広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

GoogleMapは鵜呑みにするな

2019-06-27 00:45:20 | 秋田の地理
以前の繰り返しですが、インターネットのおかげで便利になった。
中でも、Googleは我々の暮らしを便利にしてくれるサービスを提供しているが、アメリカ製のものを日本人が日本という場所で使っているせいか、使いにくい、もしくは注意を要する場合がある。なんでもかんでもGoogle頼みでなく、国内のサービスのほうが使いやすく分かりやすいこともある。

防衛省は、イージスアショアの説明において、Googleマップの特性を理解せずに使ってしまったことで、失敗してしまった。
国土交通省国土地理院という、日本の地理の専門機関もあるというのに、アメリカの民間企業の無料サービスを使うという態度からして、安易だ。


僕も最近、Googleマップを使ってしまったばかりに、失敗しかけてしまった。バス車内で恥をかきかけたといううだけですが。そのてんまつ。
秋田市新屋から秋田市中央部(卸町とか川元とかの辺り)へ移動することになった。バスで1本の区間。中央交通の新屋線と思ったが、羽後交通の急行本荘・秋田線がちょうど来る時間。久しぶりに乗ってみよう。
新屋線と羽後交通では運賃体系が異なり、秋田市内の同じルートの同じバス停間でも、羽後交通のほうが少し安い。
羽後交通のバスは、運賃表示器がなく、運転席の裏(いちばん前の座席の前)に小さい文字の運賃表(三角表)が貼ってあり、それを確認しないといけないのが、乗り慣れない客にとっては敷居が高い。
しかし、現在はインターネットで運賃が調べられる便利な時代。
ナビタイムGoogleマップの2つが使える。ナビタイムはページが重いようで、表示に時間がかかるから、その点ではマシなGoogleで検索。

バス停名である「日吉神社前からハローワーク秋田前」の検索結果。
抜粋【28日補足】「秋田線」が羽後交通急行の本荘-秋田間の急行バスのこと
表示された運賃は「200円」。
中央交通だと270円だからずいぶん安いなと思いつつ、あまり時間もないので詳細も地図も確認せずに閉じてしまった。これが間違いだった。

バスは5分弱遅れた。でもスマホのバスロケーションシステムアプリ「知らせてビューア」で把握できたので、不安もイライラもなし。やはりバスロケはいい。
羽後交通本荘営業所には、今年2月に新車が3台入り、この路線にけっこうな頻度で充当されている。期待を裏切らず、そのうちの1390号車が来てくれた。
初乗車(撮影は別の日)
乗客は3人くらい。
新屋地区では、この少し後に新屋線が続行する時間帯だった。そのためバス停で待っている高齢者は、羽後交通をやり過ごして100円で乗れる中央交通を待っていた。羽後交通自体に乗り慣れない【27日補足・よその街のバスであるという、ある種の先入観】ということもあるだろう。
一方、美大の学生らしき人は乗りこんできた。運賃は少し安く、どちらも駅方面へ行くわけで、(特に秋田以外から来た)若い人にとっては羽後交通も先入観なく選択肢に入るようだ。

羽後交通の新車エルガミオの車内。
座席配置は前方が1人掛けの「都市型」。
中央交通は運転席側は2人掛け・車椅子スペースの折りたたみ席は1人掛けの「郊外1型」。弘南バスは折りたたみ席も2人掛けの「郊外2型」。座席自体は、中央交通も弘南バスも羽後交通も同じ。
つり革は三角形。
降車合図ボタンは、中央交通など全国的に多いオージ製でなく、シェアとしては2番目と思われるレシップ製。でも、見たことがない新タイプのボタン。
「降車信号装置KSP-500シリーズ」で、オージの新しいものと似た雰囲気の、枠が黄色くボタンがオレンジ色。オージのよりも全体に小ぶりで、若干押しづらい気もした。

整理券は、羽後交通としてはかなり珍しいであろう感熱紙式。
インク式では「うごこうつう」と波状に紋が入った専用の紙が使われていたが、感熱紙では社名が印字されることもあり、無地。中央交通と同じ小田原機器製で、券面の印字も同じ。日付の年は「19」。

運賃箱は、見た目はきれいだが、新車のノンステップバスに不釣り合いな幅の広いものが鎮座。昔ながらの小田原機器製。現在は製造されていないはずだし、投入口のプラスチックが色あせていたので、中古品か。

さらに羽後交通では珍しい、本荘営業所では初の液晶式運賃表示器も搭載。2画面を横に並べたタイプ。
中央交通、弘南バス、JR東日本701系などで採用されている2画面タイプは、グレーまたは黒い枠で2画面を横に並べたレシップ製。こちらは白い枠で、画面デザインは似ているようで違いそう。
羽後交通のは「指月電機製作所」というメーカーのものらしいが、同社のバス鉄道機器事業は、2017年9月に小田原機器へ譲渡されたらしいから、これは小田原が継承したモデル?
ちなみに「秋田指月」という関連会社が羽後町にあるので、そのつながりで羽後交通が採用しているのかも。

画面では、レシップのバス用と同じく、運賃だけでなく2つ先のバス停名も表示される。
レシップでは、右画面全部を使って表示するので、その間は運賃表は左画面で半分ずつ表示する。個人的には頭がこんがらがって好きでない。
羽後交通のものでは、運賃表部分はそのままで、画面の右上の狭いスペースでバス停名を表示。文字は小さいけど、このほうが分かりやすい。
【2020年6月14日追記】ローマ字も表示されるが、2020年初め時点では「むつみまち」は「むつみちょう」、「さんのう(十字路)」は「さんおう」と読める表示になってしまっていた。

羽後交通伝統の、運転席後ろの三角表も、運転士用の1区間ずつ手でめくる運賃表も健在だった。
あと三角表の上に掲げられた、運転士氏名と「私は次のことを守ります」の黄色い表示板も健在。


秋田大橋を渡り、あっという間に降りるバス停。
中央交通では「ハローワーク秋田前」だけど、同じ場所なのに羽後交通では「茨島」というバス停名。運賃表示器でもそう表示されている。
ところが、車内放送では「ハローワーク前」だか「ハローワーク秋田前」だかと言った。中途半端だし、この路線では本荘側でもハローワーク前を通るから、さらにややこしい。

降車ボタンを押して(電子音のチャイムもレシップ製らしく、聞き慣れない音色)、200円を手にして、念のため運賃表示器を見たら、「250円」?!
【2020年6月14日追記】チャイム音だけで「次、停まります」など音声はなし。

手前の茨島三丁目とハローワーク前の間は、そんなに距離がないから、あわてて50円玉を探し出し、支払うことができた。
もし古い車が来ていたら、運賃表示器がないので、事前のGoogleの結果をうのみにして200円しか払わず、「50円足りませんよ!」と言われて恥をかいていた(もしくはそのまま実質的に不正乗車してしまったか)ことだろう。
運賃表示器付きの新車で良かった!
ナビタイムの検索結果。ちゃんと250円だし、バス停名も「ハローワーク秋田前」【28日追記】路線名が「秋田線」でなく「本荘・秋田線」と分かりやすい表記

じゃあGoogleの「日吉神社前からハローワーク秋田前まで200円」は何だったのか。間違いだったのか。
実は冒頭の検索結果の右側には、地図上にルートが表示されていたのだが、それをよく見ていれば気づくはずだった。
抜粋
なぜか手前の茨島三丁目で下車して歩く指示。茨島三丁目までなら200円だから間違ってはいない。
詳細を表示
でもなぜそんなことをさせるのか(中央交通新屋線ではそうならない)。
さらに、地図上でハローワーク秋田前の位置が不自然。
拡大
ハローワーク秋田前のバス停の位置が間違っている。
より正確に言えば、昔は2か所のハローワーク前バス停があり、かつて卸町経由新屋線が使っていて、2016年に廃止された側のバス停が存続していることになっている。一方、現役である県道側のハローワーク前のバス停は存在しないことになっている。

さらにもう1点。Googleマップでは、羽後交通のバス停は「茨島」とされているのだが…
「茨島」が2つ
茨島バス停も2か所に分散している。ハローワーク前と同じ位置と、国道13号側と。
Googleマップでは、バス停が2か所あることにはなっているが、両方とも13号線上の同じ場所にあることされているのだ。
したがって、急行本荘線は13号線側に停車するとみなされ、ハローワーク前(も間違っているわけだけど)まで行きたい場合は遠くなるので、茨島三丁目で下りて歩けという指示になったようだ。

ここの場合、同名バス停が分散し、かつバス会社によって名前が違ってと、複雑な状況なのを差し引いても、根本的なバス停の場所を間違っているのはいただけない。それが誤誘導の主因だと思う。

今年3月、Googleではゼンリンとの提携を解消(?)したことで、マップの表示が変わり、正しくない情報が増えたと話題になった。それ以前から、悪意があるのか勘違いなのか、ユーザーの登録によって、空港の滑走路上にファミレスがあるといった不正確な情報もあった。
このバス停の件もそれらの一環なのだろうか。

差し当たって、ハローワーク前と片方の茨島の位置の修正の要望を、Googleにしておいた。そこが直されれば、ある程度は改善されそう。
でも、「こういう経緯があるのですが、ここが間違ってこうなっています」と細かく言葉で説明して訂正を求められる仕組みでないのは歯がゆかった【27日補足・マピオンなど日本の地図サイトでは、入力欄がある】。この点もGoogleはイマイチ。
秋田県内のバス検索に関しては、国際教養大学が関与したそうだけど、そちらへも情報提供したほうがいいのかな…


最後に、上の画像でも示されているように、Googleマップのルート検索では、地図上に走行ルートが表示される。歩いたり車で走行する時は便利で、路線バスのルートも表示されるのだけど…
秋田市通町・大町近辺
上の図の黄緑色の線が、秋田市中心市街地循環バス ぐるるのルート。バス停名では木内前、通町、ねぶり流し館前、大町通り、川反入口(旧交通公社前)の区間。
見て分かる通り、黄緑の線は、木内前から道路を無視し、秋田中央警察署の敷地などを突っ切り、旭川の橋がない所を斜めに飛び越え(西部警察か)…とメチャクチャ。
加筆した赤い細い線が、道路を走る本来の経路。
Googleのバス路線検索においては、ルートは「道路に従う」すなわち「線」ではなく、「隣り合ったバス停の間を直線で結ぶ」という「点」で認識しているようだ。
徒歩や車では、ちゃんと道路の線形を認識できているのだから、それを応用してなんとかできないのだろうか。
このことも、上記のハローワーク前や茨島のような「バス停の位置が間違っているのに、バス路線として成り立ってしまう」ことの一因になろう。

【27日追記・画像追加】Googleで茨島三丁目からむつみ町までを検索し、茨島交差点周辺の検索結果。
赤が加筆 ※「秋田運河」とあるのは「太平川」が正当。その上~左は旭川
いろいろおかしい。
グレーの線がバスのルートで下から上へ進む。左側が中央交通新屋線、右側が羽後交通本荘線。実際には、この方向・この区間では、両路線とも同じルートで、加筆した赤い線が正当。
ただし、両社でバス停が違う(本荘線は急行らしく1つ飛ばす)のと、上記のハローワーク前と茨島の位置が間違っていることにより、両社ともそれぞれ違う間違った線が描かれている。
羽後交通は、(地図下の枠外の)茨島三丁目から、誤った位置の茨島を経て旭川・太平川合流点を飛び越え、上の枠外のむつみ町へ向かう。
新屋線は、茨島三丁目から、誤ったハローワーク前へ。その次は川元小川町なのだが、下り便が一方通行区間であるため、上下で位置が離れている。ここでは赤で記した上り側を通るべきなのだが、また間違って下り側のバス停を通ってしまって、むつみ町へ向かっている。
さらに青い点線は徒歩ルートなのだが、これは茨島交差点から国道13号を1ブロック東の古川添交差点まで行って(向かいへ横断して)、また茨島交差点へ戻るという、嫌がらせのようなルート。
茨島交差点には横断歩道はなく、横断地下道「バラロード」がある。Googleではバラロードのことを認識しておらず、ここで横断させてはならないと判断し、最寄りの横断歩道がある古川添まで回らせているのだろうか。賢いようでいて抜けているというか…(以上追記)


やはり、現段階ではGoogle一辺倒はよくない。他のサービスの奮闘とGoogleの改善に期待。※Googleマップについての別の記事

【2020年2月24日追記】2020年2月24日改めて検索してみると、バス停位置の誤りは直っていないが、道路でない部分を一直線に突っ切る線が引かれるのは解消されていて、道路上をたどるようになっていた。
ただ、バス停の位置が間違っているのだから、間違った道路をルートとしていることになり、結局間違っているのは変わりない。
一見しておかしいとは思いづらくなったものの、国道上でUターンしたり、バスが入れない小さい道へ曲がったり、一方通行を逆走したりと、相変わらずやりたい放題。【2020年6月14日時点でも変わらず。】
コメント (12)
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フラット型の欠点?

2019-06-25 00:12:23 | 秋田のいろいろ
秋田市には2012年に初登場した「フラット型」の車両用信号機。2017年からは全体に少し小さくなった「低コスト」タイプに移行。
当初は、フード(ひさし)がなく、うつむいて設置された薄っぺらな信号機に驚いたものだが、7年経ち、すっかり見慣れた。
ただ、フラット型は雪国であっても横設置するところのほうが多いが、秋田県警では縦型設置を続けており、全国的には少し珍しい姿かもしれない。

フラット型信号機には、雪が付着することは、さほどないようで、とりあえず一定の効果はあるように感じる。
一方、ちょっとした“欠点”があることを知った。

昨年、歩道橋が撤去され、信号機が新しくなった「北都銀行本店前」交差点。
歩道橋も、なくなってしまえばどうってことない。車がこれまで停まることがなかった位置で信号待ちするのにも見慣れ、大きな危険や渋滞や混乱は生じていないようだ。歩行者の信号待ち・横断は、歩道橋時代と比較して、一長一短かな。
その車両用信号機は、信号電材製の低コストフラット型。
左側の信号機

 本体中央に白い筋
信号機表面の3色の点灯部分に上から下まで、白い線がまっすぐ伸びている。鳥のフンのようだ。
下向きに角度をつけて設置されているのに、下まで垂れているのは、フンの粘り気のせいか。
この信号機の上に止まった鳥のしわざか。ウミネコが来る場所だけど、ウミネコの足では止まれなそう。

現時点では、点灯色が見えなくなるようなこともないし、もう1台もあるから、見栄えが悪い以外には問題はない。下向きで雨があまり当たらないだろうから、自然に流れて消えるには、当分かかりそう。
従来のフードがある信号機では、起こり得なかった事象だ。(フードの間に鳥が巣を作ることはあるらしい)コイト電工製のフラット型では、点灯部分がざらざらし、さらに少しくぼんでいる感じ(下に写真あり)だけど、信号電材製は、ほぼ凹凸がなくてツルツルに見えるから、余計に下まで垂れてしまったのかもしれない。
秋田県外のどこかでは、歩行者信号機の上にハトなどが止まらないよう、フードや本体の天面に針状のシートを置いているところがあるそうだ。それは信号機が汚れないようにというより、下の歩行者や路面のフン害防止だろう。
フラット型では、信号機自体のフン害対策が必要になるのかも。※続きはこの記事後半。


ついでに、この交差点の歩道橋撤去直後・工事途中の信号機の姿。最初の写真で右奥の、両面設置の信号機です。
上の写真と反対側から
最初は裏表で違う信号機が設置された。
茶色いほうが、現在ある信号電材低コストで、これが本設置用。
反対面
グレーのほうは、県警ストックの仮設用。これは低コストでない、元祖コイト製フラット。シールによれば2014年製。

こういう設置になった理由は、新設されることになる停止線や横断歩道がまだ稼動しておらず、車両用の左折矢印がまだ有効だったためのようだ。
そのおかげで、メーカーは違うものの、低コストとそうでないフラット型が背中合わせで設置されるという、珍しい光景がしばしの間見られた。
真横から見れば逆ハの字の板
本体の長さは、両者で15センチほど違うはず。
アームへの取り付け金具は形状が異なり、下向きの角度も違う。
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MMS計測車?

2019-06-23 20:41:35 | 秋田の季節・風景
先日、秋田市中央部で不思議な車を目撃。
白いプリウスαで、おそらく車体外観に文字やロゴは一切なし。

歩いている時にすれ違う形で遭遇したのだが、屋根上に何か載っているのが目についた。一瞬、NHKの小型の中継車かと思った。秋田放送局には白いランドクルーザーの中継車があり、まれに見かけるので。
だけどこのプリウスαは、中継車にしては屋根上に機材が少ない。代わりにカメラらしきものが外側のあちこちを向いている。
後ろ姿だけ撮影できた
名古屋ナンバー。
車の屋根のカーブを無理やり平坦にするべく、箱を載せて、その上に各種機材を並べている。

カメラもしくはセンサーらしきものは正面と後ろだけで、少なくとも左横向きにはなさそう。正面のカメラらしき箱の側面にはロゴか文字のようなものがあるようだ。
コードがつながった白いどら焼きのような物体が、左右と後ろの3つ確認できる。GNSS(GPSなどの総称)のアンテナはこういう形のようだ。


車の上であちこちを向いたカメラといえば、Googleストリートビューの撮影車。あれは実物を見たことがあるし、ネット上に写真も多く、それとは明らかに違う。
ストリートビューのカメラはサッカーボールのような形だし、車体はGoogleロゴなど正体が分かるデザイン。全体にもっと洗練されている。

いろいろ調べると、「モービルマッピングシステム(MMS)」とか「移動式3次元計測システム」という言葉が見えてきた。
走りながら道路や周辺の各種データ(細かな路面の凹凸、道路標識等々幅広い情報)を収集し、それを道路管理、ライフライン、自動運転技術などに活用できるというものらしい。ストリートビューは静止画とGPSデータだけだけど、それに加えてより多くのデータを集められ、幅広く活用できるのがMMSといった感じか。
ネットでMMS装置搭載の車の写真を見ると、このプリウスαのものに、かなり似ている。

何らかの分野において、秋田のMMSデータが必要になり、その役所なり企業なりが、名古屋ナンバーのプリウスαを所有する企業に委託して、調査走行に来てもらっていたといったところかな?

こういうのがあってこそ、持続可能なインフラや期待される自動運転車が実現がされるのだろう。でも、せめて計測車には「何をしているのか」か企業名くらい、表示してほしいとも思う。こんなにごちゃごちゃカメラみたいなのを外に向けて走り回っているのだから、周りの人や車には怪しい車に過ぎないだろうから。


調べている途中、Appleも、Googleストリートビュー的なものの提供を進めていることを知った。
Apple Mapsの「Look Around機能」というもの。現時点で日本では、3大都市圏とその周辺地域で撮影をしている旨が告知されている(https://maps.apple.com/imagecollection/jp)。
撮影車の目撃情報も多く、ストリートビューに比べると、車のデザインは地味でカメラの位置が高いようだ。(ストリートビューは日本では外国よりもカメラを低くしている)
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マックスバリュの歌

2019-06-21 00:30:17 | 秋田のいろいろ
今年3月、マックスバリュ東北(企業名)が運営する、マックスバリュおよびマックスバリュエクスプレス店舗における、割引デーやポイント倍付けデーの仕組みが変更された。
※対象は青森、秋田、岩手、山形各県のマックスバリュ・マックスバリュエクスプレス店舗のみ。ザ・ビックや4県以外の別会社運営のマックスバリュ等は無関係。
※以下、「マックスバリュ東北運営のマックスバリュ店舗」を指して「マックスバリュ」と表記します。

この改変後、マックスバリュ店内で流される歌がやたらと耳につくようになった。
これまでは、東北以外でも共通だという「ウフフな生活マックスバリュ」のほか、何かは流れていたけれど、ほぼ頭には残らなかったのに。
秋田市内の店では、店内複数箇所にラジカセを置いて、そのそれぞれから同じ曲を流していることが多い。当然、ぞれぞれのラジカセでのタイミングはズレるので、店内を歩いていると、ズレているようでシンクロしているような、複数のラジカセからの音が重なって聞こえるような聞こえないような、とにかく歌が流れていることを意識せずにはいられない。

いちばんよく耳にするのは、ポイント5倍デーの歌。毎週日曜、月曜、木曜と週3回聞くことができる。
「ごばばばーい ごばいごばい ごばばばーい ごばいごばい マックスバリュのWAONポイント5倍デー」。最後が「月木日はWAONポイント5倍デー」のフレーズもある。
児童合唱の後、女声コーラスで「フッフッー ごばいごばい フッフッー(以下同)」と続く。
イントロはドラムの太鼓で、「ルージュの伝言」のそれにちょっと似ている。

「ごばばばーい」のインパクトが強く、ツイッターで検索すると、10人以上の人が言及している。「耳から離れない」という声もあるものの、否定的でもなさそうで、好意的に受け入れられているようだ。
僕も嫌いじゃない。明るくはっきりとした曲であり、何よりも言いたいことが明確に伝わる。この歌詞を覚えていればポイント5倍になる曜日を忘れることはない。
【2022年5月12日追記】2022年3月から、5倍デーが土曜と日曜に変更。歌詞が合わなくなったためか、この歌は流れなくなってしまった。代わりの歌もなし。【2023年5月29日追記】1年3か月を経た2023年5月下旬。歌詞を一部変えて、歌が復活した!


毎月第2木曜日だけは、ポイントが10倍になる。「ごばばばーい」は通用しない。
ツイッターにもあったが、「じゅばばばーい」になるかと少し期待。

3月だったか4月だったかの第2木曜日は、歌が流れていなかったと思う。6月の第2木曜日は、新たな歌が流れていた。
チアリーディングのような「じゅうばいじゅうばい ポイント10倍」みたいな感じで始まる、別の歌。女声コーラスのみで、おそらく5倍の歌と同じ声。素人目(耳)には、5倍の歌とどこか似た雰囲気もあり、作者は同じかもしれない。
月に1度しか流れないレアな歌であることもあるが、5倍の歌ほど、楽しくもなくインパクトもなかった。
※月木日が10日や5のつく日など、イオングループ共通のポイント増加日と重なる場合は、ごばばばーいの歌が流れる。あくまでもマックスバリュ東北独自のポイント企画のみを歌っていることになる。


さらにいつの頃からか、毎週木曜日に、店内の一部のラジカセからは、また別の歌が流れる。(ごばばばーいと混在)
10倍の歌と同じく女声コーラスのみ。歌詞は「ごぱーオフ」というフレーズが繰り返されるようだが、聞き取りづらい。

実は3月から、木曜日限定で、ハム・ソーセージ・チーズ・バターが誰でも5%引きになる。それを伝える歌だった。
折込チラシより
チラシ上のイラストでは、チーズ2種、ハム、ソーセージが描かれているが、バターはない。
20日30日の5%引きと木曜が重なった日に対象商品を買えば、5%引きからさらに5%引きになり、さらにポイント5倍になる。レシートの表示では、先に「一般割引」として木曜限定分を引き、その後「会員様割引」が適用される形。

ラジカセの音量が充分でないこともあるだろうが、「ごぱーオフ」以外の歌詞がとにかく不明瞭。声が細いというか圧がないのと、言葉とメロディーがうまく合っていないのではないか。
店内のラジカセの近くで立ち止まっていたら、聞き取れた箇所があり、それをきっかけに興味が出たので、全部聞き取った。←ヒマな客。
間違っているかもしれないが、以下の通り。曲としては覚えやすいけれど、どこか哀愁を帯びているようにも感じた。

ハームハムハムソーセージ
チーズやバターもごぱーオフ
ごーぱごぱごぱごぱーオフ
マーガリンもごぱーオフ

みーんなみんな大好き
ビールやワインにぴったり

まとめていかがです/笑顔があふれ出す(1度目と2度目で異なる)
お得なお得なごぱーオフ

木曜に一部商品が5%引きになるという事情を知る人なら、納得できる歌詞だけど、知らない人には分かりづらい。「ごぱー(ごパー)」という略語を知らない人だっているだろう。
ごばばばーいでは「月木日はWAONポイント5倍デー」と、企画の内容を明確に言っていたが、これにはそれないのだ。

「マーガリンもごぱーオフ」と取ってつけたように歌われているのは、「ヨーデル食べ放題」の「ビールは別料金」のような感じで笑ってしまった。
でも、この点は、チラシ類にはマーガリンが5%引き対象かどうかに触れていないので、それを明確にさせる意味はある。

店内のラジカセの置き場所にもよるが、対象でない商品の売り場(漬け物とか牛乳とか)でも、この歌がはっきり聞こえてしまうこともあり、誤解を招く。【21日追記】歌詞に登場する商品だけが割り引き対象なわけだが、「~『も』ごぱーオフ」と歌われてしまうと、歌詞に出てこないものも割り引き対象、最悪、全品5%引きと取られてしまうおそれもある。
売り場は対象商品と隣接していそうだけど微妙に違いそうな、サラミとか製菓用生クリームなんかは対象になるのかも分からない。というか、そもそもどうしてハム・ソーセージ・バター・チーズだけが割り引きになるの?【12月19日追記・ベーコンは割引対象になる模様。】【2024年4月11日追記・意外にもサラダチキンも対象の模様。】

「ビールやワインにぴったり」は唐突でつながりが分かりづらい(聞き間違いでなければ)。
おそらくハム、ソーセージ、チーズ(とビールワインの相性)を差していると思われるが、歌詞内では「マーガリン」のほうが近い。それに「ビールやワイン」自体も5%引きと早とちりさせそうでもある。
※マックスバリュでは、20日30日であっても酒類はすべて割り引き対象外。イオンリテールではビール類以外の酒は対象なので、ややこしい。


これらの企画はマックスバリュ東北単独で実施しているから、その歌も同社が独自に作ってもらったのだろう。ツイッターでごばばばーいに触れているのも、確認できた限りでは、同社エリア内在住の方々だった。
作ったり歌ったりしたのは、どこのどういう人たちなんだろう。
ごばばばーいは、なかなかいい曲だと思うけど、その他の曲は、このような形で流すにしてはいまいちだと思う。もっと明るくはっきりのほうが良かった(作者や歌手の責ではなく、マックスバリュ東北がそう指定して発注するべきだった)のでは?

昔なら、ローカルなCMソングでも、八木山ベニーランドなど越部信義 作曲・天地総子 唄といった、豪華な顔ぶれのものもあった。今はそんな余裕がなかったり、逆に地方でもしっかりとした作品を作ることができる人や機材がそろっているのだろうけど。

【7月26日追記】7月25日・木曜日に、ごパーオフの歌登場後初めて、マックスバリュ広面店へ行った。これまでの他店舗同様、コーナーごとにラジカセを置いて、同じ歌は流していた。
さらに、頻度は少ないが、店内一斉放送で、ごぱーオフの歌の別バージョンが流れていた! 伴奏がやや豪華で、女声の独唱。合唱バージョンよりも、メリハリがあって楽しそうに歌っていて、聞きやすい。相変わらず歌詞は伝わりづらいが、雰囲気としては以前のよりはマシになったかな。
やはり、合唱バージョンはイマイチと判断されて、新たにアレンジして収録したのだろうか。今後の展開はいかに?!
【8月8日追記】10倍の8月8日・木曜日に、マックスバリュ港北店へ行くと、ラジカセからは上記のチアリーディング風コーラスの歌が流れていた。しかし、たまに店内一斉放送では、はっきり聞こえる女声(少しコーラスもある?)による同じ曲の別バージョンもかかっていた。ごぱーオフの歌と同じ展開になっていた。【12月19日追記】泉店でも流れていたが、頻度は低い。
10倍デーは2021年2月で終了。レアな歌もお蔵入りか。

【2021年8月14日追記】お盆前後は特別にポイント10倍期間が設けられる。2021年のお盆では、一部店舗では10倍デーの歌が復活していた。港北店では聞こえなかったが、泉店では、店内のラジカセから初期バージョン、店内巡回警備・清掃ロボットからは後期バージョン(ただし途中でぷっつり止まる?)が流れていた。
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ミヤコグサ

2019-06-19 23:57:34 | 動物・植物
6月に入る頃、秋田市ではシロツメクサ(クローバー)やその仲間が花を咲かせる。
シロツメクサとムラサキツメクサ
ピンク色の花が咲くムラサキツメクサもそこそこ見かけるが、花の色が違うだけでなく、シロツメクサとは別の種。ただし、ムラサキツメクサだけど白い花が咲く変種もあるそうだ。
上の写真で分かるように、シロツメクサは地面をはうのに対し、ムラサキツメクサのほうは上に伸びて背が高い。

地味だけどコメツブコメクサというものもたまに生えている。
ほかにも、見たことはないけれど、イチゴの果実のような形の真っ赤な花を咲かせる「ベニバナツメクサ」というのもあるそうだ。

いろいろ生えている とある空き地
フキは以前あった家の名残りだろうか。奥のピンクはハマヒルガオ。
手前のシロツメクサの中に、黄色い花も咲いている。これは初めて。地面をはうように広がっているから、やはり○○ツメクサのたぐいか?
近くで観察。後ろの方にも咲いている

花はきれいでかわいらしい
一見、黄色いパンジーの小さいの(=いわゆるビオラ)のようだけど、よく見ると、マメ科の花の典型的な構造だ。(シロツメクサのほうがマメ科にしては変わったつくり)
葉はクローバー類とは少し違うが、やはり3パーツで1セットの複葉。葉の柔らかそうな感じが、どことなく豆苗を連想させられた。

別の空き地でも。両脇はヨモギ(強風にあおられています)

花も実もある
こちらは花が終わったものもあり、豆状の果実が付いている。小さいけれどちゃんとした豆の形で、さすがマメ科。(シロツメクサは短くて小さい豆ができるようだが、見たことはない)
豆に黒いアブラムシが付いていて、それ目当てにアリも来ていた。

この植物は「ミヤコグサ」。
マメ科ミヤコグサ属なので、シャジクソウ属の○○ツメクサとは少し遠い。
名前は「都草」で、奈良または京都の都の近くによくあったからという説があるが、もともとの日本在来種でもなく、とても昔に麦類といっしょに持ちこまれた「史前帰化植物」とも考えられるという。明治以降の帰化植物である○○ツメクサたちとは、歴史が違う。
一方、ヨーロッパ原産のセイヨウミヤコグサというのがあり、現在は日本にも帰化して、在来種(としておきます)の存在をおびやかしている。国立環境研究所ホームページによれば、セイヨウミヤコグサは花が1か所に3~7個咲くのに対し、在来種は1~3個。秋田市の上の2つは、花の数からすれば在来種か。
セイヨウミヤコグサは染色体数が倍(4倍体)だそうなので、もっと大きいのかもしれない。→秋田市内でセイヨウミヤコグサも発見した。この記事中ほど。

Wikipediaには「畑にはびこるものではなく、特に害はない。むしろ、可愛い花を咲かせる野草として親しまれてきた。一部では食用にされたらしい。」とある。マメ科植物はすきこめば肥料になるし、グラウンドカバー代わりにもなって、あまりジャマにされることもないだろうけど。
ミヤコグサも生育環境としては、○○ツメクサと同じような日当たりが良い場所を好みそうだが、海岸近くでも見られるそうで、塩にも強いのか。

ミヤコグサの存在を知ってから、秋田市内の空き地を注意して見ているが、今のところ上の2か所だけ。
これからは花も少なくなるし、管理が行き届いたところでは草刈り作業も進むし、そうでないところは他の草が生い茂る。探すのは難しくなりそう。
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芝の渡し跡

2019-06-18 23:51:58 | 秋田の地理
秋田市に長く住み、地理もそれなりに把握し、近くは何度も通っているのに、初めて足を踏み入れ、ここはこんな風景だったのかと新鮮な気持ちにさせられる場所がまだまだある。その1つ。
ウミネコが集結していた旭川が秋田運河に合流する、新川橋上流。
(再掲)新川橋から上流方向。左が旭川、右が運河
上の写真の左側には、国道7号臨海バイパスがあるわけだが、バイパスと川の間には狭い道が通りけっこう住宅が建っている。
そこへ初めて足を踏み入れてみると、家々は思ったより軒数が多く、古くからあった雰囲気。もともと川尻の集落の外れだった土地が、バイパスによって分断されて残っていることになる。
家がなくて道路際から川を見渡せる場所が数か所あった。
※しっかりした柵等がありますが、それを越えて河川敷へ下りるのは危険なので絶対にやめてください。
初めて見る光景に感動
ここから見えるのは、旭川の最後の最後の地点。
ウミネコの記事の繰り返しだけど、秋田市中心部の浅い旭川と同じ川とは思えない雰囲気。ほとんどは太平川(と猿田川等)の水なわけですが。
上の写真の赤い矢印の下が合流点の内側の突端。所在地としては茨島で、工場かなんかの敷地。
さらに向こう岸の木が並んでいるのは、秋田運河を越えた対岸の勝平市民グラウンド。

水色の2連アーチは、茨島と勝平を結ぶ、秋田運河に架かる水道橋。県管轄の下水道橋かな。【7月1日訂正】いただいたコメントによれば、工業用水道とのこと。
新川橋からも見えるが、やや遠く、斜めに見える。ここからは、より近く、ほぼ真横に見えるのが新鮮。

小さな公園もあった
公園名の標柱はないが、別の標柱に「川尻毘沙門児童遊園地」との小さなラベルが貼ってあった。
その標柱には「渡船場跡」。
1892(明治25)年に初代新川橋が架かる以前は、「芝の渡し」や「新川の渡し」と呼ばれる渡し船が、ここにあったそうだ。
「芝」の由来はなんだろう。「新川」が新川橋の由来になったのだろうが、新川という川はなく(町名にはあるがその由来は不明)、いまいち分からない。
対岸のどこかにも標柱があるのだろうか。

当時はこの秋田運河が雄物川本流であり、雄物川放水路はなかった。秋田市街地側・川尻から来てここを渡れば、もう新屋で、そのまま本荘・酒田方面まで羽州浜街道(酒田街道)を南下できたわけだ。

ちなみに、秋田運河の起点・現在の新屋水門付近には「三七の渡し」という渡しもあり、牛島町の外れ(茨島)と新屋(船場町)を結んでいたそうだ。これは当時の人口や人の流れのせいか、運河の工事が始まってからのほうがにぎわい、運河ができるまで存続していたらしい。
「三七の渡し」は、当時その付近で養蚕する人がいて、「蚕室の渡し」が転じたとのこと(「改定新屋郷土史」昭和45年、日吉神社)。


ところで、埼玉大学教育学部谷謙二研究室が「時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」(http://ktgis.net/kjmapw/index.html)」を公開している。
県庁所在地を中心に、現在と明治45年の地形図を並べて見ることができる。
新川橋ができて20年経っている時点だが、この付近を見てみると、
「今昔マップ on the web」より抜粋
今の県道【19日訂正・今は市道でした。右側の現在の地形図で黄色い道のこと】や川尻の集落や秋田刑務所は、基本的に今と変わらない。刑務所の解体されてしまった赤レンガの正門は、ちょうど明治45年にできたらしい(刑務所の開所はもっと前らしいが、ネット上に情報がない)。
ただ、刑務所前(北側)の今の県道【19日訂正・市道】は、新川橋開通時に新たに整備された道路かもしれない。羽州浜街道は南側の旭川沿いの道だったようで、明治天皇巡幸の碑(現在の地図に記号がある)はそちらにある。

右の現在の地図の小さな赤茶色の丸が、渡船場跡。
この一帯の道路も現在とほぼ同じようだ。渡し船はなくなっているので、明治45年の地形図上でそれを知らせるものはない。(上記、三七の渡しは現役だったので、表示されている)
対岸の勝平側にも点線の道があるけれど、そこに着いたのか?

改修前の雄物川の線形を見ると、曲がりくねっているというよりも、川幅の変化が激しい(深さは不明)。放水路ができて運河に変わった時には、基本的に川幅が狭くされたようだ。
その中で、この付近は比較的川幅が狭い。現在とほぼ同じ程度。そこを狙って、渡し船や橋ができたのだろうか。
道路との位置関係としては、ここより下流側には当時は家も道もなく、ここより上流側では旭川(または太平川)と雄物川と2本渡らないといけない。合流点直下のここがベストだったのだろう。というかだからこそ、集落ができて、道ができたということか。

ここに渡し船があった頃はどんな光景で、どんな船や人が行き来していたのだろう。今の護岸が固められて工場と家の中の運河では、かなりの想像力を要し、明治20年代以前では写真もなく確かめようもないだろうけど。


ところで「今昔マップ on the web」なかなか楽しい。県庁所在地のみで、明治45年としか比較できず、欲を言えば他の街や他の年代も見てみたいが、一研究室が提供してくれているのがすごい。機会あればまた
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秋田駅通路看板/駅弁屋跡

2019-06-16 23:57:22 | 秋田の季節・風景
秋田駅の小さな話2つ。
自由通路・ぽぽろーどの駅舎西面、南側
JR東日本秋田支社、秋田放送新社屋方向の階段とエスカレーターのところ。エスカレーターの裏が駅前交番。
上の写真右側の上りエスカレーターの左側に、看板が設置されている。
秋田駅長名
裏表同じ内容で、ここ1か所にしかなさそう。
【2020年8月25日追記】2020年始から夏にかけて、この前の平面駐車場を芝生広場にする工事が行われた。ここは直接関係ないはずだが、それと同時期に、この看板が、エスカレーターに向かって左の階段の横に移設された。

先日の羽後本荘駅舎の記事の最後に出てきた、旧駅舎前の看板と同内容。
秋田駅は橋上駅舎であるものの、この部分は、古い駅舎と同じように駅利用客が行き交うし、エスカレーターや階段で見通しも悪い。
(再掲)既に役目を終えたであろう羽後本荘駅の看板
羽後本荘駅はいつ設置されたかは分からないが、駅舎ができた1981年の可能性もある。
秋田駅は駅舎ができた1997年だろうか。当時は西側のぽぽろーどがなく(2000年完成)、この場所で自由通路が終わっていたが、看板が立っていたエスカレーター周辺は、変わっていないはず。
【17日追記】いただいたコメントによれば、羽後本荘駅の看板は1990年代後半頃に設置され、通路反対側にもう1枚あったようだ。

羽後本荘と秋田の違いは、板の形状のほか、地色が黄色と白、秋田駅は上部に「あっ!!あぶない」と赤に縦長な白抜き文字で書かれたこと、書体も違う。
羽後本荘は写研の丸ゴシック体ナール。
秋田は少し扁平にした角ゴシック体。モリサワの「中ゴシックBBB」。写植時代からあった書体がパソコンで使えるようにされ、昔はMacintoshに標準で搭載されていた(余談だが弘前大学情報処理センターのWindows3.1のパソコンでも、なぜか使えた。Officeまたはプリンタのバンドル?)。プロ向けのフォントパックに含まれていることもあり、オーソドックスなゴシック体として、今なお目にするフォント。
この看板が1997年に作られたとすれば、デジタル化されてはいたものの、看板作成分野ではまだ写植だったかもしれない【17日補足・文字を扁平や縦長に圧縮するのは写植でよく行われていたそうだ。コンピューターでもできるけど】。だから、当時なら、まだナールを使うことも難しくなさそうだけど、どうしてこれを選んだのだろう。
※秋田駅のこの上、2階自由通路には、同時の設置と思われる別のモリサワ書体の注意書きがあった。この記事末尾。


文面は、句読点や「下さい/ください」の違いもあるが、この場所を指す語が羽後本荘では「歩廊」、秋田では「(お客さまの)歩道」。
おそらく、羽後本荘駅を参考にしたのか、JR東日本秋田支社にひな形があったのだろう。そして「歩廊」が引っかかって変えたのか。
たしかに、前回も触れたように「歩廊」はプラットホームを意味するようで、違和感があるというか、知らない人もいそうな言葉。かといって「歩道」というのも違うような気がする。「通路」でいいのでは?

他の駅にも、同じような看板があるだろうか。



秋田駅中央改札口・在来線側(左側)を入ってすぐの左壁際。
ここにあったNREの小さな箱型の駅弁売り場「橋上売店」が、今年3月で「利用者の減少を理由に」閉店した。※改札の外を中心に、秋田駅で駅弁を購入できる店はほかに複数あります。
おそらく駅舎ができた時からあったような気がする。
2015年春には秋田駅の壁などが秋田杉材で木質化され、その一環で店の箱は新しくなって数メートル移動していた。
(再掲)改札内側から工事途中。のぼり付近が元売店の位置で、その後ろのグレーが本来の壁

4月以降、6月に入っても、売店跡はアコーデオンカーテンが閉められ、箱はそのまま残っている。
「おべんとう」の看板も残る

改札外から入ってきて見える側。
4月6日
上のように閉店からしばらくは「駅弁屋」の看板が残っていた。それが4月15日には、
「駅」?
「弁屋」の部分に、壁張り用の時刻表が貼られた。駅で配ったり、新聞に広告として折りこまれたりする時刻表。小さい駅では改札周辺に貼ってあることがあるが、秋田駅の、しかも改札の中に掲出されるのは珍しい。まあ、場合によっては便利かな。

時刻表で隠したことで、大きな字は「駅」だけになり、間違ったことは言っていない。事情を知らず、気になる人は気になるでしょうけど。大胆な修正方法だ。
この面は、改札の外、もしくは新幹線改札内側からも見えてしまうため、在来線に乗ろうとした客が、「在来線側でも駅弁を売ってるんだ。じゃあそっちで買おう」と、閉店を知らずに改札を通ってしまわないようにという配慮だと思われる。

まだ4年しか経っていないこの箱、このままなのは、もったいないしちょっとジャマ。撤去するとなると、その後ろの壁の工事も必要か。
※その後、9月7日までには駅弁屋の出っ張りがなくなったのを確認。お盆明け以降に撤去されたかと思う。→さらにこうなった
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羽後本荘駅舎

2019-06-14 00:16:22 | 秋田の季節・風景
秋田県由利本荘市、JR東日本羽越本線と由利高原鉄道鳥海山ろく線の羽後本荘駅の駅舎建て替え工事が本格化し、5月15日【14日訂正】6月15日から仮駅舎での営業になる。
(再掲)現在の駅舎
現駅舎は、乗客が立ち入れるのは1階のみ。改札口も1階だが、ホームに面してはおらず、どのホームへも必ず橋を渡らないといけない(新屋駅のような配置)。自由通路の類はなく、市街地の西側にしか出られない。
構造としては典型的【15日追記・改札口がホームに面していないことは例外】な“地方都市の国鉄設計の駅舎”ではあるが、建物のデザインとしては新しいそうな感じもしていた。
Wikipediaに記載はなかったが、JR東日本秋田支社による6月16日開催の「羽後本荘エキまつり 2019」の告知に「1981(昭和56)年から利用されている現在の駅舎」とあった。38年前。ちなみに、その16日は現駅舎はもう使われていないことになるが、イベント中は内部に入ることができる。

ということは、僕が生まれて初めて鉄道に乗って、羽後本荘駅に降り立ったのが1981年夏(関連記事)。駅舎が1981年何月に供用開始されたのかは知らないが、できたばかりだったのかもしれない。
生まれて初めて「降りた」駅舎がなくなると思えば、少し寂しい。生まれて初めて乗った駅である、秋田駅舎は既に新しくなったので。

以下、秋田支社のリリースと13日付秋田魁新報県央地域面より。
仮駅舎が建つのは、現駅舎の南隣(外から見て右隣)、交番との間の駐車場だった部分。出入り口は46.5メートル南へ移動。
各ホームへの跨線橋は、従来と同じものを使うが、階段は北側にしかないので、仮駅舎改札口からは遠回りになる。

仮駅舎は2階建てで、乗客用は1階のみ。延べ床面積622平方メートル。
従来と同じく、自動改札機、自動券売機(近距離用)、みどりの窓口を設置。待合室は20席ほど少なくなる。
魁の写真によれば以前の弘前駅の仮駅舎のようなプレハブ。

数が少なく物足りないですが、間もなく役目を終える駅舎の写真をいくつか。撮影は2019年1月と3月。
ロータリー・タクシー乗り場に面した鳥海山の看板
「山と川と海 旅、ふるさとJR のある街」「ふるさとJR」の辺りがよく分からないキャッチフレーズ。

大きなごてんまりがぶら下がる改札口前・コンコース
線路に向かって左がJR、右(写真の外の右側)が由利高原鉄道の改札口。改札内では区分されておらず、改札口だけが別。昔の弘前駅もそうだった。
【14日補足】由利高原鉄道は1985年に国鉄矢島線を3セク化したもの。駅舎建設時点では、改札口は1つだったことになる。弘前駅は当時の駅舎建設以前から別会社だった。羽後本荘と弘前では経緯は違うことになるが、どちらにしても改札内を違う鉄道会社で共用することは、昔は特に地方ではおおらかだったのだろう。
【14日補足】改札を入ると、右へ曲がって階段登り口。左側や正面(線路側)は、壁や窓などで覆われていて、雨や雪は入らない造りだったはず。


びゅうプラザは2015年9月で閉店したが、みどりの窓口は存続。指定席券売機がまだないのが意外だけど、新駅舎では設置されるでしょう。
国鉄の趣を残す表示

コンコースをはさんで、みどりの窓口の向かい側(改札に向かって右側)が待合室。
待合室は今どきの駅と比べるとかなり広い。大館駅と同じくらいで、リニューアル前(狭かった時代)の秋田駅の倍以上はあろう。国鉄ならではの余裕なのか、当時はそれくらい利用者が多かったのか。
ただ、今も、時間帯によっては座る人が多く、この時も撮影を遠慮したので写真がありません。
定番の地元名産品の展示ケースもあった(2つ下の写真奥に写っています)。
待合室の右奥に、床の色が違うちょっとしたスペース
今は由利高原鉄道の宣伝スペースになっているが、2018年6月まではキオスクがあった。昔は知らないが、末期は客用の通路があって、商品を手に取ってレジへ持っていく、コンビニ風スタイル。右奥には外から直接出入りできるドア。
レジの整列位置表示が残っている


駅舎の玄関(?)前
出入り口のドアの上には「ようこそ ごてんまりと本荘追分 水辺のまち 由利本荘」とのJRと市による横断幕。
横に長いのが原則の国鉄時代の駅舎では、その外側は人の通路になっているのが一般的。ここでもそうだが、風雪対策か出入り口部分にガラスや壁(写真左・自販機の背後)があったり、規模にしては幅が広いのが特徴的。比較的新しい設計だからか。
上の写真の赤いコーンが立っている部分からも、みどりの窓口に直接出入りできる。その向こうがトイレ。その付近に、駅長名のこんな看板。
「ここは、歩廊です。」
フォントは、道路の案内標識でおなじみながら、デジタル化されず影が薄くなった写研の丸ゴシック体「ナール」。
この部分は「歩廊」という名前なのかと納得しかけたが、本来はプラットホームのことを歩廊と呼ぶようだ。※後日関連記事
同じ構造の他の駅では、バイクはまだしも自転車で通り抜ける人はいそう。羽後本荘の場合、この先(南側)は実質行き止まりなので、駅利用者以外でここを通り抜けようとする人は多くないはず。


新しい橋上駅舎と自由通路は、2021年春頃完成の予定。
当初は2020年10月供用を目指していたが、旧駅舎にアスベスト(石綿)が使われていることが判明し、除去の分遅れる(+1億4000万円増)とのこと。

【16日追記】仮駅舎の改札口は、外から見て左が由利高原鉄道、JRの自動改札機をはさんで右がJR有人通路と、従来と左右が逆転したとのこと。
2020年3月の状況
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路面の「止ま 」

2019-06-12 23:44:29 | 秋田の季節・風景
前回は「止まれ」の道路標識。今回は、路面に白線でペイントされた道路標示の「止まれ」を秋田市内から2つ。※「止マレ」について以前取り上げています
とある「止まれ」
ここの「止まれ」標識は電柱に設置。これなら倒される危険はないが、位置が妙に高いのは、広告に遠慮してる?

路面の標示は、停止線と「止」はくっきり、「ま」は左側のみうっすら残り、「れ」は見当たらない。実質「止  」。

1つの標示の中でも、すり減りかたが不均一なのはよくあること。ただ、ここの場合、明確な原因があった。
左右方向の交わる広い道に注目。アスファルトが新しい。ここの広い道では、道路の改良工事が行われ、舗装が新しくなった。その新しいアスファルトは、こちら側の「止」の中ほどまでかかっている。

路面の標示は、通常は道路管理者か警察(種類によって違う。止まれは警察)が発注してペイントされる。しかし、舗装をはがすライフラインなどの工事がされた場合は、その発注者が工事後に再舗装・再ペイントするようだ。原状復帰というヤツ。本件のような道路管理者発注の道路工事でも、警察管轄の道路標示については、同じ仕組みなのだろう。

秋田県内では、停止線や横断歩道の白線が、薄れたままのことが少なくない。交通量が多い道路の信号機のない横断歩道の線がほぼ消えて見えないことを警察へ連絡しても、「順次引き直しています。しばらくお待ちください」と、引き直しまで1か月以上かかったことさえあった。
そのような白線が薄れてしまっていた道路において、舗装をはがす工事が行われた場合は、当然ながら薄れた状態に原状復帰するわけではなく、くっきりと引き直される。費用は向こう持ちでタダで新しくしてくれるわけで、道路管理者や警察としては喜んでいることだろう。

一方、舗装し直した工事の発注者としては、引き直す白線は極力少なくしてコストを抑えたいはず。
ここの工事で影響を受けたのは、停止線と「止」の上半分であって、いくら薄れていも「まれ」は無関係。さすがに「止」の上半分だけ引き直すのはいくらなんでも…だから、このように引き直したのだろう。せめぎあいの結果が「止  」。
これで「止まれ」であることは伝わるから、これでいいのかも。


別の場所。広い道路に生活道路が突き当たる丁字路(秋田西中近くです)。
「止ま」?
これは前の「止  」とは事情が違う。アスファルトは全部新しいし、白線にはチョークの下書きも残っていて、最近、引かれたばかり。
じゃあ「れ」はどこへ行った?

ここにあった!
「れ」だけ異様に曲がった位置に書かれている。
電柱の標識はかなり色あせている

「止まれ」が曲がってしまったのは、道路形状に従ったため。
ここは丁字路ではあるのだが、突き当たる狭い道は丁字路のすぐ手前でほぼ直角に曲がっている。極端に言えば、並行していた道路が、急に曲がって合流する、あるいはデジタル数字の4の形。
交わる道側から
そのほぼ直角の線形に合わせて、定められたサイズの「止まれ」を書くと、曲げざるを得なくなるのだった。

「止まれ」を書くべき道路が一直線でない場合は、その形状に合わせて文字を配置するようだ。そうしないと、文字に気を取られて走行位置を誤って危ないのかもしれない。
(再掲)青森県弘前市の寒沢の坂(寒沢“スキー場”)でも

でも、これほど急角度のものは珍しいであろう。
道路を進んでくる車の運転者の視点では、
ぽつんと「れ」だけにも見える(もう少し左寄りでもいいような?)
ここを通るのは沿道の住民が大部分かと思われるものの、停止線や標識は曲がった先にあって気づきづらいから、「れ」だけでも手前から見えることで、予告の役目も果たしていそう。
Googleストリートビューによれば、少なくとも2012年には同じ書き方がされていた。

別の「止まれ」の話題
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続 仮止まれ・傾止まれ

2019-06-10 23:58:35 | 秋田の季節・風景

ほぼ初めて通る、住宅街の道。
1ブロック先の左側に見覚えのあるアレ

仮設の低い「止まれ」!

冬に紹介したように、秋田では他の仮標識は見たことがないが仮「止まれ」はそこそこ目にする。ありあわせの部材で作るためか、特にそうする理由がない場所なのに、標識が小さかったり、背が低かったりするものもあった。

ここがいつから仮設されているのかは知らない。
裏面
この低い止まれ、以前紹介した低い止まれと、同一のものかもしれない。裏面の設置業者と年(2009年)を示すシールも一致する。
以前の場所は3月初めまでに復旧されたから(いったん倉庫に戻り)、その後、ここが破損して、ここへ来たのだろう。
低い仮止まれもなかなか忙しい。
※この後、遅くとも7月末までに新しいものが設置された。


別の場所。
これは普通の仮設止まれ
以前の2つと同じ警察署管内だが、それらと比べると大きさも高さも(常設に比べると低いが)、いちばん標準的な仮設標識と言えそう。この警察署には、少なくとも3セットの仮設止まれが存在することになる。

この仮止まれ、たしか昨年の雪が積もるより前から、ずっと置かれている。
傾いているのは、道路が傾斜しているせいだけど、薄れかけた停止線より手前に設置されている。その間、交差点の角は、駐車スペースになっている。
以前の同じ場所をGoogleストリートビューで見ると、
2018年7月撮影
以前は停止線の近くに標識があった。道路上でなく、駐車場の敷地内に立っていたようで、その下には黄色い金属の柵があり、柵の脚の1本と標識の支柱はくっついていた。今は柵もなくなっている。
状況からすれば、柵と標識もろとも破損してしまったか、事故でなく、駐車場側の何らかの事情で柵を撤去することになり、駐車場の所有者が警察と協議して撤去・仮設してもらったと考えられる。
今後、柵が復旧するか、柵設置をあきらめた時に、標識が本格設置されることになるはずだろうけど、話が止まってしまっているのだろうか…

あと、以前の標識では、止まれとともに「指定方向外進行禁止」の標識も設置されていた。斜め前方の狭い道へ、軽車両・指定車許可車を除いて直進できない規制。
以前も標識が薄れていたし、厳密な周知も取り締まりも行われていなそうだったとはいえ、本来あるべき標識が、長期間にわたってないのはまずいのでは?
※この後、6月末頃までに新しい止まれが設置。指定方向外進行禁止は設置されず。この記事後半。


さらに、以前の記事で紹介した、標識が折れるまで行かずに傾き、仮設されずに絶妙な(?)角度で傾いたまま供用されていた止まれ。警察署名入りのコーン(警察用語でパイロン)も置かれていたので、警察側は傾いていることは知っている。
なんと6月6日時点でも、そのまま!
「止まれ」が迫りくる!?

この角度がなんとも。警察署名のシールがはがれかけている
今まで名前は出さないでいましたが、ここで紹介した標識は、すべて秋田中央警察署管内。
※以前、仮設されていた止まれが復旧したのに、ここだけ復旧しなかったのは、所轄署が違う(臨港署)からかもと思ったけれど、違いました。
警視よりも上位の階級の「警視正」が警察署長に就く、秋田県警最大の警察署である。

コーンを置いたはいいけれど、それっきり忘れてるとかじゃないでしょうね…
まあ、交通量は少ないし、コーンもあるので、特別にジャマだとか危ないというわけでもない。【11日補足】交換すべき標識の中で、最優先ではなさそうなのは分かるが、何か月間もこのままであっても構わないとも思えない。
交差点に進入する車はこんな視点になる。停止線がほぼ消えているのもいかがなものか。
奇抜な「止まれ」で、かえって目立って、これはこれでいい?!

標識を傾けてしまった当事者は、警察に名乗り出たのか当て逃げしているのか知らないけれど、どちらにしてもこれを見るたびに、心が痛むことだろう。
見方によっては、「止まれの道路標識っぽいオブジェ」にも見えなくもない。まさか、バンクシーが…にしては下手だね。※公共物を故意に破損するのは犯罪です。誤って壊してしまった時、壊れているのを見つけた時は、管理者へ連絡しましょう。
※この止まれは2020年2月中頃になって、やっと修理された。

路面標示の止まれについて、いずれ

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弘前3つの新事業

2019-06-09 20:50:35 | 津軽のいろいろ
弘前で閉店した4店を紹介したけれど、新たなことを始めてがんばる企業等もある。3つ紹介。

●あどばだり復活 【2020年12月4日訂正】以下「あど『ば』だり」としてしまった箇所が多いですが、津軽弁として店舗名としても「あど『は』だり」が正当です。
4月21日付アップの弘前経済新聞サイト「弘前「ルネスアリー」全館オープンへ 津軽三味線居酒屋やカプセルホテルが入居」より。
部分開業していた旧ルネス街の「ルネスアリー(昨年末の記事)」が4月18日にフルオープン。

テナントの1つに「津軽路居酒屋あどはだり」ができたとのこと。
同店は、かつて別の場所で営業していて2014年閉店にしていたのが、移転・復活。2代目となる新店主の「父親の死去が一因となり一時閉店」していた。

あどばだりとは、津軽弁で「アンコール、おかわり」。郷土料理とともに、津軽三味線の生演奏を聞くことができる店。
弘前市内で津軽三味線の生演奏を聞ける場所は、あまり多くはない。以前は弘前駅前の「山唄」があったが(1964年頃開店?)、2016年に閉店したのは知っていた。それ以前にあどばだりもなくなっていたのか。富田大通りの住吉入口バス停近くの変形交差点の角にあった店の前は何度か通ったけど、気づかなかった。

10年以上前、1度だけあどばだりに行ったことがある。
ほぼ貸し切り同然&ほぼ目の前で、お父さんが説明しながらソロで演奏してくれた。なんやかんやいってこんなに近くで津軽三味線を見聞きするのは初めてで、興味深く聞いたものだったが、その方が亡くなったのか。
食べ物も良かったけれど、シメのあっさりしたラーメンが、とてもおいしかった(津軽特有の濃いにぼし出汁ではなかったはず)。

【2021年2月17日追記】その後、新型コロナウイルス感染症のためか、2020年11月いっぱいでルネスアリーは、あどはだりを含めて全店舗撤退・閉館。
あどはだりは、2021年1月18日、土手町内に移転(中三向かい・立体駐車場脇の小路)再開したとのこと。


●ロマントピア新源泉
「星と森のロマントピア」という施設群が、リンゴ畑と岩木山に抱かれた弘前市郊外・相馬地区にある。
旧・相馬村時代(1995年頃?)にオープンし、現在は弘前市の外郭団体が運営しているようだ。

ホテルとコテージの宿泊施設もあり、2度ほど泊まったことがあるけれど、静かでおいしくて安くて、良かった。
明るくて広い内風呂と岩木山が見える露天風呂からなる温泉もあった。お湯は無色透明だったか。

一時期、その温泉の調子が悪くなったような話もあったが、2つ目の源泉を掘り、4月5日から2つのお湯が楽しめるようになった。
内風呂はナトリウム・カルシウム-塩化物泉(無色透明・塩味無臭)。
露天風呂がナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(茶褐色微混濁・微塩味微硫化水素臭)。
露天のほうが新源泉か。
愛称が公募され、6月から内風呂が「羽衣の湯」、露天風呂が「星天(せいてん)の湯」になったとのこと。
入りたい。


●かくみつ納豆
弘前(旧・岩木町エリア)に「かくみつ食品」という豆腐メーカーがある。
豆腐、油揚げもあるが、「玉子とうふ」が代表商品だろう。一般的な玉子豆腐とは違い、茶碗蒸しのような具が入っている。豆腐型容器に入った茶碗蒸しとも言える。

名前はさほど知られていないが、工藤パン以上に広く流通しているかもしれない。秋田市内のスーパーでも、同社の豆腐や玉子とうふはよく売られている。
秋田市内のハッピー・ドラッグでは、味付け油揚げ、おまけに青森県他社の玉子どうふも扱っていて、さながらそこだけ青森県のよう。

そのかくみつ食品が、納豆の製造販売にも乗り出した。
「お岩木なっとう中粒」で、岩木山が描かれたパッケージ。
5月10日の陸奥新報サイトによれば「大手納豆メーカーとの競合や後継者不足などで納豆製造元の廃業が相次ぎ、弘前市内でもゼロとなっていた中での挑戦。」。【末尾の追記も参照】

5月28日には日本経済新聞にも掲載。
「1パック(50グラム)3個セットで100円前後。」
「低温熟成することで、納豆のにおいを抑えてふっくらとした製品に仕上げた。」「納豆製造の技術は他社に学んだ。」
パッケージはねぷたの「絵師、八嶋龍仙さんに依頼」。
「「地元産の納豆」を前面に出し、顧客獲得をめざす。」
「まず弘前市やその周辺で安定的に販売しその後、青森県内に拡大したい」」 ※7月に秋田で買うことができた


さて、かくみつ食品では、今回、初めて納豆に進出したことになっている。ところが…
「バカヤローカーブ」の存在を教えてくれた、弘前大学消費生活協同組合の新入生向け情報誌「APPLE COOP」。
その少なくとも、1995年版と1996年版に、かくみつ食品の広告が出ていた。
「営業種目」のところ

「熟成納豆」ってのがあるのですが…

熟成納豆は、なかったことになっているのかな??
イチから改めてということなんでしょう。


最後に、今回、かくみつ食品のことを調べていたら、意外なことを知った。
○水豆花
弘前市新寺町、五重の塔・弘前高校から来て、桔梗野へ左折する丁字路のちょっと先に、店の前に水車(水がなくて回らない?)がある飲食店があった。それがいつの間にか閉店したことを聞いていた。
その店は「おとうふ懐石『水豆花(すずはな)』」。2001年には隣に「うの花や」という直売店も併設(おそらく両方同時に閉店)。

弘前にいた頃にできたばかりの店だと聞いた。ランチ1500円~、夜3000円弱~といいお値段で、身分不相応ながら昼と夜1回ずつ行ったことがあった。

その水豆花は、かくみつ食品で経営していたのだった。地元の人は知っている人は知っているようだ。
1995年9月開店。
ネットで調べると、2011年10月30日には営業していたが、2012年12月には閉店していた。
Googleストリートビューによれば、2018年7月時点でも、看板がないだけで、建物も水車も往時のまま。

なお、かくみつ食品の創業地(大正2年)が新寺町で、1981(昭和56)年頃に岩木へ移転したようだ。【7月30日補足】水豆花の場所が、まさに元工場の場所だったようだ。


【7月30日追記】陸奥新報の通り、昔は弘前市内に納豆メーカーがあった。
その1つが「弘前納豆」。食べたことはないはずだけど、インパクトのあるパッケージは印象にある。朝食バイキングのメニューに入れていた市内のホテルも多いはず。
「弘前納豆」の製造元は、南横町の武田食品工業。1937年創業、2011年12月20日、経営者の健康状態や後継者不在により廃業。
50グラムパック入りで、赤い縦長の相撲文字のような書体で「弘前納豆」と横書きされた商品(これが記憶にある)のほか、縦長包装の100グラム入りもあった。100グラム入りは、「まる」が赤、「ひきわり」が緑の地色で、白抜きに扁平な毛筆(相撲文字とは違う)で「弘前納豆」と縦に書かれていた。

ほかに、野田の「野田食品工業」が「パール納豆」のほか、地元スーパー「マルエス主婦の店」向けプライベートブランドの納豆を作っていたようだ。
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一部白カラス

2019-06-06 00:17:27 | 動物・植物
嫌いな方もいらっしゃるであろう、鳥の話。
この鳥
街中にもいる身近な鳥の1つで、うるさくて、ゴミを散らかして、カーと鳴く、カラス。
上記以外のカラスの特徴といえば、羽根が黒いこと。
でも、秋田市中央部で見かけた、この個体は、
ちょっと違う?!
翼の部分の羽根の一部が、ところどころ白い!
反対側も。この面のほうが白い部分が多い?

けっこう以前から、秋田市中央部のいずれも別の場所で、同じような状態のカラスを何度か見かけた。
カラスの行動範囲からすれば、同一個体の可能性もあるようだが、別個体かもしれない。

先日、このカラスが1羽でフェンスに止まって休んでいたところに通りかかり、カメラを向けてみると、興味は示しつつ逃げずに撮らせてくれた。上の写真はカメラ目線。
ある程度撮影したところで、上のほうから「ガーガーガー」と3声。
仲間のカラスからの警告(怪しい人間に対する威嚇なのか、怪しい人間に興味を示す仲間に対しての忠告なのか)ととらえて、去ることにした。
以前目撃した個体では、翼の内側のほうが白い部分が多かった気がしたので、この個体が翼を広げたところも見てみたかったけれど、おくつろぎのところ申し訳ないので…


真っ白いカラスというのが、ごくまれにいるそうだ。昨年、青森県平川市碇ヶ関で、複数個体が目撃されている。それは色素を持たない「アルビノ」または色素が少ない「白変種」で、くちばしも白いようだ。目立って外的に襲われやすいし、体が弱い場合もありそう。

一方、今回の部分的に白いものは「部分白化」で、真っ白なカラスよりはずっと多いらしい。
ただ、普通の真っ黒な個体でも、羽の軸とか内側の羽毛は白いそうで、それによって白く見えてしまう場合もあるようだけど、この個体は、おそらく羽根の羽毛が白いから、たぶん部分白化。
たぶん
お腹の羽毛がなんか幼鳥のそれっぽくも見える。巣立ったばかりの若いカラスかな??


ところで、日本にいるカラスは、「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種がいる。恥ずかしながら、これまで興味はあったものの、その違いをきちんと理解していなかったし、身近なカラスがどちらなのか調べようともしなかった。
今回、このカラスに会ったことで、やっと知る機会ができた。

「ハシ」とはくちばしのことだけど、それよりも頭の盛り上がり方で区別したほうが分かりやすそう。
ここに登場したのは、ハシボソガラス。
仲間の鳴き声が「ガー」と濁っていたのも、ハシボソの特徴。

ハシブトガラスは、濁らず「カー」と鳴く。考えてみれば、子どもの頃から聞き慣れたカラスの声といば、濁った「ガー」のほう。
ハシボソはゴミを漁ることは少なく、クルミを路面に落としたり、さらに車につぶさせたりできるのはハシボソだけらしい。千秋公園・旧県民会館脇の道路などで、クルミを落とすカラスがいる。
そういった点からしても、秋田市中央部にはハシボソガラスが多くいるようだ。※秋田市内にはハシブトガラスもいて、巣も作っていた。この記事後半。

数年前に、道路を歩いていたら、後ろからカラスが下りてきて頭をひっかかれたことがある【6日補足・ハシブトかハシボソかは不明】けど、カラスは嫌いじゃありません。

【10月10日追記】その後、注意していると、撮影時のようにハシボソガラスが「ガーガーガー」と鳴くことは少なくなかった。いずれもガーをゆっくりと3回繰り返す。さらに飛んでいる個体が、地上(木の上や電線など含む)にいる個体の上空付近を通過するタイミングで鳴いているようにも見受けられた。地上の個体は特に反応しない。
警告などでなく、「おくつろぎのところ、上を失礼します」的なあいさつの意味合いの鳴きかたなのかも。
【10月18日追記】↑そうでもないかも。電線の上など高い所に止まっているカラスが、遠くに向かってそのように鳴いているのかも。塀など低い場所にいるカラスがそう鳴いているのは遭遇したことがない。「ある程度離れたところにいる仲間に対してのあいさつ」で、されたほうは鳴き返す必要がないということかな?
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太宰110年パン

2019-06-05 00:16:22 | ランチパック
今年は、太宰治が青森で生まれて110年。それにちなんで、青森の工藤パンは「太宰治生誕110年記念パン」を発売した。
秋田ではまず売っていないが、ハッピー・ドラッグ秋田泉北店では、
なんと2種を扱っていた!
やっぱりハピドラさんの工藤パンラインナップは独特
泉北店は、4月から5月下旬頃まで、他のパン類と違う面の棚にPOPを出して、ちょっとした特設コーナーを作っていた(その後は入荷なし)。
秋田市内のもう1店の秋田新屋店では、入荷自体がなかった模様。

上の2つは4月1日発売。
右はイギリストースト 津軽産りんごジャム&はちみつ風味クリーム 384kcal
包装には、太宰の小説「津軽」の表紙がデザインされている。
ラグノオささきの林檎ファイバー入りクッキー「津軽」の箱も同じなので、見覚えがある。これは生誕100年記念で発売された。
再掲)クッキーの「津軽」の箱
青森産でなく「津軽産ふじ」を使ったのはこだわりか。
中身
パンそのものは、イギリストーストシリーズとしては安定したおいしさ。

左側。
人間失格カステラサンド
赤い文字の「人間失格」が目を引き、こんな名前の食べ物があるのに驚く。太宰治にちなむことを知れば、作品名なわけですが。

「カステラサンド」は、工藤パンでも秋田のたけや製パンでも、レギュラー商品として存在する。しかし、工藤パンのは長い三角形(たけやは枕型)で、全体的にも相違点が多いので、これはシリーズでない単発商品ということになろう。
「イギリストースト風」との表示もある。

こちらの包装は、実際の「人間失格」の表紙と同じではないようだが、本っぽいデザインになっている(写真では分かりづらいです)。
イギリストーストと比べると大きいが、これが単行本サイズ=B6判というこだわり。
大きい
生地が2枚重なって、表面はパンというよりカステラっぽい(通常のカステラサンドは表面はパン)。「ルヴァン種を使用したふんわりとしたカステラ」とのこと。包装や商品名はインパクトがあるが、中身だけ見ればそっけない四角。
 
間には、「イギリストーストに使用しているシュガーマーガリンをサンド」。だからイギリストースト風。
このサイズ、この中身からして想像がつくが、熱量は842kcal! ひとりでいちどに食べてはならない。

軽いふわふわの食感。見た目や厚さも含めて、同社の「シベリア」の皮と似ている。

裏面表示から
名称は「和菓子」扱い。
「製造者」は工藤パンだが、その下に「製造所」欄もあり、名称は書いていないが別の所在地(青森市油川)。
関連会社「幸福の寿し本舗」で製造した場合は、名称が記載され、工藤パンは「販売者」とされるべき。ただ、幸福の寿し本舗と近い場所(番地が違うだけ)にあるようだ。

調べると、これは「工藤パン第二工場」の所在地。幸福の寿し本舗設立より6年早い、1978年から稼動している。
第一(?)と第二はどういう分担なんだろう。
ヤマザキやイオントップバリュからの受託製品では、工藤パンの製造所固有記号は1つしか割り当てられていないから、パンでないこういうお菓子系の工場なんだろうか。


ランチパックなどと同じように、包装裏面の一角には、関連情報が記載。
カステラサンドでは、おなじみ「斜陽館」の紹介。
イギリストーストは、「芦野公園 太宰治銅像」について。

聞いたような気もするが、生誕100年記念で建立されたそうだ。その作者は「鹿児島市在住の彫刻家・中村晋也氏」とあった。

1926年生まれで、現在92歳。鹿児島大学の教官を長く務めた。
どうしてこの方に依頼したのかは、五所川原市の制作者決定を伝えるホームページにも出ていない。その他調べても青森と直接の関係はないようだが、実はなくもないはず。

話が飛ぶけれど、秋田市の秋田公立美術大学の正面にある、二頭立て馬車に乗った女神の像「EOS(エオス)」も、中村氏の作(EOSは全国各地にあるようだ)。美大の前身の秋田公立美術工芸短期大学が1995年に開学した時に設置された。以下、聞いた話。
その短大の初代学長・石原英雄氏(2011年没)は美術教育学者で、中村氏と旧知だったそうで、その縁でEOSが美短に置かれたのだとか。そして、石原氏は弘前大学教育学部の教官をしていたことがあった。
ということで、10年前は石原氏もまだご存命だったし、もしかしたら、美短のEOSと同じように、石原氏ルートで推薦・紹介されたのかも。との邪推でした。




5月1日からは、「わいはっ! 走れメロンパン」も発売。5月26日に五所川原で「走れメロスマラソン」が開催されるのに合わせたそうだ。包装では商品名の前に「夕日に向かって走れ!!」のフレーズと、メロスらしき人物が走る姿が描かれる。
大きなメロンパンのシリーズもので、北海道産メロンピューレを使っている。表面はオレンジ色で、夕日をイメージしている。
これは食べてみたい。ハッピー・ドラッグさんに期待したものの、これは入荷しなかった。
太宰治の誕生日は6月19日だが、6月に新発売されるものはなかったようだ。

【追記】2019年9月には2種が新発売。同じく人間失格で色違いの包装にした「カステラサンド ミルク風味クリーム」と同サイズでタイトルが違う(110周年ロゴもあり)「走れメロス黒糖カステラサンド チョコクリーム」。
しかもその2種が、秋田駅前のザ・ガーデン自由が丘西武秋田店で平積みで売られていた!(9月7日確認。平積みは短期間だと思われる)
9月21日には秋田市のスーパー「ナイス」外旭川店でも売られていた。
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中央交通時刻検索 縮小?

2019-06-02 23:58:02 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通公式サイト内の、一般路線バス(秋田市内路線)の時刻検索が、5月30日頃から少し変わった。
これまでは「秋田駅から探す」と「乗降りするバス停から探す」の2種類の検索方法があったのだが、前者がなくなってしまった。「秋田駅から探す」は、さらに「路線名検索」と「バス停名検索」の2つがあったが、どちらとも。

中央交通トップページより。「駅から」を削除したので、「乗降り」とリムジンが左に動き、右に空白が生じた
【2023年4月18日追記・後に右の空白に「新型コロナウィルス感染症に伴うバス運行について」の項目・リンクが設置された。】

説明はなく理由は不明。
検索方法に関わらず、システム的に根本は共通のはずで、片方だけを廃止する意味があるのか。
ダイヤ改正などでない時期に実施するのも不思議。

同じタイミングで、時刻検索結果の上部に、赤い文字で「※バス車内の両替機では、高額紙幣(一万円、五千円、二千円)は使用出来ません。」が表示されるようになった。
その上の「※弊社では領収書は発行しておりません。」は、昨年末か今年初め辺りから表示されている。
【12月23日追記】その後(2019年10月のダイヤ改正時?)、「※バス車内の両替機では、高額紙幣(一万円、五千円、二千円)は両替出来ません。(改行) 両替は、1000円札のみご利用いただけます。」に改められた。

紙幣両替の注意書きを入れる作業時に、間違ってリンクを消してしまった可能性もなくはないが、トップページのバナーと上部のメニューの両方とも、誤っても消すとは考えにくい。

実は、「秋田駅から探す」の検索ページ自体は、今のところ残っており、ブックマークや検索サイトからたどり着くことができ、時刻検索も機能する。
4月で廃止された「雄和線」は路線名としては残っているが、バス停名リストが表示されず、その代替の新設系統には対応しているので、いちおう現行ダイヤのようだ。※全部調べたわけではないので、保証はできません。使用は自己責任で。
ただ、紙幣両替の注意書きは表示されない。やはり更新が停止された形なのだろうか。【12月23日追記】2019年10月のダイヤ改正後も駅からの検索はひっそりと存続。今改正では路線の改廃はなかったが、バス停の廃止はあり、その点は反映されていて、おそらく正しく動作している。→「秋田駅から探す」検索ページは、その後、2023年4月まで残り、同月に削除された


秋田駅からの検索の廃止、個人的には少々困る。
中央交通の時刻表検索は、文字入力不要ですべてリストから選択する。
秋田駅からの検索では、3項目を選択すればよかった。乗車(または降車)地点が秋田駅西口および東口で固定されているので、路線名検索では路線→(その路線のバス停リストから)降車バス停→平日/土日、バス停名検索では降車バス停の読みの頭文字→降車バス停→平日/土日。
残った乗降り検索では、乗降それぞれ指定するので、5項目選択することになる。

以前の記事の通り、中央交通の時刻検索システムにはクセがあって、改善の余地もあると考えている(後述)。
しかし、秋田市のバス路線は秋田駅前(西口と東口)に一極集中しており、秋田駅からの時刻を検索すれば、実質的にほぼすべてのダイヤを把握できた。それに、(全国の多くの都市で同じだが)路線網に詳しくない人は西口か東口か戸惑うこともあり、両方を一気に検索できるのは親切。この2点を踏まえれば、秋田駅から検索する時刻表は、理にかなっていて存在意義が大きかったと思う。

僕がよく使っていたのは、駅前でない途中バス停から乗車する時、降車地の到着時刻や運賃は知らなくていいから、「乗るバス停の時刻だけ」を調べる時。上記の通り、ほぼ全便が秋田駅発着なのだから、駅から/までのダイヤを検索すれば、2ステップ少なく時刻を調べることができた。

あと、「路線名検索」では、路線ごとのバス停名が原則として秋田駅側から順番に並んでいた。あまり利用しない路線に乗る時は、そのバス停順を調べるとともに、「どこで運賃が上がるか」を容易に調べられたのも、(ケチな客として)便利だった。廃止後は、路線図を見ながら、バス停名の頭文字から選択しないとならない。


この検索ページは、登場から10年以上経過している。【2023年4月18日補足・2008年末頃に提供が始まった。】
その間、微妙な変化はあったもののデザインは変わっておらず、その間に普及したスマートフォンで操作するには、リストやボタンが近接しすぎている。改善の余地がある。
そのほか欲を言えば、
・バス停名のフリーワード入力のあいまい検索
現行では「頭文字」で探さないとならないので、サンライフ秋田の最寄りバス停の時刻を知りたい時、「さ」でいくら探しても見つからない。なぜなら、そのバス停名は「秋田市保健所・サンライフ秋田前」で「あ」にあるから。「茨島(ばらじま)」など難読地名も、少なくとも頭文字の読みを知らないと苦労する

・路線図上から乗降バス停を指定

・乗車バス停を指定すると、そこから乗車できる路線にあるバス停がリストアップできる
現行では、直通路線がない2点を指定しても、検索ボタンを押してエラーが出るまで分からず、無駄骨を折らされる。

・2点間の時刻ではなく、上記の「任意のバス停の時刻だけ」を表示する、つまりバス停掲出の時刻表生成
といった機能もあればいいな。

ひょっとしたら、リニューアルを準備していて、そのための縮小運用なのかな。とかすかに期待したり…
おカネがかかるし、外部サイトで時刻やルートの検索ができるようになったし、それもないかな。


ちなみに、秋田市が秋田駅周辺に設置している時刻検索端末は、この検索システムのデータを転用していると思われる(リアルタイムでつながっているわけではなさそう)。やっていることは、「秋田駅から探す」と同じだし、結果の表示画面も同じ。そちらでは、今日時点でも秋田駅からの時刻は検索できた。→検索端末は2021年で廃止された
コメント (6)
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