広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田とNHK 2019

2019-05-31 00:44:35 | 秋田のいろいろ
日本放送協会・NHKと秋田についていろいろ。
●今年も秋田がトップ
5月28日、NHKは2018年度末の受信料支払率を発表。
一部新聞やネットメディアが伝えている。NHK自身を初めテレビでは見ていない。秋田魁新報ではおくやみ欄の「総合」面で小さく扱い。NHKのサイトには、詳細なデータが掲載されている(https://www.nhk.or.jp/pr/keiei/otherpress/pdf/20190528.pdf)。
それによれば、事業所を除く(=一般世帯ということでしょう)全国の支払い率は81.2%で初めて8割超(前年79.4%)。
※今回のデータは速報値だが、受信料免除世帯やテレビ普及率等は勘案されている。

都道府県別では、いちばん低いのが沖縄県の51.0%。初めて5割を超えた。
※沖縄は歴史的・地理的条件から、他県と一律に比較すべきではない。
次が大阪府67.5%、その次が東京都69.7%。

そしていちばん高いのは…
今回も秋田県で98.3%。

9割を超えたのは12県あり、東北では宮城を除く5県が含まれる(宮城は83.4%)。
総じて都市部で低く、地方で高い傾向だが、北海道が73.1%と下から4番目。広くて訪問しきれないのか?


何年連続か知らないけど、全国学力・学習状況調査と並んで、秋田が好成績。秋田県民として恥ずべきことでないものの、毎回恒例のやりきれない気持ちになる。秋田以外の上位県の視聴者のみなさんも同様かもしれない。
我々地方在住者は多くが受信料を払っているのに、最近のローカルニュースの手抜削減など割を食わされ、払っていない人も多い都会では放送が充実している。我々の受信料が還元されているとは言えない。

ただ、単にパーセンテージで比較してはいけない。支払っている件数ではどうか。
NHKの発表資料に「世帯支払数」が、万件単位で掲載されている。秋田県は33万、東京都は399万。
現状でも東京では秋田の10倍以上の世帯が受信料を払っているのだった。この件数の差は、すなわち受信料収入額の差(割引やBSの有無で多少違うはず)。
これでは、秋田や地方に勝ち目(?)はない。これが地域格差の現実か。いくら9割以上が支払っていても、遠い将来、県域放送局がなくなる日が、きっと来ると思う。

さらに資料から「支払うべき世帯なのに支払っていない世帯数」が算出できる。万単位なので秋田では「0」。全国では866万、東京は174万。東京都だけで、秋田県の5倍以上の受信料収入がさらにあるべきで、それがNHK全体の収入や視聴者に還元されていないと思うと、これもまたやりきれない。


前も書いたけれど、NHKの内部資料としてならともかく、都道府県別支払い率を外部に発表する必要があるのだろうか。
支払っている者には不満が募るし、支払わない者には「30.3%も支払っていないのなら、うちも支払わなくていいだろ」という口実になりかねないと思う。

思った以上に数値が高く、地方も都会も含めて、受信料をきちんと支払っている人は多いし、それが本来の形。
支払っていても、NHKに対して意見や不満を抱く人は多い。NHKにはそのことを忘れず、謙虚に視聴者の存在を忘れない放送をしていただきたい。

秋田市内のとあるお寺の掲示板(掲示伝道または掲示法語過去の記事
※その後、このお寺の2019年12月初めの掲示



その他、他記事のコメント欄等でのやり取りがあったものも含め、NHKのローカル報道の今春の変化。
●天カメリレー 簡略化
平日朝の「おはよう○○(県名)」では、7時55分頃(日により数十秒単位で微妙に違う)から東北6局共通の仙台放送局からの気象情報コーナーがある。
その冒頭では、6県のうち2県のお天気カメラ(リモコンカメラ・情報カメラ)の映像が放映される。通称「天カメリレー」。

従来の流れ。※過去の記事
気象情報のタイトル画面でも、後の2県とは別の天カメの映像が背景→気象予報士のあいさつ→2局のリレー→気象情報の本題へ。
2局のリレーは、1局当たり30秒。その間、各局の「おはよう○○」を担当するアナウンサー・キャスターが、各自考えたであろうコメントを読み上げる。

県庁所在地以外や景勝地にもカメラを設置しているが、それらの映像が使われることも多く、裏磐梯の紅葉、弘前の桜や岩木山なども見ることができた。
コメントは、上記過去記事の通り、詩のように朗々と読み上げたり、俳句を詠んだりする人もいて、ちょっと楽しみだった。
一方で、数年前、青森局の人が「おはよう宮城」担当者を名指しして、地元の産物を「仙台局の○○さんも好きですよね」とかなんだか内輪ネタを盛りこんだ人もいた。○○さんは宮城県内の放送にしか登場しない人であって、他5県の視聴者にはまったく分からない。あきれた。


今年4月からは変わった。
気象予報士に加え、聞き役の女性キャスターも登場。
オープニングの天カメ映像がそのままリレー1局目→2局目→あいさつ~本編。
天カメ映像には、地名だけでなく、7時40分時点の気温・湿度・風速・風向の気象データ【6月12日補足・コメント欄の通り、気象庁のアメダスのデータ】も表示される(他の時間帯では従来から表示されていた、画面下部の帯)ようになった。冬は積雪量も表示するか?

さらに、リレーの各局の時間は10秒ほどに短縮。
各局からのコメントは廃止され、仙台の気象予報士が、天候や気象データを読み上げる形に変更。
使われるカメラは、各放送局の建物(かその周辺)に設置されたもの限定になってしまったようだ。
つまり、上原さんの語りを岩手県外で聞くことはできなくなり、弘前や三陸各地といった県庁所在地市街地でない風景は見られなくなった。

天カメを短縮した分で、気象情報の内容を充実させたいのかもしれないが、各局の負担を軽減させる意図もあるに違いない。
そして、昭和末頃に天カメが各放送局に配備されて以来、おそらく30年以上続いて来たであろう、天カメリレーが衰退した。


●秋田局天気に新画面
5月13日からだろうか。秋田放送局の気象情報に、「風と波」の予想画面が突然追加された。
他の項目と同じデザインの地図上に、県内6地点の4つの時間区分ごとの風向・風速(4段階)と、秋田沖(?)の波の高さの予想を表示。ないよりはあったほうがいいかな。
【6月15日追記】海上の波は、正方形のアイコンで表示され、波がアニメーションで動く。波が高いと赤色になり、ちょっと気持ち悪い。【8月16日追記】少し高い時は黄色。

ところで、週間予報の予想気温とか、冬の平地の降雪量予報とか、秋田局以外ではとっくにやっている項目(過去の記事)は、やってくれないのでしょうか。


平日18時台「ニュースこまち」からいくつか。
この番組、個人的には、ちょっとくだけすぎに感じる。民放各局のほうがよほどお硬い。
高齢者の視聴者は、我が子や孫を見守るような気持ちになるのか、あるいは昔からのNHKに対する信頼の惰性で見てしまっているのか。
●気象予報士交代
2016年春から出演していた、ウェザーマップ所属の村木祐輔気象予報士が2019年3月で降板。
村木予報士は、秋田市金足出身で大学まで秋田で過ごし、東京での気象予報士経験後、秋田へ帰ってきた。
番組内で「ムラッキー」の愛称で呼ばれることが多く、趣味のマラソンの話などもして、他の出演者にも視聴者にも親しまれた。
気象予報士と無関係ながら、母校ということで、秋田大学の合格発表のレポーターも務めた。

4月からは東京で、TBSの昼の帯番組「ひるおび!」の水曜日の関東ローカルパートに出ているらしい。
同番組の全国パートには、森朗気象予報士が出ている。森さんは司会の恵氏に、執拗にイジられているのだけど、ウェザーマップの社長(森田正光氏は会長)。
社長と同じ番組に関わっている(出演しなくても、サポート業務もあるだろうし)ということは、それだけ期待されているのかも。
【10月21日追記】その後、異常気象の時などにTBSの全国ニュースに出演することがある。10月21日は台風の解説のため「ニュース23」にスタジオ生出演。

村木さん退任前、視聴者(の子ども)からの質問で「気象予報士になるには、どうすればいいのですか?」というのが取り上げられた。
回答としては、勉強して、国家試験に受かって…という予想通りのものだったが、1点、おっと思ったこと。
「ニュースこまち」の気象予報士になるに当たって、「秋田局のオーディションを受けた」という趣旨の話をした。

僕はてっきり、NHK秋田局が、まずウェザーマップ社と契約。それを受けて、ウェザーマップ社内で村木さんが選ばれて(NHKや本人の意向もあるだろうけど)、秋田へ派遣されたのだと思っていた。
村木さんが休む時は、ウェザーマップ所属の代理の人が来ていたし、秋田テレビ(AKT)では、2代続けてウェザーマップの気象予報士が出ているし。
ケースバイケースということになるようだけど、NHK秋田と村木さんとウェザーマップの場合は、出演契約を結んだタレントの所属事務所のような関係になるのか。合格発表の取材ができたのも、そのような契約で自由度があったからなのかも。

村木さんの後任は、加藤直樹気象予報士。
上記を裏付けるように、ウェザーマップの人ではない。
「オフィス気象キャスター」という、気象会社というより気象予報士派遣会社のような会社所属。10年以上前におはよう日本全国版に出ていた田代大輔気象予報士が社長で、山本志織気象予報士なども所属。
さっそく「かとっち」という愛称を与えられた。
まるっきりの新人さんらしく、これまでずっと西日本で暮らしていたそうだ。そのため、アクセントが共通語でないことがあり、先日は「(雲が)厚い」のか「(気温が)暑い」のかまぎらわしかった。
隣のおふたりは、共通語を話すプロなのだから、教えてあげてよ。

【10月13日追記】10月7日から11日に加藤予報士が遅い夏休みを取り、代理として田代社長自ら秋田へ!!
全国放送に出なくなって久々だが、さすがベテランだけに上手な説明(加藤さんも慣れてきて下手ではないけれど、経験の差)。
「かとっちの上司」と説明され、おそれ多くも「たっしー」とキャスターに呼ばれていた。
ところで、中盤の天気コーナー後、スタジオ天井のカメラに切り替わり、気象キャスターが退席する様子が放送されることが多い。村木、加藤両予報士は、右隣の薄暗くなった別セットの椅子に座るのが原則だが、田代予報士は通り過ぎて右端のドアから外へ出ていっていたようだ。(気象以外のコーナーの出演者でも、出番前後に隣のセットで待機する場合と外へそのまま出入りする場合があるので、どっちでもいいことになっているのかな。)
12日から三連休なので、加藤予報士は続いてお休みなのだろうかと思っていたら、台風が接近。通常時なら出演しない12日・土曜日にさっそく出演していた。
【2020年9月16日追記】2020年は9月に夏休み。社長ではなく、同じ会社の吉田晴香気象予報士が来た。NHK仙台にレギュラー出演していたことがあり、今は不定期らしいが、仙台を拠点にしている人なのだろうか。【2021年10月4日追記】2021年は10月初めに夏休みで、前年に続き吉田予報士が代役。


曜日替わりのコーナー。名前や細部は違っても、NHKの全国各局で、似たようなコーナーをやっているのだけど。
●市場の旬
生鮮食品の市場動向を伝えるコーナー。秋田局では「市場(しじょう)だより」みたいな名称で、かなり昔からやっていたはず。名前の変遷はあれど、「ビデオだより」並みの長寿コーナーかもしれない。
記憶している限りでは、コーナーの構成は変わっていない。
回ごとに「リンゴ」「サンマ」「アジサイほか梅雨どきの花」などテーマがある。野菜、果物、花、魚介分野で、卸売市場で扱わないためか肉は取り上げない。
秋田市卸売市場内で収録し、NHKの女性契約キャスター(メインキャスターとは別の人。昼前のローカルがあった頃はそれと兼務)と卸売業者の担当者が会話しながら、特徴や流通状況、さらに選び方・保存方法・調理方法を紹介する形式。

10年ほど前、静岡放送局では、「おはよう静岡」の枠で似たようなコーナーをやっていた。(今も火曜日に「市場だより」をやっている)
1度だけ見た際は、東京から応援で来ていた藤澤武アナウンサー(当時)が、ニュースに引き続いてそのまま、卸売市場の担当者と生電話で話すだけだった。青森局ではどうったかな?

秋田局の今年3月までは木曜日に「いきいきマーケット」という名称で放送。「市場(しじょう)の旬をお伝えする」というキャッチコピー。何年か前までは、月曜日の放送で、昼前の番組でリピート放送していた。
基本は昔と変わらないが、近年は、小芝居のような場面も見られた。素人である業者の人に、そこまでやらせる必要がなく、ふざけているようにも見えた。どれほどの視聴者がこれを求めていただろうか。(電話で話すだけなのも、つまらないし分かりづらいけれど)

4月からは木曜の「いまシュン!!」。名前以外にも変更点がいくつか。
毎回、スタジオにも担当キャスターが出演するようになった(昨年度まではごくまれにしか出なかった)。コーナー内は大きく2つに区切られ、メインキャスターと話しながら進行する。
最初が「目利きのメ」。従来の業界の人の説明に相当。【6月6日補足】ただし、出演時間は、従来から激減し、説明する内容は産地や選び方、簡単な調理法程度のみに縮小された。
VTR内にはキャスターが出なくなり(収録には同行していて、後で少し映る)、担当者1人で話す形式に。多少の小芝居あり。
説明するのは市場業者に加え、県内のスーパーマーケットの担当者が出る回もできた。その時は、スーパーの(営業前の?)売り場内で撮影。NHKだからスーパーの名称は明示されないが、衣装や店内風景から確認できた限り、4月11日はいとく、4月25日はマックスバリュ東北。
それを受けて後半は、NHKの生活情報サイト「らいふ」から、レシピや花のアレンジメントを紹介【31日補足・紹介というか、サイト掲載の動画をそのまま放送しているだけと思われる。】。
全体に市場業者の負担を減らしたのか。【31日補足】いきいきマーケット時代は、卸売市場の収録現場に、食材を調理した料理が並べられることも少なくなかった。その費用や調理作業は、誰がやっていたのか知らないけれど、「らいふ」を使えば費用も手間もゼロ。
なお、出演する卸売業者の人は口頭で「青果会社の○○さん」「水産会社の~」と紹介されたが、何年か前は字幕では所属会社名が表示されていたこともあった。いまシュンでは会社名は一切出ず、出演者自ら「青果会社の○○がお伝えします」もしくは「青果担当の~」みたいに自己紹介する。
【12月19日追記】12月19日の放送では、リンゴのグラタンだったか「らいふ」の作り方動画を再生中、映像が途切れて黒に「×」「ネットワークエラー」が表示されてしまい、レシピを口頭も含めて最後まで紹介せずに終わってしまった。「生放送なもので…」とか「らいふでご覧ください」とか言い訳していたが、ネットが使えない人はどうしろというんだ。技術的には、放送中に生でネットに接続してそのまま放送していたことになるが、このような事態にならぬよう、事前にダウンロードして放送することはしないのだろうか。

●イマからソコへ
毎週でない木曜日放送らしいが、県内各地へアナウンサーが出向いて、イベントの準備とか農作業とかを紹介するコーナー。3月までは「イマドコ」。
4月からは内容は変わらず「ソコドコ」に。(いずれも「?」が付くかなど正式な表記は不明【6月6日追記】新コーナーは「ソコドコ?」が正式)

「今どこ」の通り、もともとは毎回、生中継だったと思う。ところが、いつの間にか、中継っぽく事前収録することが多くなっていた。
時間的に冬は暗くて画にならないこともあるだろうけど、生中継の人員や費用の問題もありそう。そんな状況で「イマドコ」ではまずと判断したのか。

同じような形態の全国放送の昼の「旬感☆ゴトーチ!」も終了。屋外からの生番組では1991年の「ひるどき日本列島」、スタジオからの生放送も含めて1970年の「ひるのプレゼント」から49年続いた歴史に幕を下ろした。

【6月8日追記】土曜朝の秋田朝日放送のローカル番組「サタナビっ!」の中継コーナーは「いまココ」(ホームページでは「いまココ」、放送の画面では「いま☆ココ」のようなテロップ)。NHKとどちらが先かは知らない。

●突然の降板?
毎週ではない(隔週?)火曜日、視聴者から寄せられた秋田弁を使った川柳を紹介する「秋田弁de川柳」。
これも全国各地で類似企画があり、青森放送局では10年以上続く。秋田局のはまだ10年は経っていない。2015年辺りには始まっていたか。【下の7月16日付追記参照】

アナウンサー・キャスターだけで方言や川柳を扱うのは心もとないから、詳しい人をゲストに迎え、選考・解説・講評などをしてもらう。
秋田では、当初から あゆかわのぼる氏が出演。最初は「レギュラーゲストの」とよく分からない位置付けで呼ばれて(「はなまるマーケット」の曜日レギュラーもそう呼ばれていたことがあった)いたが、最近は「選者」。
あゆかわさんは「詩人、エッセイスト」。1938年、現在の秋田市下浜出身、秋田を拠点にラジオ出演や執筆をしている。秋田弁や文章全般には詳しい方であるものの、川柳にはどこまで詳しいのかは知らない。
【7月16日追記】2019年6~7月に秋田魁新報の「シリーズ時代を語る」という自伝の連載にあゆかわ氏が登場。それによれば、あゆかわのぼるは芸名・筆名で、下浜を流れる「鮎川」が由来。秋田弁de川柳は「(ニュースこまち以前の昼前? にやっていた番組内で)始めてから10年」だそうで2009年開始? 「川柳は高校2年生の時から3年間、たしなんだだけ」で、NHKから話が来た時はその旨念押しした。「NHK側には当初、若い人たち、特にヤングママに秋田弁と川柳で楽しい時間を過ごしてほしいという狙いがあったようです。ところが回を重ねるうち、主な投句者層が年配の方にシフトしてきましてね。」だそうで、あゆかわ氏は高齢化が進んでいるんだから「そりゃあ、そうですよね。」とおっしゃっている。こんなコーナーを若い女性向けにしようなんて無理な話ではないか。NHK秋田放送局の見識を疑う。

4月の放送。【6月12日追記・正確には4月の2回目の放送のようだ】
見たことがない男性が選者として登場!
しっかりとは見ていないが、「今回から選者は~」と紹介されたはず。あゆかわさんは前回までで降板したとも受け取れる紹介。
3月【6月12日追記・正確には4月1回目の放送?】には、たしかにあゆかわさんが出ていたが、辞めるあいさつなど見た記憶がない。でも、毎回見ているわけでないから、どこかで説明でもあったのか…

そして5月14日の放送。
選者はあゆかわさん?!?!

冒頭で説明があった。今年度から選者が2人体制になり、交互に担当するとのこと。増員して、あゆかわさんの出演が半減したのだった。
やはりそれ以前の放送での説明はなかったようで、あゆかわさんいわく「前回の(自分が出演していない)放送を見て、入院でもしたのではないかと心配した知人から、電話がたくさんあった」とのこと。
なんでNHK秋田放送局はこんな隠す必要もないことを、隠すようなことをするのかね。視聴者の立場になってほしい。

増員された選者は「川柳作家」の長谷川酔月氏。
3月にNHK秋田のラジオに出演しており、そこでは「秋田県川柳懇話会会長」とされている。【6月25日追記】秋田市出身とのこと。【9月27日追記】9月26日付秋田魁新報 文化欄(読者文芸選者紹介県)によれば県川柳懇話会会長、全日本川柳協会理事。76歳。
あゆかわさんよりは若そうで、ビシっとした身なり。

講評の内容は両者個性がある。あゆかわさんは句のシチュエーションや、作者の心情に重点を置いていた。
一方、これまで2度見た限りで酔月さんは、川柳としての形や構成について多く話す感じ。川柳が専門の人だから、それが当然求められるだろうし、考えてみればあゆかわさんの講評はどこか素人目線かも。

選者が増えたことで、選ばれる句のバラエティが広がりそう。(投稿者自体が限られていそうだけど)
新聞の投句欄では、選者を指名して投稿できるものもあるようだけど、このコーナーではどうなんでしょう。募集要項には記載なし。
【6月12日補足】募集する川柳には「お題」があり(お題に従わない自由テーマでもいい)、お題は月ごとに変わるようだ。したがって、1つのお題で両選者が1回ずつ担当するようだ。ということは、先に放送される酔月さんの放送後に投稿すれば、自動的にあゆかわさんを選者に指定できるということか。NHKには、そういう仕組みもしっかりと説明してほしい。


秋田局のニュースがBPO審理の対象になったという話も出てきた。98.3%の秋田県民は見守っていますよ。
コメント (16)
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オフのトケボー

2019-05-28 20:23:10 | 秋田の季節・風景
4月初め。年に1回も通らない、秋田市中央部の歩行者用道路。
道路沿いには、ビルの谷間の空き地があるのだが…
ビルの陰で大通りからは見えない位置
空き地の一角に、バスタブを伏せたような大きい箱が2つ置かれていた。
どこかでお会いしたことがあるような??

秋田県道65号・雄物新橋の新屋側たもとに冬の間設置されていた、「凍結抑制溶液自動散布装置『トケボー』」じゃありませんか!!
こんな所で、こんな時期にお目にかかるとは。


トケボーの周りには、歩道に敷くタイルの予備らしきもの、路盤に埋めるロードヒーティング用の配管らしきものなどもあり、道路関係のアイテムが集まっていることになる。
ここは県有地ではなさそう。県が所有するものだったら、遠くない県庁の敷地内や道路管理関係セクションの車庫に置いておけばいいだろうから、建設会社のものなんだろうか。

雄物新橋のトケボーは1台だけだったが、ここには2台ある。そもそも、このどちらかが雄物新橋に設置されていたのと同一個体とは限らない。
2台はシールや枠も含めてそっくりだが、ソーラーパネルの上の角のようなものの向きが異なっている。気温センサーと降雪センサーか。

今年の雄物新橋の写真と比べると、道路から見て右側のトケボーが、それと同一の向きになっている。

毎年の設置→撤去→保管を一括して、県から委託されているのだろうか。1台は雄物新橋として、もう1台はどこに置かれるのだろうか。
この場所、ビルの谷間ではあるが、日当たりは悪くない。トケボーのタンクはFRPだから、直射日光(紫外線)に長期間さらすと劣化する。雨が打ちつけてソーラーパネルも汚れてしまうだろう。
屋内の倉庫が無理ならば、簡易な屋根とか、シートで覆うとかしてやったほうが、きれいな状態で長持ちしそうですが… あとバッテリーは外してあるんでしょうかね。

5月28日時点でも、道路側の草が茂ったものの、トケボーはそのまま。【追記】その後、11月11日でもそのまま。11月21日には、上の写真のアングルで左側に置かれていたトケボーがなくなり(パイプの台座は残っている)、右側だけになっていた。
2台並んで夏を越し、秋を迎え、再びそれぞれの任地へ赴くのだろうか。

なお、秋田市道・千秋トンネルの「まきえもん」は、常設型なのでそのまま。ボディやバッテリーボックスの上は、土ぼこりや花粉などが降り積もって汚れたり、たまにゴミが放置されたりしてしまっている。

翌シーズンの雄物新橋の状況
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改元酒まんじゅう

2019-05-26 23:58:02 | ランチパック
以前も少しだけ触れた、工藤パンの“改元便乗”商品。
平成ありがとう酒まんじゅう 紅

令和おめでとう酒まんじゅう 白
ヤマザキグループの「ぐるり東北食めぐり」シリーズ。
3月から「平成ありがとう~」が、5月1日に「令和おめでとう~」が発売。現在はもう作っていないだろう。
それぞれ「白」と「紅」があり、商品名と色が違い(4パターンあることになる)、バーコードは律儀に4つ違うものを設定。
賞味期間は1か月強。

(再掲)


まんじゅう表面には焼き印。平成は「平成/ありがとう」だったのに対し、令和は「令和」のみ。いずれにしてもドーム型の部分に押しているせいか、文字がつぶれて読みづらい。「ありがとう」はほぼ判読不可能なので、「おめでとう」は入れないことにしたのか。

元号・色が違っても「青森県産塩糀0.4%使用」でこしあんなど、モノはほぼ同一。原材料名欄によれば、紅には「コチニール色素」があるだけで、他は同じ。
平成の紅と令和の白の栄養成分表示を比較すると、たんぱく質3.1g、脂質0.4g、食塩相当量0.5gは共通。熱量は175kcalと176kcal、炭水化物は39.8gと39.9gと、平成紅のほうがごくごくわずかにヘルシー。色素が加わった分か、焼き印の分か? 数値は「目安」とあるが、思ったより厳密にやってるようだ。

工藤パンの酒まんじゅうといえば、同じぐるり東北シリーズで、昨年頃から出ている「田酒まんじゅう(この記事後半)」。現在も秋田でもひっそりと売っている。なかなかおいしい。
田酒まんじゅうにも改元まんじゅうにも「ほんのりしっとり」と書いてあるので、期待して食べた。
ところが、改元まんじゅうは、酒の風味がかなり弱く普通のまんじゅうに近く、普通のまんじゅうとしては普通…


イオン秋田中央店では、紅白30個ずつぐらい山積みにして売っていたこともあった。1個130円程度。ネットの情報によれば首都圏でも売られていて、ローソンでの扱いが多かった感じ。他社でも、改元便乗の和菓子は製造販売していたが、たいていは箱入りなどセット商品。これはバラで手頃な価格が受けたのか。
秋田のたけや製パンでは、バナナボートなどに「令和」の赤枠の小さいシールを貼った程度で、改元専門の商品はなさそう。青森も、酒まんじゅうも、改元との関係はほとんどなさそうなのに、工藤パンは商売上手?!
個人的には、工藤パンさんなら、リンゴなど青森らしいものをもっと使うとか、イギリストーストで改元商品を出すとかしてほしかった。【27日追記】工藤パンのイギリストーストでは、たけやと同趣旨で「おめでとう/令和/令和元年」の大きめの円形の赤枠シールは貼っていた。

【追記】10月22日には、新天皇の即位を広く宣言する「即位礼正殿の儀」が執り行われ、今年限りの祝日となった。そのタイミングで、令和の紅白まんじゅうが再び出回っていた。
さらに2020=令和2年の正月にも流通。
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覆われた螺旋

2019-05-24 00:01:22 | 秋田の季節・風景
秋田市内に某所に、
板で覆われた物体が2つ出現?!
場所を変えると、
塔?!

線路をはさんで1つずつ

以前の姿は↓
(再掲)らせん階段でした

秋田駅の北にある、奥羽本線の東西を結ぶ県道のオーバーパス「手形陸橋」の工事風景でした。※前回は2017年4月
1966年から使われてきた橋と並べて、南側に新しい橋を建設し、最終的には車線を増やすわけだが、現在は古いほうをリニューアル工事中。
古いほうは1991年に若干のリニューアルが行われており、その時に、陸橋上の歩道と線路脇とを結ぶ、らせん階段が両側に設置されていた(リニューアル前は普通の階段だったらしい)。
現在の工事では、歩道も含めて古い橋は通行できないため、らせん階段も使用停止。
新しい側にはらせん階段はないし、県の情報提供不足もあり、ひょっとしたら、リニューアル後はらせん階段が廃止されるのではないかと危惧していた。
実際には、らせん階段もリニューアルされて存続することになったようで、その工事のために板で覆われたのだった。

らせん階段の下は、西(千秋トンネル)側は、歩行者用通路の行き止まりにあるので、その通路自体を通行止めにしている。
東(手形)側は、車も通る狭い道路に面している。工事のために連休明け5月7日から車両通行止めにされた(10月25日までと表示)。歩行者・自転車は脇を通り抜け可能。
狭い

連休明けには東側から覆いが設置され、西側は遅れて10日以降に設置。
右はまだ足場だけ

最近は、秋田市道の橋の改修工事でも、似たような板で橋を箱状に覆って、その中で工事をする。昔は見ないやり方だったのではないだろうか。
陸橋上向かい側歩道から
騒音など近隣への迷惑防止なんだろうか。中で作業する人にとっては、雨風、日除けにはなるだろうけど、明るさや夏場の温度の点では…

陸橋の上から覆いの中に出入りできるドアがある。ホースがつながっているのは、送風や換気用?
屋根は樹脂製か。陸橋側に向かって傾斜しているようにも見える。雨だれを下へ落とさない配慮か。


リニューアル中の古いほうの橋本体も紹介。千秋トンネル側の(らせんでない)階段から撮影。千秋トンネル側・線路上・手形側を3つに分けて工事しているため、進捗はそれぞれ異なる模様。
2018年10月初め
舗装はすべて撤去して、橋脚の補修や桁の交換もしたのか。とにかく徹底的に直している。
2018年10月下旬

接近。なんか緑の網と茶色の網を敷いた

2018年12月中旬。コンクリートが敷かれ段差がついて歩道と車道が分かる
現在も基本的に上と変わっていない。この後、融雪装置設置、舗装、照明設置等々が続くのだろう。

※2019年11月17日に、工事中の部分も供用され、やっと2車線ずつの車道&両側の歩道の体制になる。こちらにて
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弘前4つの閉店

2019-05-23 00:10:20 | 津軽のいろいろ
報道やネットの受け売りですが、久しぶりに弘前の話題。
昨年後半から今春にかけて、市内で4つの店が営業をやめた。うち3つは中心市街地の土手町。
いずれも当ブログではこれまで明確に取り上げたことはなく、写真も撮影していない。それほど、弘前の街に溶けこんだ、あって当然のものであった。
●一戸時計店
中土手町の新しい大きい交差点、昨年夏にハッピー・ドラッグがオープンした向かいに「一戸時計店」があった。
その建物が有名で、観光名所(外観のみ)であった。
明治30年に建てられた(大正9年までは別の店)、赤いトンガリ屋根(円錐形)の小さな時計台で、ささやかながら街のシンボルであった。
(再掲)手前のメガネ屋の隣にトンガリ屋根の先端がちょっとだけ見える。奥の巨大構造物は中三
閉店は2018年10月だそうだが、陸奥新報で報道されたのが今年3月22日で、そこで広く知られたようだ。
店主が亡くなって後継者がいないためだそうで、今はシャッターが下りたままで時計は動いているようだ。
陸奥新報では「家族と商店街関係者は「建物を何とか残したい」と保存、活用の方策を探っている。」としている。

なお、2013年1月20日には、車同士の衝突事故のはずみで、1台が店舗に突っこんでくるという被害(けが人なし)を受けている。

【2019年8月2日追記】2019年8月から2020年春まで、近くで工事中の「弘前れんが倉庫美術館」の開館準備室の事務所が入居することになり、久々にシャッターが上がることになった。
【2021年7月23日追記】中土手町商店街振興組合の事務所として使うことが決まった。老朽化しているので2022年秋にも改修を行う予定。2021年7月時点ではシャッターは下りているものの、時計は動いている。
【2022年12月7日追記】改修を終え、2022年12月5日から中土手町商店街振興組合事務所としてオープン。時計は一時期止まってしまったが、補助金、クラウドファンディング、奈良美智Tシャツの売上によって修理された。

●ミニストップ弘大前店
富田大通り、弘前大学文京町地区の向かい、富野町8-2にあった、イオン系列のコンビニが閉店。
2018年11月25日閉店とする情報が多いが、実際には在庫処分が順調で11月22日正午に繰り上げて閉店した。
さっそく解体されて更地になったらしい。年越しで行った時にバスで通っているのに、気づけなかった。

店舗名は略した「弘大前店」が正式。
弘前大学文京町地区の正門は、敷地のどちらかと言えば隅にある。
ミニストップがあったのは、大学敷地の中央付近、人文学部と理工学部の間=文京町1番地と3番地をへだてる市道が大通りと交わる所。
信号機のない横断歩道を渡らないとならないものの、学内からの買い物場所としては、大学生協と並ぶ便利な立地で、「弘大前」でも差し支えないだろう。
開店当初は、大学敷地1番地側からは遠回りだったが、2000年代に大通りから人文学部裏の自転車置き場に出入りできる口が設置されたので、便利になったかも(別にミニストップのための出入り口じゃないけど)。

開店は、僕が在学中だったから、1998年度だと思う。
弘前市内のミニストップとしては初期の出店だったと思うが、青森市などには既に多かったそうだ。
「ソフトクリームがおいしい」と話題になり、その形の携帯ストラップ(というものも当時目新しかった)をもらって見せびらかす学生もいて、「いつか食べなきゃ」と思いつつ、及び腰で卒業してしまった。

文京町周辺には、他にはスーパーが1つあるがコンビニはない。大学生協では買えない物や時間帯もあるわけで、重宝されていた店だと思っていた。(秋田大学手形キャンパス周辺も、ファミマが1つあるだけ。どちらも需要はありそうだけど…)
青森県内では、ここ何年かでミニストップの閉店が続いているそうで、その一環か。弘前市内には土手町ともう1店しかなくなった。

●スペースイン
下土手町のゲームセンターが今年3月24日閉店。
僕はゲーセンはまったく利用しないので、行ったことはない。場所は中三(なかさん。百貨店)の並びで、20年少し前の大学生には略して「スペイン」と呼ばれていたくらいしか知らない。

3月19日アップの弘前経済新聞と4月7日の陸奥新報が詳しい。以下、出典を「経」「陸」と略記。
どちらも、「スペイン」の略称で親しまれたことを取り上げていて、大学生以外にも通用したようだ。
閉店の告知は3月17日。オープン年は、1989年(経)、1990年(陸)で、1年ズレているが「ゲームセンターの屋号では県内で最も長い歴史を持っていた。」(陸)。ともかく平成時代だけをほぼフルに営業した。

運営は「三珠産業」。本社は駅前のアートホテル弘前シティ・弘前駅前郵便局の向かいで、スペインの姉妹店の位置づけであるゲームセンター「ゲームフェスタミタマ」も併設しており、今後はそちらに集約。
スペイン跡は「同社がテナントビルとして活用」「入居者を待っている」(陸)。

ただし、下土手町で約30年間同じ場所で営業していたわけでもなかった。
・隣接する「したどてスカイパーク」を挟み2店舗で営業をしていたが、2005年に現店舗に移転した。(経)
・2005年には近隣の旧今泉本店ビルを取得し移転した。(陸)
2005年に、2000年に倒産した「今泉本店(という名の書店)」の後に入ったのだった。
でも、両サイトの書き方と、立体駐車場の変遷(2013年に1階は日弘楽器が閉店、ミニストップになった)などもあって、ちょっと分かりづらい。

独自に調べたところ、1995年や1998年頃では、西側(弘前公園寄り)から、
[今泉本店・日弘楽器・スペイン・中三]の並び(略している店もあります)。(経)の「2店舗で営業」というのがよく分からない。
その後、
[移転したスペイン・スカイパーク・元スペイン・中三]となった。
スカイパークの中三側隣の移転前のスペインの建物らしきものは、Googleストリートビューによれば、2014年5月には美容室、2015年8月~2018年は空き店舗になっている。

地図サイトによれば、今泉本店→スペインのビルは「三珠第2ビル」、駅前のゲームフェスタミタマは「三珠ビル」という名のようだ。

●紀伊國屋書店 弘前店
全国チェーンの大手書店。今年5月6日閉店。
弘前経済新聞によれば閉店は3月26日発表、売り場面積は372坪。陸奥新報によれば「約1230平方メートルの売り場面積と15~16万冊の書籍数(雑誌類を含まないのかも?)」。
※ちなみにジュンク堂書店秋田店は「約50万冊(雑誌・コミック含む)」とむしろ多いが、品揃えの違いもあり、単純に冊数での比較はできないと思う。

中土手町の「弘前パークホテル(旧・ホテル法華クラブ弘前店)」が入る「川嶋ビル」1階に、1983年9月22日開店。東北地方では最初の出店(他には仙台店だけ?)。
※以前の記事で、法華クラブのオープン年を間違って記載していました。法華クラブは書店の少し前、同年5月1日開業のようです。ビル自体が新築されたところに、ホテルと書店が新規オープンした形のようです。法華クラブは2000年撤退。

5月8日付陸奥新報では、市民らに惜しまれつつ閉店したことを「県内随一の品ぞろえを誇る書店であるとともに商店街の顔」「「学都弘前」の一翼を担ってきた」「「知の拠点」との別れを惜しむ」といった表現で伝えている。

僕は弘前へ行った当初、「紀伊國屋書店」の何たるかをよく知らず、ただの大きい本屋として入って、「これは秋田の大きな本屋とは格が違う」と圧倒された。
県庁所在地でもない街に、このような書店があるのが弘前という街なのだということを理解した。陸奥新報の表現は大げさではないと思う。

ただ、本は大学生協で割引きで買えたし、場所的に近くもないので、頻繁に利用したわけではない。たまに行く程度。
専門書の品揃え、そして店内の作りや雰囲気は、地元資本の書店や最近の大型書店にはない、独特のものがあった。通路が広いだけでない「余裕」や「重厚感」「威厳」と言っては大げさかもしれないが。
店内の匂いも他の書店とは違うように感じ、見た目よりも重い手押しのガラスドアのゴムがどこかにすれる【23日補足・もしくは ちょうつがいがきしむ】「きゅきゅきゅー」という音も印象的(これはメンテナンスの問題)。


ちょっと謎だったのが、店舗中央のドアを入ると、店内の左右で少し雰囲気が違ったこと。
中央に大きな通路があって、店内はなんとなく分割されており、左が書籍(ハードカバーや文庫)、右が雑誌・コミック・参考書・文具。右の雑誌側は通路がやや狭く窮屈で、レジは左右それぞれにあった。単に売り物の種類が違うためだけではない、見えない壁があるように感じられた。
そして、雑誌側レジのレシートは紀伊國屋ではなく「ブックス弘前」と印字された。袋はどうだったっけ?

この謎が、閉店時の陸奥新報で解決。
ブックス弘前は「地元資本」だったそうだ。
ネット上のわずかな情報を元にすれば、紀伊國屋進出時には、地元書店業界から反発が出たそうで、その緩和策として、雑誌部門を地元資本にして、棲み分け的なことをしたのだろうか。

ブックス弘前は2013年で廃業。以降はレジを1つにして、すべて紀伊國屋直営だったとのこと。
陸奥新報ではその引き受けが「分野的にインターネット販売や電子書籍の普及の影響が大きく」閉店につながったようにも書いている。

ただ、紀伊国屋書店では、大分店や宇都宮店の閉店も決まっており、昨今の本を取り巻く状況も鑑みれば、弘前だけが特殊な事情で閉店になったのではないだろう。むしろよくぞここまで持った。

これにより、弘前市街地から路面店の大きな書店はなくなったのだろう。近くの中三の上には、2012年進出のジュンク堂書店がある。
川嶋ビル1階がどうなるのかも注目。※2020年正月の状況
コメント (4)
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中学自習室の登場人物

2019-05-21 00:16:59 | 秋田のいろいろ

秋田魁新報に長年連載されている、高校受験対策の問題集「中学自習室」を2016年に取り上げた
その後ももちろん継続している。基本は変わらないが、いくつかの変化があった。

大きなものとして、2019年4月から、解答だけでなく「解説」も掲載。
以前は同じ面の下に上下反転させていた解答欄は、問題のすぐ下に反転させずに解説とともに掲載するようになった。
5月20日付「情報ひろば」面
上の写真の5月20日付は数学。オレンジで囲った部分が問題、赤で囲ったのが解答と解説(黒い反転の見出しより後が解説)。

解説欄では、数学の途中の式、英語の長文の全文和訳、国語・理科・社会では、選択問題の正解以外の選択肢や間違いやすい用語についての説明などが掲載され、なかなか気が利いている。
問題なら解説があったほうがいいわけだが、これまでは紙面の場所を取りすぎるから二の足を踏んでいたのだろうか。


各教科の内容は、2017年か2018年辺りから、少し違ってきているような印象もある。毎年同じではないのは当たり前だけど、方針が変わったのか、作成者が代わったのか。
国語の漢字の読みの問題では、以前は、アニメなどのタイトルやセリフの引用が散見された。その漢字を知らなくても、前後の語から読みを推測できてしまい、練習問題としては意味をなさないのではないかと、苦言を呈したことがあった(魁には言ってません)。
最近は、そのような問題は出なくなった。
それに連動したのか、書き取りも含めて、以前ほど遊び心のある出題はなくなった。
遊び心については、否定しない。楽しく問題に取り組むことができれば何よりだから。

最近は、数学の文章題がおもしろい。
20日付 第38回・数学の第8回より
上の「3」の文章を読んでいただきたい。
「里奈さん」「敏郎さん」「夏希さん」が登場する。
さらに上の「2」に里奈さんが、「4」に里奈さんと敏郎さんが出てくるし、以前の回にもこの3人が出てきた。

この3人のモデルは、秋田の人ならお分かりでしょう。
生駒里奈、柳葉敏郎、加藤夏希。
秋田県出身の芸能人である。
【24日補足】三船敏郎の可能性もなくはない。本人は秋田生まれではないが、父親が由利本荘市鳥海出身で、終戦直後・俳優になる前に一時期身を寄せていたので。

上の「3」では、敏郎さんと夏希さんは問題の解き方を考えたことになっているが、里奈さんは単に「里奈さんのクラス」としてしか出てこない。「敏郎さんと夏希さんのクラス」にしてもいいのに、わざわざ里奈さんを登場させている。他の2問にも出てくるし、作者は生駒里奈がお気に入り?

「(佐々木)希さん」や「(高橋)優さん」は、中学生にも広く認知されているはずだけど、出てこないのか。【6月7日追記】「(谷川)聖さん」も。
「(藤)あや子さん」「壇蜜さん」は、中学生には大人すぎるか。
今後は数学に注目。

【2019年度追記】
6月6日付 第53回・数学11回は、「ある学級」で、里奈さん、敏郎さん、夏希さん、さらに「花子さん」が登場。民謡歌手・小野花子??
7月6日付 第78回・数学16回は、「里奈さんたちのクラス」でいつもの3人。
7月12日付 第83回・数学17回は、複数の問題がある大問ではなく、問が1つだけの文章題で「里奈さんは、午前8時30分に家を出発して(略・図書館へ歩いて向かうも、途中から走った)里奈さんが歩いた道のりと走った道のりをそれぞれ求めなさい。」。
7月26日付 第93回・数学19回は、「姉の夏希さん」「妹の里奈さん」が登場! 今までの里奈さん、夏希さんはクラスが同じだったから、それとは別人の姉妹ということか。
8月1日付 第98回・数学20回は、「ある学級」で、里奈さん、敏郎さん、夏希さん、そして「五郎さん」が登場。旧琴丘町出身で読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏のことか? 72歳の抜擢!?
8月7日付 第103回・数学21回は、「里奈さんの学級」で里奈さんと敏郎さん。
8月27日付 第118回・数学24回は、「2」で夏希さんと敏郎さん、まったく別の「3」で里奈さん単独で登場。
9月2日付 第123回・数学25回は、里奈さんと夏希さんがくじを引く。先に引くのは里奈さん。
9月7日付 第128回・数学26回は、ちょっとだけ里奈さん単独登場。
9月14日付 第133回・数学27回。大問4で「敏郎さんの学級」で敏郎さんと夏希さん。大問5で里奈さんと五郎さん。
9月29日付 第143回・数学29回は、ちょっとだけ里奈さん単独登場。
10月24日付 第163回・数学33回は、ちょっとだけ(調べて、予想するだけ)里奈さん単独登場。
11月6日付 第173回・数学35回は、ちょっとだけ(証明するだけ)敏郎さんと里奈さん。
その後しばらく登場せず、2020年1月21日付 第228回・数学46回は、お湯を沸かす時の温度上昇割合の問題で、電気ポットの電源を入れる里奈さんと、やかんで湯を沸かす敏郎さん。
2020年2月7日付 第243回・数学49回は、調べて予想する里奈さん単独。
2020年2月21日付 第253回・数学51回は、里奈さんと夏希さんが5400メートルのジョギングコースを走ったり歩いたり。
2020年2月27日付 第257回が2019年度最後の数学(回数表示がなかったが52回目のはず)。中学自習室では各教科最後は「受験の心がまえ」として、試験直前~当日のアドバイスが文章で記載される。そこには誰も登場せず。2020年度は下へ↓

【6月18日追記】国語に変化があったので、ここに記録。
6月17日付 第61回・国語13回では、文章を読んで答える問題の最後に「あなたの考えを、四〇〇字程度で書きましょう。」という問題。解答欄では、一例が掲載された。
その後には「※添削も受け付けます(7月末日まで)。希望者は(略・郵便番号)秋田魁新報社文化部・中学自習室担当へ作文を送ってください。(原稿用紙を使用。住所、氏名、年齢、電話番号を明記のこと)」。
なんという親切丁寧なサービス! 当然無料なんでしょうし、返送時の送料もいらないみたいだし。学校の先生とは違う専門の人に見てもらうというのも、いいことだ。
としても、どのくらい希望者がいるのか、添削者(=問題作成者?)の手が足りるのか、購読者でない人や高校受験生でない人(年齢は書くことになっているが)が送っても添削してくれるのか、そして次はあるのか?

【2020年3月21日追記】2020年初めに新型コロナウイルスが広まり、3月初めからほとんどの学校が臨時休校・そのまま春休みに入った。休業中の過ごし方や学習の遅れが不安視された。
既に2019年度の連載を終えていた中学自習室だが、3月20日付から「特別編・過去の問題を再び掲載しています。」を掲載。初回では「新型コロナウイルスの感染拡大防止を受けて臨時休校が続く中、春休みを迎える中学生に向け、今月31日付まで「中学自習室 特別編」(日曜日を除く)を掲載します。家庭学習に活用してください。」と説明。
春休みに入る前から掲載しても良かった気もするが、他の連載(配信記事)との兼ね合いもあるのだろう。【特別編は3月31日まで掲載。翌4月1日から新年度版が始まった。】

【2020年度追記】
4月9日付 第8回・数学2回で里奈さん登場。
4月16日付 第13回・数学3回で、里奈さんと敏郎さんが計算。
4月22日付 第18回・数学4回。「里奈さんのクラスでは、新年度の始まりに際して、一年間で大切にしていきたい思いを生徒一人一人が漢字一文字で表し、それを書いた正方形の紙」を掲示する時の、枚数と画びょうの数の関係。
里奈さんがその関係性のきまりを考えるところから始まり、「里奈さんが考えている様子を見た夏希さんと敏郎さん」が登場する流れ。2020年度もやはり里奈さん重視。
4月28日付 第23回・数学5回。また「里奈さんのクラスでは」で、里奈さんが説明し、後から敏郎さん、夏希さん登場。
5月9日付 第28回・数学6回。いつもの3人。いつも里奈さん、敏郎さん、夏希さんの順で登場する。
5月15日付 第33回・数学7回。里奈さんだけが、方程式を解く。
5月21日付 第38回・数学8回。「里奈さんのクラスでは、次の問題を考えている。」里奈さんと敏郎さんが解く。別の問題では夏希さんが解いて、五郎さんが条件を変えて考える。
6月8日付 第53回・数学11回。「里奈さんが生徒会長を務める中学校の生徒会では、ペットボトルキャップを集める活動を行っている。生徒会役員の敏郎さんと夏希さんが、集まったペットボトルキャップの重さを量ったところ」という問題。これまでのクラスが同じ3人=3人とも生徒会役員ということなのか、同名の別人たちなのか?
7月2日付 第73回・数学15回。里奈さんが「修学旅行で訪れる予定の遊園地にある人気のアトラクションCについて」、その平均待ち時間の度数分布表を入手して考察する問題。前にAもCもないのに、「アトラクションC」とは何?
7月8日付 第78回・数学16回。「里奈さんのクラスで」問題を考えている。「里奈さんの説明を見た夏希さん」「(同)敏郎さん」が登場。
7月15日付 第83回・数学17回。里奈さんが図書館に向かった時に、歩いた道のりと走った道のりをそれぞれ求める問題。
7月29日付 第93回・数学19回。里奈さんが、自宅からスーパーに立ち寄って公園へ向かう問題。徒歩かどうかは明言されていないが、自宅~公園は4.5kmあり、2~2.5km/hで移動。さらに「姉の夏希さん」も登場し、150m/min(9km/h)で追いつく。
8月4日付 第98回・数学20回。「ある学級」で図形を考えている問題。里奈さん、敏郎さん、夏希さんが解き方を考えたとする穴埋め問題。最後に「3人の説明を聞いた五郎さん」の説明の穴埋め。
8月11日付 第103回・数学21回。「里奈さんの学級」で図形を考える問題。里奈さんと夏希さんの考え方の穴埋め。
8月29日付 第118回・数学24回。図形に関する「里奈さんの証明」の穴埋め。別の図形の問題で「夏希さんの予想」「五郎さんの予想」とそれらを考える「牧子さん」が初登場。秋田市土崎出身の作家・内館牧子氏か?
9月4日付 第123回・数学25回。確率の大問3題。「学校の体育祭で、里奈さんのクラスでは、里奈さん、敏郎さん、夏希さん、五郎さんの4人がリレー競技に出場することになった。」その走順をくじ引きで決める問題、里奈さんと夏希さんが5本のうち2本当たるくじを引く問題、敏郎さんと五郎さんがすごろくをする問題。
9月11日付 第128回・数学26回。里奈さんのみ積の求め方を調べる。
9月17日付 第133回・数学27回。「里奈さんの学級」で里奈さんと敏郎さん、別の問題で「夏希さんの学級」で夏希さんと五郎さんが、それぞれ問題を解く。
9月25日付 第138回・数学28回。「里奈さんのクラス」で有理化を考えている。「里奈さんのグループ」での話し合いとして、敏郎、夏希、里奈(さん付けなし)の会話文の穴埋め。
10月1日付 第143回・数学29回。里奈さんが2次方程式を解く。
10月26日付 第163回・数学33回。しばらく登場人物なしが続く。この回もレギュラー人物は出なかったが、新たなグループが登場。鉄道のダイヤグラムを示した、速度・距離・時間の問題。その1つに「アイドルグループ「うぐいす坂47」のコンサート」のために臨時の電車が運行されるという設問があった。
「うぐいす坂」とは、秋田市手形の県立秋田高等学校の校門から校舎へ上がる坂の名前。正式な名称ではないのかもしれないが、校舎が現在地に移転して以降の在校生・卒業生には受け継がれて親しまれる呼び名らしい。
10月31日付 第168回・数学34回に、たしか里奈さん、敏郎さんが軽く登場。その後はしばらくなし。
12月4日付 第193回・数学39回。「ある学級では、数学の時間に次の問題を考えている。」として、里奈さんと敏郎さんの方針に従って回答する問題。
12月28日付 第213回・数学43回。「ある中学校の図書委員会で」読書時間の調査を行う短い問題で、「委員長の里奈さん」。
2021年1月15日付 第223回・数学45回。里奈さんと敏郎さんが持つ数字カードから1枚ずつ選ぶ、確率の問題。

【2020年度国語】2020年度には国語の言葉に関する出題で、変わったものが出てきた。
秋田県出身のプロ野球選手(現役引退者含む)が多いみたい(野球を知らないので)。最初のほうは記録していないので、10月以降。

9月29日付 第141回・国語29回。
大問一で、吉田輝星投手を題材にした1面コラム「北斗星」を元にした出題。それと別の二で、言葉の小問3題。
擬声語・擬態語の1は普通の10の文。
主語述語の2には、普通の7つの文に混ざって、
「私は ケビンでは ありません。」「そうです、 私が 変な おじさんです。」「摂津君も よく 勉強する。」
並立/補助の関係の3では、5つの文すべてがこんな具合。
「鎌田さんは 速くて 強い。」「小野さんと 石山さんも 弱く ない。」「吉田さん、消しゴムが 落ちて いるよ。」「中嶋さんは ラーメンと ギョウザを 食べて いた。」「落合さんと 山田君は、石川君と 石井さんの ケーキと アメを(改行)食べて しまった。」

【2021年度追記】数学だけの回数を表記。
4月9日 第2回「里奈さんは、数の範囲と四則計算の関係について調べた。」小問4題。
4月16日 第3回 里奈さんと敏郎さんの分数の計算の解き方で2題。
4月22日 第4回 里奈さんが問題の解き方をまとめた2題に続き、夏希さん、敏郎さん、詩織さんが登場する1題。初登場の「詩織さん」とは、フリーアナウンサーの相場詩織さんか。花子さん、五郎さん、牧子さんはもう出ないのか? ほかにもフリーアナウンサーはいるのになぜ詩織さんか、好みなのか? そして出題者はほんとに里奈さんが好きだ。
4月28日 第5回 里奈さんが連続する3つの奇数の和を考える問題。順に敏郎さん、夏希さん、詩織さんも予想。
5月10日 第6回 里奈さんが2桁自然数とその位を入れかえた数の差を考える問題。里奈さんが考えて予想、敏郎さんが調べ、夏希さんが予想。
5月15日 第7回 里奈さんが方程式を解く。
5月21日 第8回 方程式。「里奈さんのクラス」で考えている問題で、里奈さんと敏郎さん。もう1題は「夏希さんのクラス」で考えている問題で、夏希さんと五郎さん。
6月8日 第11回。「里奈さんが生徒会長を務める中学校の生徒会」でコピー用紙の重さと枚数の関係を考える問題。「生徒会役員の敏郎さんと夏希さん」も登場。別の問題で詩織さんが反比例のグラフを考える。
7月8日 第16回。これまで作図の問題が多かったせいか、1か月ぶり登場。里奈さんが「保健体育の時間に行った体力テストの結果」のデータを考察。
7月21日 第18回。「里奈さんは、留学生のジョンハンさんと、気温について、次のような会話をした。」という、摂氏と華氏を変換する式に関する問題。ジョンハンさんというのは韓国の芸能人? 問題中では、日本語が堪能な上、「前に留学していたアメリカ(で華氏を知った)」と国際経験豊富。
もう1題では「夏希さんは、連続する3つの奇数の和がどんな数になるかを調べている。」問題。敏郎さん、詩織さん、牧子さんも登場。
7月30日 第19回。里奈さんが1.2km離れた公園で、ジョハンさんと午前9時30分に待ち合わせる、速さの問題。
8月11日 第21回。里奈さんが「マラソン大会の10km部門に出場することにした」速さの問題。
8km地点まで走って「足に痛みを感じたため、そこからは時速3kmで歩いてゴール」。
「ジョハンさんは、里奈さんをゴール地点で待っていた。」心配して時速12kmで走って迎えに行き、いっしょに歩いてゴールするという物語。
8月18日 第22回。「ある学級」で多角形の内角・外角の和を考えている問題。里奈さん、敏郎さん、夏希さん、五郎さん。
8月24日 第23回。「里奈さんの学級では、正多角形の1つの内角の大きさを考える学習をしている。」里奈さんと夏希さんが「考えをそれぞれ発表」。
9月4日 第25回。図形の問題を、里奈さんと夏希さんが証明。
9月10日 第26回。「里奈さんのクラスでは、次の問題を考えている。」証明問題。里奈さん、敏郎さんが証明。それらを見て夏希さんが、別の解き方の方針を立てる。
9月17日 第27回。「里奈さんの部屋には、折りたたみ式のいすがある。」そのしくみに「興味をもった」里奈さんが調べてまとめた、図形の証明問題。
9月25日 第28回。敏郎さんと五郎さんがくじを引く問題。別で、里奈さん、夏希さん、詩織さんが持つ数字と加減乗除の記号のカードを選んで組み合わせてできる値の確率の問題。
10月1日 第29回。「里奈さんは、地球温暖化に興味をもっており、関連する書籍や新聞記事に目を通すようにしている。」そうで、「秋田市の月ごとの平均気温を調べ、箱ひげ図にした。」という統計の問題。我々の頃は中高とも、数学では統計分野が軽視されていて(確率のほうを多少重視)、大学でなんとか分かりかけた。だから箱ひげ図という言葉も習ったかどうか微妙だし、今回の別の問題に出てくる「四分位数」の概念などまったく習わなかったと思う。ものごとを正しく判断して理解するのに、統計の知識は必須である。
10月7日 第30回。多項式の文章題と言えばいいのか、里奈さんが調べる。
10月14日 第31回。「里奈さんの学級」で取り組む問題を、里奈さん、敏郎さんが考える。別題で「夏希さんの学級」で2つの奇数の関を考えていて、夏希さん、五郎さん、詩織さん登場。
10月20日 第32回。「里奈さんのクラス」で「分母を有理化する問題を考えている」。「里奈さんのグループ」での「話し合い」として、敏郎さん、夏希さん、里奈さん。
10月26日 第33回。2次方程式の解き方。詩織さんのみ登場し、方程式を変形して解の公式をつくる。
11月8日 第35回。200円ごとに1ポイント加算される「ある商店のポイントカード」を題材にした関数の問題。ポイントが期限切れになる前に特典と交換しようとする里奈さん登場。
11月20日 第37回。図形の証明。里奈さんと敏郎さんがそれぞれ証明。
しばらく誰も登場せず、2022年1月15日 第45回。駅とアリーナ9kmを結ぶシャトルバスのダイヤグラムから速度などを求める問題。バスが36km/hで走っていて、里奈さんは自転車で18km/hで走る。
1月21日 第46回。「里奈さんが応援しているバスケットボールチームについて過去9試合の得点を調べた」データから、四分位範囲を求める。※この問題の回答が間違っていたとして、22日付に訂正が出た。この数回前には、間違っているとして問題ごと取り消す訂正が出たこともあった。【2月8日追記・さらにこの後にも、解答の訂正が1度あった。】
2月8日 第49回。「里奈さんが応援しているバスケットボールチームの最近の25試合について、失点をまとめた」度数分布表から、累積相対度数を求める。

【2022年度追記】
4月9日 第2回。「里奈さんは、数の範囲と四則計算の関係について調べた」問題。
4月16日 第3回。里奈さんと敏郎さんがそれぞれ分数を計算する問題。別の問題で、海外の複数の学校と交流しようとする「東京にある詩織さんの学校」を舞台に、時差を考慮して都合のいい時間(オンライン交流ってことでしょう)を決める問題と、学校で行っているペットボトルキャップ回収について詩織さんが発表するためにデータをまとめる問題。
4月28日 第5回。「里奈さんは、連続する偶数の和について考えている」問題。里奈さん、敏郎さん、夏希さん、詩織さんが、予想したり説明したりする。
5月10日 第6回。「里奈さんのクラスでは、2けたの自然数と、その数の十の位と一の位の数を入れかえた数の和がどんな数になるかを考えている。」里奈さん、敏郎さん、詩織さんが、調べたり予想したり説明したり。
5月16日 第7回。里奈さんが解いた方程式の穴埋め問題。
5月21日 第8回。「里奈さんのクラスでは、次の問題を考えている。」として方程式を里奈さんと敏郎さんが解く。別に「夏希さんのクラスでは、次の問題を考えている。」として速さの問題を夏希さんのみが解く。
6月8日 第11回。「里奈さんが生徒会長を務める中学校の生徒会では、4月の生徒総会でペットボトルキャップ回収のボランティア活動を行うことを決めた。」。回収したキャップの個数を「生徒会役員の敏郎さんと夏希さん」とともに推測。→2020年6月8日 11回の問題と出だし似ている(問題の中身は記録していないので不明)が、微妙に異なる。
ほかに、「敏郎さんが買ったお弁当」に示されていた、電子レンジの出力ワット数と加熱時間の関係の問題と、反比例のグラフ上の面積について詩織さんが予想する問題。
7月8日 第16回。1か月ぶり登場。「里奈さんの学校の文化祭で、紙飛行機の滞空時間を競うクラス対抗のイベントが行われることになった。クラス代表になった里奈さんと敏郎さんは、紙飛行機について調べていく」中で、翼の先端を折り曲げる長さと滞空時間の関係を調べる実験をして、その結果の度数分布表を作った問題。
7月21日 第18回。「詩織さんは、留学生のジミンさんと、気温について、次のような会話をした。」摂氏と華氏を変換する関数の問題。※ジミンは、韓国の男性ヒップホップグループBTSのメンバーが由来か。ちょうど1年前にも、別の韓国芸能人の名で、同種の問題があった。
別に「里奈さんは、「連続する3つの自然数の和は3の倍数になる」わけを、下のように説明した。」のを元に、夏希さん、敏郎さん、五郎さんが考えたり予想したり。
7月28日 第19回。「里奈さんの学校では、夏休みに希望者がボランティア活動を行っている。」その内訳のパーセンテージから生徒数を求める問題。別に「夏希さんは1.5km離れた駅に向かって、午前8時に家を出た。」60m/分で歩き、途中から100m/分で走った問題。
8月10日 第21回。ダイヤグラムの問題。「駅と空港を結ぶ8kmのバス路線」で「里奈さんは、この路線を駅から空港に向かって自転車で一定の速度で走る。」。
8月17日 第22回。「ある学級では」多角形の内角・外角の和について「考えている。」問題。里奈さん、敏郎さん、夏希さん、五郎さんが説明。
8月23日 第23回。「里奈さんの学級では、正多角形の1つの内角の大きさを考える学習をしている。里奈さんと敏郎さんは、それぞれ次のような考えを発表した。」
9月3日 第25回。図形の証明。里奈さんが予想して証明。敏郎さんが予想。
9月9日 第26回。「里奈さんは、次の問題について、下のように証明した。」図形の証明。
9月16日 第27回。図形の証明。里奈さん、夏希さんが予想し、詩織さんが考える。
9月24日 第28回。里奈さんと夏希さんがくじを引く、確率の問題。
9月30日 第29回。「図書委員の里奈さん」が、クラスの1人当たりの本を借りた冊数を、ヒストグラムにまとめる。別に「体育委員の詩織さん」がハンドボール投げの記録を箱ひげ図にまとめる。
10月6日 第30回。「一の位が5である2けたの自然数の2乗」の求め方について、里奈さんと詩織さんが考える。
10月14日 第31回。「里奈さんの学級では、連続する2つの奇数の積に1を加えた数がどんな数になるか考えている。」問題。里奈さんが調べて予想、敏郎さんが気付く。
10月20日 第32回。「里奈さんのクラスでは、8/√5+1の分母を有理化する問題を考えている。里奈さんのグループでは、下のような話し合いがされた。」「敏郎」「詩織」と3人の会話の穴埋め。
11月8日 第35回。「交通安全教室に参加した里奈さん」が、自動車の速さと空走距離と制動距離の関係に興味を持つ。別の問題で200円ごとに1ポイント付与される「ある商店のポイントカード」における購入額とポイント数の関係。12ポイント保有する敏郎さんが、20ポイントの特典と交換するためには、180円の品をいくら買えばよいか。
11月21日 第37回。里奈さんと敏郎さんが、図形の証明問題を解く穴埋め。
12月9日 第40回。「里奈さんが購入した10個入りのケースに入っていた卵の重さ」のデータから、四分位範囲を求める。
1月16日 第45回。登場人物はいないが、問題内容について。
「秋田県では、2700m離れた秋田駅と県庁との間で、往路、復路とも同一の道路を使用し無人シャトルバスを走行させる実証実験を行った。」として、ダイヤグラムなどから速度などを求める問題。「道路上に二丁目橋」があり、県庁との距離を求める問題も(正解1500m)。秋田駅を午前0時に出発し、2台が異なる速度で往復運行する。※もちろん実証実験は架空。
実際の道のりは、秋田駅西口~県庁が2400メートル程度、二丁目橋~県庁が1400メートル弱。
2月2日 第48回。「里奈さんのクラスでは、卒業文集をつくることになった。文集係になった里奈さんは、印刷をA社またはB社に依頼することになり、2社の印刷料金を調べて、下の表のようにまとめた。」冊数と印刷料金の1次関数の問題。

【2023年度追記】
4月10日 第2回。「里奈さんは、数の範囲と四則計算の関係について調べた」問題。
4月15日 第3回。里奈さんと敏郎さんがそれぞれ分数を計算する問題。
別の問題で、「詩織さんの学校」で海外交流するための時差の問題、地域清掃活動で回収したゴミの重さの問題。
4月28日 第5回。「里奈さんのクラスでは、連続する3つの整数の和について考えている。」里奈さん、敏郎さん、夏希さんが予想。
5月9日 第6回。「里奈さんのクラスでは、2けたの自然数と、その数の十の位と一の位の数を入れかえた数の差がどんな数になるかを考えている。」里奈さんが考え、敏郎さんが計算し、詩織さんが予想。
5月16日 第7回。里奈さんが解いた方程式の穴埋め。
5月22日 第8回。「里奈さんのクラスでは、次の問題を考えている。」里奈さんと敏郎さんが方程式を解く。
別に「詩織さんのクラスでは、次の問題を考えている。」詩織さんが速さの方程式を解く。
さらに別に「夏希さんは、夕食のサラダに使うレモンドレッシングを作るために、20mLのオリーブオイルにレモン汁を混ぜた。」ところが両者の比率がレシピでは3:2なのを、2:3に間違ってしまって「酸味の強いドレッシングができてしまった。」レシピ通りにするには、オリーブオイルをどれだけ加えればよいかという問題。
6月8日 第10回。大問3つすべてに登場人物あり。1は「里奈さんが生徒会長を務める中学校の生徒会」でのアルミ缶回収で、重さからおよその個数を求める。「生徒会役員の敏郎さんと詩織さん」も。2は「敏郎さんが買ったお弁当」を電子レンジで加熱する時の、出力と加熱時間の関係。3は反比例の関数のグラフの面積を夏希さんが予想。
7月8日 第17回。「生徒会役員の里奈さんは、文化祭の閉会式を担当する部門の代表者になった。部門で話し合った結果、閉会式の演出で行う紙ふぶきについて、紙吹雪がゆっくり落ちる方が感動的になるという意見があったことから、滞空時間の長い紙を使うことになった。(紙ふぶきと紙吹雪の表記揺れは原文ママ)」として、里奈さんが紙の長さと滞空時間を調べる実験をして、その結果の度数分布表の問題。
7月22日 第18回。「敏郎さんと留学生のマリアさんは、気温について、次のような会話をした。」2021年以降恒例の、摂氏と華氏の問題だが、登場人物が代わった。
別に「里奈さんのクラスでは、連続する3つの偶数の和がどんな数になるかを調べている。」里奈さん、詩織さんが予想。五郎さんが調べてまとめる。
7月28日 第19回。「里奈さんの中学校では、夏休みに希望者が職場体験を行っている。」連立方程式の問題。
敏郎さんが、家から2km離れた図書館へ、午前9時の開館目指して歩いたり走ったりする速さの問題。
8月9日 第21回。「里奈さんと詩織さんは、調べ学習のため、放課後に図書館に行くことにした。」学校~里奈さん宅~詩織さん宅~図書館1650mの道のりと距離の問題。
「敏郎さんは、ボウルに水を入れて、お湯を沸かしている。」経過時間と温度の問題。
8月17日 第22回。「里奈さんのクラスでは、頂点がn個ある多角形の内角の和や外角の和について考えている。」里奈さん、敏郎さん、詩織さん、夏希さんが考えたり説明したり。
8月23日 第23回。「里奈さんの学級では、正多角形の1つの内角の大きさを考える学習をしている。里奈さんと敏郎さんは、それぞれ次のような考えを発表した。」
9月4日 第25回。図形の証明問題。里奈さん、敏郎さんが予想して証明。
9月9日 第26回。図形の証明問題。里奈さんが予想、敏郎さんが調べて考える。
9月16日 第27回。図形の証明問題。里奈さんが予想、詩織さんが考える。
9月25日 第28回。里奈さんと敏郎さんがくじを引く、確率の問題。
9月30日 第29回。「図書委員の里奈さん」がクラスの生徒の図書館利用回数をヒストグラムにまとめる問題。詩織さんが、「自分が住んでいるA市の8月の日最高気温」を箱ひげ図にする問題。
10月6日 第30回。里奈さんが、十の位の数が同じで、一の位の数の和が10になる2つの2けたの自然数の積の求め方を調べる。
10月14日 第31回。「里奈さんの学級」で取り組んでいる問題に、里奈さんと敏郎さんが考える。「詩織さんの学級」で考えている問題に、詩織さんが調べて予想、五郎さんが計算。
10月20日 第32回。「里奈さんのクラスでは、6/√3+1の分母を有理化する問題を考えている。里奈さんのグループでは、次のような話し合いがされた。」敏郎、詩織、里奈の会話の穴埋め。
10月26日 第33回。「多角形の対角線の本数について考えている」会話の穴埋め。敏郎、詩織、里奈。
11月8日 第35回。「里奈さんは、母から、大学生である姉の夏希さんに荷物を送るように頼まれた。」2社の宅配料金を比較。
11月21日 第37回。図形の証明問題の里奈さんと詩織さんの解法の穴埋め。

【2024年度】
4月9日 第2回。「里奈さんは、数の範囲と四則計算の関係について調べた」問題。=2023年度と同じ(細部は不明)。
4月16日 第3回。里奈さんと敏郎さんがそれぞれ分数を計算する問題。=2023年度同。
詩織さんが、地理の学習で、世界の都市の魅力をレポートにする課題に取り組む。「ロサンゼルスに留学している姉」に相談して協力を得て、詩織さん司会で留学生5人のオンラインインタビューを計画する。その時差の計算と、「ロサンゼルスの球団で活躍している日本人の野球選手を紹介するため」その安打数を調べる統計の問題。=2023年度と設定の一部のみ共通。
4月27日 第5回。「里奈さんは、連続する3つの奇数の和について考えている。」敏郎さん、夏希さん、詩織さんも考えたり予想したり。=2023年度と一部共通。

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古川の鳥?

2019-05-19 22:41:03 | 秋田の季節・風景
秋田市南部・雄物川と国道13号の間、仁井田大野は、農家の敷地をユキヤナギの生け垣が囲う独特の景観。※過去の記事。大野以外でもなくはない。
今年4月末も、
きれいに咲いていた。ソメイヨシノは散った後

ユキヤナギはいいとして、大野をうろうろしていたら、雄物川沿いの道路に出た。
Googleストリートビューより。道路の左が雄物川、右が大野、奥が羽越本線~茨島~河口
上のストリートビューの道路左側は、すぐに雄物川ではなく、間に田んぼや仁井田浄水場などがある。芽吹くかどうかで緑がまだ少なかった当時は、単調な風景。
そんな場所で、道路から雄物川方向へ若干間を置いたところに、案内地図のような板状のものが立っていて、そのてっぺんに大きな鳥が止まっているようなものが見えた。やや距離があるのと、逆光でよく分からない。
道路の外は草が生えているが、入って行けなくはなさそう。
気になったので行ってみた。
ほうほう
まず、鳥は動かないし色が付いていないし、側面(?)が薄くて真っ平らな作り物・オブジェであることが判明。ひとまず置いておく。

道路からは分かりにくかったが、道路のすぐ雄物川側に、小さな水路のようなものが並行していた。「古川」である。
秋田市内では、北の新城川、南の古川が「二大大雨が降るとすぐにあふれる川」。
古川は、地図を見ると分かるように、ここらではほぼ一直線の線形。ほぼ直角に曲がったり、雄物川本体ともつながったりして人工的な構造。最終的には猿田川に合流する。
「一級河川の支流はすべて一級河川」のはずで、古川も一級河川であってもいいような気がするのだけど、古川は「普通河川」で秋田市管理。普通河川というのも聞き慣れず、むしろ普通じゃない存在だけど、まあそういうことのようです。

鳥に気を取られて近づいたものの、90度違う向きで別の看板もあった。
上流方向。浄水場方面へつながる車が通れる橋が架かる
「↓注意」という看板。下に穴でもあるのか?
「注意」の上の文字が消えていて「下水道管あり」の痕跡。地面に管は出ていないから、地中に埋められていることを注意しているようだ。歩く分には関係なさそう。

でも歩行者も「注意」。
古川沿いに、いちおう道のようなものがあるようにも見えるが、道にしては草やわずかな凹凸もあり、どういう存在かよく分からない。柵などもなくうかつに川岸に近づくと、斜面を滑って川へ落ちそうでもある。

鳥がいるほうの看板は、
「お願い」
要は下水管への詳しい注意。地下3メートルに、直径120センチの管が埋まっているとのこと。
設置者は「秋田県」で、その後が隠され、所在地は秋田市向浜。ラベルライターで貼り直された電話番号から調べると、「秋田県建設交通部下水道課 中央流域下水道事務所」が担当。【21日補足】最近の秋田県の工事看板では省略されがちな「秋田県」を明示しているのはいいことだが、それ以下を隠してしまうのもまた不親切。
川に面した裏面も同内容。

下に地図のようなものも出ているが、この近辺だけの狭いもの。古川と並行して下水管が埋まっていることを示している(「↓注意」の看板では誤解させそう)。
それによれば、車が通れる橋は「新中島橋」というらしい。橋自体には銘板はないようだ。新中島橋といえば、旭川の奥羽本線の橋のすぐ下流にもある。千秋中島町と保戸野金砂町、北高と工業の間の。
じゃあ、秋田市に新中島橋は2つあるということか。と思って調べたら、こちらは「仁井田新中島橋」。どちらも秋田市道だし、区別のためにこちらは仁井田が付くのが正式だった。

ところで、この下水道について。
長年の秋田市民として、さらに小学校3・4年生の社会科で副読本「わたしたちの秋田市」や社会科見学で見聞きした者として、下水道といえば秋田市の事業。臨海バイパスの「八橋下水道終末処理場」で処理している。小学校では県が下水処理に関与している話なんて聞いていない。たぶん。
だけど、向浜に、秋田県管轄の下水処理場もあることはなんとなく知っていた。
秋田市外の市町村の下水を処理し、秋田市の下水道ともつながっているとか聞いたかも。
調べると、たしかにそうであったが、現在は、秋田市内のうち、八橋で処理するのは中央部の一部エリアだけ。それ以外は向浜で処理されているようだ。古川沿いを通るのは、雄和・河辺からの下水が四ツ小屋でまとまって向浜へ向かう、「秋田南幹線」らしい。
時が経てば世の中変わるもので、生活に欠かせない(中央部在住者にはあまり関係ないけど)施設なのに知らないでしまったのがうかつだった。

最後に、鳥。逆光・足元が不安定・スマホしか持ってなかったという条件ですが。

大きさはカラスより大きく、くちばしが長めで、頭に飾り羽のようなものがある形。形からすればカワセミかと思われるが、大きさはかなり大きいことになる。
上の写真では、くちばしの付け根付近に穴が開いてしまっている。

色は、黄色いような茶色いような、それが汚れたような色。単色かと思いそうだが、目の辺りが白っぽい。反対面を苦労して見ると、
脚の上・腹の辺りが水色?
どうももともとは色が付いていたのが、経年で取れてしまったようだ。
表面が毛羽立っている感じだが、FRP(繊維強化プラスチック)は劣化するとこうなる。

オブジェは特注品なのか既成品なのか。調べたけど分からなかった。甲府市では、市の鳥がカワセミで、街中の歩行者用信号機の上にそのオブジェを設置しているそうだけど、それとは大きさは近そうだけど形は違う。

看板面の文字は「平成角ゴシック体」だ。平成元年に発表された書体(このフォントについてはいずれ)だから、看板はそれ以降の設置。
古川という人工的な川、下水管の存在を知らせる看板に、こんな鳥のオブジェを付けるのは場違いというか無駄遣いのような気もしてしまうかな… 板面の箇条書きの印が赤い「★」であったり、親しみやすさを意識しているのかもしれないけれど。
この下水道流域には、ほかにも同じ看板があるのだろうか。
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新城川2019春

2019-05-17 00:24:27 | 秋田の地理
秋田市北部の飯島~下新城笠岡にかけて、付け替え(流路変更)が行われた新城川。
2年ぶり(2017年)に見に行ってみたけれど、基本的には変化なかった。雨量の関係か、全般に水は少なめ。

飯島側は、旧流路がそのまま。
蓬田橋から下流方向。かなり水が少ない
水はきれいではあるが、ほとんど流れず、干上がって途切れそうになっている箇所も。蚊が発生したり、悪臭がしたりしないだろうか。

相変わらずスリリングなのは、
再掲写真ではありません
旧流路の天ノ袋橋も変わらず。

横金線を越えて、下新城笠岡地区へ。新城川はいったん新旧が合流(=旧流路のままで拡幅)し、笠岡で再び付け替え。
新流路・新笠岡橋から下流方向
平常時はキャパシティに余裕がありすぎるらしく、中央部を水が流れるだけで、その脇は土が露出。草がいくぶん生えた。

大雨が降ると橋スレスレまで水位が上がることが多かった、笠岡の集落内を流れる旧流路は、基本的に埋められた。
【17日画像追加】(再掲)在りし日の市道の「笠岡橋」(県道にも同名の橋がある)

(再掲)一昨年の市道の「笠岡橋」跡
前回↑は、中央の細い水路を残して土で埋められて草が生えていた、市道の笠岡橋だったところの上流側は↓、
コンクリートで固められた
新しいコンクリートの白さが場違いにまぶしい。
このスペースどうするんだろう?
橋跡の下流方向は、
土のままで草が茂る
↑このほうがまだ見た目がいいと思う。

少し上流、県道沿いの下新城簡易郵便局付近も。
(再掲)一昨年は工事中。県道の旧流路の笠岡橋跡付近(笠岡橋は新流路側に継承)

こちらもコンクリート

簡易郵便局・県道の少し下流、新旧合流点の跡付近。
新しくはない看板
電話番号の市外局番が「0188」だから、1998年5月より前の設置。
以下、毎度ながら、秋田県庁の部署名とその対外的な表示についての苦言です。
河川管理者である秋田県が設置した看板だが、「秋田県」を入れてもらわないと、素人には伝わらない。

細かく見れば「秋田  事務所」名義。「土木」の上に「建設」を貼ったものの、薄れてしまった。現在では「秋田地域振興局建設部???課」となるはず。
そして電話番号。どうも現在は「秋田地域振興局建設部 建築課住宅・営繕班」の直通番号らしい。転送はできそうだけど、関係ないセクション。

旧新城川跡がどうなっていくか、少し気になるけれど、来年以降見に行っても、このまま変わりないかも。
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雄和線と切上経由廃止

2019-05-14 23:45:13 | 秋田の地理
2019年春に、秋田市内の秋田中央交通の路線バスで小規模なダイヤ改正が実施された。
秋田市中央部(秋田駅発着)に関係するものとしては、大住・みなみ野団地線の短縮・減便と雄和線の廃止。
旧市営バスエリアに思い入れのある者としては、そうでない雄和線には興味がほとんどない(ついでに内容に自信もない)のだが、ネット上の情報も少なく、ただ消滅してしまうのはもったいないので、仁井田地区を中心に記録しておきたい。

雄和線は、秋田駅西口と旧雄和町役場である秋田市雄和市民サービスセンターの間を、南通築地(秋田南中前~築山小横)・愛宕下橋・牛島東五丁目(牛島旧道)・大野口(国道13号)・切上(仁井田旧道)・四ツ小屋駅前経由で結んでいた。
運行開始は2011年7月で、その前年に開通した愛宕下橋周辺の道路を通る、初の路線であった。

しかし、秋田駅と雄和を結ぶバス路線の歴史は、ずっと以前からある。
1990年代までは、有楽町・牛島(旧道・牛島橋)経由で雄和町役場よりさらに先の集落まで行く系統が複数・それなりの便数あり、空港リムジンバスでない秋田空港行きなんてのもあった。
2000年に、雄和町内のバス路線が再編され、秋田駅発を雄和町役場止まり(牛島・切上・四ツ小屋経由。日赤病院に寄る系統もあったそうだ)とし、雄和町内で100円循環バス「ユーグル」が運行された(中央交通へ委託)。2005年の雄和町の秋田市合併後も、運行継続。
(再掲)牛島経由雄和町役場行きの表示
2009年9月にさらに路線再編。ユーグルも秋田駅発着便も廃止され、秋田市によるマイタウンバス(日赤病院、イオンモール、四ツ小屋駅前で接続)を運行。

その後、2年少しの空白をはさんで、愛宕下橋経由で秋田駅と雄和を結ぶ路線が復活したものの、それも8年持たなかった。
再び秋田駅と雄和を直通する路線バス(空港リムジンは除く)がなくなる。利用が少なく、人口が減っているとはいえ、鉄道がない雄和地区。合併で同じ秋田市内になったのに、こうなるとは皮肉なもの。


さて、愛宕下橋経由雄和線の運行開始当初は、平日下り4本・上り5本、土日祝日は上下3本ずつ運行されていた。例に漏れず徐々に減便が進み、2014年11月に土日が廃止(平日のみ運行)。
廃止時点では、秋田駅発は11時40分の1本だけ。雄和発(時刻の記録を忘れました)は、7時台・9時台・13時台の3本。

秋田営業所の担当で中型バスが使われていたが、2018年2月頃からは小型バス(日野リエッセ)も走るようになった。
小型バス限定路線だった築地・才八橋経由が減便(2018年秋に全廃)される中で、小型車の有効活用と、それで間に合うほど客が少なかったからだろう。
小型バスが充当された雄和市民サービスセンター行き
末期は、小型車が東口待機~回送→西口11時40分→雄和→西口→(県庁経由?)車庫と運用されることが多かったようだ。
秋田市内の路線だから雄和線にも系統番号が付与され、中型車なら「580」と表示されていた。LEDでない小型車では番号は表示されず、そもそも「雄和」のコマもセットされていないので、白幕+パソコン作成の「愛宕下橋 雄和市民SC」の紙を掲出していた。(上りは「秋田駅」の幕はセットされているはずだが、「愛宕下橋 秋田駅西口」だったかの紙を出していた)
経由地を青文字にしただけ気が利いているが、系統番号も入れればいいのに。五城目営業所はそうやっているのだし…


雄和線廃止で代替路線が設定されたのは、西口~二ツ屋上丁(下り)/牛島東五丁目(上り)の区間。「二ツ屋福島線(築山小学校経由)」を新設。
元は市営バス路線で、有楽町・牛島旧道経由で運行されている二ツ屋福島線(570系統)に、愛宕下橋経由の573系統を増設した形。
※571系統は欠番(駅経由車庫行きを想定?【31日訂正】コメントの通り、571系統は2014年で廃止(休止?)された、旧道・二ツ屋下丁経由南高校発着系統だった。)、572系統は駅を通らない直通・県庁経由車庫。
【6月2日補足】系統番号の付与方法のほか、公式サイトの路線別時刻検索で573系統が従来の「二ツ屋福島線」に含められていることからしても、「新路線」ではなく「新系統(路線の下位区分)」の位置づけになろう。

以前取り上げたように、この路線は、末端部が片方向に環状運行し、往路の最後と復路の最初が重複している。秋田駅発はなんぴあ別館前(旧南部公民館前)が終点で、秋田駅行きはそれより手前の二ツ屋中丁が始発の扱い。新系統も同じようだ。
【26日補足】牛島経由570系統の車両の行き先表示は「福島下丁」行きと、環状区間の途中バス停名を表示している(二ツ屋中丁→福島下丁→なんぴあ別館前の順)。市営バス時代からの慣習で、沿線の人には分かりやすいかもしれないが、「行き先」表示の基本からは逸脱している。だったら「旭野団地」「みなみ野団地」「桜ガ丘」もそうすればいいのに。

二ツ屋線は、雄和線に比べると短距離路線だし、近年は減便傾向(牛島経由駅発着は平日のみ5往復)なのに、それが増えるとは意外。
といっても、新系統は1往復だけ(もちろん平日のみ)で、秋田駅西口9時40分→二ツ屋中丁9時50分→秋田駅西口10時08分。時間的には、雄和線の上り2便に近いが、下りは2時間も早くなった。
近くを牛島経由が走る場所で、しかも短時間に行って戻って1本だけのバスなんて需要はほとんどないのではないか。

ここで邪推させてもらう。
中央交通の既存の牛島経由各系統のうち、いちばん短距離&短時間で駅から行き来できるのが、二ツ屋線。しかも、往路と復路が一体化しており、時刻表上30分で駅に戻ることが可能で、乗務員と車両の拘束も少なくて済む。
いったん設定してしまった「愛宕下橋経由」の系統をとりあえず残すために、いちばんお手軽な経路である二ツ屋線で1本だけ走らせ、愛宕下橋経由を「形だけ存続」させているのではないだろうか。
首都圏などでは、廃止して運行再開の手続きすることを嫌って、あるいは廃止後にライバル社に侵略されないように、ごくわずかな本数だけ運行し続ける「免許維持路線」と通称されるバス路線があるそうだ。愛宕下橋経由二ツ屋線も、それに近いものがあるような気がする。
秋田の場合、「地域公共交通協議会」に対するタテマエ、あるいは同協議会ぐるみの地域へ対するタテマエみたいなもの、かどうかは分からないけど…なんかそんなような…
以上、邪推。

これにより、愛宕下橋を渡る路線はなんとか維持、築地の南中前を通るのはこの路線と、平日朝片道1本の楢山大回り線だけになってしまった。
なお、愛宕下橋の牛島側では、南大通り・有楽町・牛島橋・城南中学校経由日赤病院線のルートと重なっており、逆向きで少し本数(平日3往復)は増える。
2022年9月で愛宕下橋経由二ツ屋線は廃止。愛宕下橋を渡るバスは11年でなくなってしまった。】


代替路線がない二ツ屋上丁から先について。
牛島旧道経由の他系統と同じ道で、二ツ屋下丁の三叉路で国道13号へ出て、大野口。
現在の主要系統である、御野場団地線や仁井田御所野線(ニュータウン御野場経由)は、大野口から先も、しばらく国道を進む(下の地図参照)。
雄和線は、大野口の次の三叉路で再び旧道へ分かれる。
地理院地図に加筆。緑線が雄和線、赤茶色線が御野場・御所野方面各路線
バス停順は、切上-仁井田-仁井田本町四丁目-目長田入口-仁井田横町-中野-四ツ小屋小学校入口-四ツ小屋駅前-(以降略)。
仁井田の集落内を進み、「四ツ小屋入口」交差点で国道13号を横断して、御野場団地を横目に、四ツ小屋の集落内を抜ける。大きい県道はごく一部で通るだけで、ほぼ狭い旧道。

この区間は雄和線単独だったので、廃止・代替なしにより、これらの停留所も廃止。
ただし、四ツ小屋駅前のバス停だけは、国際教養大学-イオンモール秋田の路線が延長されて四ツ小屋駅前発着になったため存続。
また、仁井田横町は、国道側に片道だけ、御所野発直通車庫行き用の同名バス停があるので、名称としては存続。

この切上~仁井田横町~四ツ小屋のルートは、近年はめっきり本数が少なくなっていたが、昔は、中央交通の複数の路線が通っていた。
2014年春まではイオンモールまで行く系統もあったが、これは以前の雄和線の廃止代替路線。以前の雄和線が走っていた10年ほど前は、2時間に1本かそれ以上は通っていた。

国道より南側の御野場側は(昭和末の)新興住宅地で、市営バスも路線を持っていたのに対し、北側の旧道は古くから家があり、市営バス移管以前から中央交通が幅を利かせていたようだ。
こちら側こそが、仁井田のバス路線網の原点なのだろうが、それが消滅した。

廃止直前に、切上から目長田入口だけであるが、ルートをたどってみた。
切上の三叉路から四ツ小屋入口交差点までの距離を測ると、旧道経由でも13号線経由でも、約1.5キロでほぼ同じ。
地図の通りバス停は旧道に5つ、13号線に4つ(御野場団地入口も含めて)。13号線はほぼ等間隔なのに対し、旧道はまちまち。
大野口側から切上の三叉路方向
ここで分岐して左へ。ちなみにこの三叉路は少し不思議な構造で、かつて市営バスがその恩恵を受けていた。いずれまた。
旧道に入ってすぐは、センターラインはないが片側に歩道がある。
三叉路分岐から350メートル、大野口から550メートルほど進んで、最初のバス停「切上」。
国道側では大野口から350メートルほどで「上新田」なので、旧道のほうがバス停間隔が長い。
ポールは片側だけ
昔の弘南バスではよくあって、秋田でもまれにある「両方向運行なのにポールは片側にしかない」設置。
歩道がない側に置かれているが、これは乗車客が多い上り側だからだろう。
時刻表は上下がまとまって掲出
ポールは、中央交通生え抜きバス停ならではの「バスで行こう」タイプ。
バス停名が手書きで、「次は」欄もあるのは標準的だが、パイプが白っぽく塗装されていたような痕跡があるのは珍しい。
両面とも「次は大野口」で上り側向け表示

すぐにちょっと複雑な交差点を左折してしばらく直進。切上から400メートルで「仁井田」。
両側にポール

下り側
それにしても「仁井田」とはなんと大雑把なバス停名か。【21日補足・「大字」レベルや小学校の「学区」に相当する広範囲な地名であり、その地域内にバス停はたくさん存在する】
秋田市内では旧国道に「八橋」というバス停もあるが、それは元市営バスの通町経由将軍野線用。
昔は、ここが仁井田の中心地で、仁井田を代表する場所だったのだろう。
今となっては、「仁井田御所野線(13号線・ニュータウン御野場経由のこと)」はここを通らないなど、まぎらわしいけど、問題になるほどメジャーなバス停でもなかった。

下り側ポールは、パイプが着色されていない、最も典型的なバスで行こうタイプ。「次は」は空欄だけど。一方、
上り側
基本的には同じだが、バス停名部分が黄色地に、パソコンの角ゴシック体の黒文字で表示されている。
他では見たことがない、としたいところだが、市営バスタイプの円形表示板の中央部と同じ色だ。【21日補足・他路線での市営バスから路線移管が始まったより後の時期に、この仁井田バス停の表示板が破損するなどしたため】市営バスタイプ用の表示と一緒に作成したか、間違って作ってしまったのではないだろうか。
この「仁井田」のポールは、
台座が地面に埋もれている?
かなり長い間、ここに置かれていたポールのようだ。撤去が大変そう。

その先で右折。歩道もないさらに狭い道になる。中型バスでは苦労したかも。わずか150メートルほどで「仁井田本町四丁目」。
ここも上り側のみにポール
「仁井田」と打って変わって具体的な名称。住居表示が実施される以前はどうだったのか気になるが、もしかしたら、昔はバス停そのものがなかったのかもしれない。
この近くに、集会所、土地改良区、小学校などが集まっていて、こここそがかつての仁井田村の中心地だったはず。ここが「仁井田」バス停であってもよさそうだから、後で増設されたのかも。
しかも表示板は、
カッティングシート文字(スーラか?)&ローマ字併記
活字・ローマ字入り表示板はまれにある(小中島入口)が、ここは社章と「バスで行こう」のスペースが空白になっていて、間が抜けて見える。


また左折して、同じような細い道へ。普通乗用車どうしでもすれ違いに気を遣う。
150メートルで「目長田入口」。駐車車両がいて撮影できなかったけど、両側に、バスで行こう標準仕様のポールあり。
上り側

下り側表示板。上下裏表とも筆跡は酷似

2009年までは「目長田団地行き」というのも運行されていたそうで、おそらくここから分岐して、国道へ出ずに仁井田目長田へ入っていったのだろうか。
(再掲)

雄和線はこの先で右折。くねっとしたカーブを抜けて350メートルほどで「仁井田横町」、そして四ツ小屋入口交差点。
Googleストリートビューによれば、仁井田横町は上り側のみにポール設置。バス停名はローマ字表記はないが、活字っぽくも見えた。

なかなかおもしろいけれど、運行は大変そうなルートだと感じた。
雄和線自体とは別に、谷内佐渡や神田などと同じく、旧道からバイパスへの経路変更の一環の意味合いもあって、この区間は廃止・代替なしとされたのかもしれない。
以上、仁井田の中を路線バスが走り抜けていた記録です。

※雄和線の終点、雄和市民サービスセンターのバス停表示板は、2021年に転用された
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合流点の楽園

2019-05-12 22:30:57 | 動物・植物
秋田市中央部・川尻地区と西部(南西部)・新屋勝平地区の間、秋田運河(旧雄物川)に架かる秋田市道「新川橋」。
今回は橋そのものの話題ではないですが、最初に少々触れておきます。
勝平側から。右が上流
初代は1892(明治25)年に架けられ、勝平得之の版画(「秋田十二景 新川ばし」1936年)にも描かれた木橋。現在の橋は1963(昭和38)年に架けられたトラス橋。
初代は秋田運河になる前、まだ雄物川本流だった頃なので、秋田市内で雄物川に最初に架けられた橋ということになりそう。
現在、すぐ下流側に新しい橋(3代目?)の建設が進められ、橋脚はもうできている。


ここから本題。新川橋から上流側を見ると、
川尻側の岸から
奥に見える水色の2連アーチは水道橋。
対岸奥の木が茂っているところは、水道橋の接続部でもある「秋田市 勝平市民グラウンド」。

分かりづらいが、アーチの中間付近で川が左右に分かれて、というか左右から合流している。
右方向が、雄物川本体から新屋水門で分岐してきた秋田運河。左が旭川。※最近、不正確さで定評のあるGoogleマップでは誤って記載されている。
上の写真では、川の左右で水の色が違い、右側が濁り気味。雄物川上流の雪融け水か。

航空写真などで合流点より上流側を比較すると、秋田運河よりむしろ旭川のほうが幅が広い。深さはどっちもけっこうありそう。
雄物川本体の水のうち、秋田運河へ入るのはごくごく一部であるはず。一方、旭川は猿田川や太平川なども含めた全量が来ていることになるが、まとまるとこんなにたくさんになるものなのか。川反付近の浅い旭川を見慣れた者としては、別の川のよう。
【13日追記】雄物川本体のほうは堤防の歩道があって、その下の水辺までの間の河川敷が公園的に使われている場所も多く、雄大な流れを身近に感じられる。秋田運河は、岸辺は工場が多く堤防もなく、いきなり護岸で川は深そうで、人を寄せ付けない雰囲気。「雄大」というにはせせこましい感じもする。「川に親しむ」のは少々難しそうな河川。

橋の中央付近から
合流点直下には中州がある。木も茂っていて、よほど増水しない限り、いつもあると思っていた。記憶にある1980年代中頃以降では。
国土地理院サイトの航空写真でさかのぼってみると、現在の橋ができる直前1962年には、川尻側の岸まで張り出すようにもっと大きい中州だった。まだ護岸も固められていなかったようだ。その後、1976年、1979年には、反対に中州がほとんどなくなっていた。
ちなみに、1970年代頃まで合流直前の秋田運河側はもっと川幅が広く、一部埋め立てられて、そこに水道橋ができたようだ。

中州が安定したのは、ここ30~40年弱の間ということになりそう。
さて、この中州はいつの間にか、「楽園」になっていた。30年ほど前はそうではなかったはずだけど。
白い鳥がたくさん
秋田では一般的なカモメであるウミネコが、中州を“占拠”している。
ほとんど動かないので根気があればカウントできそうだけど、とりあえず100羽はいるでしょう。
中州では黄色い菜の花系の花が咲く。右奥の流木には鵜(カワウかウミウかは断定不能)

ウミネコは、天候によっては旭川をさかのぼって市街地の川反や千秋公園まで飛来することもあるし、水の張った田んぼに来るものもあった。ここの中州にいても不思議ではないが、何をしている?
ほとんどが中州に上陸して、付かず離れず思い思いに(?)座ったり立ったりしてたたずんでいる。たまに、気まぐれで1~数羽が飛び回って独特の鳴き声が上がるが、数のわりには静か。
【13日追記】終日ずっと中州にいるわけでもないだろうから、出入りする時には飛び交ってうるさくなりそう。


中州→島、そしてウミネコといえば、八戸の蕪島を連想する。蕪島はウミネコの繁殖地であり、こんな雰囲気だったような… この中州では、
地べたに直接、ただいるだけ
「巣」を作っていないから、繁殖地ではない。
蕪島では、今が繁殖期で卵がかえる頃らしい。ここにいるみなさんは繁殖しなくていいの? と余計な心配をしてしまう。

この中州は単なる“休憩所”なんだろうか。
そういえば、秋田市中心部では、以前ほどウミネコを見なくなった気がしなくもない。(まったく見ないわけではない)
海が荒れても、この中州まで影響することはあまりないだろう。ウミネコは人をさほど恐れないけれど、海辺と環境がだいぶ違う市街地までさかのぼるよりも、中州にみんなでいたほうが、より安心なのかもね。

ところで、最初のほうの橋の中央から中州を見た写真。手前側に小さな浮島のようなものが写っている。流木が止まったものに【2021年2月15日追記・かつての橋の橋脚の痕跡に】、枯れ草が引っかかっているようだ。
そこでは、仲間と距離を保ちたいのか、
離れて休むウミネコ2羽

浮島で優雅なひととき?

今回、中州のウミネコの撮影には、新川橋の上だけでなく、岸からの撮影も試みた。
この辺は、工場地帯で、岸には容易に近づけないと思っていたが、そうでもなかった。ただ、中州は川のほぼ中央なので、どうしても距離は近いとは言えない。
勝平側では、市民グラウンド隣のパチンコ店や漫画喫茶の契約駐車場(本来は私有地ですが)から。
駐車場から中州と新川橋
市民グラウンドは、中州から離れるのと草木があって見づらそう。
川尻側では、意外にも岸辺まで住宅地で、それぞれのお宅からはよく見えそう。その中のカーブした道路が、行き止まりに近い形になって川を見渡せる場所が数か所あった。
※いずれも柵などを越えて河川敷内へ入ると、非常に危険。勝平側は車の出入りがやや多いので、注意。

奇しくも5月10日から愛鳥週間でした。
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傾標識/駅北 その後

2019-05-10 00:16:44 | 秋田の季節・風景
ひょっこり標識を以前紹介した。
秋田市通町橋たもとの歩道の車道際に立つ、秋田県道233号線であることを示す標識が、おそらく車が接触したこと【26日補足・支柱にぶつかったのでなく、車道上にはみ出した標識板に接触し、支柱ごと傾いたか】によって支柱ごと傾いてしまったもの。
路面はタイル敷きだが、支柱の根元はタイルがなく土に直接ささっている状態で、傾いたことによって遊び(すき間)ができ、手で押すと支柱が動きぐらぐらしていた。
(再掲)
2018年早春に気づき、直ちに危険ではないものの、このままでも良くないと思い、国土交通省「道の相談室」へ通報(秋田県へ直接連絡してもイマイチなので)した。遅くないうちに直してくれると予想し、返信不要にして。
ところが、2019年に入っても、直される気配がないままであった。

連休に入る前。4月下旬。
あれ? 角度が変わった?
傾いてはいるものの、前より傾きが小さくなった。
地際を見ると、
すき間が埋められた(材質は何?)
【11日補足】埋めた材質は、土でなくアスファルト(色は黒くなく茶色がかっている)のような、ある程度の硬さのあるもので埋められていると思われる。
やっと補修してくれたようだ。この程度なのにやけに時間がかかったけど。
地面に垂直に直さないのが中途半端にも思えるが、そうすると再び車にひっかけられてしまうおそれがある。だから、接触しない(=標識の板が車道部分に大きく飛び出ない)ギリギリの所で止めたのだと思われる。
なんだかな…という気もするし、穴が再び広がって、また傾きが拡大しそうな予感もする。

ところで青森県(弘前市土手町など)では、県道番号の標識を、照明・信号の柱に設置している。見栄えがスマートだし、このような事態も起きない。ここもすぐ近くに信号柱があるのだし、秋田県でも見習えばいいのに。



1年以上ぶり(前回2018年)に、秋田駅西口の北側、脳研(循環器・脳脊髄センター)裏の崖下の区画整理事業。
この1年間は、目立った変化はなし。ところどころで新しい建物が立った程度。

昨年の記事で扱ったように、結婚式場「アールベルアンジェAkita」の北側では、道路の線形が変わった。
千秋公園側から下る2本の坂が合流した先では、以前の道は車が通れなくなり、北側の新しい道に代わった。当初は通れなくなった以前の道側に仮の柵が置かれていたが、年度末までに工事が進んだ。
坂を背に。従来は右の道しかなく、今は車は左の道だけ通れる

再舗装され、白線が引かれた
右側の従来の道側には、縁石と視線誘導標(デリネーター)が設置され、恒久的に明確に分離。
ただ、歩行者の通り抜けのほか、旧道路区間にある建物(アパートと居酒屋と数件の民家)への車の出入りは必要なため、縁石が途切れている箇所がある。上の写真奥は車が通れるほど広く途切れている。
白線が薄れたり、雪が積もったりした夜間など、縁石を乗り越えようとしてしまう車がなくはないかもしれない。反射材の警告看板とかなくていいのだろうか。

そのすぐ先(東)で、手形陸橋下と広小路・旧リボン会館交差点を結ぶ道と交わる。
その通れなくなった道との交点は、
縁石と車止めポール
こちら側から人が出入りできる分の幅しかなく、車は出入りできない。
元道路が、少々無駄に広いスペースになった感じ。公園とまでいかなくても、もう少し有効な使いみちがあってもいいかも。
【26日追記】見ての通り、元道路部分と代替の新しい道路では、新しいほうが道幅が狭い。交差点の見通しもあまり良くなく、通行量もそこそこあるので、少々心配。


この道路の向かい・東側が区画整理中のエリア、そして線路。
線路に向かって直進すると、1年前に未舗装の状態で開通した、歩行者専用跨線橋につながる道。
線路を背にして西方向を見る
上の写真のとおり、それ以外の道は、引き続き未舗装。
秋田駅方向。線路際にかつては「峰製作所 秋田工事所」があった
ここから駅方向は、一時は車は通れなくなっていたが、今は開放。ただ、用のある車は少ない。
上の写真で、線路際に銀色に光る防音(?)壁が新たに設置された。部分的なもので中途半端に見えるが、やがて家が建ち、アンダーパスもできると、意味が分かるのだろうか。
結婚式場寄り
上の写真で、電柱が並んでいる右側が、かつては道路だったところ。
おそらくここがアンダーパスになるはず。現在は以前の道をなぞるように砂利が敷きつめられている。歩行者としても通れなくはないが、通っていいのかちょっと迷う雰囲気。

※この付近の2020年春の状況
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亡くなっていた小野崎孝輔氏

2019-05-08 23:48:46 | 秋田のいろいろ
小野崎孝輔氏が、2017年11月11日に、86歳で亡くなっていた。※亡くなった日付についてはWikipedia以外に情報源が見当たらない。
小野崎氏は、1931(昭和6)年、秋田市出身の作曲家・編曲家。(おそらく秋田高校から【11日補足】1950年前後の一時期に「秋田南」高校と称していていた頃の、現在の秋田高校=現在の秋田南高校とは無関係=を卒業)東京藝術大学卒業後、平成初期~中期頃(?)まで、クラシックから歌謡曲やテレビ番組など全国区で幅広く活躍した。
ちなみに、同業者(ジャンルはやや異なる?)である弘前出身・菊池俊輔氏は同年生まれ(菊池氏が早生まれ)、故 越部信義氏は2つ下で大学が同じ。

他の作曲家の作品の編曲(アレンジ)も多く手がけたようで、松崎しげるの「愛のメモリー」、1986年のアニメ「ドリモグだァ!!」のオープニング「ドリモグ・ロード(「ドリモグ部隊」が出てくる歌詞)」なども編曲。

平成元年だったそうだが、NHKが「あなたが選ぶ日本のうた・ふるさとのうた」として、視聴者投票で日本の童謡・叙情歌のランキングを作る企画を行った。
その結果発表の番組は、NHKホール(?)でコンサート形式で行ったが、そのバンドの指揮(おそらく番組用編曲も)を小野崎氏がしていた。

孝輔氏の父は、秋田大学教授で、秋田県内の学校の校歌を多数作曲した小野崎晋三氏。
孝輔氏もそれほど多くはないが、秋田市立泉中学校、同桜中学校、男鹿市立男鹿南中学校などを手がけている。※校歌作者について以前の記事
旧「象潟町町民歌」、「にかほ市民歌」も作曲【9日補足】にかほ市は2005年に合併でできたから、市民歌は小野崎氏晩期の作品となるだろう。
さらに、1980年に秋田市の秋田酒類製造株式会社が、清酒のブランドにちなむ「高清水音頭」なるものを作っていて、その作曲だけでなく作詞も。(http://www.takashimizu.co.jp/blog/2015/01/post-184.html)

作曲家というのはタレント兼業の人以外はたいていそうであるように、小野崎氏もさほど一般人には知名度がなく、秋田の人でも知らないことだろう。
うちのばあさんは、上記NHKの番組で指揮をしている場面を見て「小野崎さんだ」と反応した(顔でなく名前の字幕にだと思う)。直接ではないが、ご両親辺りと多少の面識というかつながりがあったのかもしれない。僕は、それで、小野崎氏の存在と秋田市出身であることを知った。


お歳のせいもあり、近年は積極的な活動はしていなかったようだし、亡くなったことも大々的には公表しなかったのだろうか。新聞の死亡記事も見た記憶はないし、ネット上にも情報は少ない。
亡くなって1年近く経った頃には、服部克久氏を代表とする有志による「小野ちゃんを偲ぶ会」が東京で開催され、服部氏のほかにも著名な作曲家も参加したようで、業界の人たちには、小野崎氏が亡くなったことは知られているようだ。

一方、秋田ではどうだろうか。マスコミとか、作品を作ってもらった自治体・学校・企業は知らないかもしれない。
曲を作ってもらって「納品」されたら、つながりは切れてしまうのだろうか。亡くなったら、香典のひとつでも贈るようなことはしなくていいのだろうか。本件の場合“今さら感”が強くなるけど。
それに、博物館のようなところで「郷土の偉人」的コーナーにいてもいい方だと思う。
ご本人の遺志やご遺族の意向もあるだろうけど。

【12日追記】小野崎氏は、NHK教育テレビの小学校3年生向け音楽の学校放送「ふえはうたう」の「音楽」担当=番組内使う歌の編曲をしていたこともあったそうだ。同番組の音楽は上柴はじめ氏の印象が強いが、「ピッピロだれかが」から「耳をすまして風の歌が聞こえてくるよ」に変わった直後、難波圭一氏が出演していた頃(1986年)が小野崎氏だったようだ。
ちなみに、上柴氏も「~偲ぶ会」に参列したらしい。

【10月28日追記】NHK「みんなのうた」でも、1960年代から1990年代にかけて20曲以上を手がけて(編曲)いる。個人的になじみがある曲は、1980年初回放送のさとう宗幸が歌った「土湯讃歌」、1981年の小椋佳「まだ遅くは」。
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牛島~卸町の道

2019-05-07 20:17:22 | 秋田の地理
2019年3月末に秋田市内に新たに開通した市道が2つある。寺内~野村は紹介済み。
もう1つが、3月29日正午に開通した「秋田環状線 牛島駅前工区」。
開通区間は660メートル(うち238メートルは2017年3月から先行して供用)。幅員16メートル(寺内の道路は18メートル)、総事業費17億円。
この道路は、国道13号線の跨線橋の下・羽越本線羽後牛島駅前(西側)と猿田川対岸の卸町を結ぶ。
従来のこの一帯の道路はどれも狭く、卸町側の猿田川の橋も小さなものだった。そこに道ができるとは驚いた。近辺の道路を拡張する計画は漠然と知っていたが、てっきり国道13号から線路沿いに雄物川堤防方向へつながるのかと思っていた。
地理院地図に加筆。緑色の太い線が大ざっぱな新しい道路の経路
※上の地形図の通り、厳密には異なりますが、多くの秋田市民の感覚として、羽越本線は南北方向・国道13号は東西方向に通っているととらえるので、以下、それを基準に方位を示すこととします。
【10日追記】5月10日現在、Googleマップでは既に新しい道路が描かれている。ストリートビューは未対応。

秋田南中学校の南側、愛宕下橋周辺の道路が2010年に開通していた。その道は、秋田銀行牛島支店前の交差点で牛島商店街の旧国道と交わり、国道13号線をくぐるところまで、広い幅になっていた。
その先、狭くなった先が羽後牛島駅。
再掲)2017年道路着工前の羽後牛島駅西側
以前は、狭い道路がL字型に曲がる角から、若干奥まった位置に羽後牛島のロータリーや建物(厳密には駅舎ではない)がある配置。駅の真ん前には道路が来ていなかった。さらにその南側は、空き地のようになっていたが、南側へ通り抜けることもできたようで、そちらへ歩いていく駅利用客も見かけた。

以下、開通後。
L字角付近から国道13号方向。少し広くなって歩道がついた
上の写真で道路右(向かい)側で建設工事をしているが、工場か何かのようだ。前の歩道は未供用。このすぐ裏が線路。場所的に店ができてもいいと思うが、その気配はない。
向かい側から。背後が駅
↑ここが従来L字だった角。丁字路になって横断歩道ができた。横断歩道よりこちら側は、まったく新しい道路。

上の地形図で、秋田銀行牛島支店前からこのL字角の間だけ、道路が黄色くなっている。これはここが県道であることを示す。秋田県道162号線という、わずか300メートルの路線。
以前は、L字角に起点を示す黄色い表示が立っていたのだが、この工事の影響なのか、今は見当たらない(秋銀向かいの終点側はあり)。県道が延長されるようなことでもあるのだろうか。
【10日追記】さっそく開通に対応したGoogleマップでは、この先、新規開通区間の既存の道との交差点まで、県道162号線として描かれている。でも、Googleマップの情報はアテにならないこともあるから…

新丁字路から羽後牛島駅・新しい道路方向
駅前のスペースは減ったが、それでも車が入って待機できる場所はある。
だいぶ風景が変わったかな。それとも以前から殺風景だったからそれほどでもないか。
この付近では、道路計画が古くからあったためか、今回の工事に伴う建物の解体はほとんどなかったようだ。ただ、駅の建物の前にあった、大きなケヤキがなくなってしまった。道路建設には直接関係はないはずだけど。JR東日本管轄の駐車場は位置が変わったようだ。
2018年8月。ケヤキの切り株。年輪はよく分からなかった

逆光ですがケヤキがなくなった駅前と新しい道路

新しい道路を進む。沿道はこれといった建物もなく、殺風景。
これまでは見られなかった、南側からの羽後牛島駅

左に線路、沿道の建物はまばら
道路は一直線でなく緩くカーブしている。さらに若干の高低差もあり、駅の南でわずかに盛り上がっている。「太鼓橋」としては大げさだけど不思議なアップダウン。一見、見通しはいいが、通行注意&横断注意。

やがて既存の道路と交わる。
交差点。奥が羽後牛島駅方向、太平山が見える
交わるのは駅前のL字を曲がって、さらにもう1度曲がった道。北側は国道13号~回生会病院の前、南側が御鷹野橋~茨島~雄物川方面。交わる角度は直角ではなく、羽後牛島駅側から来ると、御鷹野橋方向がわずかに左カーブして「直進」する構造。新しい道の卸町方向へは「右折」となる。
今回の開通により、冒頭の地図赤い「×」の位置に車止めが置かれて、回生会病院・13号線交差点方向への車の出入りができなくなった(そのため実質丁字路というかY字路というか三叉路)。なお、車止め内側から国道・回生会病院方向へは出入り可能。
車止めの向こうはこんなに狭い道だった
従来から、カーブした狭い道を国道へ抜ける車が少なくなかったので、ここを封鎖して、新しい道へ誘導するのだろう。
車止め側から。左が羽後牛島駅前、右が卸町
信号機はなく、狭い箇所もあり、車の進路はまちまちで、ここも少々危なっかしい。通行注意。


さらに進んで、2017年に開通していた区間へ。住宅が多いので、移転したものも多そう。以前はとても狭い道で、通り抜けで使う人も少なかったはず。
「かんば保育園」の横(本工事で、駐車場の一部と園庭が影響を受けたと思われる)で、
猿田川を渡る橋
小さい川だから短いが、2017年3月にできた立派な橋。以前は…
2015年9月撮影Googleストリートビューより
上の画像左側が車道。右の木製のほうは歩行者用だったが、むしろ車用より立派かも。歩行者用は2003年に架けられたそうだ。
太平川の横金線・桜大橋のすぐ上流にかかる歩道橋(こいのぼりがかかる所)と、サイズもデザインもよく似ているが、高欄(欄干)の手すりは、猿田川のほうがちょっと立派だった。

この橋の名は「開中道二号橋」。読みは、
「ひらきなかみちにごうきょう」
「はし」でなく「きょう」と読ませるのが珍しい。本荘の由利橋は「ゆりきょう」が一般化しているが、正式には「ゆりはし」。
ただし、農村部の水路に架かるような、ごく短い橋には、秋田市では「地名+○号橋」と命名しているものが散見される(現地に表示はなく、書類上の名前が多そう)。

「開」というのはこの辺が、かつては開拓された水田だったからということらしい。「中道」は何だろう?
250メートル上流には市道の「開中道一号橋」、450メートル下流には国道13号線の「開橋」もある。

当ブログの2010年の記事に、先代二号橋が写りこんでいた。
(再掲)上流側の岸から

(再掲)開中道一号橋から

Googleストーリービューでは「タイムマシン機能」を使って、拡幅前の道路~先代二号橋も見られる。ただし、多くの区間で新旧道路・橋の位置(撮影車の走行位置?)が微妙にずれいてるらしく、過去のストリートビューにたどりつくのに苦労する。
橋のたもとの交わる道側など、新旧で位置が変わっていないポイントを見つけ、そこで過去のストリートビューを表示させ、そこから動かしていくと、以前の道路・橋に入っていくことができる。“タイムトラベル”のためのコツ。

橋を渡れば、
卸町・卸団地の中へ
卸町側は、以前から広くなっていた道につながり、卸団地内へ入る。さらに直進すれば、卸団地入口交差点(コジマ角)の通りや古川添交差点の通りを越え、新国道のハローワーク秋田入り口の交差点につながる。
卸町側から牛島側を見る

この区間の開通により、新屋方面と楢山・秋田駅方面などの行きでは、混雑箇所である茨島交差点~古川添交差点、もしくは13号線を通ること自体を避けることが可能になった。
でも、13号線を介さない行き来は、もともと少ないせいか、寺内~野村の道よりは交通量は少なそう。

ところでこの「市道秋田環状線」というのも、外旭川新川線と同じく昭和29年に計画されている。
7キロに及ぶルートは、新国道・新川向交差点~千秋トンネル~市民市場前~楢山~卸町~新国道(ハローワーク入口?)と、秋田市中央部を半周する形。
細かい経路は不明だが、報道によれば、未開通は東通明田-楢山の700メートルで、着工のめどはない。南中前の狭い区間のことかとも思ったが、そこは200メートルほどだから違いそう。

※コメント欄の通り、2021年には沿道にローソンができた。
コメント (4)
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元号をまたぐ工事看板

2019-05-05 00:41:09 | 秋田の季節・風景
昭和から平成の時とはまったく違う、令和への明るい改元。
2000年のミレニアムや2001年の21世紀突入の時と似た雰囲気だったかもしれない。ただ、それも騒ぐ人は騒いだけど、そうでない人は長いゴールデンウイークの1日といったところか。

改善初日の記念として、大きな郵便局では消印受付窓口を開設。【13日補足】秋田中央郵便局では30日と1日のそれぞれ午前中に実施したとのこと。
JRグループでは、きっぷの日付は西暦表記に変更済みだけど、それを知らずにJRの駅へ出向いてしまった人がいなかっただろうか。

今回は、社寺の御朱印が人気だったそうだ。御朱印自体は昔からあったが、ここ10年か5年ほどで、広く知られるようになり、集める人も増えたので。
御朱印は手書きだから、書く側ももらう側も大変だったようで、5月1日に「平成三十一年四月三十一日」とか「令和元年一月五日」と書いてしまったところもあったそうで…


秋田中央交通の路線バスの整理券。今はほぼ全車両が、日付が印字される感熱紙式(インク式が残っていた元三平バスでも、交換が進んでいる)。
気まぐれで西暦年下2桁表示の車もあるが、ほとんどが和暦表示。(うるう年の対応はどうなっているんだろう)
5月1日だけど
改元後、3台に乗ったが、いずれも「31」か「19」だった。問題ないけどね。【11月19日追記】その後「19」派が多かった印象だけど、11月には「1」になった車(平成31年以前からあった車)があった。和暦と西暦を統一するつもりはなさそう。
【7日追記】造幣局の硬貨の製造も、金型の製造に2~3か月かかるため、5月以降もしばらくは「平成31年」製造になるとのこと。整理券の表示変更はそれよりは容易にできそうだけど、急いでやるほどでもない。


元号・和暦をいちばん使う(=西暦をいちばん使わない)のは、お役所。例えば、
工事看板の工期
この写真の国土交通省発注の工事では、「平成32年」までになってしまっている。
工事は平成29年に始まっており、令和に決まる前から設置されているのだから、こうするしかなかったのでしょう。連休明けには「令和2年」と修正されるか?

このように改元をまたぐ工事の看板では、苦労が見受けられた。発注した役所側では「こう表示しろ」という指示はないようで、しかも1か月前に新元号が発表され余裕があるようなないような条件で、表示方法はまちまち。いくつかご紹介。
秋田市の区画整理。奥が手形陸橋、右の裏側が秋大、左側は広い更地
役所としては異例というかご法度に近い西暦「2019年」表示。
でも、修正不要だし、(役所内は知らないけど一般的感覚では)文句の付けられようはない。秋田市発注・別業者受注の別の工事でも、西暦表示の看板があった。
あと、「道路を広げる工事」というより「道路を新しく作る工事」のような気がします。


秋田県管轄の手形陸橋では、前年度からまたがって複数の工事が行われていて、看板も並んでいる(詳細後述)。
どちらも今年10月までの工事
左の看板は「平成31年」のままで、右は「令和元年」に重ね張りして修正している。
受注業者は別なので、修正するかどうかはそれぞれ。
【5月23日追記】連休明けには、左の看板も「令和元年」が(おそらく元の看板と同じ書体で)貼られた。


秋田市上下水道局の工事
これはちゃんと「令和」。
だけど…
工事期間
平成31年2月6日に始まった工事。その時点では「令和」は決まっていなかった。元号を修正した痕跡はない。
まさか4月に看板を全部作り直したとか、予知能力があったとかではないでしょう。看板の製作・設置が4月以降だったのか。


秋田市発注の道路工事(4月撮影。5月2日時点でも同じ状態)
「年9月20日まで」と、年が空白になっている。
「令和元」なり「2019」なり「平成31」なり入れないの?
近くで見ると…
「令和元」を白いテープで隠している!!
隠す必要があるのか? 隠した意図は?

工事看板から話がそれます。
今回の改元では、4月始まりである国の「平成31年度予算」は、「改元日以降は、当年度全体を通じて、「令和元年度」とし」との通達が出ているそうで、5月以降は4月までさかのぼって「令和元年度予算」と呼ぶ。逆に言えば、次の元号が「令和」と決まって明らかになっていても4月中は、「令和元年度予算」と呼ぶことができなかった。

運転免許証の有効期限も、全国共通で4月中に交付されたものは「2022年(平成34年)XX月XX日まで有効」と表示され、5月からやっと「2022年(令和04年)~」になる。

気象庁の予想天気図も、4月中に発表したものは「平成31年05月01日21時の予想」と表示されたそうで、森田正光気象予報士のツイッターによれば「気象庁は、平成のうちに出した情報は 「平成」表記にすると決めています」。

つまり、これらの国の機関(免許証も警察庁の意向だろうから)では、まだ平成であるうちは、近い将来に令和に変わることが確実であっても、「令和」を使ってはいけなかった。
これは今回の生前退位や新元号の事前発表は特例であって、前の天皇の在位中に次の天皇の元号を使うことは、本来あり得ないし、特例であってもやったらまずいという理由からだと思われる。

工事看板で「令和元」を隠したのも、受注業者がこの解釈を採用したのだろうか。
ただ、民間や秋田市を含む多くの地方自治体では、4月のうちから、5月以降のイベント告知や行事予定などで「令和元年」「令和元年度」を使っていた。他の工事看板でも見られるように。
たかが工事看板で、そこまで厳密に元号を運用しなくてもいいのではないでしょうか。
そこまでこだわるなら、5月1日に白テープをはがせばよかったのに!
【追記】しかし、連休明けの5月8日時点でも、白テープは貼られたまま。次の週末、5月12日までにはテープがはがされて「令和」が見えるようになった。


元号についてはここまで。以下、工事看板の元号以外の部分。
上で紹介した手形陸橋の工事看板群
新旧の橋が並ぶオーバーパスの手形陸橋。現在は、古いほうを通行止めにして念入りにリニューアル中。
上の写真右の工事看板「手形陸橋をあたらしくしています」が、橋自体の改修工事のようだ。
中央の「車道融雪工事を行っています」、左の「歩道部分の電熱式融雪装置の設置を行っております」は読んでそのままのようだけど、言い回し(詳しさ)が違う。
3つを並べて比較
中央と右はニュースタイルの角ゴシック体=おなじみ「新ゴ」。
左だけ丸ゴシック体で、「DF丸ゴシック体」シリーズだと思われる。格安フォントの部類になるかと思うが、けっこう見やすいし、やはり丸ゴシック体は柔らかい雰囲気がある。

前から指摘している「発注者」表記は相変わらず、ばらついている。
以前は「県」の文字がなく(秋田地域振興局から始まっていた)、素人には県発注工事であることが分かりづらい看板もあったが、この3つはいちおう「県」であることは伝わる。
記載されている電話番号は同じだから、県側は担当班まで同じなんだろう。だったら、看板にはこう書くことと、指示すればいいようにも思える。看板を丸太で囲む指示はするようだけど…(ささくれ=秋田弁?でスギバリ が刺さりそうでキライ)

ちなみに、秋田市の道路工事(建設部でも都市整備部でも)では、上各写真のように「秋田市長 穂積 志(以下、担当セクション名も)」が必ず表記されており、秋田市の工事であることが明確に伝わる。どうして秋田県庁ではそれができないのだろうか。
ただ、秋田市上下水道局発注の工事でも、以前は市長名だったかと思うが、上の写真の看板では「秋田市上下水道事業管理者」となっている。


最後に、秋田県を褒めたい。
下新城笠岡地区での圃場整備、田んぼをまとめる工事。秋田県によって工区を2つに分けて発注。
 
道路でなく農地の工事なんだから、部外者が通ることはまずなく(あぜ道の通行くらい)、さほど「ご迷惑をおかけ」していない気もするけれど、この手の工事でもこの看板が設置されるのか。
道路工事と同じ秋田地域振興局ながら「農林部」の担当。

どちらの工区も2020年1月31日までかかるが、「平成32年」と「令和2年」。フォントもDF丸ゴシックと新ゴ(手形陸橋とそっくりだから看板を作った業者の違いか?)。

それはいいとして、工事内容は「野菜も作れて作業しやすい大きな田んぼに整備しています」とある。言い回しが非常に分かりやすくてよろしい!
しかも、「農地集積加速化基盤整備事業」と言うらしいが、おそらくその内容を余すところなくかみくだいて、説明してくれている。表面的な言い換えや余計な丁寧語など用いず【5日補足・例えば「水田を大きくしております」等】、本質を突きながらも小学生にも伝わるであろう。
今まで接した「○○を××しています」看板の中で、ベスト!(過去のコレクション
別発注でも、一言一句同じ言い回しということは、県側が作って指示したのだろうか。だったら、それを建設部でも、発注者の表記部分でもやってほしい。

惜しむらくは、「秋田県」が抜けていること。
コメント
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10連休とNHK

2019-05-02 23:58:45 | 秋田のいろいろ
2019年限り・前代未聞の10連休。
内訳は、4月27日:土曜日、28日:日曜日、29日:祝日・昭和の日、30日:国民の休日、5月1日:祝日・天皇の即位の日、2日:国民の休日、3日:祝日・憲法記念日、4日:祝日・みどりの日、5日:祝日・こどもの日、6日:振替休日。

秋田市中心部の人出や人の動きは、今のところいつもの大型連休並み程度ではないだろうか。
ATMの中の現金が足りなくなることが危惧されているが、今のところ大丈夫そう。その他業界も含めて、見守ってくれている人たちのおかげか。

休める人はありがたく休めばいいのだけど、そうもいかないものの1つが報道機関。
NHKの県域放送局(県庁所在地+αに置かれ、その県内向けに放送する)では、近年は、祝日は県内向けローカルニュースをまったく放送しなくなっていた。
代わりにブロック拠点局から一括で放送する(東北6県では仙台放送局から)ため、自分の県のニュースが流れないこともあるし、19時前では気象予報士が出る東京からの全国版気象情報もカット。
連休や年末年始は、自分の県のニュースが見られない日が続くことになるし、万が一、大きな災害や事故が発生した場合、その初動報道が充分にできるのか、はなはだ不安である。
NHKでも過重労働対策、働き方改革を実行しているのは分かるけれど、これでは報道機関としての役目を放棄しているも同然だと思う。
この10連休も、(28日までは普通の土日なので)29日以降8日間はそうなるかと予想というかあきらめていたら、違った。

19時前のローカル枠について、公式サイトの番組表によれば、今回は、
29、2、3、6日は、18時50分からブロック(通常の祝日対応)。
30、1、4、5日は、18時45分から県域(土日と同じ=秋田では「ニュースこまち645」、東京からの気象情報あり)。
29日から日付順に並べてみると、ブ県県ブブ県県ブ。
2日ごとに入れ替わる不思議な並びだけど、30日と1日は、改元前後の各県の話題を伝えようということかもしれないし、4日と5日は、土曜日と日曜日だから祝日であっても通常通り県域にしたのかもしれない。
1週間以上県域放送をしないのはさすがにマズいということも、あったに違いない。
【7日補足】コメント欄の通り、ブロック一括にするか県域にするかは、全国一律ではなかったそうで、各県域局(もしくは各ブロック局?)で対応が異なった。連日県域版あるいは連日ブロック版という局もあったそうで、上記は、秋田放送局での対応ということになる。

視聴者としては、多少改善されたとは思えるが、やっぱり…
今年の年末~来年年始はどうなるだろう。そして令和が終わる頃には、NHKの県域放送局というものは存続しているだろうか。

秋田の民放各局では、ABSとAKTは、通常の平日通りのローカル放送(=NHKより情報量が多い)。一方、秋田朝日放送(AAB)は控えめで、夕方の「スーパーJチャンネル」のローカルは17時36分から53分までで18時台はなし(そこではテレ朝の話題をそのまま流している模様)。
青森朝日放送もおそらく同じような対応、岩手朝日テレビは祝日・振替休日は同様(国民の休日は18時台にローカル)のようだ。



NHKの1日朝の全国ニュースでは、横浜の百貨店が設置した、連休中に出勤する社員向けの臨時託児施設からの中継。
NHKだから当然、どこの百貨店なのかは言わない。

しかし、預けに来た母子にインタビューした時、母親の仕事内容を尋ねられた小学生であろうの女の子が、
「お母さんは高島屋の5階のなんとか売り場の、なんとかマネージャーで…」
と話してしまった!(っていうかそもそも親のほうにするべき質問では?)
「NHKのど自慢」では、リハーサルを重ねた大人でも、企業名を口走って、小田切さんがあわてる(かスルーするか)ことがたまにあるけどね。
【4日補足】今回の高島屋の中継では、子どものアップが映り続け、アナウンサーが何事もなかったかのように次の質問を続けた。

そんな中継をする人員があるのなら、県域局に回してほしいものです。



NHK秋田の平日夕方の「ニュースこまち」。
たしか4月24日だったと思うが、10連休を控えて、生活に関わる情報をまとめて伝えた。
病院、保育、ゴミ収集、金融機関、郵便など。NHKのローカルニュースについては言及なし(告知してもいいのでは)。
片手間に見ていたので、正確ではないのだけど、その公共交通機関が引っかかった。

同じ画面内で、JRとバスを表示していた。第3セクター鉄道や市町村のコミュニティバスは含んでいたのかは不明。
バスは、県内各社・10日間とも休日ダイヤとのことで、それは想像に難くないし、実際その通り。
一方、JRは30日から2日は「平日ダイヤ」と伝えていたかと思う。おやっと思った。

それ以前の話として、秋田のJRのダイヤに、平日と休日の区別があるのかと、疑問を持たれる方もおられよう。
「こまち」の臨時列車は、曜日でなく具体的に運転日が明記されているので、ここでは関係ない。
在来線では、たった2点だけだけど、ダイヤが平日と休日で異なるのだ。

奥羽本線上り・八郎潟7時02分発新屋行きの八郎潟→秋田間と、下り・羽後境5時55分発秋田行きは、休日運休。(新屋行きは休日は秋田始発で運行)
JRの「休日」の定義だが、土曜日は含まず、日曜日と祝日・振替休日・国民の休日と、年末年始(日付を明記する)が対象。したがって、今回の10連休は毎日が休日になるはず。
土崎駅に掲示が出ていた。やはり4月28日~5月6日は運休
公式サイトの駅別時刻表を見ても、羽後境駅発も含めて、同様。

NHKが事実でないことを伝えたことになる。
もしかしたら後で訂正があったのかもしれないし、JR側が間違って回答した可能性もなくはないが、とにかく正しくはない。僕の聞き間違いでなければ。

なお、休日運休の八郎潟発の直後には、秋田行き列車が複数本続行しており、それで新屋行きに追いつけるのでさほど問題はないはず。
羽後境発は、運休となるのが下り始発で後続は30分以上後だから、場合によっては影響を受ける人がいるかもしれない。

間違えて伝えたのなら、ホームページやツイッターで訂正・周知したほうがいいと思う。NHKがそれを認識しているかどうかも分からないけど。
コメント (20)
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