掲載順がメチャクチャ。なぜか横森がトップだったり、隣り合っていて対になるエリアとして認識される、上新城と下新城、上北手と下北手が離れ離れになってしまったり。北から順にとか、五十音順とかでなく、ランダムに近い。

実は、2年くらい前のチラシの書き方は若干違った。同社ホームページにはまだそれが残っていた。


両者を比べると、(見落としがあったらスミマセン)
・ホームページ(旧チラシ)にあって、現チラシにない地名
中島、向浜、御所野、手形山

・現チラシにあって、ホームページ(旧チラシ)にない地名
手形、大平台、桜ヶ丘、浜田  ※「桜ヶ丘」は桜ガ丘が正当

・両者で扱いが違う地名
南通 ホームページでは8000円、チラシでは5000円

ホームページとチラシで異なることは、まずは営業上うまくない。
距離は離れているが、需要はありそうな「御所野」を現チラシで抜かしたということは、配達を取りやめたということなのか? 等。

それよりも気になるのが、ホームページとチラシどちらにしても、地名の順番だけでなく地名の選び方も、かなりいい加減なこと。
「臨海」なんて正式な地名ではない。国道7号線(臨海バイパス)沿線を指してそう呼ぶが、明確な定義はない。「山王臨海町」はあるけれど「山王」に含まれる。【26日追記】多くの市民のイメージとして、臨海はもっと広範囲であって、正式な地名としては川尻~山王~八橋~寺内一帯の西側と認識するはず。
「中島」「追分」はここに挙げる階層の地名ではない。それぞれ「千秋」「金足」とするべきであろう。

「川元」と「川尻」を区別しているような、細かく区分けしている部分もある一方、あっていいはずなのに載っていない地名もある。
「山手台」「大平台」があるなら近隣の同じような新興住宅地「桜台」「南ケ丘」はなくていいのか、「勝平(割山)」がないけど「新屋」に含むのか、「港北(こうほく)」は「土崎」に含むのか。
(川でなく地名としての)旭川、新藤田、保戸野、旭北、高陽、旭南、大町、茨島、卸町、御野場なんかは、載せるだけの需要がありそうだし、5000円か8000円の境界になりそうな場所もあるのに、載っていない。

5000円のエリアは詳しく示し、8000円のエリアは外周の地名を挙げて、「それより内側の各地域」とでもしたほうがいいのでは?


考えてみれば、ここは秋田市外発祥・秋田市進出間もない店。もしかしたら、秋田市の地理をよく知らない人が、地図を見ながら苦労して書き上げたのか。秋田市の地理を知る人なら、(広面や桜の陰に隠れて少々マイナーな)横森をいきなりトップに出したり、上/下新城・上/下北手を分離したり、そんな大胆なマネはできないんじゃ…
でなければ、地理(地図の読み書き、空間認識)がものすごく苦手な人とか。言っちゃ悪いですが…


ところで、この店のホームページとたしか以前のチラシにも、秋田市の地図が載っていた。現在のチラシには掲載されず。
ホームページより一部を抜粋
一瞬、配達エリアの地図かと思ってしまうが…
川も線路も道路もなく、具体的な施設は「秋田駅」「秋田市役所」のみ。お店の場所すらない。

あとは、秋田市内を線で区切って、地名が書かれている。
その地名は土崎、土崎南、高清水…??
東、明徳、築山、そして日新。
そう、秋田市立小学校の校名である。つまり通学区の地図だ。

秋田市教育委員会のホームページでは、住所と学区の対応表を見ることができるが、それを地図に記したものはない。現在は、「MapExpert」という全国の学区が分かる民間の地図サイトは存在する。
これは貴重な地図か?! ※秋田市の学区に関する過去の記事

いや。この地図は、学区の区分け図としても、おかしい。
「外旭川」小学区がやけに広いと思ったら、「旭川」小学区を“併合”させてしまっている。(上の文字でも省かれていたし、この店は旭川地区に冷たいのか?)
さらに、「秋田市役所」と「秋田駅」の所在地は、それぞれ旭北小と明徳小の学区であるが、この図ではそうではない。印が西へ数百メートルずれてしまっているようだ。
そして、地図の範囲が市内全域でなく、土崎、外旭川、広面、日新などが端。その外側の港北、飯島や浜田方面などは茶色一色。

そんないい加減で中途半端な地図を市教委や地図会社が作るわけないので、店側(委託したデザイン会社等)で作図したのだろうか。けっこう大変な作業だったのでは? それが残念ながら間違っていては報われない。

ホームページには「地図は配達エリアの目安となりますので、」とある。
しかし、文字で示した配達エリアとは、範囲も地名の表記も一致していないわけであるから、目安にさえなっていない。
って言うか、弁当の配達に小学校の学区が、しかも地図でだけ出てくる理由が見当たらない。秋田市では(たいていの自治体でも)、小学校名=地名ではないし、学区はあくまで「通学するエリア」であって、それを「配達するエリア」に転用したら、かえって面倒になりそう。
無意味な地図である。


お店全体や商品への文句はありません。また、繰り返しですが電話等で相談すれば、臨機応変に対応してくれるということなのでしょう。
でも、配達範囲をもっと分かりやすく示せば、お客に無駄な不安を抱かせず、お店でも問い合わせ応対の手間も減らすことができると思いますよ。
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まきえもん試行錯誤

2019-02-25 00:26:10 | 秋田の季節・風景
千秋トンネル内に設置されて、稼働しそうで稼働しているんだかどうかよく分からなかった「定置式凍結防止剤散布装置『まきえもん』」。前回アップした(この記事後半)直後、さらに動きがあった。
前回の通り、まきえもん設置後、既存のガードパイプの一部が撤去されていた。散布時の干渉を防止するためだと思われるが、まきえもんのサイズとパイプのスパンは一致しないため、すき間が生じ、歩道から車道へ出ようと思えば出られるようになってしまっていた。
透明なので見づらいですが


今回、そのすき間をふさぐ形で、金属棒(?)と透明なアクリル板が設置された。
ガードパイプの形状の違いにも対応


手作りのようで、同じ形のガードパイプでも、そこに設置された棒と板の配置は微妙に違っている。なかなか複雑というか見栄えとしては…
なるほど。これならば、ガードパイプ並みの機能はある。しかし、目的はそればかりではないようだ。
※歩道部分から安全に配慮して撮影しました。
まきえもん本体の散布口の部分にも、ひさしのような形状で同じ材質のものが取り付けられた。

メーカーのサイトによれば、まきえもんコンパクトタイプは、本体の左右10メートル強、前方10メートル弱の範囲に散布できる。
その性能では、千秋トンネルの場合、上下線を分離する中央部の柱に当たるか、柱の間では反対車線まで飛ぶかしそう。別にそれでも構わないような気もするけど、それを防ぐためにひさしを設けて、前方への飛散を抑えたと思われる。
歩道との境のアクリル板も、狭いすき間にも、かつ本体と密着して設置されており、人の出入りだけでなく、歩道へ飛び散るのを防止する役目もありそう。

この頃、凍結抑制剤の袋を持った工事関係者が、まきえもんをいじっているのも目撃。
その後、23日時点では、歩道側の仮のコーンとバーは置かれたまま。だけど、
車道に白い粒が!
まきえもん前の車道に凍結抑制剤らしき粒が散らばっていた。まきえもんは稼働しているようだ。
上の写真では、車道中央部は、車が通行することでつぶされたり動いたりして、粒は見えない。
一方、まきえもんのすぐ前の白線付近には、粒がたくさん残っている。これって、ひさしではね返って落ちたものではないだろうか。まきえもん本来の性能ではこうならないのでは?
柱まで飛ぶのを嫌ったのは、凍結抑制剤の塩分で柱が劣化するのをおそれたのかとも思ったが、この状態では、今度は歩道側に影響が出てしまいそう。
画像検索すると、まきえもんの散布口の下に滑り台状の板を設置しているところがあった。千秋トンネルでも付けてみたらどうでしょう。

千秋トンネルのまきえもんがなかなか稼働しなかったのは、試行錯誤に時間を要したのが理由だったんだろうか。これで本格稼働なのか、コーンはいつ撤去されるのか、夏場はカバーなどがかけられる(長野県の屋外設置ではそうしている)か。そして設置した目的は達成できるのか。※続きはこちら
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弘南バス2018年末

2019-02-22 00:09:15 | 津軽のいろいろ
中古エアロミディに続き、昨年末~正月の弘南バスの話題いろいろ。
日野リエッセだけど…
2015年に宮園団地線で走っていた車。青森22あ86、50811-9号車。和徳車庫配置。
(再掲)2015年
弘南バスで大きな勢力を占める日野リエッセの中で、異端の車。中古車ではなく新車で入ったようだけど。【3月8日追記】いただいたコメントによれば、この車は中古車で、かつ弘南バスの子会社を経て、現在の塗装・和徳配置になったとのこと。それならば納得できる。
具体的には、ナンバープレートが別付番(他は中・大型と共通)、バンパーがボディーと同色(他は銀色)、側窓が黒い、ボディーの色味がやや異なるといった点。【25日追記】正面の行き先表示機自体は他のリエッセと同タイプのようだが、その枠が、弘南バス伝統の黄緑色でなく白なのも特異。【3月3日さらに追記】一般タイプのリエッセでは謎の系統番号(?)が併記される行き先でも、この車では表示されない。
以前は、ヘッドライトの間に「弘南バス」の行灯(点灯はしないかも?)があってこれも特異だったが、今はボディ・バンパーと同じ色の板になった。ネット上の写真によれば、2017年8月には行灯があり、2018年9月16日にはなくなっていた。
正面右のエンブレム(シール?)もなくなっており、塗装し直されたのかもしれない。

客席は、運転席側は観光バスのような、2人掛けで白いビニールカバーがかかったもの。他のリエッセは1人がけでグレーのカバーなのと違う。
この車は、白神山地方面の「暗門白神号」運用がメインらしい。最長では2時間以上走る便もあるから、豪華なんだ(ナンバープレートが違うのはなぜ?)。
冬は暗門白神号は運休だし、夏場でも他のリエッセが暗門白神号に入る(区間便?)こともあるそうで、結局はこの車も一般路線にもけっこう入るということらしい。
弘前駅から学園町まで、たった20分(そんなにかかるっけ?)の豪華な運行。大型の元貸し切り車の運行が多かった20年ほど前を少し思い出す。


方向幕について。
昨秋少々触れた、2018年10月の路線再編で、「田代経由西目屋村役場・居森平線」が短縮されて「西目屋村役場線」となった。
西目屋村役場行きリエッセ。これが多数派仕様

行き先表示
役場行きの方向幕がちゃんとあるということは、昨秋に新しく作ったコマなのでしょう。今も幕を印刷できるのか。
フォントはスーラのようだけど、どうして青色なの?【3月3日追記】あまり意味がない謎の系統番号も表示されない。

枯木平行きなど他の再編路線も含めて、LED式の車(マイクロも中型も)では、上段に小さく「大学病院・市役所」とか経由地が表示されるようになった。既存路線は変わらない模様。全路線に広めてほしい。
【2020年4月13日補足】2020年春時点の中型のLEDでは「市役所・茂森・常盤坂経由(ここまで小文字、改行)西目屋村役場前」。
【2023年11月1日補足】2023年10月時点でも、中型のLED表示は変わらず。マイクロバスでも同じレイアウトの模様。2023年11月からは、相馬線と統合されて経路・経由地が変わったため、表示は更新されたはず。


(再掲)雪山をギリギリ通過する日野レインボー
浜ノ町経由で藤代車庫へ帰る青森22か13-44、51108-5。
弘南バスでは「車庫」のことを「営業所」と表記することも多いのでそれはいいけれど、見慣れない方向幕。
書体はMBD101でなく「見出丸ゴシック体MBD31」かな
「藤代営業所」と略さずに文字幅を狭くして表示するのが珍しい。かつての秋田市営バスの「臨海営業所」に似ている(あちらはやや太いMBD101?)。【25日訂正】秋田市営バス時代は「交通局(=中央営業所)」で、臨海営業所になったのは中央交通移管後なので、市営バス時代にMBD101でそう書かれてはいませんでした。思いこんで書いてしまったので削除します。ただ、移管後のスーラの「臨海営業所」と文字の配置は似ている。

一般的なのは、
(再掲)2002年

(再掲)
「藤代営」「藤代(営)」と略す。
同じ車でも城西大橋経由のコマは「藤代営」のようで、弘南バスの方向幕はほんとにバラエティ豊か。
【2023年6月5日追記・浜ノ町/浜の町の表記について】アップ時に見落としていたが、現在では地名としては「浜の町」と「の」がひらがなが正当。昔は「浜ノ町」だったようだが。写真のLED表示のほか、たしか幕で「藤代営」と表記するものでも「浜の町」表記。したがって、「(浜ノ町)藤代営業所」表記の幕は古いものなのかもしれない。


地元スーパー「佐藤長」がラッピング広告を出していた。同社のバス広告はこれまでなかった気がする。
弘前営業所と和徳車庫の中型(どちらも朝日自動車中古、前・後ドアのレインボー)に、ピンクとオレンジの色違いで1台ずつ確認。年末年始は土手町循環100円バスと大町回り城東環状100円バスに使われていた。

弘南バスでは珍しい(秋田でも近年は減った)、両側面と後部の全面を使ったフルラッピング。窓より上・屋根下には「津軽を愛し 津軽と共に 地域密着」と書かれている。
青森200か952 51215-2 弘前営業所

10-16 51217-9 和徳車庫
両車違う面しか見られなかったので、色違いでもデザインは同じなのか違うのかは不明。
あっさりとしたデザインだけど、なかなか情報量は多い。ヒロロ店の営業時間(だから市街地で運用されるのか?)とか、ピンクの側面最後部には「土曜日はたまごの日」とある。
頭にリンゴをかぶった女の子は「しんこちゃん」、魚にかみつかれた(?)男の子は「せんたろうくん」だって(服に新/鮮とある)。苗字は佐藤さん?
年の瀬の土手町を行く。リアウインドウには場違いに医院の広告

※弘南バスの次の記事は2020年正月
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仮の止まれ

2019-02-21 00:03:12 | 秋田の季節・風景

秋田市内の住宅街などでたまに見られる、ある意味、雪国の冬の風物詩。

雪が多かった頃の撮影

あるいは、

これは雪融け後の別の場所

上2つの住宅地の交差点の写真。ちょっと違和感がありませんか? 左手前の「止まれ」の道路標識に注目。 最初の写真はそもそも背がかなり低い。 2枚目も若干低い(斜め向かいの反対方向に立つ、本来の止まれと比較できます)が、そんなことよりも標識の板が小さい。 そして、どちらも支柱が無塗装の鉄パイプで、地際には緑色の物体がある。
お察しかと思いますが、これは仮設の標識。

 

緑色のものは重石のタンク。水を入れているはず。【3月1日補足・10キロのタンクを2個設置】 全国的には、工事などで本来の標識が隠れるような場合の代用、新設の信号機が稼働する直前に撤去を前提とした規制のためなどに使われる方法のようだ。三脚タイプも存在する。 秋田のこの2か所に仮設止まれが置かれたのは、別の理由。 標識の支柱に、車などがぶつかり、撤去するしかないほど破損してしまった。→立て直さないといけないが、雪が積もっていては工事ができない。→だから仮設した。という流れのはず。

 

止まれ以外の標識(警察管轄だけでなく道路管理者管轄も含めて)がこのように仮設されているのは、見た覚えがない。 標識の内容によっては、なくても大して困らないもの(住宅地の「駐車禁止」とか)もあり、そういうのは本設置までないままにしておくのだろう。止まれはあるべき場所になかったら事故のもとだから、仮設しないわけにはいかない。
すぐに工事できないのは、積雪のほか発注や予算といった、警察の手続き上の成約【22日訂正】制約があるかも。 標識が壊されたのも、雪でスリップしたとか目測を誤ったとか、今年は出動していないけど除雪車の手元が狂ってうっかりといいった、雪に関係するアクシデントが起因することも少なくないだろう。(そんな理由から、ここでは雪国の風物詩とします。)

仮設については上記の通り。では、とても低かったり、標識が小さかったりするのはなぜ?
たぶん、たまたま。 倉庫にストックされていた、仮設用の部品や標識を持ってきたためだと思われる。
この2か所は、低くしたり小さくしたりしなければならない立地ではない。逆に言えば、低かったり小さかったりしても、支障はない。つまり、あり合わせで手近にあったのを使ったのでは。 秋田県警では、標識の裏面に設置した業者と年を示すシールを貼ることになっていて、この仮設標識にもあった。標識の支柱などではなく、標識の板そのものについて示すようだ。低いほうは2009年、小さい2000年とあった。 信号機の仮設では、(老朽化でなく)電線地中化に合わせて区間内の信号機を一斉更新した際など、取り外した信号機でさほど古くないものは、予備用としてストックされる。 同様にこれらの「止まれ」も、きっとどこかである程度設置された経歴を持つはず。 低いほうの止まれは、標識部分はごく一般的なもの。小さい止まれは、あまり見覚えがない。
道路標識のサイズ(寸法)は「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」で規定されている。「止まれ」の「一時停止」は、一辺80センチ。 ただし「備考」において「道路の設計速度、道路の形状又は交通の状況により特別の必要がある場合にあっては、図示の寸法の2倍まで拡大し、又は図示の寸法の2分の1まで縮小することができる。」とされていて、大きくも小さくもできる。これはおそらく認められた最小の一辺40センチか。 止まれ以外の標識では、秋田市中心部の仲小路や、新しい道路の自転車歩道通行可を示す標識に採用例がある。止まれの小さいのは、市内の住宅地になぜか1枚(?)だけ設置されているところがある。仲小路にも以前はあったかもしれない。それが地下トンネルかエリアなかいちの工事時に撤去されたものかも(根拠なし)。【21日追記】その住宅地に1枚だけある小さい止まれも、これと同じ年・同じ業者のシールが貼られていた。 住宅地への仮設が「特別の必要がある場合」に該当するかどうかは疑問だけど、まあいいでしょう。

最後に、

こんな「止まれ」も

角度を変えて

支柱が傾いた状態。もっと傾きが少ない状態のものは、秋田ではけっこう見かけるが、これは傾きが大きい。
警察としては、この状態を把握している。なぜなら、警察署の名前入りのコーン(※)が2個置かれているから。 ※一般には「コーン」と呼ぶ三角錐【21日訂正】円錐のものを、警察や警備業界では「パイロン」と呼ぶそうなので、これはパイロン。 ここの場合、運転者の視点では「止まれ」であることをそれなりに認識できるし、通行量は多くない。道路が交わる角度や、建物がないために、見通しもいい。倒れたとしても向きからして通行を支障することはなさそう。
そうした状況から仮設しなくてもいいと判断して、傾いたままで、歩行者や車がこれ以上ぶつからないようパイロンを置いてお茶を濁しているのだろう。 大きな問題はないと思うけれど、万一雪がたくさん積もれば、パイロンが埋もれるなどしてやっかいかも。 【21日追記】この止まれ標識本体は、右上が裏側に向かって折れている。支柱の傾きとは逆方向だから、今回とは別件でひっかけられたと考えられる。通常の秋田県警の対応では、この程度は存置されるが、ここは支柱更新と同時に「STOP」併記の新しいのにされるかもしれない。
春になれば、なのか予算が付けば、もしくは新年度になれば、これらの止まれは本来の姿になることであろう。 秋田県以外の雪国でも、こんな感じなんでしょうか。 ※雪とは関係ないと思われるが、道路管理者(秋田県)管轄のひょっこりと傾いた標識も、傾いたまま。

※その後、3月7日には、仮設の止まれ2つは復旧されていた。標識本体は、どちらもSTOPが入っていない旧タイプ。低い仮設だったほうは、以前は色が薄れていたのでそれとは別のものが設置されたと思われる。本設置も、新品ではなくストックを使ったようだ。この記事にて。 大きく傾いたほうは、【追記・2020年1月27日時点でも】まだそのまま。※2020年2月中頃になって(17日に確認)、やっと修理された

※別の仮設止まれについて、この記事後半。 ※低い止まれ、傾いた止まれのその後などの続きはこちら
※さらに別の仮止まれ、秋田市内の仮設標識総括

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階段でソリ

2019-02-19 00:25:17 | 昔のこと
暖かくなって、18日15時には、秋田市の積雪は観測上ゼロになった。今後も多少は積もることはあるとは思うけれど、春が見えてきたかな。

まだ雪が多少あった、1月末の写真とともに昔の思い出。
千秋公園二の丸広場
↑東・秋田駅方向を背にした写真。左方向が市立図書館明徳館や県民会館(解体済)前へ下りる坂、右が胡月池方向。正面の建物が売店で、右上は本丸入口の久保田城表門(復元)。
売店の左から表門へ上る階段があるのが分かるかと思う。胡月池そばのツツジの斜面の階段とともに、本丸への主要ルート。両階段に名前はあるのかな?
この階段の思い出。
上の突き当りで右に曲がる
階段は一直線ではなく、二の丸からまっすぐ上ったあと、右に曲がって少し上り「御物頭御番所(千秋公園唯一の江戸時代からの建物)」、さらに左に曲がれば表門。
上から見下ろす
それなりに高さがあるものの、階段の坂としての角度は急ではなく、1段ごとは高くなく、段の奥行き(踏面)が深い階段であるため、そんなに“怖い階段”ではないと思う。手すり付近は除雪もされている。


ここから昔の話。1984年から1985年にかけての冬は、秋田市では比較的多く雪が積もった。
当時既に大人だった人たちは、それ以前のサンパチ豪雪・ヨンパチ豪雪が強烈で、あまり記憶していないが、小学校2年生の僕は物心ついて初めて「雪が多い」「大雪」というのを実感した。

当時の小学校では、冬は体育の時間などでグラウンドで雪遊びをしていた。道具を各自持参してソリ(※)やミニスキー、中学年以上はスキーも。
(再掲)ソリとはこういうもの
※木製の箱ぞりなどは過去のもの。当時~現在、雪国で子どもが遊ぶ「ソリ」というのは、上の写真のようなプラスチック製で、正式には「スノーボート」(スノーボー“ド”ではありません)。

1985年の今頃(=当時は3学期制だったので3学期)だったと思う。
学年全体(3クラス)で、千秋公園へ雪遊びに行ったことがあった。
おそらく本丸である程度の時間遊んだ後、この階段を下りて帰る時、大きなイベントがあった。

1人ずつ、階段をソリで滑り下りたのだ!
といっても、写真のような現在の階段では不可能。当時のこの階段は少し違った。
まず手すりがなかった。手すりがあったら、支柱にぶつかる危険が高い。
そして除雪はされていなかった気がする。当時は表門も御隅櫓もまだなく、雪の本丸へ上ろうとする人は今より少なかったかもしれない。だから、うまい具合に緩やかで長い斜面になっていた。

そり滑りは定番の雪遊びだけど、もっと小規模な坂が普通で、こんな坂を滑る機会は少ない。さらに、いつもは「階段」であるところを滑り下りるという非日常感もあった。小心者の僕でも、心が踊った。
順番が来て滑ってみればあっという間。下まで一気に下りたわけでなく、途中で止まってしまったはず。階段の段がわずかに露出していて、ガタガタと振動したのを覚えている。
【19日追記】でも3クラス約100名の児童が1人ずつ下りたのでは、かなり時間がかかり、それだけで終わってしまいそう。たしかに他クラスの担任の先生もいたし、滑った記憶はたしかにあるのだけど、どこかで記憶が間違っているか、思い出として美化されていそう。

秋田市内のソリ滑りスポットとしては、八橋運動公園の丘の斜面や、雄物川の秋田大橋茨島側上流の堤防斜面がある。僕が幼稚園の頃に八橋で滑ったことがある。
それらと比べると、この階段は角度は緩いものの、長い。また違ったおもしろさがある。実際に楽しかった。


この年より後には、この階段を滑り下りることはなかった。
1986年以降は、雪が少ない時期に入ってしまったことが大きい。平成に変わる頃まで極端に雪が少ないシーズンが続き、感覚としては近年よりも少なかった。
小学校では、3年生だか4年生以上が、バスで金足の南秋田カントリークラブへ行って、丸1日、スキーやソリを滑る行事があった。
大きくて広い坂をソリで滑ってとても楽しかった思い出はあるが、1987年とかその辺りは雪が少なくて、行事自体が中止されたはず。
千秋公園のほうは、いつの間にか階段に手すりが設置され、僕もソリ滑りするような歳でなくなり、1度きりの体験に終わった。
こんな視点で滑ったはず。手すりがなく雪がもっとあれば今でも??
条件が整ったとしても、今の学校ではこんな「階段を滑り下りる」ようなマネはさせないでしょうな。昭和末かつ雪が多い年ならではの、貴重な体験だった。

ソリ滑りは事故やケガの危険も少なく(※)、多くの人が楽しめる雪遊びだと思う。スキースノボスケートは、今後一生しなくていいと思っているけど、機会があればソリ滑りはしてもいい。
※現在の千秋公園の階段でソリ滑りをするのは危険ですので、やらないでください。他の場所でも、屋根や樹木からの落雪、隠れた穴や溝、人や車にぶつからないなど周囲の安全には注意して楽しみましょう。
翌シーズンの状況はこの記事中ほど。
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フォンテにセブン

2019-02-18 00:00:57 | 秋田のいろいろ
秋田市内のセブン-イレブン新店舗の話。
2018年11月30日にオープンした「秋田保戸野原の町店」の建物ができるかできないかの頃、秋田駅西口周辺にもセブン-イレブンができるという話を耳にした。かつてイトーヨーカドー秋田店が入っていたビル「フォンテAKITA」の中。

たしかにフォンテの1階屋内では、既存テナント(ファッション関係)の移動や工事はされていた。セブンの公式サイトでは、従業員募集もされていたのだが、先に原の町店がオープンした格好。
ついに2月21日に「フォンテ秋田店」がオープンする。
大屋根下でチラシを配っていた
開店チラシやセールの内容は、原の町店のとおおむね同じ。チラシの引き換え券でもらえる記念品は、原の町はカップラーメンだったのが、食器用洗剤。

フォンテにセブン-イレブンができると聞いて、いくつかの疑問が生じた。
雑居ビルのテナントとして、外から直接出入りできるコンビニはそれなりにある。
でもフォンテの場合、既存出入り口は全テナント共通のものなので、コンビニ単独の出入り口にするのは難しい。東口のアルヴェのように部分的に24時間開放するのも、構造上もしくは警備上難しいかも。
だから、壁に穴を開けて直接出入りできる口を新たに設けるか、24時間営業でない店になるかのどちらかと予想。

店の場所は、建物の西辺。買物広場バス停(ほぼ降車専用兼バス待機場)に面する壁側。
中央通りに面した南辺は、ビル全体の搬入口なので、そこを改装するには大がかりになる。だから、バス停面に出入り口を作るかと思ったけど、その気配もない。じゃあ24時間でない?
チラシには、
「24時間営業・年中無休」
深夜早朝はどこから出入りするんだと思ったら、いつの間にか工事がされていた。
フォンテの西辺の北寄りに、小さい出入り口がある。秋田蕗植栽の向かい、地下駐輪場出入り口、バス停から下りてくる階段のところ。


(再掲)分かりにくいですが以前の同じ場所

工事前に反対側から

工事後
出入り口周辺の壁面が、セブン-イレブン仕様のレンガ風にされた。
そして、ザ・ガーデン自由が丘西武の看板はそのままに、向かって右側にセブン-イレブンの自動ドアが新設された!(空調か冷蔵関係らしき室外機も設置された)
【18日補足】実は、もっと南側の壁に穴が開くのではと予想して、そこの工事前の姿は写真に撮っていたのだけど、ここはノーマークだった。こんな形になるとは…
【27日追記】その後開店時には、上の写真でレンガ部分上の茶色の帯状になっている部分に、セブン-イレブン標準の3色帯が設置され、夜は光る。

写真も見当たらずうろ覚えだけど、新旧ドアがある枠全体(柱と柱の間)の幅は工事前と同じようだ。自動ドアができた部分は、以前は窓があったんだっけ???【18日訂正・ネット上に以前の写真を発見】以前はショーウインドウだった。壁よりは少し引っこみ、既存の手押しドアよりは少し出っ張り、L字型の2面構造。セブンができる場所にあった店のカバン類が飾られていた。
ともかく、直接店内に出入りできる構造になったので、24時間営業できる。雰囲気としては、弘前駅ビル・アプリーズのサンクス→ファミマみたいな構造か。
店内側は、全体が透明か半透明の壁で囲われている。

コンビニといえば、トイレとATM。
アルヴェのファミマでは、いちおう店内にトイレはあるが、ビル共用のトイレもあるので、あまり使ってなさそう。狭そうだし、使う時は申し出ろと書いてある。
フォンテでは、ヨーカドー時代から1階に客が使えるトイレはなかった。でも、セブンができる場所付近は、他のフロアではトイレ。配管工事をやろうと思えばできそう。どうなるか。
【3月10日追記】店内にトイレがあった。レジの脇、バックヤードにつながりそうな目立たない位置。フォンテ全体としては、他フロアでトイレがある階段付近とは反対側の搬入口寄り。

セブン銀行ATMは設置される。
フォンテの地下には、秋田で最初のセブン銀行ATMがあるが、稼働時間は限られるから、店内にも重ねて設置するのだろう。
【2020年4月1日追記】その後、2020年3月いっぱいで地下のセブン銀行ATMが廃止されてしまった。1階のセブンイレブン内のを使うようにとの案内(西武地階は存続)。ザ・ガーデンでnanacoで支払う人は、このATMで残高照会・チャージをする人が少なくなく、便利で稼働率も高いと思われた端末であったのに、意外。さすがに同じビルに2か所は多く、24時間稼働のほうを残すことにしたのか。
なお、ザ・ガーデンが2021年初めに撤退し、後継に地元スーパーナイスが入ることが決まったが、ナイスでもいちおうnanacoは使える。(以上追記)


重ねてといえば、ここにセブンができるとなると、地階のザ・ガーデン自由が丘西武秋田店と、セブン系列で競合してしまう。
イトーヨーカドー弘前店の前にセブン-イレブンができた時も、そういうことを感じたが、ここは同じビル内。
少なくともセブンプレミアムの商品は価格も同じだし、多少はガーデンの売り上げに影響が出ないのかしら。強いて言えば、nanacoポイントが税“込み”100円ごと付与、期限が近いものは見切り品になる点では、ガーデンが有利。

場所柄、駐車場はおろか車で乗りつけて買い物するのも困難だから、徒歩客特化のコンビニになるだろう。
実は西側の出入り口は、小さい上に段差や物陰の影響で、目立たない【18日補足・どちらかといえば裏口的というか知る人ぞ知る出入り口】。特に秋田駅側から来た人は、気づかずに通り過ぎるかもしれない。開店後は看板が設置されるだろうけど。
それに、2017年8月にできた仲小路のセブンまで300メートル、大屋根の反対側にはnew金座街ビルのファミマもある。秋田にしては歩行者が多い場所だけど、こんなにコンビニが必要だろうか。


ところで、最近のセブン-イレブンの開店チラシでは「私たちのお店です。是非お越しください!」と経営者の顔写真が載る。これまで見た秋田市内の店舗は、いずれもご夫婦らしき男女。
フォンテ店も同様なのだが、その名札の文字が判読できた。
「セブン-イレブン 秋田手形西谷地店」とある
手形西谷地店は、駅の北東側・手形陸橋の通り、パチンコ屋の敷地内(駐車場)にある店。
そのすぐ近くでは、区画整理事業が施行中で、今は建物がなんにもない状態になっている。パチンコ屋・セブンは対象外で残りそうに見えるし、現段階では、閉店するといった情報は見当たらない。
ということで、秋田手形西谷地店のオーナーが、フォンテ店もかけ持ちするということなのでしょう。性格が違う2店舗、うまくやってください。
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子吉川いろいろ

2019-02-16 00:04:54 | 秋田の季節・風景
この記事後半に続き、1月26日の由利本荘市(旧・本荘エリア)子吉川(こよしがわ)周辺の風景。
左岸上流側から由利橋(通称「ゆりきょう」、正式には「ゆりはし」)

由利橋の歩道
昨年の記事でも取り上げたように、由利橋の歩道の車道寄りに、主塔と橋桁を結ぶワイヤー【16日訂正】ケーブルが接続されている。
そのうち、左岸・市街地側のいちばん外側のワイヤーケーブルがつながるところに、大量の土のうが積み上げられていた。
上流側・下流側とも

対岸の右岸・石脇側では、
土のうなし
何ための土のうなんだろう?
【16日追記】寒冷地の市街地の斜張橋では、ケーブルを雨水や雪が融けた水が伝わって路面にしたたり落ちたり、それが凍結してつららになることは問題になり得る。その対策かなとも思ったけど、それだったら全部のケーブルにやるべきだし、地際ではあんまり意味がない。やっぱり分からん。

以上、由利橋は市道なので由利本荘市の管轄。
子吉川の川自体は、一級河川の本流なので国土交通省直轄。東北地方整備局>秋田河川国道事務所>子吉川出張所が担当。なお、秋田市の雄物川下流部分は、同事務所 茨島出張所担当。
左岸・ポンパル付近の「こよしがわ」の河川名看板
河川名看板には、本来は設置方法が定められていたようだが、ケースバイケースでいろいろある。※この記事後半など。
「こよしがわ」は、見かけは、雄物川の秋田大橋左岸・新屋側に設置されているのとそっくり。書体はナールで、側面に標語が書かれているのも同じ。※標語についてはこの記事
ただ、英語表記が「Omono Riv.」「Koyoshigawa」とそろっていない。
そもそも設置位置が、本来の原則と違う川の流れに対して直角向き。弘前の岩木川の岩木橋と同じような形。ただ、ここの場合、橋(由利橋)からは離れており、川と並行する道路を通る人に見せるための看板ということになるので、この向きのほうが妥当ではあろう。


子吉川右岸の堤防を下流方向へ歩いてみた。
ここを歩くのは初めてだけど、道はしっかりしていて、景色もよかった。何度か歩いたことがある左岸よりも、歩きやすくて気持ちいいかも。
川のカーブ・堤防の高さなど雄物川とはまた違う雰囲気
上の写真のように、堤防の路面に幅いっぱいに「▲R3」と書かれていた。

実は、雄物新橋の新屋栗田町側の道路から河川敷に下りるところには「▲L2」と書かれている。おそらく昨年後半に新たに。
▲は流れる方向(河口を指す)、LRは左岸/右岸、数字は河口からの距離(キロ)を示していることになる。上空から川を見る時に、地点を把握しやすくするためだと考えられる。
河口からの距離を示す標識も設置されているが、雄物川のようなイラスト入りではなく、黄色地に数字を書いたもの。
【16日補足】つまりこの地点は「右岸の河口から3.0キロ地点」。もうちょっと河口に近い感じがしていた(2キロ台)。雄物川では秋田大橋と羽越本線の橋の中間辺りが3キロ地点。

堤防の道は、車止めが設置され、さらにこんな看板もあった。
「河川管理用通路」
きれいで新しそうな看板だけど、反射材が現在主流の縞状のものでなく、ちょっと古い蜂の巣状のタイプ。「国土交通省」が上張りではないので、2001年以降に設置されたことになる。
子吉川出張所名義で、「公道ではない」「車輌の通行はご遠慮」「事故等の責任は負えない」ことが示されている。
「車輌の通行はご遠慮」は、道路交通法上は自転車も含まれてしまうことになる。「公道ではない」としているから、道交法は適用されず(=自転車は車輌に含まず)、自転車は通ってもいいのかな?

雄物川下流では、左岸河口近くの河川敷の歩行者も含めて通行できない箇所には看板が立っていた。
しかし、ここと雰囲気が似ていて歩行者自転車は通行できる、右岸秋田大橋より上流などの堤防には、こうした看板はない。あそこはサイクリングロードで秋田県道扱いなんだっけ?
雄物川支流の旭川では、管理者の秋田県が、「通行は想定していないが、通行時は注意してほしい」とかヘンな言い訳をしたことがあったが、現地には何も書いていない。
素人には、河川管理用通路と普通の道路の区別が分かりづらい(あえて区別する必要がないわけでもあるが)。こういう看板を立てることで、ある程度の理解を助けることにはなるだろう。

別の看板。
「禁止」。対岸右の建物はホテルアイリス?
ゴミ焼却・投棄を禁ずる内容。雄物川では見たことがない。
建設省・本荘警察署だったのを上張りしているし、見るからに古いけれど、手書き文字はしっかり判読できる。おそらく昭和の設置だろう。なかなかクセのある文字。

同じ秋田河川国道事務所館内でも、出張所が違うだけでいろいろと違いがあるものだ。
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胡月池・まきえもん その後

2019-02-14 00:15:25 | 秋田の季節・風景
先週末から史上最強の寒波が襲来。
秋田市では、朝はマイナス5度台・昼は0度前後の日が多く、寒いことは寒いけれど、風があまり強くないし、積雪はそこそこ、たまに日が差すといった程度で、思ったほどひどくはない。
2月9日はふんわりとした雪が積もった。
スマホでも結晶が分かる。下はカイヅカイブキの葉
最大積雪17センチに達したが、すぐに目減りして、10センチ前後に。

1月26日に紹介した、千秋公園二の丸「胡月池」の噴水から飛び散った氷でコーティングされた岩のその後。
池周辺の園路の整備工事は、連休前で終わったらしく、立ち入り禁止が解除されていた。雪のせいでどこをどう工事したのかは分からない。
久々の定番アングル。対岸の上が本丸

前回と同じ側
明らかに前回より氷が大きくなっている。
 
岩どうしが氷によって一体化しそうな勢い。
【2月19日追記】2月19日付秋田魁新報 秋田市地域面に胡月池の氷のことが載っていた。岩のことは「石」としている。
氷がここまで大きくなることは例年はなく、それは昨年の工事で噴水の配管を更新して勢いが強くなったことと、凍結防止のために稼働時間を長くしたことによるらしい。
「噴水の配管は1980年ごろに改修」して以来の交換で、吹き上げる高さは更新前は1メートルほどだったのが、今は3メートルまで達するようになった。
放水時間は9時~17時までだったが、更新後は「凍結防止で」冬季に限り3時~22時に拡大した。
「凍結防止で」というのは「池の」なんだろうが、写真の通り表面は大部分が凍ってるし(それでも、水を動かすことで水質悪化を軽減するといった効果はありそう)、岩が氷で覆われたのは、きれいだし珍しいけれど、岩や植物への悪影響があるかもしれない。新聞記事では肯定的に伝えているが、総合的にこの状態を続けていいのか少々疑問も感じる。
翌シーズンの状況はこの記事中ほど。


参考までに、広小路沿いの外堀・穴門の堀。
対岸左端が和洋高校、その右の囲いの向こうの県民会館はすっかり解体
噴水周辺は凍結していないが、その影響範囲は限定的。

今年は川が凍った話は、いまのところ聞いていない。昼の気温や日差しのせいか。



千秋トンネルでは、「定置式凍結防止剤散布装置『まきえもん』」らしきものが4台設置され、ブルーシートをかぶって稼働を待っていた。
1月18日頃には、両側の入口前に
「注意」
「この先 凍結防止剤自動 散布装置あり 赤ランプ点灯中 ご注意ください」という看板が設置された。既存の凍結注意の看板も存置。
それでもなお、まきえもんはブルーシートをかぶったまま。
【14日補足】雄物新橋のトケボーは歩行者向けに同じような看板があったけど、何をどう「ご注意」すればいいのか。びっくりしないでガマンして通れということになるでしょう。

1月21日頃には、まきえもん前の柵(ガードパイプ)に変化があった。
千秋トンネルの歩道の車道側には、柵が切れ目なく設置されている。両方向とも、車線を基準に入口側から10本程度は、角にアールがついた白と黄緑の柵(よくある赤白の色違い? 駅前のリボン会館脇にあるのと同じ?)で、残り(出口側も)は角が四角い白いもの。
まきえもんは、その柵越しに歩道から車道に向かって散布するわけで、考えてみれば柵の棒がジャマになる。
そのため、白い柵はまきえもん部分で完全撤去。白黄緑の柵は、柵自体は残して、下部の横棒1本を撤去。これらにより散布の障害物はなくなりそう。(写真は下↓)
その結果、場所によっては柵の切れ目ができたり、装置(バッテリー)の背が低かったりして、これまでより容易に歩道から車道へ出ることができてしまいそう。そんなことする歩行者はいないとは思うけど。
それでもなお、まきえもんはブルーシートをかぶったまま。

1月28日頃には、歩道側に「コーンガイド(ポールコーンガイド)」が設置された。車線の仕切りなどのラバーポールでおなじみのオレンジ色の柔らかい材質のものだが、平面になっていて片面に「通行注意」と書かれている。(写真は下↓)
まきえもん1台ごとに、両出入り口向きに2本ずつ(=1台につき4本)設置された。
歩道を通る人や自転車がまきえもんにぶつからないように設置したことになろう。ないよりはマシか。
それでもなお、まきえもんはブルーシートをかぶったまま。

2月に入った頃。ついに??
上記の柵の横棒がないこと、コーンガイドが確認できる
西行き車線入口側だけ、まきえもんが姿を現した。が、単にブルーシートが風でめくれてしまったもの。うまい具合にめくれたので、通行に支障はない。
これまでは、これがまきえもんであるという確証はなかったが、これでやっと、カタログ写真と同じコンパクトタイプのまきえもんであることが確認できた。反対側の歩道から遠目になるが「まきえもん」のロゴも確認。
それでもなお、他の3台のまきえもんはブルーシートをかぶったまま。

2月8日頃。やっと、
4台そろって正式にブルーシートが取り外された
本体より背が低い、バッテリーケース部分も姿を現した。カタログの大きな写真では、本体と同じ色の衣装ケースみたいな形の箱が2つつながっているが、千秋トンネルではグレーの棺おけのような直方体。カタログの小さい写真では同じものがある。
バッテリーケースの上に粉雪が積もる
バッテリーケースというからには、どこかが開く構造になっているのだろうが、分からない。天面の6分割された黒い部分は滑り止めのように見えるが目的は?【28日追記】本体内に凍結抑制剤を補充する時は、バッテリーの上に乗って立って作業するのがやりやすそうな構造だから、その時のためだろう。
ベンチ代わりに座りこんだり、ゴミ箱代わりに物を置き去りにされたりしそうな形状だけど、大丈夫でしょうか(千秋トンネル内に落書きやゴミはほぼないから、通行人のマナーはいいのでしょう)。

寒い日が続く中、早く稼働させればいいのにと思っていたが、なるほどいろいろと準備が必要だったのか(にしても、少々悠長)。
これでやっとまきえもんが活躍。としたいところだけど、まだ仮設のコーンとパイプは置かれている。
まだ、なにか不足するものがあるのか、なにか問題があって動かせないのか。


最後に、まきえもんの設置位置について。
前回は「両側とも、車道を基準にしてトンネルに入ってすぐのところと、出口の少し手前。」としていたが、詳しく見ると「出口の少し手前」ではなかった。
千秋トンネル内では、等間隔に並ぶ95本の柱に番号が振られている
それを目安にすれば、西行き車線(手形→保戸野)では26番付近、東行き車線では47番付近に設置。それぞれの入口から数えると、西行きは69本目、東行きは47本目。
つまり、東行きはトンネルのほぼ中央地点、西行きでは入口から3分の2以上進んだ出口寄り。だいぶ位置が違う。

千秋トンネル内は、東側が高い緩い坂になっていて、さらに西寄りがカーブしている。冬の季節風は、方角的に西口から吹きこむ。
西出口手前のまきえもん。白いガードパイプが撤去されすき間が生じている
上の写真のように、26番付近がカーブの始まり。
こうした条件を踏まえると、寒風でより凍結しやすい西側、下り坂、カーブで見通しが利かず、スリップしやすい悪条件の箇所に直接散布するために、出口寄りに設置したのではないだろうか。2018年3月の10台がからむスリップ事故も、たしかこの付近で発生した。

いろいろ考えて設置したようだけど、早く動かさないともったいない。※その後、さらに変化があった。後日
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給食カレー かけるか入れるか?

2019-02-13 00:33:42 | 昔のこと
2012年の記事で、昭和末~平成初期にかけての、秋田市立学校(※)の学校給食の思い出を取り上げたところ、わりと反響をいただいた。
※当時の河辺町・雄和町は合併前なので違うはず。秋田市内でも、秋田大学附属学校や県立特別支援学校は別。
当時の秋田市立学校では、小学校はすべて、中学校も大部分の学校で、完全給食(主食、おかず、牛乳)を実施していた。基本的には各学校ごとに調理場(給食室)があったが、一部学校では他校で調理したものを輸送。献立そのものは各学校で共通であったようだが、材料調達に配慮したのか、学校間で日にちをずらしていた。


主食の「ごはん」について。
1989(平成元)年に、ごはんの回数が週に2回から3回に増えた。現在(2001年から順次)は、教室で茶碗に盛りつけているようだが、当時は、1人に1個ずつ、弁当箱に入ったごはんが配られた。以前の記事では、
「秋田米飯給食事業協同組合(たけや製パンの社長が理事長)」で製造された、暗赤色のフタ付きの弁当箱型容器にごはんが入っていた。(容器は厚手の樹脂製。使い捨てではなく、返却・洗浄して何度も使う)
フタの内側に水滴が付いたり、独特のニオイがしたものだ。
とした。

通常の白いごはんも、たまに出て熱狂的ファンがいた「ゆかりごはん」「わかめごはん」も、海苔が少なくて余ってしまう「手巻き寿司」の酢飯も、同じ方式だった。
ここまで以前の繰り返し。


最近、給食のごはんに関して、ふとよみがえった思い出が本題。
カレーの時のごはんについて。

以前紹介したように、ポークを中心にビーフ、シーフードといったカレーが月に1回は出ていた。
今のようにナンなんてしゃれたものは出ず、毎回、主食はごはん。

カレーの時も、弁当箱入りごはん。
カレーのルウは、給食室で作られたもので、食缶で教室に運ばれ、ステンレスのお椀(※)に盛りつけて出された。
※秋田市の食器は、当初はステンレス製だったようだが、後にポリカーボネート製も登場。1980年代中頃には両者が混在し、環境ホルモンが問題視された1990年代末にすべてステンレス製になった(戻った)ようだ。(現在は陶器?)学校や学年によって違いがあったみたいだが、僕は小中9年間ずっとステンレスだった。アルマイトではなくステンレス。


問題は、そのごはんとカレーをどう組み合わせて食べるかということ。
普通、カレーライスはごはんの上にルウをかける。レストランでは、ごはんが平皿、ルウが魔法のランプみたいなので出るように。
同じことを学校給食でやったら…

物理的な問題がある。
先割れスプーン(と各自の箸)しか道具がない児童が、お椀からごはんにルウをかけようとすれば、飛び散ったりこぼしたりしてしまうおそれがある。
それに弁当箱には、ほぼスレスレにごはんが入っているから、そこへルウをかけたら、あふれる(先にごはんを少し食べてすき間を作ればいいけど)。

僕は、上記の方法で食べたことはない。
小学校1・2年生の時の担任の先生の影響。ベテランの女性だったが、入学して最初のカレーの日だろうか「カレーのお椀に、ごはんを入れて食べなさい」と、指導というか指定されたのを、なんとなく覚えている。
上記の物理的問題でお盆や机を汚されると面倒なこともあるだろうが、たしか理由として「ごはんの入れ物(弁当箱)がカレーで汚れるから」と説明されたような気もする。

すなわち、弁当箱は、学校では洗わずに秋田米飯給食へ返却されるはず。つまり汚れた状態で、ある程度の時間放置される。しかも、米飯給食では普段ごはんの汚れしか処理していないはず。
そこにごはん以外のカレーが付着していたら、におうし、米飯給食での洗浄作業に迷惑をかけてしまうかもしれない。
子どもながらになんとなく納得したし、今考えても理屈としてはおかしくない。


3年生になり、初めてのクラス替え。担任も変わり、1・2年の時、同じ学年の別のクラスの担任だった、中堅の女性。
新クラスで初めてカレーが出た日、我々1・2年の時に同じクラスだった児童たち(3クラスあったので、新クラスの3分の1相当)は、なんのためらいもなく、お椀にごはんを投入。
すると、それを見た1・2年で違うクラスだった子が「カレーにごはんを入れるなんておかしい!」と言い出し、その当人は弁当箱にカレーをかけている。「カレーライスって、ごはんにカレーをかけるもんでしょ」的な理由を述べながら。
前の先生の教えではいけないことをしているのを目の当たりにしながら、それが当たり前のやり方だと言われれば、そうである。
新しい担任の先生は、別段、いいとも悪いとも、どうしろともおっしゃらなかった

その後、5年生のクラス替えでも、中学校でも、カレーの食べ方を指定された記憶はない。
飲んだ後の牛乳パックのストローをどうするかなんかは、給食委員が注意していたのに。
「カレーにごはんを入れる」のは、1・2年生の時の担任の先生の個人的な考えに基づく指導だったようだ。低学年児童では、こぼして汚す危険が高いという判断なのは分かる。

さらに中学校の時に1度、たしか中体連の関係で簡易給食的な扱いになった日、「カツ丼(カツ弁当)」が出た。
カツと卵とじの部分も、給食室でなく、秋田米飯給食で作ったもの。いつもの赤い弁当箱に入って出されて、驚いた。(米飯給食では、コンビニ・スーパー向けのカツ丼も作っていて、それと同じものを容器だけ変えた形)
ということは、別にごはん以外のカツ丼の残りが容器に付着しても、米飯給食での洗浄には問題はなさそう。

結局、弁当箱のごはんにカレーをかけて食べても良かったようだ。
でも僕は、カレーにごはんを入れて食べ続けた。
今でも、タッパー【13日補足・正しくは「電子レンジ対応食品保存容器」】に入れた残り物カレーを温めて食べる時、ごはんをそのタッパーに入れて食べる。洗うのが楽だもの。
あと、「ごはんをカレーに浸して食べる」ってのも、ちょっと食感が違って、また乙なものですよ。

給食カレー、ごはんにかけるか? ごはんを入れるか?
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ついにSuica?!・羽後新車 他

2019-02-11 20:45:59 | 秋田のいろいろ
秋田を中心にJR東日本の話題いくつかと、最後に羽後交通の話題も。
●新型改札機
秋田駅の新幹線改札口では、年明け頃から自動改札機の工事らしきものが行われていた。
秋田駅中央改札口
この3連休辺りから、新しい改札機が稼働。おそらく乗り換え改札口も同時に更新。

上部が波打ったデザインなのが特徴。
JR東海の改札機の色違いの外観だが、JR東海は東芝製「EG-7000」。
JR東日本のは「EG-30」という型式だそうで、JR東日本メカトロニクスが東芝など各社の部品で作った機種ということかな。

新型改札機は、2017年秋頃から順次更新設置されており、最近は長野とか盛岡のような地方駅にも設置されているようだ。
これまでのはEG10らしい。※JR東日本の自動改札機の型番は、公式にははっきりとは公表されていないようで、ハイフンの有無もよく分からない。

特段、新しい機能が搭載された自動改札機ではないようなので、単なる老朽更新か。あるいはまだ使っていない新たな機能に対応でき、それを見越して更新したのか。
【12日追記】ツイッター上では、新幹線改札機が新しくなったのを見て、「秋田でSuicaが使えるようになる」と勘違いしている人がいる。
秋田駅での「新幹線の乗車」には、先代の改札機でもモバイルSuicaが使えた。そもそもこれは新幹線用改札機なので、在来線側は関係ない。
在来線へのSuica導入については、この記事下のほう参照。
※以下にSuicaの話題が2つありますが、新幹線改札機更新も含めた3題に、直接のつながりはありません。たまたま、関連しそうな出来事が同時期に3つ起きたということでしょう。

※その後、2021年春に、秋田新幹線の特定特急券(座席を指定しない自由席相当)での乗車にはカード・モバイルともSuica等が使えるようになり、初回登録やチャージのため券売機がSuicaに対応するようになった。
この副次的効果として、在来線のきっぷを、カードの残高で購入することはついに可能になった。
新幹線停車駅のみなので、土崎など周辺駅は未対応。
また、これにより新幹線停車駅のみどりの窓口でもSuicaを扱うようになったらしいので、秋田駅では次項のようなトラブルは起きないはず。(以上追記)


●Suica騒動
コメント欄で少々やり取りがあったように、1月末から2月頭にかけて、秋田でSuicaに関するちょっとした出来事があった。
由利本荘市の60歳代の女性が、駅のコンビニで購入したSuicaのカードを解約(※)しようと、秋田駅窓口へ申し出たら、「ここではできないので新潟駅へ自腹で行くように」言われ、憤慨したというもの。
※JR東日本の公式サイトでは、Suicaのカードを返却して精算しデポジット(預り金)を返してもらう手続きを「払いもどし(Suicaの返却)」としている。ここでは「払い戻し」とします。

まず話が少しずれるが、不思議な点。
本件は、河北新報が報道してネット版にも掲載され、それが拡散された。
しかしその数日前に、秋田魁新報の投書欄「声の十字路」で、ご本人からの投稿が掲載されたのだ。河北に掲載されたより後に、JR東日本秋田支社からの回答も載った。

河北の記者が魁を読んで、記事に仕立てたということなんだろうか。
普通の記事なら、A社がスクープして、他社が後追い報道するというのはよくある。でも、投稿欄を元に他社が動くというのは、いいのかなという気がしなくもない。

河北では、JR東日本側の釈明や、秋田県外でも同様の事情があることを伝えるなどしていて、独自性はある。魁では難しい、東北6県に向けた問題提起はできた。
だけど魁にしてみれば、自社が先に掲載したことを、後から詳しく記事にされてネットにも載せられたんじゃあ、いい気分ではなかったかも。

本題に戻って。
以前から何度か書いているが、JR東日本では、秋田のようなSuicaが列車乗車に使えないエリアであっても、買い物には使える。
さらに、秋田駅などでは、Suicaのカードを駅の窓口では売っていないものの、駅内の系列のコンビニNEWDAYSでは(あまりおおっぴらではないが)売られているそうだ【12日補足・河北の記事では「県内では系列のコンビニエンスストアなど7店舗でスイカを販売」とあった】。また、車掌の車内発券端末ではSuica決済できる。これらは、「いつの間にか」「ひっそりと」開始され、いわば「なし崩し的」にエリア外でもSuicaがじわじわ進出しているようなもの。なのに列車にはまだ乗れない。
こういうちぐはぐな現状が、今回のトラブルを引き起こしたのだと思う。
あと、今後の方向性としては、秋田(エリア外)で「払い戻しできるようにする」よりも「使えるようにする」ほうが、前向きというか本筋だとも思った。【12日補足】ルール上「使えるように」なれば、自動的に「払い戻しできる」ようになるのだから。
【11日追記】どうでもいいことだけど、秋田駅の駅員は払い戻し場所を「新潟駅」と限定したようだけど、どうしてなんだろう。JRの料金は高くなるが、多くの秋田の人には、新潟より仙台エリアのほうが身近だから、新潟と言われて身構えて余計に遠く思えたかもしれない。新潟方面だとしても、少し手前の新発田駅などでも手続きできるはず。

秋田支社の言い分では、コンビニでカードを売る時に、秋田では解約できない旨を説明する紙を渡すことになっているという(NEWDAYSに責任を押し付けているようにも取れる)が、女性側は一切説明がなかったとしている。
個人的には、この人が、秋田にいてあえて・わざわざSuicaを買っておきながら、てのひらを返すように払い戻そうとする意図が分からない。(東京や仙台で買ってきたカードを、もう使わないから払い戻したいという話なら分かるけど)
デポジットは500円だし、旅行先とか秋田でもコンビニ各社とか、使いみちはそれなりにあるから、持ち続けてもそんなにデメリットにはならないのに…(500円を有効に使いたい気持ちも分かるけど)


秋田市内の秋田中央交通の路線バスでも、ICカードでの乗車はできないが、秋田市役所が主体となって導入を検討している。そろそろ結論が出てもいい頃だけど、今のところ不明。
この分では、秋田でICカードで、乗車できるのはまだまだ先かなと思っていた。ところが↓


●ついに導入か?!
2月6日の産経新聞ネット版に、JR東日本社長へインタビューした記事があった。(秋田で↑あんな騒動があったことは、社長のお耳に入っているだろうか…)
「JR東日本、スイカ簡易版システム導入へ 全域カバーで電子マネー経済圏づくり」
「現状よりも導入費用を大幅に軽減する簡易版の新システムを早ければ来年度中にも導入する方針を明らかにした。現在、東北地方などJR東管内でもスイカ未導入エリアがあるが、簡易版で管内全域での導入を想定する。」
おや。来年度=2020年3月まで、管内全域での導入=秋田も含むのだろう。うまく行けばあと約1年で、秋田でもSuicaが乗車に使えるようになる?!

昨今、政府の消費税増税対策を名目に、キャッシュレス化が進みつつある。キャッシュレス化には賛成だけど、増税額と同程度を還元するんじゃあ、増税しないほうがいいような気がしてしまうのですが…
そのため、クレジットカード、電子マネー、そしてQRコード決済が群雄割拠。その中で、Suicaはエリアを拡大して存在感を出そうとしているらしい。
名目はともかく、ついに来たか?!

現行のSuicaは、大量の乗客をさばくために処理や通信が高速化されており、その対応機器は導入費用がかかるのがネックで地方では導入に踏み切れていなかった。(この話自体、初めて知った)
廉価版仕様にすることで、地方でも成り立つようにするという仕組み。
公式発表や、それこそ他社の後追い報道がほしい。

昨年、JR東日本では、地方の交通事業者で導入しやすい「地域連携ICカード」も開発中で、2021年から提供を始めるという発表があった。うまくいけば、秋田のバスでも…
【12日補足】秋田などSuica未導入エリアの解消は、かなり現実味が出たと考える。新聞社が独断で書いた文章でなく、インタビューで社長自身が発言しているのだし、JR東日本路線へはJR東日本単独の判断で導入に踏み切れるだろうから。
その他私鉄やバスへの導入は、本件で間接的には促進されるだろうが、最終的には各社が決めることだから、まだなんとも言えない状態だと思う。秋田中央交通の場合、中央交通だけでなく秋田市の意向も絡んでくる。

※秋田市のバスへの導入について、続きは2020年。【←最新の詳しい情報は、こちらをご覧ください】


●18年でリニューアル
秋田市保戸野に、JR東日本の子会社が運営する食品スーパー「秋田生鮮市場 保戸野店」がある。
(再掲)【12日補足・手前の小屋は「あじまん(山形の大判焼きチェーン)」。保戸野店では2013年春を最後に出店をやめた】
かつては土崎店もあったが2012年に他社へ譲渡。余談だが長野支社でも生鮮市場があった。

保戸野の生鮮市場は、国鉄官舎→JR社宅があった跡に、2000年11月頃にオープン。泥棒に入られた(金庫を破られただか持っていかれたはず)こともあったけど、スーパーが少なくなった保戸野・泉地区の人たちに親しまれ、18年経った。
我が家もお世話になっていて、Suica決済できるのでそのポイントもけっこう貯めさせてもらってます。

2月12日から休業してリニューアルすることになった。営業再開は22日の予定。
同じ建物のクリーニング店は休まないそうだけど、10日も工事するとは、けっこう大規模なんだろうか。
2月11日は在庫処分で全品3割引き。昼時点で生鮮食品はほぼなくなり、レジ待ちが30分くらいかかったとのこと。

【3月1日追記】2月22日・金曜日に予定通り営業再開。全体的にきれいになったけど、総じてリニューアル前と変わっていない。高齢者も多い店では、このほうが親切かもしれない。
外装・内装はきれいになったが「生鮮市場」の上に飛び出した看板は色が変わっただけで健在。基本的な売り場配置も変わらず。Suica決済対応レジが2台だけなのも同じ。
変わったのは、店内の棚の列がおそらく1通路減って、その分通路が広くなったこと、一部売り場の位置変更、一部ケース類の更新程度か。目新しいのは、いったん外に出ないと使えなかったトイレが、場所は同じ(レイアウトは変更)できれいになって店内(風除室)から出入りするようになったこと、従来は青果売り場のバックヤードだったと思われる部分(入ってすぐ右。トイレの隣)をイートインスペースとして開放したこと。

【8月30日追記】おそらく8月29日から、レジが新しくなった。10月の消費税率引き上げ・軽減税率導入への対応だろう。レジはテラオカ製。5台から4台に減り、うち2台が支払いが自動精算のセミセルフレジに。残り2台は通常タイプで、Suicaはそちらのみの対応。Suica用金額入力・読み取り装置は従来の転用? 屋根からぶら下がる表示は、色あせた従来のものを継続。
【12月18日追記】さらにその後(2019年秋)、すべてのレジでクレジットカード決済ができるようになったらしい。大々的な告知はないが、新たな端末と国際ブランドの紙がレジ周りについた。セミセルフレジでも、カード決済は店員のいる読み取り側で行うようだ。Suicaは引き続き2台のみ。
なお、10月から消費税増税に伴うキャッシュレス決済ポイント還元が始まったが、生鮮市場は対象外。ただし、JR東日本全体で、Suica決済でポイントが3倍になるキャンペーンは適用。
※この2年後、2021年2月には火事になってしまった。



●羽後交通に新車!
羽後交通本荘営業所に、中型バスの新車が入った。
本荘営業所だから秋田市内にも来る。
後ろ姿だけ。いすゞエルガミオ「13-89」
ネット上の情報では3台買ったようだ。羽後交通としてはこの型は初めてだが、中央交通では(マイナーチェンジ前2台も合わせて)まだ4台しかないのに、この調子では抜かれちゃうかも。
詳しくはこちら
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バナナ餡ボート?

2019-02-10 22:49:13 | ランチパック
バナナとホイップクリームを薄いスポンジ生地の皮で包んだ“オムレットが”「バナナボート」。
青森県津軽地方や長野県飯山市では地元の菓子店でよく売られているという。ちょうど2月10日に青森県森田村では、世界一長いバナナボートを作るイベントが開催された。
秋田県では、ヤマザキ系列のたけや製パンが「バナナボート」を作って、県内で(「まるごとバナナ」そっちのけで)広く販売している。

したがって、「バナナボートは秋田だけのお菓子」と思いこんでいる秋田県民もいるが、それは必ずしも正しくはない。
しかし、「たけやのバナナボートは、秋田を代表するお菓子である」とするのは、間違いではない。

たけやでは、2015年辺りから、バナナボートの皮やクリームの味を変えたり、バナナ以外の果物をはさんだりした、バナナボートの派生商品を入れ代わり立ち代わり出している。※可能な限りこの記事中ほどに順次追記しています。

今年1月、新たなバナナボート派生商品が発売され、2月も継続中。
こまちボート 171kcal
一見、これまでのバナナボートと変わらない見かけ。でもそうじゃない。
まず袋のサイズが違う。小さくて(3分の2くらい?)薄い。袋の作りはしっかりしている。
あとは要冷蔵でなく常温保存で賞味期限が長い(1か月ほど?)。
商品名は、これまでの派生商品は「“バナナ”ボート」または「“フルーツ”ボート」だったのに、これは「“こまち”ボート」。
そして、これまでも何度か紹介した、ヤマザキ・工藤パン・たけや共通の和洋菓子シリーズ(?=由来や全貌不明)である「ぐるり東北味めぐり」のマークがある。「ぐるり東北~」は、県を越えて広域販売され、常温保存・賞味期限が長いのが原則のようだ。

パッケージの説明には「あきたこまち米粉を入れたスポンジにバナナあんをサンドしました。」。「全穀類に占める割合」が「あきたこまち米粉50%」とある。

バナナボートとはいろいろ違いがありそう。
開封。
トレイ・脱酸素剤入り
外観は本家バナナボートを縮小したように見えなくもないが、中に挟まれているバナナのふくらみがないし、皮の感じもちょっと違う。皮を触ると、本家よりも手がベタつく。
開封したとたん、とある香りが漂った。

割ってみると。

バナナの果実は入っておらず、黄色っぽいあんこが挟まれるだけ。
黄色いあんこは、とあるお菓子のそれに似ている(こまちボートのほうがやや色が濃い?)。

食べてみると、おいしい。でもバナナボートではない。
あんこの香りと味は、とあるお菓子に似ている。というか同じ。
あきたこまち米粉うんぬんは分からなかった。

とあるお菓子とは、「バナナ最中(もなか)」である。
青森県津軽地方の複数の菓子店の商品や、秋田県大館市の「煉屋(ねりや)バナナ」で知られる、バナナ風味の白あんをはさんだ、バナナ形の最中のこと。
こまちボートを食べた人の中には、バナナ最中の味も知っているのにそれを連想できず、「どこかで食べたことのある味なんだけどなー」と悩む人もいた。

こまちボートの表示
「洋菓子」扱いで「バナナあん」を使っている。原材料の一部にバナナを含む旨の表示もあり、風味でなくほんとうにバナナを使っているのだろうか。
洋菓子とするべきか、和菓子のほうが適切なような、微妙なところかも。

たけやでは、バナナ最中とかバナナあんのお菓子は、これまでまったくなかったのではないだろうか。
日持ちしないバナナボートを、ぐるり東北シリーズに組み入れるべく、バナナ最中に着想を得て開発したのが、こまちボートなのかもしれない。

バナナ最中の皮を変えて洋風にしたもの、スポンジ生地とバナナあんの組み合わせという点では、これまでにない。新しいお菓子として、アリだと思う。
その一方、こまちボート=バナナボートなのかと、誤解させてしまう恐れがある。
バナナボートの話を聞きつけた秋田県外の人が、こまちボートを店頭で見かけて「これが秋田のバナナボートなのか」と、早とちりして買って勘違いしてしまうこともありそう。商品名はそこを考えてはいるのだろうが、これではまだまぎらわしく不十分。
ぐるり東北シリーズでは、たけやが担当するバター餅もあるけれど、それは本場のバター餅と同じなのに、バナナボートとこまちボートでは差が大きい。
たけや自身が、自社の看板商品のひとつであるバナナボートの類似品を売って、分かりにくくさせているようなもの。

バナナボートの「派生」の範疇には納められないような、番外的存在だと思う。アイデア元であろうバナナ最中へのリスペクトみたいなのもあってしかるべき。名前と位置づけは、検討の余地がありそう。
「バナナあん入りミニバナナボート風」だと説明的すぎるから、「バナナあんボート」とかは?
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券売機キャンペーンと印字

2019-02-08 00:02:55 | 秋田のいろいろ
2月中、秋田県内のJR東日本の駅できっぷ類を購入する人には、ちょっとお得な情報。
広く告知されていないが、秋田駅の指定席券売機の横に掲示が出ていた。
「指定席券売機でオトクにお買い物!」
秋田県内の指定席券売機で3000円以上のきっぷを購入して、領収書を発行し、それを秋田県内の駅のコンビニNEWDAYSまたはキオスクへ持って行くと、5%引きで買い物できるという内容。割り引きは1会計限りで買い物額5000円まで。領収書にスタンプ押印。他の割引との併用不可。
※指定席券売機とは、近距離きっぷ券売機とは別の券売機。指定席以外の乗車券なども購入でき、現金とクレジットカードで決済できる。設置箇所等は後述。

2月1日から28日の営業時間内がキャンペーン期間とある。その期間内なら、領収書発行日と買い物日は違ってもいいのだろうか?
あと、3000円以上なら、回数券や定期券、青春18きっぷとか秋田県外や他社エリアのきっぷを買ってもいいんでしょうね。
※上記の真偽は未確認です。利用する際は、各自、駅社員等に確認してください。

NEWDAYSでは、メールマガジンに水曜日5%引きクーポンを付けたり、大人の休日倶楽部パスを提示しても割り引きになったりする。指定席券売機では、ネットでエントリーしてえきねっとで申しこんだ指定券を受け取れば抽選で…というキャンペーンはよくやっている。
でも、これは珍しい形態のキャンペーン。
券売機では、最後の印刷中に「発券しています。領収書が必要な時は『領収書』ボタンを押してください」といちおうしゃべるけど、慣れてないと領収書を発行するのを忘れそう。

秋田県内では、駅弁も製造元の自社店舗でなくNEWDAYSで発売しているところが多い(秋田駅や大館駅)。秋田駅では、水曜のメルマガクーポンで駅弁も割り引いてくれたから、このキャンペーンでも駅弁が割り引かれるはず。品揃えは限られるが土産品も対象だろう。旅行&駅弁またはお土産など購入予定の方は、覚えておくといいかも。


この掲示について。
ご丁寧に指定席販売機設置駅と割引対象店舗の一覧を示してくれている。
掲示の一部
土崎など券売機はあるが店のない駅、湯沢や東能代のような券売機はないが店はある駅もあるが、それらもキャンペーン対象。だから、例えば秋田駅の領収書を大館駅のNEWDAYSへ持って行っても、割り引きしてくれるのでしょう。
なお、券売機のある弘前駅は出ていないので、「秋田支社管内」ではなく、あくまでも「秋田県内」で展開するキャンペーンのようだ。

しかもこの掲示では、店舗の営業時間(昼休みのある店はそれも)も掲載。ホームページでも分かるけど、こういう一覧ではないので貴重な資料。
さらにマニアックなのは、指定席券売機の設置駅だけでなく、きっぷ券面への印字も併記されていること。駅名の後のカッコ内なのだけど、説明が詳しくないから、知らない人は意味不明かも。
(再掲)「秋田駅VF-3発行」
きっぷや領収書の下に「〇〇駅XX発行」と印字されるが、その「XX」の部分のこと。ここを見れば、その駅でも、窓口や券売機の中のどの端末で発券したのかが判別できる。
一般客は意識しないが、きっぷ収集家や発券端末調査の愛好家は、そこに興味を持つ人もいる。

たしかに、窓口発券分との区別ができなくて、客やNEWDAYSの店員が戸惑うことがないよう、明らかにしたのは当然ともいえるが、JR側がまとめて公表するというのは前例がないかも。
具体的に見ると、秋田駅はVF1~3とC1。4台並ぶ左から順番通り。右のC1はクレジットカード専用で、少し古い(2012年末設置)機種。
大曲駅は2台あって、VF1とFC1(クレジット専用?)。あとの12駅は1台ずつで、秋田新幹線の田沢湖駅と角館駅がVF1、新幹線が通らない残りの駅はD1。
アルファベットが同じなら、機種は同じはず。機種といっても、投入口やテンキーのような細かな作りとか、動かしているWindowsのバージョンが違うといった違いで、客としては大差ない。
アルファベットは、昔は機種名の一部の「MV」が多く、今も「V」を使うのが全国的に多いみたいだけど、「C」とか「D」の意味は分からない。単に順番に振っているのかな。

改めて見れば、横手にあって湯沢になく、象潟にあって羽後本荘にないのが不思議。


ところで、羽後牛島の窓口で買うと、
「羽後牛島駅E1発行」
秋田駅の窓口はA1~3のはず。「B」ってのはあるのだろうか。


ついでに、いつかアップしようとしてしそびれていたこと。
上の再掲の3年前の秋田→藤崎の乗車券と、下の昨年末の羽後牛島→弘前の乗車券で、違いにお気づきだろうか。文字の太さは機種の違いなので除く。

「日付」に関する表示、有効期間と発行日の表記方法が違う。2017年4月1日発行分から変わっている【下の3月14日付追記参照】。
中央の有効期間は「〇月〇日から×日間有効」だったのが「〇月〇日から〇月×日まで有効」に。
当日限り有効のものは「〇月〇日から1日間有効」から「〇月〇日当日限り有効」になっている。
左下の発行日は和暦(平成)だったのが西暦に。【8日追記】桁数が増えた分、数字が全角から半角に変わった。
【3月14日訂正】2017年4月から変わったのは有効期間の表示方法。西暦表示は、JR各社や発券端末(近距離とそれ以外等)ごとに変更のタイミングが違ったようです。

有効期間の表記変更は、分かりやすさ重視だろう。
「1日間有効」を「当日終電まで有効」でなく「発行または入場から24時間(翌日も)有効」ととらえられたり、「n日間有効」を利用開始日を含むかどうかで迷ったり、数え間違えたり、そういう面倒がなくなる。

発行日の西暦は、以前から検討されていたのかもしれない。2016年から取りざたされた、2019年の改元を控えて、踏み切ったか。一般での西暦の浸透、コンピューターでの扱い、外国人への対応を考えると、妥当だろう。なお、JRのきっぷは英語併記の発券もできるが、その場合も2017年以前は和暦表示だった。


平成初期の頃は、改元初日の「-1.-1.-8」のほか、ゾロ目とか順番に並ぶ日付のきっぷを買い求める人が少なくなく、ニュースにもなった。2000年の「12.12.12」まで続いたか。【22日追記】その後、2010年の「22.-2.22」もそうだったが、10年ぶりということもあってさほど盛り上がらなかったのではないかな。
郵便局の消印でも同じことが行われたが、当時から機械押印では西暦が目立つスタンプで、手押しスタンプでないと和暦がはっきり分からなかった。

今年の平成31年4月30日、新元号元年5月1日、11月11日にも狙っている人がいるかもしれないけど、JRのきっぷではもうできません(無意味になる)のでご承知おきを。
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弘南 中古エアロミディ

2019-02-07 00:02:44 | 津軽のいろいろ
2018年末~2019年始の弘前で見た弘南バスの話。※昨秋の記事
2018年に弘前市内の路線バス用に、三菱ふそうの中型車・エアロミディの中古が何台か入ったとのこと。
3台を見ることができたが、おそらくそれで2018年転属・弘前市内配置のすべてのようで、運がよかった。前事業者等はネット上の情報を参考にさせてもらいました。
青森200か11-15 31311-9号車 2001年製 和徳車庫 2018年春頃から運用

11-62 31502-2 2003年製 弘前営業所

11-70 31503-5 2003年製 藤代車庫 2018年11月頃から運用
どれもピカピカのベージュ色が気持ちいい。弘南バスの特徴の銀色バンパーも踏襲。

弘南バスでは、2000年代以降は三菱製の新車は小型車と高速・貸切車ばかり(新車エアロミディは1998年が最後)。中古ではエアロミディが何台か入ってきたが、路線用でない元自家用バスっぽい仕様の車ばかり。そんな状況であった。
1998年新車導入の青森22か12-80
1993年製のエアロミディ2台も含めて、まだ健在のよう。

今回の3台は、純粋な路線用で、このタイプは新車中古問わず久々(20年ぶり)の導入。
今回来たうち、2003年製の2台の社番は、「弘南バスに在籍する2003年製の三菱車(小型、貸切、高速も中古も含む)の中で、2台目と3台目」を意味しており、2003年三菱製のバスは、これまで弘南バスに1台しか存在しなかったことになる。
それは「31501-2」号車で、夜行高速「ノクターン」用の車両。
【7日補足】一方で、2001年製はこれが11台目=既に10台ある。


それにしても、この3台は、一見同じような仕様の車なので、出どころ(前所有者)が同じかと思ってしまいそう。でも、ナンバープレートが飛んでいるし、よく見れば差異がある。
弘南バスは、自家用車中古を買うぐらいだから仕様の統一には興味がないと思っていたけど、気が変わったのか、たまたま似たのが集まったのか。秋田中央交通さんも欲しがりそうな、マトモな車たちである。

改造箇所も含めて3台の共通点。どれもワンステップだと思われる。その他2000年代のエアロミディとしては標準的な仕様なのかもしれないけれど、弘南バスとしては初導入と思われる点もある。
・客席窓が銀色枠の逆T型配置。
・転属時に前と側面にLED式行き先表示機を設置。正面表示機の周囲は黒塗装。
これまでは幕式で周囲が黄緑色だったので、この組み合わせのエアロミディは初めてで、引き締まって見えていい。なお、側面のLEDは設置位置が3台とも微妙に違い、まだ取り付け作業に慣れていないのかも。

1台ごとの特徴。
和徳の1115。運用としては和徳回り城東環状バスに入ることが多いようで、3台の中ではいちばん遭遇しやすく乗りやすそう。
側面LEDの左下に、白い横長のテープのようなものが貼られてしまっていて、「弘前バスターミナ 」などと左側2コマの下の文字が読めない。

この車の前所有者特定は容易。中古バス経歴調査の基本中の基本。
・フロントガラスに向かって右下に四角い枠(黄緑色)がある。
・ドアに表示を変更できる「出入口」「しめきり」表示がある。
あと、今回発見し、ネット上に言及は見当たらないのだが、
・前バンパーに穴(?)が多い。
これらから、神奈川中央交通(通称・神奈中。小田急グループ)の中古車と特定できる。
神奈中では、エリアによって乗り降りするドアや支払い方式が異なるそうで、正面にその表示機があり(弘南バスで黄緑に塗りつぶした)、ドアの出入りを変更できるようになっているのだ。
バンパーの穴については理由は分からないが、神奈中のエアロミディはこれが標準らしい。

神奈川中央交通と秋田中央交通に直接の関係はないが、10年くらい前には、いすゞと三菱の中型の中古車が何台か秋田に入っている。正面の表示は、塗りつぶした車と「運賃後払い」がそのまま残っている車がある。
個人的には、秋田の神奈中中古は、できれば乗りたくない。車内が落ち着かないから。背もたれは薄っぺらだし、前席背もたれの取っ手が(もともと)ないのとか、(以下は秋田での改造かもしれないけど)車椅子スペースに座席がないのとか、ドギツイ紫色の座席に張り替えられた(←これは別の中古だったかも??)のとかで…【7日追記】それとツーステップ車では、前ドアの段の間隔が通常と違う。乗り降りさせやすくするのは分かるけど、譲渡先では他車と違うのでかえって足元がおかしくなりそうなのも好きでない。
弘南バスの1115も、座席の色は緑っぽい水色とピンクだから、神奈中当時のまま。座り心地はどうだろう。


弘前営業所の1162。
側面はごく普通のエアロミディ
側面LEDはきれいに取り付け。1115もだけどバス協会のNBAステッカーは中ドア付近だから、前所有者のままかも。
運賃箱は弘南バスでの使い回しなのか、古い小田原機器製。
整理券発行機は見ないでしまったけど、まだインク式か、感熱紙になったか。
後部
補助テールランプがあるのと、リアウインドウに「低公害車 エンジンは自動停止します」とある。秋田の中央交通子会社のバスでもこう書いた車があったけど…
ネットの情報に頼れば、京成グループ「千葉交通」のさらに関連会社「千葉交タクシー(通称・ちばこうバス)」の中古とのこと。近年は秋田にも、京成系列の中古が来ている。


藤代の11-70は、一瞬しか見られなかった。他の2台がベージュに塗られたミラーが、これは黒。
車内の座席
座席の布地は、いすゞっぽい柄の新しそうなもので、張り替えたようだ。
その座席は、かつて秋田市営バスでも採用されていた、天龍工業製の背もたれの高くて厚いタイプに見える。
愛知県の「知多乗合(通称・知多バス)」という、名鉄グループの中古とのこと。

弘前にエアロミディ3台が増え、おそらく代替で廃車になったのは、平成初期の自社発注の日野レインボーか。新車も増えて、旧レインボーは確実に減っているはずだけど、そうは感じない。それだけ弘南バスに旧式レインボーは多いから。(同じことを昨年も書いていました。)


ところで、昨年、弘南バスに西武の中古のいすゞエルガも来たと聞いていた。見られることをかすかに期待したのだが、実はこの時点ではまだ動いていなかった。
それがついに今週から、営業に入ったとのこと。ナンバー1182、「11301-2」号車で、弘前営業所に配置。社番からすれば2001年いすゞ製はこの車が初なのか…

年末年始の弘南バスについて多少、続く
コメント (2)
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