広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

千秋トンネル壁面改修中

2015-10-29 21:17:06 | 秋田の季節・風景
秋田市中央部、千秋公園の山の下を通る秋田市道の「千秋トンネル」を何度か取り上げてきた。※トンネルについての記事
1979【2016年11月16日訂正】1978年の竣工から35年となるのと前後して、2013年度に内部の詳細な点検、2014年12月に送風機の撤去、2014年度末にはナトリウムランプからLEDへの照明の更新が行われてきた。

今年度は、壁面や柱などの補修工事が行われている。2013年度の点検でチョークで印を付けられた箇所を直しているのだろう。
「トンネルの壁面改修工事を行っています」
看板では12月18日まで。【30日追記】少なくとも昼間は、歩道・車道とも通常通り通行可能。【11月4日追記】車道部分は夜間片側交互通行の場合あり。
なお、この看板が立っていた付近の街路樹のケヤキのうち3本程度【11月7日切り株で3本であることを確認】が、今月伐採された。
同時期に千秋トンネル通り(トンネル反対側の旭川を渡って菊谷小路との交差点付近まで)の街路樹の剪定が実施されたので、トンネル工事とは関係なく、木が弱っていたのだろうか。トンネルの手形側は切り通しで薄暗かったが、ケヤキがなくなった分多少は明るくなったかもしれないが、それでも、千秋公園斜面の自生の樹木もあるので、印象は変わらない。

9月中旬
※トンネル内の道路は傾斜しているので、柱と比べて地面が傾いている。あとLED化されて明るくかつ違和感ない内部に変わった。
車線分離を兼ねる柱のうち、一部の根元の表面が削られていた。

その後、
根元がきれいになった
柱の西進車線側の面を、西(保戸野)側から順番に、作業が行われている。削ったかどうかに関わらず、全部を順番に実施。
きれいにするのが目的じゃなく、根元部分の補強が目的なのでしょう。

現時点では、95本ある柱のうち、
45番目まで終了
上の写真左の44番の柱と、それにつながる天井部分に、一直線に割れ目のような線がある。トンネルのほぼ中央だから、両側から掘った時のつなぎ目か何かだろうか?


柱根元のほかに壁面や柱上部にも、部分的に湿布を貼ったかのように補修した跡が見受けられる。
手形寄りの91番目柱の前後

出入口の外に面した壁も補修。
保戸野側

湿布状に修理
今、気付いたけれど、↑保戸野側と↓手形側では、上部の壁の高さが違う。そのため「千秋トンネル」の表示板は手形側のほうが高い位置に設置されているのだった!
手形側

ヒビを埋めてる?

パテで埋めて、カプセルから液体を注入していた!(以前、内部の壁面でもやっていた)
【11月7日追記】この後、11月3日までにはカプセルがなくなり、パテも目立たず、よく見なければ、補修の手が加えられたことが分からない状態になっていた。
【8日画像追加】11月3日撮影。ピンク色の印で、上の写真と比較できる

LED化されて明るくなり、さらに補修が完了すれば、「霊がこすれた跡」とか言われるようなものがなくなり、千秋トンネルの心霊スポット疑惑は晴れるかもしれない。
続きはこちら
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青森のパン2015.10

2015-10-28 23:07:02 | ランチパック
青森関連のパンの話題。
弘前で買ったものを紹介する前に、10月は秋田の店でも青森に関したパンがいくつか売られていた。
イギリストースト 青森県産のカシスジャム&マーガリン 396kcal
秋田市内のイオンリテールやマックスバリュ東北の店舗で、月間通して販売。普段、イギリストーストの通常品を置いていない店舗にもある。通常品でないイギリストーストが秋田で買えるのは、久しぶり。

カシスことクロフサスグリは、青森県の特産。青森に40年ほど前に導入され、今は全国流通量の8割が青森産だそうだ。
カシスはこれまでも、工藤パンの製品や、ヤマザキランチパック(青森県産かは不明)に使われたことがあった。今年10月は工藤パンで、このイギリストーストのほかスポンジ生地を半月形にして間にものを挟んだ「スペシャル」の「カシスジャム&チョコクリーム」も発売。(だけど弘前でもスペシャルは見かけなかった)

イギリストーストならではのジャリジャリ感はないけれど、甘酸っぱくておいしい。


もう1つ青森のカシスジャムを使った商品だけど、岩手のシライシパンのお菓子。
これも秋田のイオンで月を通して売られていて、WAONボーナスポイントが10ポイント付く。
あおもりカシス ケーキタルト 363kcal


直径8センチ、厚さ2.5センチ弱でけっこう小さい。
カシスジャム入りシロップをかけていて、表面はテカテカで種が見える。中もカシス色。
見た目ほど甘くはないものの、やっぱり甘い。カシスの風味はしっかり。「タルト」にしては、しっとりした食感で、底だけサクサクしている。

翌年にも、2社そろってカシスのパンが発売。


次は青森県産リンゴのヤマザキ製品。「秋の味覚」という、全国各地の農産物を使ったシリーズの1つのようだ。
青森県産りんごの果汁入りホイップとミルクホイップのデニッシュ 400kcal 仙台工場製
長い名称。

ホイップが若干こってり。


以下、弘前で購入した、工藤パン製品。
イギリスフレンチトースト ハムたまご 291kcal 2015年8月発売
多国籍なネーミングの「イギリスフレンチトースト」シリーズも続々と登場。
ハムが1枚+半分挟まれていて、良心的!
昨年夏に「ハムマヨ」を食べた時は、卵液がスパイシーな気がしたけれど、今回のハムたまごは、スパイシーさはなかった。これはこれでいいけれど、あれも良かった。


2009年に、イギリストーストを(ランチパックの工藤パン版の)フレッシュランチ化した「フレッシュランチ イギリストースト風」を紹介した。
(再掲)2009年のフレッシュランチイギリストースト風
その後も、細々と発売が継続されていたようだが、最近、包装がリニューアルされて、新たに大量に陳列する店もあった。
フレッシュランチ イギリストースト風 234kcal×2個
バーコードの数字は以前と同じ。
9月から、フレッシュランチの定番、ツナサラダ、タマゴ、ピーナツクリームで、イギリストースト用のパンを使ったものが出ている(従来品のリニューアル?)ので、それに連動したのだろうか。
包装もそれらと共通なので、この商品もパン自体もイギリストーストなんでしょう。形が違ってや耳がないので分かりにくいけど。

ちなみに、通常のイギリストーストは、1個(=2枚1組)で457kcalなので、フレッシュランチ1包装とだいたい同じ。
味も以前と変わったような気はしない。通常のイギリストーストよりクリーミーながらもしつこくなく、食べやすかった。


工藤パンでは、2013年から秋に、RAB(青森放送)とコラボした商品を発売している。
今年は、さきイカをマヨネーズで和えたのを挟んだイカ型パンもあるらしいが、見かけたのは次の2種。
鉄マンの黒石やきそばパン 262kcal
見切り品シールがなくても、ごちゃごちゃとした包装。
昨年に続きラジオ番組「GO!GO!らじ丸」。包装では「タイアップ商品」と表記。黒石市のご当地焼きそばのドッグ。
「鉄マン」とは同番組パーソナリティーの1人で、ミュージシャン。「黒石やきそば大使」も務めている。

黒石やきそばは、麺が平べったいのが特徴で、それが再現されている。
「黒石“つゆ”やきそば」では、そばつゆなどをかけるのだけど、ただの「黒石やきそば」だから、麺の太さ以外は、普通の焼きそばパンとあまり違わないかな。
2017年にも同じ趣旨のパンが発売された。


最後は、月の途中ながら「新発売」シールがあり、出たばかりらしいもの。
お岩木メロン スチューベンフィリング 355kcal
「生地にメロンパンの皮をかぶせ、青森県産のスチューベンフィリングを絞りシュガーをトッピングして岩木山の形にしました。」
これも以前と同じく「麻生しおりの土曜はキュン」とのコラボ。こちらは「プロデュース」の名目。
スチューベンは、青森特産のブドウ。以前も商品があった。
パッケージに「お岩木つづり」とあるけど、何だ?

岩木山型! 雪は中腹に多く積もってますな

スチューベンフィリングはジャム状
見た目より軽い食感で、甘さも控えめ。ジャムもあっさりしている。
一般的なドーム型のメロンパンよりも食べやすくて好き。

【11月2日追記】11月初めに更新の工藤パンホームページによれば、11月の時点では4種類の「RABラジオコラボ企画」パンが出ている。
土曜日の2番組から2商品ずつを発売。「土曜はキュン」からは、上記お岩木メロンとコーヒークリーム&チョコクリームのイギリストースト。
午後放送の「十日市修悦のサタデー横丁」からは、上記イカ型「イカしたデニッシュ」とあんずジャム&マスカルポーネクリームのイギリストースト(あんずは長野県産、マスカルポーネは北海道産)。
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天守移動後の本丸

2015-10-27 23:46:39 | 津軽のいろいろ
弘前公園の菊と紅葉まつりに続いて、本丸へ。
今年の弘前城のいちばんの話題が、天守の曳き屋。

天守の下の石垣を修理するため、上にある天守がジャマだから曳き屋して動かすもの。
「城が動く!」というPRに乗せられて、天守が動くこと自体が目的かのような錯覚にとらわれてしまうけれど、あくまでも石垣修理が本質。だけど、お城が動くのは貴重なシーンであることには違いない。
弘前駅中央口の正面
弘前駅正面の自動ドアのガラスには「天守曳屋」の文字と絵。
弘前市は工事中の観光客の落ち込みを危惧し、それを逆手に取って積極的に宣伝している。
入場者が倍増したとか、25億円の宣伝効果【30日補足・「報道などで周知された分を、広告を出した場合の広告費に換算して25億円に相当する」という意味らしい。実際に25億儲かったというわけではない。】があったとか、人気は上々の模様。
【11月5日追記】河北新報によれば、
・地切り式から着座式までの「本丸の有料区域入園者は約11万5900人で、前年同期比約5万7900人増とほぼ倍増」(ちなみに満開とずれた今春のさくらまつりは約19万6700人)
・「市が8月1日~10月15日を対象に集計した結果、新聞やテレビ、ウェブサイトで約150回取り上げられ、約25億450万円の広告効果」
・天守の重さは約400トン(以上追記)


訪れた10月17日は、天守の移動が終了したまさにその日。午前中で最後の5.0メートルが動いたそうだが、行った時はもう終わっていた。
後の24日にジャッキダウンされて仮天守台に「着座」。来春からはこの位置で内部も公開される。
元の位置へ曳き屋されるのは6年後2021年の予定。


ネットで弘前を訪れた方々の旅行記を見ていて、「弘前城は工事中だから、見学はパス」と、弘前に来たのに見るのをやめた方を2人ほどお見かけした。
たしかに、天守の中は見られないし、足場があったりして殺風景ではあるけれど、百年に一度という光景を見ないのはもったいないよ。人さまざまでしょうけど。
そんな苦情を受けないためか、券売所では「天守は工事中のため、中はご覧いただけませんのでご了承ください」と念押しされた。
いえいえ。工事を見るために来たのです!(そもそも、大鰐線利用の無料入場なんだから、文句は言えません)

今年の曳き屋の手順は、
8月16日に「地切式」でジャッキアップ。
9月3・4日に22.3メートル移動。
10月7日に時計回りに29度回転。この前後に2度目の移動(36.61メートル?)。
10月16・17日に19.94メートル移動。
結果として3回で計77.62メートル(上記と合計が合わない)移動したらしい。
大雑把には、本丸南東角から北西方向の本丸中央寄りに移動した形。

どうせなら実際に動いているところを見たいものだけど、前後の作業手順が多く、天守が動いている日はわずか。
しかも、仮天守台の上まで移動してしまっては、今後6年はほぼこれと同じ姿を見られるわけだから、もうちょっと早い段階を見ておきたかった。わがままだけど。


今回は、メインルートの天守下の下乗橋からではなく、反対の北側から本丸へ入った。枝垂れ桜が黄葉し始めていて、観光客はこの時期にしては多いか。
こんなところに天守が! 手前の赤い積み木みたいなのの上にレールが敷かれている
たしかに、今までとは違う場所に天守がある。
でも、予想したほど「動いた!」という感慨にもならなかった。
樹木を移植し、通路部分を通って曳き屋されたというが、そんな気があまりしない。

理由は、移動経路が柵で囲われている上、僕自身が本丸の細部を記憶するほど詳しくはないため、その距離感が分からないこと。
本丸が広大なので、80メートル弱の移動距離が短く感じられてしまうといったことだろうか。

仮天守台の上の天守
中央の木の板が、見学者の出入口だったところ。

浮いている
ジャッキダウン前なので、台座から浮いている。今はぴったりくっついていることでしょう。
手前の台みたいのから線が伸びて、天守の上の方につながっている。避雷針の仮の「接地(アース)」かな。

本来の天守台と仮天守台の中間付近には、
曳屋展望デッキ
ウッドデッキ風の展望デッキが設置され、動くようすを少し高い位置から見ることができる。
【28日追記】移動前にも「天守を見下ろす」ことはできなかったので、ほんのちょっと高いだけだけど斬新な視点。
仮天守台方向。右が最後の移動で使ったレール

天守は1811年竣工だそうだから築200年の建物を動かすのは、とても大変だったはず。よくぞ壊れずにそのまま動けたもんだ。
200年前の建築技術か、現代の曳き屋技術か、両方か、それらの確実さのおかげで、見た目にはたやすく動いたようにさえ見えてしまう。

反対側は、
工事現場出入口と奥が本来の天守台

デッキから下りて、現場出入口から覗くと、
前はここに天守がそびえていた

工事看板

下乗橋から本丸を出る。
左が展望デッキ。以前はこの右に天守

下乗橋から見る、この定番風景。
(再掲)
現在は、
こうなっている


(再掲)

あるべきものがなくて物足りない
よく見ると、移動先の天守の屋根がちょこんと見える。

こういう光景を見てしまうと、「動いた!」というのを実感させられる。
地元の父さんと思しき人も、これを見て感嘆のような感慨深いような声を上げていた。

順番が前後しますが、北側の「北の郭」から。
(再掲)

春の内濠ウォークで歩いた場所は、そのまま工事用通路になっている

これからは、石垣の工事は別として、天守自体は6年後まで特に変化がない。
その間に初めて弘前公園を訪れた人にしてみれば、以前の天守の場所を知らないわけだから、移動先の天守を見ても特に感慨は湧かないはず。そこをどうやって盛り立てて集客するかという課題があるのでしょう。

さて、弘前城の天守は、焼失して(前回の菊人形参照)再建する時、幕府に遠慮して櫓として建てたため、小さい。
本丸の内側に位置し、園内に木々が茂ることもあって、他の城のように「城の下の町から天守が見える」ということがないのが、弘前城の特徴でもあった。(弘前市によれば、外からはまったく見えなかったそうだ)

ところが、曳き屋で動いたせいで、市内から天守が見えるようになったそうだ。
本丸は西方向に開けていて岩木山がよく見えるわけで、そこへ移動したから、外からも見えるわけか。
特に、弘前公園から1キロ強南西に位置する禅林街の奥の「禅林広場」からは、県立弘前工業高校の上にはっきりと見えるようになったという。
移動後もライトアップはされているので、弘前の夜景に新たな彩りを添えることになりそう。

弘前の話題は続きます
※石垣修理工事についての続きは、1年以上後のこの記事
コメント (6)
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復路検索/牛島方面/三獄根?

2015-10-26 21:30:36 | 秋田のいろいろ
秋田の中央交通のバスに関する話題いろいろ。
●復路検索開始
中央交通のホームページの時刻検索のことを以前取り上げた
ネットでバス時刻が分かること自体、20年前には考えられないことであり、ありがたいことではあるが、バス会社によって使い勝手に差があり、中央交通のものは必ずしも良いとは言い難い。よそから来る人、地理や路線網に不慣れな人にとっては、現行の検索方法では不親切で分かりにくい。
バス停名の部分検索(あいまい検索)とか、乗車バス停を指定すれば対応した降車バス停のリストが表示される(現行では無関係のバス停も選択できるので、結果でエラーが出るまで分からない)とか、路線図から検索するとか、任意バス停の時刻表を生成するとか、できてもいい。

中央交通の検索システムは、2008年頃に提供が始まってから、基本的には変わっていない。
当初はなかった「秋田駅から(路線を問わず)バス停名で探す」機能が追加されたり、当初は秋田駅から検索した場合しか運賃が表示されなかったのが、2013年頃からどの区間でも表示されるようになるという改善(?)はあった。


10月15日頃に検索した時は以前と同じはずだったのに、10月23日に検索したら、とある機能が追加されているのに気付いた。
これにより、検索の手間(クリックする回数)が軽減される場合があり、一定の評価ができる変更だ。
秋田駅から路線名ごとに検索する画面
赤で囲った部分が変わった。
従来はたしか「検索」だけだったボタンが、「往路検索」「復路検索」の2つになった。

従来の「検索」に相当するのが「往路検索」。
上の画像の場合、新屋線での秋田駅(西口)から美術大学前までの時刻・運賃が表示される。

説明書きも出ているが、新設の「復路検索」をクリックすると、逆方向の美術大学から秋田駅西口までが検索される。
つまり、1クリックで帰りのバス時刻を知ることができる。
復路検索の結果。「乗車口」が「美術大学前」になっている


乗車と降車それぞれのバス停名を指定して検索するほう(バス停名から探す時刻表)も、同じく。
復路検索した場合、画面上の「乗車」と「降りる」バス停が逆になって、若干戸惑うかも。
復路検索では、神田で乗って、通町で降りることになる

変更前の検索システムでは、秋田駅から乗る時は、降車バス停名を指定するだけで検索できるのに対し、その帰りは乗車バス停、降車バス停(秋田駅西口または東口)をそれぞれ指定しないとならず、ステップが多かった。
変更後は、バス停名を選び直さなくてよくなり、ボタンを押し直すだけですぐに帰りの時刻が分かり、とても便利になった。

ただし、一方通行区間などの停留所で、反対方向に同名バス停名がない場合は…
割山線の大悲寺前
「データがありません」エラーになってしまう。
代替のバス停候補を表示するとか、せめて片側にしかバス停がないことを示すとか、もう一工夫していただきたい。

それに、せっかく使いやすくなったのだから、トップページで改善されたことを告知すればいいのに…

【2016年3月3日補足】
一方通行路などの片側にしかバス停がない場合で、復路検索によって便利になる場合もある。秋田駅行き側にしかないバス停(から秋田駅まで)を調べる場合。従来なら、乗降バス停ともに選択する必要があったのが、(路線別には往路のバス停名がないので)五十音リストからバス停名を選択し、復路検索ボタンを押すだけでよくなった。
路線ごとの検索では、環状線でも復路検索はできるが、逆回りの時刻が表示されるのではなく、同じ方向で駅に戻る時刻が表示されてしまう。(逆回りが別路線として登録されているためだと考えられる)
また、秋田の環状線では、実際の乗車距離によって運賃が定められているので、遠回りの経路で乗った場合は高くなる。しかし、泉山王環状線や茨島環状線を検索すると、往路・復路に関わらず、常に最初の秋田駅から各バス停までの運賃が表示されてしまう(時刻は正常)。システム上の制約なのか、設定ミスなのか。(以上追記)


●見落としていた土日全廃
2015年10月のバスダイヤ改正をまとめていた
中央交通の告知の仕方が不親切というか分かりにくく、築地経由の土日全廃を見落としてしまっていたが、同様の見落としがまだありました。(「○○線は土日全便を廃止します」と明示すればいいのに、平日の時刻表に「※土日運休」を付加していて分かりにくい)
牛島方面の南大通り経由日赤病院線と二ツ屋福島線も土日が全廃になっていた!(改正前の土日は、南大通り経由は1往復、二ツ屋線は4往復運行)
これで、城南中学校/牛島小学校~牛島東七丁目付近も、土日はバスが1本も通らなくなってしまった。

南大通り経由日赤病院線は、以前は日赤病院の先、上北手の荒巻・古野(この)方面まで運行する「上北手線」だったのが、郊外路線の再編で日赤止まりに短縮されたもの。(元々は市営バス路線であり、その頃は日赤病院は移転前でなかった)
秋田駅から日赤病院には東口発着のほうが本数が多く速くて安いし、この路線の存在意義が薄れているのかもしれない。
二ツ屋福島線も、お客がたくさん乗っているのは、あまり見た記憶がない。土日全廃はやむを得ないのかもしれない。
二ツ屋や城南中周辺一帯は、それなりに住宅があり、悪天候の日に東五丁目などのバス停まで歩くのは、ちょっと大変そうだけど。


●車両センターへの足(JRの話題も交えて)
ところで、秋田市楢山~牛島にある、JR東日本の車両基地「秋田車両センター」。毎年秋の土曜日に一般公開が行われる。
今までは、敷地内に駐車場が設けられ自家用車で訪れることもできた。
路線バスもあった。それが、上記南大通り経由日赤病院線と二ツ屋福島線で、牛島東七丁目バス停が最寄り。二ツ屋線が環状運行する関係で、帰りに乗るバス停が2か所に分かれるなど運行形態が分かりにくく、記事にまとめたことがあった

ここ何年かは、抽選で当たった人を対象に、秋田駅から車両センターへ回送する車両に乗車して訪れる企画もあったけれど、あくまで当選者だけ。ほんとうは抽選なしで実施すれば、いちばん便利なんでしょうけど…
※天気が良ければ、羽越本線の羽後牛島駅や、各バス路線の牛島東五丁目(柳原・国道経由では牛島市営住宅前)バス停から歩いても、充分アクセス可能。


そして、10月24日に開催された今年は上記の通り、土日は最寄りバス停の路線バスが全便廃止になってしまった。
アクセスが不便になったかと思いきや、JR側でもアクセス方法に関して変更があった。
それは、「駐車場の提供なし」「秋田駅東口から車両センターまでの無料シャトルバスを30分間隔で運行」の2点。
青森や新潟の同種のイベントでは、最寄りのJR駅からシャトルバスを運行するのが恒例になっており、やっと秋田支社も重い腰を上げたかのようにも感じた。
駅から遠い秋田市内各所から車で訪れる人はアクセスが悪くなったかもしれないが、鉄道で遠方から来る人には、分かりやすくて便利になった。

チラシより
チラシでは「路線バスでは最寄りのバス停「牛島東七丁目」をご利用いただくのが便利です。」と、当日は1本も来ない路線バスを案内してしまっている。
このことからすれば、JR側で路線バスがなくなったのを知って、シャトルバスを出すことにしたのではなさそう。
今年は「秋田鉄道ふれあいフェスタ」と銘打って、秋田駅とセンターの2か所でイベントを同時開催したので、両方を見てほしい(スタンプラリーもあった)ということだろうか。

シャトルバスは、JRバスを使うのかとも思ったが、チラシには「立ち席を含めて定員70名、1台での運行」とあり、これはイオンモールの中央交通委託のシャトルバスと同じ。
実際に、中央交通の大型路線バス車両が使われたそうだ。エアロスターやエルガが担当し、ルートは横金線-跨線橋ではなく、明田地下道-南通築地・南中前-愛宕下橋-牛島東五丁目-牛島小前という、2度線路を渡って複数の路線バスルートを部分的にたどるようなものだったらしい。
土日の路線バスがなくなった、南中前や牛島小前を通るのが皮肉。

ちなみに、公開での展示車両は、いつも秋田にいるものばかりで、目玉のものがなかったとか。


●牛島方面の現状
前回の記事および上記の通り、やっぱりこの10月からの土日の牛島方面のバスダイヤは変化が大きいはず。
ざっとまとめてみる。
※以下のデータは、いちばん本数が多くなる秋田駅西口-牛島東一丁目間の運行本数・時刻でカウントしました。

いちおう、平日も検証。
下り(秋田駅西口発) 改正前69本→改正後67本
上り(秋田駅西口行き)  74本→70本

いずれも、始発・最終の時刻は変更なし。

問題の土日祝
下り 40本→31本 最終便時刻が20分繰り上げ
上り 42本→35本
下りは2割以上削減されたことになるけれど、本数で示すと、思ったほど減っていない感じもする。


土日の運行間隔(前の便の何分後に次があるか)にも注目してみる。
なお、平日は、早朝・夜遅くを除いて20分かそれより短い間隔で設定されている。
下り
改正前
は最大80分(19時00分の次が20時20分)。最小で10時から17時にかけて10分間隔が複数。一方で、昼間に30分前後ないところもあった。
つまり、11時00分、10分、40分、といったように、不均一な間隔だった。

改正後は最大で60分。最小が20分。
最終が20分早くなったり、減便されたりした結果ではあるが、全体で見れば運行間隔は均一化されたとも言える。
ただし、昼間の間隔が広がり、11時・13時・15時台は、御所野行きが1本ずつ運行されるだけで、他路線は1本もなく、昼間なのに60分間隔!
※11時・13時・15時台は、御所野行きの30分後に、並行する国道を通る柳原経由御野場行きはあり、羽越本線を越えた辺りから御野場にかけては実質的に30分間隔ではある。

上り
改正前
は4分~90分間隔。
やはり、昼間は10分間隔と30分弱来ないところがあり、不均一だった。

改正後は14分~85分間隔。
下りと違って、昼間に1時間空くところはないものの、20分程度と40分程度の間隔を繰り返し、不均一のまま。


土日昼間の上りは間隔が長く空く(上りは始発地がまちまちで、下りの折り返しなので、どうしても不均一になりやすい)気がしていたが、実際には下りのほうが極端だった。
かつては秋田市営バスと中央交通が競合し、市営バスだけでも御野場、二ツ屋、大住みなみ野2本と1時間に最低4本は走っていた(関連記事)昼間の牛島方面が、部分的ながらたった1本になってしまうとは、衝撃的。
新屋、割山、神田、泉方面などは、今も同じ曜日・時間帯に1時間に2本以上運行されている。それらと比べて牛島方面はそんなに需要がないのだろうか。

市営バスと中央交通が競合していたのが統合されて効率化された(以前が過剰だった)こと、沿線人口やバス利用者の減少という理由はあるのだろうが、郊外の農村部でもないのに1時間に1本とは、繰り返すけど衝撃的。
あまり間隔が空きすぎると、さらなるバス離れを招いてしまう。

牛島商店街の旧道を通るルートが最適とは言えなくなっているのかもしれない。例えば愛宕下橋経由の増発(と運賃計算を分離して安くする)、卸町・茨島-大住-御野場といった新ルートへの再編などを行って、新規需要開拓をするべきではないだろうか。

あるいは、JRが本気を出して、今は毎時1本あるかないかの秋田-新屋の羽越本線を増発してくれれば…


●新型バス停の三獄根
2014年春に設置された神田線のバイパス経由のバス停のポールが、従来とは異なるタイプのものであることを、紹介していた
その新設区間と同じ道路の東側には、別系統・路線が走っている。そこのポールも、同じタイプに変わっていた。

大学病院経由秋田駅東口(9月まではノースアジア大学)行きのバスが停まる片側だけの「天徳寺前」(西口発着とは別の位置)と、西口からの添川線(と東口行きも)の「三嶽根」の両側の計3本。
次の泉一ノ坪や泉東町は従来のままの模様。
2012年10月のGoogleストリートビューを見ると、天徳寺前は棒がサビサビだったが、三嶽根はそんなに傷んではいなさそうだった。

三嶽根
相変わらず全体的にアンバランスに見えてしまうが、ここは表示された文字もアンバランスに感じた。なんか上に寄っているような…
「嶽」がアヤシイ
「三“嶽”根」とするべきところ、間違って「三“獄”根」としてしまい、後から「山(やまかんむり)」をシール貼りしていた! それが青い部分にもかかって、上に寄っているように見えていたのだった。上下両側・裏表両面とも、同じ。

ローマ字の通り、「三嶽根」は「みたけね」と読む。「嶽」は弘前の岩木山麓の「だけ」と読む地名と同じ漢字。
「獄」は地獄の獄だから、「ごく」であって「だけ」とは読まないはず。誤変換ではない。手書き看板の時代ならいざしらず、発注や製作にパソコンで変換した文字を使っただろうし、ローマ字はちゃんと「みたけね」なのに、間違ってしまったのか。

なんていうミスだ! と糾弾するつもり、はありません。
なぜって? 僕も子どもの頃、同じような間違いをしたので…
しかも「三獄“谷”」だと思い込んでしまい、「さんごくだに」と読んだという、二重の間違い。中央交通さんをどうこう言う資格はないのです。
そういえば、当時(昭和末期の市営バス時代)の三嶽根停留所は、「棒バス停」だったような記憶も。道路も拡張前で広くなかった。

【2018年2月11日追記】関係ないけれど、2017年11月9日放送のNHK「ニュースシブ5時」の字幕で大相撲の「佐渡ヶ嶽部屋」を「佐渡ヶ獄部屋」と表示してしまったと、訂正していた。マスコミのくせに相撲部屋・年寄名跡の名前も変換できないような変換ソフトを使っているのだろうか?
NHKが間違うくらいだから、中央交通さんが間違えても無理もない、のかな?
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忘れられた? ガーデン

2015-10-24 20:15:22 | 秋田のいろいろ
セブン&アイグループのプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」。
その紙パックリンゴジュースの一部で、本来含まれない「乳」が混入していることが判明した。乳はアレルギー物質であることもあり、店頭から撤去され、販売済み商品7300本を自主回収している。

当該商品は、雪印メグミルク株式会社が、宮城県大崎市の「みちのくミルク株式会社」に委託製造したもの(セブンからすれば孫請け)。東北6県と茨城県で売られた。
秋田魁新報では23日の朝刊にお詫びと回収についての広告が掲載されたが、テレビ等も含めて報道されたのは23日の朝以降。
秋田魁新報23日付2面
広告は、雪印メグミルク株式会社と株式会社セブン&アイホールディングスの連名。販売者かつ製造委託した企業の“親玉”と、そこから製造を直接委託された企業ということになる。みちのくミルクは「製造元」として途中に記載。


セブンプレミアム商品に限らず、昨今のプライベートブランド商品は、コンビニから複数の店舗ブランドのスーパーまで、系列内のさまざまな店舗で発売される。
このリンゴジュースもそう。

新聞広告の「販売元」には「株式会社イトーヨーカ堂 株式会社ヨークベニマル 該当地区セブン-イレブン店舗」とある。
※「ヨークベニマル」は山形・宮城以南で展開する食品スーパー。

これでは、該当地域のイトーヨーカドーの全店舗が対象かと思ってしまうが、後述の通り、そうではない。
覚えのある人は、製造元や賞味期限から該当するかどうかを判断したり、不安だったら問い合わせてほしいということなんだろうけど、この告知の書き方は不親切。
毎日新聞やNHKでは、より具体的に販売店舗を絞り込んで伝えている。
23日深夜のNHK
NHKでは、「これらの商品は、▽青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城の7つの県の「セブンーイレブン」合わせて1800店、▽宮城、山形、福島、茨城の4県の「ヨークベニマル」のすべての店舗、177店、▽青森、宮城の「イトーヨーカ堂」の3店で販売されたということです。」
としている。
でも、この伝え方でも不十分。イトーヨーカドーは青森、宮城だけでも6店舗もあるのに、売られたのは半分だけ。店舗を絞り込めない。(残りの店では商品そのものが納品・販売されていないのか、製造日や工場が違う製品が売られているのか。)
イトーヨーカ堂のホームページの告知では3店舗名が示されており、イトーヨーカドー「弘前店、青森店、アリオ仙台泉店」とのこと。

セブン-イレブンは、9月末時点で7県に1784店あるので、全店舗で売られていたのだろう。実際には発注しなかった店もありそうだけど。



実は、これ以外にも当該商品が発売された店があるのです。
告知広告でも、マスコミへのリリースでも抜けているのは、忘れられてしまったのか…

それはイトーヨーカドー秋田店撤退後の食品売り場に入った、「ザ・ガーデン自由が丘西武 秋田店」。
実際に売り場には、23日の時点で「当売場で販売されていたので、回収します」というお詫びと告知が出ていた。(23日は撤去した跡の場所が空いていて、24日はその分を他の商品で埋めて掲示のみ設置)

ザ・ガーデン自由が丘西武 秋田店は、開店当初は「株式会社シェルガーデン」が運営していたが、後に西武秋田店を運営する「株式会社そごう・西武」に移管されて現在に至る。
したがって、告知広告には「株式会社そごう・西武」も併記するべきではないだろうか。

ザ・ガーデン秋田店では、上記のような経緯からホームページはあってないようなものだし、西武百貨店のホームページにも今のところ告知は出ていない。
店頭で掲示しているとはいえ、これでは店頭だけで告知している形。周知不足かもしれない。

24日付秋田魁新報社会面では、横長の署名でない記事で報道されたが、ヨーカドーやヨークベニマルのことは触れず、セブン-イレブンだけを挙げている。秋田県向けだからそれでいいという魁の判断なんだろうが、やっぱりザ・ガーデンを忘れている。地元紙なら「ガーデンはいいのか?」と疑って問い合わせたりしてもいいのに。

ザ・ガーデンの店舗ブランドも、西武百貨店(の大型店)も、東北地方では秋田が唯一だから、そこまで考えが及ばず、うっかり抜けてしまったのだろうか。
あと、茨城のつくばにもザ・ガーデン(シェルガーデン直営で西武のテナント)があるそうだけど、そちらは大丈夫でしょうか。




以前から何度か言っているように、他のPBとセブンプレミアムの大きな違いは、製造した企業名を具体的に明示していること。
2013年のアクリフーズ従業員による冷凍食品への農薬混入事件の際、PB製品の対応が後手に回ったこともあり、セブン側も我々多くの消費者側も、製造者を示すのは良いことだと認識していた。

ただ、セブンプレミアムでは、商品に関する問い合わせ先も、それぞれの製造企業が表示されている。
本件でも、電話での問い合わせ先は雪印メグミルク。

各店舗でも対応してくれるわけではあるが、こうしたやり方では、商品を企画・発注しブランド名であるセブン&アイ(の本社とかPB担当部門)が関わる余地が少ないようにも感じる。本件は製造者の落ち度ではあるが、セブン&アイにも監督責任はある。
「問題が発生した時の対応をも、製造者に丸投げしている」と思うのは行き過ぎかもしれないけれど、被害というか影響を受けた消費者ならば、「こんな間違いをする製造企業になんか心配で任せられない。セブン&アイにしっかり対応してほしい」ということもあるだろう。

また、雪印メグミルクのホームページにも告知は掲載されているが、具体的な販売店舗名は出ておらず(「セブンプレミアム」の名称と7県名は掲載)、分かりにくい。どことなく「他人事」としているような気がしてしまわなくもない。

だったら、イオンのトップバリュのように、最初から問い合わせ先を自社とし、販売者として消費者対応に責任を持つというのも、一理あるかもしれない。(イオンではアクリフーズ事件後、そんなことを宣伝していた)


ともかく、購入店舗に関わらず、セブンプレミアムのリンゴジュースを買った方は、いま一度ご確認を。
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MV東北 新潟撤退

2015-10-23 00:00:02 | 秋田のいろいろ
イオングループの地域単位で食品スーパーを運営する企業の1つ「マックスバリュ東北」。※以下一部で、「MV東北」と略記します。
元は秋田県と山形県において、それぞれ地元食品スーパーがイオン(当時はジャスコか)傘下に入ったのがルーツ。何度かの統合や企業名変更を経て、1998年に秋田と山形の企業が合併して、秋田市に本社を置き、ほぼ現在の形になった。
2000年代に入ると、秋田・山形県外へ拡大が始まる。経営破綻したイオン系列外のスーパーを取り込んだり、イオン系列の別会社が運営していた店舗を譲り受けるなどして、現在は、青森、岩手、秋田、山形各県、さらには新潟県にまで店舗を持つ。
マックスバリュ各地域会社の中では、おそらく営業エリアの広さ、店舗数とも、MV東北が有数ではないだろうか。

15日付秋田魁新報経済面に「マックスバリュ東北 新潟県内の7店舗 イオン系列に継承」という小さな記事が出ていた。
それによれば、
同社の「新潟県内のスーパーマーケット事業を本体から分離し、来年3月1日付で同じイオン系列のイオンリテールに継承させる」。
「(新潟県内の店舗は)人口減や競合店の出店などに伴い、収益が低調だったため、新潟県内に16店舗を構えるイオンリテールに継承させる。」
「(MV東北は)今後は経営を東北エリアに特化し、事業基盤の強化を図る。」
「(現在の新潟の)正社員はマックスバリュ東北に所属したままだが、現地のパートやアルバイトの雇用はイオンリテールが引き継ぐ方針。」
とのこと。

まず、補足。
MV東北の新潟進出は2013年。自己破産した地元スーパー「パワーズフジミ」のうち、新潟市と村上市の7店舗を引き取って営業していた。

引き継ぐ「イオンリテール」は、本州と四国で旧・ジャスコ、旧・サティ(=現在の店舗ブランド「イオン」)などを運営する企業。かつては、場所によってはマックスバリュの店舗も運営していたが、現在はMV東北のような各地域子会社に移譲するなどして、なくなっている。
新聞記事に「新潟県内に16店舗を構えるイオンリテール」とある。それだと16店の別の「マックスバリュ」があるようにも読めてしまうが、実際にはそれらの店舗ブランドは旧・ジャスコ、サティだった「イオン」である。(ただし、イオン中条店はかつてマックスバリュで、イオンリテール運営の最後のマックスバリュだったそうだ)※この言い回しは、後述のプレスリリースの丸写しのようだ。
【24日補足】名称や店舗規模などのせいで、イオンリテールとMV東北は「親子」関係にあるような気がしてしまうが、実際には、どちらも持株会社「イオン株式会社」の下に位置する企業だから、「兄弟」関係ということか。

あと、見出しの「イオン系列に継承」って、マックスバリュ東北自身がイオン系列なのだから、あまり上手い見出しじゃない。「イオン系列(の別会社)に継承」という意味なのは分かるけどね。


魁を読む限りでは、「MV東北の新潟県内での営業が芳しくなく、実質的に新潟から撤退する」ということかと理解した。2年足らずで。
ところが、他の情報源にも当たってみると、理由はそればかりでもないようだ。
14日付のMV東北のプレスリリース「イオンリテール株式会社との会社分割(簡易吸収分割)に関する吸収分割契約締結のお知らせ」より。
MV東北とイオンリテール、両社の親会社の株式会社イオンで検討した結果、魁の記事にあるMV東北の東北地方での基盤強化のほか、「イオンリテールにとっては、条例により3,000平方メートル以上の店舗の開設が難しい新潟において今回の対象店舗のような規模の店舗を展開することが可能となる」といったメリットもあり、「対象事業をイオンリテールに承継させ新潟県内における地域戦略を一体となって推進していくことが、両社及びイオングループにとって最善の策であるという結論に至りました。」とある。
この件で、イオンリテールからMV東北へは9千万円が支払われるみたい。


さらにネットで調べると、同日に「清水フードセンター」15店舗を展開する新潟の地元スーパー「清水商事」がイオングループ入りすることも(親会社イオンやイオンリテールによって)発表されていた。
日本経済新聞には、「清水フードセンター」の名称は変えず、マックスバリュは「イオン」に店舗ブランドを変えるとある。


つまり、大型店を新規開店しにくい新潟において、「マックスバリュをイオン化すること」と「清水商事をイオン傘下にする」ことでやっていこうということだろうか。
7店舗は、パワーズフジミ→マックスバリュ→イオンとめまぐるしく名前が変わることになるし、旧ジャスコサティと同じブランドの店舗としては、小型すぎるようにも思うけど。
また、(元)パワーズフジミと清水商事という、2つの地元スーパーがイオン傘下となるわけだが、両者はかつて提携していたこともあったらしい。いろいろと複雑。


新潟県を「東北」に含めるのは、多くの人が違和感があると思う。唯一と言っていい例外が「東北電力」くらいで。
秋田市に本社がある企業が統括するには、距離的にも心理的にも、遠すぎたのかもしれない。新潟市辺りならまだしも、さらに店舗網を広げるとなれば、越後湯沢とか上越市(直江津や高田)、さらには佐渡までが新潟なのだから。
新潟県産原材料を使った、たけや製パンのパンが売られることは、もうないのかもしれない。→2015年12月に発売

新潟県内には、MV東北運営の7店舗のほか、西部に「マックスバリュ糸魚川店」がある。金沢のマックスバリュ北陸が運営する店舗で、今後もそのまま営業を続けるのだろう。
今は、MV東北のテレビCMが新潟県内でも放映されているらしく、「糸魚川店では(セールを)実施しません」とか「糸魚川店では内容が異なります」という注記が表示されているが、それもなくなるだろう。

糸魚川以外では、新潟のイオンはすべて同じ経営となるのは、消費者にとっては分かりやすいかもしれない。
秋田のようなイオンリテールとMV東北(さらにイオンスーパーセンターも)が共存するエリアでは、ポイント5倍などのキャンペーンの実施日や、一部PB商品であっても価格設定が異なる場合があり、まぎらわしい。「AEON」の看板を掲げ、「私たちはイオンです」と言うわりには、統一感がない。
新潟ではそんなことはなくなりそう。


素人の勝手な妄想だけど、店舗名を変えないという「清水フードセンター」も、もしかしたら将来的には、店舗改装を機に「イオン」に看板を変えたり、新会社“マックスバリュ新潟”とかを設立して完全なイオンの店舗になることもあるかもしれない。


魁だけを読んでいては、物事の一部しか分からないところだった。
秋田県の新聞だから、秋田の企業のMV東北が新潟から撤退する事実だけを伝え、新潟がこの後どうなるかは知ったこっちゃないのかもしれない。
一方で、新潟では、清水商事のイオン傘下入りのほうを重点的に伝えられているようだ。
業界関係者でもないからそれで充分なんだろうけど、もう少し広い視野で見たほうが納得できることもあるんじゃないだろうか。
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弘前城菊と紅葉まつり2015

2015-10-21 23:32:59 | 津軽のいろいろ
前回に続いて、秋の弘前。弘前公園(弘前城址)へ。恒例の「弘前城菊と紅葉まつり」が始まったばかり(今年は10月16日から11月8日まで)。紅葉も菊もまだ少々早いけれど、せっかくだから行ってみた。

今回も、弘南鉄道大鰐線・中央弘前駅下車時にもらえる無料入場券(引き換え券。510円相当)を、ありがたく使わせてもらった。今年の春同様、窓口の順番待ち整理券を転用した方式。土曜日の11時着で「21」番目。昨年秋も同じ曜日・時間で「17」だった。

ただ、今年は弘前市都市政策課ホームページでの実施告知がギリギリまでなく(前日にアップ?)、やらないのかと不安になった。
さらに、たまたまかもしれないが、列車到着時の構内放送での告知もなかった。
だから、せっかく大鰐線に乗って弘前公園に来たのに、知らずに有料入場してしまった人がいたかもしれない。
また、この時は地元の年配の女性たちが券を取っていたから、地元では一定の認知があるようだ。でも、画面にタッチするという発券方法が分からず戸惑っていた。(だから構内放送して!)


昨年は、大鰐線到着に合わせて、公園方面などへの無料シャトルワゴンがあったが、今年はなし。
その代わりということか、現在は弘南バスとの乗り継ぎ割引制度を実施しているそうだ。(弘前市による事業で、10月10日から年度いっぱい。弘南鉄道と弘南バスは、現在は関係が薄いので、通常は運賃上の優遇措置はない)

利用しなかったけど、乗継割引制度を簡単にまとめておく。
電車からバスに乗り継ぐ時、改札口で申し出て割引券をもらい、バスでの運賃100円分に充当する方式。帰りの分と合わせて2枚までもらえる。乗車バス停は指定(複数)されているが、それらを通るほぼ全路線・方面が対象。弘前駅方向でもいいし、上代官町または住吉入口から乗って大鰐線沿いに戻る形になる富田大通り経由松原方面でも適用。土手町循環100円バスも対象なので、無料で乗車できることになる。【28日追記】上代官町から碇ヶ関行きバスに乗れば、バスで大鰐まで行く(戻る)時にも割引が適用されてしまう。運賃は大鰐線は430円、バスは510円(から100円引き)。本数や所要時間は互角。(バスで弘前市外まで乗っても適用になるようだ)
バスから電車への乗り継ぎは、バスの定期券利用者のみを対象に、電車の運賃を割り引く。

他にも、12月には中央弘前-弘前駅と途中の千年(ちとせ)駅から住宅地へのシャトルバスを実証運行するとのこと。
もっと直接的に、弘南鉄道自身が運賃割引とか増発とかできればいいのだろうけど、行政はそこまでは関われないのだろう。


菊と紅葉まつりの会場は、公園内の「弘前城植物園」。
※天守のある本丸とは別に入場料がかかるが、共通入場券あり。
もちろん大鰐線の無料券で入れるので、2013年2014年に続き、3年連続・3度目の観覧。多くの来場者でにぎわっていた。
植物園内
上の写真左後方にある恒例の「菊の岩木山」「菊の五重塔」はまだほとんど緑色。
これも恒例、内濠に浮かべた、
「菊船」(「菊舟」とする資料もあるが、公式パンフでは「船」表記)【23日追記】この右にもう1艘浮かび対岸には櫓がある

狂い咲きのアジサイ2輪と菊

前も言ったように、タダで入って申し訳ないけれど、僕は(弘前に限らず各地の)「菊人形」っていまいち理解できない。
「菊人形」といっても菊を使っているのは人形の「衣装」だし、それを使って、開催地と関係ないNHK大河ドラマの一場面などをわざわざ見せられても…と、いつも素通りしていたのだけど、今年の弘前はちょっとおもしろい。
テーマは「弘前城 人は石垣 人は城」。弘前在住で教員でもある知坂元(ちさか げん)氏による、今年出版された書籍をモチーフにした6場面が菊人形で再現されている。
四.五層天守 落雷炎上
1627年の落雷が保管していた火薬に引火し、天守が焼失した場面。
1人だけ菊じゃない人形がいるが、その人は腕がぐるぐる回る。背景の絵とぐるぐる回る腕の効果もあって、菊人形にしては緊迫感がある。

六.堀江佐吉 弘前城天守曳屋す
後に再建された天守が今に残るわけだが、その下の石垣は明治時代に修理工事が行われ、そのために天守が曳き屋された。現在行われている工事と同じ手順ということになる。そのシーンが菊人形になっていて、菊人形としては異色。
右の菊じゃない人形が堀江佐吉さんなのだろう。この人は動かなかった。

やっぱり「着物が菊」というのは考えてみればシュールだけど、弘前城に関するある程度の歴史が把握できるし、弘前でしかできない菊人形である。こういうのはいいかも。
もっと発展させて、時代ものでなく、現代の小説、ドラマ、漫画・アニメなどを菊人形で再現するのも楽しく、新たな客や収入を見込めるのではないだろうか。どこかよそで既にやっている菊まつりはあるのかな?


菊と紅葉まつり関連のものはなく、ひと気がまばらなエリアへ。
湿性植物園
秋田市の千秋公園のお堀でもおなじみ、枯れたハスが茂る。秋田と比べると花殻が少ないような…
千秋公園では道路と堀の間に柵と高低差があるが、こちらはそれがなく、歩いていると顔に葉が触れるほど。
藤棚と枯れつつあるハス
ここのハスは千秋公園と比べて「背が高い」と感じた。
上記の位置関係や品種が違うのかもしれないが、生えている場所の水深の違いが大きいかもしれない。千秋公園のお堀はボートを浮かべられるほどの水深なのに対し、こちらは水面のすぐ下に土が見えていて浅そう。千秋公園では、茎(正確には葉柄か)の水中に隠れた部分が多いので、水上に出た部分だけを見て短く感じるのだろう。


植物園内には、そばなどを出す仮設の出店が南側に並ぶ。
ほかに、(北口と称しているが)西側の出入口付近に、小さいテントの喫茶コーナーがあって、多少の飲み物が飲める。こんなものも。
アップルパイ食べ比べ
リンゴ産地である弘前市内には、地元産リンゴで作ったアップルパイを販売する菓子店やパン屋が多数あり、それぞれ個性的な商品。そこに着目して観光コンベンション協会がガイドマップを出したり、施設入場券とアップルパイ購入をセットにしたクーポンを発売したりしている。
イベント時や一部カフェでは、このように市内の複数の店舗のアップルパイを少しずつ食べられるセットが提供されることがある。5個とか6個のこともあるが、今回は3個とコーヒーのセットで700円(だったかな?)。
コーヒー以外の飲み物は選べない。パイはちゃんとした皿とフォークだけど、コーヒーは味は本格派ながら紙コップ。屋外のテーブル付き椅子に座って食べる。

セットされる3個は決まっていて選ぶことはできないが、その製造元はタイミングで異なる場合があるらしい。
真ん中の餃子みたいなのは「菓子司みしま」という和菓子屋さんのアップルパイで、中身はリンゴジャム。店で売っているのより小さい特別仕様か。【23日追記】通常仕様は「ぱい饅」という140円程度の商品らしい。自家製の紅玉ジャムとのこと。
右は中のリンゴが赤かった。
アップルパイは、シナモンの有無や皮の質感で好みが分かれるが、1度にいろいろ食べられるのは楽しい。


会場内では、恒例のミニ列車「ちびっこ新幹線」も運行。以前と同じ、色だけE6系っぽい車両だったようだ。
過去2年間、北側出口になぜかあった、「クレヨンしんちゃん」の「ぶりぶりざえもん」の絵はなくなってしまっていた!(最近のアニメにはあまり登場しなくなったし、知名度は下がっているのか?)


会場の外、公園北西角の亀甲町と紺屋町の境目付近。
菊と紅葉まつりの看板と「立入禁止」
いつも、空き地のような草地のような場所だったと思っていたが、
いろんな菊が咲く
菊まつりの会場で使う菊を、ここで栽培しているみたいだ。


今の弘前公園といえば、天守の曳き屋を伴う石垣修理。
「天守引っ越し中」?!
これは植物園内にあった、アトラクション(?)。天守の模型をレールに載せ、ロープで引っ張って遊ぶ趣向。
本物の天守引っ越しは、後日別記事にて
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秋の弘前へ

2015-10-20 00:00:27 | 津軽のいろいろ
青天の霹靂が話題の青森へ行きました。
2日とも晴天に恵まれ、盛りには若干早いものの紅葉が美しかった。岩木山は初日は見えたものの、次の日は霞んで見えず。秋の晴天なのに岩木山が見えないのは珍しいし、錦繍の山肌が見えず残念。
碇ケ関駅停車中。駅舎の反対側

碇ケ関の先のリンゴ畑

収穫が終わった田んぼと岩木山
↑これは、碇ケ関駅の先にあるトンネルを抜けた地点。ここが奥羽本線から岩木山が見える最南端、すなわち秋田から行って最初に岩木山が見える場所。
碇ヶ関近辺では、農家によって稲の天日乾燥(はさがけ)の方法が異なるようで、隣り合った田んぼで違うこともある。写真手前は秋田市と同じ1本杭の「ほにょ」タイプ、分かりにくいが右奥は木で枠を組み、そこにまとめて掛けるタイプ。
過去の関連記事


弘前駅では、
北海道新幹線開業までのカウントダウン(液晶式で数字が見づらい)
その隣の巨大リンゴは、
「Welcome to Hirosaki」と「いくべぇ」の飾り付け中

昨年10月下旬には真っ赤に紅葉していた、弘南鉄道大鰐線・弘高下駅の水門のツタは、
まだ早い。後ろの川沿いの桜はきれい

(再掲)昨年。水門後ろの低木はなくなってしまったようだ


そして、弘前市内にはセブン-イレブンができていた。
じっくり見る機会はなかったが、できてしまえばあって当然の光景か。
弘前駅前のホテル併設の商業ビル「シティ弘前(ホテル部分はシティ弘前ホテル→ベストウェスタンホテルニューシティ弘前→ナクアシティ弘前 かな?)」1階にもできたと聞いていた。
駅舎正面2階から
駅舎正面からは、バス乗り場や駐輪場の下り口に隠れて、店舗はほとんど見えない。壁面にロゴがある。

秋田キャッスルホテルにローソンが入った時は、シティホテルにコンビニが入ることに違和感を覚えたが、10年ほど経って溶け込んでいる。シティ弘前も同じことでしょう。

次の弘前の記事
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青天の霹靂を食べた

2015-10-19 00:06:45 | 津軽のいろいろ
青森県の米の新品種「青天の霹靂」がデビューした。※1年前の命名について
青森県産米としては初の食味ランキング「特A」となったこと、斬新なネーミング、そして県による大々的なPRにより、注目されている。

初年度の今年は約2500トンの流通で、青森県内を中心に、一部は首都圏や大都市圏で限定的に発売する。
青森県内では10月10日、銀座三越で14日から、その他の県外店舗で19日から発売。サークルKサンクスでは、青天の霹靂を使ったおにぎりを、青森県の店舗で12月いっぱい販売する。
10日の青森ではスーパーに行列ができたり、それが全国に報道されたり、滑り出しは好調な模様。
【10月25日追記】10月20日から12月22日まで、マックスバリュ東北の青森県内の店舗(ザ・ビッグは除くらしい)でも、おにぎりを発売することになった。税抜きで具入りは118円、塩むすびは80円。

仮にも米産地である秋田県内に、青森から青天の霹靂が来て流通することは、(少なくとも当分は)なさそう。
仮にも米産地の県民としては、なんかプライドみたいなのがあって、他県産の米をあえて食べる気にはなれない。青天の霹靂は気になる存在ではあるものの、なかなか食べる機会はないだろうなと考えていた。
【28日追記】ところが、10月27日に秋田市のイオン秋田中央店で青天の霹靂が販売されていた! 後述の通り2キロと5キロがあるが、5キロだけが置いてあり、価格は青森県内と同額の2786円。


ところで、週末、弘前へ行きました。
テレビの県政番組が、5分まるまる青天の霹靂特番(?)になるなど、盛り上がっていた。
県民が毛筆で自書した「青天の霹靂」を掲げるCMもあるそうだけど、それは見る機会がなかった。

着いて最初にイトーヨーカドー弘前店をのぞいてみると、2キロ詰めと5キロ詰めがあるうち、5キロだけが少し残っていた。
翌日の帰り際、再び行くと、どちらもたくさん陳列されていた。
今回は、1人ではなかったので、荷物が少なかったこともあり、
2キロを買ってしまった!
1166円(からジャイアンツ応援感謝セールで5%引き)。精米日から2日後。
レシートに「青天の霹靂」と表示されるのを期待したけれど、単に「米 2kg」。

青森では、店頭でもテレビでも、独特の書体(宋朝体かな?)の「青天の霹靂」の文字と、それを囲む緑がかった水色(写真の色合いは実物と異なります)が目に付いた。


まさか青森から秋田へ米を買って帰ることになるとは、米産地秋田の県民としては少々複雑な心境。
今のところ青森県内と銀座でしか売られていない米を、青森県から秋田県へ”持ち出す”ということで、なんかイケナイことをしているような気もしなくはなかったかも。
米を持って列車に乗るといえば、終戦直後からしばらくの食糧難の頃は、ヤミ米を買い出しに行って持ち帰るのも大変で、列車内や駅で取り締まりがあり、見つかると没収されたという。
それを思えば、約70年後に特急「つがる」と中央交通のバスで無事に我が家へ、穫れたての米を運ぶことができたのは、とてもありがたいことである。
さっそく炊いて食べてみることに。自慢じゃないけど、秋田県民、いや青森県民以外で青天の霹靂を食べた人物は、まだほとんどいないはず。


我が家では、普段は秋田県産「あきたこまち」を食べている。
個人的には、米にはさほどこだわりはなく、今の米は品種や産地を問わずどれもおいしくて、まずい米などほとんどないと思っている。
多少の違いは感じるけれど、それは品種の違いなのかもしれないが、栽培条件、収穫後の処理(保管や精米)、炊き方、食べ方などの違いなのかもしれない。個人個人の好みもある。
ただ、たまにササニシキを食べると、「これこそ米の味!」と感じる。
あきたこまちよりも粘りが少ない食味が好みに合っているのか、あきたこまち登場前(=幼少期)によく食べていて記憶にしみついたのか。
あきたこまちをやめてササニシキに変えようというほどの違いでもないけど。


で、青天の霹靂の感想。※あくまで個人の感想ですよ!
※普段のあきたこまちと同じ方法で炊きました。
「あっさりして歯ごたえがある」「キリッとした、シャープでクリアな味」「後から米らしい味(甘み)が来る」といったところ。
あきたこまちよりは粘りが控えめで、ササニシキに似ていると思う。好きだ。
【19日追記】味ではないが、炊きあがった米粒がやや大粒に見えた。
米袋裏面より
米袋の裏には「粘りとキレのバランスがいい。上品な甘みの残る味わいです。」とあるが、納得。ただ、粘りはどちらかと言えば少ない。

ホームページによれば「誰もが驚くような旨さを目指して誕生したお米」だそう。
個人的には、残念ながら驚きはしなかったけれど、おいしいのは確実。実力は充分で、全国区で張り合えるだろう。
青森県知事は「いろんなおかずとの相性が素晴らしい。」と言っている。あっさり目でいいということなのかもしれないけど、おかずなどなくても食べられるおいしさ。

これで安ければいいのだけど、そうはいかない。
青森県内で、そして首都圏をはじめとする全国で、どれだけ知られて受け入れられるか。


なお、我が秋田県でも、17日から5年ぶりの新品種「秋のきらめき」「つぶぞろい」が発売されている。
青天の霹靂と比べると、現段階では話題性も知名度も低いと言わざるを得ない。
秋田県民としては、これからも秋田県産米を食べていくつもり(入手が楽ということもあります)だけど、青森も秋田もがんばっていただきたい。

【11月2日追記】主観的・抽象的な表現だけど、味はあきたこまちは「ふわっ」とした、青天の霹靂は「スパッ」とした感じかな? どちらも品種名には合っているかも。個人的には、保管・精米・炊き方による味の差もあるし、どちらも充分おいしい。
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斑入り雑草?

2015-10-15 23:34:26 | 動物・植物
植物に「斑入り(ふいり)」と呼ばれるものがある。
葉っぱの一部分に葉緑体がなく、そこだけ違う色になる(普通は白っぽくなる=それが「斑」)性質。※花弁が斑入りになるものもありますが、ここでは省略します。
斑入りの植物は、葉っぱに濃淡ができて模様になるので、園芸植物では珍重されることが多い。
一般的には形質として遺伝するものを斑入りと呼ぶが、環境や病気が原因で斑入りになってしまう場合もある。
アサガオの斑入り葉

(再掲)ジンチョウゲの斑入り葉
遺伝する斑入りは、メンデルの法則に従って劣性遺伝するものと、葉緑体が独自に持つDNAにより母方からだけ遺伝(母性遺伝・母系遺伝)するものがある。
上のジンチョウゲは、斑が葉を縁取るように入っている。アジサイなどでも見るタイプで、たまにまったく葉緑体がない真っ白い葉ができることもある。
こういう斑の入り方は、母性遺伝だと聞いたことがあるが、真偽は不明。(実際には挿し木や取り木で殖やすから、確認しにくいし、どっちでも問題はない)


野生状態では、斑入り→葉緑体が少ない→光合成能力・効率が劣る→弱くて淘汰されるという流れになるのか、あまり見ないと思う。
ところが、秋田市内の公園で、こんな植物を見つけた。
斑入り?
植栽されたのではない、雑草の葉に斑が入っていた。

この植物はブドウ科の「ヤブガラシ」。
つるを伸ばして旺盛に繁茂し、藪を覆い尽くして枯らしてしまう「藪枯らし」が和名の由来。別名は「ビンボウカズラ(貧乏葛)」で、諸説あるようだがイメージは良くない植物。
ただ、見方によっては、きりりとしなやかで端正な姿。絵画の題材にされたりもする。

ヤブガラシは民家の庭や空き地などでも、わりと見かける。冬に地上が枯れたり、除草作業をしたりしても、地中に根が残ってしまうので、退治は難しい。
ヨウシュヤマゴボウと似たような性質のやっかいな雑草だが、こちらはツルで伸びるので、さらにやっかいかもしれない。我が家では、ケーブルテレビの引き込み線に巻き付かれてしまったことがあった。

なお、ヤブガラシは夏から初秋にかけて地味な花が咲く。この花はアシナガバチやスズメバチが好むらしく、花の周りを飛んでいることがあり、怖い。
さらに今まで知らなかったけれど、多くのヤブガラシは花が咲いても果実はできないのだそう。「3倍体」と言って染色体数が半端なため。
植物で3倍体は珍しくないけど、じゃあどうやって日本中にヤブガラシが広まったのだろう? 元から日本にあったみたいだけど…(ヒガンバナは3倍体で実ができず、人里近くにしか分布しないため、稲作とともに大陸から渡来して人為的に広まったと考えられている)

そのヤブガラシの斑入りとは初めて見た。
ネットで調べると、たまに例はあるようだし、同じブドウ科のツタなどにも斑入りがある。
まあ、きれいと言えばきれいかも。雰囲気としては、庭木のアオキの斑入りに通ずるものがある。
斑のあるのとないの
公園では斑のあるのとないのが混ざっているが、まず株が違うのだろう。

だけど、1本の同じツル(株)の中でも、葉によって斑の入り方がまちまち。
右のツルの先端の葉ほど斑が少ない?
固定された形質ではなく、病気とか何かの突発的な原因だろうか。そのわりには元気に茂っているけど。
ほんのちょっとだけ斑入りの葉もあり、普通ならこんな差は出なさそうなような…
根が残って来シーズンも出てくるだろうけど、その時、斑が入っているか?→この記事後半にて
【2017年10月9日追記】こことは別の秋田市内の公園にも、斑入りのヤブガラシが生えていた。
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怪しい影2

2015-10-14 23:27:55 | 秋田の季節・風景
秋田市中通三丁目にある北都銀行本店(旧・羽後銀行本店)。※以前、壁面改修工事で袋をかぶっていたことがあった(リンク先中ほど)
その西側の壁面に、
怪しく巨大な影が出現?!

山王の裁判所の壁面に、気象台のレーダードームの影が映るのを以前紹介した
それと同じような状況。
横方向はぴったり収まる。上ははみ出ている?

影の正体は、
歩道橋から
旭川と川反の通りを挟んで、南西方向に直線で150メートルほど離れた、大町四丁目にある「ドコモ東北秋田支店ビル」のアンテナの影。

北都銀行本店は9階建て(?)の大きなビルだが、アンテナの大きさと近さのせいで、アンテナの影全部は収まっていない。
だけど、ビルの幅からはみ出さず、かつきれいにまっすぐに影が収まるのは、見ていて気持ちいい(?)。

これが見られるのは、壁面-アンテナ-太陽が一直線に並ぶ、ごく限られたタイミングだけのはず。
裁判所と気象台の場合は、壁面が広く、ドームが球形かつ比較的小さいため、もう少し許容範囲(時間や季節の)が広いだろう。



最近は確認していないが、少なくとも9月下旬から10月初めの16時00分前後(15時30分だと早くてきれいに見えない)が見頃(?)です。
春彼岸前にも同じようになりそうだけど、よりきれいな影が映り込む季節や時間はあるかな?

※春彼岸近くの2016年3月15日の16時頃には、この時と同じような影ができた。
2016年4月1日16時20分では、ビルに影がかからない。
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NewDaysのPanest 2

2015-10-13 23:07:00 | ランチパック
JR東日本のコンビニエンスストア「NEWDAYS」のオリジナルパン「Panest」シリーズ。
関東甲信越方面の店舗には及ばないものの、秋田駅の店舗でもいくつかの種類が販売されていて、ユニークでおいしいものがあることを以前紹介した。その続き。
昨年末から店舗のロゴが順次変わっているそうで、秋田では袋やレシートだけは新しくなった。

赤・黄色で全部大文字だったのが、緑と黄緑で小文字混在の「NewDays」になった。JR東日本のコーポレートカラーと揃えたのかもしれないが、中央交通のバスを連想してしまう色合いだ…

秋田で売っているPanestは、かつては盛岡の白石食品工業(シライシパン)製だったが、現在は敷島製パン製。製造所固有記号からすれば、神奈川県の「パスコ湘南工場(P2)」製らしい。たまに昭島市の「パスコ東京多摩工場(P1)」製もある。
東北地方の敷島製パンの製品は、シライシに製造を委託しているが、Panestはそれより遠くから来ているようだ。

7月には、北海道の花畑牧場とコラボした商品が出た。(現在は販売終了)
花畑牧場監修カタラーナ/花畑牧場監修キャラメル&ミルク
「カタラーナ」とは、カスタードの上にカラメルを載せたお菓子で、パンは「カタラーナをイメージした」もの。

10月6日から販売中。
とやまの牛乳クリームパン
形状は上の花畑牧場キャラメル&ミルクとそっくり。
「クリーム中の牛乳のうち67%がとやまアルペン乳業の牛乳」とのこと。

【14日追記】上記2商品は、来年の北海道新幹線開業と、今春の北陸新幹線金沢開業にちなんだものということだろうか?


6月9日から現在まで長期間販売中であり、公式サイトでは「首都圏・長野・新潟・福島」でしか売っていないはずなのに、秋田で売っているのが、
レーズンクリームサンド 444kcal
「マルセイバターサンド」のようなレーズンとクリームをサンドしたお菓子をパンっぽくしたもの。表示は「洋菓子」扱い。
薄いけど長い

レーズンは少なめ?
「洋酒漬けレーズンとレーズン入りクリームをしっとりした食感のケーキにサンド」という謳い文句そのままで、かなりおいしい。ちゃんと洋酒の風味もする。
個人的には高いお菓子よりも好き。皮のしっとり感がいい。
※NewDaysでは、スイーツの「EKI na CAFE(焼き菓子)シリーズ」もあり、そちらにはクッキーではさんだ一般的な「レーズンクリームサンド」がある。5月4日発売、税込み123円。首都圏などの店では、他コンビニのようなカウンターで入れるコーヒーとのセットもやっているようだが、秋田の店ではスイーツだけでコーヒー自体の扱いがない。


9月15日から発売中。
朝食パニーノ~たまご&トマトソース~ 244kcal
パッケージの「Panest」ロゴの色が違う。菓子パン(菓子扱いを含む)が白地で、惣菜パンが黒地ということらしい。
「秋田県産米の米粉を使用した生地に、たまごサラダとトマトソースを包み焼き上げました。 」
 
「パニーノ」とはイタリアで具材をはさんだパンのこと。
秋田県産米粉が使われていてうれしいけれど、小麦粉も使っていて、原材料欄で「米粉」は9番目。
パン生地はわりともっちり、中身はあっさり。

今後もPanestに期待。
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バス停名変更

2015-10-10 20:35:38 | 秋田の地理
10月の路線バスダイヤ改正。以前の2つの記事(この記事この記事)で終わりかと思っていたら、続けなければならなくなった。
まず、ホームページで告知されていたものの、見落としていたというべきか、中央交通の書き方が分かりにくかったのか。
土日祝ダイヤの築地経由桜ガ丘線が全廃されていた。
先に築地経由ノースアジア大学線や愛宕下橋経由雄和線も土日祝日は運行されなくなっているので、土日は南中の前を1本も路線バスが通らないことになった

中でも、市営バス時代から小型バスながらそれなりの運行本数があり、駅からそれなりに距離があって(=歩くには少々遠くて)代替できる路線がない築地北丁-築地下丁-楢山大元町-才八橋-太田町-一つ森公園入口の区間の人たちは困っていないだろうか。
ダイヤ改正前の土曜だったか日曜の15時頃の駅行きを見かけたが、それなりに客はいた。(東口行きと重複する横森方面からの乗客だったのかもしれないけど)



そして、コメントをいただいて初めて知ったのだが、複数のバス停の名称が変更された。
以前はホームページで変更の告知があったのに、今回はまったくなかったばかりか、どうも現場の社員にも充分な周知がなかった模様。当然、客にもそれなりの混乱や戸惑いが生じたはず。
中央交通さんを批判ばかりしたくはないし、同社も大変なのは分からなくはないが、これはあまりにもひどい。

中央交通のホームページには、10月5日になって「10月1日より」「変更となっております。」という現在進行形(?)で遅ればせながら告知がアップされた。
それによれば、秋田市外2つを含めて9つもの停留所が名称変更されていた。

以上が概要。
バス停名称が変わった10月1日の時点では、ホームページ以外の手段も含めて、乗客への告知や周知が行われていなかったのは事実のようだ。実はこの対応は、法令に違反する。(詳細は省略しますが、信頼できる情報源で確認済みです)
法令では、営業所や停留所において「事前に」掲示して周知することが義務付けられている。
ちなみに、国土交通大臣への届け出も必要だが、これは事後でよい。


法令うんぬんは別としても、路線バスはいろんな人が客として乗る。
子ども、知的障害者などは、突然、いつもと違うバス停名がアナウンスされたら、困惑したりパニックになったりする人もいるだろう。
普段あまりバス(またはその路線)を利用しない人は、「○○」というバス停で降りればいいと認識して乗車しているのに、それが「□□」という名に変わっていたら、降り損ねてしまう。よその街から来るなどして初めてバスに乗った人は、車窓風景から判断することもできず、終点まで行ってしまいかねない。
そのバス停を利用しない乗客にしても、車内放送で突然違うバス停名が告げられたら、乗り間違えてしまったかと、一瞬ドキッとしたことだろう。
それに、運転士さんたちにしても、急に変わって戸惑うのは同じだし、乗客への説明や問い合わせの対応、さらに乗客から「どうしていきなり変えたんだ!」と苦情を言われたかもしれない。労働組合が騒いでもいいのでは? あるいは「業務上必要な情報を提供しない」という意味で一種のパワハラに該当するかも?!
中央交通の現場に出ない社員や経営者たちは、こうした乗客や運転士の気持ちを理解しているのだろうか。いや、理解していないに違いない。
このバス会社には、客に利用してもらおうという気持ちがあるのか、疑ってしまいたくなる。知らせないことで、バスを使う人には不信感を抱かせ、バスを使わない人には、バスがますます分かりにくい縁遠い存在となってしまう。


法令で言う周知は掲示を主に指しているようだが、今はインターネットという手軽に広く周知できる手段がある。
中央交通にも自社ホームページがあり、そこで時刻変更の周知は掲載できているのに、各車両の車内放送や運賃表示器のデータ更新はできているのに、たった9つのバス停名変更の告知をホームページに載せられないわけはない。
バス停の名を変えるのは別に恥ずかしいことでもあるまいし、堂々と告知してくれればいいのに。

それと、秋田市が広報の片隅に「ダイヤ改正があります」「バス停名が変わります」程度の告知を載せてやってもいいだろう。
市営バス時代は毎回やっていたのだが、移管後のダイヤ改正は載ったり載らなかったりだった。


以上、苦言。
以下、バス停名変更の具体的内容。
5日遅れのホームページの告知では、「地域住民・関係各所の要望により」変更したとし、各停留所ごとに理由をカッコ書きしている。※以下、旧停留所名→新停留所名と表記。

秋田市外では、新国道経由五城目線の3つ。
大川小学校入口→下樋口、飯田川庁舎前→飯田川出張所前、秋田中央健康福祉センター前→秋田地域振興局福祉環境部前
今春の五城目町立大川小の閉校(統廃合)、5月の潟上市役所新庁舎完成に伴う組織再編、時期は不明だが県の出先機関の再編に伴うもの。妥当な改称だろう。

秋田市内は7つ。
地域センター→南部サービスセンター前
※告知では「地域センター」だが、現地の表示や時刻表検索では「地域センター前」。
5月12日に御野場の地域センター・コミュニティセンターの跡に「秋田市南部市民サービスセンター」が開所したのに伴う改称。
過去の記事の西(新屋)や北(土崎)の時も言ってるけど、正しくは「市民“サービス”センター」。
秋田市役所の決まりでは「市民サービスセンター」と「サービスセンター」は似ているが別の組織で、できることが違う。「南部サービスセンター」だと、電気製品の修理拠点みたいだし。
余談だが、太平線にも「地域センター前」というバス停があり、こちらは存続。時刻表検索では、後に地名をカッコ書きして区別していた。

NEC前→御所野下堤三丁目
理由は「会社撤退」としている。
たしかに秋田からNECの工場はなくなったが、工場は他社へ譲渡されて今も存続し、しかもNEC系列の企業のもの。
2011年7月から「NLTテクノロジー秋田工場」になっているそうだ。「NLT前」だと分かりにくいから改称したのは分かる。

小学校前→中山谷(なかやまや)
大学病院付近から太平川をさかのぼって太平地区を経て、旧・河辺町の岩見三内へ至る太平線。元から中央交通の路線だったせい(?)か、「牧場入口」「貯木場前」などアバウトな名称のバス停が多い。
中でも「学校前」というバス停が路線内に2つあった。1つは市立太平小学校の前、もう1つが市立山谷(やまや)小学校の前。
改称されたのは、2012年春に統廃合で閉校していた山谷小前のほう。

太平小前は引き続き「学校前」のままらしい。
なお、この路線には「太平中学校前」というバス停もある。この差は何なんだ。

広面幼稚園前→広面土手下(ひろおもてどてした)
一連の件を知るきっかけとなったバス停。上記太平線のほか、大学病院方面の複数路線が通る。※過去の関連記事
(再掲)西口発側の広面幼稚園前(矢印は「谷内佐渡」停留所)
理由は「廃園のため」。えっ! 広面幼稚園ってなくなったの?
「広面土手下」に
私立幼稚園なので詳細は不明だが、調べると2012年に建物が解体されていたので、それ以前に廃園したことになる。跡地は宅地になったらしい。
西口行き側も
ポールは表示板はそのまま、シールの重ね貼りで対応。角ゴシック体でローマ字なし。(学校前→中山谷は「バスで行こう」タイプのポールのようだが、このタイプの修正例は少ない。どうやって対応したんだろう?)


以下2つは、施設の改廃等ではない、中央交通側のウェイトが大きいと思われる変更。上記は、由来となった事象(改称・閉鎖)を知っていれば、バス停名が変わることは予測し得た(改称時期は別として)が、こちらケースは予測不可能の改称。これこそ唐突だ。
中央郵便局前→保戸野学園通り入口
一瞬、新国道の郵便局正面のバス停かと思ってしまうが、理由には「新国道にある中央郵便局前との重複を無くすため」とあり、北東側の千秋トンネル経由の路線用の停留所だと分かる。
先日、行き先変更を取り上げた、土崎・ノースアジア大学線改め土崎・駅東線(千秋トンネル経由)が平日に1日1本だけ通るバス停。
今回の改正でノースアジア大発飯島行きが廃止されたので、片方のポールは撤去された。(隣の「附属校園前」も同様。他は別路線も通るので存続)
こちらも角ゴシック体重ね貼り
市営バス時代に設置されたバス停だが、中央郵便局からは信号機1つ分離れているので、「郵便局“前”」は無理のある名称だとは感じていた。
2009年撮影の写真を引っ張り出してみると…
現在も残った飯島発側のポール。向かいのファミレス前にもポールが見える
市営バスの文字が下に透けたポールには「秋田中央郵便局 社会保険事務所入口」とある。
市営バス時代は、郵便局の隣にある秋田社会保険事務所も併記した名称だった。(10月の変更直前がどうだったかは不明)
そして、「前」ではなく「入口」だったのか。それなら分からなくもない。(郵便局前バス停については最後にも少々)

変更後の「保戸野学園通り入口」。
以前、「点」であるバス停の名前に対して、「線」である道路名称を使っては、場所が特定しづらくて分かりにくいと述べた。「大町通り」のように。
今回は、学園通りの中にバス停があるのに、名称に「入口」が付けられた。通りの名+「入口」というのもちょっと珍しい。
片方向運行であり、新国道から左折して学園通りに入ってすぐの位置だから、その命名が妥当なのかもしれない。
他に考えられる名称は、所在地の「千代田町」「鉄砲町」だと他路線と再び重複してしまう。「きらやか銀行(秋田支店)前」では、山形の銀行の名前じゃあ分かりにくいか。「ビッグボーイ前」はいくらなんでも。「ハミングロード入口」なんていいかも?
それにしてもここで乗降する客っているのかな…


仁井田中丁→仁井田交番前
これも同様に「国道13号線にある仁井田中丁との重複を無くすため」。
国道13号線には昔から仁井田中丁バス停があり、市営バスと中央交通が運行していた御野場団地線など一般路線のほか、空港リムジンバス、羽後交通仕様のポール(運行は中央交通も)で横手・湯沢方面の高速バスまで停車する。

いつの間にか、その手前で県道61号線へ曲がって、別のルートで御野場へ入って御所野まで行く「仁井田御所野線」が運行され、県道に入ってすぐのところにも仁井田中丁バス停ができた。こっちの名前が変わった。

両路線とも1時間に1本程度は運行されている。
両バス停の距離は数百メートル離れており、移動には川があったり国道を横断しないといけないので、分かりやすいように名称を分けたのだとすれば、納得はできる。

ただし、どちら方面でも仁井田中丁が運賃の変わるバス停。
したがって、この運賃区間発着の定期券では、従来は券面に「仁井田中丁」と表記されて、どちらでの乗降も可能だったはず。
改称後はどうなのだろう。おそらく「仁井田中丁/仁井田交番前」と併記されて、従来と同じ対応になると思うけど。



以上、名称変更に納得できることもあるけれど、引っかかることもある。
まず、五城目線方面など今年春に改称理由となる事象が発生したのに、秋まで変えなかったのは仕方がない点もあるだろう。
施設名を変えた当事者からバス会社への連絡が来ないこともあるだろうし、車内放送の録音や国交省への手続きに時間がかかるし、まとめたほうがやりやすいこともあろう。

でも、山谷小、広面幼稚園、NECなどは3年以上経ってから改称していて、もうちょっと早くすることもできただろう。
もうちょっと早くと言えば、この記事でまとめたように「交通公社前」「長崎屋バスターミナル」「歓喜寺前」「秋大糠塚官舎前」といった、とうの昔に名称変更や移転したものを名乗るバス停は、いつまでこうなのか。改称しちゃえばいいのに。
山谷小、広面幼稚園、NECも交通公社前のように、いつまでもこのままでひっそりと存続し続け、市民の意識に溶け込んでもおかしくなかった(少なくとも広面幼稚園前は個人的にはそうなっていた)。
なくなったのなら、名前を使い続けるわけにもいかないのはたしかで、改称したのが妥当なんだろうけど。


位置が異なり名称が重複するバス停名の解消という意味では、3つに分岐する「豊町(新屋西線、船場町経由割山線、商業経由割山線)」をはじめ、別路線・系統に2つの同名バス停が離れて存在するものは多数(自衛隊入口、ハローワーク前、手形東町、すわ町、原の町等々)ある。
それに、大回り線の「大町西交差点」、長崎屋経由大川反車庫方面の「山王十字路」のように、同じ運行で同名バス停が2つ連続するものまである。これは解消すべきだ。


今回改称されなかった、新国道側の中央郵便局前のバス停。
上記の通り、市営バス時代は社会保険事務所を併記した名称が基本だった。移管後の時刻表検索でもたしかそうだった。
現在の公式サイトのバス停名検索、路線図、上り側ポールでは「秋田中央郵便局前」または「中央郵便局前」。社会保険事務所は忘れ去られたのか。

秋田駅行きが通る上り側、郵便局の真ん前のポールは、
「中央郵便局前」
市営バス時代に設置された埋込み式ポールなのに、社会保険事務所を無視してしまっている。
※このポールは、かつては「市営バス」「中央郵便局前」が夜に赤く点滅(点灯ではなく)していた。今は社名部分は重ね貼りされている。「中央郵便局前」はLEDの粒が見えるが、光らなくなってしまった。

下り側(デュプレいしい前)は、市営バス時代からの置き型のポール。
(再掲)「秋田中央郵便局 社会保険事務所前」
市営バス時代から、上下で名称が異なる形になっている。書類上はどっちなんだろう。
さらに「社会保険事務所」は2009年に社会保険庁が廃止されて、年金機構の「年金事務所」になっている。これも改称すべきでは?【末尾の追記参照


中央交通ホームページによれば、今回の9つは「地域住民・関係各所の要望により」変更したとか。
じゃあ、太平小、JTB、秋大、年金機構等々、および各バス停の周辺住民が「要望」すれば、他も変更してくれるのでしょうか?

【2016年5月31日追記】2016年5月までに、「秋田中央郵便局 社会保険事務所前」だった新国道の下り側の表示板が「秋田中央郵便局前」に交換されていた。車内放送やホームページでも同様で、いつの間にか改称されていたことになる。
少なくともホームページでは告知がなかった。なお、法令では、この程度の変更は事前周知は不要と見なされるはず。
コメント (5)
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ポプラ探訪

2015-10-08 23:32:59 | 動物・植物
当ブログでは、樹木のポプラを何度か取り上げてきた。
ポプラというのは、原産地や樹形が異なる種(しゅ)やそれらの交雑種を含む総称であり、それぞれの種名は専門家の間でも見解が統一されていなかったり、混同されていたりするらしく、あいまい。

札幌の北海道大学の並木のような、根本から何本も枝分かれして細長い樹形になるのが、狭義というか基本的なポプラらしい。
秋田市内では、城東中学校のグラウンドや山王中学校隣・県庁第二庁舎裏の山王第一街区公園のポプラが、それっぽい。
一方で、保戸野小学校のグラウンドにあって今はすべてなくなってしまったポプラは、地際からは太い幹が1本だけ出て、上の方から枝が分かれて広がった樹形で、これは別種だと考えられた。
この記事など参照


ほかに秋田市内にポプラ並木って、あったっけ?
1972年10月1日付「広報あきたNo.537」の連載「秋田市の木と林と森」第18回が参考になった。以下、引用文は原文ママ。種名については上記の通りあいまい。

「私達の秋田でも通り町橋たもとのホテルハワイの川岸と、中通り五丁目あきたくらぶの庭に見事な並木が茂っています。 」
通町橋は50メートルに16本、推定樹齢60~70年、中通は60メートルに14本、推定樹齢70~80年との表も出ていた。

通町橋のホテルハワイは現在のアパホテル、あきたくらぶは現在のルートイングランティアであり、どちらもポプラは現存しない。そして、

「近年イタリアポプラと称する改良種が導入されて広まっていますが、これは生長が非常に早く十年そこそこで用材をとることができます。」「十条製紙KKでは新屋大橋に近い川べりにイタリーポプラの見本林を作っています。」
十“条”製紙ではなく正しくは十條製紙。企業名の変遷を経て、現在は日本製紙でいいのかな? 新屋大橋に近い川とは、秋田大橋と雄物川のこと。
イタリアポプラのことを「セイヨウハコヤナギ」だとする資料もあるが、それだと「改良種」には当たらない。交雑種の「カイリョウ(改良)ポプラ」のことなんだろうか? とにかく複雑。

そう言われれば、新屋にはあったような。
秋田公立美術大学の裏(附属高等学院側)と堤防の間に、十條製紙系列のゴルフ練習場(今は営業していない)があり、その辺りにそれらしきポプラがあった。秋田大橋からも羽越本線の列車からも見える。
堤防から。右奥が美大附属高等学院
根元付近へ立ち入ることはできない。
美大側から
4本のポプラがあった。以前はもっと本数があったのかもしれない。
葉がまばらに見えるのは具合が悪いのか。(過去のストリートビューの画像ではもっと多い)

この木は、地面からは1本の幹だけ出ていて、北大のとは違う。
どちらかと言えば、保戸野小のに似ている。だけど、より低い位置から枝分かれしていて、樹皮の凹凸も少し違う感じ。
(再掲)在りし日の保戸野小のポプラ
この斜め向かいの、美大の駐車場(新屋図書館側ではない大学単独の大駐車場)とグラウンドの間にも、8本程度のポプラらしき木が並んでいた。こちらは葉が繁茂して元気そう。(写真はありません)
かつて国立米倉庫だった頃に防風用に植えられたのかもしれないが、いずれにしても十條製紙との関係はなさそう。
枝の出方は十條製紙のに似ている。一方で背が高くてスラリとした外見で、その意味ではどことなく北大などの並木を連想させる。
【10日追記】昔の航空写真を見てみると、現在、ゴルフ練習場跡と美大の間にある市道は、昔はなく、両方の敷地が一体化しているようにも見えた。ひょっとしたら、十條製紙によって同時に植えられたポプラであり、後に一部が(国立米倉庫を経て?)秋田市の所有となって残っていて、その間にあったポプラは切られたということかもしれない。そして、以降の管理者と環境変化が違ったから、違う姿形になったのかもしれない。



そして、秋田市内の別の場所で本格的なポプラ並木を見つけた。「ぽかぽかオレンジロード」である。と言われてもどこか知らない方が多いでしょう。
所在地は大住三丁目から仁井田潟中町にかけての、仁井田緑町との境界をたどる道。仁井田緑町とは、県立秋田南高校の敷地。つまり、南高の裏側を通る遊歩道のことである。
地元の大住地区の人たちが管理していると聞いていたが、なんで「オレンジロード」なのか知らなかった。テレビアニメ(1987年度放送)にもなった漫画「きまぐれオレンジ☆ロード」を連想してしまう。

2005年に秋田市が整備してオレンジ色に舗装したのを機に、愛護会が結成されて命名されたそう。なんのことはない、路面の色が由来でした。
特に表示板などはなく区間はあいまいだが、オレンジロードとしては400メートルあるらしい。ポプラが植わっている区間として長めに解釈すれば500メートルほど。
ぽかぽかオレンジロード大住側起点。たしかに路面はオレンジ色
道の片側(南高側)にだけ、けっこうな本数のポプラが並んでいる。
そしてそのポプラは、幹からの枝分かれのしかた、樹皮の凹凸、葉っぱの感じ(葉柄がやや赤く、葉は大きめ?)からして、保戸野小学校ポプラとかなり似ていると思う。
ただ、これまで見たどのポプラよりも樹高が低く、ずんぐりむっくりしてプラタナスのようにも見えてしまう。剪定など管理方法のせいかもしれないけど、保戸野小のはもっと高かった。
これは特に小ぶりな木
仁井田潟中町方向に進むと松が混じるなどしてポプラはまばらになるが、南高の敷地沿いに点々と同タイプのポプラがある。

いつからポプラがあるのかは分からないが、南高ができる前のここは「潟」だったそうだから、開校後・1962年以降だろう。保戸野小の今は亡きポプラは、1960年代には既に植えられていた(以前の記事で検証)ので、こちらはずっと若い木なんだろう。(だから背が低い?)
【10日追記】ここのポプラは、どれも南高側に向かって傾いている。大住側に住宅ができる前(湿地や田んぼだった頃?)は、海や雄物川からの北西の風をまとも受けていたせいだろうか。

北大の並木なんかと比べれば、雰囲気が違うけど、本数・距離としては、ぽかぽかオレンジロードが秋田市随一のポプラ並木ではないだろうか。

【2017年9月6日】中島みゆき(作詞作曲歌)「空と君のあいだに(1994年)」では、冒頭で「君が涙のときには 僕はポプラの枝になる」と、いきなりポプラが登場(他の植物は出てこない)。
君を守ってあげるというニュアンスは分かるけれど、どうしてまたポプラを選んだのだろう。ポプラのイメージと語呂・メロディの乗せやすさかな…
関係ないけど、この曲、タイトルは「空と君のあいだに」なのに、歌詞ではすべて「空と君とのあいだには」と、「君“と”の」と「と」が入るのが昔から気になっていた。それならタイトルにも「と」を入れればいいのに…
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南中解体進む

2015-10-07 00:07:01 | 秋田のいろいろ
8月5日の記事で、秋田市南通にある秋田市立秋田南中学校の南棟校舎が解体されることを取り上げた。
その記事はフェイスブックで109件もシェアされるなど、ご好評いただいたようだ。(アカウントがない者にはその数しか知ることができないけど)

その後、お盆明けから工事が本格化し、折を見て続報をアップしようとしていたら、6日付秋田魁新報秋田市地域面で報道された。写真入りの細長い「秋田南中、南棟を解体/耐震基準満たさず」という記事。
(卒業生や近隣住民以外にとって)校舎の解体ごときで新聞記事になるなんて珍しい気もするし、着工から2か月近く経っての掲載はなんだかなという気もしなくはない。

新聞記事の内容は8月5日の当ブログと大して違わない。新たに分かったことをまとめる。
・現在の秋田南中の生徒数は422人。
・南棟は1977年に完成、延べ床面積2237平方メートル。
→当ブログでは「1976年度」としている。年度と年の違いでしょうか。
・(最後の段階では南棟には)3年生の教室や生徒会室、進路学習室などがあった。
・内壁が剥がれたり、雨漏りしたりするなど劣化が目立っていた。
・解体の工事費は約9千万円。

南中では「武道場」も耐震基準を満たしていないそうだ。正確には武道場が秋田市立学校最後の耐震未対応の建物となる。
・来年度は武道場も解体。
・武道場は1969年建設で鉄骨造り2階建て。延べ床面積817平方メートル。
→敷地北東側にある建物か。2階があるのは一部分。1969年築ということは、南中がここに移転する前。「宮田グラウンドと北光電子工場」だった当時からの建物ということだろうか?(体育の授業や部活動は宮田グラウンドまで来てやっていたそうだ)

・新しい武道場は市内のリース会社が今冬、中庭に設置し、市が7年間で約8500万円で賃借。
・将来、武道場新築を含めた既存校舎の全面改築の可能性がある(ので武道場を仮設リースとした)。
→新校舎建設は「可能性」の段階なのか。

以上、新聞から。
以下、工事の状況。
8月下旬には、屋外のトイレが解体されて仮囲いや校舎の一部に足場が組まれ、校舎中央部に穴が開いた。
9月に入ってから、校舎の東(線路)側→西(道路)側の順に本格的に解体されていった。
9月23日西側から。中央が解体され、右が途中

9月27日東側から。左側はまだ手付かずのようだ
そして、9月末から10月初めにかけて、東側がほぼ終わって西側の解体も進んだ。
(再掲)
以前はこう↑だったのが、
10月4日西側から
右の東側がなくなって、以前は見えなかった体育館の南面や北側校舎の東側が見えるようになった。
西側は塔屋より道路側のわずかな部分が残るだけ。

残った西側も、壁は既に取り払われて、向こう側が透けて見える状態。
避雷針が傾いて残る

上の写真の裏・北側から


この校舎は秋田市立学校では珍しい鉄骨造(S造)。S造の大きな建物の解体を意識して見るのは、初めてかもしれない。
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物の解体では、全部いっぺんにどーんと壊して、跡にコンクリートの塊がごろごろと転がっているイメージだけど、S造では違った。
壁を先に撤去してから、後で骨組みの鉄骨を壊していく感じ。リサイクルとか廃棄物処理の都合もあるのだろうし、見たのはいずれも休みの日なので、実際の作業は知らないけど。
 
赤い鉄骨とともに、細い金属状のものが縦横に残っていて、それがかつての校舎の面影。
(再掲)壁があった頃
うるさいほど縦横に走っていた格子は、窓と壁をおさえる役目を担っていたのが、なんとなく分かる。
壁は単なるパネルのようなものだったのだろう。いかに簡素というかそっけない造りだったかということが分かる。通常ならそれで安全性に問題はないわけだけど、すき間風や近隣教室からの音や振動の点では教育環境としてふさわしいとは言えなかったのかもしれない。
格子と鉄骨の残骸

解体の工期は11月いっぱいだが、この分ではまもなく校舎の形は完全になくなるだろう。
※この週末までに建物はすっかりなくなった。(12日現在残骸の撤去工事は継続)
※続きはこちら
コメント (9)
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