広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

年末寒波

2021-12-28 22:19:56 | 秋田の季節・風景
「数年に一度」級の寒波で、西日本や青森市(市街地で1メートル超)など大雪の所も。秋田も、厳しい寒さと少なくはない雪ではあるが、「年に1~2度」レベルかな。
秋田市は12月25日から、今シーズン数度目になる雪が積もりはじめ、気温はほぼマイナスのまま(最低-5℃前後)。風はそこまで強くない分、体感気温や被害の面では楽ではあるが、時折吹雪くし、積もった雪が融けない。26日には一時、積雪20センチに達した(その後、締まったことによりやや減)。
29日は+5℃まで上がって雨、大みそかには再び寒波と激しい変動の予報で、道路状態が最悪になりそう。
以下、26、27日の秋田市内。
広小路
歩道のロードヒーティングは、寒さのため追いつかず、融けたのが再度凍ってガリガリの状態。でも、ないよりは歩きやすい。車道は圧雪~凍結。
年末の日曜午後というのに、通る車も歩く人もまばら(写真では皆無だけど、実際には多少はいた)。向かいの元百貨店の衣料品店・木内はコロナ対策名目の長期休業中。

手形陸橋。奥にあるはずの秋田東中さえ霞む
五能線用GV-E400系電気式気動車1両による上り普通列車が、吹雪を突いて、踏切ごとに警笛を鳴らして秋田到着。3分ほどの遅れ。

秋田駅東西自由通路ぽぽろーど。
フォンテAKITA2階出入口前
恒例のクリスマスツリーが、恒例のクリスマス過ぎても点灯。
設置しているのはフォンテで、企画・デザインは秋田公立美術大学 コミュニケーション専攻・Aクラス(下記公式情報では「コミュニケーションデザイン専攻3年の「コミュニケーションデザイン演習A2」」と言い回しが異なる)とのこと。ツリーてっぺんに、上に黒い枠が載っているのが気になった。前見た時はなかったような気がするし、何だ?

美大サイト「「フォンテAKITAデザインプロジェクト」(クリスマス版)開催中(~12/31)(https://www.akibi.ac.jp/news/37828.html)」に説明と写真があった。
クリスマス前の設置時点では、なまはげがサンタクロースになったような顔が、てっぺん4方向に付いていた。
「クリスマス版」は「配置期間:令和3年12月31日(金)まで」で「※新年にはニューイヤー版も配置する予定」とある。これは、クリスマス版ながらサンタの顔だけ取り外して、新年版への切り替え待機中ということか。

ツリーの横~エスカレーター・階段下には、恒例の殺風景な仮設北風よけ。
アーケード・大屋根下(秋田駅前大屋根通り)とのエスカレーター
北隣の駐車場に建つはずの「金萬ビル」計画が頓挫している以上、必要なのだろうけど、見栄えにひと工夫を。
上のツリーの写真の通り、風よけがあるのに、ツリー周りの床には雪が積もってしまっている(根元のかまくらは作り物です)。量は少ないのだが、少ないだけにおっかない点も、
下側も同様の状態
エスカレーターの乗り降り口に、積もったり、通行者の靴底から落ちたりした雪が散らばっている。金属が多用されている箇所で、こういうのがツルッといきそうで怖い。隣の階段はある程度滑らない材質のタイルだが、やはり雪は少し積もっていて怖い。
ここは秋田中央ビルディング管理だったかと思うが、もっとこまめな除雪、注意喚起、そして抜本的な対策(例えばエスカレーター金属部にヒーターを付けるとか)をするべきではないだろうか。

駅方向へぽぽろーどを進むと、途中で2か所、床がタイルでなく、全幅にわたって30センチほどの金属板の所がある。建てた時のつなぎ目なのだけど、そこも靴底の雪で滑る危険があり、注意喚起のコーンが置かれていた。その先、
真ん中にコーンが
ここは金属でなく、
「滑ります! 足元注意」
道案内の床面表示。
タイルの上に、車体ラッピングのような、印刷したシールを貼ったのだろうか。タイル本来の滑り止め性能が発揮できなくなっているようだ。案内も必要だけど、雪国ならではの配慮も必要。

↑ここより東側の自由通路では、天井耐震工事が段階的に行われている。天井が白い部分が未着工で、ここ【30日補足・動く歩道付近】が最後の工区になる。
今年春からは、3期として、中央改札口を過ぎた所から東端までが工事されていた
10月末の東口側階段下
エスカレーターや、ぽぽろーどアルヴェ連絡通路も封鎖されていた時期もあり、さらに階段も壁で囲まれ、
狭苦しい

その工事もいつの間にか終わっていた。【30日追記・こんなに広々としていたのかと再認識。】
天井が木質【30日補足・木質風?】に
「秋田・光の四季」をテーマにしたステンドグラスはもちろん残った。拭いてもらったのか、以前よりクリアというかピカピカしたかな。【2022年1月15日追記・従来は下から見て、天井より少し奥まった上のほうにステンドグラスがあったように見えたが、改修後は天井と同じ位置に透明のツルツルしたガラスが増設されたように見える。】

この後、2022年春以降の工事
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サンタポスト2021

2021-12-25 22:58:11 | 秋田の季節・風景
近年全国的に、「郵便局サンタ47」として郵便局前にあるポストを、サンタクロース風に装飾することが行われており、秋田市内の状況を昨2020年に紹介した。最初の記事ポスト2面を装飾した例その他各局遅れて装飾した秋田中央郵便局

今年も行われており、確認した限り、昨年実施した局では今年も行い、未実施の局ではやっていない。
2021年は「郵便創業150年」だそうで、それを記念したリボンをデザインしたポストの装飾は、多くの郵便局で実施しているが、サンタクロースは昨年同様の偏りがある。秋田通町局、秋田保戸野局などは150年装飾のまま。
したがって、サンタポストは秋田市北部の局に多い。そしてどこの局も昨年と多かれ少なかれ違う装飾。※弘前市ではほぼすべての郵便局で実施しているらしい。
秋田中央郵便局
昨年と似たパーツではあるが、帽子が下へ、笑った目がウインクに、赤いほっぺがなくなり、マスクをしている。昨年何もなかった側面は、向かって右側(扉でない側)だけ、
「ぽすくまと仲間たち」


秋田新国道郵便局(昨年は最初の記事)
10月の土曜日配達休止の告知の上に重ねて目がある。
昨年との差異が小さく、帽子と左目が別パーツに、眉毛の位置が横から上へ。

秋田手形郵便局(昨年は3回目の記事)
秋田市中央部周辺では数少ない実施局。今年春には、ポストが再塗装されてきれいになった(白い文字などもう汚れてはいる)。「年賀郵便/普通郵便」のシールが左に寄っている。
昨年は、帽子と顔が一体化したパーツで、目立たないながらベルトがあって特徴的だった。
今年も一体パーツで、位置は昨年の向かって右から中央へ。ベルトは投函口下から箱の下へ。
扉にはリボン(反対面にはなし)


土崎港郵便局(昨年は最初の記事)※土崎郵便局とは別。昨年の記事参照。
ポスト自体は、今年3月までに同型の新品に交換されている。
昨年は帽子がなかった。サンタポストを最初に見つけたのがここだったので、サンタクロースかどうか分かりづらかった。
今年は、扉にリースとツリー。正面は手形郵便局と同じ一体パーツをいちばん下に貼って、ちょっと控えめ。これだけでなく、
反対の側面にも顔
上部の〒マーク周りにマスク顔。裏面は何もなかったが、3面に装飾されていた。

昨年は2面を顔にした局があって、2回目の記事で取り上げた。それらの今年は、
土崎東郵便局
ここも新品に交換されたかな。
昨年同様、扉側には装飾なし。正面と右側面は顔だけど、昨年と違うパーツ。正面は一体顔、封筒を持つ手、ベルト。
側面は目が小さい
秋田では採用が少ない小さい目のパーツ(次にあります↓)の、笑って目を細めた版。

秋田では少ない、いちばん大きい「郵便差出箱 12号」が設置されている、秋田寺内郵便局。
帽子がなく、昨年と同じ小さい目
昨年は、裏面も同じパーツの顔になっていた。大きな箱を活かし、しかも来局者・通行人の目に入りやすい位置にあることから、考えてやったのかと考えた。今年は、
「〒P」
駐車場に負けてしまった。意味はポスト背面より手前に駐めろということ?


このほか、秋田将軍野郵便局、秋田外旭川郵便局で実施しているのを確認。
写真は24日より前の撮影なので、雪がほとんどない。秋田市は25日になって寒くなって雪が積もり、本格的な冬の状態で年越しを迎えそう。
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泉駐在所の場所と所管区

2021-12-23 23:16:00 | 秋田の地理
幸町交番が移転して泉交番になったが、その近くにはすでに泉駐在所が存在していて、ややこしいことになるのではないかと心配している続き。この後、2022年4月には心配はおおむね解消されることになりました。以下はそれ以前の内容のままです。詳細は末尾の追記参照
※泉駐在所は秋田東警察署、幸町交番→泉交番は秋田中央警察署の管轄だが、署が分割される2005年まではどちらも秋田警察署であった。
 
秋田市長行事予定によれば、今日23日に、泉交番の開所式典が挙行されたはずだが、報道は未確認。秋田県警公式サイトに泉交番の存在は未掲載で、Googleマップも未反映。
しかし、秋田県警察本部のツイッター(@akita_mamoru_ai)では、23日17時09分にアップされた。
23日から、移転先で業務を行っているらしい【直下の24日付追記参照】
それにしてもこの投稿。まず、「秋田中央警察署」を付けなくていいのだろうか。これではなおさら、泉駐在所との区別があいまいになる。
あと、移転によって、交番の担当エリアが変更になるのではと思う人もいる(ここにいます)。その点の言及もほしい。何も書いてないから、変更なしなのでしょうね(所管区については後述)。
さらに、高陽幸町を「高揚幸町」と間違えている。18時20分になって、指摘する投稿をしている人がいるが、(ツイッター担当であろう県警本部の)業務終了後のためかそのまま。
【24日追記】24日10時18分になって「【※訂正】先日ツイートした内容に誤字がございました。訂正して再ツイート致します。」として、高揚幸町の投稿を削除、10時23分に高陽幸町で再投稿している。ツイッターの仕様上、投稿済みの内容を編集できないから、この形にしたのは分からなくもない。
そんなことより、このツイートでは23日から移転先で業務しているように読めた。しかし、24日付秋田魁新報秋田市地域面の報道では「きょう24日の午後1時から8人体制で業務を行う」とある。ほんとに秋田県警は広報が下手。
【28日追記】その後、28日までに中央警察署のホームページも更新。「泉交番が運用になります!」として24日13時運用開始がやっと公式発表(「運用」の語を用いるのね)。交番一覧のページを見て初めて、電話番号は幸町交番と変わらないことが分かった。


ここから本題。今回は、前からある泉駐在所のことや、各交番・駐在所の担当エリアについて。
地理院地図に加筆
警察署の出先機関である「交番」と「駐在所」の違いについて。ご存知のかたも多いが、混同している人もまた多いと思われる。混同している人にとっては、泉駐在所=泉交番と認識させかねない。
交番は、複数の警察官が配置され、交代で勤務する(それでも警察官が不在で交番相談員がいたり、施錠されて無人だったりすることもある)。
駐在所は、1人の警察官が住み込みで勤務する。秋田県警など一部では「警察官駐在所」が正式な呼称。
警察内部の通称では、警察署はPolice Stationの略で「PS」、交番はPolice Boxで「PB」。では、駐在所はなんと呼ぶのか、調べても分からなかった。英語では「Residential police box」だそうだが。

駐在所に配属される警察官は、最近は独身者のケースもあるそうだ(秋田県は不明)が、基本的には妻帯者を家族ごと住まわせ、警察官ではない妻にも業務の一部をしてもらうという。
自営業者でもないのに職住が同じ場所。誰が何しに来るか分からない警察の窓口に、一般人同然の人を置いておくことにもなる。休日だったり、担当地域から外出したりしても、その間にエリア=自宅で何かあったらと思うと気が休まらないかもしれない。
近年では、警察官どうしで結婚した夫婦を駐在させる場合もあり、たしか秋田県警でも行っている。この場合、警察官2名体制になって心強いが、夫婦同日に休むのが難しいだろうし、ワークライフバランス的に難があるかもしれない。
警察官の仕事はどれも大変だが、その中でも、駐在所勤務は負担が大きいのではないだろうか。ひとりでのんびり仕事できていいという人もいそうだけど。

ドラマで「駐在さん」などとして登場するのは、離島や山村の駐在所だから、いわゆる田舎にしか駐在所がないと思いきや、そうではないところにもある。全国的には、市街地にあえて駐在所を設置することもあるとWikipediaに出ているが、秋田ではそういうのは知らない。
しかし、もともと農村部だった地域の駐在所が、気が付けば宅地化された結果、こんな町なかに交番でなく駐在所があるのかと、驚くところはある。それが泉駐在所。


秋田市の泉地区は、秋田市中央部の北側。
現代の感覚では住宅街。位置は新国道や奥羽本線にはさまれ、寺内、八橋、外旭川、保戸野と接する一帯を泉と認識する市民が多い。町名では、泉北、泉中央、泉南、泉菅野と泉字登木。全域が幸町交番→泉交番の所管区内で、泉小学校と泉中学校が所在し、その学区域。
赤く囲った辺り

一方、奥羽本線の反対側にも泉を名乗る一帯がある。外旭川と旭川(河川としての旭川、その対岸に旭川地区)に接する位置。
泉東町、泉馬場、泉三嶽根(みたけね)、泉一ノ坪、泉釜ノ町。それに平和公園・天徳寺が大部分で人はあまり住んでいないと思われる、泉字五庵山、泉字三嶽根。
ここが、泉駐在所の所在地(泉一ノ坪)であり所管区。所管区はさらに東、旭川対岸をさかのぼった北方向へ広がる。
こちらの通学区は、番地で区分されて(町内会の区切りかもしれない。選択制ではない)旭川小・秋田東中または外旭川小・外旭川中。

秋田市の「○○地区」の呼称や、7つの地域分け(東西南北、中央、雄和、河辺)は、おおむね小学校区が基準になっている。したがって、中央地域の「泉地区」としては、泉交番側、泉小学区のみを指す(上の地形図の赤囲み)のだろう。泉駐在所側は、北部地域の外旭川地区と東部地域の旭川地区に分けられてしまうはず。
線路両側の地名に「泉」が付くところすべてを泉地区とする、広義の解釈もできるが、おそらく秋田市では使っておらず、地元住民にも違和感がありそう。

狭義の泉地区は、戦後しばらくまでは一面の水田。昭和40年代以降宅地化され、今に至る。泉小学校は1979年、泉中学校は1981年開校。
それ以前は、泉駐在所がある付近が、人が住む泉だったようだ。そこがかつての「旭川村」の中心地だったかもしれない。明治時代のうちに泉村→下旭川村(手形、保戸野、泉)→旭川村と変遷し、昭和8年までに全域が秋田市になっている。
【24日補足】秋田市立旭川小学校サイトの沿革によれば、同校の前身の一部として、明治時代の一時期、旭川村に「泉小学校」が存在していた。100年近く経ってから、少し違う場所に同名の学校ができて存続している形。

県道233号で保戸野側から泉踏切を越えると、県道が左、市道が右にV字に分岐する。そのVの一帯が、古くからの集落。
今は、新しく引っ越してきた世帯も多いであろう民家が建ち並ぶ県道沿いに、その民家の1つのようにして、秋田東警察署泉警察官派出所がある。
奥は平和公園の山

奥に泉踏切越しに秋田工業高校が見える
栗を横にした形の「駐在所」看板は、片側だけ色が薄れている。

そんな土地なので、昔から泉村・旭川村の駐在さんとして親しまれているのだろう。歴史は長いはず。でも、ずっと同じ場所にあったのかと言えば、そうではない。
1971年の地形図を見ると、現在地の東、手形へ行く道の旭川橋の通り(後に道路拡張されている)にあった。今、JAの産直がある付近。1985年の地形図では記号がどこにもない。
秋田市が定義する泉地区ではない所に泉駐在所があるのは、地域の歴史をたどれば、当然とも言える。そんな所を差し置いて、別に泉交番を作ってしまうのは、失礼な気もするし、繰り返すがややこしい。


では、この付近の各交番・駐在所の管轄地域(所管区)を地図に示す。
「秋田県警察の組織に関する規則」から作成。平和公園付近など不正確です
ここらでは、奥羽本線にかかる町は、線路の北・外旭川側が町名境界。したがって、線路や泉外旭川駅の駅舎・ホームなどは、外旭川などでなく保戸野~泉中央~泉菅野に属する。したがって、秋田中央警察署の所管となる(鉄道施設内は鉄道警察隊も関わるでしょう)。
泉に接する保戸野桜町は、意外にも大町交番エリア。明らかに泉交番、もしくは泉駐在所のほうが近い。ここに限らず、保戸野地区の大町交番エリアや千秋地区の秋田駅前交番エリアでは、交番よりも中央署本署のほうが近いのだけど。【23日追記・歓楽街川反にある大町交番の所管区の隣が「駐在所」エリアであるというのも、意外というか不思議な気分。】

東署泉駐在所と中央署泉交番のエリアが、直接接する部分(図中赤と緑の線)はわずか。泉外旭川駅の駅前広場(地下道出入口)の端から東方向の歩行者自転車道の泉釜ノ町と泉菅野二丁目が接する部分。500メートルほど。

泉交番は、秋田中央警察署所管区の北端。そして泉駐在所は、秋田東警察署所管区の西端。
これらより北・西側は、秋田臨港警察署エリア。臨港署側の交番は将軍野交番と外旭川交番。

ということは、泉外旭川駅の外旭川側って…
再掲)今はここが外旭川駅前広場

現在。上の写真右側から左方向を撮影。右が線路
線路と並行する自転車歩行者道付近より線路側が、秋田中央警察署(泉交番)所管。
線路と反対側では、階段室(地下道出入口)の向こうでは、秋田東警察署(泉警察官駐在所)所管。
階段室より手前が秋田臨港警察署(外旭川交番)所管。

まさにここが、秋田市内にある3つの警察署が相まみえる、唯一の場所なのだった!!
ここで死体が見つかったら、鉄道警察隊も含めて4組織が関わるのだろうか。


泉交番という名前に苦言を呈したが、それ以前に泉駐在所がこのような環境に存在するのは、時代に合っているだろうかとも考えてしまった。
泉駐在所所管地域は、昔に比べれば人口が激増し、アパートも多い。駐在所の1人の警察官で回って把握しきれるのか。そこへ平和公園にクマが出たとか、交通量も増えた道路での事故のような出動もあるだろう。
もちろん、本署のほか、近隣交番が応援することはあろう。でも、隣であっても中央署や臨港署をからめるのは、警察という組織の都合もあるだろうし大事件でない限り難しいだろう。東署の北隣も旭川駐在所(ここも秋田市旭川の地名とずれていて所在地は濁川)だから、応援は難しそう。本署は上北手で近くない(そもそもここは東署より中央署管轄であるべきでは?)。頼りになるのは手形交番か。
県警察と秋田市に関係はないが、地域や学区の一体感の点でも、警察やその出先機関の所管エリアや体制を見直す必要があるかもしれない。

※その後、2022年4月に、上記の問題がおおむね解消されることになった
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幸町交番 移転改称

2021-12-21 19:40:48 | 秋田の地理
時折触れてきたように、秋田中央警察署の幸町(さいわいちょう)交番が、泉外旭川駅前へ移転することになっていた。
秋田県警察本部の交番は建物の老朽化により、近年、建て替えられるものが多いが、それと同時に移転するケースもある。秋田中央警察署大町交番も2017年12月18日に川反の中で移転しているが、管轄地域内の住民への事前説明もなく、ひっそりと夜逃げのように移転していた。

幸町交番は老朽化のほか、泉外旭川駅開業で人の動きが大きくなった場所への移転という意味合いもあるようだ。
例によって県警からの積極的な告知はなく、移転することは秋田魁新報や秋田建設工業新聞で軽く伝えられた程度。あとは県議会の議事録を検索して、現地へ行ってみないと情報がない。


まずは移転前の幸町交番。
所在地は高陽幸町(こうようさいわいちょう)14番33号。新国道(県道56号)の「高陽幸町」交差点西側の狭い市道に面して建つ。
右が交差点。パトカーは2020年度導入「MAZDA2(旧デミオ)」のようだ
交差点北西角は、いとくなどが入るショッピングモール「新国道モール」。その敷地に交番が食いこむ立地。交番の東隣はメガネ店、裏はモールの通路と駐車場(仕切りがあって行き来できない)、西隣はドラッグストアの側面。

新国道モールは2008年6月オープン。それ以前は、秋田いすゞ自動車があって、幸町交番はその時代からあった。いすゞ時代から、交番はこの建物でこの位置にあったのだと思っていたら、少し違った。
建物は1977年築の鉄骨モルタル造で、アスベストが使われていた(2009年始頃に除去)とのこと。古さは見れば分かるけど、もうちょっと古そうにも見える。正面2階だけ茶色いタイル張りなのがアクセント。ちなみに、移転前の大町交番は1979年11月開所時からの建物だったようで、幸町交番より若干大きかった。
新国道モールを造るに当たり、土地のやり繰りが生じたようで、数メートル建物を曳き家しているのだそうだ。

1977年開所【24日追記・末尾追記の新聞報道によれば1964年開所】なのだと思うが、当初は「秋田警察署幸町派出所」だったはず。1994年以降に全国的に「交番」になり、2005年に秋田中央警察署が発足。
竿燈の絵入りの看板。「秋田警察署」を隠している
ただし、幸町交番の管轄地域は、竿燈まつりの会場に近いものの、会場一帯は管轄外。管轄内に竿燈に出る町内はある。

交差点北の新国道には「幸町交番前」バス停があるわけだが、名称はどうなるか。
【2022年8月31日追記】幸町交番前バス停は、2022年10月から「高陽幸町交差点前」となることになった。変更前後の状況

ここで幸町交番の名前について。※高陽地区について過去の記事
所在地の高陽幸町から「幸町」を取ったことになる。高陽幸町は1966年に成立しているが、それ以前から「幸町」と呼ばれていたようではあるが、交番の名前にしてはピンポイント。
秋田市内のほかの交番の名前と比べると、大町、山王等々、大字レベルの地名を冠するものがほとんど。ここだと「高陽交番」のほうが無難そうなのになぜ幸町にしたのだろう。【24日追記・交番は1964年開所であることが分かった。その時点では高陽幸町がなかったのだから、幸町交番になったのは当然。納得。】

幸町交番の管轄地域は、高陽地区に留まるわけではない。
秋田中央警察署の各交番の管轄地域(所管区)は、ホームページに出ていない(秋田東警察署は載っている)ので困りかけたが、「秋田県警察の組織に関する規則」で明確に定めて公表されていた。秋田県例規集や県警サイトで見ることができる。
それによれば、所管区は、高陽全域、保戸野の一部、八橋の多く、泉(線路向こうは除く)。近いのに、旭北や山王は一切含まない。
秋田中央警察署エリアの最北の一帯で、交番所在地は所管区の南端近くに位置する。



さて、移転先。
泉外旭川駅の線路の西というか南、泉地区側。駅前からバス通り【24日補足・泉いちょう通り】に出る押しボタン信号の向かい側。小さい市道との角地。泉北(いずみきた)三丁目5番10号だと思われる。

以前は2階建ての建物があり、「ジーエス・ユアサ バッテリー」の看板を掲げた、ユアサ電池サービス株式会社 秋田営業所があった。同社が移転後、解体して更地にされ、新たに建築された。
移転距離は、直線で北北東へ1.2キロ、道のり(車では難しい最短経路)では1.6キロ。
ここも幸町交番の管轄地域であり、他の交番、さらには他の警察署のエリアとも隣接するため、その兼ね合いから、所管区の変更はないと思われる。所管区の北西端近くに位置する。

建築現場をしばらく見ないでいたら、
手前左(背後)が泉外旭川駅、左奥が保戸野方向
すっかり出来上がっていた!

周りに店やマンションなど目立つ建物が多い中、2階建てで黒っぽい色、特に保戸野側から来るとインカーブの先に交番側面がちょっと見えるだけなので、存在が埋没してしまう。
保戸野側から。マンションの物置みたいなのにも隠される

交番の建物は、2辺とも道路際ギリギリにが建ち、玄関は角地ならではの角。駐車場は建物裏側で、バス通りから直接出入りできない。
新しい交番裏。右が駐車場。真向かい奥が泉外旭川駅前広場
交番といえば、建物の前、道路に面してパトカーが置かれているのが当然の光景と思いがちだが、ここはそうではない。近年新しくなった秋田臨港警察署将軍野交番も、裏側が駐車場なので、秋田県警ではこだわらないようだけど、迅速かつ安全な緊急出動の点では大丈夫なんでしょうか(例えば狭い道の除雪が後回しにされ、出動に難儀する可能性もある)。


では、新しい交番の名前は?
高陽幸町でない場所に移るのだから、「幸町交番」のままではおかしい。改称はされると思っていた。

20日・月曜日時点では、引っ越し前で中は空っぽだったが、その少し前の時点で名称を含めて交番の表示は出来上がっていた。先週初め頃では、旭日章(警察章)だけ隠されていたようなので、その時点では工事中で引き渡し前だったか。
現状では、稼働中の交番と勘違いして、助けを求めたり自首しに来たりする人がいかねない。「交番」の赤い看板くらいは隠しておいたほうがいいと思うのですが…

その名は…
「秋田中央警察署泉交番」
玄関の上に、ヒラギノ角ゴシック体で、警察署名に続けて同じ文字サイズで表記される。前例がない表示かも。

ということで「泉交番」らしい。当然でしょと思われるかもしれないが、個人的には泉交番はないと思っていた。
「泉外旭川駅前交番」も予想としてはあり得たが、これもないと思っていた。泉外旭川駅は、駅の両側が対等な関係なので、反対の外旭川側と混同されそうだから。
所在地から「泉北交番」はピンポイントだし分かりづらい。「(泉)菅野交番」だと、地名と数十メートルずれてしまう。

所在地の大字レベル「泉」から泉交番と命名されたことになるが、どうしてそれはないと思っていたかと言えば…
秋田市内にはすでに「泉駐在所」が存在するから。【その後、2022年に泉駐在所が廃止されることになった。以下の内容は廃止以前のものです。詳細は末尾リンクの続きと、さらにその続きの記事参照】

秋田東警察署の管轄だが、線路の反対側の泉一ノ坪にある。今は学区なども異なるものの、もともとは同じ1つの「泉」。今回、線路沿いを歩いて移動してみたら、泉交番から泉駐在所まで20分かからなかった。
泉駐在所の表示。秋田県警では「警察官駐在所」が正式名称
「交番」と「駐在所」は同じではないものの、並列される施設。署は違っても、同じ市内の近い位置に同名の交番と駐在所が所在するのって、とてもまぎらわしくないだろうか。
この理由から、僕は「泉交番」はまずないと考え、新交番の名前の予想が、とても難しかったのだが。結果は安易な命名だった。

交番と駐在所を同一の施設ととらえてしまう一般人もいるはず。自分の居住地を担当する交番・駐在所がどこか知らない人もいるだろう。泉駐在所が泉交番に移転・改称したと勘違いする人もいそう。そんな中、ネット地図に間違って登録されたり、違うほうに電話や来訪してしまったりする恐れは充分にあると思う。それらにより、初動が遅れてしまう事態さえ、起きないとは言い切れまい。
※私見だが、特に市街地で生活する時、交番・駐在所はそれほど頼りにならないと思う。不在だったり人員が限られていたりするから。警察へ用がある時は、警察署本署(秋田中央警察署や秋田東警察署)や警察相談ダイヤル#9110、本当に緊急なら110番通報するべきと考える。

県議会の議事録を調べると、2021年2月の秋田県議会の教育公安委員会の段階ですでに、県警から議員へ泉交番の名前が報告されていた。駐在所との重複については、特に話に出ていない。
県警職員も、県議会議員も、あとは公安委員とか警察署協議会員みたいな警察以外の地元住民も誰一人、既存の泉駐在所へ思いを馳せることができなかったのだろうか。


泉交番の名称は、秋田県警やマスコミから発表・報道されていない。
そのため、名称変更や移転の発表があると、せっかちな誰かが早急に登録を変えてしまうGoogleマップも、さすがに未登録。「泉交番」で検索すると、秋田東警察署泉駐在所や、仙台市の泉警察署泉交番を表示する。
でも、現地に堂々と名前を掲げているのだから、本決まりなのだろう。
泉駐在所のほうを、廃止や名称変更する可能性もなくはないけれど、ないだろう。

実は、現地や議事録を見る前に、ネットで泉交番の名前を見つけた。これが議事録以外では唯一のネット掲載だろう。先週末更新の秋田市役所サイトの秋田市長の週間予定。23日・木曜日に「泉交番開所式典」が開かれると出ていた。
大町交番移転時は、12月18日に移転先で業務を開始し、開所式は翌年1月22日だった。
そんなわけで、幸町交番→泉交番の移転日は予想がつかない。大町交番同様、今回もコソコソと移転してしまうのだろうか。交番は地域住民に存在を知ってもらってこその交番。やはり秋田県警(または秋田中央警察署)の広報・周知が足りない。

そしてやはり、泉駐在所と泉交番が共存するのは、まずいと思う。泉駐在所のほうについて、続く

【24日追記】24日付秋田魁新報地域面によれば、開所式は16人が出席、24日13時から8人体制で業務開始。新交番は木造一部2階建て約194平方メートル。総事業費1億4700万円。
ちなみに、大町交番は開所式に22人出席(コロナ流行前)。木造一部2階建て約224平方メートル、土地取得費も含めた総事業費約1億1500万円。所属する職員は所長を含めて11人。

【2022年2月7日追記】幸町交番は、移転後も看板が掲げられたまま空き家で年を越した。2022年2月7日に通ると、仮囲いされ、解体工事が始まっていた。
【2024年1月18日追記】解体後の土地は、(建物の裏表が逆転して)新国道モールの一部となり建物が建ち、2023年12月25日にヘアサロン「Agu hair Leia ITOKU新国道店」がオープン。
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JRダイヤ改正2022

2021-12-19 19:01:52 | 秋田のいろいろ
2022年3月12日・土曜日に実施される、JRグループダイヤ改正(+一部私鉄)の内容が、12月17日発表された。
新型コロナウイルス感染症により利用が低迷する中、厳しい内容になることは予想できたし、リーク的報道もされていた。

しかし蓋を開けてみれば、少なくともJR東日本の秋田エリアに限れば、思ったより軽微。各列車の詳細なダイヤは未公表なので、時刻移動はあるかもしれないが、2021年春よりも小規模と言えよう。
JR東日本エリア全体で、平日ダイヤで新幹線25本、特急15本、普通199本を削減し、50本の定期列車を臨時列車化する。JR発足以来最大規模だという。でも、コロナによる利用減を踏まえれば、「当然」もしくは想定より少ないようにさえ思う。リーク報道に無駄にやきもきさせられた。

混乱させられた事前報道を2点挙げておく。
・読売新聞や共同通信
11月9日の記者会見で、JR東日本社長が「次のダイヤ改正では、利用が低調な列車の運行本数を見直す。かなり大規模になる」と述べた。
→社長の言葉の使いかただが、「かなり」と言うほどでないのでは。

・産経新聞
12月15日に「<独自>新幹線に「準定期列車」 前後列車の乗車率50%割れで運休」として、利用低迷時に運休する「準定期列車」を設定することを報じた。
臨時列車の一種ではあるが、従来の臨時列車は、利用が多い時期に運行するのと違って、利用が少ない時に運休するということらしい。前後の定期列車の需要を見ながら、設定するとか書いてあった。
なんだか分かりづらいし、これまでも、金曜と日曜はほぼ毎週運行みたいな、似たような趣旨の臨時列車はあったと思う。

結局、準定期列車なる言葉は公式リリースには出なかった。定期列車の臨時化がされただけ。
18日の産経新聞では「「準定期列車」については、一転して導入を見送った。」と言い訳した。
→泉外旭川駅の構想段階(具体的な場所すら未定)において、「羽後いずみ駅」という駅名で決定済みかのように報道されたことがあった。それと同様に、JR東日本の内部資料での暫定的なとりあえずの呼称を、新聞記者が真に受けてしまったのかもしれない。


では、秋田エリア、秋田県やその周辺を中心に、ざっと。
※見落とし・勘違いがあるかもしれません。利用の際は各自、公式な情報をご確認ください。

●「つばさ」「こまち」のミニ新幹線区間の特急料金改定
11月16日発表済み。この記事参照


●新幹線定期列車の臨時列車化【2024年のダイヤ改正で定期列車に戻った】
秋田関係では、
・「こまち9号」「こまち40号」臨時列車化 東京8:40→秋田12:30、秋田16:34→20:32
連結相手の「はやぶさ9号」は臨時化、「はやぶさ40号」は単独運転で継続。

・「こまち6号」単独運転 秋田6:09→東京9:47【2024年改正で単独運転ではなくなった】
秋田支社リリースでは、「「はやぶさ・こまち6号」の編成両数を見直します。」と臨時化とは別項目で掲載している。秋田から乗る分には影響ないからだろう。
連携相手「はやぶさ6号(盛岡始発)」が臨時列車化されるため。
→秋田新幹線の上り1番列車だが、盛岡以南でははやぶさだけでも4番列車に当たるため、需要が低いのだろう。
盛岡以南のフル規格区間で、ミニ新幹線が単独で走行することはなくはなかった。秋田新幹線開業直後は盛岡~仙台を単独で走り、仙台で連結/解結する定期列車があった。大幅に遅延した場合に突発的に単独運転することもある。所定ダイヤで盛岡~東京全区間を単独運転するのは、これが史上初めてだと思う。


秋田の報道では、こまち臨時化を見出しとしたものが多い。でも、15往復のうち1往復減る程度でどうってことないと思う。それよりは、次項のほうが…↓
●秋田発着「いなほ」1往復減便(酒田止まりに短縮) 秋田まで来るいなほは2往復に
特急「いなほ5・10号」酒田~秋田運転取りやめ。
新潟12:32→酒田14:41→16:04秋田、秋田13:00→酒田14:28→新潟16:37
→酒田で接続する秋田方面の普通列車は、現行ダイヤでは1時間ほど間がある。時刻移動で接続させるのか?

新潟支社のリリースによれば、この5・10号は、
「ご利用が多く見込まれる場合は酒田~秋田間を臨時列車として延長運転します。」。
また、グリーン車あり7両編成からグリーン車なし4両編成に変更し、「ご利用が多く見込まれる場合は7両で運転します。」。※他のいなほは、常時7両編成のまま。
→新潟から西へ行く「しらゆき」が1往復なくなるので、それで浮いた編成を充当するのだと思う。車両形式は同じで塗装が違う。
酒田止まりでも4両になったということは、全区間で利用客が多くはない便だったのだろう。僕も、この1往復は、さほど乗ったことがない。

今の10号の時間帯のいなほは、昔は青森始発だった(青森行きは1号)。1990年代後半頃は、いなほの中で青森便1往復だけ盛岡の「はつかり」用の編成が充当されていて、公衆電話があった。大館→東能代では、花善による(NRE委託でなく)鶏めし弁当のあわただしい車内販売もあった。

上越新幹線開業後、おそらく最大でいなほ3往復+「白鳥」の4往復が、羽越本線で秋田まで来ていたはず(その他夜行や臨時も)。それがわずか2往復になる。
いなほ全便が来なくなるか、「つがる」も減便されるのでは、という考えも頭をよぎっていたので、これだけで済んだのは、意外でもあった。


●普通列車
・奥羽本線 新庄~湯沢1往復運転取りやめ、湯沢止まりに
新庄14:17→湯沢15:21→秋田16:58、秋田11:48→湯沢13:31→新庄14:48
→改正後は、新庄発下りは13時頃の次は15時半過ぎ、湯沢発上りは12時頃の次は15時半と、2~3時間空白になる。

・下り湯沢、横手、大曲発、上り秋田発の日中~夕方の時刻を毎時そろえてパターンダイヤ化。
→秋田発上りは、現行でもほぼそろっているのだが。秋田駅の他方面でも同様にしてほしいものだけど、新幹線接続の都合もあって難しいのだろう。

秋田駅に関わる普通列車の変更は、たったこれだけ。そして秋田支社エリア内での変更点もこれでおしまい(エリア外の秋田県内では以下に少々)。
「かなり大規模」と言うからには、長距離便に近接した時間で客が多いとは言えない、秋田~八郎潟、秋田~新屋の短距離便の一部が、廃止または土日運休になるのではと思っていたが、そうならなかった。


秋田支社以外。
●盛岡支社 北上線「平石」「矢美津」の2駅を廃止
いずれも秋田県横手市山内にあり、1963年に旧・山内村の請願ででき、当初から無人駅だったそうだ。横手~矢美津~相野々~平石~小松川の順。
2016年末から冬期間全列車通過となっていた。現時点ですでに通過期間で、春まで続くので、2駅に列車が停まることは、もうない。

●盛岡支社 津軽線全列車ワンマン化


●新潟支社 特急「しらゆき」5往復中1往復運転取りやめ
ここで浮いた4両編成が、いなほに回るはず。

●新潟支社 酒田~鶴岡 夜の1往復廃止など普通列車減便

●新潟支社のリリースの最後
「これまで駅で配布しておりました「紙の時刻表(折り畳み・壁貼り)」の制作を終了します。」
秋田支社でも同様のものを作っていて、12月の時点でも改札口周りに置いてあったと思う。ツルツルした紙にカラー印刷で、コストはかかっているのだろう。でも、時刻表あっての鉄道、ネットが使えない高齢者などもいるだろう。全面的に外部企業に作らせると、JRとしては内容の正確性が保証できなくなる。再生紙にモノクロ印刷でいいから作るとかできないのか。秋田支社など他支社はどうなっていくか。【2023年3月24日追記・翌2023年改正では、秋田支社でも終了。事前告知はなかった。】


●仙台支社 仙石線ダイヤ全面リニューアル
多賀城止まりを延長、または石巻行きを短縮し、松島海岸止まりに。松島海岸までは毎時3本。あおば通発9、13時台は石巻行きがない(東北本線経由 仙石東北ラインがある)。
快速がなくなり、仙石東北ラインができた今のダイヤでは、松島海岸へ行きづらかったのが、改善されそう。観光に利用しやすくなる。

●仙台支社 陸羽東線 鳴子温泉~新庄2本(=1往復?)廃止など普通列車減便
比べてみれば、秋田支社、それに盛岡支社の普通列車減便が少ない。


●JR東海 特急の「ワイドビュー」の名称廃止
JR東海では、自社開発の「ワイドビュー車両」を使った特急列車で、愛称の前に付けていた「ワイドビュー」をなくす。「(ワイドビュー)しなの」のように、カッコ書きが正式だった。
現時点の列車名は、しなの、ひだ、南紀、ふじかわ、伊那路。車両型式では、373系電車、383系電車、キハ85系気動車。
ワイドビュー車両は、統一感があって落ち着いた雰囲気で、たしかにワイドビューでもあったけれど、特急列車ならそれが当然かもしれない。
どことなく、昭和末~平成初期の香りが漂う呼称だったかもしれないし、国鉄型車両がなくなって全列車がワイドビューになってしまってプレミアム感はなくなった。2020年春にJR北海道が「スーパー」と付けるのをやめたのと同じ流れかもしれない。
また、2022年度から順次、キハ85系の後継、HC85系ハイブリッド車両が投入されるそうなので、それもあるのだろう。


●JR北海道 「ロイズタウン」駅開業
札幌近郊、当別町、学園都市線の新駅。
その名の通り、チョコレートメーカー(株式会社ロイズコンフェクト)の工場があり、町とロイズによる請願駅。ロイズが10億円も負担したとか。
北海道には「サッポロビール庭園」駅もある(1990年開業。サッポロビールは費用負担してない?)。
工場への通勤や来訪、近くの道の駅、さらに宅地や商業施設の開発を狙っているようだ。厳しいJR北海道には明るい話題。

●JR北海道 「名寄高校」駅開業
名寄市、宗谷本線。
バス停のような駅名だけど、既存の「東風連(ひがしふうれん)」駅を1.5キロ移設して改名。
東風連という、きれいで印象的な響きの駅の名前だけは知っていたのがなくなるのか。隣は「風連」駅。

●JR北海道 7駅廃止
経営が厳しい北海道では、今春の改正でも廃駅があり、来春も続く。
その1つが「流山温泉」駅。函館本線の大沼公園の近く。
開業は2002年と新しく、現時点では、北海道でいちばん新しい駅。その座をロイズタウンに明け渡すとともに、駅自体がなくなるとは皮肉。
JR北海道が同名の温泉をオープンさせ、そのアクセス用だったのだが、温泉が経営不振で2015年に営業終了していた。
JR直営であり、JR東日本も出資していたそうで、北海道新幹線への期待もこめて、一時は東北新幹線の200系電車が3両、ホームと並行に置かれていたという。青函トンネルの快速「海峡」の50系51形客車もあったとのこと。

●JR北海道 特急「おおぞら」キハ261系気動車に統一、キハ283系引退
JR北海道も統一感のある特急車両を走らせているが、そのフラッグシップがキハ283系だったと思う。
「スーパーおおぞら」のほか、「スーパーとかち」「スーパー北斗」の各一部として、車体をくねらせて北の大地を高速で駆け抜けるのがかっこよかった。数度乗ったが、力強くぐんぐんと突き進むのが、やはりかっこよかった。
(再掲)スーパー北斗運用時
ただ、その高性能ゆえ車両価格や保守費用が高い上、富士重工業しか製造することができず、富士重工が鉄道車両から撤退。
さらに2011年には脱線してトンネル内で6両編成が炎上。この時代にこんな列車火災が起きるのかと衝撃を受けた。JR北海道の一連の不祥事の初期事例でもあった。

北海道の特急では、国鉄車両もまだ少し残っているし、キハ283より数年古い、「スーパー北斗」用キハ281系気動車も健在。※これらも数年内に置き換えられるようだ。
キハ283が先立ってなくなるとは。コスト面もあるだろうし、1997年営業運転開始だから「もう」24年なのかもしれない。
後継車両のキハ261系気動車は、キハ283より性能が抑えられている。

【2022年7月12日追記・おおぞらから引退後のキハ283系について】グリーン車は廃車となったが、普通車は即廃車とならなかった。
2022年夏時点では、札幌以北で試運転を行っているとのことで、そちら方面へ転用の可能性がありそう。
【2023年5月4日追記・キハ283系のその後】2023年春のダイヤ改正から、特急「オホーツク」に転用された。グリーン車なし、3両編成が基本。


●JR北海道 経費節減効果
JR北海道のプレスリリースでは、最後に、今回の本改正で「年間約1.3億円の経費節減効果」につながるとしていた。
JR東日本だとどのくらいになるのでしょうかね。



最後に、JR以外から1つ。
●小田急 50000形VSE引退
参考:鉄道コム「まさかの「VSE」引退発表 今週の注目鉄道ニュース」(https://news.yahoo.co.jp/articles/c0e71b80fae9d4ffb2fc49e0ea71bfd3f365f922)
小田急電鉄の特急「ロマンスカー」。その車両は代々、国鉄・JRとは違う個性的なもの。
その1つ「50000形(VSE車)」が、2022年3月で定期運行終了となる。以後はイベント列車で使われるが、遠くないうち(参考サイトによれば2023年秋頃)に廃車になるらしい。

50000形には2014年に1度だけ乗ったことがあった。

当時としては、ロマンスカーの看板車両でちょっとしたプレミアム感があって、新しい車だと感じた。ロマンスカーも、古い車両も大事に使っている印象があったのに、これが廃車とは早いのでは。
運転開始は2005年。10両編成×2本しか製造されていない。現役のロマンスカーの中では、新しいほうから数えて3番目。
小田急では「車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になる見込みであるため」としているが、参考サイトによれば「その他のロマンスカー車両と異なり、車両ドア位置がホームドアの設置位置とずれていることも、引退に至る理由となったと思われます。」。
50000形車内
ほぼ真っ白い(シルキーホワイト)車体、20系寝台車を思わせるような高いドーム状の客室天井(2.5メートル)、落ち着いてゆったりした座席など、ロマンスカーのフラッグシップにふさわしかった(座り心地や客の途中乗降もあって、総合的には普通の特急だけど)。乗ることができて幸運だった。


気が早いけれど、この次、2023年春の改正は…
コロナの状況、客足の戻りかた次第だろう。
秋田など北東北では、県庁所在地周辺でSuicaが使えるようになる予定。駅の設備変更や窓口縮小があるかもしれない。
また、労働組合の情報によれば2022年10月~2023年6月にかけて、JR東日本で支社再編が計画されている。東京支社と仙台支社を「首都圏本部」「東北本部」にして、その下にほかの支社を置く。と言うものの、JR初期には「東京地域本社」「東北地域本社」があって、1998年に東京、仙台両支社が発足しているから、昔に戻るだけなのか。
【2022年1月15日追記】2022年1月15日付 秋田魁新報の1面トップで、「JR東 12支社を再編へ/秋田は一部機能を仙台に/コスト削減し体制強化」として報道。
「再編することが14日、分かった。」の言い回しで、JR東日本のコメントなどはないが、中身は具体的。
上記と齟齬はない内容。企画部門と現場の間で、業務内容や社員を弾力的に運用し、人員削減は行わず、機能集約によって生じた支社の余剰人員は、近くの駅や車両センターに移す。秋田支社の社員は、2021年6月時点で「約2千人」。
【2022年1月28日追記】2022年1月28日付 秋田魁新報社会面で、秋田支社長が記者会見でコメントしたことが軽く掲載(大した内容ではない)。そこでは「秋田支社の社員数は現在、約1700人」。

※この次、2023年春のダイヤ改正について
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変電所跡・寒沢坂 2021.12

2021-12-16 17:51:51 | 津軽のいろいろ
2021年12月の弘前。工事が多い弘前公園に続いて、定番の弘前大学文京町地区(文京町キャンパス)裏手・西側から2か所。
ツイッターを始めとするネット上に情報をアップしてくださる皆さまのおかげで、動きがあることは事前に分かっていて、計画的(ただし効率的とは言えず、若干失敗)に訪れることができた。情報がなければ、知らないで行かずに終わるか、行ってびっくりするかになってしまうところ。

まずは、教育学部裏・富士見町。弘南鉄道大鰐線の線路際の崖上に、大正時代に作られた私設変電所の跡地がある。ここ数十年は、うっそうと樹木が茂る閉鎖された広い土地として存在していた。
それが2020年8月。更地になってしまった。1年前の訪問時(変電所の詳細等もこの記事参照)は不動産会社管理地だったが、その後、追記したように建築条件付宅地分譲「サンヒルズ富士見町」として、44区画が分譲されることになった。テレビCMが流れたり、弘南鉄道と弘南バスの車体広告も行われているとのこと。
土手町循環100円バスで運用されていた。「弘前中心部の新しい街」

1年前はすべて解体済みで未整地だったのが、整地され区画が分けられ通路ができて、道路際南側にモデルハウス2棟が出来上がっていた。その他の区画は、南寄りで数件、建築が始まっていて、大部分は未着工。
富士見町の名に恥じない津軽富士の眺望
看板によれば、南側寄りの13区画が申し込み済み。

看板には「弘前中心エリアにありながら閑静な住宅地」、「医療・教育・商業すべてが揃う便利な住環境」のキャッチフレーズ。
具体的な施設として「(仮)弘前総合医療C」「弘前大学」「メガ富田店」。
弘前総合医療センターとは、弘前大学向かいの国立病院機構弘前病院(大学病院でなく、厚生労働省所管)の位置に、同病院と弘前市立病院を統合させ、2022年4月にできる、新中核病院。看板の写真は国立病院の文字が読める状態。
メガ富田店は、焼肉モ~モ~、Uマート弘大前店(旧マルサン→マルエス)の跡地にできたドラッグストア。※現況は続編にて。
今どきのドラッグストアは、食料品などたいていの物がそろっているけれど、ドラッグストアをもって「医療・教育・商業すべてが揃う」と謳ってしてしまっていいのか。いちばん近いスーパーマーケットだと、弘前学院大前駅のコープあおもり西弘店や、桔梗野小学校向かいのUマート桔梗野店(旧マルエス)で800~900メートル。実際には多くが車で買い物に行くだろうし、弘前駅前も充分近いので問題ないが。

弘前大学は「徒歩1分75m」とされている。今は教育学部の裏手に小さい門ができたから、それで間違いではないけれど、大学があることをもって「医療・教育・商業すべてが揃う」と謳ってしまっていいのか。
下に小さく、通学区は大成小、第三中と記載(文京小学区じゃないのか)。小と中で真逆の方向の通学になるが、どちらも1キロ前後。ちなみに、線路・土淵川を越えると桔梗野小、第四中もあるが、ここからだとそれらも同じ程度の距離。


北西奥角には「緑地」ができることになっている。
この時は、そこまで入っていかれそうな雰囲気ではあったが、夜間は立入禁止で封鎖している柵を動かして、建築工事関係車両が入っている雰囲気でもあったので、やめておいた。岩木山や弘南鉄道は、高低差や線路向かいの建物の関係から、南寄りのほうがよく見えそうなので、眺望はそれほどでもないかもしれない。


変電所跡から南へ進んで西に曲がると、弘南鉄道「西ヶ丘踏切」。その先の下り坂が、西ケ丘町と寒沢町の境のいわゆる“寒沢スキー場”。

岩木山の姿は変わらないが、向こう側の光景が変わった。
(再掲)2020年11月
大学側から見て左・西ケ丘町側の建物がなくなり、更地になった!
今年10月頃までにこうなったそうで、今は整地されて、建物が建つ枠と思われる印も付いていた。昨年は「変わらぬ風景」としていたのに。

なくなった建物は、ソニーや三菱電機の看板を出していたお店。「SONY」は「SO」時代を経て、2013年2月~5月の間に完全撤去。個人的には、岩木山とともにこの店が寒沢スキー場に欠かせないアイテムだったので、ちょっと惜しい。
さらにお店の踏切側の隣、一段高い土地も、同じように整地されている。むしろそちらのほうが広い。
(再掲)2009年の寒沢スキー場の最初の記事

(再掲)2013年2月
何があったのか思い出せなかったが、再掲写真2枚の手前に写っているように、白い2階建ての民家があった。同じ建物が、南方向(踏切すぐから県道130号へ出る南方向への狭い道路沿い)にさらに2棟並んでいて(計3棟)、これらは2013年5月から2015年8月の間ですでに解体されていたが、整地されず、道路際の木の塀のような柵のようなものはそのままだった。
さらに、その3棟のさらに南隣には、ブロック塀をはさんで2階建ての別の民家があったが、2019年10月のGoogleストリートビューで解体されて基礎だけになっていた。
今回、それら南方向計4棟の跡地も、整地されたのだった。

坂の下から。右手前が電気屋跡、その上が4棟の家跡

そんなわけで、寒沢の坂の南側の沿道が一変した。


3棟の南端付近。左にもう1軒分土地が続く。右の白い車が上っているのが坂

県道へ抜ける道では、坂を横から見ることが可能になった。
傾斜が分かる
1971年の地形図でここを見ると、建物もできてはいるが水田も点在していた(“棚田”風だったのかも)。その10年後には今と同じような状況になっていた。だから、50年前なら、同じように坂を横から見られたのかもしれない。
面積、立地からすれば学生向けアパートが建つのだろうか。段差があるから1棟ではないだろう。この辺りは古いアパートも少なくなかったが、世代交代が進んでいきそう。
「りんご畑鉄道」のラッピング車両(7038-7037の編成)


文京町地区の反対側、正門周辺の富田大通りでも、けっこうな変化が生じているので続く
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交換後の案内標識の船

2021-12-14 23:44:16 | 秋田のいろいろ
先月、秋田市内の青い「方面及び方向」の案内標識(108系)についてまとめた。その中で、現行仕様に改正されて間もない頃に設置された、秋田市道の交差点を取り上げた。
交差点4方向すべてに設置されており、案内する地名に応じた「絵」が添えられていた。ピクトグラムと言うよりも絵、イラスト。

アップ後、泉ななかまど通り、生鮮市場から新国道方向へ向かう西進向きの標識を改めて見たら、
あれ?
もともとの色味の違いなのか、30年以上経ったためか、青というより水色だったはずなのに、これは濃くて光沢もあるような…
裏面もピカピカ
支柱はそのまま、標識の板だけ新しくなっている!?
この向きの標識は、遠目に見ることは多いものの、下を通ることはほとんどなくて、うっかりしていた。

Googleマップストリートビューで確認すると、2018年7月から2020年8月の間に替わっている。
そう言われれば、標識の右下か左下が、車の接触のためか少し折れ曲がってしまった案内標識を見た記憶がある。ここかどうかは覚えておらず、2018年のストリートビューではそうなっていないけれど。
支柱がそのままなことからしても、標識が壊されたため、交換したのではないだろうか。

新しい標識
元の標識にかなり忠実に作り直されている。
以前の記事の通り、現在の標識と比べると文字のサイズが大きいが、それも踏襲している。
細かい違いでは、四隅がオリジナルでは直角になっているのに対し、これはアールが付いているようだ(板自体の形状ではなく、板の外周の細い白線に対して)。
そして、絵。「大町」のビルは、以前と枠の縦横比は変わったようだが、絵は変わらず。一方で「土崎」の船は変わっている。
(再掲)以前の船

交換後の船
以前(=北進、東進向きは今も)は、斜め下から見上げたような、波紋付きの船だったが、新しいのはピクトグラムっぽい真横から見て簡略化した船。


前回の通り、案内標識にピクトグラムを表示する場合、国土交通省では「道路標識設置基準」において「表示するピクトグラムは、表示する公共施設等の性質、種類等が容易に識別できるもの(当該公共施設等が日本工業規格 Z8210 に定められているときは、これに適合するもの)でなければならない。」としている。
実は、昔のそのJIS規格では、↑新しい標識で示されたそのものだった。
その後、途中で改定され、2019年7月20日時点(たぶん現在も)ではこれ↓
国土交通省資料より
波が加わった。

波があろうかなかろうが、ここにこれを表示するのは、適切とは言えないだろう。
ピクトグラムは「船舶/フェリー/港」に対応するものであって、「土崎」を意味するものではなく、すなわち表示している文字と一致していないのだから。
だけど、土崎にはフェリーターミナルもあるから、あながち不適切とも言い切れない。

ビルの絵は再現できたのに、船が再現できないこともなかろう。秋田市としては国交省の基準が頭にあって、それを守ろうと、拡大解釈(拡張解釈? 類推解釈?)したのか。


あとは、11月の最後の記事で取り上げた、前の標識で案内していた地名が、次の標識で消えてしまうような、運転者が迷ってしまう、前後の案内標識との一貫性のなさ。
この方向もその典型であったが、このタイミングで標識を新調したのならば、地名を再検討できたのではないか。
(再掲)ここの1つ手前、県道233号生鮮市場手前

(再掲)ここの1つ先、新国道に入る「新川向」交差点手前
直進方向に「八橋」と「県道56号」を書き加えれば、一貫性のある案内が成立できていたのに。

以前の標識を原状復帰させるべく踏襲してしまったのだろうか。「原状復帰」を厳密に行ったのだろうが、ここでも拡大解釈すれば地名を書き加えることは可能ではないのだろうか。
ピクトグラムと地名で相反する対応となったが、どちらもそれぞれ“お役所仕事(悪い意味では使いたくないけれど、ここでは使いたい)”なのでしょうか。
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弘前公園 いろいろ工事中

2021-12-13 20:38:44 | 津軽のいろいろ
2020年11月以来、1年ぶりに弘前へ。
昨年よりも時間があったので、2020年正月以来となる弘前城址・弘前公園にも行った。
左が市役所、右奥が追手門
この日は12月の東北地方日本海側では珍しい快晴。岩木山もくっきり。山頂の雪の積もりかたは、晩秋とも春先とも微妙に違う感じで、あまり見覚えがない(在住当時は何度は目に入ってはいるのだろうけど)。
天気が良すぎて、写真が逆光になってしまうのが難。そのため見づらい写真があります。

循環バス利用者など観光客にとって一般的な動線である、上の写真右の追手門から公園内へ。追手門は、
足場とシートで覆われている

入って直進して、左へ折れて、その右が二の丸と三の丸の境、中濠に架かる「杉の大橋」。その先の南内門も、
同じく覆われている

国の重要文化財である2つの門は、約60年ぶりの修理工事中。
今年秋に工事が始まり、11月からこのようにシートで覆われている。来春のさくらまつりまでに、門の写真を印刷したシートにするとのこと。耐震化や、銅瓦葺屋根のふき替え、しっくい塗り直しなどを行い、1年後・2022年12月完成予定。
工事中も門をくぐり抜けることは可能だが、弘前市サイトには「状況によっては一時的な通行制限なども想定されます。」ともある。その場合、脇を抜けられそうにはないから、大きく迂回することになるだろうか。

この2つの門、それぞれ「追手門」と「南内門」と認識していた。改修工事を報道する、東奥日報、陸奥新報の見出しもそう表記している。
しかし、弘前市のサイトの告知では「三の丸追手門」「二の丸南門」としており、陸奥新報も本文では「二の丸南門(南内門)」としている。「南門」が正式なのか?


進んで、下乗橋から本丸へ。ここは以前から続いている、天守を移設して、その下の石垣をバラした大掛かりな補修工事中。
下乗橋から。奥に動かされた天守の頭が
足場が組まれ石垣の積み戻しが始まっているらしいが、ぱっと見て全体的には、前回とそう違わない。

11月末から3月は、本丸~北の郭も無料で入場できる。ただし、天守内部は閉鎖。
また、三の丸【14日訂正】二の丸(有料エリア外)側の石垣工事見学デッキと、本丸の展望デッキは、凍結を理由に(凍結状況に関わらず)冬季閉鎖となっていた。展望デッキは2020年正月時点では開放されていたけれど、階段や傾斜があって凍ったらたしかに危なかった。


高低差17メートルの崖がある本丸の西辺では、蓮池濠(という名前だそう)越しに、岩木山をすそ野まで眺められる、のだが…
そのベストボジションも、囲われて工事中。その中のコイン式双眼鏡にはカバーがかかっていた。
石がゴロゴロ
天守下の石垣工事で何年か前にやっていたのと同様に、石垣をバラしてナンバリングしていた。
斜面中ほどに重機がいる
ここの斜面(報道では「のり面」)の一部が、今年9月4日の大雨で崩落した。ちょうど真ん中のいい場所、幅は13.5メートルらしい。
ネットに情報が少なく、本丸の石垣工事と紛らわしいのだが。崩落は斜面の表面、上から見て柵より外側だけで留まったようだが、文化庁との協議が必要だそうで、差し当たって仮復旧、来春のさくらまつりまでの本復旧は厳しいような話も。

復旧工事とはいえ、冬の晴天の岩木山がじっくり見られないのは、残念。北側の少し高い展望台は、実は木が邪魔してそれほど眺めが良くない。崩落箇所のすぐ南、工事現場事務所のプレハブの裏側は封鎖されていないので、そこから。
見事
ここのハスも秋田市の千秋公園に負けない繁茂。千秋公園と違って枯れたハスの撤去作業はしないようだ。

工事や閉鎖が多く、訪れる人も少なめで、雪がなく冬枯れていて、ちょっと寂しい弘前公園だった。弘前の話題は続く
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比内地鶏鶏めし/大館駅改築

2021-12-12 20:06:27 | 各地お土産・食べ物
奥羽本線・大館駅の名物駅弁、花善の「鶏めし」シリーズ。※直近の記事
定番は赤い掛け紙で税込み900円の「鶏めし弁当」、その1つ上位に当たるのが、サイズは同じで黒い掛け紙の商品。
元は「特上鶏めし」だった。通常版と比べると、ごはんが少なく、おかずが多く、2013年当時で通常版より250円高かった。要予約ということになっていたが、秋田駅や一部スーパーでは、毎日入荷していた。

そんな「特上」は2016年10月で発売休止→発売終了。代わりの商品が出た。
それがJR東日本の駅弁コンテスト「駅弁味の陣2016」に出品され、最高賞を受賞。現在も発売が続いている。
新しいほうも、秋田駅などで発売されているが、どうしても通常版の安定したおいしさと安さにひかれてしまい、食べる機会がなかった。このほど、やっと食べた。
比内地鶏の鶏めし 733kcal 税込み1200円
掛け紙の雰囲気は特上と酷似。【2023年11月26日追記・以前はあった、濡れおてふきが付属しなくなったようだ。】
※秋田駅の関根屋の「秋田比内地鶏こだわり鶏めし」は、本品とまったく別の商品です。
中身は…
やはり通常版よりごはんが少ないが、特上時代よりは、ごはんの区画が少し広くなったらしい。おかず区画は仕切りの形も変わっているが、品数が特上より減ってスカスカした感じ。
写真では分からないが、発泡スチロール製の容器側面は、焼いた木目風の模様入り(通常版は焼かない柾目)。
(再掲)2013年の特上鶏めし
大きな違いが、ごはんの上に載っている鶏肉。これは白い。
通常版や旧特上で「国産鶏もも肉の甘辛煮」だったのが、「比内地鶏の塩焼き」に変更。さらに「比内地鶏のそぼろ肉」も。

おかずは「茄子の田楽味噌」「がんもどき煮」「枝豆団子」「ごぼう醤油煮」。
現行の通常版(入れ替えあり)では、がんもどき、枝豆団子は共通で、椎茸甘露煮、栗甘露煮が入っている。かつての特上では、シイタケや栗のほか、ハムや鮭フリッターも入っていたのを思えば、やはりスカスカで貧弱と言わなければならない。

味付けごはんは変わらないから、いつものおいしさ。
比内地鶏の塩焼きも、適度な歯ごたえ、塩味で悪くないと思う。そぼろはそれなりだが、もうちょっとあるとうれしい。

ネットでは、甘めのごはんと塩味の鶏肉が合わないとか、鶏肉が硬いという感想もあった。
言われてみれば、たしかに甘いごはんから浮いている感じはする。それに甘辛煮そのものの味も好きで、ごはんを食べる途中の楽しみでもあった。それがない。
鶏肉の食感は、これが地鶏、本来の鶏肉であって、秋田弁・津軽弁で言う「しない(筋っぽい)」のとは違うのだが。

駅弁コンテストでは、従来との比較や味付けよりも「比内地鶏」のブランドの力もあって、トップになったのだと思う。それと引き換えにおかずが貧弱になってしまったのは、惜しい。
通常版プラス300円の価値があるかは、個々の判断ですが、個人的には、やはり通常版を買い続けたいし、初めて大館の鶏めしを食べる人には、まずは通常版をおすすめします。

2023年の限定販売の鶏めし


大館駅でちょっとだけ降りた。
駅舎の建て替え工事が始まったと聞いていた。※2019年正月
1番線ホーム。後方左が改札口
改札内での動線、コンコースは従来と変わらず。1番線では屋根がはがされ、自動販売機(ハチ公神社も?)撤去。改札口と並ぶトイレやNewDays出入口は閉鎖された模様【13日補足・NewDays正面側はそのままで従来通り営業していたはず】。屋根がなくなった部分では、梁から下げられた発車標が透明ビニールに包まれて稼働。

(再掲)以前の駅舎正面。忠犬ハチ公像は秋田犬の里へ移転済み
駅を出た正面の風景は、
工事中でごちゃごちゃ
バス乗り場や駐車場だった部分に、仮駅舎を建てていた。今のところ平屋で、羽後本荘駅などの仮駅舎と比べると、平べったく占有面積が大きいかな。
現駅舎の全貌は見づらくなった
バス乗り場は、仮駅舎の前(↑写真左のガードレール付近)の屋根のないところ。

工事は今年6月に始まり、来年2022年2月頃仮駅舎使用開始、新駅舎は2023年秋頃。
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歩行者用道路規制 少し短縮

2021-12-07 18:05:59 | 秋田の地理
高陽青柳町の矛盾した道路標識が解決したのと、関連はないがいっしょに発注されたかもしれない(施工業者は同じ)、交通規制の変化があった。同じ秋田中央警察署館内、隣の保戸野地区。
千秋トンネル通り(一瞬だけ県道233号の区間)に秋田保戸野郵便局がある。この記事の通り、狭い市道をはさんだ隣に2018年11月にセブン-イレブン秋田保戸野原の町店がオープンしたが、2020年8月で閉店・解体し、2021年時点でも更地。また、郵便局は平成初期頃までは、同じ通り・同じ側の今より東側にあった。

今年の春頃か、保戸野郵便局に行くと、ドアやATMコーナーに、車での来局者向けの注意書きが貼られていた。
郵便局に向かって右側には、旧セブンとを隔てていた狭い市道がある。郵便局の駐車スペースは、建物の前から右奥にかけて逆L字型。つまり角地に位置するため、車での出入りは、正面の県道と右の狭い市道のどちらからでも可能な構造。
ところが、その張り紙が言うには、右側の市道は自転車歩行者専用規制区間であるので、お客様が市道側から駐車場へ出入りすることはできない。正面から出入りしろとのこと。
現場を見てみると、市道側から出入りできないよう、コーンが並べられていた。

これまではそんな厳しいこと言ってなかったし、コーンもなかった。
2020年10月のGoogleマップストリートビューより。右のセブンは閉店後・解体前

交通規制されていることを示す道路標識が、市道右側の電話柱に設置されていた。
秋田市街地の通学路や住宅地に多い、古いタイプの標識で、補助標識は手書き。補助標識は元から分かりづらい言い回しであり、それが経年で取れたり、後年更新分と整合性がなかったりしているものも多い(過去の記事)。ここは無傷で、「自転車及び歩行者専用」に「歩行者用道路」「指定車・許可車を除く」「7.30-18」。つまり、昼間は沿道関係車両以外は通行できない。
ここの道路がこの形になったのは、千秋トンネル開通の頃かと思われるので、40年は経っている。
2017年7月。右はセブン以前にあった月ぎめ駐車場
でも、標識の設置位置が微妙。
電話柱は、県道と市道の接続部から10数メートルほど奥まった位置にある。これでは、その手前、つまり郵便局の駐車場(と旧・月ぎめ~セブン)の出入口の所は、ギリギリ規制区間外とも受け取れる。

道路標識の古さから分かるように、これまで何十年もそれでやってきたのに、突然、厳しくなった。どこかから郵便局に対して、苦情が出たのか。たしかに地域住民の生活道路・通学路に、沿道の店の客の車がちょこちょこ入りこむのは、危なくはある。

ところが、今年秋頃だと思う。
標識がなくなった
電話柱の標識も、局内の張り紙も、駐車場と市道を隔てるコーンもなくなった(コーンはポストの後ろに寄せられた)。

この市道に入って50メートル進むと、右(東)方向からさらに狭い市道が交わる。そこに、
新しい標識!(↑上の写真奥にも見えている)
今までは何も付いていなかった電話柱に、2方向向き計3セットの標識が付いた。

「自転車及び歩行者専用」の補助標識は「歩行者用道路/7:30-18」とシンプルに。2方向に指定方向外進行禁止が設置された。
「歩行者用道路」というのは、補助標識に示すことができる「規制理由」として、全国的に見られる。指定車表記がなくなり、規制区間内住民うんぬんも設置されなかったが、沿道には多くの家があり、それらの車は当然通るから戸惑う人がいるかもしれない。同時期に設置された高陽青柳町との一貫性もなく、これではシンプルすぎて説明不足の気もする。
地理院地図に加筆。道幅は実態と一致しない。赤が規制区間、青が今回対象外になった区間
これはつまり、自転車及び歩行者専用の規制開始地点を、従来より道路奥方向に移設した(=規制区間を短縮した)ことになる。
これだと、郵便局の駐車場は市道からも問題なく出入りできることになる。
となると、張り紙して駐車場を厳しく囲っていたのは、「危ないから」ではなくて「交通規制に従わないといけないから」という遵法精神によるものだったのだろうか。

また、これまでは東方向から狭い道に入りこんだ車は、ここが規制区間であることを示す標識を見る機会がなかったが、今回の設置によってはっきりと分かるようになった。
一方で、今回規制から外された区間を通ることにより、旧・セブン&旧・たばこ会館の交差点を避けて西方向~北方向を合法的にショートカットできることになるので、その目的での通行車両が現れてしまうことはあり得るかもしれない。
これほどの変化だと、地元住民の同意も得ているのだろうし、地元の人が問題ないと考えるのなら、これでいいのでしょうけれど。

実は郵便局の駐車場は、市道側よりも、正面の県道からの車の出入りが、少々危ないと感じている。
車の途切れた瞬間を狙って出入りしたり、駐車場と歩道の境目があいまいで駐車区画もあいまいなので、車が不規則な動きをしたりすることがある。保戸野小学校だけでなく秋田大学教育文化学部附属学校の通学路でもあるし。


さて、この規制区間は、上の地形図の赤い線の通り、郵便局側から北方向へ200メートルほど続く。今回50メートル短縮されたから150メートルか。
この道路は江戸時代から存在していたようで、県道233号の旧道の旧道に当たるはず。かつては農家だったであろう広い敷地の民家もあり、微妙にカーブした線形も、外旭川当たりの農村部の道路を連想させる。
北側の規制区間入口
北側入口の標識は今回は未更新。かつて郵便局横にあったのとほぼ同じで、補助標識は規制時間以外薄れて判読不可能で、順番も違う。カーブミラーよりも高い位置に設置されている。

ここは小文字のy字のような交差点で、他の2方向はいくらか広い程度(センターラインはない)で、車の通行量は少なくない。
右が規制区間。左奥=東方向が旭川・千秋公園、解体された商家もあった
これが県道233号の旧道。現・県道「原の町通り」は1985年に開通しているが県道指定時期は不明(案内標識の記事)。
そんなわけで、かつてはここを、路線バス神田線・添川線など(市営バス時代、中型バス)が行き交っていた。知っていても信じられない。
旧道よりも、今回取り上げた旧旧道のほうが、曲がる回数が少なくて距離も少し短いはずで、抜け道にしてしまう運転者がいてもおかしくないが、交通規制の効果か昼間見る限りでは皆無。歩行者・自転車は、旧道よりも安全に通行できるはず。
コメント (4)
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矛盾標識解消

2021-12-05 20:25:54 | 秋田のいろいろ
道路標識の続報。2020年に道路のあっち端とこっち端で標識が違う道路を取り上げた。
秋田市高陽青柳町、新国道モール(いとく)・秋田スズキ裏手の、細い東西方向の市道。
(再掲)八橋地区寄り・西端
西側入口には、2018年に設置(交換)された、「歩行者専用」に「規制区間内住民の関係車両を除く」の補助標識。かつては「自転車及び歩行者専用」があり、交換直前では補助標識が取れていた。

東側は、古い「自転車及び歩行者専用」に「規制区間内住民の関係車両を除く」付きのままだった。
ところが、2018年後半より後、その標識が立っていたすぐ横の民家が解体されるのに合わせたかのように、標識そのものが支柱ごとなくなってしまった。

この状況では、部外者が車で通る場合、西→東は(乗ったままの)自転車すら通行できないのに、東→西は自動車も通り放題と、矛盾しているのは、運転免許がない人でも分かるだろう。
さらに、仮に東に「自転車及び歩行者専用」があったとしても、細かい点ではまずいことを知った。
警察庁「交通規制基準」に従えば、
 歩行者専用(西→東)は、歩行者は道路のどこを歩いてもよく、通行が許可された車は徐行義務あり。
 自転車及び歩行者専用(東→西)は、歩行者は右側通行等、普通の道路と同じ義務あり、車の徐行義務なし。
と、知らない人のほうが多いだろうが、通行が許された者にとっても矛盾があるのだった。こうした矛盾が原因で事故になるかもしれないし、事故になった時、この矛盾を口実にされるかもしれない。

ただ、見る限り、実情では部外者の車はほぼ通っていないようだし、沿道の町内会や住民の意向もあるだろう。改善するべきではあるが、よそ者がいきなり警察に連絡するのも、少々違うような気がした。
そこで、秋田市役所に「矛盾した標識の生活道路があり、事故を誘発しかねない。よそ者が警察へ通報する前に、まずは町内会などに認識してもらって、地元でふさわしい対応を考えてもらうようなことはできないか」と相談したところ、「県警へどうぞ」と回答をいただいた。町内会への取り次ぎや交通安全組織を紹介してもらえるかと期待したのだが… 秋田市としては関わりたくなかったのだろうけど、市民各自が地域の道路や交通について、もっと関心を持って関わることは必要だと思うのだが。

というわけで遠慮なく、秋田県警察本部 交通規制課「標識ボックス」へ情報提供した。もともとは秋田県警の落ち度(と言っていいレベルでしょう)なのだし。
「順次整備します」旨の回答をいただいたのが、その後1年間、変化はなかった(2021年10月3日最終確認)。

久々に、標識がなかった東端を通ると…
標識が設置された!(左の更地には建物が建った)
「歩行者専用」、「自転車を除く」、「規制区間内住民の関係車両を除く」。

反対の西端も確認すると、以前と変わりなかった。
したがって、区間内住民を除く歩行者専用は両端で同じだが、自転車を除くが東のみなのが相違。
厳密に解釈すれば、部外者が自転車に乗ったまま通れるのは、東→西の一方通行ということになってしまうが、それ以外は矛盾がなくなった。

些細なことではあるが、交通法規を守りたい人にとっては意図せぬ違反や混乱を招くし、不備を突いて知りながら違法な運転をする者がいないとも限らないし、誰しも身近な道路で交通事故など起きてほしくないと考えるはず。それらを誘発する矛盾が(自転車を除いて)解決したので良かった。
繰り返すが、道路利用者、沿道住民は身近な道路の交通法規に関心を持つべきだし、警察や道路管理者ももうちょっとしっかりしてほしい。いずれ完全自動運転が実現しそうだが、その時は、車が標識を認識することになるのかもしれない。その時の備えとしても。


補助標識の文字に注目

(再掲)西端
東西とも、フォントは平成丸ゴシック体で、板のサイズは同一か。裏面の設置シールによれば、東西とも設置業者は同じ。
「規制区間内住民の関係車両を除く」のレイアウトは微妙に違う。改行位置が西は「住民(改行)の関係」、東は「住民の(改行)関係」。さらに、東端の特に「自転車~」は、板に対して文字が小さめで余白が広めで、ちょっと珍しいのでは。
また、支柱に対する標識の取り付け位置は、西は板の中央、東は向かって左に寄った位置。通行車両に接触されにくいよう、道路外側に寄せて設置することはよく行われる。


このほかにも、多少の変化。
東端を北から。左がスズキ・いとく
当該道路への左折【6日訂正】右折禁止を示す、指定方向外進行禁止の標識。
以前は、本標識が折れ曲がって傾いていたのが直された(モノは同じで傷跡が残る)。補助標識は「軽車両を除く」だけだったのが、下に「規制区間内住民の関係車両を除く」が追加。追加の必要性は低そうにも感じるが。それに曲がる前は「軽車両を除く」で、曲がってから「自転車を除く」で、微妙に規制対象が違うことにもなる。
「軽車両を除く」はナール、「規制区間内~」は新設側と同一の平成丸ゴだから、写研の丸ゴシック2書体が並んだ。


これと同発注だったのか、別の場所の交通規制の変化について、後日
コメント (3)
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なぜそこにベンチ

2021-12-01 23:59:03 | 秋田の季節・風景
少々くたびれたベンチ
秋田市内の道路の歩道上、あるバス停のそばに置かれたものである。
でもこのベンチに座るのは難しい。なぜなら、

ベンチの前に、赤白の柵(ガードパイプ)がびっちり並んでいるから。言い換えれば、ガードパイプで囲われた空間の中に、ベンチがあるから。
ガードパイプとベンチの間には、スペースがあって足を伸ばして座ることはできるものの、そこへたどり着くにはガードパイプを乗り越えるか、すき間から入りこまないといけない。
座れないベンチ、こういうのを路上観察で「トマソン物件」と呼ぶのでしょうね。

ベンチの隣(写真向こう側)は、未舗装で野立看板が並ぶスペースになっていて、民間所有地だと考えられる。
しかし、ベンチが置かれた場所は、ガードパイプで仕切られてはいるものの、歩道部分と同一のブロックが境目なく敷かれているので、ここは公道上のはず。立ち入ること自体は問題ないはず。
ラバーコーンも立つ

こっちからはスリムでないと入りにくい

ここは、秋田大学手形キャンパス近く、秋田県道28号の手形陸橋と「手形山崎町」交差点の間にある、「手形山崎」下りバス停。
背後が手形陸橋、すぐ先が交差点

まず、どうしてガードパイプで仕切られるのか。民地にあるブロック塀が崩れた時の安全確保の可能性もあるが、ガードパイプがない部分にもブロック塀は続く。これでは不足。
となれば、歩道を歩く人が隣の看板スペースに入りこまないように、入ってしまって転んだり汚れたりしないようにという配慮だろうか。にしても、ここまでしつこく並べる意味はないのでは。分からない。

では、なぜここにベンチがあるのか。
公道上のバス停にこのタイプのベンチはあまり置かれない。動かされるおそれや道路占有許可の関係、そもそも中央交通がそんな気の利いたことはするまい。
Googleマップストリートビューでさかのぼると…
2012年10月
ガードパイプはあるが、ベンチはない。右側に、現在はない高い看板がある。

2015年8月
広告スペースが草刈りされてきれい。そして、高い看板の根本に注目。ベンチがある!!
看板の基礎部分のコンクリートに置いてある。そこへ立ち入るには、土の部分に1歩踏みこまないといけないが。
その後、2018年7月まで同じ状況。
そして2019年9月になると、高い看板が撤去され(「貸看板用地」の看板設置)、ベンチが今の位置に移動していた。

この流れからすると、
1.看板スペースの所有者が、その敷地内にベンチを置いた。
2.ベンチそばの看板を撤去することになり、ベンチが支障になるため、横の公道上にちょうどいい遊休スペースがあったので、そこに置いた。
ということだろう。
公道上にずっと置くのではなく、撤去工事中の仮置きのつもりで再移動を忘れた可能性はあるが、結果としてこれでは不法占有なのでは?
いろいろ看板は並ぶ
近年は草刈りもされないようで、そればかりかホオズキとかキクとか草花が、管理されずこぼれ種で茂っている。最初は誰かが植えたことになるけど。
人は基本的に入らない場所だからさほど問題でないし、秋田県の道路管理体制ではこのまま放置でしょう。
コメント (2)
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