広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前2018.6 その2

2018-06-27 23:45:38 | 津軽のいろいろ
この記事に続いて、6月の弘前いろいろ。バスとお城について簡単に。
弘南バスに新たな車が。
か11-26、51223-2号車(弘前営業所)
2000年製日野レインボーHRの中古。ロングボディではない普通の中型サイズで、ノンステップのようだ。
秋田中央交通にも今春そっくりな中古が来た(和歌山の中古)けれど、側窓の配置が違う。
ネット上の情報によれば、埼玉県の朝日自動車の中古。弘南バスでは2016年頃から、これよりも古いレインボーやエルガミオの朝日自動車中古を入れている。それらは、ツーステップだったり後ろにドアがあったり、ちょっと変わった仕様だったが、これは標準的か。
朝日自動車はオートマを好むものの、この当時のこの車種はマニュアルの設定しかなかったそうで、朝日自動車では数少ないMT車だったそうだ。

弘南バスとしては、中古のノンステップバスは初めてだろうか。それに、中古で側面にもLED表示器が設置された車も初めてかも。
それにしても車体に「ノンステップバス」どころか、ドアに「出入口」の表記もない。
【28日訂正】忘れていた。先立って2017年後半頃、五所川原営業所に西東京バスの中古のロングボディ・ノンステップのレインボーHR「11-00(51517-3)」が導入されていたので、ノンステップかつ側面LED付きはそれが最初。(五所川原駅とイオンモールつがる柏のシャトルバス専用車。やはり「出入口」や「ノンステップバス」表記はない模様。)
この車は、それに続いておそらく2台目のノンステップ中古かつ側面LED付き中古になると思われる。弘前市内とか一般路線用としては、最初とも言える。


三中校前から弘前駅行きに乗車。
土曜日の昼間は、1時間に最低3本はあり、等間隔ではないもののそこそこ分散している。
ところが、15時だけは09分、23分、24分、49分と、1分間隔で続行するところがある。まさにそこに乗ることになった。
ほぼ定刻で、通りのまっすぐ向こう、松原方面からエルガミオが来た(正しくは同設計の日野レインボー)。屋根上の冷房機のデザインからして現行車種。
10-91、52907-2号車(降りてから撮影)
しかも、2016年末に導入されたのよりもさらに新しい、2017年の車。
秋田中央交通では、排気処理に必要な尿素供給の都合で、秋田営業所だけの配置、しかも2台だけなのでまだ乗る機会がない。
ここで乗れるとはラッキーと思ったら、赤信号に引っかかり、その間に学園町方面から三菱ローザが曲がって来て、そちらに乗るはめになってしまった。惜しい!
時刻表上は、23分が学園町発、24分が小栗山(弘前営業所)発のようなので、時刻表に忠実ではある。

住吉入口で降りたら、レインボーはだいぶ後方に離れていた。
その間に、いつの間にか弘南バスの日野リエッセがついてきていた。行き先表示は「スクール」で「聖愛スクール」とかの紙を掲出。
聖愛高校では、下校時間などに合わせて弘南バスによるスクールバス(学校前から生徒だけが乗車できる、路線バスという位置づけか)を運行しているようだけれど、土曜日のこんな時間にも設定されているのか。

それにしても、3台とも乗客はとても少なかった。

ところで、上の2台のバス。小栗山線の往復なわけで、行き先表示は両方向ともおなじみの「富田大通り」経由。これはLED式だけでなく方向幕式でも同じ。
(再掲)幕式では謎の系統番号と経由地にカッコが付く
小栗山線以外でも、狼森線や安原団地線でも、同様。
ところが、例外を見つけた。
「弘前大学 学園町」
富田大通り経由では小栗山行きに次いで本数が多い、学園町行きでは「富田大通り」の部分が「弘前大学」になるのだった(中型車のLEDの場合)。
幕式ではどうだったか?
分かりづらいですが「(富田大通り)学園町」
なぜかLEDでは経由地表記が違ってしまうのだった。学園町始発弘前駅行きの場合、あるいは別のLED表示器が使われるマイクロバスではどうだろうか。
弘南バスは、行き先表示が車両によってまちまちなことがあり、これではLED化されて余計に複雑になってしまったようなもの。
【29日追記】中型のLEDでは、いずれも漢字3文字で同じ文字サイズの「小栗山」「学園町」「弘前駅」なのに、文字の間隔は「小栗山」だけが広く、1文字分ほどのスペース。ぱっと見て小栗山と学園町を区別するためなのかもしれないけれど、単に表示についての決まりがないだけかもしれない。


ところで「富田大通り」というのは青森県道127号線の通称のはずだが、そのうちどこからどこまでを指すのか、明確な定義はないと思う。
ただ、バスが富田大通り経由と表示するのは、中央松森町経由と区別するためと考えられる。両経由は三中校前で合流して、127号線を進む。
学園町線は、その三中校前の次で127号線と分かれるものの、そこまではずっと127号線を走っているのだから、富田大通り経由とすることに問題はない。

側面にも(看板でなく)方向幕がある、ちょっと古いレインボーやエアロミディの小栗山線の表示は、
弘前駅-富田大通り-弘前大学-松原-小栗山
駅と大学の間に「富田大通り」を入れているから、それなら学園町線だって該当する。
ただ、この表記では「富田大通り」というバス停があると誤解される恐れがある。ここは秋田の「新国道経由」みたいに経由地を別に書いたほうが分かりやすい。

などと長々書いたけれど、富田大通り経由=弘前大学前経由で、どっちでもいいでしょう。分かりやすさでは、どちらかに統一(もしくは両方併記)するべきだけど。


土手町循環100円バス。
これまで弘前営業所が全便を担当していると思っていたが、今回、藤代営業所(厳密には弘前営業所藤代車庫)担当らしきバスに乗った。
自家用バスの中古と思われる、四角い横長ヘッドライト、引き違い窓、青い2人掛け座席の「か123(50312-9)」だったはず。
弘前営業所の循環バス充当車にも、ほぼ同じ車は前からあったが、座席の色が違うし、バンパー周りの造作も違う(ヘッドライトがちょっと小さい?)。
黄色い紙の「土手町循環100円バス」の表示が、弘前営業所のものよりも小さく、観光客は戸惑っていた。
【7月4日追記】↑どこかで見間違えている。社番のハイフンの後が「9」だと和徳車庫、藤代だと「5」になる。だけど、文字では「藤代」と書いていたような気もしなくはない。いずれにしても、弘前営業所(本所)以外の所属の車と乗務員のようだった。

※2018年9月の弘南バスの状況と、富田大通り経由の表示方法の続きはこちら


弘前へ来たからには、弘前城の石垣工事の進捗をチェック。無料エリアの見学用デッキからちょっとだけ。
前回は2017年9月、石垣を上から順に取り外していた。
2018年6月9日


全体がシートで覆われて、ごく一部しか露出していないが、石垣はすべて撤去され、土(もしくは細かい石)がむき出しになっている模様。
どんな作業内容かはよく分からないけれど、作業員は斜面を身軽に上り下りしていた。
こうなると、見てもあまりおもしろくないね…(中の有料エリアから見れば、また違いそう)※続きは2019年正月の記事にて。

以上、2018年6月の弘前の話題でした。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

701系運転席の日除け

2018-06-25 00:11:53 | 秋田のいろいろ
JR東日本の普通列車用701系電車が、他地域に先駆けて秋田地区(奥羽本線・羽越本線等)に投入されたのが1993年。今年でもう25年になる。
ここ数年は、運用離脱車や編成短縮の動きも出始めたものの、トータルでは大きな変化はない。

とはいえ、長く、そして細かい目で見ると、25年の間でいくつもの小さな変化があった。
25年のうち23年間、701系電車に乗ってきた者としては、それらを全部知っていると豪語したいところだけど、見落とし(特に運転室内の機器など)やいつ変わったのか把握していない点もある。でも、鉄道雑誌やWikipediaには載っていない(載せるほどではない?)変化をいくつも知っていると、自負している。

昨2017年にも小さな変化があった。小さいけれど、車両正面なので、気づく人は気づきそう。
おそらく春ごろから順次変化が始まり、2017年内に完了している。田沢湖線用の5000番台車でも実施済み。
(再掲)2017年8月、田沢湖線用5000番台
上の写真の状態では、気づきにくい。
今の時期の昼間は、分かりやすい状態になっていることが多い。
(再掲)ちょっと分かりやすいかも
では、これ↓では?
運転席の窓!

運転席の窓の車内側を、上から下に向かって白っぽいグレーの幕で覆えるようになった。

「日除け」であることは想像に難くない。構造としては、客席の側窓の日除けのロールスクリーン(ロールカーテン・遮光幕)と同じと考えられる。701系の客席にはないけど…


日除けスクリーンには、新旧2タイプある。
キハ40系気動車のような国鉄時代の車両や、場合によっては路線バスにも使われているのは、グレーなど単色のビニール状のスクリーン。
巻き尺のように、自分で元に戻ろうとするもので、それを窓枠の下向きの爪というかフックに引っ掛けて固定する。爪の位置でしか固定できないので、細かな調整はできない。
戻す時にバチンとすごい勢いで巻き上がってびっくりしたり、古くなると、重くなったり、引っかかって左右で違うずれた爪に固定されてしまうようなこともある。

一方、今の特急・新幹線の客席窓では、自由な位置で止められ、絵柄が織りこまれるなどした布っぽいスクリーンが主流。上に戻す時は自分で上げないとならないが、軽い力で済むし、左右が傾くこともなさそう。

701系では、運転席の背後と、左の窓、右の通路側の空間、それに後着けで右側の助士席背後に、旧式のスクリーンがある。
新スクリーン設置後の701系運転席
上の写真、左手前は既存の側窓のロールスクリーン。巻き取ったロールがむき出しで、2段階に留められる爪がある。
正面の新しいものは、巻き取ったロールは直接見えず、指を引っかける穴(写真中「ツマミ」と表記)があって、左右(写っているのは右だけ)にレールがあるが、爪はない。こうした形状からして、新しいほうのどこでも止められるタイプ。
レールはワイパーの上端付近までしかないので、前の窓を完全に覆うことはできない。上の八郎潟行きN4編成の写真の位置がいちばん下だと思われる。


じゃあ、これまでの日除けはどうだったか。
2006年7月

2010年2月。田沢湖線用車内から
板状の日除け板だった。上2枚は使っていない状態。
使わない時は上に跳ね上げておくもので、考え方としては普通乗用車の日除け(サンバイザー)と同じ。
ただ、701系の場合は、どうも左右の平行移動や回転もできるらしく、田沢湖の写真のように微妙に傾いた状態のことが多かった。
それに、普通乗用車のような完全に光を遮る板(にクッションやレザー風カバーを付けたようなの)ではなく、濃い青色を着けた透明な板だった。

701系以外でも鉄道車両やバスの日除けは、意図は知らないけれど、青とか茶色の透明板がよく使われる。昭和30年代製造の特急用151系電車や電気機関車の運転席にも、青い日除けがあった。
今は、普通乗用車用でも使える、偏光機能が付いた透明サンバイザー(板を通して外を見る)が通販で売られているが、鉄道のはそういうものではないと思う。

さらに、秋田地区では青い日除け板周辺で、さらに小さな変化があったことを、今回気づいた。
2006年の写真では、ガラス自体は素通し。ところが、2010年の田沢湖線では、日除けがある辺りのガラスが、黒っぽい。
おそらく2010年始め前後の時期に、運転席のガラス上部に黒いフィルムを貼って、その状態が昨年辺りまで続いていた。昨年のスクリーンへの交換時には、はがされたことになる。

ところで、
2010年撮影。盛岡の701系電車
盛岡の東北本線用701系でも、同様に黒フィルムを貼付。さらにさかのぼって、
2002年撮影。盛岡の「急行陸中(現・快速はまゆり)」用キハ110系気動車にも
盛岡ではかなり早い時期に、701系以外にも黒フィルムを貼っていたことになる。
盛岡の701系では、導入直後から車内の運転席背後のガラス全面に黒フィルムを貼っているので、そういう発想があって、同じものを前にも貼ったのかもしれない。それが秋田支社にも波及したのかも。

なお、盛岡支社の花輪線用キハ110系では2016年早春時点で、秋田の701系のような新しいロール式になっていたが、701系は2017年夏時点で黒フィルムのまま。
仙台地区では、東北本線などの701系は2016年では黒フィルムを貼っていて、山形新幹線区間(通称山形線)の701系5500番台は、昨年夏の時点で黒フィルムがなく、グレーの不透明の日除け板。
山形線用
701系やキハ110系では、支社ごとの判断で、ロール式に更新されているようだ。

近年のJR東日本の新製普通列車形式である、E721系とE129系は、どちらも新しいロール式。
リゾートしらかみのHB-E300系気動車は、レールの構造はやや違う(細い針金のように見える)ようだが、雰囲気としては同様のロール式。
ロールカーテンのほうが、従来の板よりは確実かつ的確に遮光できるだろうから、これからは主流になっていくのかもしれない。

ただし、例えばキハ40系は青い板のまま。窓の大きさや、運転席からガラスまでの距離(手が届かなそう)の問題があって、ロールカーテンに換えられないのかもしれない。
男鹿線の新車EV-E801系蓄電池式電車では、大きめの黒い不透明な跳ね上げ板だった。この形式もガラスが遠そうだから。【7月1日追記】EV-E801系の運転席左窓・右貫通路との仕切りは、従来通りの爪固定式の幕で、701系左右のよりもツルツルしてビニール感が強い素材。【2021年3月19日追記】2021年春に増備された量産車では701系同様のロール式に変更。【2021年7月5日追記】EV-E801系の第1編成も、ロール式に交換された。

これからの時期は特に、ロールカーテンを下ろした701系を見かけることになる。今までなかった白っぽい色が正面にできて、ウインクしているように見えないこともない。
鉄道写真を撮る人は、こういう微妙な差を気にする(嫌がる)ことがあるけれど、どうとらえるだろうか。個人的には、変化が生じるのはその車両が現役であることの現れ、その日の日差しの強いことの証であり、それらを素直に記録することこそ「写真」だと思う。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1本だけ道標設置

2018-06-22 00:29:25 | 秋田の季節・風景
秋田市内の街角には、秋田市が設置した複数のデザインの道案内の看板(道標・誘導サイン)が設置されていることを、これまで何度か記事にしてきた。※2014年の記事

今年3月末(2017年度末)、新たな道標が、おそらく1か所だけ設置された。
大町一丁目
大町通りが通町の通りにぶつかる、セブン-イレブン角の丁字路交差点。
こげ茶色で柱に所在地名を縦書き、目的地は横書きで案内するという、秋田市でいちばん古くから(1997~1999年設置とのこと)あり数が多いものの、近年は設置されていなかったタイプの表示。
ここは県道だが、従来同様、設置は秋田市が行っていると思われる。

久々に“復活”したことになるが、以前とは相違点もある。年月が開いたから仕方ないし、大差はないけれど。
(再掲)元祖の表示
新しいものは柱が太くなり、柱上部にあったサツキの花が描かれた立方体の箱がなくなった。若干背が高いかも。
表示板部分
表示板は、以前はまっ平らな板だったのが、これは中央部が少し膨らんでいる。
【24日追記】もう1点違いがあった。従来は並んだ上下の表示板に、数センチのすき間があったが、新しいものはくっついている。
真横から見ると分かる

施設名など案内板の書体は、以前と同じ青い角ゴシック体ながら、フォントは変わった。
既存の表示板(竿燈大通り設置の緑色版)
以前は写研の「ゴナ」か?
新しいものはモリサワの「新ゴ」。若干肉太になった。
新ゴは、このような表示や印刷物でよく見かける書体で、使用頻度が高くかつ特徴的なデザインの「き」「さ」「な」などは容易に見分けられるが、「れんが」や「ねぶり」は見慣れないのでなんか新鮮だし、識別しづらかった。
以前の表示板がメーカー側でリニューアルされたのか、それとも廃盤になって似せたものを発注したのか。いずれにしても、以前のものと極力揃えようという、秋田市の配慮は感じられる。
ただ、秋田市民俗芸能伝承館・愛称「ねぶり流し館」を示す表示内容は、愛称・正式名称の表示方法が、日本語も英語も新旧で違っている。


表示板が案内するのは、曲がってすぐのねぶり流し館と、そこから430メートル進んだ赤れんが郷土館。
この案内表示が、唐突に1本だけここに設置された意味について、とても思い当たる節がある。

この表示板は、秋田市中央部にはまんべんなく設置されていたような気もするが、実は通町の通りには、おそらく西端の市道区間に1つあるだけだった。
案内板が設置された時期と、通町の再開発・拡幅の時期が重なるかどうかの関係だったので、後回しにされてうやむやにされてしまったのだろうか。
また、この通り以外でも、ここにあったらいいのに、ここでこの施設へ誘導するべきなのに、という場所にそれがないもの、すなわち地理を知らず初めて訪れる旅行客ならば、ここで教えてくれなきゃたどり着けないものが、いくつかある。

特に分かりづらいのが、秋田市中央部の主要観光施設であろう、赤れんが郷土館とねぶり流し館であった。
どちらも碁盤の目状の道路配置の大町地区にある。碁盤の目というのは分かりやすいようでいて、分かりにくい。何本目を曲がると言われても、道の大小や信号機の有無で数え間違ってしまったり、寂れた秋田市街地では目印になる店舗も少なくなってしまった。
そんな時こそ、案内表示があればいいのだが、両施設を案内するものはとても少なかった。

だから、通町橋~二丁目橋周辺で、どちらかの施設を探して地図やスマホを見ながらウロウロする人を見かけたり、実際に場所を尋ねられた経験も複数回あった。
そこで、昨年度、秋田市に対し、より分かりやすく適切に案内表示をしてほしい旨の提案をした。
ものすごく積極的というわけではないが、否定的ではない回答をいただいたので、これが設置された理由の1つだと思われる。ありがとうございました。

地元の者の感覚では、通町の丁字路まで来れば、ねぶり流し館なんてすぐそこだから、誘導は不要ではないかと思うかもしれない。
でも、現地へ行ってみてほしい。他の建物があって、通町の通りからは、ねぶり流し館の看板や玄関は見えず、すぐそこにあるということすら認識できないのだ。実際、道標設置以前には、ここで場所を尋ねられた。
設置直後で養生中
ここで曲がらなければ、通町を直進してどんどん離れていってしまうことになるから、意味がある設置だと思う。

ここに設置されたのはいいとして、まだ分かりにくい場所はある。
秋田駅方面からねぶり流し館へ行くには、通町から行くにはわずかに遠回りだから、本当は一丁目橋を渡ったほうがいい。だが、そこにも案内はない(広小路西交差点には大きい地図があるけれど、広すぎてピンとこないのかも)し、その先で、1本手前の川反通り・星辻神社の前へ曲がってしまう人もいるようだ。あるいは、曲がるべきニューシティ跡地角の交差点で曲がり損ねてしまえば、通町同様、ずんずん西へ突き進んでしまうことになる(この角からも建物を視認できない)。こうした場所にも道案内がほしい。
極端な話、立派なポールでなくても、パソコンで印字してラミネートしたものを電柱や壁に張ったっていいじゃない。見栄えは二の次、まずは伝えることが大事なのだから(という趣旨も市へは伝えた)。


施設名の表記揺れについても、あわせて要望した。
秋田市民でさえ、民俗芸能伝承館=ねぶり流し館であることを知らない人も多い。旅行客なら当然。
旅行客なら「ねぶり流し館」すらうろ覚えの人もいる【23日補足・とういうか誰も知らないかも。竿燈の古い呼び名である「ねぶり流し」はマイナーだから】。これまで尋ねられた人たちには「ネブリなんとか」とか「竿燈を展示する施設」と聞かれた。
(再掲)
2014年以降、市が設置している地図入り案内板「秋田市まちあるきMap」では、当初は「民俗~」だけを表記。後に追加設置したものは「ねぶり~」表記で、同じ仕様の中でも表記揺れが生じている。これも親切ではなく、統一するべきだと思う。
既存の表示板も含めて、今後表記を統一していきたいということだったので、通町の新しい表示板の表記が、これからの標準表記になるということだろうか。


今はスマホが誘導してくれるし、紙の地図でもよく読めばたどり着ける。だけど、雨の中などそんなことがしづらい時もある。そんな時に頼りになるのが、街角に設置された道標であろう。今後の充実に期待。

あともう1つ頼りになるのが、居合わせた地元の人の案内。
迷っている人にこちらから話しかけるのは勇気がいるし、向こうも嫌がるかもしれない。せめて聞かれた時には、分かる限り丁寧に教えてあげたいものである。

6月21日から7月3日は、今年度最初のJR東日本「大人の休日倶楽部パス」利用期間。
この年齢層は、迷ったらまず尋ねるという方々が多いようだ。※関連記事
東日本(一部商品は北海道も)各地の中から秋田市を選んで訪れてくれた人たちが気持ちよく旅していただけるよう、お迎えしたいものです。


2022年には、通町にまた別の道案内看板が設置された
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最初で最後のKenji

2018-06-20 00:15:24 | 旅行記
6月9日の大館・弘前への行き帰りに乗った列車の話。
往復とも秋田-大館間は、この日だけ運行される臨時列車を利用した。秋田から大館を経て花輪線・十和田南まで、朝行って夜戻る、全席指定の快速「アカシアまつり号」。これも今回の目的の1つだった。
ちなみに、ちょうど1年前のこの週には、盛岡支社の「ジパング」編成が秋田-大館で大雨の中運行されていた。

「アカシアまつり」は、9・10日に小坂町で開催された。十和田南駅から小坂までは距離があるので、路線バスに乗らないといけない(大館駅からもバスあり)。実際には、複数の旅行会社がツアーを企画しており、列車から貸切バスに乗り換える人が多かった模様。

えきねっとで予約しようとしたら、1か月前で「×」。やはり旅行会社がおさえたか。
一説では14日前や7日前になると、旅行会社の売れ残りが返却されるとか。それを信じて10日前に見たら「△」になっていたので、すかさず予約。今回は2名で乗車したが、並びの席で確保できた。

秋田駅の発車標
秋田駅から花輪線内へ乗り入れる直通列車は、かつての鹿角花輪行き急行よねしろ(末期は無名快速)のほか、今も花輪ばやしなどの臨時列車が年に数回運行されている。臨時の十和田南行きもなくはなかったはず。
今回は「快速」を下に下げて、上段に赤で「全席指定」と表示。初めて見たけど、分かりやすい(全席指定列車で必ず表示しているわけでもなさそう)。【22日訂正】リゾートしらかみでも同じ表示方法になっており、おそらくこの発車標更新時からこれが標準のようだ。
英字
英語でも「Reserved」と赤表示。
列車名は「AkashiaMatsuri」。アカシアは英語(ラテン語由来でしょう)では「acacia」。まつりもMatsuriだから、ローマ字表示なんでしょう。
ちなみに、ここで言うアカシアとはニセアカシア(ハリエンジュ)のことで、アカシアは別の植物。ところが、主にイギリスでは同様にニセアカシアのことをAcaciaと通称するらしい。
ニセアカシアの英名はといえば「false acacia」、つまり英名を直訳して和名が「ニセアカシア」になったようだ。

秋田駅2番線発。
まだ「回送」表示だけど、駅員が横断幕を持ってお見送り体制
今回の使用車両は、水色の3両編成の気動車。
盛岡支社のジョイフルトレイン(団体・臨時列車用)「Kenji」である。宮沢賢治にちなむ命名だけど、なぜそうなのか由来は不明。
以前は緑色の塗装だったのが、5年ほど前に水色に変わった。引き続き岩手県のキャラクター「わんこきょうだい」も描かれる。
正面のLEDに「Kenji」のロゴも表示できるが、今回は「臨時」。それ以外にはKenjiと書かれていないから、名前を知らずに乗った乗客もいただろう。

この車は、旧国鉄が1961~1969年に急行用として大量に製造して全国に配置された「キハ58系」。
東北新幹線開業以前は、急行列車として東北地方のほとんどの路線を走り、その後21世紀初頭までは、一部の路線で主に普通列車として使われた。
そんなキハ58系もここ10年ほどで廃車が進み、JR各社で現役のキハ58系は、このKenjiだけになってしまった。※私鉄や本線走行できない動態保存では、ほかにも何両か残っているとのこと。

Kenjiは、車内外とも、本来のキハ58系とは大きく違う姿に改造されている。

先頭部は大きな窓の展望車風。運転席直後の窓3つ・座席4列(16席)は、かさ上げされた高い位置にある。
乗るのは初めて。
車内後方から(下り先頭車・3号車)
上の写真では前方に壁があり、そこに階段がある。その壁の向こうが、運転席直後の高い4列。
壁より手前は9列(3号車の場合)あり、通路よりは1段(0.5段程度?)高いところに、どっしりとした2人掛けリクライニングシートが並ぶ。窓は固定。

天井中央は、黒いルーバー。原型よりも床が高く、天井は低くなっているわけだが、圧迫感はなかった。
1990年代に特急「白鳥」に使われていた、新潟の485系グレードアップ編成も、同じような構造で、走行中はルーバーがビリビリと振動する音が気になったものだが、Kenjiではあまり音はしなかった。

上の写真の左側前方と、右側手前では、荷棚(網棚)が不自然に途切れている。また、左奥の壁には黒い部分があり、写っていない右手前の壁も同じ。
以前は、黒い部分にテレビがあって、カラオケができたそうで、その視界を妨げないよう、荷棚がないのだった。少し昔の団体列車らしい装備の名残。
座席。枕カバーは盛岡支社が好む不織布製
肘掛けの銀色の部分は灰皿。今は禁煙なので無用の長物。
座席前には網袋とやや小さめで黄ばんだテーブル。座席間隔は一般的な特急普通車並みだが、足元に足置き用の切れ込みがある席と暖房機のせいでない席とがある。
座り心地は、個人的には嫌いじゃない。厚ぼったいわりにはそれほどでもないけれど、みっちりした感じはする。座面の奥行きがちょっと足りない感じはした。
総じて、快速列車としては充分。

もともとのキハ58は、窓が開き、4人掛けのボックシートの車。ここまで改造されていては、昔キハ58に乗ったことがある人でも、知識がなければ、同じ車だとは思わないだろう。
運転席と反対側の壁
壁にはなぜか装飾された帽子。1号車の同じ場所にはリースがかかっていた。
帽子右上の非常ボタンと非常燈(懐中電灯)は、改造前からのものか。デッキの乗降ドアも原型で「自動ドア」の表記が薄れて消えた跡があった。

一方、左に写っている、本来は重い引き戸であったデッキと隔てる通路のドアは、自動ドア化。
このドアって…
この自動ドア、かつての東北上越新幹線200系のものにそっくり。(東海道山陽新幹線の0系では初期製造分は手動だったそうだが、それ以降は同様の自動ドア)
下に銀色の通風孔(?)があって、茶色というかオレンジ色に着色された窓があって、ドアの上には、
自動/手動を切り替える押しボタンスイッチ!
かつての新幹線は重さを感知して開く自動ドアだった(通路にマットがあった)が、これは現在一般的な赤外線検知方式(天井にセンサーがある)のようだ。
なお、自動/手動切り替えスイッチは、名古屋の「しなの」用381系電車にも使われていたが、ドア自体は別物だった。

あとは「便所使用知らせ燈」。国鉄の車両では、円形の電球色のものが主流だった。
(再掲)583系電車
この車は、上の自動ドアの写真で、左手前、照明のすぐ下・天井際にある(消灯した状態)。
点灯時
消灯時は目立たない小さい横長の部分が、点灯すると内側に描かれたトイレマークが見えるという、ちょっと凝ったしかけ。
ぼーっと電球らしきランプが光って古臭いけれど、昭和40年代の国鉄がトイレマークを採用するとは考えにくい。※トイレのピクトグラムは、1964年の東京オリンピック時に考案された。

ネットで画像検索したら、思い出した。
キハ58(の一部?)だったと思うが、これと同じくらいのサイズで、点灯時に「便所(改行)使用中」の文字が浮かび上がる表示灯が存在した。
おそらく、この車ももともとそのタイプで、改造時にトイレマークに換えたのではないだろうか。

トイレそのものは、垂れ流しの和式だったのが、洋式の真空吸引式に改造。タンクに水が貯まるまで1分ほどかかるから、連続して使う時は待ってねとの注意書き付き。2号車はトイレなし、1号車は車椅子対応。
洗面所(手洗い)は、原型と向きが90度変わっているが、鏡はそのままで、横に鏡がある。

Kenjiは、1992年に土崎工場(現・秋田総合車両センター)で改造されて誕生。
でも、当時は真空吸引式トイレなんて鉄道用ではなかっただろうから、当初は循環式に改造されたはず。何度も少しずつ手が加えられてきたのだろう。
Kenjiには、それより前にもジョイフルトレインとしての経歴がある。1987年に改造された、新潟地区の「サロンエクスプレスアルカディア」。
ところが、1988年に1号車が火災を起こして全焼。代替に新たな1号車を入れるとともに、全体を再改造したのがKenji。
また、この火災をきっかけとして、JR東日本の古い気動車のエンジン換装が進められた。


キハ58には、20年前弘前へ行き来する時にお世話になって、ほぼそれ以来の乗車。
動き出すと、穏やかだけど確実な加速、加速をやめた時のエンジン音など、そうそうこんな感じと感覚がよみがえった。
男鹿線などのキハ40系とは10年以上設計時期が違うから、明らかに違う。(両形式ともエンジン換装されていて、原型とはまた違っているだろうけど。)
急行「よねしろ」と同様、奥羽本線を快調に飛ばし、さすが古いけれど急行用車両。

車内の乗客は、ツアー客のほうが多い。あとは個人の鉄道好きや個人でアカシアまつりに行く人がわずか。
3号車は、前から10列ほどはツアー客。前方の高い席も、関係なくツアー客に割り当てられていた。我々一般客は、その後数列。おそらく最後列は車掌権限の調整席で空席。
△マークだっただけに、乗車率はかなり良好。いつかの秋の「きりたんぽまつり号」とは対照的。

停車駅は上下とも、土崎、追分、大久保、八郎潟、森岳、東能代、二ツ井、鷹ノ巣、早口、大館。
奥羽本線内はかつての急行並みで、特急停車駅プラス土崎、追分、大久保。花輪線内はノンストップ。
3号車のツアー客は、秋田駅だけでなく八郎潟辺りまでの各駅から、数人ずつは乗りこんだ(帰りは降りた)。ちゃんと停車する意味があるもんだと感心。


下りは秋田9時03分発、大館10時38分~45分、十和田南11時18分着。
上りは十和田南17時28分発、大館18時07分~20分、秋田2番線20時21分着。
秋田-大館は、下りは快速にふさわしい所要時間だが、上りは2時間もかかって各駅停車より遅い。下りではなかった、停車駅以外での反対列車の待ち合わせがあったためで、下川沿3分、北金岡10分、鹿渡4分(時間はおおよそ)の停車。
上りの大館駅発車標
大館駅では、上下とも主に花輪線が使う3番線に入線。

乗務員は、運転士も車掌も2~3人ずつは乗っていた。
秋田をキハ58系が走らなくなって10年以上(奥羽本線は2002年、花輪線は2007年まで)。秋田支社の乗務員でキハ58系を扱える人も、減っていることだろう。不慣れな形式を扱うための補助や、故障発生時の対処も含めた要員かな。
車掌は、下りの検札のスタンプ(珍しく青でなく緑インクだった)によれば秋田運輸区。
運転士も、たぶん秋田運輸区。旭川の橋をはじめ、トンネルに入る時も警笛を鳴らさなかったので。


製造から50年経つKenji。
ジョイフルトレインに転用されたのが比較的早く、稼働率が低いので長持ちしているのだろうが、いつまで走り続けるだろうか、もう乗る機会はないかもと考えながら、Kenji乗車を楽しんだ。
乗車時点では、8月に臨時列車として三陸方面で運行されることが分かっていて、とりあえずは安泰かと思っていた。

しかし、6月19日「「Kenji」車両まもなく運行終了!」が盛岡支社から発表された。
9月8日の盛岡-一ノ関の団体運行が最後になるようだ。
1号車・キハ58 1505
窓が固定されても、大きさや雰囲気は以前と変わらない。正面よりは側面のほうがキハ58としての面影がある。
2号車・キハ28 2010
キハ58形は走行用エンジン2基搭載なのに対し、キハ28形は1基で、その多くに後付けで冷房電源用エンジンが搭載された。冷房対応キハ28形1両で、自車とキハ58形2両の計3両に冷房電源を供給できる(=キハ58形だけでは冷房を使えない)。
写真手前の1号車寄りには、オリジナルの運転台が残っている。窓が横長になっている部分は、席番なしで座席を円形に向かい合わせられるフリースペース。
【20日補足】国鉄~JRの呼び方では、いっしょに使うことを前提に設計された複数の「形」の集合が「系」。ここではキハ58形とキハ28形でキハ58系を構成していることになるが、国鉄時代はほかにグリーン車もあったし、北海道仕様などの派生形式も存在した。

キハ58 1505は1968年製、キハ28 2010は最初期の1961年製(当初はキハ28 10)で改造前は広島や長崎にいた経歴、キハ58 650は1965年製で山陰にいた経歴があるそうだ。


今年のアカシアまつり号が、キハ58系の秋田支社管内での最後の運行で、自分にとって最初で最後のKenjiかつ最後のキハ58系乗車(県外の私鉄に乗る機会はなさそう)となった。
【21日補足】秋田支社にも、このような臨時列車に使える車両(旧青池編成であるクルージングトレインがあるし、それが使えなければ旧ブナ編成のクルーズ客船向けの編成だって空いているはず。花輪線でも秋田側ならキハ40系でも走行できる)はあるのに、どうして今回、回送が必要な離れた盛岡にいて、古い車両をわざわざ借りてきたのか、考えてみれば不思議。愛好家向けだとすれば、大々的に「キハ58系Kenji」を前面に出すだろうし。なお、愛好家は(自分を含めて)車内・沿線ともちらほら見かけたが、常識を逸脱した行為などは見られなかった。
コメント (3)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弘前2018.6 その1

2018-06-18 00:34:28 | 津軽のいろいろ
6月上旬の弘前いろいろ。※前回の記事

●やはり気になる
弘前大学文京町地区裏手の土淵川では、ここ20年近くかけて、地元の住民が1人で、川の中にキショウブを植えている。
花の時期には毎年のように地元紙で報道されるが、キショウブは繁殖力の強い外来植物であり、川のような開かれた環境に人為的に植えるべきものではなく(植栽が法令で禁じられているわけではないが、環境省は対策をとるべき種に指定している)、個人的には快く思っていなかった。
昨年花が終わった時期に現地を見てみたが、今回、ちょうど花の時期(の終わりかけ)だったので、改めて。
弘盛橋。ここが上流端
植えられているのは、弘盛橋から寒沢橋までの350メートルほど。
弘盛橋より下流では、びっしりとキショウブが茂って花を咲かせていた。橋より上流では、草は茂っているが、キショウブは見当たらなかった。種や根が上流方向へ流されることはないのだから、人為的に植えない限りそれは当然。
土淵川らしい護岸と岸辺の風景の中、キショウブが咲く
キショウブに対して先入観を持ってしまっているから、これが「きれいな光景」とはどうしても言えない、言いたくない。
下流端・寒沢橋から上流方向
この区間には、護岸を水面まで下りる階段はない。上の写真右側のような備え付けのとって状のハシゴがあるだけ。高齢の住民は、これを伝って、ひとりで上り下りされているのだろう。

では、寒沢橋から下流方向は?
イネ科の草の穂が目立つ
弘盛橋上流と同じく、草は茂っているが、キショウブはない。

ということで、昨年確認したのと同じく、現状では弘盛橋~寒沢橋の区間を逸脱してキショウブが繁茂するようなことはない。
キショウブを植えることは、法的に禁止されているわけではないものの、国と県が管理する一級河川で、しかもマスコミで報道されているのに、このようなことが“まかり通って”いるのは、良くないと思う。
ただ、高齢の人が、長い年月をかけてやっていることを全否定してしまうのも、なんだか気が引ける。
それに、土淵川は護岸が固められた、極めて人工的な環境。そこに外来植物があっても、大きな影響はないようにも思われた。セイヨウタンポポが繁茂する野原のようなもので。
少なくとも、よそ者がとやかく言うほどでもないのかなという印象は受けた。
ただし、下流の岩木川本流へ影響を与える可能性は否定できない。環境省、国土交通省、青森県はどう考えるのだろうか、そもそもこのことを知っているのだろうか。


●裏からも見えた
三中校前の弘前駅行き側バス停から、道路向かい側を見る。
市立第三中学校の駐車場が見える
第三中の駐車場の奥にそびえるのは…
円形校舎
以前紹介した、学校法人柴田学園 柴田女子高等学校の円形校舎だ。
裏側が見えていることになるが、バス停からちょうどまっすぐの位置で、第三中越しに見えるとは知らなかった。
僕が弘前にいた頃は、第三中が旧校舎だったので見えなかったのかもしれない。

なお、柴田女子高は2019年度から男女共学となり、「柴田学園高等学校」に改称するとのこと。


●低コストフードレス歩灯
イトーヨーカドー弘前店裏側のセブン-イレブン角の交差点の信号機。
以前(2017年8月のストリートビューでも確認)は車用も歩行者用も、20年以上前に設置された電球式(おそらく小糸製、車両用は縦型)が設置されていた。それが、
「並木通り」は交差点名ではなく道路名称を表示している
ついに歩車とも薄型LED式に更新されていた。

2017年度から低コストな信号機が規格化され、都道府県やメーカーによる差はあるが、これまでとは違う外観の信号機が登場している。秋田県では、車両用は従来より少し小さいものになったが、歩行者用は今のところ従来と同じ。

青森県では、低コスト化以前から、フラット型の信号機を横型で設置するのが普通になっており、この隣の隣の新しい道路が交わる交差点でもそのタイプ。
しかし、この車両用は、短いフードを付けた縦型で、小さくないもので、従来の秋田県と同じ。中古品でもなさそうに見えるので、車両用は低コストではなく、縦型設置も継続していくのだろうか。

一方、歩行者用。
薄型になったのは今は当然
まず、点灯部分がLEDの粒が見えるタイプ。これは以前からちらほら見られる。
斬新なのはフードがまったくないこと。
低コスト仕様の歩行者用では、フード(ひさし)を付けないものが主流(秋田県では付ける)だそうなので、これは低コストなんだろう。
裏面
銘版は2017年11月、京三製作所製。
ボディのデザインは、秋田県に多い信号電材製(低コスト化前)と同一で、同社から供給されているようだ。

歩行者用信号機にフードがないというのは、これまで例がないし、車両用のフードなしのように下向きに角度を変えて設置するようなこともない。視認性はどうかと不安になるけれど、実は、横断した時は、フードがないことに気づかなかった。渡り終えてから、LEDの粒が見えることに気づき、その後でフードがないことにも気づいたという順番。
日光直射時や積雪時、汚れの付着具合は分からないけれど、通常では問題ないようです。
【18日追記】昔の厚いボディに長いフードの歩行者用信号機と比べると隔世の感があるが、既に薄型ボディ、短いフードの信号機はすっかり見慣れているから、フードがないくらいではさほど違和感がないということか。メーカーによっては、まな板みたいな真っ平らなボディのものがあるそうで、それを見たらどう感じるか。
※その後、秋田県にもこれとほぼ同タイプの歩行者用信号機が設置された。

弘前の話題はもう少しあります
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

西弘新駅舎

2018-06-15 00:46:21 | 津軽のいろいろ
大館を後にするけれど、帰るには早いし、ここまで来たのだから矢立峠を越えて弘前にもちょっとだけ。2018年最初の津軽カテゴリーの記事です。

弘前大学文京町地区近くの弘南鉄道大鰐線・弘前学院大前駅に隣接した生協のスーパー「コープあおもり西弘店」が、この春(4月26日)に新しくなったそうだ。どうも駅舎のほうもいっしょに新しくされたらしい。
情報が少ないので、現地へ行ってみた。あまり時間がなかったので、細かいところは見ていません。

これまでの流れを整理しておく。(この記事などの再掲)
弘南鉄道の駅名は、1952年の開業時から長らく「西弘前」駅だった。
西弘前という地名は存在しないが、駅名を発端として商店街の名前、銀行などの店舗名にも「西弘前」が使われ、それを略した「にしひろ」が、市民や学生に浸透して親しまれていた。

ところが、2008年9月、弘南鉄道は唐突に駅名を「弘前学院大前」駅に改称。
地元への説明がほとんどないまま、周知期間も短かったため、混乱になったとまでは言えないにしても、新しい駅名が地元に浸透して受け入れられているとは言い難い。
10年経った今でも、商店街、みちのく銀行の支店、弘南バス(弘南鉄道とは起原は同じだが別会社)のバス停など「西弘前」の名前はたくさん残っている。何度も代替わりしている大学生にさえ「にしひろ」が通用するらしい。

僕が弘前にいた20年前は、西弘前駅にも駅員がいて、券売機が稼働して集改札を行っていた(休日や夜間は無人)。
21世紀に入って無人の時間帯が増え、2009年春からは完全な無人駅となっている。

駅舎隣の生協は、1973年に「弘南生協西弘店」として開店。駅名改称後も「西弘店」のまま。
1971年までは西弘前に車庫があったそうなので、憶測だが、その車庫の跡地に建てたのかもしれない。また、「弘南生協」と弘南鉄道の関係については分からない。
2010年には、弘南生協が青森市のコープあおもりと合併したため、「コープあおもり西弘店」として営業を続けていたが、2017年9月5日でいったん閉店して建て替えをしていた。
(再掲)2009年弘南生協時代。コープあおもりになってからも、外観は表示が変わった程度の違い
場所的に学生街かつ住宅街、周辺に他のスーパーもないことから、立地としては良さそう。
僕が弘前にいた頃は、場所的にはいちばん近いスーパーであったが、生協の組合員ではなかったので気が引けて、ほとんど利用しなかった。旧店舗は、昭和の食品スーパーとしては標準的な、今となっては狭い店だったと記憶している。

建て替え前のGoogleマップの航空写真より。赤で囲ったのが駅と生協の敷地
敷地としては南北・線路に沿って細長く、北側は駐車場。
南側に建物があって、別棟のトイレと、駅舎と生協が一体化した建物があった。
航空写真で見ると、L字型の南(写真下)に、体育館のような建物がくっついている。L字部分の線路寄りが駅舎、残りが生協だったと思われる。(マップで「コープ~」と印が付いている部分は、実際には駅だったことになろう。)
駅と生協はそれぞれに出入り口があったが、駅と生協を直接行き来できるドアも内部にあったはず。

マップには「コープカルチャーセンター虹」なるものも表示されているが、知らなかった。調べても詳細は不明。

2015年8月撮影のGoogleストリートビューより
上のストリートビューは、東(航空写真右)側の商店街の通り、惣菜のさとう前から見たところ。建物の向こう側が、駅ホーム・線路。
意識していなかったが、L字型の部分は2階建てだった。一般人は2階には立ち入れなかったはず。
駅舎の入り口は道路からまっすぐの奥、生協は道路沿いながら出入り口は通りには面していない。

また、生協並びの道路側に「青森銀行」とあるのはATMコーナー。過去のストリートビューで確認すると、2013年5月時点ではここに花屋が入っており、2015年までの間に替わったようだ。
現在は…
こうなった!
まったく別の場所のようにも見えてしまうけれど、L字型の建物と全体的な位置関係は、ほぼ変わらない。
旧店舗時代は、商店街の道路側に、駐輪場(正式ではない?)、ホームタンク、ゴミ置き場などがあった。新店舗では、それらがなく、道路ぎりぎりまで建物の壁、しかも黒っぽい色なので、圧迫感というか殺風景さが強くなってしまった。商店街のオレンジと緑の街路灯も、この部分だけ撤去されてしまった。
この面にもドアを付けるまではいかないにしても、デザイン的な工夫でもうちょっとなんとかできそう。

上の航空写真では、敷地の南隣に建物が写っている。みちのく銀行との間で、「じゅんフォト」という写真館。
ストリートビューによれば、2015年8月まではあったのが、2017年8月には更地になり、生協の箱置き場になっていた。もしかしたら、その土地も新店舗に使われたかもしれない。

少し角度を変えて、正面。
この向こうが線路
建物右側にあったトイレがなくなった。建物内に移ったのだろう。跡は自転車置き場(以前は手前にあった)。
建物右端には青森銀行ATM。その左が「店内・待合室入り口」とある。
このドアが入り口
新店舗では、駅と生協の出入り口が共通になった。このドアを入るとカート置き場があって、その左に生協店内へのドアがある。

駅はどうなのかと言えば、
ここが駅??
最初のドアからまっすぐ、カート置き場の奥に、自動ドアでないドアがあって、その外は構内踏切を渡ってホーム。
カート置き場には、生協の理念とかポスターとともに、時刻表と運賃表が掲出されている。左にベンチもある(旧駅舎と同じものかも?)。
つまり、カート置き場=弘前学院大前駅となってしまったことになる。

かつての駅舎を知る者としてはショックだけど、無人駅なんだからこれだけあれば問題はない。冷暖房やトイレもあるのだから、機能としては充分。
乗車券の販売や案内を生協に委託するとかすれば、サービスとしては向上するけど。これが現実。

【15日追記】全国的に見ても、公共施設や道の駅に、申し訳程度の駅舎機能が併設される事例は少なくない(道の駅いまべつの風除室に併設された津軽二股駅など)。だけど、スーパーマーケット(のカート置き場)に併設された駅というのは、あるだろうか。なくはなさそうな気もするけど。


素朴な疑問として、生協が閉まっている時間はどうなるんだろう? カートを置いてある屋内を開放するわけにはいくまい。
旧駅舎時代は、駅舎を通らずに、構内踏切と駐車場を行き来できる通路があって、駅員がいた頃は柵が閉まっていたが、無人化後は常時開放されていた。現在は、その通路・柵はなくなったようにも見えた(不確実)。

構内踏切~ホームの位置は以前と変わっていないから、新しい手押しドアの位置が、かつての改札口の位置と考えられる。したがって、生協部分の面積が駅舎側に拡大したことになる。
生協の店内は、たしかに以前よりは広くなったと思う。
今どきの、落ち着いた雰囲気のきれいなスーパー。でも、まったく新規にできた今のスーパーと比べれば狭い。惣菜の品揃えが豊富。
昨年秋田市にできた、マックスバリュエクスプレス新屋関町店に似ていて、それをちょっと大きくしたような感じ。

北側から。右が線路・ホーム
トイレ跡の自転車置き場には屋根も付いた。かつてはホームからの通路がこの辺りにつながっていたはずだけど…
旧駅舎では、この面にも出入り口があったが、今はATMが間に入ったので設けられなかった。
自販機は4台。以前もこの付近にあって(冒頭の写真を見れば、向きは違って、台数はもっとあったらしい)、20年前はグリコセブンティーンアイスの自販機もあって、時々お世話になったものだが、今はなくなってしまったようだ。

こちら側の外壁の見た目は2階建ての高さがあって(実際の造りは不明)、同じ大きさの色違いの文字で「弘前学院大前駅」「コープ西弘店」の表示。東面にはあるけれど、こちらには「弘南鉄道」とは表示しないのね。
駅名を上にしたのは、駅への敬意を表しているのだろうか。でも、実際にはカート置き場同然。
それにしても、元は駅名を活かした店舗名だったのに、今はちぐはぐ。店は新しくなっても、店舗名は「西弘」。
「ドン・キホーテ秋田店」になっても、「長崎屋バスターミナル」みたいなものか(ちょっと違うか)。

駐車場北側から
上の写真、左手前に新しいアパートができていた。さらに手前(角)にもう1棟ある。
昔は別の建物があったはずで、2013年5月までに更地や駐車場になっていて、2015年8月までには角の建物ができて、2017年8月までにはもう1棟もできていた。その後でできたほうの名前は、
「アロハ西弘」
なぜにアロハ? ヤシの木?
そして、今なお、新しくできたものでも「西弘」。これが現実。
西弘は永遠に不滅です。※駅名変更10年となる2018年8月末の記事

弘前の話題は続く
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶏めしチャーハンカレー

2018-06-13 00:16:07 | 各地お土産・食べ物
秋田県大館市の続き。
大館の食べ物といえば、比内地鶏。それを使ったきりたんぽ(鹿角が発祥、大館が本場)や親子丼、そして大館駅弁・花善の「鶏めし」。
これまで何度か取り上げた(直近の記事)ように、花善は伝統の鶏めしとその派生商品を製造販売し、JR東日本の駅弁コンクールで毎年健闘している。駅弁は、大館駅だけでなく、秋田駅・盛岡駅や一部スーパーでも扱っている。

さて、花善の本社・工場は、大館駅向かいにあり、2017年に新しくなった。
(再掲)忠犬ハチ公像の背後に旧社屋

新社屋
新社屋のことをすっかり忘れていて、遠目には色合いも大きさもさほど変わっていないので、うっかり見過ごすところだった。
旧社屋は歩道ギリギリに3階建て、新社屋は前に駐車場ができた分引っこんだ2階建てで、建物全体=ハコとしては少し大きくなったか。

旧社屋時代から、本社にはできたての弁当を買える「販売処」のほか、食堂である「御食事処」があった。
御食事処では、駅弁と同じご飯を盛りつけて汁物などが付いた「御膳」もあるし、きりたんぽや麺類など駅弁関係以外のメニューもあって、一度食べてみたいと思っていた。
今回、ローズガーデンとともに、それも実行できた。

思っていたよりは狭かったけれど、カフェといっても通用しそうな雰囲気。
46席だそうだが、小上がり、テーブル席、窓を向いたカウンター席がある。土曜日の正午過ぎだから満席ながら、回転がそれなりによく、みなさん数分待つだけで座れていた。駐車場はいっぱいで誘導の社員が出ていた。車で来た地元の家族連れもいれば、地元の高齢者や旅行客など一人客もいた。

僕は、ホームページのメニュー一例を見て、食べてみたいものを決めてあったので、店のメニューはざっとしか見なかった。
期間限定の「青森そば」の天ざるには、鶏肉の天ぷらも付く。そんな具合で、肉(鶏肉)が苦手な人には、選択肢が極めて少ない店ということになってしまいそう。仕方ないけれど。
旧社屋時代よりはラインナップは増えているものの、かつてはカツ丼があったと思ったが、今はホームページのメニューには出ていない。

新メニューで興味をそそられるのが、鶏めしにひと手間加えた品。580円と手頃で人気だという「鶏めし出汁茶漬け」や、「鶏めしチャーハン」など。鶏めしではないが「大館キーマカレー」というのもちょっと気になる。
注文したのは「鶏めしチャーハンカレー」980円。
名前からすれば、別のメニューにもある鶏めしのチャーハンを、さらにカレーにしたもの。
ドライカレーやカレーピラフ的な「カレーチャーハン」ではなく、チャーハンにカレールウをかけたもの=カレーライスのライス部分がチャーハンということらしい。
すでにご飯の加工品である鶏めしにさらに2つも手を加えてしまうなんて、鶏めしを冒涜する行為にさえ思えてしまうけれど、製造元がそうしているのだからいいのでしょう。
キャベツたっぷりにゴマドレッシングがかかったサラダ付き
駅弁の鶏めしに、鶏肉が混ざって、卵がからまっている。量は通常版の駅弁と同じくらい。
まずはご飯部分だけ食べれば、「鶏めしチャーハン」を味わえる。実は僕はチャーハンがあまり好きじゃないというか、本当のチャーハンというものをよく知らないのですが…
鶏めしのチャーハンは、わりと気に入った。あまりパサパサせず、もともとの鶏めしの甘い味付けが残っているせいかもしれない。

肉はご飯に混ざっているから、カレーのルウには見当たらない。
ルウは、甘めで普通のカレーといったところ。使わなかったけど、辛さが足りない人用に辛そうな粉が入った瓶が付いてきた。
チャーハンとカレーをいっしょに食べると、なるほど。これはこれでアリ。おいしかった。【13日補足】鶏めし部分にも塩気があるわけで、塩分がちょっと多そうなのは気になる。
付いてきたスプーンが、先が平べったくなっているもので、最後まできれいにすくうことができてよかった。
【14日追記】総合的な感想としては、また食べたい。でも、鶏めし御膳はじめ、出汁茶漬けとか他にも気になるメニューもあるし、数年に1度くらいでいいかな…

それにしても、全国的に見ても、チャーハンにカレーをかけるという発想はほとんどない(Googleで「チャーハンカレー」で画像検索すると、約9割がドライカレー風の写真)。鶏めしをチャーハンにすることも含めて、どういう経緯で思いついたのかしら。
あと、チャーハンにしない普通の鶏めしにカレーをかけたらどうなるかな?


御食事処に行く方で、チャーハンカレーなるものに興味があれば、一度食べてみてもいいと思う。※口に合わなくても苦情は受け付けませんよ。
でも、初めて訪れる方は、まずは普通の鶏めし(御膳)を食べていただいたほうがいいかもしれない。できたての温かい鶏めしのおいしさは格別だから。(一方で、駅弁でも食べられる御膳よりも、御食事処限定メニューを、ということも言える。結局はお好みで。)

※花善の鶏めしに関する次の記事


JR大館駅は、今年4月から、やっとというかついにというか自動改札機が導入された。
(再掲)自動改札機設置前の改札口

現在の改札口
駅員が中に入って改札する箱状のラッチは撤去され、出入り兼用の幅広1通路、出場専用1通路の2台の設置。これでは、降車客がたくさんいる時に、中に入りたい人が入れないことになりそう。
柱のせいで制約があるかもしれないけれど、もう1台入場専用もあったほうがいいのでは?

外から見て改札機より左側に柱がある。以前は左側にもラッチがあったものの、使われるのを見たことはなかった。今はそこはアルミサッシの引き戸でふさがれている。引き戸は以前は冬期だけ風除けとして閉まっていたのだが、通年ふさがれることになったようだ。

大館駅は駅舎自体の建て替え計画もあり、いずれまた変わっていくことになろう。

大館はここまで。せっかくだから、急ぎ足ながらさらに北へ進む。
秋田-大館で乗車した臨時列車について
※2018年末には、大館駅業務が子会社に委託された。自動改札設置は、委託化も見すえていたのかもしれない。
コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石田ローズガーデン2

2018-06-12 00:30:35 | 秋田の地理
大館市の石田ローズガーデンの続き。食べ物とアクセスについて。
前回の通り、園内の芝生には、まつり期間限定(春のみで秋は出ないかも?)の出店。1つはカフェ? 軽食系? のお店。

もう1店は「大鳳堂」という、ローズガーデン近くの菓子店。「ハチ公サブレ」やパンも作っていて、たしかどちらも出店にも置いてあった。
バラまつり限定のものもあって、まずは、
ばらのソフトクリーム 300円
2011年から売られているようで、バラの香り成分と砕いた花びらが入っているらしい。ほんのりピンク色で、ちゃんとバラの香りというか味がする。人工的なきつい香りではないので、悪くない。
会場で巻いているのではなく、あらかじめ巻いたものに袋をかぶせて持ってきて保冷しながら販売しているため、袋を取り外す時にちょっと形が崩れてしまう。
ほかにバラを使ったシャーベット、ジュースなどもあった。

もう1品は、50年の歴史があるというもの。
ばら乃餅 6個640円
バラの花をかたどった餅。円形容器に3個入って、たしか400円のものもあった。(バラだけどバラ売りはありません!)

砂糖を混ぜた米粉で作った「すあま」とか「つるのこ餅」のバラ型版。色が違うだけで、バラなどの味は付いていない。
普通、すあまには表面に粉がかかっているものだが、これにはかかっておらず、ツルツルしている。2個あるピンク色のだけには葉っぱがついていて、葉には粉がついている。
味は、普通のすあまで、餅好きだから好き。甘さは若干控えめかも。



石田ローズガーデンへの、JR大館駅から路線バスでのアクセスについて。
ちなみに駅から歩くと2.2キロ。花輪線の東大館駅からだと1.5キロといったところ。【12日補足】JRの大館-東大館間だけの運賃は190円とバスより30円高い。列車本数も多くないので、(遠方から通しの乗車券を使う場合は別として)おすすめはしない。

近隣の秋田犬会館、桂城公園、大館市役所なども同じなのだが、公式ホームページなどでは、「大館市役所前バス停下車」となっている。
路線名が書かれていないことからして、よそ者には不親切。
運行するバス会社・秋北バスのホームページも、地名を黒線で結んだだけのそっけない「路線マップ」くらいで、いまいち分かりづらい。

大館市役所のホームページで「大館市内バスMap」を発見。
さらに地方のバスにも対応しているNAVITIMEで検索すると、やっと状況がつかめた。
※以下、勘違いや漏れがあると思います。利用の際は各自、改めて確認してください。
大館市内バスMapより抜粋・加筆
まず、循環バス「ハチ公号」もあるが、一般路線バスより若干遠回りで時間がかかるようだ。
一般路線バスでは、大館駅前から大館鳳鳴高校方面行き。1時間に1~3本程度運行。降車バス停は「大館市役所前」。ローズガーデンまで歩いて400メートル。

大館市役所前は、片方向にしかバス停がなく、帰りはここからは乗れない。
ホテルクラウンパレス秋北(旧・秋北ホテル)をはさんで反対側の通りにある「城南小学校前」が最寄りバス停。ローズガーデンから歩いて550メートル。
城南小学校前バス停。向かいがホテルクラウンパレス秋北
城南小前は「大館駅行き」は少なく、駅を経由した先の市内外各地行きの行き先を表示する便のほうが多く、さらに大館駅には行かないバスも通るので、分かりにくい。行きはよいよい帰りは怖い。

ハチ公号では、反対に駅から来る時は城南小で降り、戻る時は市役所から乗るようだ。

どうしてこんな運行形態なのかと言えば、かつては秋北ホテルの下に「秋北バスターミナル」があったのが、2013年秋に廃止されたため。【12日補足】城南小前バス停は、ターミナル廃止時に新設されたそうで、Googleストリートビューにもまだ写っていないし、現地では電柱に寄り添ってポールが経つだけで、場所的にあってもよさそうな屋根・ベンチや点字ブロックさえなかった。
上に抜粋したバスマップでは、片方向運行であることが分からない書き方になっていてまぎらわしい。他地域の路線図でもたまに見られるが、こういうのは矢印をつけてほしい。


以下、もうひと工夫。
大館駅から来る時は、御成町を経て、いとくショッピングセンターの前を通って、長木川を渡って、左側が市役所方面。
しかし、ここを通るすべての路線バスは、橋を渡った後、右折して市立病院に立ち寄ってから、戻って市役所方面へ入るので、若干、ロスタイムがある。
市立病院に曲がる手前、橋を渡ってすぐにある「大館栄町」バス停からローズガーデンまでは500メートルほど。
また、市役所・鳳鳴高校方面には入らないものの、市立病院付近までは同じルートという、別路線(鷹巣方面、扇田方面など?)もある。

したがって、場合によっては、大館栄町で乗降したほうが便利というか早い(本数が若干多く、所要時間は少し短縮される)。駅からの運賃は、栄町、市役所、城南小とも160円。
ただし、栄町からローズガーデンまでは、道がやや分かりづらく、ローズガーデンの直前が坂(ガーデンに向かって上り)になっている。
ローズガーデン近くの坂。下が栄町・長木川方向、右がローズガーデン

【12日追記】秋北バスに乗ったのは、20年ぶりかつ4度目くらいか。車載機器のメーカーが中央交通や弘南バスとは違う程度で、大きな違和感はなし。運転士が積極的に肉声で案内していたのが印象に残った。
昨今の多くの地方都市同様、土曜日の昼前にしては寂しい街なかながら、バスはそれなりに乗っていた。特にいとく大館ショッピングセンターでは、高齢者がたくさん乗り降りした。

さて、お昼時。大館の名物といえば…続きます
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石田ローズガーデン

2018-06-11 00:37:52 | 秋田の季節・風景
秋田県北部の大館市に「石田ローズガーデン」というバラ園がある。
衆議院議員だった故・石田博英氏の私庭が大館市に寄贈されたもので、大館市ホームページによれば「面積が約2,300平方メートルで、1種1本を基本としたサンプルガーデンとして約500種類の様々なバラが植栽されており、多彩なバラを比較的短時間でお楽しみいただけます。」。

花のシーズンにはローカルニュースで取り上げられ、秋田県内では一定の知名度があると思う。今年は報道は見かけず、代わりに大仙市の農業科学館のバラ園などが紹介されたけれど。【追記・その後、NHKでは12日に報道した】

バラは別段好きでも嫌いでもないけれど、植物全般は好きだし、バラ園なるものを見たことがないし、アクセスも良さそうな場所なので、機会があれば…と、前から思っていた。この週末、ついに行くことができた。

バラは、初夏に咲くタイプと、春から秋に通して咲く「四季咲き」タイプがある。
石田ローズガーデンでは、それに合わせて「バラまつり」を開催している。6月前半(今年は2日~17日)が「シーズン1」、10月のきりたんぽまつりと重なる連休が「シーズン2」。※期間は年によって変わる可能性があります。最新の情報を確認してください。
実際にはまつり期間でなくても、夜間と冬期以外は開放されているので、花さえ咲いていれば見ることはできる。まつり期間は出店や駐車場・トイレの扱いが違うということかな。

場所は、大館市役所や桂城公園に近い、大館市の中心部。JR奥羽本線・大館駅は少々離れていて、駅からは路線バス利用が便利。(アクセスについては別記事
元は個人宅だったわけで、やや分かりにくい場所。「秋田犬会館」の隣と認識したほうが、分かりやす(調べやす)そう。
狭い道の民家のような場所に旗とテントがあった
この土地、元は幕末~明治の漢学者・狩野良知、明治の哲学者・狩野亨吉の父子の家があったそうだ。父は秋田市の「千秋公園」の命名者、子は「吾輩は猫である」の苦沙弥先生のモデルとのこと。

門を入ると、左手にまつり期間のみ開放のトイレ(わりときれい)などの建物。通路がまっすぐ伸び、突き当りに家らしきものが見えた。
通路沿いにすでにバラが咲いていて、その向こうの芝生に飲食の出店と、飲食用テント。松の木から花粉(?)がぱらぱら落ちてきており、テントに入らないと食べ物に落ちてしまう。通路ではバラの苗木の販売も。

左奥が、少し低くなっていて、バラの見本園。所狭しと植えられている中を、狭い通路が巡る。
写真ではうまく伝わらない

大きな栗の木が1本
バラの数はものすごく多いけれど、広さはテレビで見たのよりも、狭く感じるな。テレビってそんなもんか。などと思って、通路に戻ったら勘違い。
さらに
突き当りの家の右奥に、左側より若干広い、もう1つの見本園もあった。失礼しました。
こちらは奥が崖状になっていて、大館駅~樹海ドーム方向が見渡せた。


バラの花は、つぼみが目立つ品種もあったものの、ほとんどが咲いていて見頃。
雨上がりだったので、水滴で花がちょっとゆがんでしまったものがあったりして、アップで写真を撮ろうとすると、悩んでしまう。
土曜日昼前で来場者も多いし、撮影は控えめにして花を楽しむことにした。
黄色いバラ
通っていた幼稚園では、年長さんのクラス名が、赤ばら組、白ばら組、野ばら組、黄ばら組だった。
僕は黄ばら組。小学校に上がって、国語の時間に全員でしりとりをすることになって、僕には「き」が回っていた。意気揚々と「きばら」と答えたら、先生に「そんな言葉はありません」と言われてショックだった思い出。

ハマナスみたいな葉や花の品種もいくつかあった。
絞り咲き

来場者は、老若男女さまざま。車で来た地元の人が多そう。
こういうイベントの常として、子どもがぎゃあぎゃあ走り回ったり、しぶしぶ付き添ってきた手持ちぶさたなお父さんがいたりしそうなものだが、この時はそんな人は見かけなかった。
細かい品種の違いは別として「これがきれい」「こっちもかわいい」、小さな子でさえ「いちばん香りがいい花(品種)を探そう」などと、誰もが、狭い通路を譲り合ってゆっくりとバラの花を楽しんでいた。

通路が狭いけれど、衣服にバラの枝やトゲがひっかからなかった、水滴さえほとんど付かなかったのは、考えて剪定しているんだろうか。当然だけど、アブラムシや病気も見られず、よく手入れされていた。

今週末も、おそらく楽しめそうです。
記事はちょっと続きます

【9月27日追記】ガーデン内突き当りに建っていた「家」について。実は訪問時に「石田」さんの表札が出ていた。
9月26日付秋田魁新報県北地域面などによれば、石田博英氏の夫人が住んでいたが、8月11日に亡くなったとのこと。それを受けて、遺族が建物と土地を大館市に寄付することになった。
これまでは、ローズガーデンの敷地そのものは石田家の所有だったらしく、バラだけが大館市に寄贈されていた形だったらしい【2019年6月7日補足・バラは1995年から大館市管理】。今回、すべてが大館市の所有になる。建物は1957年築の鉄筋コンクリート2階建てで、大館市は観光施設としてリニューアルする意向。
【2019年11月15日追記】建物を「改修して、レストランカフェやペット同伴で利用できるテラスなどを備えた施設」とする。2020年9月着工、2021年6月オープン予定。
【2022年3月28日追記】建物2階に「石田ローズカフェ」が2022年4月2日にオープン。通年営業する。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渡部製パン

2018-06-07 00:13:12 | ランチパック
本荘の食べ物の続き。
秋田でローカルなパンメーカーと言えば、たけや製パン。これは秋田県内どこでも売っている。
秋田市では、たけや以外には「メーカー」と呼べるほどの規模のパン屋はほかにはないけれど、それ以外の地域では、よりローカルな製パンメーカーがちらほら存在する。

由利本荘市方面では、「渡部製パン」がある。秋田では「渡部」も「わたべ」でなく「わたなべ」と読むのが一般的なので、こちらも「わたなべ」さん。
具体的にどの範囲で買えるのかは不明だが、少なくとも旧・本荘市内のイオンスーパーセンターやマックスバリュ東北では、たけややヤマザキのパンと同じ棚に、数種類の渡部パン製品が売られている。(マックスバリュでは、さらに別の地元メーカーのものもあった。【2019年2月8日補足】=大内のほうの「小松製パン」のもの数種類。)
メロンクリームパン
パッケージに「Watanabeseipan」とあるから、やはりわたなべさん。
 
普通のパンがベレー帽をかぶったような姿。

中にクリーム
こういうクリーム入りメロンパンって、ヤマザキなどでは見かけないし、これは手作りっぽくておいしい。


本荘のB級グルメ「本荘ハムフライ」。たけやからも挟んだり入れたりしたパンがたまに発売される。渡部パンでも、
本荘ハムフライバーガー

背景が分かりづらい写真です
白いパンに、はみ出すほど大きなハムフライ。レタスも入っている。温めて食べたほうがいいね。


スーパーで売っていたのは、ほかにアンドーナツ、コロネなど5種類程度だろうか。
渡部製パンでは、ほかにもいくつもパンを製造していて、それを比較的容易に買える場所がある。
渡部製パンの本社・工場
本社の前に、「24時間パンコーナー」として自動販売機が置かれているのだ。たしか自販機2台を使って10種類以上はあり、本荘ハムフライバーガーのチーズバーガー版なんかもあった。
四角い紙パック飲料などの自販機でおなじみの、ボタンで数字を入力するタイプの販売機。どのタイミングで補充しているのかは分からないけれど、土曜日午後の段階では品切れのものはなかった。

場所は砂子下というところ。
羽後本荘駅から、道をまっすぐ(多少角度はついているが、本当に1度も曲がらない)2キロほど西へ進んだところ。さらに西へ500メートル弱進めば、国道7号の本荘大橋の下をくぐる。
「栄町二丁目」バス停
由利本荘市循環バスの「栄町二丁目」バス停の真ん前でもある。

手軽に買うならスーパー、いろんな種類もしくは確実に買いたいなら自販機でしょう。【8日追記】コメント欄の通り、市街地に「ムーラン」という同社直営店舗もあるとのこと。
【2023年4月9日追記・羽後本荘駅近くに自販機新設】2023年4月に、羽後本荘駅からすぐの由利本荘市文化交流館「カダーレ」に、同じような自販機が設置された。NHKの報道によれば18種類50個が入り、売れ行き好調。由利本荘市長のツイッターによれば、電子マネー決済に対応している。推測になるが、商品補充はひんぱんにはできないから売れ切れの可能性があること、どうも館内にあるようなので夜間などは購入できなそうな点は注意だが、渡部パンがぐっと買いやすくなった。
【2023年4月24日付 秋田魁新報 地域ワイド面より】「自社工場前に自販機を置いて30年になる」
カダーレの自販機は「無人店舗の運営方法などを調べる県立大の実証実験を兼ねており、1年間設置する予定。」(以上追記)


ところで、一丁目二丁目以前に「栄町」という住所は、由利本荘市に存在しないようだ。町内会の名前とかなんだろうか【8日追記・コメント欄の通り、町内会名とのこと】。秋田市にも謎の勝平二丁目などがあるけれど。

渡部製パンの続き(リンク先後半)
コメント (5)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サボテンの花

2018-06-06 00:25:45 | 動物・植物
5年くらい前だろうか、持て余したというサボテンの鉢植えを、押し付けら…、いや譲り受けた。
丸っこくてトゲが生えたのではなく、平べったくて細長い葉が伸びる「クジャクサボテン」。※サボテンではないアロエなどに似ていなくもないが、クジャクサボテンはれっきとしたサボテン科の植物。

秋田でも、光に当て、寒さと雪をある程度防ぎ、適切な水やりをすれば、サボテンを枯らさずに育てることは難しくはない。それに加えて栄養や環境をもう少し配慮すれば、花を咲かせることもできなくはない。
もらったクジャクサボテンも、元気に育ち、2年前くらいには春先につぼみが着いた。ところが、すべて枯れて落ちてしまった。外に置いたため、アブラムシが付いたのと、温度変化が激しかったのが原因か。

そして昨年。落ちずに大きくなったつぼみがあった。
デカイ! ※比較は一般的な長さの蛍光ペン。左上には小さいつぼみがある
そして、ついに、
咲いた!!
すごくゴージャスな花。
クジャクサボテンがそういう名前なのは、花をクジャクの羽に見立てたからだそうだけど、納得。
ペンより大きい

つぼみと花
昨年は、つぼみが10個ほどついたが、うち2つが大きくなって咲いた。残りは赤く色づいたものの小さく、咲かずに落ちてしまった。

花は、どうも夜に開いて、丸1日とちょっと程度の短期間でしぼむ。
月下美人という白い花が咲くサボテンがあるが、それもクジャクサボテンの仲間だから、似ている。
クジャクサボテンの花のアップ
めしべは先端が分かれていて、おしべはたくさん。
花弁は内側と外側が別の形状で、色も微妙に違う。外側の花弁はがくが変化したもののようだ。ユリなどと同じく、花の器官形成のABCモデルで説明がつくヤツか。
【6日追記】見た目のイメージからすれば、良い香りを漂わせそうな花。月下美人はたしか香りがいいはず。でも、このクジャクサボテンは、鼻を近づけると、青臭い、いかにも植物らしいニオイ(良い香りでもないが、悪臭とも言えない)がする程度。

我が家には別のサボテンもあって、クジャクサボテンに先立って花を咲かせていた。イースターカクタス。
下がイースターカクタス
よく見れば、葉の構造は少し違うけれど、花の造りは両者でそっくり。大きさはぜんぜん違うけれど。

クジャクサボテンの花を初めて見て感動したけれど、さほど珍しくもないようだ。秋田市内で、たくさん花がついた大きな鉢を庭に出していたお宅もあった。
今年は、なぜか小さいつぼみはあまりつかなかったが、大きなつぼみは3つ着いて1つ落ち、昨年と同じく、5月下旬に2つが開花した。

【2019年5月26日追記】2019年は毎日1つずつ、連続して3つ咲いた! 改めて匂いをかぐと、おしべは花らしい甘いいい香りがするようだ。めしべが青臭い?



ところで、財津和夫作詞作曲の「サボテンの花」という歌がある。元は1975年にチューリップ(音楽グループ)が歌ったもので、1993年に財津和夫がソロで歌ったものが、ドラマ「ひとつ屋根の下」の主題歌になって、我々世代でもわりと知られている。
財津さんがイメージしたサボテンの花は、雰囲気からしてクジャクサボテンではないでしょうね(「小さな花」と歌われているし)。

NHK「みんなのうた」で1988年6・7月には、山田邦子が作詞して歌った「サボテンがにくい」という歌もあった。作詞【7日訂正】作曲・山崎直也、編曲・塩塚博。塩塚氏は、JR東日本などの駅で流れる発車メロディーを多く作っていて、この歌もなんかそれっぽい。
当時流行りつつあった(1990年の「おどるポンポコリン」が代表)、コミックソング(ナンセンスソング)系の歌。
この歌では、トゲを恐れる描写があり、「かわいい花咲く」と歌われ、アニメーションでは大きな「弁慶柱」らしきサボテンが出てくる。弁慶柱は実際に「かわいい花咲く」ようだ。クジャクサボテンは「かわいい花」とはちょっと違うね。
(再掲)名古屋市東山動植物園の弁慶柱
ちなみに、現在=2018年6・7月のみんなのうたの再放送曲の1つとして、「サボテンがにくい」が放送中。ラジオのみでテレビでの放送はないようだが、久々のオンエア。初回放送からちょうど20年だから、そういうことも考えて再放送しているんだろうか。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引っかかる? 木

2018-06-05 00:21:07 | 秋田の季節・風景
5月19日は大雨だった。秋田市では、観測史上最高の24時間雨量を観測、避難勧告が出された地域もあった。植えたばかりのイネなどの農業被害があり、昨年7月の大雨と2度の被害を受けてしまったところもあった。
秋田市中央部は、幸いにしてまったく被害なし。旭川の増水が気になったが、昨年7月同様、避難判断水位には達しなかった。おそらく旭川ダムが調整してくれているのだと思うが、住民にはそういう仕組みが伝わってこない。

その大雨の直後に、旭川でちょっと気になるものの存在に気がついた。
場所は秋田中央警察署のはす向かい、(警察署対岸では)大町一丁目と二丁目の間の一方通行の市道に架かる、一丁目橋。
下流側、大町公園橋から
肝心のものは、↑上の写真左・大町側の橋の真下にある。でも、ほぼ常に影になっていて、気づきにくいし、写真も撮りにくい。
上流側から。ド逆光で分からないと思います

これなら分かる
橋の下に、大きな木が上下逆さに引っかかっているようにも見える。大雨の増水で流れてきて、ここで止まったのか?
そうじゃない?
よく見ると、流れてきて引っかかっているのではない。
木の先っぽ(水面側)は宙に浮いているし、写真では分からないが、根元側は橋そのものとも接していない。根元は護岸にある。

実はこの場所に、かつてはキリの木があった。
2017年7月撮影Googleストリートビュー
キリは種が飛びやすく、秋田市街地でもちょっとした空き地やこのような川沿いにちらほら生育し、フジの花が咲く頃に、同じような花(上下逆だけど)を咲かせるのを見かける。この記事最初の写真の左手前にも、花を咲かせた別の木が写っている。

そのキリが枯れてしまい、根元がくっついたまま、川に向かって倒れているのが、現在の状況だと思われる。先日の大雨では、この根元までは水は達しなかったと考えられるので、増水とは関係なくその前からこうなっていたのか?(増水時に水中だったと思われる枝には、流されてきたゴミが引っかかっており、増水の最中にはこの状態だったと思われる。)

道路や建物に向かって倒れなかっただけマシだけど、いつまでもこのままではないだろう。
いつかは川の中へ落ちてしまい、下流へ流れるだろう。この程度の木が、橋にぶつかったとしても、素人目には影響はないようにも思える。でも、何らかの護岸設備とか、合流先の秋田運河の船などに危害を与えることがなくはないかもしれない。

河川敷に生えている草木だから、河川管理者が対応するべきことだろう。
旭川のような一級河川の支流は、国土交通大臣から委託されて県知事が管理、すなわち秋田県管轄。
以前から触れているように、秋田県(なのか県中央部を担当する県秋田地域振興局なのか)の道路や河川の管理は、必要最低限のことをやっているだけで、あまり心がこもっていないように思えてならない。
少なくともこの状態で10日以上経つのに、気づかないのか、気づいているけれど(問題なしと判断して)放置しているのか。住民が報告したところで、対処してくれるのか(必要ならばするでしょうけど)。
国土交通省が直接管理する雄物川本流では、大雨の季節を前に、徒歩でパトロールする模様が報道されるけれど、支流はどうなんでしょうか。

物理的に引っかかっているわけではない木だけど、気分的には引っかかっている。※続きはこちら
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新・由利橋/バス

2018-06-03 23:35:01 | 
由利本荘市中心部の子吉川に架かる、市道の「由利橋(正式にはゆりはし、通称ゆりきょう)」が、2013年1月に新しくなった。
当ブログでは、旧橋時代から架橋途中まで記事にしていた(最後の記事に各記事へのリンクあり)
先日、急ぎ足&曇り空ながら、やっと初めて渡ったので、簡単に紹介。
【2019年2月16日訂正】以下、橋桁を支持する塔から伸びる黒いものを一部で「ワイヤー」と表記してしまっていますが、「ケーブル」と呼んだほうがより適切のようなので訂正します。以下読み替え願います。
石脇側下流から撮影。対岸に鳥海山
新しい由利橋は、主塔から斜めに張ったワイヤーを直接橋桁につないでささえる「斜張橋」。厳密には吊り橋とは異なる方式。
由利橋は、塔が橋の中央からずれた位置にあり、両岸でワイヤーの角度・長さが異なり、左右非対称なのが特徴。
子吉川で盛んなボート競技の邪魔にならないようにとの配慮で、塔は石脇(秋田市寄り)側に寄っている。本荘市街地側のワイヤーのほうが長い。
高さ50メートルの主塔には「由利タワー」の愛称が付けられ(どのくらい浸透している?)、夜はライトアップされる。
橋の長さは190.5メートル(旧橋175.6メートル)で、現在の技術では、一般的な「桁橋」にもできるのに、わざわざ斜張橋にしたことについては、地元で否定的な声もあった。【2020年10月26日追記・考えてみれば、由利橋は仮橋を架けて架けかえたのだから、旧橋とほぼ同じ位置に現橋が架かっているはず。それなのに、10メートル以上も長くなっているのが不思議。接続部分の構造とか、路面が盛り上がって長くなったとかだろうか。】

実際の橋に接した感想は、思ったより全体的にはほっそりとスリムに感じるものの、主塔がかなり存在感を出しているなということ。
完成予想図では、ケーブルは白かったはずだけど、実際には黒いのも、少し印象を変えさせられた。
石脇側上流から
橋のすぐ近くで見ると、左右非対称であることはあまり感じない。

以前の橋は車道もそうだけど、歩道は特に狭く、川面が見えて怖くもあった。
今は広々

 主塔とワイヤー

歩道に白い箱
6本×4方向のワイヤーは、橋桁側では、歩道の車道寄りに接続されているので、間近に見ることができる。接続部分は箱状になっていて路面よりも少し高く、柵状のもので囲われているが、ケーブル自体は歩行者が手を伸ばせば触れられそう。当たり前だけど、ワイヤーはとても太い。接続部はさらに強固な構造で、いかつい。
接続部の箱のあるところは、その分、歩道が狭い。広い歩道だからあまり問題はなさそうだけど、色とか形状をもう少し工夫すれば、デザイン的に良かったかも。白い箱は現時点では汚れはなかったが、年月が経っても保てるだろうか。

由利橋南側の市街地の通り
橋にまっすぐの道から見ると、ワイヤーが重なって目立たず、主塔だけがそびえ立つ、独特な風景。

由利橋に関する次の記事


ところで、上の写真の後ろ姿の羽後交通の路線バス。
寸詰まりの三菱エアロミディ「379」
この車、かつては、
(再掲)上の写真の拡幅前・旧橋時代
由利本荘市(本荘地域)循環バス専用塗装「ごてんまり号」だった。

最近まで勘違いしていたのだけど、「ごてんまり号」は循環バスの路線の愛称ではなく、車両の愛称だったらしい。
最近、中古の日野ポンチョ「12-58」が、新たなごてんまり号として導入され(この記事中ほど参照)、379は羽後交通の一般路線塗装になった。
塗装が変わっても、正面の小さな三菱のスリーダイヤマークは残ったけれど、赤い線と重なって分かりづらい。
「ノンステップバス」表記もない、典型的な羽後交通塗装だけど、窓とボディのバランスが独特の車種だから、どこか雰囲気が違う。けど、バンパーが黒くなったためか、ごてんまり号時代ほど、細長くは見えない。

本荘地域の循環バスは、2015年10月に再編が行われ、これまでごてんまり号1台が片方向2路線を運行していたのが、双方向の1路線になったらしい。
ごてんまり号はうち片方を担当し、もう一方は、新たな青い塗装の日野リエッセが専用車両(愛称なし)。
上の再掲写真は、ポンパル(グランドホテル側)から由利橋たもとを左折して桶屋町へ来たシーンだが、現在は青い車両が走るルート。ごてんまり号は逆向き。なお、時刻表上は、この付近で両方向がすれ違う。

この日は、ポンチョがお休みで、代わりに379が、かつての専属路線を代走。
ダッシュボードに「本日は、ごてんまり号の代替車両で運行中です」とかいう紙を掲出していた。
379は、おそらく青の代走や、本荘周辺の一般路線も走っているのだろう。さすがに急行で秋田市内には来ないでしょう。

新・ごてんまり号のポンチョ1258は、秋田市のぐるるの新車と同じ、長いボディ2ドアタイプながら、羽後交通標準の前乗り前降りで中ドアは締め切りとのこと。
ポンチョといえば、羽後岩谷駅前の道の駅おおうちにて。
白ナンバーのポンチョ
旧・大内町エリアの由利本荘市コミュニティバス。道の駅の駐車場の一角で待機する時間がある。
このポンチョは70センチ短い、長さ6.3メートルの1ドアショートタイプ。バランス的にこちらのほうがかわいらしくて、ポンチョに似合っているかも。
後部
桜と思しき花が散らばるピンク色の塗装。なんで桜なのかは知らない(旧大内町の花はサツキだった)。
もう1台、青系統のポンチョ(花の部分は不明)も一瞬、見かけた。
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駅の評価と口コミ?

2018-06-01 00:07:31 | 機械モノ(デジカメ以外)
口コミサイトが普及して、10年ほどになるだろうか。
見ず知らずの一般人によって店やサービスが評価されるという、ネットならではの仕組みだが、ヤラセ(自作自演)や誤った情報が掲載されたりする可能性もある。見る側としては鵜呑みにはできないと思う。
評価基準は人それぞれだから、バラツキが生じる。投稿・評価数が多ければ、平均化されて一定のレベルが確保され、極端なものは淘汰されるということもあるだろう。しかし、現段階では地方の小さな店などは、年に1件も投稿されることなく、数年前の投稿が最新ということもあり、平均値であるはずの評価が偏っている可能性もある。

いつの頃からか、Google(マップ)で店や組織名を検索すると、その評価(星の数)と口コミ(Googleでは公式には「クチコミ」表記のようだが、部分的には「口コミ」表記も混在している)が表示されるようになっている。
閲覧は誰でもできるが、書きこみはGoogleのアカウントにログインが必要。口コミせずに星の数だけでも投稿できるが、いずれにしてもアカウント名は表示される。
表示される「件数」は、星を付けた人の数で、口コミコメントの数ではないらしい。

例えば昨2017年末、「秋田駅」で検索
口コミがなぜか2項目に分離。138件+3件
電話番号は「JR東日本お問い合わせセンター」。

2018年5月31日現在では、1項目にまとまったものの、件数はなぜか減って23件、星の平均値3.4。

他の駅のクチコミ投稿数と星の数は、青森駅15件4.2、盛岡駅49件4.1、山形駅7件3.4、福島駅169件3.7。地方主要駅ではこんなところか。
東京駅では2612件4.2、新宿駅では1200件4.0。
ちなみに、東京スカイツリーは2万5745件4.3、東京ディズニーリゾートは2万5683件4.5(別に~ランドと~シーもあり)。

Googleアカウント所有者数を考えると、投稿数は思ったより少ない。実名で投稿し、それが表示されるので、ためらう人が多いのかもしれない。


クチコミの内容はさまざま。
初めて訪れる人に役立ちそうな情報もなくはないけれど、的外れや思いこみや偏見っぽい内容、「懐かしい」みたいな単なる心情の吐露(?)なども少なくなく、「“石”が多い玉石混交」と言いたくなる。

そもそも、評価される対象の範囲があいまいになっている。特に「駅」の場合。
厳密な定義で「駅」といえば列車に乗降する場所、つまり改札口より線路側もしくはきっぷ販売窓口といった鉄道会社の施設を指すだろう。
少し拡大すれば、駅に付帯した商業施設である、鉄道会社系列の駅ビルも含められそうだが、これはGoogleのシステム上、駅とは別にその駅名で項目を立てて評価すべきと考える。
ただ、駅ビルというのは日本独自に発展してきたシステムだそうで、海外ではあまり例がないらしい。欧米起原のGoogleでは、対応できないのかもしれない。

しかし、そうはとらえない投稿者も少なくない。
駅ビルはまだしも、さらに広げて駅の近くだけど駅や鉄道とは無関係の企業による駅周辺施設、あるいは駅前とか駅周辺の街並み(「思ったより都会」みたいな)なども、駅の口コミとして投稿されているものが少なくない。
これでは、無関係な情報が多く、必要な情報を得るのに手間がかかってしまうし、「駅」に対する正当な評価とは言えないのではないか。
街の雰囲気などは、情報としては求める人がいるかもしれないが、駅と同じ項目に入れて評価されてしまうのは、乱暴だと思う。駅と街は一心同体のようなこともなくはないけれど、基本的には、鉄道会社にはそこまで責任がない。
駅の施設やサービスについて星で評価するのはまあいいとしても、街並みについての星の数と一緒にカウントされてしまうというのは、あまりに大雑把。


単なる心情の吐露と思わる口コミについては、Googleのヘルプページに、
「Google マップでは、ユーザーが訪れたことのある場所について口コミを投稿できます。また、「静か」「活気がある」「ロマンティック」など、その場所についての情報を残しておくことも可能です。」
とあり、問題ないことになっている。
けど、個人的には納得できない。そんなこと、自分のブログにでも書いておけばいいことじゃないの…


古い情報や勘違い・思いこみによる不正確な情報がそのまま残っていて、それを修正・補足するように情報提供するのが難しいのも、問題。ヘルプには、誤った内容についての明確な報告方法は記載されていないようだが、
「Google のポリシーに違反する口コミだけを報告してください。内容に不満があったり気に入らなかったりしても、そうした理由では口コミを報告しないでください。特定のユーザーが持つ感想については、販売者とユーザーのどちらの見解が正当かを確実に判断する方法がないため、両者の意見の相違について Google が関与することはありませんのでご了承ください。」
というのがある。
Googleが掲載場所だけ提供して、あとはほったらかしにしている、いわば掲示板状態で、これも納得できない。


一方で、削除対象について、
「主題からずれた口コミ: 他人の体験に基づく口コミや、口コミ対象のお店とは関係のない口コミは投稿しないでください。口コミは、政治的または社会的な主張を表明したり、個人的な不満を述べたりするための場ではありません。」
ともある。
駅の項目に、駅周辺についての投稿をするのは「口コミ対象のお店とは関係のない口コミ」ではないか。
心情の吐露の中には、「個人的な不満」に過ぎないようなものもあるが、それはいいのか。


自由と言えば自由だけど、適当と言えば適当。Googleのこういうところには、どうもついていけない。
イヤだったら見るなと言われそうだけど、Googleで単にキーワードや地図の検索をしただけで、検索結果の片隅に表示されちゃうんだから、目に入ってしまう。(だったらGoogle自体を使うなということなんでしょうね。)
あるいは、僕が知らない、もっと賢い使い方でもあるのだろうか。

前から地図表示や乗り換え検索の時に述べているけれど、Googleのサービスはとても便利で、便利なネットをさらに便利なものにした。でも、なんでもかんでもGoogleがいちばんではないし、Google頼りは危ない。

投稿する人は、自分の名前も公開される(星の数での評価だけであっても)こと、基本的に内容に関わらず投稿がそのまま掲載されること、そして、投稿がその評価対象(店など)の印象を良くも悪くもできること、評価対象が投稿について反論や弁明する場は限られていること、さらにそれを読んだ他人の行動に影響を与えることを充分に認識して、責任ある投稿をしてほしい。
いいことだけを書く必要はない。悪いことを書いてもいい。しかし、それが事実で、客観的に納得してもらえる内容と文章であるか、よく吟味してほしい。




最後に、秋田や津軽のいくつかの駅の評価と口コミから。
・土崎駅(秋田市・奥羽本線) 16件3.2
駅そばに好意的な投稿も複数あるが、コンビニ「NEWDAYSがあればいい」が2件。3月の火災についての投稿はなし。

・上飯島駅(秋田市・奥羽本線) 7件2.6
「上下線のホームが(踏切をはさんで)ずれた位置にあるので注意」という、不慣れな人には有益な投稿もある。
「ホーム上に簡易券売機あり」「トイレはないが、下りホーム側のすぐ外にファミリーマートあり」という情報もあればいいね。
星1つを付けて「いまだに無人…」という口コミをした人(秋田在住ではない人らしい)がいたけれど、無人駅だからと言って評価が下がるものなのでしょうかねぇ。JRの駅の4割は無人駅だそうですよ。

羽後牛島駅(秋田市・羽越本線) 8件3.8
場所が分かりにくい、地下通路が怖いという投稿はあるが、駅構造などの具体的な説明なし。
「線路両側から地下通路で出入りでき、窓口や券売機はホーム上にあるが、時間帯によっては休止。西側には地下道出入り口を兼ねた旧駅舎があり、トイレやタクシー待機はこちら側」とかあればいいのに。

秋田でALTをやっている外国人による「Small. Dirty. Can't use Suica.」で始まる投稿。
自動翻訳では「小さい。汚れた。 Suicaは使用できません。」と散々な評価だけど、「この列車の駅を運営している労働者は素敵で親切ですが、いいですね。」と続く。褒められているようですよ。JR東日本東北総合サービス(※)さん。
※JR東日本本体からこの駅の駅業務を委託されている、同社関連会社。旧・ジェイアールアトリス。

大張野駅(秋田市河辺・奥羽本線) 4件2.2
幹線道路から離れ、周囲に人家が少ないことから秘境駅とされる。以前は口コミコメントなしで星1つが2件だった。この駅に何を求めての低評価なのか…
しかし、ここ1か月で、いわゆる「駅巡り」をされた方なのか、写真やコメント付きで2つの投稿があり、平均評価が2.2に上昇。

・桂根駅(秋田市・羽越本線) 3件3.7
停車する列車がとても少ないことから、秘境駅とされる駅。
こちらは3人とも駅巡りの方々のようで、秋田駅を上回る高評価。

・男鹿駅(男鹿市・男鹿線) 27件3.9
男鹿駅は男鹿半島観光には中途半端な立地だし、男鹿市街地も寂れてしまった。駅舎も古い。
ところが、観光客の皆さんには、なかなか評判がいい。よく分からん。

間もなく、男鹿駅は新しい駅舎ができる。きっと評価はさらに上がるだろうけど、古い駅舎時代の投稿はこのままなんでしょうね。


弘前学院大前駅(弘前市・弘南鉄道大鰐線) 3件3.0
「誰がなんと言おうと「にしひろ(西弘前駅)」」「駅名を西弘前駅に戻してくれ」という、もう10年前だけど唐突な駅名変更への反発が2件。同感だけど、事情を知らない人は理解できないでしょう。
今春、生協と一体化した新駅舎ができたが、そのコメントはなし(生協店舗の項目にはあり)。

・中央弘前駅(弘前市・弘南鉄道大鰐線) 26件4.2
新宿駅以上、東京駅並みの高評価。雰囲気や立地のせいでしょう。
「降りるときは先頭車両からのみです。知らずに降りれず慌てました」は間違い。
ここは常時駅員がいるから、後ろの車両のドアも開く。ただし、前後どちらの車両とも、中ドアは常に締め切り。まあ、前寄りのほうが改札口には近いですが。

おそらく漢字圏の外国人による英語の投稿。「A very authentic Japanese tram station, love how it preserved as it is.」。
「とても本格的な日本のトラムの駅で、それがこのように保存されていて好き」みたいな意味?
「tram(トラム)」は路面電車を意味するのだろう。
弘南鉄道は「東急電鉄の中古車が走るローカル私鉄」であって、道路と共用する区間などはない。それを「トラム」と呼ぶのには、とても違和感がある。投稿者のtramの解釈が違うのだろうか。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする