広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

さらば交通公社

2018-09-29 23:31:11 | 秋田の季節・風景
10月のバスダイヤ改正で、秋田市内の2つのバス停名称が変わる(他に経路変更による廃止・新設あり)。
1つは牛島の「南部公民館前」→「なんぴあ別館前」。秋田市の施設の改築・再編によるもので、公民館は2016年廃止、なんぴあ別館は今年7月24日オープンなので、中央交通としてはスピーディーな改称とするべきでしょう。(現地は機会があれば後日)

もう1つは、しぶとく残っていた「交通公社前」がついに変更。
秋田市中央部・竿燈大通りの東端(二丁目橋西側)にある停留所。
バス停付近の南側(下り路線用)に「日本交通公社秋田支店」があったことからの命名。その後、交通公社が「JTB」に名前を変えてもそのままだったが、今年3月に店舗が閉店(移転統合)して、ここからJTBがなくなってしまった。もう「昔の名前で出ています」は通用しなくなった。

多くはない本数のバスが通る羽後交通では、4月1日に早々と「川反(かわばた)入口」に改称。しかし、現地には羽後交通単独のポールや表示板がないため、現地の見た目は変わっていなかった。
その時、朝日新聞秋田版が3月10日に報道してくれ、中央交通も10月から「川反入口」にするとのことだった。

秋田魁新報は9月28日にやっと報道(秋田市地域面)。
羽後交通も通ることは記載されているが、既に変更済みであることには触れていない。かつては秋田市営バスも通っていたことにも触れていない。
1969年に交通公社「秋田営業所」ができたが、「中央交通によると、バス停の設置時期は不明」。「2001年に日本交通公社はJTBに名前を変えた」がそのままだったとしている。
一方、3月の朝日では、日本交通公社秋田支店(魁では“営業所”)として1969年7月オープン、1989年にJTB秋田支店になったとしていた。

さらに、個人的調査では、この場所にバス停は古くからあったが、橋の対岸にある「二丁目橋」バス停(かつては路面電車の電停もあった)の分散されたポールの1つという位置付けだったようで、1974年10月に「交通公社前」として独立したようだ。
また、交通公社からJTBへの移行時期については、魁も朝日も言葉が足りない。1988年から通称として「JTB」を前面に用いるようになりロゴを変更、その後、2001年に正式な企業名も交通公社からJTBに変えたという段階を踏んでいる。それに朝日の1989年というのは1年ズレているのがちょっと引っかかる。
詳細は後述するが、1990年代のうちに一般人にも「JTB」の呼称は浸透しており、そこで改称しても違和感はなかったと思う。交通公社が真に消滅した2001年が、改称のラストチャンスだったが、そこも逃してしまった。そして、今年が、今度こそ本当のラストチャンスというかタイムリミットだったことになる。
また、移転直前の時点では、「秋田営業所」でも「秋田支店」でもなく、「秋田店」と「法人営業秋田支店」として営業していた。

魁によれば、「中央交通は現在、バス停の名称をつける場合、地名を原則としている。」とのこと。そして、「混乱のないよう変更を周知していきたい」と話している。


さて、今春、JTBの秋田店は楢山のイオン秋田中央店へ移転統合、法人営業秋田支店は近くのビルへ移転して、空き屋になって、JTBロゴが消されたシャッターが下りていた旧店舗。
お盆頃から、建物の解体が始まった。
9月下旬。オレンジ色の重機のあるところが店舗跡

上の写真と反対側から

大通り向かいから。協働大町ビル(旧・協働社大町ビル)がよく見えるようになった

現在は、大きな杭打ち機(?)みたいなのが入っている。解体して更地にするだけなら必要なさそうなものだから、何か今後の計画があるのか。
※結局その後は更地のまま。2019年7月初め頃までには、砂利敷のところにロープで区画線が引かれて、駐車場になる模様。
※竿燈まつりでは近くの産業会館跡地に「竿燈屋台村・中央会場」が設けられていた。2019年は、産業会館跡地に工事事務所が建てられたため、屋台村スペースが減り、代わりに「JTB跡地」も屋台村になる(中央会場を2つに分ける形)。この記事にて


29日の時点で、バス停の表示板はもう「川反入口」になっていた。土日をはさむためか、前日は時刻表の交換に注力したいからか、早めの作業。
上下両側とも「川反入口」になっていたが、都合により写真はJTB跡向かいの上り・秋田駅行き側だけです。

交通公社前のバス停のポールは、上の写真にも写っている下り側は、1990年代前半に交通局が設置した、各社共用の大型自立式。市営バスのバス接近表示(バスロケ)ができるものだったが、市営バス亡き後は、照明も点かなくなって、ただの大きな箱。若干傾いているような気もする。
一方、上り側は、ポールが林立。空港リムジンバスと秋田市中心市街地循環バスの2本は仕方ないとしても、一般路線バス用が2つ(いちおう各社共用)で計4本。
 (いずれも再掲)2012年撮影。循環バス用は後にデザイン変更
1つは元市営バス用だった、埋めこみ式。小型のバスロケ対応とよく似ているが、その機能がない単なる電照式(バスロケとは脚の形状が違い、やや背が低い)で、設置はバスロケより少し後だった気がする。
元から中央交通用だったものは、四角い表示板で、かつ支柱が細いパイプ2本の珍しいタイプ。
ごちゃごちゃしているのが評判が悪く、数年前に地元のバリアフリー推進団体が募集した「身近なバリアフリーじゃないものコンテスト」的なものに選ばれてしまっていた。

そんなわけで、片や主目的を失った古いバス停、片や乱立したバス停だったので、この改称を機に、新しくされたり整理されたりするのではないかと予想していた。街並みの景観、あるいは安全性の面では難があるから。
ところが、
以前と変わらない! ※リムジン用はバス停名表記がないので手付かず。
最近の例にならって、四角い表示板は円形に板ごと交換。
それ以外は、モノは同じでバス停名部分を新しくしただけ。(写真の循環バス用は重ね張りしているのが分かる。)
下り側も同様。これもまた、ある意味、想定内。

「川反入口」の文字は、いずれも今の中央交通の表示板標準の丸ゴシック体「スーラ」の太いもの。循環バス用のものだけは、従来と同じく線(ウェイト)が細いスーラ。【12月11日訂正・スーラではなかった。下のリンク先参照】
少々の目新しさというか違和感というかを感じたのは、電照式・元バスロケにもスーラが使われたこと。「交通公社前」は角ゴシック体の「ゴナ」で、他の同型バス停でもそうだった(関連記事)。今回は、それも丸ゴシック体になり、文字も少し大きくなった。
今は「ゴナ」は入手困難なフォントだし、わざわざ代替のゴシック体を指定するのも…というのは分かる。
下り側のバス停の状況とぐるる用表示板の書体については、こちらの記事にて。

バス停には、ダイヤ改正の告知や谷内佐渡周辺の経路変更の告知は掲出されていたものの、バス停名の変更についての告知はなかったと思う。中央交通は魁に対しては「混乱のないよう変更を周知していきたい」と言っているけれど、これでいいのかな?



最後に、交通公社そのものについて。
1988(昭和63)年に交通公社の通称がJTBになったとしたが、それが10月からだったそうだ。
冊子の大判時刻表は、「交通公社の時刻表」だったのが11月号から「JTB時刻表」になっている。
バブルが膨らむ中、昭和天皇は既に病に臥して(9月19日)自粛ムードが広がりつつあった頃。10月1日には「津村順天堂」が「ツムラ」に変わってもいる。

僕はその年、小学校6年生。「交通公社」の存在ははっきりと知っていた。バス停の存在もあるけれど、その年5月に行った修学旅行の代理店が交通公社だったから。
物持ちがいいもので…
「1988 修学旅行のしおり」
「しおり」っていうか旅程表。裏表印刷1枚ものを半分に折った形。持参用と家に置いていく用と2部渡された。(冊子のほんとうの「しおり」は、学校で作ったものが別にあった)
交通公社側で用意したものらしく、鉛活字なんだろうか【5日補足・横長の「平体」文字が使われているから、写植(写真植字)かな。】印刷屋さんが印刷したような、文字や風合い。ワープロとかコピー機やリソグラフとかではできない味がある。今見ると古臭いけれど、当時の子ども心にも古臭く感じた。
中学校の修学旅行では、この形ではない旅程表を渡されたような記憶がある。JTBになって、ワープロが普及して、変わったのだろうか。

ロゴを拡大
交通公社時代も、ロゴにはJTBが使われていた。
正方形の黒い四角の中に、白抜きで小文字の「jtb」。「j」の上の点の中に円が入っている。
僕は当時からロゴとしては知っていたけれど、そもそもどうして「JTB」なのか知らなかったし、またアルファベットの小文字をよく知らなかったこともあり、単に形として認識していただけ。大人たちはどうだったのだろうか。

現行の「感動のそばに、いつも。」に相当するであろうキャッチコピーは、「旅に出て 心の半径広げよう」。別に古さは感じず、今も通用するのでは?
ネットで調べると、情報は少なかったが、少なくともチケット類を入れる袋では1974年頃から1976年頃にかけては、表示されていた。「旅に出て、心の半径広げよう。」と句読点があるのが正式。
「旅する心で旅行を創る(1972年)」など複数のキャッチコピーが並行して使われていたような情報もあるが、これらもJTBが表に出ると同時に使われなくなったのだろう。(JTB発足時は「For Your Travelife」?)


その3年後の中学校の修学旅行も、JTBが代理店。配られる荷物用名札が、小学校の時とは違うロゴ(現ロゴ)だったのを覚えている。
例えば添乗員を紹介される時など、交通公社でなく「JTBの」と言っていたはずで、名称変更3年後の時点で、既にJTBが定着していた。
だから、その時点(でないにしても30年も待たなくても)でバス停名を変更することはできたはず。やっぱり遅すぎた改称だった。


昭和最後の10月に表舞台から消えた「交通公社」が、秋田市ではバス停の名前として平成最後の10月まで30年残り、その由来となった建物も、ほぼ同時になくなったのであった。
コメント (8)
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手押し信号?

2018-09-28 00:03:05 | その他もろもろ
「手押し信号」ってご存知ですか?

道路を横断したい人が、その都度、ボタンを押すことで、車両用信号が赤・歩行者用信号が青に変わって横断できるようになる信号機のこと。
つまりは「押しボタン式信号機」とか「押しボタン信号」と呼ばれる交通信号の方式のこと。
※「押ボタン~」などいくつかの表記揺れが考えられますが、以下、それらをまとめて「押しボタン信号」と表記します。

押しボタン信号という呼び方は、警察の公式な呼称であるとともに、一般の日本人に広く定着しているはず。
しかし、中には「手押し信号」と呼ぶ人も、一定数存在するようだ。


僕がそれを初めて知ったのは、秋田市内のお店か何かのチラシの地図でそう表記されていて、違和感を持ったのが最初。

「手押し○○」といえば、せいぜい「手押し車」。指先でボタンを押す、押しボタン信号とは、なかなか結びつかない。屁理屈では「じゃあ足踏み信号」もあるのかとか言いたくなる。「手押し信号」という言い方を知らない人が初めて聞くと、理解するのに若干時間を要するだろう。


ネット上にはそれなりに使用例がある。Google検索で「"手押し信号"」4590件、「"手押信号"」427件。
それは地域的な偏りが大きい。埼玉県とその周辺、それに北海道での使用例が多い。
Google検索結果の一部

公開されている市町村への住民からの要望内容など、地方自治体のサイトでも(提出された文面を言い換えずにそのまま)使っていることがある。さすがに警察のサイトには見当たらないけど。
本庄市、深谷市、上尾市、ふじみ野市、富士見市、所沢市、狭山市、熊谷市等多数(以上埼玉県)、群馬県館林市、栃木県足利市、(以下北海道)帯広市、恵庭市、江別市、稚内市、札幌市など。
埼玉県、千葉県、群馬県では、議会議員の公式サイトやツイッターでの使用例もある。
これらの地域では「手押し信号」に一定の合意が形成されていると考えられる。

ほかには、民間を中心に新潟、静岡、福岡、高知などでの使用例があり、土地に関わらず「手押し信号」と呼ぶ人もいるにはいる。


歩行者用信号が青の時に音が出る信号機は、正式には「視覚障害者用付加装置」、各県警ごとの一般向け呼称では「盲人用信号」「視覚障害者用信号」「音響式信号」などと、用語自体が分かりづらい上に統一もされていない。それなら、一般人の間でいろいろな通称が生じる可能性はある。
しかし、押しボタン信号は、「ボタンを押す」行為と一致する名称だし、信号機周辺の表示は全国で「押ボタン式(信号(機))」で統一されているはずであり、あえて別の名前を使う必要性は低い。むしろ「手押し信号」のほうが、「何を」押すのかが伝わらず、分かりづらいのではないか。
(再掲)ちゃんと「押ボタン」と書いてる
押しボタンといえば、鉄道車両のドアで、乗降に必要な時だけ乗客がボタンを押す「半自動ドア」。
これは、たまに「押しボタン式」と呼ぶ人もいるだろうし、「手動ドア」と呼ぶ人もいる。本当の手動ドアは、ボタンがなく、引き戸を直接手でガラガラ開閉するものだから、ふさわしくないのだけど。
同じ理屈で、押しボタン信号のことを「手動(式)信号」と呼ぶのではないか?
検索すると、押しボタン信号のことを指してそう呼んでいる例は、極めて少なかった。
鉄道の自動化されていない信号機のほか、道路交通では、イベントなどの交通規制時に警察官が現場で制御器を操作すること、それに停電時の「手信号」のことを指すものが多かった。

では、どうして「手押し信号」というあまり直感的でない言葉が、おそらく局所的に広まったのだろう。以下は完全な憶測。
押しボタン式信号の歴史を調べてみたが、情報がほぼない。
日本初の信号機は昭和5年に設置され、そのわずか4年後には、東京都内に押しボタン式が設置されたということは分かったけれど。
その後の歴史のどこかで、土地によっては「手押し信号」と称していたことでもあったのだろうか。

さらに憶測すれば、教育現場がアヤシイ。
秋田などでは上履きのことを「内ズック」と呼んだり、「模造紙」に西日本方面では別の呼び名があったり、学校で使ったり習ったりすることには、ローカルな用語がある。その土地では、他の呼び名がないととらえられるほど、広く浸透していることが多い。
道路横断や信号機の見方・使い方についても、学校教育の初期段階で習う。
だから、埼玉周辺や北海道(の一部地域?)では、現在は別として過去のある時期において、「手押し信号のわたりかた」を教えていたのではないだろうか。


そもそも、タッチ式ボタンも登場した現在では、「押しボタン信号」でも言葉としては正しくないのですけどね。※ただし、警察の用語としてはタッチ式でも「押しボタン」だから、専門用語としてはそれでいいことになる。
再掲)「触れボタン信号」? 「手触れ信号」?
コメント (2)
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土手町周辺2018

2018-09-27 00:25:37 | 津軽のいろいろ
この記事の続き、弘前の街並み。中心部の土手町かいわい。

紀伊國屋書店の上の弘前パークホテル(旧・法華クラブ)に宿泊。
楽天トラベルの朝食付き税込み4000円未満の格安プランだったのに、11階の岩木山側の部屋を割り当ててくれた。過去何度か泊まった時は、低層の反対側だったはず。
11階という高層から弘前を眺めた経験は、ほかには弘前大学理工学部2号館から(関連記事)しかない。
それに、近くの弘前国際ホテル(現・スマイルホテル弘前)や弘前プリンスホテルから岩木山方向を眺めたことはあったが、当然ながら、手前の市街地の風景はそれぞれ違った。パークホテルからの眺めもまた違った。
弘前パークホテルからの眺め。岩木山はうっすら
下中央から奥の道が土手町の通り。真下が中土手町、奥が下土手町。
左奥に弘前大学医学部附属病院、中央の黄色い看板がスマイルホテル、その向かい・右端が中三弘前店(独特の形状のわりにはあまり目立たない)。
この写真の中に、今回目の当たりにした街の変化が2点。以下、地上の写真で紹介。

まず、大きく見えている交差点。土手町と交わる左右方向の道は「3・3・2号線」。
それまで北大通り(きたおおどおり)が突き当たっていた写真右方向・弘前郵便局角から、土手町の通りを越えた「弘前市まちなか情報センター」のところまでが、2004年頃に開通して、現在の姿になった。
開通前の記憶は(あるはずだけど)ないが、少なくともこんなに大きい交差点はなかった。だから、道路開通によって、中土手町(あるいは連続した商店街としての土手町全体)が“分断”された形になる。
秋田市の仲小路は、秋田中央道路の地下トンネル出口ができたことで(+エリアなかいち再開発)、連続性が失われてしまったが、それに似た状況。
ただ、土手町はその先に中三や弘前公園もあることから、さほど人の流れが変わるような事態にはなっていないと感じる。道路横断や信号待ちは面倒だけど。

さて、その交差点の角(まちなか情報センターの隣)に、これまでなかった店ができていた。
交差点向かいから。枠外左がまちなか情報センター
ドラッグストア「ハッピードラッグ弘前土手町店」。今年7月26日にオープンしたばかり。24時まで営業、調剤薬局併設。

ハッピードラッグは、本社が青森市にあり、北東北3県に展開。
ただ、弘前では存在感が薄いと思う。桔梗野店もあるが、2013年5月オープンらしい。
秋田市には今年7月12日に泉北店として初出店。新屋にも開店予定とのこと。新規出店を加速させているようだ。

ハッピードラッグが建つ前は、何があったんだっけ?
ここを左に入ると中央弘前駅
↑ここが以前は↓
2013年撮影。「なかどて月極駐車場」の看板
平面の駐車場だった。
おそらく、もっと前は何か店があって、道路建設で立ち退いて駐車場になっていたのだろう。


他のドラッグストアチェーンも、弘前の区画整理エリア内(前回の記事)、秋田市の仲小路近くなどにできていて、市街地にドラッグストアが増えつつあると言える。
土手町は、コンビニもミニストップしかなく、地元商店以外を避けたがっている感じもしていたが、こんな店ができたのには驚いた。以前を知る者としては場違いな感じもするけれど、駐車場や空き地のままよりはいいのかな。

なお、この真向かいが、一戸時計店のトンガリ屋根の時計台。
そして、上の写真で左側にある小さい道へ入って、坂を下ると、弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅。
中央弘前駅は、場所が分かりにくい駅として有名。土手町の通りからこんな細い道へ入るポイントが分かりづらい点の1つ。これからは「ハッピードラッグの先を左折」と説明できるから、いくぶん分かりやすくなるかな。【27日追記】でも案内板は小さい棒状のものだけのはずで、予備知識がないと見落とす可能性あり。大きな案内板があってもいいのでは?


もう1点は、話には聞いていたこと。ハッピードラッグの先から、中央弘前駅を目指す。
狭い道路の左に弘前昇天教会、奥に中央弘前駅が見えるのだけど、右側は…
更地! 左が中央弘前駅
広い更地ができていた
道路が拡張されることになっており、工事が進んでいるのだ。
駅の反対側から。中央奥の白いビルがパークホテル
更地になった場所には、いくつかの建物があったが、いちばん大きかったのが「ルネスアベニュー」。かつての「ルネス街」。
若者向けファッションや飲食のテナントが入り、中央弘前駅と土手町の間で通り抜けができた。秋田市のファッションアベニューAD(→イーホテルショッピングモール→単なる通路)みたいな感じ。
1980年オープンで、2006年に「~アベニュー」にリニューアルされ、2017年3月にこの工事のために休業して解体された。
上の写真の駅の正面にある横断歩道の真向かいが、ルネス街の出入り口だった。
2013年撮影

左側が駅
上の写真右側のサーモンピンクの建物は、ルネスアベニューの一部ではないだろうか。ルネスアベニューの全部が解体されたわけではなく、道路拡張にかかる部分だけを解体したのかな。土手町側がどうなっているのか、見ればよかった…
道路整備後は、ルネスアベニューが復活することになっている。※続きはこの記事中ほど
2021年末の道路工事の状況はこの記事後半。


最後に再びパークホテルからの写真。

中央弘前駅横の土淵川を底に、すり鉢状の地形なので、岩木山に向かって徐々に高くなっている。歓楽街・鍛冶町近くには民家もけっこう多い。
手前のハッピードラッグ、その左隣がまちなか情報センター、そしてその左奥。
昇天教会と中央弘前駅
パークホテルからしか見られない風景だろう。
夜景
新しい道路になっても、これは変わらないだろうか。

弘前の他の場所の話題は続く。
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羽後交通も改正

2018-09-25 23:20:28 | 秋田のいろいろ
10月の秋田市内の路線バスダイヤ改正に関して補足。
羽後交通でも改正が実施され、本荘から秋田市内に来る急行バスでも変更点がある。※利用の際は各自、公式な情報で確認願います。

まず、明確に説明はないが、休日ダイヤ実施日の区分が、多くの路線で変更されるようだ。
羽後交通では、平日ダイヤを基準に、時刻表に印を付けた便を運休することで休日ダイヤとしている。
現在は、印の対象が、路線によって「日・祝運休」または「土日祝運休」で違い、土曜日の扱いが統一されていない。

10月からは、ほとんどの路線で印付きは「土日祝運休」になり、土曜日も休日扱いとなる。
本荘~象潟線では、現在は印を分けて「土日祝運休」と「日祝運休」の便がある(どちらも3本ずつ程度)が、10月からはすべて「土日祝運休」になる。
一方、湯沢~西馬音内線は引き続き印を分けるようで、完全に統一されるわけでもなさそう。

同じ方式の弘南バスは、2016年春に土曜が休日扱いになった。(やはり土曜は運行される例外路線あり)
週休二日制が当然になり、秋田市営バスなど1993年から土曜を休日扱いにしていたのだから、羽後交通も「ようやく」時代に追いついたと言うべきことで、通院利用者などを除けば、あまり影響はないのではないか。


急行 本荘-秋田線の改正点。
現在は1日9往復で、うち1往復は日祝運休。
10月からは1往復が減便され1日8往復、うち1往復が“土”日祝運休となる。

廃止になるのは本荘営業所6時00分→秋田駅西口7時14分(本荘発始発便、日祝運休)と、秋田駅西口19時00分→本荘営業所20時16分(秋田発最終便)。

10月からの始発・最終は、本荘7時00分発 秋田駅経由県立体育館前行き(現在は毎日運行なのが土日祝運休に)、秋田駅17時30分発 本荘行きとなる。
その他各便は、秋田発始発便が日祝運休から“土”日祝運休に変わるだけで、ほかは変更なし。

廃止される便の利用状況は分からないけれど、本荘6時発は、早すぎるのか。
あるいは、競合交通機関の始発が、JR羽越本線の始発が羽後本荘6時16分→秋田6時58分、秋田市内の中央交通は新屋6時20分→秋田6時47分(平日の新屋西線。その他新屋線や休日ダイヤもあり)なので、微妙に太刀打ちできないダイヤだったのかもしれない。
秋田発19時はどうだろう。少なくとも風雪で羽越本線が運休になった時、帰宅者が多く利用する便のはずだけど、ごく一時的なものだし。


趣味的な視点で気になるのが、乗務員・車両の運用。
この路線は本荘営業所の担当だから、本荘から秋田へ来て、1時間以内の折り返し時間で本荘へ戻るのが原則。
ただし、本荘発18時30分の最終便は、秋田(羽後交通秋田営業所?)で滞泊して、翌朝の秋田発本荘行きの始発便(県立体育館前6時34分)になる運用。

10月からは、本荘発始発が遅くなったのに秋田発は変わらないし、本荘発最終の1つ前が本荘へ戻るための秋田発最終がなくなる。つまり、秋田で2人・2台を滞泊させるか、廃止便と同じ時間帯・区間で回送させるかしないと、やり繰りできなくなる。
どうするんだろう。
毎日2名を泊まり勤務にするよりは、回送させたほうが安上がりかもしれないけど、40キロも回送させるなら客を乗せてくれてもいいのに…と思ったりもする。


その他、本荘関係の改正について少々。
10月、国立療養所秋田病院跡地に「由利本荘アリーナ(命名権売却による愛称・ナイスアリーナ)」がオープンする。
そのためか、本荘市内を両方向で環状運行する「本荘市内線」が増便される。現在はどちらも1日2~3本ずつなのが、6~7本と大幅増。

一方、本荘~矢島~鳥海の「本荘伏見線」は大幅減。
現在は、鳥海まで通しが7往復、矢島止まりが4往復。10月からは通し5往復、矢島止まり2往復に。矢島までは由利高原鉄道と競合するのだろうけど。
羽後交通のダイヤ改正については以上。


ここで、ダイヤ改正の告知方法について。
中央交通では、ホーページには、新しい時刻表に改正前からの変更点を朱書きしたPDF形式のファイルをアップ。それなりに分かりやすい。
各バス停には、「何日から変更します。詳しくは問い合わせてね」という、小さい横長の紙を、時刻表の片隅に紙テープで貼るだけ。ネットが使えない人は、新ダイヤが分かりづらい。

かつて(インターネット普及前)の秋田市営バスでは、バス停には告知をしていただろうか。ただ、秋田市の広報といっしょに時刻表を配布しており、事実上、市内全世帯に伝えることはできていた。

羽後交通は、ホーページでは、通常の時刻表もPDF形式でアップしており、ダイヤ改正前は、その現行ダイヤのPDFの下に、新ダイヤのPDFファイルを並べて掲載。2ファイルを開いて比較する必要はあるものの、これもまあ分かりやすい。
各バス停では、
中央交通と羽後交通の(川元)むつみ町バス停。中央交通は新港線だけが通り、ここでは変更点がないため、告知なし
羽後交通のバス停では、大きなサイズの「お知らせ」を掲出している。「お知らせ」はおなじみの味のある書体、羽後交通は正式なロゴ。
そして、1路線しか通らないのに、時刻表が2枚ある。
上の時刻表は「平成30年10月1日改正」
改正後の時刻表を既に掲出して知らせてくれている。
現行の時刻表は、下の枠に下げられている。現段階では主客転倒だが、ダイヤ改正後の張り替え作業を省いている(改正後は撤去するだけで済む)のだろう。

このやり方では、うっかりして改正後の時刻表と現行の時刻表を見間違えてしまう恐れはあるものの、その点に注意すれば、誰でも確実に新ダイヤを知ることができる。バス会社の作業は少し手間だろうし、バス停ポールの掲出枠に余裕がない場合は、ヒモでくくったり面倒になりそう。
高知県のとさでん交通もこれと似た方式だった。改正後の時刻表は薄い紙に印刷して掲出し、改正後にちゃんとしたものに張り替えていたようだ。


道路運送法と旅客自動車運送事業運輸規則では、時刻表などを変更する時は、「七日前までに」「その旨を営業所その他の場所において公衆に見やすいように掲示しなければならない。」とだけ定めている。
すべてのバス停やネットに掲示・掲載することも、具体的な新時刻表を示すことも、明確には求めていないから、上記のいずれでもいいのだろう。
でも、法令で定めるのは最低限のことのはず。乗客の立場になれば、より丁寧で分かりやすい知らせかたができるはず。各事業者には心がけていただきたいものである。

【2019年7月17日追記】この半年後、2019年4月に急行本荘線のダイヤが一部変更された。昼の1往復が30分繰り上がるもの。
これまで2時間に1本運行されている昼間の時間帯では、本荘営業所偶数時00分→秋田駅奇数時16分→県立体育館奇数時27分/59分→秋田駅偶数時10分→本荘営業所奇数時26分 という規則的なダイヤ。
それが、本荘発12時00分/県立体育館発13時59分だった1往復だけ、本荘11時30分/体育館13時29分となった。パターンダイヤが崩れて覚えにくくなったけれど、その理由は何だろう?
ちなみに、変更前は秋田駅発14時10分。平日には同時刻発で中央交通の船場町経由川尻割山線があり、途中経路は異なるが、どちらも「川元開和町」バス停を通る(バス停の位置は市立病院前交差点をはさんで異なる)。しかも、所要時間はどちらも10分で14時20分。
実際には、どちらも遅れ、かつ割山線のほうが遅れが大きいことが多く、ここで両者が相まみえることは少なかったと思われる。
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添川にも円筒分水

2018-09-24 23:40:07 | 秋田の季節・風景
農業用水を正確に分配する設備「円筒分水(円形分水、円筒分水工)」。
だいぶ前にテレビ番組で知り、地図を見ていて秋田市外旭川にも存在することを発見し、何度か見に行った弘前市石川にもある。

先日、当ブログを見て福島から外旭川を訪れた方から、コメントをいただいた。
まず、そもそも外旭川のアレがほんとうに円筒分水かどうか、自信がなかったが、円筒分水との確証を得たのにひと安心。
そして、さらにありがたく驚くべき情報がもたらされた。管轄する秋田市旭川筋土地改良区にも問い合わせたそうで、秋田市内にはもう1つ円筒分水があるとのことだった!

それは秋田市添川。旭川を秋田自動車道がまたぐ付近。秋田温泉の少し上流。
外旭川の円筒分水からは直線で東北東へ2キロ(間で旭川を越える【25日補足・さらに平和公園・天徳寺の山もある】)。秋田駅からは北北東へ4キロ、道のりでは5キロ。
実は、外旭川の円筒分水を見つけた時、他にもあるのではと思って探してみたのだが、見つけられなかった。理由は2つ。1つは、この円筒分水がGoogleマップなどには掲載されているものの、国土地理院の地理院地図にはなぜか載っていなかったこと(外旭川のは載っているのに)。もう1つは、こんな川の近くに円筒分水があるとは思わなかったこと。

市街地から見ると、位置的には外旭川よりも少々“奥”だけど、住宅地が途切れて間もない辺り。秋田市中央部からの県道15号やサイクリングロード(これも県道らしい)が通り、しかも本数の多いバス停の近くで、外旭川と同等かそれ以上に訪れやすい円筒分水だ。
最寄りバス停は「添川」。
秋田駅西口からの路線バスは、秋田温泉線(終点は温泉より先の「蓬田上丁」なので)、仁別リゾート公園線(秋田温泉線と同ルートで、さらに山を登る)、さらに添川線(通町・天徳寺前経由蓬田上丁行き)が通る。
添川線は本数が少なく、遠回りなので駅からの運賃は高い。

県道を走る秋田温泉・仁別線に乗ると、(河川としての)旭川と低い山にはさまれた、(地名としての)旭川地区の住宅地が途切れ始めたところで、添川橋で旭川を渡る。その先が、左側からの道が県道に突き当たる丁字路。天徳寺経由添川線は、その道を走ってきて、ここで合流する。
合流して最初のバス停が「添川」。
添川バス停で下車。向こうの高架が秋田道
降りて、バスが来た方向に戻って添川橋を渡って、道路向かい(橋の歩道は下流側しかないが、対岸には横断歩道がないのでどっちもどっち。歩行・横断に注意!)・上流方向の川沿いの道へ。
川はカーブして、木が茂っているので、上流方向は見通せない。
岸に家が立ち並び、奥には太平山
川沿いの道はすぐに家並みが途切れ、老人福祉施設などがあり、さらに緑の中へ入り、秋田道をくぐる。
秋田道の下。先に四角い建物ととんがり屋根
地図では川岸の道が途切れているように描かれるが、未舗装になるもののちゃんとした道が続いて制止するものもなく、歩く分には問題ない【25日追記・今回は円筒分水で引き返したので、そこより先の道がどうなっているかは不明】。川のせせらぎが大きく聞こえる。

バス停から600メートルほど、地図にも載っている「鯉養殖共同利用施設」という箱型の建物が見えてくると、とんがり屋根の「添川頭首工」もある。

添川頭首工の存在はなんとなく知っていた。おそらく外旭川の円筒分水の水の供給元である「穴堰」の水も取り入れている。それだけでなく、穴堰の対岸であるこちら側にも取りこまれるようだ。
頭首工前で来た道を振り返る。中央の箱が養殖施設、そして左に…

円筒分水!
9月中旬は稲刈り間近で水の必要量が少なく、残念ながら水は通っていなかった。
上の写真手前が川(頭首工)側、奥にも水路が続いてトンネルになっている。

近くに大きな石碑があった。円筒分水が描かれない地理院地図でも、記念碑の地図記号は表示されている。碑文は昭和33(1958)年4月11日付で、1955年6月の豪雨により、ここを水源とする穴堰と手形堰が壊滅的な被害を受け、その再整備を記念したもの。
円筒分水もその時にできたのだろうか。ちょうど60年前。
で、ここから流れ出るのは「手形堰」のようだ。方角的に適切な名称。

円筒分水の周りはきれいに草が刈られており、外旭川のよりもしっかりとした柵で囲われている。柵の外なら、近づいても問題なさそう。
反対側から添川の円筒分水
サイズは外旭川のより大きく、弘前市石川のより少し小さいかな。
外旭川の円筒分水は、円の壁に穴が空いていた。この円筒分水にはそのような穴がなく、おそらく石川のと同じ方式。中央部から外側に向かって、コケが生えている斜面を水が流れ落ちるのだろう。


円筒分水は、水が限られた土地で、無駄なく公平に分配するためのものと認識していた。
だけど、ここは小さくない川のすぐ近く。水は取り放題(ではないでしょうけど、不自由しない程度)なのでは?

この円筒分水で分けられる水の一部は、どうも旭川へ戻されるらしい。
つまり、川から取ることのできる水の量が定められていて、それを守るために、取りすぎた分を川に返すための円筒分水のようだ。こういう目的の円筒分水もあるのか。

川に返されなかった水は、手形堰に入って旭川地区を下って手形山のふもとを潤すのだろう。
地図をたどれば、秋田大学手形キャンパス裏手の水路はここと直結している(それが手形堰?)。また、それ以外の手形地区あるいは広面辺りの用水路にも、ここの水が流れているのかもしれない。今は田んぼなどなくなってしまったけれど。
水が流れているところもぜひ見たい

※訪問時は事故にはご注意ください。この辺りもクマが出没する可能性があるはずで、しかも川の水音がして、ヒトもクマも互いに気づきにくいと思われます。出没情報をチェックして、クマがよく活動する早朝・夕方は避けるなどしたほうがいいでしょう。
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カブバス停/紅屋おはぎ

2018-09-23 23:12:03 | 津軽のいろいろ
弘前のスーパーマーケットの話題。
この記事などで時々出てくる、青森市の紅屋商事が運営する「ベニーマート」と「カブセンター」。
両者の違いは、店舗の規模ということなんだろうか。カブセンターのほうが広い駐車場を備えた、広くて大きい店の感じ。折り込みチラシは共通のようだ。

弘前駅から東へ2キロほど、国道7号など幹線道路が交わるエリアに、カブセンター弘前店がある。(弘前市内には、カブセンターブランドではもう1店「神田店」もある。)
こういう郊外型の店は、徒歩圏内の人以外は自家用車でなければ行くことはできない。ところが弘前は、弘南バスの「城東環状100円バス」(過去の記事)がある!
弘前バスターミナル、弘前駅(正面でない城東口)、大型店のさくら野、駅東側の新興住宅地を、両方向それぞれ1時間に2本ずつ環状運行するバスが、カブセンター前にも停車する。
バス停名はズバリ「カブセンター」
「しらゆり型」と呼ばれるタイプだそうだけど、弘南バスの新しいバス停の標準型。バス停名が手書きなのも標準。漢数字の「七」を加工したような「セ」、線がはみ出した「ン」など、ぎこちないような独特の文字。逆方向側のポールも、まったく同一の線に見えたので、1枚書いてコピーしたのか。

バス停名は「○○前」なんて言いながら、バス停からその○○まで、けっこう歩かされるものも少なくない。ところが、「カブセンター」バス停は、
店の軒先にバス停が!
玄関のすぐ前にバスが停まってくれる(コカ・コーラの自販機のところが店舗出入り口)。雨や雪の影響なく、徒歩5秒で入店可能。
駐車場に出入りする一般車と同じ経路で敷地内に入り、その通路上に停車する感じ。
商業施設や病院の敷地内に路線バスが乗り入れるケースはたまにあるが、一般車とはルートや場所が区別されているところが多いはず。しかし、これだけ大きくて出入りが多い駐車場に、一般車と路線バスが混ざって走って停まるのはちょっと珍しい。一般車との錯綜、乗客の通路横断時の事故などのおそれはあるものの、手軽で実用的な方法ではないだろうか。
駅方面から来てさくら野へ向かう大町回りが数人降ろして数人乗せて発車
環状運行だからどちらも弘前駅へは行く(運賃も同額)が、駅から来る時は「大町回り」が、行く時は「和徳回り」のほうが所要時間(駅~カブセンターは7~8分、カブセンター~さくら野~駅は16~18分)は短い。

店の軒先に停まるのは、実は大町回りだけ。
和徳回りは通路の向かい側にバス停がある。駐車場内でもちゃんと方向を分けていて、完全に道路上と同じような扱い。
ポールの裏面は真っ白なのね
上の写真で、通路向かい側にある、カート置き場のような小さい小屋が、和徳回り用の待合室付きバス停。待合室の中がちょっと汚かった…

大町回りは、正面から駐車場に入ってきて、バス停を過ぎると、
建物の裏へ回る
店舗裏側からも出入りできるようになっており、搬入口をかすめて、住宅地の中の狭い道へ突き進んから、再び広い道へ出て、さくら野方向へ向かう。和徳回りもこの逆順。
住宅地の狭い道は、秋田の仁井田御所野線のニュータウン御野場辺りみたいな、「ここをバスが通るの?!」という感じになる。スーパーの駐車場に入るのも「ここをバスが~?!」だけど。


さて、ベニーマート・カブセンターは、以前のカツ丼もだけど弁当惣菜類がなかなかおいしそう。
昨年、ここの「おはぎ」がおいしいという話を小耳にはさんだ。

スーパーのおはぎといえば、ここ数年全国的に多少知られるようになった、仙台市秋保の「主婦の店 さいち」というローカルスーパーのもの。遠方から買いに来る人もいて、飛ぶように売れているという。
全国の同業他社の中には、さいちを視察したり、レシピを譲り受けたり(?)しているところがあり、どうも紅屋もそうらしい。
さいちのおはぎはちょっと気になっていたが、そのためだけにわざわざ秋保へ行くほどのおはぎ好きではない。でも、弘前で似たものを買えるのなら…

ここで「おいしいおはぎ」の定義について。
ネットでさいちのおはぎの口コミを見ると、おいしいという声ばかりでなく、「ごく普通」さらには「あまりおいしくない」「まずい」というものも一定数ある。
個人的には、ものごと、中でも食べ物の好き嫌い・うまいまずいは人それぞれで、それをひとくくりにして星の数や無責任なコメントで評価するのは、どうかと思う(関連記事)。もちろん、アクセスなど公式情報が少ない店舗の補足情報など有益な口コミもあるけれど、それが埋没してしまっている。

そうであっても、例えばラーメンなら、味や麺の種類、地名などで、ある程度細かく分けることができ、それで好みを絞りこめる。
しかし、おはぎは、つぶあんこしあんごまきなこ、家庭の手作りも和菓子屋も、全国どこでも「おはぎ」(もしくはぼたもち)で同じ。「おいしいおはぎ」の基準があいまい、というかないのではないだろうか。
それを踏まえて、以下、ご覧ください。

以下は、ベニーマート松原店で買ったものだが、カブセンター弘前店でも見た目や入り数は同一のものが売られていた。彼岸時期以外でも、種類はつぶあん1種ながら1個、2個、3? 4?個入りくらいがあった。
「こだわりの自家製おはぎ」2個260円 ※輸送中にケース内で動いてしまい、少々崩れています
現在は彼岸のセール中で2個258円になっているほか、あんこ、きなこ、栗、ごま、よもぎを1個ずつセットした「彩り五色おはぎセット」627円もチラシに掲載。

第一印象は、大きさに驚かされる。
でーん
家庭や地域で異なるとは思うが、僕が連想するおはぎは、球を上から軽くつぶしたような形。一方、これは細長くて高さもわりとある。ラグビーボール、レモンケーキのような感じ。
一般家庭でもスーパーの惣菜でも、手作りのつぶあんおはぎは、表面のあんこの水気が多いのか、ぐちゃっとした見た目であることがあるけれど、これは水分が少なそう。また、豆の粒がはっきり分かる。
割ると
あんこが分厚く、餅が少ない。そして、餅も“半殺し”どころか、米粒がほぼそのままに近い。

原材料表示は「あんこ(小豆、砂糖、食塩)もち米(国内産)」とシンプル。おはぎ・ぼたもちは、もち米とうるち米を混ぜることもあるが、ここはもち米オンリー。秋保のさいちでは、うるち米も使っているそうだ。

食べると、かなりあっさりしたおはぎ。だから、大きさのわりには食べやすい。
個人的感想しては、おいしいし、まずくはない。でも、あんこは多いわりに甘さが物足りないし、もち米100%のわりには餅らしさがしない。【25日補足】「甘さ控えめ」というより「ほとんど甘くない」。
僕の理想というか「おいしいおはぎ」の基準からは外れてしまっている。おはぎ・ぼたもちというものは、小さくていいから、あんこはある程度甘く、餅はある程度以上つぶれていて餅っぽくなければ…(そもそもこしあん派だし)

折り込みチラシには、「紅屋特製おはぎのおいしい理由」として「あずきのおいしさを活かすため、粒が残るように煮た甘さ控えめの餡」などとあり、店頭のPOPには「一般的なおはぎより糖度を約10度もおさえ」「毎日食べたくなる甘さ控えめのおはぎ」とある。
なるほど。紅屋さんの目指すおはぎの理想像が、そうなのか。
僕は、甘さ控えめでなくてよく、毎日食べなくていいのだから、対極にある。


それにしても、地元津軽のみなさんは、どう評価しているんだろう。
このおはぎを食べて「素朴なおはぎ」と表現したくなったが、ほんとうの素朴さとは違う気がしてやめた。「洗練された素朴さ」「作られた素朴さ」は言い過ぎ?
津軽では、赤飯さえ甘くする(けっこう好きです)し、いなり寿司にもち米や砂糖を使う場合もあるし、米の漬物「すしこ」というのがある。甘くて餅っぽいものを好む傾向。
だから、津軽の家庭で、このようなおはぎを作っているとは考えにくいし、それを店で売るのは…どうなんだろう。これはこれで別物の「甘くないおはぎ」ととらえられているのだろうか。

ネット上には、紅屋のおはぎの評判、というか話題そのものはほとんどない。販売者が騒いでいるだけで、実はそれほどの人気でもない??
秋保のさいちのおはぎのほうだが、やはり、見かけも味も紅屋のおはぎとよく似ているようだ。
だから、さいちのおはぎを良く評価しない人は、「おはぎは甘いもの」あるいは「甘い=おいしい」と考えている人なのかもしれない。
僕も「おはぎは甘いもの」派だけど、「好みに合わない=まずい」とは思わない。好みは人それぞれなのだから。
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2018.10バスダイヤ改正

2018-09-20 00:36:32 | 秋田のいろいろ
今年も10月1日に、秋田市内の秋田中央交通のバスダイヤが実施される。※昨2017年
同社公式ホームページで内容が公開されたので、分析してみる。
※取り急ぎのアップです。(毎度のことながら)誤記等は判明次第、修正するつもりです。
※以下、見間違いや勘違いがあるかもしれません。ここでは取り上げない軽微な時刻移動がある箇所もあります。ほぼ全路線で何らかの変更があるので、利用の際は、各自公式な情報で確認してください
※以下、路線・系統について、公式サイトとは異なる区分や表記をするもの、秋田駅西口と東口を略して「駅」などと表記することもあります。

大まかにまとめると、廃止(と一部はその代替の路線新設)路線はあるが、運行本数と利用者数を考慮すれば、廃止の影響を受ける人は、多くはないはず。
一方、主要路線では、これまでも少しずつ行われていた減便が、今回もある程度の規模で行われる。通勤通学時間後の朝遅くや夜遅くに2本運行されていたものが1本になったり、最終便の時刻が繰り上がったりするものが多い。これは飲み会帰りに乗り遅れるような事態を招くので、要確認。
利用者の減少のほか、乗務員や営業所社員の確保と労働時間改善の目的もあるのかもしれないが、やむを得ないとするべきか。
あと、各方面と西口を経て大川反車庫を結ぶ路線では、県庁経由と長崎屋経由を入れ替えるダイヤが散見される。結果として、長崎屋経由が微増になる感じ。【2019年3月26日訂正】微増というよりは、現状維持もしくは微減か?
長崎屋経由は、昔ほど本数が多くなくなっている。以前は時刻表を見なくても少し待てば来る感じだったのが、時刻表を確認しないと乗れない程度に減っていたのが、多少は改善されそう

それと、資料の新屋高校線と商業高校線では、時刻表に「校」印が付く「学校休校日運休」の便があった。市営バス時代はそういうのが多かったけど、今現在はあったんだっけ? ホームページの時刻検索では区別されていないけど… 復活したのか?【21日補足】コメント欄の通り、現在も「校」ダイヤが設定されているとのこと。


では、廃止・新設路線から。
※築地・愛宕下橋経由雄和線の廃止も決まっているが、廃止時期は2019年3月。

●系統廃止 西口発着桜ガ丘線(明田経由・築地経由)
秋田駅東側の新興住宅地である桜ガ丘(現在の終点は大平台三丁目)へは、秋田駅東口にバス乗り場ができる以前は、西口からバスが出ていた。その後、東口発着にシフトしたが、ほそぼそと西口発着便が残っていた。
西口発は2系統あり、西口-明田地下道-東通仲町-(以降東口発と同じ)で中型車で運行される「明田(みょうでん)経由」と西口-築地-才八橋-一つ森公園入口-(以降東口発/西口発明田経由と同じ)の小型車で運行される「築地経由」。築地経由だけは大平台三丁目でなく、道を分かれた梨平というところが終点。
(再掲)市営バス時代の明田経由桜ガ丘線
現在は平日のみの運行。明田経由は西口発13・16・17・19・20時台の5本、大平台三丁目発は6・14・16・18時台の4本。築地経由は西口発7時26分の1本だけ、梨平発7時10分、17時50分の2本。

築地から南中の角を曲がって、線路2本と太平川を渡って一つ森公園入口方面の小型車区間は、かつてはノースアジア大学線もあったが廃止されていたが、今改正でこの区間はバスが通らなくなる。そして、秋田市内で(道幅等の制限による)小型車限定の路線もなくなる。
また、南中前の築地北丁・下丁でも、残るのは楢山大回り線片方向1本と雄和線のわずかな本数。来春の雄和線の廃止代替がどうなるかまだ分からないが、住宅地であり駅まで歩くにはちょっと遠いこの付近、これでいいのだろうか。

代替については後述。

●路線廃止 城東消防署経由駅東団地線
西口-明田地下道-東通仲町-城東消防署前-駅東団地。
2011年に東営業所が廃止され、城東消防署経由東営業所線を短縮する形で誕生。車種は幅広く、上記築地経由桜ガ丘線の小型車が間合いで走るダイヤもあったし、一時期は大型車が入ることもあった。
かつてはそれなりの本数があったが、現在は朝~夕方にかけて毎日片道4~5本ずつ。

明田地下道をくぐって駅(北)方向へ戻る経路であるため、歩こうと思えば歩ける範囲ではあり、乗客も多くはなかったが、沿線の住宅地の高齢者は重宝していた人もいたはず。


●路線新設 城東消防署経由桜ガ丘線
西口-明田地下道-東通仲町-城東消防署前-桜大橋-桜郵便局前-桜ガ丘-梨平
上記3系統の廃止代替を1つにまとめた新路線。かろうじて西口発着桜ガ丘方面が存続することになる。
平日のみ3往復で、西口発10・14・17時台、梨平発6・11・15時台。
【20日追記】これにより「桜大橋」停留所が新設されるが、2009年9月まで同名のバス停が存在しており、実質的な復活。ただ、以前は城東消防署経由大学病院線用だったので、下りの行き先は正反対になる。【2019年3月28日追記】2009年9月まで「明田・城東経由日赤病院線」というのも存在していたことが分かった。これも桜大橋を通っていた可能性があり、だとすれば桜ガ丘と同じ方向へ進んでいたことになる。

これまでの桜ガ丘線各系統は、横森地区で狭い道をくねくね走って横金線へ出ていたのに対し、新路線は明田地下道から横金線まで、一直線に抜けるという単純明快なルート。
西口~梨平は、築地経由が20分なのに対し、新経路は下り18分、上り16分に設定されている。
ちなみに、西口~大平台三丁目は18分、東口~大平台三丁目は17分。

3系統片道10本程度が廃止された代替は3本。東口発着桜ガ丘線側での増便措置もない(むしろ減便あり)。どうだろう。
まず、駅東団地線利用者にとっては、土日がなくなるし、城東消防署より北(駅東口)側では代替路線自体がない。上記の通り、高齢者は困らないだろうか。

大平台三丁目では、今は平日の始発が6時40分の西口行き。次発は7時15分東口行き。改正後は東口行きの時刻移動もあって、7時20分東口行きが始発になる。
また、土日は東口行き6時50分が7時00分に変更されるが、それでも平日より土日のほうが始発が早い。
梨平発6時50分を捕まえることもできるものの、朝の数十分は貴重。大平台・桜ガ丘から朝早く出かける人たちは、不便にならないだろうか。

【10月3日追記】運行開始後、14時台の便を1度見た限りでは、中型バスで運行されていた。
【2019年6月6日】その後、2019年6月の14時台の便は、小型バス・行き先表示は紙掲出で運行。小型車は同年4月まで雄和線で使われていたが、廃止されたこともあり、客が多くないこの系統に回ったのだろうか。
2022年10月改正では、終点が梨平から大平台三丁目に変更された。形式としてはこの系統を廃止し、同名路線を新設。】


●路線廃止 わだ線
大川反車庫発着・秋田駅西口・有楽町・牛島・イオンモール秋田経由。
わだ線は「和田」の「秋田」との誤読を避けるためにひらがな表記なのだろう。中央交通にしては気が利いている。旧河辺町の中心地である、秋田市河辺和田、JR奥羽本線和田駅まで。現在は平日の朝と昼の2往復。
昔も秋田駅から牛島経由和田方面のバス(和田を経て岩見三内方面まで行く「岩見三内線」)はあったが、2009年10月にいったん廃止。
その後、2011年7月に、イオンモール止まりの横山経由御所野線を延長する形で復活していた。(当初は平日4往復、土日祝日2往復)

西口から和田駅までは45分ほど、790円。市民の高齢者なら100円で乗れるが、JRなら10分強。牛島辺りから河辺へ行く人も少ないのは想像できる。
一方、同じ旧河辺町であっても、牛島・和田を通らない、大学病院経由岩見三内行きの太平線は、1~2時間に1本と安定した需要がある。

わだ線の代替としては、秋田市マイタウンバスが、イオンモール発着で対応ということか?


●系統廃止 四ツ小屋駅経由仁井田御所野線
個人的に、地理に明るくないし、バス路線をしょっちゅう変更しているように感じられて、苦手な方面。
大川反車庫発着・秋田駅西口・有楽町・牛島経由でイオンモール秋田へ行く路線には、牛島・仁井田より先複数の区間で、複数の経路がある。ニュータウン御野場や中央シルバーエリアへ寄るかどうかとか。
そのうち、ニュータウン御野場の後、奥羽本線四ツ小屋駅前へ立ち寄る系統が廃止。平日土日とも、朝から午後にかけて片道3~4本ずつ運行。
なお、廃止予定の愛宕下橋経由雄和線も、四ツ小屋駅を通る。


●系統廃止 追分秋田厚生医療センター線(天王グリーンランド-医療センター)
追分線は、秋田駅西口から新国道・土崎・飯島・追分を経て、天王グリーンランド(または県立大学)へ行く。
その系統の1つに、秋田駅も新国道も通らない、秋田厚生医療センター(旧・組合病院)-秋田高専前-飯島-天王グリーンランドの系統があった。
平日のみ、天王発7時17分、病院発11時10分と13時03分。全便が廃止。

時間的に、飯島以遠から組合病院への通院と帰宅用だろう。今後は、飯田街道か土崎駅での乗り換えが必要になってしまう。


●運行区間短縮 新屋日赤線→新屋御所野線
秋田駅には来ない路線。厳密には廃止と新設のようだが、要は短縮。平日朝7時30分新屋発1本だけなのは変わらず。
西部市民サービスセンター→南大橋→御野場→御所野学院→日赤病院だったのが、御所野学院からイオンモールに回って終点になる。(現在はイオンモールには入っていないようだ)

元々は秋田駅東口まで行っていて、双方向あったのが、日赤までに短縮、日赤発新屋行き方向の廃止(2014年)、そして再度短縮。どのくらい利用者がいるのか知らないけれど。
※翌2019年9月で、路線自体が廃止されることになった。


●片方向廃止 商業高校発 土崎商業高校線
飯島北-土崎-新国道-山王二丁目-県庁市役所前-商業高校。
秋田駅には来ない路線だが、新国道~飯島は秋田駅発と同じルート。
平日に飯島北7時27分発、商業17時15分発なのが、商業発を廃止、朝の飯島発のみに。

商業高校の生徒だけでなく官庁街の通勤(帰宅)需要もありそうだけど、寺内経由土崎線もあるし、新国道経由なら山王二丁目から乗ったほうが、本数が多く運賃も安いから、あえてこれに乗る人も少ないのかも。
【2022年10月の改正で、飯島北発もなくなり、系統廃止となった。】


●系統新設 土崎駅行き新港線
秋田駅には行かず、新屋-茨島-山王十字路-新国道-土崎-飯島北と秋田市を縦断する新港(しんこう)線。※今回の資料では新屋発飯島行きを「上り」にしている。
新屋高校(基本系統の延長版)や秋田南高校(新屋に行かず茨島で分岐)発着の系統もあったが、いずれも北側は飯島まで行っていた。
今回、新たに新屋(西部市民サービスセンター)発土崎駅行きの系統が新設される。といっても、これまで飯島北行きだった1本が替わるものなので、実質的には区間短縮。

新屋から飯島まで乗り通す人なんてまずいないだろうし、“新”屋と土崎“港”を結ぶのが由来の新港線だから、名前にふさわしいかな。
ちなみに、市営バス時代には、新屋発港入口(土崎駅より手前)行きという系統が設定されていたことがあった。

今回新港線では、減便もある。
現在は平日のみ。飯島発が朝7時前後に南高行きと新屋高校行き各1本、17時15分発新屋行き1本。新屋発は7時15分、16時00分(新屋高校始発)、17時20分。南高校始発は廃止済み。
改正後は、飯島発17時台が廃止され、朝のみに。新屋発の朝が土崎駅止まりになる。


●経路変更 三吉神社入口~石動神社前/松崎(谷内佐渡・大学病院付近)
以前からコメント欄などでやり取りがあったように、新しい道ができて20年以上経つのに、少し遠回りに旧道を通り続けていた大学病院付近の区間が、やっとバイパス経由になる。バス停位置・名称も変更。
西口からは、赤沼線、太平線、松崎団地線、下北手線のほか、飯島と東口を結ぶ土崎東口線が該当。手形山経由大学病院線は無関係。
詳細は後日(とりあえずは公式サイトで)として、当該区間で乗降する人以外には悪影響はなく、時間短縮と遅延改善につながりそう。
ダイヤ上、西口~大学病院は、現在12分かかっているのが10分になる。
実際には、現在は右折と左折を1回ずつして、その待ち時間もあって遅れることが多い。変更後は1回曲がればよくなり、信号待ちも少なくなってスムーズに運行できるはず。


●その他変更点
・新国道経由土崎線
平日は駅発18(土崎駅止まり)・21時台、(飯島でなく)土崎駅始発9時台・18時台×2本、土日は飯島北発17時45分と21時10分(上り最終)が減便。
下り最終便は、平日は時刻移動があって、駅22時20発が22時00分発に。土日は20時20分に。

・県庁・寺内経由土崎線
平日は朝2往復、夜の1往復減便(うち夜の駅発は20時05分で最終。土崎駅止まり)。
土日は最終の1往復(土崎駅止まり/始発)が減。

・新国道経由セリオン線 土日18時台の最終1往復が減。駅発15時50分、セリオン発17時00分発が最終に。

・通町・寺内経由将軍野線 平日の駅発17~18時台のうち2本、市民生協入口発の朝2本、夜2本が減。

・県庁・寺内経由将軍野線(サンパーク・秋田厚生医療センター方面)
平日の駅発8時15分、医療センター7時35分、20時30分(最終・新国道経由)が減。
これにより、寺内県庁経由ではない、例外的な新国道経由なのは医療センター7時10分発の1本だけ。

・神田・旭野団地線
土日の駅発16時10分、医療センター発19時46発(最終)が減便。

下りの平日始発とその次、土日の始発が、旧道(神田)経由から天徳寺バイパス経由に変更。

昨年の改正で、ほぼ全便が延長されて秋田厚生医療センター行き/発になっていたのが、朝夕を中心に平日5往復・土日4往復が外旭川市営住宅行き/発に短縮(元に戻る)。
利用実態からすれば、妥当だと思う。
お盆に医療センターまで乗ったが、最初はほぼ全席埋まる状態、ほかの全員が旭野団地までに降りてしまい、市営住宅~医療センターは貸し切りだった。せめて、途中に停留所を設ければ、利用者は増えそうだけど。

・土崎駅-秋田厚生医療センター線(神田線の系統扱いだが、神田は通らない)
平日医療センター7時05分発(始発)、土日土崎駅17時30分発(最終)が減便。
いずれも9時00分が始発、13時55分が最終になる。

・松崎団地線(車庫-西口-谷内佐渡・大学病院-松崎団地)
平日 朝と夕の各1往復減便。下り始発は7時台から9時台に。
長崎屋経由と県庁経由の入れ替えあり。

・下北手線(車庫-西口-谷内佐渡-宝川上丁)
平日 下り8時台(始発)・15時台、上り16時台が減便。下り始発は昼、1日2本に。上りは4本。
上下1往復あった長崎屋経由が県庁経由になり、平日は全便が県庁経由に。一方、土日は上下各2本とも長崎屋経由のまま。

・赤沼線(車庫-西口-谷内佐渡・大学病院-東口)
平日 東口行き7本、西口行き4本減。県庁経由と長崎屋経由への入れ替えがあり、全体では長崎屋経由が多くなる。
土日 東口行き、西口行きとも2本ずつ減。県庁経由から長崎屋経由への変更2本。

・手形山団地線(秋田大学前経由大学病院行き) 平日 下り6本、上り7本、土日 下り6本、上り5本減。

・秋田温泉線(からみでん経由蓬田上丁行き) 平日、土日とも1往復減。

・仁別線(からみでん・秋田温泉・蓬田経由)
平日 下り2本、土日1往復減。
平日下り最終は西口発19時00分から18時05分に。

・広面御所野線(東口-日赤病院-御所野)
平日 8~9時台・夕方を中心に下り7本、上り6本減。昼前に1往復増。=差し引き下り6本、上り5本減。

・東口桜ガ丘線
平日 朝~昼中心に下り3本、上り4本減。
土日 上り大平台三丁目7時20分発減。

・柳原(イオン秋田中央店前・南高校前)経由御野場団地線
平日 9・11時台の2往復減。1日4往復に。

・牛島経由御野場団地線
平日 朝と夜に下り4本、上り3本減。
平日・土日とも車庫行きの県庁経由/長崎屋経由入れ替えあり。

・牛島経由仁井田御所野線 車庫行きの県庁経由/長崎屋経由入れ替えあり

・牛島経由二ツ屋線(平日のみ) 2往復減。1日5往復+朝の県庁車庫直通に。

・牛島経由大住・みなみ野団地線(牛島西四丁目行き) 平日 3往復減。

・新屋線
平日 始発の新屋高校行きが新屋(西部市民サービスセンター)止まりに短縮。下りの新屋高校行きは2本に。
下り駅発20時20分、22時00分(最終)、上り新屋発7時25分、20時10分減。下り最終は21時20分に。

土日 下り駅発20時50分減。
駅15時35分発が大町経由から卸町経由に変更。

卸町経由下りの所要時間を5分増。駅→新屋は27分。上りは24分のまま。【22日補足】大町経由下りは28分、かつての旧経路の卸町経由経由下りは24分だった。それらと比べると、現経路で27分はだいぶ余裕がある気がする。

・県庁経由新屋西線
平日 下り駅発21時05分減。
土日 上り新屋発19時10分減。

・川尻割山線
平日 下り駅発20時05分、上り10時40分、19時40分(いずれも商業高校グラウンド前経由)減。
土日 上り最終駅発20時00分減。最終は19時45分に。

・県立プール線 平日 上り最終19時15分減。最終は18時00分に。

・山王(県庁経由)商業高校線 平日 商業発16時00分、18時10分減。


ざっとこんなところ。
昨年謎の増発が行われ、それでもほとんど乗客はいない泉・八橋環状線は、1本が5分ずれるだけで変化なし。【21日補足】この5分の移動は、11時20分に同じ乗り場から泉回り環状線と神田線が同時に発車していたのを解消するもの。環状線が25分に移動。
一方で、トータルで見ると相当の本数が削減されている。多くの路線で1時間に1本が普通になり、比較的本数が多かった手形山団地線なども毎時2本が標準に。
繰り返しになり、記事中ではあまり触れなかったが、減便や時刻移動による最終便の繰り上げ(数十分程度)も目立つ。
今後、さらに減便されたら、どうなるのかとバス利用者としては不安なところ。とりあえずは確認の上、ご利用を。

羽後交通でもダイヤ改正が実施される
翌2019年10月の改正
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新設押ボタンとフードレス

2018-09-19 00:25:28 | 秋田のいろいろ
信号機の話。昨2017年から「低コスト」な信号機が登場したことは前にも取り上げた
低コストの車両用信号機は、従来より点灯する部分とボディが少し小さくなって、見た目にインパクトがあった。秋田県警の場合は、従来通り縦向きで、以前から使っている着雪対策のカプセルを装着するなど、全国的には独特な設置方法のようだ。一部では、まっ平らでフード(庇=ひさし)がないのに、横方向などからの誤認を防ぐ視野角制限機能を持った「インナーフード」信号機も設置されていた。
一方、歩行者信号機は、大きさは従来の薄型LEDタイプと同じ。青森県などではフードなしで設置されていたが、秋田県では短いフード付きで設置していたので、従来と変わりなかった。以上が昨年までの流れ。
※車両用信号機/歩行者用信号機のことを専門的には、それぞれ「車灯」/「歩灯」と呼びますが、分かりにくいので、ここではあまり使わないことにします。

最近、2018年度分の信号機設置(新設または更新)工事が始まっている。
秋田県警の信号機更新には、LED化、着雪対策など、その時々の重点目標みたいなのがあるようだ。今年度の目標は「歩行者用信号の充実」かもしれない。
具体的には、小さな交差点など、横断歩道はあるものの歩行者用信号機が設置されていなかった(車両用で兼用)ところに、歩行者用を新設するもの。LED化、着雪対策はひと段落し、高齢者歩行者の交通事故防止が求められる中、歩行者用に力を入れようということか。
秋田市内では、寺内堂ノ沢【末尾のリンク先・2019年度の記事に画像あり】や外旭川病院前に新設。

ほかに、茨島交差点の南隣・ハローワーク秋田入り口の交差点では、北側にあった自転車横断帯を歩行者も横断できるようにされた。これは、バス停付近にある横断歩道橋を撤去する計画があるようなので、それを踏まえているのかもしれない。
単純な交換工事としては、電球式の中でも旧型が残っている川尻十字路周辺の道路改良工事に合わせての更新などがあるはず。

ここで取り上げるのは、牛島の国道13号と並行する、旧道。
西・楢山方向から来て羽越本線・羽州街道踏切を渡ると、左手に「北都銀行帳票センター」がある。かつて牛島支店だった建物。
東側から。右の白い建物が旧支店、奥が踏切、左方向が国道
旧支店前は城南中学校方向の道が分岐する丁字路。反対方向は、車は行き止まりだが、歩行者は国道の下をくぐって、市営住宅や羽後牛島駅方向へつながる。
城南中の生徒や買い物の人たちが旧道を横断するはずで、旧支店前・踏切寄りに横断歩道があった。そこに、
信号機が付いた!

南側から。左が踏切、奥が城南中方向
既存の横断歩道を活かした押しボタン式信号。車両用は旧国道側のみの設置で、城南中側から来る車用の信号機はない、(感応式などでない)スタンダードな押しボタン式。

単純な押しボタン式信号ではあるのだが、設置された信号機も、その設置方法も、なかなか珍しい。
仁井田側から踏切~楢山方向
現在は、警察庁の通達により、車両用信号機は1方向につき(設置条件を勘案した上で)1台の設置でいいことになっているが、仁井田から踏切へ向かう側は2台が設置された。正面の1台では足りないと判断したことになる。
実際の運転者の視点では、上の写真よりはやや右寄りになるものの、ここは狭い旧道でもとりわけ道幅が狭く、道路に若干角度があり、しかも道路標識も立っている。そればかりか、普通は信号機が設置されるべき位置に、青い道路案内標識(方面及び方向)がでーんと立ちはだかっている。
案内標識は道路管理者の秋田市が設置したもので、わりと新しいタイプ。そのわりには、牛島駅(正しくは羽後牛島)、秋田駅、楢山の3つだけを案内し、そもそもこの狭い道に必要なのかと感じる存在。
とはいっても、前からある案内標識に対して、信号機をつけるからどけろとは、県警も言えなかったのだろう。こんな設置方法になった。
いろいろと同居
本来は案内標識だけが設置されるべきその柱に、踏切ありの警戒標識(古い蒸気機関車版)、カーブミラー、「ここは海抜6メートル」の表示が付いていた。ここまでは秋田市の管轄。
そこへ今回、車両用信号機、「押ボタン式」表示板、押しボタン箱、ミラーで隠れているが歩行者用信号機も追加設置。太い柱の立派な案内標識だから問題はないだろうけど、ずいぶん“荷が重い”ことだろう。
そんなわけで、正面となる信号機は案内標識をジャマしないよう控えめに設置され、それを補うために、右側手前にもう1台設置したのだろう。

全国的には、このように案内標識に信号機を同居させる事例はちらほらあるようだ。しかし、秋田県警では、電力・電信の柱に対しても、あまり同居させたがらず、自前の信号柱を設置することが多いように感じているので、かなり珍しい設置方法ではないだろうか。
車両用は、横方向のアームではなく、信号機後方から上下にはさんで前へ突き出す設置方法。これは、カーブした交差点などでたまにある。
反対側の歩行者用信号機は、ちょうどいい位置にあった電力柱に設置。反対側の車両用は、新たに信号柱が立てられた。

そして、設置された信号機本体。当然、低コスト仕様。
蒸気機関車と低コスト信号機
今回は、車両用・歩行者用とも(車両用は確認し忘れたけどおそらく)、信号電材製の信号機。秋田県警では好むメーカーだが、昨年は設置例が少なかった。
車両用はフードがない。桜五差路のインナーフードタイプと見かけは同じだが、その機能はないようで、コイト電工のフラット形と同じ雰囲気(細部のデザインは異なる)。

歩行者用は、秋田にもついに登場。フードのない「フードレス歩灯」。
しかも、上下をパイプで挟むものではなく、上から吊り下げる設置方法。以前から街路灯と一体化した交差点では行われていた設置方法だが、なんでもない普通の場所では珍しい。
アームは角材のようで無骨というか安っぽく見えなくもない
上の写真で、信号機本体とアームの間に、大きめの金具があり、その中にバネが入っているのが見えるだろうか。
これは、トラックなどが信号機を引っかけた時、一時的に跳ね上げ、バネの力で元の位置に復元するという、破損防止(軽減)のしかけ。信号電材の得意分野のようだ。

ここ以外の今回設置された歩行者用信号機も、同じタイプ、同じ設置方法で、これがこれからの秋田県警の標準なんだろう(過去の例からして、数年で方針転換する可能性あり)。
寺内堂ノ沢などでは、既存の別方向の歩行者用信号機をいったん取り外して、増設される新しい信号機の吊り下げアームにまとめて再設置(つまり1本の新しいアームから違う向きの歩行者用信号機が2台ぶら下がっている)という方法も取られた。高知など県によっては前からやっていた方法だが、秋田ではこれまでなかった。まとめたほうが安上がりそうで、いいのでは。

正面から(寺内堂ノ沢のもの。背後に付け替えた既存の信号機がある)
LED式の歩行者信号機は、点灯部分のLEDの粒が見えるタイプと、粒が見えず人の形の部分が全部光るタイプがあった。都道府県によって方針があるようだが、これまで秋田県や青森県では、粒が見えないタイプが圧倒的多数だった。
しかし、低コストタイプでは、粒が見えるタイプが基本になったようだ。

写真のように正面からは問題なく見えるが、側面方向からだと、従来より見えにくくなったような気もする。誤認を防ぐためにインナーフード的な仕組みが内蔵されているのだろうか。

左が低コスト・右は低コスト化前の薄型(コイト電工製?【10月4日訂正】日本信号製)
↑上の写真は、ハローワーク入口。今回、音響式も追加され、スピーカーが新設。
薄型の短いフードの歩行者用を見た時は驚いたものだが、フードがないのを見ると改めて驚くというか不思議な物体に見える。短くてもフードがあるのとないのとでは、印象が違う。

(再掲)2017年設置の弘前の低コスト歩行者用
↑青森県で昨年度設置された低コスト歩行者用信号機は、京三製作所名義だが、信号電材で製造されたOEM製品。2017年11月製造。
青森のものは、赤と青の点灯部分の左右と上に、フードを取り付けるネジ穴があった。必要に応じて取り付けられるようにということなのか、製造工程上の都合【19日補足・ボディの構造やデザインは、低コスト化前の信号電材製品と(おそらく)まったく同一なので、以前の型を流用していると思われる】なのか。
一方、秋田のものは2018年6月製で、デザインは同じだがネジ穴がない。そんなわけで、前面がかなりスッキリした。点灯部分がやや盛り上がっている【19日補足・フード付きの従来の同社製品も同じくらいだっけ? フードがなくなったことで盛り上がりが目立つのかも】のは、デザイン的なアクセントなのかもしれないし、着雪対策なのかも。
これからの標準タイプ?
【19日追記】ネジ穴がなくなったことにより、車両用に続いて歩行者用信号機も、フードと訣別した。

最後に、踏切方向から来た時の視点。
左が城南中方向
こちら方向は原則に従い、車両用が1台。
踏切の先に信号機がある場合、青信号につられて踏切に進入してしまわないよう、誤認防止措置が取られることがある。
入札の資料によれば、ここも青灯にだけ、インナーフードにする指示がされていたはず。しかし、実際には、踏切の手前側からでも青点灯が認識できてしまう(少なくとも歩行者の視点では)。インナーフードが取りやめになったのか、調整不具合なのか。

現地へ行ってみたところ、稼働直後ということもあるのだろうが、歩行者も運転者も、新しい押しボタン信号にちょっと戸惑っている人がいるように感じた。
この場所は、狭い旧道の中でも特に狭いし、合流する道もある。そこに信号機ができて、とてもごちゃごちゃしてしまった印象。
左手前の薄い板が信号機なのです
しかも車両用信号機は方向によっては小さいのが1台、歩行者用も薄っぺらで、信号の存在に気づかない人もいるかもしれない(仁井田側からの車両用信号機は2台あって、見落としはないと思う)。それに、案内標識の太い柱に押しボタンが設置された側では、ボタンの反対方向から歩いて来ると、太い柱に隠れてボタンの存在にまったく気づかない可能性がある。
歩行者向けの「押しボタンはこの裏側にあります」という表示とか、車両用信号機に目立たせるためのシマシマの背面板(いわゆるゼブラ板)を追加するとか、できることがあるような気がする。

2019年度の歩行者用信号機について
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萩原牛乳 秋田進出?

2018-09-17 01:01:47 | 津軽のいろいろ
9月6日、最大震度7の北海道胆振東部地震が発生。震源地周辺で大きな被害が出た。
間接的には、大規模な停電が発生したことによる被害と、旅行のキャンセルといった風評被害が、全道的に出ている。

東北地方では被害はなかったが、ちょっとした影響が出ている。北海道で作られる製品、特に加工食品が入ってこなくなった。
北海道を地盤とするヤマザキ系列の「日糧製パン」がある。
秋田でもある程度の同社製品が流通しているが、青森には同社営業所もあって、より多種にサンドイッチなんかも売られている。地震直後に弘前へ行っていたが、「今後の入荷の見こみは立っていない」旨の張り紙を出すスーパーもあった。

北海道といえば乳製品。
電気を使う搾乳ができずに牛のストレスになる、搾乳はできたとしても工場が停止していて廃棄せざるを得ないという、二重の被害。
現在は回復しつつあるようだが、秋田のスーパーでは、いつも売っている乳製品が入荷していないものもまだある。例えばイオンのプライベートブランド「トップバリュ」の大容量ヨーグルト各種は、たしか札幌のサツラクで製造していて、16日時点でも未入荷。

14日、秋田市内のマックスバリュ東北の牛乳売り場へ行った。
いつもなら、サツラクまたは森永乳業の1リットルの(種類別)成分調整牛乳が並んでいる場所に、見慣れぬ牛乳、いや見たことはあるけれど秋田では初めて見る牛乳が並んでいた。
青森県産 萩原牛乳(種類別・牛乳)
弘前市に本社があり、青森県最大手の乳業メーカー「萩原乳業」の牛乳である。※過去の記事

萩原乳業の製品は、青森県内のほかは秋田県北部にしか流通しないとか。秋田市ではスーパードラッグメガでは、もしかしたら売っているかもしれないけれど。
今回は、普段、成分調整牛乳がある場所で、(種類別)牛乳である萩原牛乳が売られていたことを考えれば、地震によって成分調整牛乳が入荷できなくなり、代わりに急きょ手配した可能性がある。マックスバリュ東北は青森県も営業エリアだから、そのコネクションで。
ただし、他のスーパーでは、サツラクの成分調整牛乳があったし、マックスバリュでは森永の成分調整牛乳も少し置かれていた(どちらも賞味期限が長いので、被災前の製造かも?)。
※東日本大震災の時は、群馬県の牛乳が秋田で売られたが、その後はまた見なくなった。

秋田で萩原牛乳を買えるとは思わなかったから、うれしくて購入。14日は税込み213円と、いつも160円前後の成分調整牛乳よりは高い。ちなみに青森のイトーヨーカドーでは200円程度。
「県産はぎわら牛乳」
レシートには「県産はぎわら牛乳」と表示。
正確には「青森県産 萩原牛乳」。マックスバリュ東北では、POSデータは店舗間で共通のようだ。普段は青森県内の店舗でしか使わないから「県産」で済ませているだろう。「萩原」は「おぎわら」と誤読されないよう、ひらがな書きにしたのか。

萩原牛乳は、秋田市内の複数のマックスバリュで発売され、15日以降は178円とか、16日の泉店では、成分調整牛乳と同額の159円で発売されていた。※泉店は成分調整牛乳が他店より安い。
16日に売られていたのは、賞味期限が19日だったから、もしかしたら、もう入荷は停止していて、在庫処分的に値下げしているのかもしれない。

いつも成分調整牛乳を飲んでいるせいもあるけれど、さすが萩原牛乳。おいしい。
栄養成分表示

(再掲)2015年の200ml入りの表示
栄養成分表示の値が、2015年の200mlパックのものと少し違っていた。無脂乳固形分、乳脂肪分は同じ。
2015年は「製造者調べ」、今回のは「製造者による推定値」となっていて、その違い?

パックの広告欄
「青森県産生乳100%あおい森のヨーグルト」の宣伝。先日弘前に行ったときには、400グラム180円くらいで売られていた。東北町産の生乳のみを使っているそうだ。
これも秋田で売ってくれればいいのに…
上でキャラクターのミルキングさんは「牛乳の地産地消を推進し」とおっしゃっているけれど、もうちょっと拡大して“地産隣消”もいいかもしれませんよ。


地震と関係あるのかは不明だが、マックスバリュの冷蔵コーナーでは、
 工藤パンの「チョコバナナクレープ」
イチゴのクレープと2種類、170円。
青森でも見たことがないもの。
一部筋っぽい(?)バナナが入っていたけど手頃で食べ応えがあっておいしい。たけやのバナナボートもいいけれど、こういう隣県のものを日頃から食べられたらおもしろい。


【2018年9月28日追記】この後、9月20日頃までにはおおむね以前の供給体制に復帰(トップバリュのヨーグルトが、いちばん時間がかかった)。萩原牛乳を見ることはなくなってしまった。
コメント (7)
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おかげさまで10年

2018-09-16 00:05:54 | その他もろもろ
当ブログは、9月12日で開設からちょうど10年を迎えた(16日だと思いこんでいました…)。【18日追記】リーマンショックが2008年9月15日なので、その直前だった。
個人的なことで何年とか何回の記念は、あまりこだわらないのですが、さすがに10周年ということで記事を立てさせてもらいます。
gooブログ編集画面には開設からの日数が表示される
一眼レフの写真を紹介したくて始めたつもりが、それに限らずいろいろ取り上げるようになり、最近はスマートフォンで撮影した写真も多く使うようになってしまった。
苦しまぎれに考えたブログのタイトル「広く浅く」。「浅く」はともかく「広く」としたことはそれを守っていると思うし、そのおかげで、飽きずネタ切れせず続けることができ、多くの方に見ていただけていると思う。

自分自身の記録が第一ではあるが、公開している以上、見てもらうこと、後に残ることもとても意識している。
報道されないこと、多くの人は意識しないことを取り上げ、あるいは報道や意識されることでも、それとは少し違った視点も提供し、(非公式ながらあいまいな記憶よりは正確な)記録としてネット上に残したい。
でも、いいことばかり書くつもりはないし、かといって悪いことばかり書きたくもない。事実を見たまま感じたままに書いているつもり。中には、見ていい気持ちでない方もいるだろう。ご迷惑で申し訳ないけれど、こういう意見もあることは知っていただきたい。


これまでにアップした記事の本数は、実に2420本(のはず。この記事と「お願い」の記事は除く)。
特に初期の記事など、今は恥ずかしくて読み返したくないものもあるけれど、一度アップした記事をそっくり削除したり、文章を大幅に削除・書き換えしたものはない(部分的な削除・訂正は、以前の文章を残すようにしています。初歩的な誤字脱字はこっそり直すことがありますが)。(手前味噌ですが)内容にそれなりの責任を持っているとともに、おおらかにご覧いただいている皆様のおかげ。

定期的にご覧いただいている方々もたくさんいらっしゃるけれど、検索やSNSなどでのリンクで、個別の記事に訪問いただくことも多い。それが、記事ごとのアクセス数、つまり人気。
「これはたくさんアクセスがあるに違いない」と期待してアップした記事がそれほどでもなかったり、軽い気持ちで流すように書いた記事の受けが良かったり、何かのきっかけで過去の記事にアクセスが集中したり、コンスタントに人気の記事があったり、人の興味なのか検索エンジンの特性なのか、興味深い。

東北観光博のサイトの誤訳騒動、東北六魂祭の心霊写真疑惑などはものすごいアクセスがあった。
金足農業高校甲子園準優勝時は、過去のパンケーキの記事のアクセスがかなり増えるなど、便乗というか思いもしなかったことでアクセスが増えることもある。
JR東日本の検測車「East i」、特急「しらゆき」乗車記、渦潮旅行記、トップバリュのアイスクリームの記事などは、安定した人気。
【18日追記】ブログランキングやリンク集に登録するのは面倒でやっていない。でも、やっぱりアクセスが増えるのはうれしいものです。


ご覧いただく皆様、コメントをいただく皆様には、感謝の限り。
コメントのやり取りや、たまにいただく要望に対しては、必ずしも満足できるものではないのは心苦しいけれど、お許しいただければ幸いです。
ご要望があったり、あるいは自分で「続きはまた」と書いてしまったり、構想はあるのに、なかなか実現できない記事も少なくないのも、ごめんなさい。
その時取り上げたいもの、書きたいものを、気分でアップさせてもらいます。
【18日追記】ほかにも感謝するべき方々がいらした。直接・間接にネタというか情報を提供していただく皆様。詳しい方々のツイッターなどを勝手に参考にさせていただくこともあるし、当事者に近い立場の方から直接情報をいただくこともあった。情報をより確実なものにするためには心強い存在です。


この10年、いろいろあったけれど、世の中も自分も、さほど変わっていないかなという実感。
10年前よりブログは衰退し、SNSが隆盛になった。
僕は、SNSにはどうしてもなじめない。特に、過去の記事がどんどん下に埋もれて、検索もしにくいのは、せっかく書いたのがもったいないと思う。年月やカテゴリーを絞ったり、検索エンジンで容易に検索できたりするのは、ブログならではの特長。
この後はどうなるのか分からないけれど、ブログは続けられる限り続けます。

忘れてはいけないのは、無料でブログサービスを提供いただいている、エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社への感謝。一銭も払ってないけれど、僕がNTTグループでいちばん使っているサービスがgooブログになった。
勝手なお願いだけど、今後もずっと続けてほしい。画像の容量は3GB中1.761GB使用(18516枚だそうです)。あと10年は使える?

今後ともよろしくお願い申し上げます。
コメント (8)
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イノベーション自販機

2018-09-14 00:12:20 | 秋田のいろいろ
この1週間ほど、秋田駅周辺に行っていなかった。
その間に、自由通路に面したアレが…
新しくなった!

JR東日本ウォータービジネスの「acure(アキュア)」ブランドの飲料自動販売機が、新しい機種に替わっていた。

今まであったのは、47インチの液晶ディスプレイがタッチパネルになっており、商品見本下のボタンでなく画像をタッチして選ぶ方式。前に立った人の性別年齢を判断して商品を勧めてくれたり、気象情報を表示したりする機能もあった。
「次世代自販機」と呼ばれるもので、秋田県内では秋田駅の1台だけ。
(再掲)更新前の自販機
設置されたのは2012年春で、最初は自由通路の向かい側にあった。秋田駅リニューアルの一環で移設されたが、いずれにしても自由通路に面した唯一の飲料自販機だけに、単純に飲み物がほしい人から目新しい自販機を使ってみたい子どもまで、広く使われていた。
6年も経ったから、更新されてもおかしくはない。


新しいものは黒いボディで、やはり液晶画面。
「イノベーション自販機」と称する最新型である。
次世代自販機のさらに次世代ということらしく、首都圏の駅では設置が進んでいると聞いていた。公式サイトでは、今のところ、秋田など首都圏以外には設置されていないことになっている。

イノベーション自販機には2タイプあるようで、1つは画面が正方形に近く大きく、硬貨が使えないもの。
秋田駅に設置されたのは、硬貨が使え、画面が少し小さい縦長のタイプ。前機種と比べて、画面は少し小さいようだ。横幅も狭くなってすき間ができて、左側を箱(?)で塞いでいる。ここに空き缶入れを置く場合もあるけど、場所柄無関係のゴミを多く入れられそうで、置かないのかな?

前機種や硬貨が使えないイノベーション自販機では、Suicaなど電子マネーをタッチする部分が、本体と一体化して地面に対して90度だったので、場所が分かりづらかったり、角度的にタッチしづらかった。
秋田駅の新機種は、一般型自販機と同じように、タッチ部分に角度が付いていて、この点は改善されたと言える。
硬貨投入口や「販売中」の表示部分は、昔ながらの自販機と同じもので、ある意味場違い。


イノベーション自販機には、斬新な新機能がある。
スマホのアプリ「acure pass(アキュアパス)」との連携で、
・あらかじめ購入商品を選んで決済し、自販機ではかざして「受け取るだけ」
・その機能を応用して、他人に商品をプレゼント
・商品の定期購入や月単位でまとめた後払い
といったことができるそうだ。これがイノベーション(技術革新)ということなんでしょう。


今後は、地方駅でも、次世代自販機からイノベーション自販機への更新が進むのだろう。
次世代自販機は、首都圏以外ではどこも各県1~2台が標準なので、それを増やすのかと思ったけど、それよりも更新ということか。

スマホアプリとは別に、ネットで電子マネーを登録すれば、acure自販機(通常型も含めて)での購入やアンケート回答でポイントが貯まる会員サービスがある。
それが30ポイント貯まると、月替りで特定の商品を無料で1本もらうことができた。その受け取りは次世代自販機でしかできず、イノベーション自販機でもできない。
じゃあ、今後はどうなるのかと思ったら、30ポイントで月替り商品無料は、10月分で終了になる。
一方、アプリでは、30ポイントでイノベーション自販機の好きな商品どれでも1本をもらえるそうで、それが代替になるのだろう。

ということで、スマホアプリへの誘導が、イノベーション自販機への置き換えの大きな目的のようだ。


ところで、秋田駅の前の次世代自販機には、不満があった。
それは、商品のラインナップが、やや偏っていて、特に新商品がすぐには入らないこと。
秋田駅でも、他の場所にある通常型自販機(アルス改札口横やその階段下など)のほうが、先に新商品が入って、選択肢も多かった。

では、新しいイノベーション自販機はというと…
なんか以前より、余計に品揃えが悪くなった
定番商品ばかり。水は1種類で小さいペットボトルのものがなく、コーヒーもカルピスもポンジュースも1種類ずつ。acureオリジナル商品でご自慢のリンゴやモモのジュース、前は2~3種類あったゼリー系なんかはない。
同じ商品が2コマ、3コマと重複していて、しかも「むぎ茶」のPETボトルなど、段をまたがって右と左に分かれてしまっている。物理的な押しボタンと商品格納場所が対応している従来型自販機ならやむを得ないけど、こういうディスプレイなら、商品の画像は1つにすることもできるだろうし、そのほうが分かりやすいのではないでしょうか。
(再掲)少し前だけど、先代自販機でもこんなにラインナップ豊富だったのに
日頃JRや駅を利用せず、たまに来てイノベーション自販機で買い物しようとする人は、駅内の他の自販機のことなど知らない。だからこそ、他社の自販機やコンビニでは買えない、acureオリジナル商品をたくさん入れ、知ってもらって買ってもらえればいいのに。イノベーションなどより、ラインナップ拡充のほうが必要だと思う。
定番商品への需要が高いのかもしれないけれど、これではつまらなすぎる。選ぶ楽しさを提供することも大切なのでは?
【14日追記】秋田駅自由通路の自販機は、普段あまり駅に来ない子どもなどには、「見慣れないラインナップから、好みの飲み物を探すこと」と「珍しいタッチパネルの自販機で購入すること」という2つの楽しみを提供していた。更新後の現状では、少なくとも前者の楽しみは奪われてしまった。なお、タッチパネルの自販機は、近年は駅以外の商業施設内などでちらほら見かけるようになってはいる。
首都圏では違うのでしょうけど、秋田のacureは商売が下手。
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続・ヨーカドーから和徳小への道

2018-09-13 00:06:18 | 津軽のいろいろ
最近の弘前。※前回の記事
1年前の状況を紹介していた、弘前駅前北地区土地区画整理事業の続き。

弘前駅前のイトーヨーカドー弘前店北西角の丁字路交差点を十字路にして、並木通りを北・市立和徳小学校方向に延長するように新しい道路と、それと交わる代官町と弘前プリンスホテル向かいを結ぶ東西方向の道路が造られていた。
1年前は、道路の形はできていたが、舗装は未完成だった。今年3月28日に開通したと聞いていた。

十字路化にともない、横断歩道・歩行者用信号機が増設されたイトーヨーカドー前の交差点。その音響式信号は、通りゃんせ/故郷の空のメロディのままだった。(音源はそのまま、スピーカーを増設しただけという形)
おそらくすべてピヨピヨ/カッコー化された秋田県と違って、メロディがまだ多い青森県でも、この近くのヒロロ前の交差点は、いつの間にかピヨピヨ/カッコーに代わっていた。
※雨の中、スマホで撮影した写真です。
イトーヨーカドーを背に北へ進む
まだ空き地も多いが、昨年よりは少し建物が増えたか?
車は並木通りなど周辺に比べれば多くはないが通行する(朝夕は知らないが、思ったよりは少ない)し、徒歩や自転車で通る人もわりといて、道に血が通ったのを感じる。

それにしても、帰ってから上の写真を見た時、一瞬、秋田駅周辺の新しい道路(脳研裏とか東口とか)を撮影したものかと錯覚してしまった。
歩道のタイル(形状と色合い)、照明、それに建物の感じが、とてもよく似ている。
画一化された個性のない街というよりは、住宅地に位置付けられるであろうエリアで、雪国仕様の歩道や建物となれば、似てしまうのは仕方ない。
強いて言えば、突き当りに見える、和徳小の校舎、振り返れば見えるイトーヨーカドーは、弘前の光景。それに、
弘南バスが通る!
営業運行のルートではない。回送のバスが、両方向とも1台ずつ通るのを見かけた。
なるほど。このエリア内にある和徳車庫と弘前バスターミナルの行き来には、ここを通ることもできる。
ただ、バスターミナルの乗降・待機位置の都合か、従来通り、プリンスホテル前~イトーヨーカドー北東の交差点のルートで回送することのほうが多いようだ。従来ルートは、道が狭いわりに交通量があるのと、交差点がX字状なことで、見ていて危なっかしい場面(一般車もバスも)もあるのだけど。

ヨーカドーからの道は和徳小手前で突き当たり、東西の新しい道と交わる丁字路がある。
信号機のない横断歩道が2本(南と東)あるが、車の通行量からしてこれで充分。【13日追記】でも、小学校・公園の近くであることや、夜間の明るさなどを踏まえると、どうかは分からない。
奥中央左の高い建物は弘前プラザホテル
突き当たりの先は、歩行者はさらに北進でき、和徳小向かいへつながる。この部分は「駅前北公園」を併設した「特殊街路(歩行者専用道路)」。
歩行者道路からイトーヨーカドー方向
駅前北公園もほぼできあがっているものの、まだ何かの工事中。
注意事項の看板
火を使うことはできないが、迷惑をかけなければ、バットなど用具を使ってもいいようだ。
それに、弘前市管理の公園では基本的に犬を連れて立ち入ることができないが、ここは可能。最近は規制が緩くなっていることもあるのだろうが、ここが公園緑地課でなく区画整理課の管轄であることも関係しているのかも。
看板の後方は、アスファルト舗装された広い空間。この公園には、スプリンクラーで融かすことができる雪置き場(雪捨て場)や、ねぷた小屋が設置されるそうなので、おそらくそのための場所。
ログハウス風の平屋も見えるが、特に表示はなく、中に入れそうにもない。防災用具置き場か?
和徳小寄りにはあずまやや芝生

戻って東西の道。
東のプリンスホテル方向を見る。東横インの向こう側が弘前駅
弘前プリンスホテルの向かい、新しい道路との角に、大きなドラッグストアができていた。
青森市の紅屋商事による「メガ弘前駅前店」。秋田市にも2店舗あるが、弘前市内には同社運営のスーパー(ベニーマート、カブセンター)のほうが多く、メガは2店舗目。
区画整理エリア内には、かつての小さいスーパードラッグアサヒはなくなったが、ツルハとメガの2つのドラッグストアができた。
昨日触れた、弘前でもこんなところにドラッグストアが…というのは、ここもそうだけど、もっと驚いた店があったので、後日。さらに別の弘前の新しいドラッグストア
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こんな所にドラッグストア

2018-09-12 00:11:39 | 秋田の季節・風景
秋田市中心市街地の日赤病院跡地を再開発した「エリアなかいち」。
なかいちから南東方向。左奥が仲小路・秋田駅方向
なかいちの向かいには、菓子店「くらた」の店舗だったビル。閉店後の一時期、通町・大町から移転したスポーツ用品店「竹半」が入っていたが、今年、アトリオンへ再移転して、再び空きビルになってしまっている。

上の写真の右方向は、小泉耳鼻科などがあって、中央通りに出るのだが、その並び、くらたのすぐ隣に赤い看板が見えている。「ツルハドラッグ」の看板。
開店準備中
「ツルハドラッグ秋田中通店」が、9月13日にオープンする。
店自体も、前の駐車場も、平均的なツルハのものより小さい。
壁面の表示によれば「薬・化粧品・日用品・食品・酒」。調剤はないのかな。

ツルハが建つ前は、時間貸しの平面駐車場だった。新店舗の前にも「D-parking 24h」という看板が立っているので、もしかしたら店舗の駐車場兼時間貸し駐車場なのかもしれない。
なお、新店舗のくらたと反対側・南隣も、別の時間貸し駐車場(三井のリパーク)で、こちらは存続。さらにその南隣が小泉耳鼻科。

左側がなかいち、奥が広小路・千秋公園
秋田市内では、ドラッグストアチェーンの競争も激しいようだが、現時点でいちばん幅を利かせているのがツルハ。この中通店でおそらく15店舗目。
最近の地方のドラッグストアは、幹線道路沿いだけでなく、幹線から外れた住宅地などにできることもあったが、こんな中心市街地にもできるとは驚いた。(マツモトキヨシは首都圏などの駅前に展開するのが多いから、それはまた別。)
秋田市中心市街地では、駅前のアルスにマツモトキヨシがあるくらいで、ほかにドラッグストアはない。
ただ、ドラッグストアは、ある程度の食料品や日用雑貨も取り扱うし、スーパーマーケットが少ないこの辺りでは、けっこう需要がありそう。ドラッグストアの本業である薬類も、これまで買える場所はあまりなかったかもしれない。高齢者やマンションに住む人など助かるかもしれない。
【13日追記】それと、最近は建物が解体されて何ができるのかと思えば、平面の駐車場(月ぎめ/時間貸し問わず)になってしまうことが多く、駐車場ばかり増えていた。あとはせいぜいマンション。果たしてこれでいいのかと思っていたけれど、このように店ができるのが、ほんとうの中心市街地の土地の有効活用だと思う。


ドラッグストアが広まって20年ほど。
マツモトキヨシは、秋田に2003年進出。ちなみに青森市も同年。山口もえのテレビCMは1996年。
北海道のツルハは、1995年に横手市(?)に出店したのが、東北1号店。
ほかに秋田市内では、スーパードラッグアサヒ、薬王堂、サンドラッグ、スーパードラッグメガなどがあり、今年7月にはハッピードラッグも泉に初進出。サンドラッグは東京のようだが、薬王堂は岩手、アサヒ・メガ・ハッピーはいずれも青森の企業。
個人的には、ドラッグストアにはどうもなじめない。「薬屋」の印象が強く、そこで食べ物を買う気になれないというか、実際に生鮮食品はあまりないし。あと、ポイントカードを作れば得なんだけど、作るほど利用しないし。【12日追記】それに、チェーンそれぞれの個性・特徴が、コンビニやスーパーに比べて分かりにくいとも感じる。
やっぱり、街中に小さなスーパーがあればいいのにと願ってしまう。

先日訪れた、弘前でも「ここにドラッグストアが!?」と驚いた店があった。いずれまた
翌2019年にもさらに秋田市街地に出店
コメント (4)
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駅・ポスト・塀@弘前

2018-09-11 00:09:43 | 津軽のいろいろ
青春18きっぷで弘前へ行ったので、話題いろいろ。

●弘前駅(サイネージ・窓口時間・AOMORI行き)
今年春、秋田駅では、中央改札口の上に、70インチディスプレイを7枚横に並べたデジタルサイネージが設置された。普段は、歓迎の動画や広告、遅延・運休時にはその情報を表示している。
弘前駅改札口
弘前駅でも、70インチよりは小さいもの3枚だが、デジタルサイネージと呼んで差し支えないものが設置されていた。しかも、上の写真の改札口外側だけでなく、改札口内側(改札を出る人が目にする方向)にも設置されていた。秋田駅は改札内にはない。

そこに、こんな情報が設置されていた。
面倒でスマホで撮ってしまいました
10月1日から、弘前駅みどりの窓口の営業時間が短縮されるという。
現在は5時30分から22時までなのが、6時から20時までになる。

弘前駅の始発列車は5時24分青森行き、最終は22時09分青森行き、22時35分大館行き。
みどりの窓口の外(近距離券売機の右)にある指定席券売機は、5時00分から23時00分まで稼働しており、告知がないから10月以降も変わらないのだろう。
夜行列車も廃止されたし、指定席券売機でおおむね用が足りるという、判断なのでしょう。
ちなみに、秋田駅のみどりの窓口は、現在の弘前駅と同じ、5時30分~22時00分。こちらはどうなるか?
【11月9日追記】その後秋田駅でも、11月1日から変更。窓口は5時30分~20時15分に大幅短縮。一方、指定席券売機の稼働時間は5時30分~22時00分までだったのが、23時00分までに拡大。券売機が窓口内にあるため、仕切りの設置が行われたようだ(弘前駅では、1台は窓口の外にある)。


弘前駅の改札口や通路・ホームの3色LED式発車標は、できないのかやらないのか、英字表示はなかった。
一大観光地の玄関口にしては、物足りないかもしれない。いつの間にか、こうなっていた。
「青森」行きだけ「AOMORI」も
「青森」行きの時だけ2段にして、下に「AOMORI」と併記されるようになった。秋田はじめ他の行き先は日本語のみ。
わざわざこうしたということは、日/英を切り替えて表示する機能がないということなのかな。
※コメントをいただいた通り、後に青森以外の行き先も併記されるようになった。この記事後半にて。


●ポスト取集回数
郵便局のポストの中身を回収する(取集)回数が、秋田市中央部では、今年春と夏の2度にわたって、削減された。
情報によれば、郵便物を盛岡の中継拠点的なところに集める流れに変更されたことが関係しているらしい。では、弘前では?

その前に、昔弘前に引っ越した当初、カルチャーショックの1つだったのが、当時の秋田市と比べて、取集回数が少ない(平日でも1日2~3回?)ことと、初回回収が朝6時台の早朝であったこと。
おそらく当時見たであろう、西弘前商店街南側の三栄商会前のポストの今は…
1日2回
平日と休日が同時刻、土曜だけが時刻が少し違う。いずれも1日2回で11時前後と16時前後。
回数はともかく、朝は以前より遅くなっていた。
富田郵便局前や品川町郵便局前のポストも、同じ回数と時間帯。弘前市街地では多くても1日2回のようだ。

ほかのポストは。
弘前市立病院前のポスト
何やら張り紙が。
「お知らせ」(これは別のポストのもの)
「2017年11月1日から、このポストの取集時間を次の通り変更させていただきます」
てっきり、今年の11月から変更になるのを、2か月前から告知しているのかと思ったら、昨年の11月だった。ポスト本体の表示欄の時刻は、修正済み。
掲示は複数のポストにあったので、撤去忘れではなく、張りっぱなしということになる。おかげで、変更前の状況を知ることができた。
以前はいずれも、毎日2回だったのが、1回に削減されていた。
市立病院前は、平日12時10分・16時30分/土日12時40分・16時50分だったのが、10時00分/9時30分に。(秋田では土曜は平日扱いと聞いたけど、弘前は日曜と同じ扱いなのか?)
その近くの、バスターミナルそばのセブン-イレブン・ローソンの交差点は、12時10分・16時20分/12時50分・17時00分だったのが、10時00分/9時30分に。
松森町(取上交差点)の種屋さんのポスト(上の写真)は、12時00分・15時20分/12時30分・16時40分だったのが、10時00分/9時30分になっていた。

変更前は、各ポストで10分程度の時刻がズレていたのに、変更後は全部10時00分/9時30分。
回収時刻表記が大雑把になったようだ。といって9時59分に回収されると、10時00分だと思ってギリギリに投函しに来た人は、丸1日後回しにされてしまう。実際には表示より遅く来るということでしょう。
ちなみに、今日、秋田市内でポストから回収している場面に遭遇したが、15分遅れだった。


●弘前大学の塀
地震発生時のブロック塀の危険性が、改めて取り沙汰されている。先日、秋田市内のその掲示を取り上げて、中でも、秋田大学の周知方法について疑問を呈していた。意図が伝わらなかったり、危なそうな塀なのになにもなかったり。

その時、頭をよぎったのが、弘前大学。弘大でも、文京町地区正面側は生け垣などになったが、それ以外にはブロック塀が散在する。
今は知らないけれど、少し昔の弘前大学(あるいは国立大学)は、もっともお役所仕事をする役所だと感じていた。だから、秋大のように掲示類がなかったり、あったとしても、
「コンクリートブロック塀に係る注意喚起について」「このことについて、疑義のある近隣住民は当職まで照会いただきたく…」みたいな奇妙なものではないかと、不安になった。
※20数年前、本文が「このことについて」で始まる学内掲示を読んだ時は、どういう意味なのか分からなかった。「標記(タイトル)の件について」という意味なのだそうで、役所では使われる(使われていた)言い回しだそうだけど、少なくともここ20年弱の地方自治体の文章では見たことはない。この点からも、国立大学のお役所ぶりが伺える。今も使っているのかね?

西弘前(弘前学院大前駅)方面から弘大文京町地区へ、徒歩や自転車で来る時は、農学生命科学部正面(昔からある建物。現・1号館)からまっすぐの道を通るのが近い。
細い道が入り組んでいて、学生向けアパートと古くからの一般住宅が混在しているが、外部の車はまず入ってこないので、歩きやすい。
通称・バカヤローカーブの最初のカーブの入口からもまっすぐであるが、そこは砂利道になっている。そういえば、バカヤローカーブに面した角に、昔は夏の間だけ営業する花火屋さんがあった(店名不明。通称「花火屋」)けど、今もやっているのだろうか。建物はそのままのようだけど。見てくればよかった…
左がグラウンド、右が学内圃場
住宅と農学生命科学部の建物の間には、右側は研究・実習用の農作物を育てる学内圃場があり、中でもこの付近は水田。夏はカエルの大合唱が聞こえ、少し離れたところからヤギの声が聞こえることもある。
左側は、手前・バカヤローカーブ方向からグラウンドが広がっている。
圃場、グラウンドと通路の間には、どちらもあまり高くはないがブロック塀があった。そこに…
田んぼ側
「地震による揺れを感じたら、ブロック塀などに近づかないようにしましょう。弘前大学」
なかなか適切な文章じゃない! 「ブロック塀などに」の「など」はどういう意味なんでしょう。たしかに、壁とか窓ガラスも危険ですが、ここでは関係ない。
グラウンド側も見ると、
水濡れ・ツルがからまっているけど
「地震による揺れを感じたら、ブロック塀に近づかないようにしましょう。弘前大学」
「など」なし、ふりがな入りバージョン!
グラウンド側の塀は、民家のある区画と向き合っており、近隣の子どもたちが前で遊ぶこともあったはず。だから、ふりがなを入れたのかな。
読む人の立場になった、かなり適切な掲示だ。こういうことも「地域と共生する大学」として大切だと思う。近隣の皆様には、学生の声、カエルの声、ヤギの声、土ぼこりなども我慢してもらっているのだろうし。

建物裏側・大通りを渡って反対側に入ったところにある、教育学部附属特別支援学校の栽培実習園の塀にも、これと同じ内容の掲示が出ていたので、大学本部の施設管理部門が設置した掲示だと考えられる。
また、弘南バスの車内には、「附属小学校で塀の工事を行うので、その間はバス停を移動する」旨の告知が出ていた。
弘前大学では、ブロック塀の対策はけっこう進んでいるようだ。

弘前の話題は続く
コメント (2)
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車内検札と補充券でSuica

2018-09-09 23:52:12 | 秋田のいろいろ
奥羽北線の上り普通列車に乗車。(頻度は別として)20年以上乗り親しんだ区間
2014年秋に乗った時には、とてもそっけない車内放送をする車掌に遭遇した。
休日で乗り慣れない客も多いのに、大館発車直後でも「ご乗車ありがとうございます。普通列車秋田行きです。次は下川沿に停まります」だけで、到着予定時刻はおろか途中駅名すら案内しなくて、情報が不足していると感じた。

今回は対照的に、的確・親切丁寧で、かつハキハキと放送する車掌さん(以前もお会いしたことはあった)。
ちょっと気になったのは、「この列車は『短い』2両編成です」と言っていたこと。
首都圏のJR東日本の駅ホームでの放送で、一般的な15両編成より短い10両編成などが来る時に、乗車位置を知らせるために「今度の熱海行きは短い10両で参ります」などと使われる言い回しに影響されているのだろう。
たしかに2両は短いけど、乗ってしまえばどうでもいいし、3両編成の一部2両化もされている中、客としては場合によっては「短すぎる」場合もあるのです…


この車掌さんは熱心で、車内検札もした。車内検札とは「お手持ちの乗車券を拝見いたします」ってやつ。今は車内“改”札と呼ぶほうが一般的らしい。
奥羽本線の普通列車(快速は除く)で、車内検札を受けたのは、この20年強でおそらく2~3度しかない。

現在は総じて、昔よりは車内検札を実施していないと思われる。
最近は、指定席は車掌の端末に予約状況が表示されるし、駅には自動改札機もあるし、昔より必要がなくなっている。
しかし、残念なことに、いつの時代も不正乗車をする者はおり、それが放任されて黙認同然なのは正しく乗車している客としては気分が良くない。
【10日大事な一文を忘れたので追記】ある程度の頻度で車内検札を行うことにより、不正乗車に対して一定の抑止効果があるので、正しく利用している客と車掌にとっては手間にはなるが、実施してほしいと思っている。無人駅での車掌がホームに降りて行う積極的な集札、もしくは無人駅に社員を派遣して行う臨時の集札についても同様。

何年か前に大館-秋田間でキセルを常習していた人が捕まってニュースになったが、その後も、別段車内検札が強化されたような印象はない。おそらく、曜日や時間帯で違ったり、時々は専用の人員を乗車させて行なったりしているとは思うが。

今回の車掌さんは、駅間が長い区間で、1両ごとに検札。その後、「○両目のお客さま、車内改札にご協力いただき、ありがとうございました」と車内放送を入れていた。
ちなみに、701系電車には、車両1両ごとに車内放送をON/OFFできる機能が備わっているが、それは使っていなかった。昔(1997年春まで)、一部車内で喫煙できた頃は「この車両は禁煙車です」「禁煙タイムが終了しました。喫煙はトイレ前の灰皿でお願いいたします」などと切り替えて放送する、マメな車掌もいた。


さて、検札とは別の話で、近くに座っていた乗客が、車掌から乗車券を買い求めていた。
地元の人なのか旅行客なのか、どっちかよく分からない身なり・荷物のおじさん。
そのやり取りを見て、あるウワサが真実であることを知った。

乗り越しや無人駅からの乗客に、車内で車掌が売るきっぷのことを「車内補充券(車補)」という。今のJRでは、ハンディ端末(車内補充券発行機)で、けっこう簡単に作成できる。
何年か前、JR東日本の車内補充券発行機では、エリア内全域でSuica決済が可能になったという話を小耳にはさんだ。秋田のような、自動改札機でも駅券売機でもSuicaが未対応のエリアであっても。
でも、公式な情報はなかった。

そのおじさんは、車掌に「Suicaは使えるか?」と尋ねると、「駅では使えませんが、今、ここでのお支払いには使えますよ」と返答。
持っていた発行機を見ると、たしかにFelica(非接触ICカードの規格)のロゴマークが付いた、タッチする部分がある。車内販売員の端末にちょっと似た感じ。
そうだったのか!
ちなみに、おじさんは聞いただけで、現金で支払い(残高が足りなかったのかな?)。


真実を知って複雑な心境。
有人駅からきっぷを買って乗る人は現金(またはクレジットカード)支払いなのに、無人駅から乗るとSuicaが使えるなんて。
乗ってもワンマンだったり、混雑や駅間が短くて車掌から買えないこともあるので、難易度は高い。
それに、基本的にきっぷは「乗車前に目的地まで購入」が大原則。無人駅でも、券売機が設置してある場合は買ってから乗るべきだと思う。

どうしてこんな、ある種の逆転現象になっているのか。
おそらく、車内補充券発行機の機種・仕様を全社で統一したほうが安上がりだし、Suicaエリアから乗り越してしまった客への対応(秋田までは来ないだろうけど)もできるからか。


それにしても、JR東日本のSuicaエリアは一向に拡大しない。
さらに、公式には対象外となっている秋田のような場所でも、車内補充券では使えたり、あとNewDaysではSuicaのカードを売っているという話もある。
もっとちゃんと、ここで売っています、ここで使えます、そしてまだ使えないエリアではいつ頃までには導入しますという情報を公式に発表してほしい。



ところで、2016年から秋田市が計画している、秋田中央交通の路線バスへのICカード乗車券導入についても、大きな動きはない。
2018年(今年)に導入されると誤解されている方もいるようだが、当初から「2018年度『にも』導入」という言い回しであって、来年以降になる可能性は低くなかった。
実際には、秋田市がコンサルタント会社に委託して、調査はされているようだ。その後、どうなるか…【結局、2022年春に、秋田市内のバスに導入されることになった。続きの記事参照】


※秋田でのSuicaに関する続き的話は、この記事中ほど。
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