広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

千秋公園の桜2010

2010-04-30 20:53:22 | 秋田の季節・風景
千秋公園の上の方(公園内)の桜を、今年初めて見に行った。※前回の記事
二の丸広場
桜はきれいに咲いていて、かなりの人が来ている。一時雨が降ったためか、宴会は1組だけだったが、県外の観光バスが来ていた。
が、屋台の出店やイベント用ステージは撤去作業の真っ最中。
「桜まつり」としては昨日で終わってしまったのだ。運営費用や交通規制などの関係があるだろうから、いつまでも延長するわけにはいかないとはいえ、少し寂しい。
なお、ぼんぼりは、例年ツツジの時期まで設置され続ける。
二の丸を見下ろす
今年はなかなかいい咲き具合みたいだ。昨年はまばらにしか咲かなかった本丸はどうか?
昨年と同じ木とは思えないほどよく咲いてる
昨年は「丸めたティッシュをくっつけたみたい」と形容してしまったが、今年は
びっしり
何か対策をしたのか、たまたまなのか知らないが、この咲き方なら文句なし。
 

イトーヨーカドーの看板との取り合わせは今年限りか?

胡月池(上が本丸)
今度はツツジが咲く。

※翌年2011年の千秋公園の桜はこちら
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歴代秋田市民歌を聴こう

2010-04-30 20:25:10 | 秋田のいろいろ
昨年末、秋田市には市民歌などの「市の歌」がたくさんあることを記事にした。
その後、秋田市役所に「結局のところ、今はどれが秋田市の歌なの?」と問い合わせたところ、「『秋田市記念市民歌』が公式な市民歌であると位置づけられている」との回答だった。やはり「♪花かおる千秋の園」が今の秋田市の歌であるようだ。
ただし、過去の歌も、「廃止されたものではなく、現在も周年行事等で歌い継ぐなどして継承している」ということだった。

秋田市からの回答はとても丁寧で、教えてと要求したわけではなかったのだが、行間を読み取ってくれたのか、過去の市民歌すべてを教えてくれた。
前回の記事における、僕の過去の広報紙での調査では分からなかった点(戦前から終戦直後など)もあったので、以下にご紹介する。
 1.「秋田市民歌」詞 土井晩翠・曲 山田耕筰(1928年・市制40周年記念)
 2.「秋田市民歌」詞 岡としみ・曲 露木次男(1949年・市制60周年記念)
 3.「秋田市民歌」詞 大木惇夫・曲 深井史郎(1953年・建都350年記念)
 4.「秋田市民のうた」詞 秋田市民のうた作詞委員会・曲 秋田市民のうた作曲委員会(1960年)
ほかにも、前回触れた市制100周年記念の「秋田・ロマンス」のような存在として「秋田市民小唄」(市制60周年)や「秋田市賛歌」(市制80周年)などがつくられたとのことだった。

前回の記事で紹介したのは、上記3・4番目だったが、それ以前に2つの市民歌があったそうだ。最初の歌は、作詞者・作曲者が豪華。どんな歌だったのだろう。
2番目の歌の作詞者については分からなかったが、作曲者は校歌や民謡に関連した人らしい。本荘辺りの人かも?【2015年8月25日追記】同日付秋田魁新報によれば露木次男氏は「元秋田大学助教授」。
※3番目と4番目の歌については、前回の記事参照。

そして「小唄」や「賛歌」まで存在したのには驚いた。
小唄は分からなかったが、賛歌の方は広報あきたバックナンバーに情報があった。
1969年に市制80周年記念として、「秋田市賛歌」さらには「市民音頭」の2つの歌詞を公募したようだ。
「賛歌」は「秋田市民として生きることの喜びと郷土の誇りをたたえ、市政八十年の歴史を顧みて将来への限りない希望を歌った歌唱形式のもの。」という趣旨で、田沢湖町(現仙北市田沢湖)の人の詞が選ばれ、秋田出身の作曲家・小野崎孝輔氏が作曲している。歌詞は「♪果てしなき空の青さに/秋田市の希望ははずむ 」で始まり、「たたえようわが市のすがた」「たたえようわが市のゆくて」というところが「賛歌」か。

「音頭」の方は「健康で明るく住みよい秋田市建設の誓いを、市民ひとりひとりが自覚し決意を示すもので、音頭形式による軽快で踊りに適したもの。」という趣旨で大町の人の歌詞を採用。「サァサ輪になれ輪になっておどれ/音頭太鼓の音頭太鼓の果てるまで 」といったサビが「音頭」らしく、「しなう竿灯」「海へ続いた黄金の波」「おばこきりりと蕗そだち」といった秋田らしいフレーズが散りばめられている。
どの歌も興味深い。きっと、当時の世相や秋田市の姿を映しているのだろう。聞いてみたい。


また、市へ問い合わせた際、市民歌類の譜面や音声を秋田市公式サイトへ掲載(過去のものも含めて)してはどうかと提案したところ、市側もとても前向きな印象を回答文から感じた。
で、それっきり忘れていたが…

最近、秋田市のホームページを見ていると、
秋田市トップ>市政・まちづくり>市の沿革(http://www.city.akita.akita.jp/benri/01annai/03_4.htm)というページがあり、前は沿革や市章・花・木について記載があったが、2月22日付けで更新されていて、一番下に
  市民歌のコーナーができていた!
PDFファイルの譜面・歌詞のほか、音声データも掲載され、なんと過去の市民歌や合併前の旧河辺・雄和両町民歌についても譜面が掲載され、大部分は音声も載っている!
これは素晴らしい!

音声データは現行の「秋田市記念市民歌(1979年)」と過去の秋田市の3曲(上記1、2、4番)の計4曲がアップされている。
昨年7月の秋田市制120周年記念式典における、市内の小中高校生の合唱(ピアノ伴奏)による、歴代市民歌メドレーの録音から切り出した、WMA形式のファイル。
僕のMacでは、FirefoxとGoogle Chromeではブラウザ上で再生できたが、OS標準のブラウザ、Safariでは再生できなかった。Windowsも含めて、環境によってはプラグインのインストールや設定変更等が必要な場合がありそう。

秋田市役所のサイト内に音声ファイルが掲載されることは、とても珍しいと思う。そしてたまたま前年に録音したデータがあったとはいえ、僕が提案してから2か月弱で編集・アップしてくれて迅速。市民の提案を早期に実現してくれてうれしい。

さっそく音声を聞いてみた。
一部で(記念式典の)観客の声や物音が入るのは仕方ないし、左側スピーカーが無音(右にしか音が入ってない)なのはご愛嬌としても、とにかく貴重な音源だ。

まずは現行の「秋田市記念市民歌」。メドレーのためか3番がカットされている(他の歌は1番のみ)。聞くのは20年ぶりくらいじゃないだろうか。というか、ちゃんとした合唱を聴くのは初めてかも。
思っていたより、テンポがやや遅めで、流れるような歌い方(もっと歯切れ良く歌った方がいいと感じた)だが、たしかにこのメロディ。ほんとうに懐かしい。
僕と同世代で秋田市立の小学校に通っていた人には、きっと懐かしく、当時の記憶がよみがえるはず。

過去の歌も聴いてみた。
1番の1928(昭和3)年の歌。4番まであり、1番は「♪戊辰のむかし勤王の」で始まり、「勤めよ栄えよ、ああわが市民」で結ぶ(2番以降も)。
土井晩翠・山田耕筰作だけに(?)格調高い。歌い出しのメロディになんとなく聞き覚えがあるような…

2番の1949(昭和24)年の歌。3番まであり「♪太平の緑の起伏/千秋の桜は薫る」で始まり、一昔前のどこかの学校の校歌みたいな内容。結びは「伸びよ栄えよ」と、戦後の復興を祈っているのだろうか。
メロディがユニーク(に感じた。音楽の知識はありませんが)で、「あ・き・た・し・はー/へ・い・わ・の・みーやーこ」と小気味よくて、好き。8分音符と8分休符が交互に並んでいるようだ。伴奏も軽快。

そして4番目。僕が秋田市民歌を調べるきっかけになった「羽越奥羽の交わるところ」の歌詞がある1960(昭和35)年の「秋田市民のうた」だ。歌い出しは「♪朝太平の峰に明け」。
最初は音符がびっしりで、中盤以降は比較的まばらな楽譜だったが、うまくまとまりすぎてあまり特徴のある曲ではないような気がしなくもない(あくまで個人的見解です)。歌詞は力強く、秋田市の風物を散りばめて印象的だけど。


ところで、最近配られた5月1日付「あきた市議会だよりNo.138」に、2月定例市議会の主な質問とその答弁が載っていた。
その1つに、
 秋田市記念市民歌の普及啓発を
秋田市記念市民歌を市民歌としてどのように認識していますか。また、市の行事等で歌う機会を増やすとともに、小中学校においても周知を図るべきではありませんか。」という質問が。対する答弁は、
市民歌は、郷土愛や連帯感を醸成し、絆を再確認する動機付けの一つと考えており、秋田記念市民歌は、公式の市民歌と位置付けています。現在、市の記念日式典等で斉唱しているほか、ホームページでも紹介していますが、小中学校では斉唱する機会が少なかったことから、今後は市民歌の意義や制作背景などを子どもたちに伝え、広く親しまれるようさまざまな機会にPRしていきます。

これって、僕の問い合わせや提案に似てませんか? それを下敷きに上手くまとめた質問と回答のような気がするのは僕だけ?
市議会の仕組みなんかまったく知らないが、このギインさんが、たまたま僕と同時期に僕と似た疑問や意見を持ったのかもしれない。だったらいいのだが、
もしかしたら、そのギインが当ブログをご覧になったのか、あるいは市当局から「市民からこんな要望があったので質問にしてはどうでしょう」と提案というか打診があったのかもしれない。どうでもいいけど…言っていることはごもっとだし。


ともかく、秋田市に縁のある方には、懐かしく思えるページだと思う。連休中にでもご覧・お聞きになってはいかがでしょうか。
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千秋公園堀・太平川

2010-04-29 22:44:44 | 秋田の季節・風景
昨日から今日の午前にかけては、強風と雨だったが、午後には収まった。
●千秋公園 ※前回の千秋公園
コブシの花びらに水滴
やや寒かったが、賑わっていた。
市立中央図書館「明徳館」前は満開
二の丸などへは上らなかったので開花状況はよく分からないが、下から見る限り、昨年よりよく咲いている感じ。
明徳館や県民会館から二の丸広場へ上っていく、“大坂”(おおざか。正式名かは不明)。その左下に池のような内堀がある。
左側が県民会館
そのほとりに、何本かの桜(シダレやソメイヨシノ?)がある。昔からあった木だが、同時期に濃淡差のある花が楽しめるとあって、近年はライトアップされたりして注目されている。

●デッキふらふら
外堀の「親水デッキ」。前回は、岸に“接岸”していたが、今日は、
中途半端に離れてる

矢印看板は水中に
看板の位置からすると、それほど深くはなさそうだ(“沖”の方は分からないけど)。

昨日の強風にあおられて岸から離れてしまったのかと思ったが、前回はつながっていた固定用の鎖が外れているから、自然の力だけでなく人為的な作用もあったはず。
何かの目的で工事関係者が外してそのままになっていたのか、それとも酔っぱらいにでもイタズラされたのか。

常にロープや鎖でしっかり固定しておけばいいように思えるが、どうしてこうなってしまったのだろう。
万が一、供用後に人を乗せたままこんなことになったら、大変だ。「ひょっこりひょうたん島」じゃないんだから。
※その後、完成した様子

●太平川
昨年も行った、「太平川」
秋田駅の南1.5キロほどの所、楢山地区から牛島地区にかけて、太平川沿いの700メートルほどの桜並木で、「太平川観桜会」が開催されている。
見事
昨年と同じく、のびのびと生長した大きな木に、たくさんの花が咲いて美しい。
曇り空だったが、時折日が差すと、いっそう美しくなる。
東側、愛宕下橋から百石橋方向
上の写真の後ろの山は、城南中学校のある「金照寺山(きんしょうじやま)」。コブシの花の白が目立つ。
東端は羽越本線の鉄橋(道が途切れている)

※2012年の太平川の桜はこちら

●新しい道路
さて、昨年の記事でも書いたが、太平川の桜並木の中程、百石橋と太平川橋の間に10年ほど前に架けられた橋がある。
「愛宕下橋」
橋ができても、接続する道路の用地買収や工事が遅れたため、ずっと歩行者専用として使われていた。
昨年までは上流側(上の写真右側)の歩道のみが開放され、車道と下流側の歩道はバリケードで閉鎖されていたのだが、今はバリケードが開き、花見の人たちが自由に出入りしているばかりが、一般乗用車も時折渡っていた。
だけど「立入禁止」「工事中」とある
おそらく、本来は工事用車両のために開放している(今日も工事をやっていた)が、それほど工事車両が通らないこともあり、花見客の立ち入りを黙認してくれているのだろう。
ただ、一般車が通ったり、バリケードの足場のパイプがあったりして危険なので、上流側の歩道を通った方が無難。(バリケード内がそれほど景色がいいわけでもないので)

その道路工事、遅れていた橋の北側もだいぶ形になってきており、砂利敷きだが、歩行者は通行できる。あとは舗装するだけといった感じ。
橋の北側では、道がV字に分かれる形になる。既存の川沿いの狭い道と合わせれば五叉路になりそうだが、信号機などが設置されるのだろうか?
V字の左はおそらく100メートルほどが新規整備区間。既存の市道につながり、南有楽町通りの「刈穂橋東」交差点に至るようだ。そして、V字の右が工事が難航した区間。
先に秋田南中が見える
300メートル弱だが、まったく道路がなかったかごく狭い道しかなかった部分。保育所「城南園」の前を通り、「市立築山(ちくざん)小学校」脇と「長泉寺」の間で既存の市道に接続し、市立秋田南中学校前を通って秋田駅へ至る。
左は墓地、右が小学校、奥が愛宕下橋
この区間を歩いただけでも、思った以上に近道の感じがした。
曲がりくねって細い道ばかりのこの辺りにあっては、歩行者の安全が確保できるし、何よりも楢山と牛島(橋の南側の道は秋田銀行牛島支店前へ至る)を結ぶ便利な道になりそうだ。住宅地でありバス空白地帯だから、路線バスを運行しても秋田駅から早くて近くて便利そうだが…
ただ、この道路に出入りするために既存の狭い道を通る車が増えたり、来年以降の観桜会への影響(川沿いの道が分断されるし、今は橋のたもとに出店を出しているから)がないかは心配。

看板によれば秋田市道「街路第6号 都市計画道路秋田環状線」で、工期は6月18日までになっているが、間に合う?
※その後、開通直前の様子
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桜満開、コブシ・モクレン

2010-04-28 20:31:56 | 秋田の季節・風景
春ですニャ
天気の悪い日が続くが、今日、秋田地方気象台からソメイヨシノの満開が発表された。風が強かったが、落ちた花はほとんどなかったので、まだ楽しめそう。
旭川と太平山。残雪が少なくなった

天徳寺地下道

秋田市保戸野地区から泉地区にかけてのハミングロード
泉小学校北側
数種類の桜が植えられた一角があるが、ソメイヨシノ以外はまだ早かった。

手形地区、秋田大学手形キャンパス裏(東)側の丘(いわゆる手形山)の中腹に、「秋田大学工学資源学部附属鉱業博物館」がある。
その坂が桜並木

いい感じ。坂の途中は満開手前、両端は見頃だった
狭いながら芝生があるが、ここで酒盛りをする学生は、さすがにいないか。
坂の上から
標高30メートル弱くらいだろうか、いちおう「展望台」と称する場所があり、眺めがいい。
千秋公園
色づいている。昨年よりはいい咲き具合かも。

手前が今上った坂。奥には男鹿半島の寒風山(かんぷうざん)
そして反対側には、
なんと山形県境の鳥海山の一部
ちなみに、秋田駅東口の「アルヴェ」14階(前回、黄砂で汚れていた窓はきれいになっていました)から、この丘を見ると
手前が大学、中ほど右端が博物館。桜やコブシが色づいている
10年後、2020年の博物館からの眺めなど。

さて、前回掲載した写真とほぼ同アングルでの千秋公園西側。
左上で桜が色づき、右側のコブシが前回より白く見える
ハミングロードの保戸野側に、コブシが植えられていた。
コブシの花って、小さくて写真ではイマイチ
でも、清々しくて好きな花。
 
右側の写真のように、1本だけ、花びらがピンクがかった木があった。
単なる色違いか、「シデコブシ(ヒメコブシ)」などの違う種なのかは分からない。(高知の牧野植物園で何種類かコブシがあったが、その違いや識別は複雑そうだった)
さらに、泉側には、
ハクモクレンの並木
コブシより背が低く、大きな花。ちょっと変わった趣きの道だ。※2020年のここの様子(リンク先後半)。
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桜が咲いてきた

2010-04-26 20:52:01 | 秋田の季節・風景
今日は暖かくて快晴のいい天気だった。昨日咲いたソメイヨシノは、一気に開いた。
千秋公園
開花と天候に誘われ、多くの人で賑わっていた。上の写真は、県民会館・秋田市立中央図書館明徳館から二の丸広場へ上る坂(年配の方は「大坂(おおざか)」と呼ぶ)。ここは咲いたばかりといった感じか。
県民会館裏を見下ろす
左上が昨日も紹介した、図書館の明徳館前のソメイヨシノ。昨日朝より、目に見えて花が開いている。
手前が、近年ライトアップされるなどして注目を浴びている、池(堀?)のほとりにある数本のシダレザクラ(花の色に濃淡がある)。図書館前と同じくらいの咲き具合。
昨年の千秋公園(園内)は、異常と思える寂しい咲き方だったが、今年はどうだろうか。

さて、以前からご紹介しているように、千秋公園はサクラだけではありません。
御隅櫓のある西側にサクラはなく、落葉樹林
上の写真では、松以外はまだ冬枯れの中、右側に白い木が。
コブシ(変種のキタコブシ?)後ろのボケたのもコブシです
西側には、大小何本ものコブシが点在するが、日当たりの関係か、まだ咲き始めの木が多い。
南側、県民会館の上には1本だけコブシがあって、
満開
サクラほど目立たないし、写真ではあまり伝わらないと思うけれど、ひときわ早く北国に春を告げる、純白の花が好き。

西側の林の地際では
スミレ(タチツボスミレかな?)
我が家の庭にもスミレがあるけれど、昨日辺りから突然咲き出した。植物たちは、“何か”を感じ取って一斉に咲くんだろうな。
※千秋公園の桜の次の記事はこちら

今度は千秋公園以外の、秋田市内の桜。
当ブログでは初登場、楢山南中町(ならやまみなみなかちょう)にあり、かつての秋田南中学校跡地(だから“南中町”っていうんだっけ?)にある公園。「楢山公園」と「楢山緑地」2つの看板があり、どっちが正式か分からない。【2011年6月4日補足】「楢山緑地」が正式な名称のようだ。
道路沿いに数本のソメイヨシノがある。
満開ではないがきれい
一部、花がまったくない枝のある木もあったが、昨年の千秋公園の咲き方に比べれば充分きれい。

昨年、意外な穴場であることを発見した、寺町のソメイヨシノ
おぉ! 今年もお見事!
まだ赤みが強いから、満開ではないのだろうが、青空に映えて美しい!
木の幹を見るとコケが生えたりしており、決して若い木ではないと思うが、こんなに元気よく咲いているのはすごい。
僕がいた数分間だけでも、車や歩きで通りかかった数人の方が写真を撮っていた。
春です


◆「湯沢叡陵」続報
1週間前にアップした、秋田県湯沢市の2高校を統合してできる県立高校名が「湯沢叡陵(ゆざわえいりょう)」に決まりそうな件。
やはり地元・OB・PTAからの不満が多く、急遽昨日、説明会を実施したそうだ。
説明会でも反対・疑問の声が続出したそうで、毎日新聞秋田版によれば、県教育庁高校教育課長は「(手順については)もう少し配慮すべきだったと思う」、「決定ではない。根岸教育長に報告会の雰囲気をそのまま正直に伝える。校名を変更するかどうかは上の判断だ」と述べたとのこと。
そして、今日、両校の同窓会と湯沢の商工会議所の関係者などが、ネギシ教育長(教委の事務責任者)を訪ね、再考を要望した。
ネギシさんは広いおでこを抱えたりかいたりしながら悩んでいたようだが、テレビのインタビューに「柔軟に対応したい」など「再考もあり得る」と取っていいと思われる趣旨の発言をしていた。

地元の皆さんが望む方向に話が展開しそうなので、よそ者がとやかく言うつもりもないが、秋田県(教育庁)の当初の対応については、現場や地元を無視した押し付けと言わざるを得ない。
慌てて説明会をするなど、一昨年の青森県の弘南鉄道の「西弘前」などの唐突な駅名変更に通ずるものを感じてしまった。
【5月13日追記】結局、こうなりました
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まんたらめ、工事、人居者

2010-04-25 19:57:52 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部のいろいろをまとめて紹介します。
●まんたらめ号健在
以前紹介した、「秋田市太平山自然学習センター“まんたらめ”」の送迎バスで、元秋田市営バスの車両(空港リムジン→貸切)だった、「まんたらめ号」。
今日もイベントがあるらしく、秋田駅東口に来ていた

●ホーム延長工事
新型車両導入に伴う、秋田駅のホーム延長工事。(前回の記事
屋根ができてからあまり進展がないように見えたが、
床にタイルを敷いている途中の模様
両端の点字ブロックから敷き始めて、内側を埋めていくようだ。中途半端な位置で中断しているが、始発列車の時間が決まっているから、中段せざるを得ないのだろう。(男鹿のナマハゲ伝説の999段の石段みたいだ)
※続きはこちら

●デッキ接岸

先週の時点では、堀に浮いていた、千秋公園外堀の「デッキ」設置工事。
その後、22日には手すりが付き、23日には岸に引き寄せられ“接岸”していた。
接岸してもロープでつながってる
堀側の傾斜してる部分の手前に柵があり、その扉を開けないと水面には降りられない構造のようだ。常時水際に降りられるわけではないのか?
それ以前に、水際に降りたとしても、ここってそれなりに深さがあるんじゃないの。“親水”デッキというらしいが、どういう風に使うんだろ?

歩道の柵が撤去されたのは、前回は1スパン分と紹介したが、今日確認すると2か所(1スパン分と2スパン分)だった。やはりそこが歩道からデッキへの出入り口になるようだ。
 
左側が柵1スパン分。1段の階段がある。
右側(駅寄り)は2スパン分で、手すり付きのスロープも設置されている。

岸とデッキ
間にゴムのクッションが付いている。
上から。赤矢印がクッション
お堀といえども、水位が上下するから、それに対応できるようにデッキ自体が浮き沈みする「桟橋」のようなものみたいだ。
「ゼニヤ海洋サービス」という銘板があった
こうした「浮桟橋」の専門メーカーのようだ。
対岸の県民会館近くから
広い穴門の堀のうち、赤い印の部分だけがデッキ。たったこれだけで意味があるのかな…
現段階では最終的にどうなって、どう活用するのかが見えてこないのだが、有効に使ってほしい。
※続きはこちら

●ずっとこのまま
夏には竿燈が置かれ雪が積もったら一部しか雪が融けない、旭川に架かる歩行者用の「大町公園橋」(昔のさいわい橋の場所)。
だいぶ前(少なくとも1か月前)、一部のタイルをはがして何やら工事をしていた。

その後、その場所にブルーシートが敷かれ、立入禁止になっているが、それっきり。
何をしようとしていて、どうなるの?
※続きはこちら

●人という字は
某アパート前にあった看板。
えっ?!
「入居者募集」じゃなくて「人居者募集」?
けっこう上手な字だと思うが、「入」と「人」を間違う事ってあるかな? わざとかな。
「35,000」じゃなく「35.000」とカンマでなくピリオドで桁を区切っているのもツッコミどころだけど、「人居者」には参った。
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桜は咲いたけど

2010-04-25 17:11:45 | 秋田の季節・風景
やっと昨日、秋田市で桜(ソメイヨシノ)が開花した。平年より5日、昨年より10日遅い。
といっても、まだ見頃ではないので、関連した話題をいくつか。
●標本木? 標準木?
主要な都市では、気象庁(気象台や測候所)がサクラの開花などを観測・発表している。それぞれ、各地にある特定の木を対象に観測している。
秋田地方気象台(開花前に撮影)
秋田市では、官庁街・山王地区にある秋田地方気象台(国の秋田第二合同庁舎内)構内にその木がある(写真中央)。庁舎の南側、日当たりの良い場所に植えられている。

この合同庁舎は1989年にでき、それ以前はここから数百メートル北の八橋運動公園内に独立して気象台があった。開花を判断する木も、公園内の3本の木だった。
若い木では信頼性に不安があったのか、新庁舎移転後も2007年までは八橋の木で判断し、山王の新庁舎の木は2007年から正式に観測しているらしい。

さて、このような、開花などの観測をする木を何と言うでしょう?
「標本木」かと思ったが、「標準木」も聞いた気がするし今風の感じ。どっちだ? 少し調べてみた。
まずは、パソコンのかな漢字変換システム「ATOK2009」では、
 「標本/木」は2つに区切って変換
 「標準木」はそれ自体が辞書に登録されている模様

次に報道。ネットでざっと秋田の開花のニュースを調べると、
 民放テレビ局は3局とも「標本木」
 某全国紙秋田版は「標準木としている同気象台構内のソメイヨシノ

よく分からないので、ネットで調べると、気象庁の用語としては「標本木」であることが分かった。
ただし、気象庁以外に地元自治体などが独自に観測している所(例えば弘前市)では「標準木」とか「基準木」とか独自に名称を付けており、まちまちのようだ。
「標本+木」という言葉が専門的で、一般人にはなじみが薄いこともあって、故意にあるいは誤って「標本木」に対しても「標準木」を使ってしまうことがあるということのようだ。

なお、NHK秋田放送局では「秋田市のサクラの開花の目安となっている(気象台)敷地内のソメイヨシノ」と、若干まどろっこしいが、標本木で標準木でもない、誤解を招きにくい表現をしていた。
ネット上には「松山市のサクラの開花の目安となっている道後公園のソメイヨシノ」という表現もあったので、特定の記者個人の判断でなく、NHK共通のルールみたいだ。よく考えてる。
(ただし、NHKでも言葉の誤用や誤読は少なくないから、過信は禁物ですが…)

●で、どのくらい咲いてるの?
今朝の千秋公園。
27日までだった桜まつりは、29日まで延長された。(同様に秋田市内の高清水・新屋は29日、太平川は5月1日まで)
二の丸広場のイベント案内
特設ステージでは、17・18・24・25日にイベントが行われるが、「29日もイベント開催します。内容は調整中」という貼り紙(上の写真右下)が追加されていた。

千秋公園周辺では比較的早咲きの、公園の入口、秋田市立中央図書館“明徳館”前の桜は、
まだ1部咲き程度?(ほとんどつぼみ)
この調子だと、まつり開催期間をもっと延ばしてもいいのでは?

●せっかくおいでいただいたのに
秋田市中心部のホテル前
各地からやって来た観光バスがお客が出てくるのを待っている。
東北各地を巡るバスツアー客が秋田市内のシティホテルやビジネスホテルに宿泊することが多いようだ。花見・夏祭り・紅葉シーズンにはおなじみの光景。
今は「東北三大桜巡りツアー」や「弘前お花見ツアー」などのようだが、この日程のお客さんはまったく花見ができないだろう。
自然相手とはいえ、地元の者としては、せっかく来てくれたのに、楽しんでもらえなかったのではと何となく申し訳ない。

いろんなデザインのバスがいて、どこから来たのかと見るのは楽しいが、このバス
「にしてつかんこう」=西鉄観光
なんと、福岡の西鉄バス??
東北ではなじみが薄いが、西日本鉄道(西鉄)といえば地方私鉄としては大手。ナンバープレートを確認できなかったが、はるばる九州から来たのだろうか。
西鉄観光には、東京・大阪・名古屋に支社があるようなので、そこの車かもしれないけど。
見にくいけど「Welcome to Kyushu!!」と書いてる
こちらこそ「Welcome to Tohoku!!」です。

●名門列車?
青森県弘前のさくらまつり(秋田市は「桜まつり」だが、弘前は全部ひらがな)も始まっているが、もちろんまだ咲いていない。
JRでは、秋田-弘前間で「快速弘前さくらまつり号」という臨時列車を運行している。たぶんここ10年ほどは、毎年運行しているはず(15年くらい前は特急扱いだった)。特急用の車両で、所要時間も特急+20分、秋田からの日帰りに都合のいいダイヤで、どちらかといえば、パック旅行や団体ツアー向けの指定席の利用が多いようだ(自由席もあるので乗車券だけで乗れます)。今年は、4月17・18、23日~5月5日に運転される。
秋田駅中央改札の発車案内(発車標)
え?「快速さくら」って…
列車名の「さくら」といえば、1929(昭和4)年に日本初の列車の愛称として、「富士」とともに公募で選ばれた、伝統の名前(当時は「櫻」)。最近は東京-長崎方面の寝台特急「さくら」でおなじみだったが2005年に廃止。しかし、来春開業の山陽・九州新幹線の列車名で「さくら」が返り咲くことが決まっている。
「快速弘前さくらまつり」では収まらない(たぶん1文字はみ出る)からだろうが、なんとも大胆な省略の仕方。伝統の名門特急を臨時快速に格下げしたようで、恐れ多い。「快速さくらまつり」とかでいいんじゃない? それとも九州新幹線開業前年の今年だけの、秋田駅の遊び心かな?
英語表示も「RAPID SAKURA」
そして相変わらず、2段目「かもしか1号 青森」は英語にならず日本語のまま。(以前の記事参照
左上(“快”や“RA”の辺り)のLEDが緑色しか点灯していないし、そろそろ寿命かもしれませんよ。

そういえば、今年に入ってから、中央改札口を入った先にも、LED式発車標が新設された(下の写真赤矢印)。
左側の精算所に桜の造花が飾ってある
従来は、改札を入ってしまうと、ホーム毎の案内しかなく、方面別の次に発車する列車が分かりにくかったので、これは便利。
それに、奥羽本線下り/男鹿線/奥羽本線上り/羽越本線の各方面別に直近の1本を表示しているので、以前の記事で触れた、男鹿線と奥羽線下りのような混乱もしにくくて、いいと思う。
 
改札口と同様に「さくら」と「SAKURA」。改札口のものより表示が明るく、フォントも見やすい。
でも、こっちも
英語にならない列車がある?
こっちでは、改札口で正常な羽越本線の表示がおかしいのか?
【30日追記】同じ表示器内でも上段と下段で日/英の切り替えのタイミングがずれるようだ。たまたまその瞬間を撮ってしまったのだろう。
【5月7日追記】その後、表示が変わった

「弘前さくらまつり号」
津軽で観光キャンペーンが行われた年(2008年?)は、イラスト入りマーク(シール)だったが、今は「臨時」表示だけで味気ない。
車両は、特急「かもしか」用の3両編成の電車を使っている。かもしかは、列車が2本あればやり繰り可能なのだが、検査や故障に備えて予備を1本配置して、3本の車両でローテーションしている。その予備の1本を臨時列車に使っているわけ。
はっきり言って、この車両(設備・速度)に特急料金を払いたいとはあまり思えないが、料金不要の快速ならおトクと感じる。
東北新幹線が新青森まで開業している来年は、どうなっているだろう。

※秋田市の桜についての続きの記事
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りんごゼリー・んまいもも

2010-04-24 19:29:44 | 各地お土産・食べ物
「JR東日本ウォータービジネス」という、JR東日本の駅などでドリンクを販売する2006年設立の企業がある。
解散した別会社が発売していたミネラルウォーター「大清水」(上越新幹線大清水トンネルの湧き水)を引き継ぎ、「From AQUA」として発売しているほか、一般飲料メーカーと共同開発した独自製品(伊藤園「朝の茶事」など)を“エキナカ専用”として売り出している。
同社管理の自販機は「acure」と名付けられ、1台に複数メーカーの製品が揃った、Suica決済できる機械が駅構内などに設置されている。秋田市内では、土崎駅などの周辺駅、関連会社の玄関前や車両工場にもacureが設置されている(Suicaは非対応)。
秋田駅そば、関連会社前の歩道にもacure

エキナカ専用飲料の新しい形態として、“地産飲料”と銘打った製品が今年から発売されている。
JR東日本グループの“地域再発見プロジェクト”の一環で、JR東日本エリア各地で取れた原料を、その地元メーカーとコラボして作った飲み物。現在3製品がラインナップされている。
3月23日から発売されている「白神山地の天然水」というミネラルウォーターは、秋田県藤里町の第3セクター「藤里開発公社」の製品(500mlPETボトル120円)。今回は他の2つを紹介する。

「青森りんご贅沢ゼリー」(275mlPETボトル130円)
以前、ひょう被害にあったリンゴのジュースを紹介した、弘前市に工場がある「ニチロサンパック」の製造。3月9日発売。
この手のゼリー飲料は果汁10%未満が一般的だが、本製品は果汁30%でもちろん青森県産。半年間で加工用リンゴ160トン以上の消費につながるとのこと。

ゼリーが固まっているため、強く振ってから飲むが、「10回程度が目安です」とのこと。
たしかにゼリー飲料にしては果汁感があるけれど、100%ジュースと比べると薄い(当然か)。青森の100%ジュースはとてもおいしいから、それと比べると見劣りしてしまうが、たまにはいいかな。

ちなみにラベルがリンゴジュースをイメージさせるものなので、ネットでブログを検索すると「ゼリーでなくジュースだと思って買ってしまった!(けどおいしかった)」という方が何人かいらした。
それだけ果汁たっぷり、産地にこだわったゼリー飲料は目新しいということだろう。

「もぎたて んまい もも」(280mlPETボトル140円)
山形県南陽市「山形食品」とコラボして、山形産モモを使ったジュース。2月23日発売。「「高果汁(果汁 50%)」としましたが、さらっとお飲みいただけます。白桃の上品な甘みと香りが特長で、桃本来の味をお楽しみいただけます。」とのこと。
「んまい」とは山形の方言で「おいしい」を意味することばです。
僕はモモが好きで、「不二家ネクター(現在はサッポロ飲料から発売)」もやや甘いけど好き。それと比べてどうか?(不二家ネクターは果汁30%)
おいしかった。確かにさらりとしているけど、モモ自体の味がおいしい。加糖してあるが、ネクターよりは甘さ控えめで、大人向けかな。
気に入ったので、ちょっと高いけど、また飲みたい。

首都圏などのJR東日本の駅で購入できるようだが、秋田駅にも3種類ともあるので、お試しください。
秋田駅の自販機。上段左から2番目がりんごゼリーだが、目立たない
秋田駅待合室内・メトロポリタン改札口外の自販機、コンビニNEWDAYS、さらには中通地区の子会社玄関前(上の写真)、土崎駅前の自販機にも入っていた(商品入れ替えでいつもあるとは限らないけど)から、もはや“エキナカ”飲料じゃないね。

※続きはこちら
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猫と鴨、ヒヨドリと椿

2010-04-23 22:35:47 | 動物・植物
生き物のお話を2つ。
●ネコとカルガモ
堤防をよじ上りせせらぎを飛び越えるといった、ワイルドなネコたちが生息する川岸。
この日も別の白黒ネコが護岸のくぼみにいた。僕が遠くから声を掛けると気付いたが、逃げずに川の方をじっと見つめていた。視線の先には…
カルガモのつがい
その後、ネコは護岸から川の小島に下りて、熱心にカルガモを見つめていた。
体の大きさは同じくらいだから、まさか本気で捕って食べようとは思ってないだろう。狩りをする肉食動物・ネコとしての本能がそうさせるのだろうか。目の前にねこじゃらしを出された時のように。

カルガモはそれほどネコを気にしておらず、むしろ人間が近づいて来たことを警戒したのか、ゆっくりと泳いで離れていった。
ネコもあきらめて

ごくごく
水を飲んでいたが、カルガモがまた通りかかると
「やっぱり気にニャる」
ずっと目で追って
「行っちゃった」
そして振り向いて
「お前、見てたニャ!」
今度はこちらに興味を示したようで、小島から護岸に戻ってじっと見つめていた。
「ニャんだ、こいつ?」
ずいぶんヒゲの長いネコだ。
その後、僕がいる河川敷に上り、微妙な距離を置きながら僕の前を通り、悠然とどこかへ行った。
「変ニャやつ」

●ヒヨドリとツバキ
ヒヨドリという鳥がいる。
やや大きめ(体長27.5センチ程度)でほっそりして尾の長い、グレーの鳥。街中でもわりとよく見かけるが、日本以外にはほとんど生息しない種だそうだ。
特徴は和名の由来だとされる「ピーヨピーヨ」という鳴き声。「キーキー」「ピーピー」とも聞こえ、近くで鳴かれるとけっこううるさい。

さて、我が家から見えるご近所の庭で、ツバキがきれいに咲いている。
その茂みの中で、何かバサバサ動く物が…
 ※以下の写真は、素早く動く鳥を薄暗い日にガラス越しに撮影したので、きれいに写っていません。
ヒヨドリだった
でも、くちばしからほおにかけて、黄色くなっていてお化粧したよう。なぜなら、
ツバキの花にくちばしを突っ込んで、密を吸って花粉が付いたから
うちの近所に巣があるのか、よく見かける個体だと思うが、いつもガラス越しでも人影を見ると逃げてしまう。でも、今回は少し離れていたせいか、密の味に夢中になっていたのか、逃げなかった。
1か所でじっくり味わえば良さそうなのに、花1つに付き数秒で、次々に花を渡り歩いていた。
こんなに首が曲がるのか

逆立ち
ハチドリのように、ホバリングしそうな飛び方もしていた。(ハチドリの先祖はヒヨドリから分かれたと考えられているそうだ)
アクロバティック!
ヒヨドリはそろそろ繁殖期に入るようだ。今年も昨年のように、夫婦揃ってピーピー鳴くのかな。
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こんな所に水芭蕉

2010-04-21 20:46:15 | 秋田の季節・風景
ミズバショウ(水芭蕉)は春の訪れを告げる植物。(「夏の思い出」の歌詞で有名な尾瀬でも、5月末頃に開花するとのこと)
山間部の湿地に自生する植物で、秋田では仙北市田沢湖の「刺巻(さしまき)湿原」が有名だが…
この池でも咲いていた
実はここは、
秋田市中心部のお寺の庭(道路から塀越しに撮影)
もちろん、植えられて手入れされているだろうけれど、こんな所でミズバショウを見るとは思わなかった。


さて、気になるのがソメイヨシノの開花。
そろそろ咲きそうな頃だが、開花を目前にして気温が低めになり足踏み状態になってしまっている。
秋田市八橋運動公園
昨日は暖かかったせいか、数日前より赤みが増している。あとちょっとか?
その中、1本の木の外側の枝の先の方の、ごく一部だけ
咲いていた!!!
そろそろ開花宣言が出るだろうか。

秋田県仙北市角館や青森県弘前などでは、久しぶり(2005~2007年の3年は比較的遅かったがそれ以来か)に連休と見頃が重なりそうなので、賑わうだろう。
でも高速道路1000円で、大渋滞してしまうだろうか。

◆こまちのレジ袋なくなる?
ところで、先月、秋田地区の駅のコンビニ「NEWDAYS」のうち、JR東日本秋田支社の子会社、ジェイアールアトリス経営の店舗では、秋田新幹線「こまち」のイラストのレジ袋をくれることを紹介した。たしか、4月4日に秋田駅の「ぽぽろーど店」で買い物した時もその袋だった。
しかし、今日は、直営店舗と同じ普通の「NEWDAYS」ロゴの袋に変わっていた。新型車両導入を控え、やめてしまったのだろうか。ちょっと残念。
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新天地へ向かう鉄道車両

2010-04-20 20:10:10 | 秋田のいろいろ
秋田を通って、あるいは秋田から、新天地へ旅立って行った2つの鉄道車両のお話です。
●赤い熊
短い列車
先頭の電気機関車は、普段から貨物列車を引いているJR貨物所属の電気機関車「EF81形」で、この列車は臨時列車の貨物列車。
後ろにくっついている車両は「DF200形」ディーゼル機関車。北海道で貨物列車を引くための新しい機関車で、1994年から年に数台ペースで製造されている。

今回は神戸の車両メーカーで造られた新車が、室蘭へ向かう途中に秋田を通った。
だからピカピカ
この段階では、車両メーカーの所有する“新造車両という荷物”を、JR貨物が“預かって運んでいる”形(「甲種輸送」と呼ぶ)。室蘭でJR貨物へ引き渡されることになる。
3日がかりで神戸から北海道へ向かうダイヤになっていて、車内には車両メーカーの担当者が乗り込んで付き添っているはず。ご苦労様です。なお、この列車は秋田貨物駅では4時間も停車するダイヤになっている。たぶん休憩や食事(入浴も?)などをする時間を取っているのかもしれない。
引き渡し前の大事な“製品”なので窓にシートがかかっている
「ECO-POWER RED BEAR」というのが、DF200の愛称。エコパワーはJR貨物の新型機関車共通の愛称だけど、レッドベアは車体の色と力持ちの熊や北海道のヒグマからの連想だろうか。(ヒグマの英名は「brown bear」)
曇っていたがナンバープレートは輝いていた
これから、時にはジャガイモや牛乳を運んだり、冬の寒さや雪に耐えながら、北海道の大地で活躍することだろう。
貨物列車についての以前の記事

ちなみに、秋田など本州日本海側の貨物用電気機関車も、EF81形に代わって「エコパワー」シリーズへの置き換えが進んでいる。
 
EF510形「ECO-POWER RED THUNDER」、レッドサンダー。富山の機関区に所属する車両なので、立山の雷鳥、あるいはJR西日本の特急「サンダーバード」と統一感を持たせた名称か。(英語では雷鳥のことはサンダーバードとは言わないけど)また、JR東日本でも、これと同設計で色違いの車両を導入し始めている。

最近の新しい機関車のデザイン、個人的には気に入っている。

●改造後
だいぶ前、京浜東北線を引退した「209系電車」が秋田へ運ばれ、昨年、秋田市土崎の「秋田総合車両センター(旧土崎工場)」でトイレ設置などの改造工事を受けていたことを紹介した。
Wikipediaなどによれば、秋田など5か所の車両工場で改造工事が行われており、改造後は主に千葉県の房総半島方面の路線を走ることになるようだ。
10両編成を6両または4両に短縮し、電気系統機器の更新、一部座席の交換、トイレ設置などが行われ、1本改造するのに2か月以上かかるとのこと。
先日、列車で土崎駅を通ったら、
209系電車が停まっていた
車体のラインが、京浜東北線の水色でなく、千葉支社管内の青と黄色(海と菜の花?)に変わっていて、上り側に機関車が付いている。
改造が終わり、千葉へ向かって出発するところのようだった。(これは貨物扱いででなく、JR東日本社内での移動という扱いで「配給列車」と呼ぶ)
帯色以外の外観はあまり変化していない

実は冬の間、奥羽本線の線路や住宅地から見える工場外側に、改造前の電車が置きっ放しになっていた。改造の順番待ちをしていたのだろう。
今はこの電車が工場内に入って、改造中の模様
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「叡陵」

2010-04-19 20:52:08 | 秋田のいろいろ
※本記事には画像はありません。
突然ですが、この漢字、読めますか?
叡陵

秋田県南部の湯沢市にある県立湯沢北高校と県立湯沢商工高校を統合し、来年春、開校する高校名が「秋田県立湯沢叡陵高等学校(仮称)」に決まった。その「叡陵」。

同時に、北部の北秋田市の3県立、1市立高校を統合してできる高校は「県立秋田北鷹高校(仮称)」になったが、これは「ほくよう」と読む。
県北部や北秋田市に設置すること、鷹巣という地名と鷹(たか)のように若人が力強く羽ばたいてほしいという願いが込められている(毎日新聞秋田版より)」とのこと。名称は公募され、応募総数755件中、「北鷹」が最多の81件だった。
所在地「鷹巣(たかのす)」から1字取って訓読みから音読みに変えたわけだ。「ほくおう」と読まれないかとか、お笑い芸人「北陽」の出身校・埼玉県立久喜北陽高校と紛らわしくないかとか心配だが、地名の1字であり、公募1位でもあるので、これ以上は触れないことにする。問題は「叡陵」。


「叡陵」は「えいりょう」と読み、
優れた才能を意味する「叡」と、湯沢から望む奥羽の山脈をイメージするとともに、他に勝るという意味の「凌」に通じる字として「陵」が選ばれた(毎日新聞秋田版より)」という。
こちらは1245件の応募中、「叡陵」はゼロ。
「陵」を使用した応募が多かったので参考とし、県教育庁内で検討して決定したという。「数に左右されず、よりふさわしい校名を付けた(秋田魁より)」のだそうだ。
「こまち」や「はやて」など(「のぞみ」もだったかな)列車名の公募でも応募数1位で決まるわけではない。人気投票でなく、運営側の意向があるのは当然だが、この「叡陵」は、おかしいと思う。


理由は、「読めない・書けない・覚えられない」に尽きる。
「比叡山」の「叡」と覚えれば読みはまあ大丈夫だが、書けない。常用漢字表外であり、直接地元と関係のない「叡」という字をなんでわざわざ持ってきたのか。進路学習で中学生が書くこともあるし、部活動が活躍するなどして県外の人が読み書きすることだってある。
「比叡山」を連想してしまい、秋田県の高校とは思ってもらえないかもしれない。
隣の横手市には「県立横手清陵学院中学・高校」があり、それと混同することもありそう

とにかく、間違われる可能性が高そうな校名だと思う。母校の名を何度も間違われたら生徒はどう思うだろう。
僕は湯沢とはほとんど縁がないが、湯沢市民の皆さん、合併することになる両高校の関係者の皆さんは、「叡陵」をどう受け取っているのだろうか。(ブログ検索すると、数件ヒットしたが、いずれも否定的意見だった)

校名は、6月県議会で審議されて正式決定されるそうだが、どうせすんなり可決されてしまうことだろう。
(秋田市街地の再開発計画にしたって、会期延長までしながら、最後は県の言い分をすっかり認めてしまった秋田県議会なんだからね~)


ついでに言わせてもらえば、2005年に秋田市千秋公園そばに開校した、定時制・通信制の「秋田県立秋田明徳館高等学校」(とそれが入る「明徳館ビル」という建物)という名もおかしいと前から思っていた。
「明徳館(めいとくかん)」というのは、旧秋田藩の藩校の名称。それをもらったのだろう。
それはいいのだけど、高校のすぐそば(400メートル程度しか離れていない)には「秋田市立中央図書館“明徳館”」が存在しているのだ。20年以上も前から。※図書館ができたのは1983年
昔は、単に「明徳館」と言えば図書館のことを指していたが、後から高校ができたばっかりに、わざわざ「図書館の明徳館」などと区別して呼ばなければいけないのが、(秋田県民でなく)秋田市民としては腹立たしい。
高校が入るビルでは、大学等が連携した公開講座が行われているし、図書館でも各種イベントが行われており、一般市民はどちらの施設も利用する可能性がある。利用の際は充分な確認が必要で、紛らわしいことこの上ない。

実際、混乱している人がいるようで、図書館の近くで、高校に行きたくて道に迷っている人を見たことがある。
秋田県(秋田県教育庁)は、“他人(秋田市や一般県民・市民)の迷惑”を考えているのだろうか?


そういえば、秋田県庁の知事部局では、4月から一部の部や課の名称を「分かりやすく簡潔」なものに変えた
教育庁管轄とはいえ、県立学校だって“県の出先機関”ととらえることができるはず。よく分からない漢字、既存施設と競合する名称を使った校名が「分かりやすく簡潔」だとは僕は思えない。

【20日追記】秋田放送テレビ(ABS。日テレ系列)の夕方のニュースで、「叡陵」の名称に地元から異論が出ていることを取り上げていた。(1日先にアップしていてよかった~)
湯沢市民へのインタビューでは、新しい高校名だと認識しても読み方が分からないなど、読めない人が多かった。また、湯沢北高の同窓会では、反対意見をとりまとめて、県へ要望する予定であるとのことだった。
県教育庁高校教育課の担当者(ナントカ推進班の班長)が「ぜひとも地元の皆さんには“叡”の字を覚えていただいて…」などと苦しいコメントもしていた。
【26日追記】進展がありそうな気配。続報はこちら(←リンク先記事の最後にあります)
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遅い春・お堀のデッキ

2010-04-18 20:43:53 | 秋田の季節・風景
先日、秋田市中心部の竿燈大通りで、白線(ライン)引きが行われていた。
真っ白なラインが鮮やか
かつて、スパイクタイヤが使われていた頃は、冬の間にラインが削れて見えなくなり、春先にそれを引き直す作業が行われて「春の風物詩」として報道されていた。
スパイクタイヤ禁止後も、除雪作業で消えたり、新入生の安全確保のためなのか、以前より頻度は減ったが、春によく見かけるような気がする。

ところが、

ここ数日、雪やあられなどがよく降る。積もらなかったが、この時期に何度も降るのは珍しい。
関東地方でも積もったそうだから、秋田で降っても当然だけど。

各気象会社では、今週半ばに秋田市でソメイヨシノ開花がすると予想している。また、千秋公園など、秋田市内各所の「桜まつり」は4月16日から27日の開催になっている。
【22日追記】開花が遅れているため、まつり期間を千秋公園・高清水公園・新屋は29日まで、太平川は5月1日まで、それぞれ延長することが決まった。
※現に昨年は4月19日に満開になっていた
でもこの天候では…(以下の写真は、ここ数日間で撮影したものです)
千秋公園西側
ソメイヨシノより少し先に、林の中にぽつぽつとコブシの白い花が咲くのだが、今年はまだ。地面ではスミレも咲いていない。
露店やババヘラアイスも出ているけれど
それでも、かすかに期待を抱いているのか、ご年配や学生のグループが何組か歩いてはいた。
市立中央図書館「明徳館」前のソメイヨシノ
千秋公園のソメイヨシノは、秋田市の標準木よりやや遅れて咲くが、下の図書館の角の数本は、比較的早く開花する。それでも、この様子では咲くまでまだかかりそう。

広小路に面した外堀、「穴門の堀」
紐で岸とつながれた何かがプカプカ浮いている。
「千秋公園外堀デッキ整備工事」
千秋公園の整備事業のようなもので、堀に張り出した「親水デッキ」を造る計画があると聞いていたが、それのようだ。
デッキの面積は思ったより小さくて、小学校の体育館のステージくらいかな。てっきり歩道沿いにずーっとデッキになるのかと思っていた。
歩道沿いの手すりが1スパンだけ撤去されていた

デッキ側にはスロープ?
1スパン分のスロープから、デッキに出入りする構造なのだろうか。
ほかにも、脚で固定せず、桟橋のように浮いているのだろうか。水面に向かって傾斜しているが、手すりなど付けなくて安全面はどうなんだろう(この堀は浅くはないと思うので、落ちたらたいへん)。とか不明な点はあるが、工期は5月末までとなっており、できてからのお楽しみということでしょうけれど。
【22日追記】今日の夜通ったら、堀に面した3方に手すりが付いていて、ベランダのようになっていた。う~ん…(後日写真を撮ったらアップします)
【23日追記】22日は上の写真同様、岸から離れた場所にあったが、23日は“接岸”していたようだ(車窓から見た感じでは)。

ほかにも、ボードウォークのようなものを整備する計画もあると聞くが、全体像がよく分からない。
※続きはこちら
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高知のスーパーで

2010-04-16 20:52:13 | 各地お土産・食べ物
食べ物の話が続きますが、先日高知で見つけた、ご当地飲食物をご紹介します。
 ※四国旅行記の最初はこちら
 ※ホテル室内で撮影したため色合いが不正確で、ブレた写真もあります。また、味の評価については個人差がありますのでご了解ください。

今回紹介するのは、すべて地元スーパー「サニーマート」が経営する「サニーアクシス」という店で買ったもの。秋田でいえば「いとく」や「タカヤナギ(グランマート)」みたいな雰囲気だった。
●田舎寿司
上:「田舎寿しセット」350円、下:「田舎ちらし寿司」210円
ちらし寿司は具は一般的なちらし寿司だったが、「ゆず入」とある通り、ユズの香りがした。これはこれでユズ産地の高知らしいけれど、もう1つの田舎寿司というのも、実は高知ならではのものらしい。
太巻き、いなりなどのセット
真ん中にある四角いのは、上がサバ、下がエビかと思ったら…
エビじゃなく、ミョウガ(の酢漬け)だった!
ミョウガの右隣は、ふにゃふにゃした物体。たぶんコンニャクだった。
中にご飯が詰まっている
太巻きは、
高野豆腐、ニンジン、ゴボウとシンプル
秋田の太巻き寿司は、餅米が混ざって“重い”食感だったり、甘い味付けで(それがスーパーでも売られている)、全国的に見て変わっている方だと思うが、高知のも珍しい。でも、さっぱりとしていて、素朴でおいしかった。

帰ってから調べると、高知の「田舎寿司」は郷土食だった。
高知市サイトによれば「山里の食材を用いて盛り合わせた山間部に伝わる郷土料理です。冠婚葬祭などの席で供される巻き寿司や姿寿司とは違い,色や旬の素材を楽しみながら食べる行楽寿司です。」「色彩的にも美しく,その土地の食材を使って作られています。日曜市などの街路市や直販所,量販店でも日常的に販売される県民に愛される郷土料理です。」とのこと。※日曜市:日曜日に高知市内で行われる露天市

●馬路村といえば
高知県東部の山間部に「馬路村(うまじむら)」という小さな村がある。
現在はユズの産地で、馬路村農協が販売するハチミツ入りユズ飲料「ごっくん馬路村」が有名だけど、これは瓶入りで重いし、なぜか秋田サティでも売っているので割愛。そのシリーズの500mlペットボトル入りがあった。
「スーパーごっくん馬路村」158円
果汁1%でスポーツドリンクのような感じだった。そう思って飲めばおいしいが、元祖瓶入りの味を期待して飲むと薄い。(瓶入りの果汁割合は不明)

●ヨーグルト
高知市の隣、南国(なんこく)市の「ひまわり乳業」というメーカーの製品がいろいろあり、ヨーグルトが豊富だった。
「ゆずもう一杯よーぐると」108円
メーカーの公式サイトには乗っていない商品(似たようなのはあった)。シリーズで「生姜入り」などもあった。県内れいほく(嶺北)産、無農薬のユズを使ったとあるので、原料にこだわった製品だろうか。
ヨーグルトの上にソース状のユズがかかっている
ユズもヨーグルトもとろりと滑らかでおいしかった。

●県民飲料
その「ひまわり乳業」では、高知の“県民飲料”といえる「リープル」なるものを製造・販売しているという。
スーパーに行く直前、高知市街地で、自転車に乗った10代後半の女の子が、リープルの500ml紙パックにストローを差して飲んでいたのを見たのには驚いた。
「リープル」200mlパック74円
初めて見るような、どこかで見たことあるようなパッケージ。
栃木のレモン牛乳みたいに、慣れない者には口に合わないのではないかと思いながら飲んだが…
種類としては「乳酸菌飲料」。方向性としては「森永マミー」系統だが、どこか違う。甘いけれど、レモン牛乳と違い、さわやかな味わいで個人的には好き。これなら時々飲んでみたい。
高知県内でしか買えないが、通販がある。また、これのゼリーも同社から発売されている。

●果物+大福
「手造り文旦大福」130円
月・木・土曜日のみの限定販売というPOPに惹かれて購入。製造元は高知市内の個人名だった。
高知の農産物といえば、ブンタン(文旦。標準和名はザボン)。
この文旦大福なるものも日曜市で限定200個で発売され、最近話題らしい。(2月から5月の間のみ販売との情報もある)
「イチゴ大福」や、青森県鶴田町の道の駅のブドウをあんに練り込んだ「スチューベン大福」などのような果物と大福のコラボだろうか。割ってみると…
こしあんの中にブンタン!
一般的サイズの大福の中に、房をばらして薄皮まできれいに取ったブンタンがそのまま入っていた。
味は、大福とブンタンを一緒に食べたような味。(←そんまんま)
意外にマッチしていて、イチゴ大福よりもいいかも。果汁の量や甘さ・酸味のバランスのためだと思う。
そして、あんこや餅がとてもおいしく、単純にブンタン抜きの大福として、とてもおいしい。もちろん、高知県産ブンタンもさわやかでみずみずしい。
それなら、大福とブンタンを別々に食べた方がいいかも…?(←それを言っちゃあ、おしまいよ)

徳島などの続編があるかもしれません。
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女将の駅弁

2010-04-15 21:40:46 | 各地お土産・食べ物
釣りキチ三平弁当」(昨年5月で発売終了)から約1年。4月1日、秋田駅に新しい駅弁が誕生した。
「あきたの宿おかみ弁当」関根屋製 1100円
地元紙でも発売前に記事になっていたが、JR東日本秋田支社からもリリース(本記事中の斜体部分。オリジナルはhttp://www.jreast.co.jp/akita/topics/okami/index.html:要Flash Player)があった。それによれば、
JRグループ協定旅館ホテル連盟秋田・津軽支部の会員施設の女将を中心として組織する「こまち会」(津軽23施設、秋田46施設)では、東北新幹線新青森開業を控え、地元のふるさとの味を観光のお客さまにお楽しみいただくため、女将達が自ら考案した(以下略)」駅弁とのこと。
年末の新幹線青森延伸に向け、JRやその協定旅館が関わって作った新しい駅弁ということだ。
秋田の新聞では触れられていなかったが、同時に「津軽の宿おかみ弁当」も発売されるそうだ。同じ趣旨で秋田版と津軽版があることになるが、これはJR東日本秋田支社の管轄地域と重なっているので、駅弁業者でなくJR側の意向=JR主導ということだろう。

値段はどちらも1100円だが、製造者と販売場所は異なり、(名称も「あきた」と「津軽」で漢字・かなが統一されていない)
 「あきたの宿~」は関根屋(秋田市)製で秋田駅の駅弁売場(改札内外各売場や立売)で発売
 「津軽の宿~」はウェルネス伯養軒(旧伯養軒。本社は仙台)青森支店製で青森駅と弘前駅で発売
弘前駅では、改札横の待合室内の小さなキオスクで扱うようだ。盛岡支社管轄の青森駅でも売るのは、製造業者の関係(青森が本拠地)だろう。車内販売はしないの?
期間限定などではない模様だが、新幹線開業後は新青森駅でも売るの?(現段階では新青森駅に駅弁業者が入るかどうか自体未定だろうけど、きっと伯養軒が入りそう)

今回は秋田版を紹介しますが、
秋田の「食」と「家庭料理」をイメージし、古くから伝わる郷土色豊かな味を再現しました。掛け紙には秋田の女性が古くから愛用した「かすり柄」を採用し、秋田県産の豚肉のアスパラ巻き、山内の芋のこの味噌田楽、秋田名物のハタハタやとんぶり、じゅんさいなど地域の地産地消にこだわり、懐かしい味を再現しました。」とのこと。
紐をほどいて掛け紙を取ると、
八角形の弁当箱とお品書きなどと共に、ピンク色の大きな不織布が現れた
これは「ひざかけ」。車内でこぼしても服が汚れないようにとの配慮らしく、季節毎に色が変わるとのこと。
中味
容器の色合いや量からして女性向けなのか? おかずにはどこかで見たことがあるような顔ぶれも…?
ご飯は2種類
あきたこまちの白飯に「味噌南蛮・ちょろぎ」添え
ひょうたんみたいな形のが、シソ科「チョロギ」という植物の塊茎(チョロギの場合、ジャガイモのように地下茎が肥大したもの)をたぶん酢漬けにしたもの。お節料理でおなじみだが、秋田県での生産が盛んなのだそうだ。味噌南蛮(青トウガラシの味噌漬?)はピリリと辛かった。ご飯は文句なしにおいしいが、ちょっと足りない。
もう1つが
「あきたこまちを比内地鶏のガラスープで炊き込げた」ご飯に「みず・竹の子」添え
以前紹介した、同じ製造元の「横手焼きそば弁当」には「比内地鶏の鶏めし」が付いていたが、微妙に違うような気がした。イマイチかな?
付け合わせの山菜の「みず醤油漬」って、前の「釣りキチ三平弁当」のご飯の上にあったのと同じヤツ?

おかずは、
秋田県産豚肉のアスパラ巻、山内芋のこ蒟蒻味噌田楽、ハタハタの甘露煮
この区画がとてもおいしかった。
ハタハタの甘露煮(下に尾の方も入っていて1匹分)はほどよい味加減で柔らかい。
「山内芋のこ」は横手市山内(さんない。旧山内村)地区特産のサトイモ。それをコンニャクにするとは初耳。コンニャクイモじゃなくてもコンニャクになるの? 普通のコンニャクより、もちっとした食感。
ほかには鮭の味噌マヨネーズ焼、ゼンマイや蕗の煮物、増田(横手市)産りんご煮などだが、
「とんぶりの揚蒲鉾」と
「じゅんさいの酢の物」は、完全に三平弁当の“使い回し”。
関根屋さん定番の「大根とニンジンのいぶりがっこ(たくあんのくん製【2012年3月5日補足】正確には“燻製乾燥した野菜のたくあん”)」も入っている。
「女将が考えたメニュー」ではあるかもしれないが、「関根屋さんが調達しやすいメニュー」でもあるみたいだね。

全体としての感想は、ご飯が少ないのは好みの問題だし、女性向けの弁当のようなのでそれはいい。
気になるのは、多くのおかずの味がしょっぱめなこと。僕は秋田人にしては薄味を好む方だと思っているが、関東以西の方には、これではしょっぱすぎると思う。
「酒の肴」目的の濃い味の駅弁も各地にあるが、これはそういう性格ではないだろうから。

なお、味付けに関しては「衣類等を汚さない気配りで料理に味付けをしていますので、醤油等は付いていません。」とのこと(津軽版も共通)。
調味料の別添えがないというのは、うれしい。狭い列車内では、衣類はもちろん指先やテーブルを汚すと拭くのが面倒だし、調味料がおかずの下に隠れていたり、味付けが充分だったりで、使わずに無駄にしてしまうことがあるから。

あとは、これで1100円は高い。せめて1000円にならないかな。ひざかけなんかいらないから。

それと、関根屋さん。ホームページを更新してくれませんかね。トップには「09.05.30 「釣りキチ三平弁当」販売終了しました」とあるけど、駅弁紹介のページにはまだ掲載されていて「新商品」になってるんですけれど…(もちろんおかみ弁当については一言も書かれていない)※ウェルネス伯養軒にはホームページ自体がないけれど、なければないでいい。でもホームページをアップした以上は、しっかり維持・管理してほしい。


さあ、そうなると気になるのが、「津軽の宿おかみ弁当」。
こちらは、淡い色合いの柄の入った風呂敷状のもので包まれており、それがひざかけになるそうだ(季節で柄が変わる)。
長方形の2段重で、「一の重には青森県産りんごの赤ワイン煮ベーコン、十和田湖産姫鱒西京焼き、帆立の素焼き、イガメンチ(原文のまま)、ばっけ(ふきのとう)の味噌焼き等」「二の重には津軽地方ならではの紅生姜入り稲荷、太巻き、すしこ、ご飯は青森県産の「つがるロマン」を使用」という内容とのこと。(陸奥新報オンライン版では「イメンチ」「ナガイモのばっけみそ焼き」となっていた)
「すしこ」というのは、「赤めし」とも呼ばれ、津軽地方(深浦周辺)や秋田県北部で作られる“餅米の漬け物”。
実物も詳細な写真も見ていないが、秋田版より、おかずに肉や魚が多く、ごはんがたっぷり入っている印象を受けた。

ところで、これとは別に、弘前では「駅弁・空弁・津軽弁プロジェクト」という、新幹線開業にあわせて地元業者から公募した弁当を「津軽弁」として売り出す計画がある。
先日、なんと36種類もそれに認定され、さくらまつり期間中の販売開始を目指して準備中で、季節ごとにさらに募集する計画とのこと。
今までは駅弁が定着せず、空白期間や業者交代が繰り返された弘前だったが、新幹線開業を機に一挙に増えるのだろうか。
※津軽版も食べました
コメント
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