正さん日記

世の中思いにつれて

両陛下、一世一代のパレードに沿道の11万9000人が歓声

2019-11-11 12:52:41 | 社会

 11月10日(日)午後、天皇陛下の即位に伴うパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」が行われた。

  コースとなった皇居から赤坂御所までの沿道には平成時(約11万7000人)を上回る約11万9000人が集まり、天皇、皇后両陛下はオープンカーに乗り、笑顔で手を振って応えられた。

 両陛下にとって1993年6月の結婚時以来のパレード。皇后さまが人々の祝福に涙を見せる場面もあったという。

 両陛下は午後3時、皇居・宮殿の南車寄せでトヨタのセンチュリーを改造したオープンカーに乗り込み、宮内庁楽部指揮者の北原幸男さんが新たに作曲した行進曲「令和」の演奏と、宮内庁と皇宮警察の職員約600人に送られて出発した。

 天皇陛下はえんび服姿に大勲位菊花章頸飾などの勲章を着用。皇后陛下は白のロングドレスに美智子上皇后から引き継いだティアラ、勲章を着けた。

 車列は46台で約400メートルに及び、時速約10キロで進んだ。両陛下の車は白バイやサイドカーを除くと安倍晋三首相らに続き7台目。後方には秋篠宮ご夫妻らが乗った車が続いた。

 皇居正門、国会正門前、国立国会図書館前、赤坂見附、青山通りを通って青山一丁目を右折する約4.6キロのコースを走り、午後3時丁度に赤坂御所に到着した

 沿道では警視庁や自衛隊などの音楽隊が、両陛下の結婚を記念し團伊玖磨さんが作曲した「新・祝典行進曲」を演奏した。警視庁は全国の警察から応援を得て、最大約2万6000人態勢で、数メートルおきに警察官を配置する厳重警備を敷いた。

 両陛下はこれで、国事行為である即位の礼の五つの儀式を総て終えた

 祝賀御列の儀は天皇陛下が即位を宣言する「即位礼正殿の儀」の後に広く国民に即位を披露し祝福を受ける目的で平成時から始まった。

 10月22日の「即位礼正殿の儀」の後行う予定を、台風19号被害を受け政府が延期した。日没時間が早まることを踏まえ、出発時刻は当初計画より30分早まった。 

 パレードの車列は、威風堂々として、象徴天皇の即位を改めて国内外に示すにはふさわしい一大皇室イベントだった。

 このため、使用道路と共に、周辺道路は人子一人も居ず、日常の営みがストップされたが、国民行事の一つと捉えれば止むを得ないとは思う。文句を言う人は少なかったと想像する。

 台風19号のため、昨日に延ばしたが、結果的は、10月22日の「即位礼正殿の儀」の時の悪天候と一転し秋晴れの好天に恵まれたことは、関係者だけでなく、沿路を埋めた人々にとっても恵まれた。

 一日前の午後7時に、既に場所取りをした人も少なくなかったというから、それだけ一生に一度か二度の機会を生かしたい人が居たということだ。

 これで、国事行為の儀式は総て終わったが、天皇家では、11月14日夕から翌日夜明け前まで、一世に一度だけ行う皇室伝統の大がかりな神事、大嘗祭が皇居・東御苑で古式ゆかしく行われる。

 新天皇が神々に新穀をお供えし、国家・国民の安泰と五穀豊穣を感謝し祈る。奈良時代以前から続く“神秘的”な皇室行事である。この辺は神道の行事で象徴天皇との関連性が難しい。「関連:10月22日

 

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安倍首相は、ヤジ将軍に成り下がったのか。今年20回超とは

2019-11-10 11:01:06 | 政治

 相次ぐ閣僚の辞任や失言、英語検定問題などイラつくことが多いせいか、安倍晋三首相のヤジが止まらない。

 先の衆議院予算委員会で立憲民主党の今井雅人氏が加計学園問題を巡り質問したところ、安倍首相が今井氏に対し「文書を作ったのは貴方じゃないか」と意味不明のヤジを飛ばし、質疑は一時中断した。

 その口が乾かないのに、今度は参議院予算委員会で立憲民主党の杉尾秀哉議員が、高市早苗総務相による「電波停止」発言について質問したときのこと。安倍首相は座ったまま杉尾議員を指差し、「共産党か!」なるヤジを飛ばしたのだ。

 安倍首相の度重なる閣僚席からのヤジは、単なる相手に反論するためのものではなく、今井氏や杉尾氏に発したように意味するものが悪質極まりないものだ。

 ただ、彼が飛ばす悪質なヤジが感情を露骨に表す中で、今井氏の時のように「文書は誰でも作れるから、偽文書だ」と言いたいことや、杉尾氏に対してのように「共産党=悪」と決めつけ自身の思想感を表しており、共に意識的なものであるだけに始末が悪い。

 安倍首相のヤジについては、今臨時国会の参議院代表質問の際、側近中の側近世耕弘成自民党参議院幹事長からやんわり戒められている。

 安倍首相のヤジは、今年に入って議事録中20超の不規則発言として記録されているとのことだ。

 このような若手のヤジ専門の議員や、その他大勢の陣笠議員が発するような低俗なヤジを飛ばす首相は今まで見たことも聞いたことも無い。

 それだけ、安倍首相の資質の低さや狭量な性格を示しているのだろうが、この人が間もなく憲政史上最も長期政権を担った首相になるというのだからがっかりする。

 そう言えば、安倍氏がドナルドと敬愛するアメリかのトランプ大統領が、敵対する者総てに薄汚いヤジや暴言を発している映像を時々見かける。若しかしたら、安倍首相の度重なるヤジはトランプ氏の影響を受けているのかも知れない。「関連:11月7日

 

 

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ばたばたしている東京五輪のマラソン、競歩。気になる選手のコンディション作り

2019-11-09 10:07:41 | スポーツ

 東京五輪のマラソン、競歩については、開催場所を北海道札幌へ変更した。IOCの強権に対し日本の組織委員会はほとんど抵抗した跡が見られず、小池百合子東京都知事も最初の怒りはどこやら案外あっさり変更を容認した。

 東京都は、マラソン、競歩に関わる費用についてはいっさい支出しないことになったが、当たり前とは言え、この処置で少しは胸のつかえが治まったかも知れない。

 ただ、それでは150億円以上かかると言われている費用をどこが負担するのかはまだ明確ではないようだ。

 IOCが権限によって変更したので、IOCが負担するのかと思いきや、どうも日本側に負担を求めているようだ。

 しかし、開催を頼まれた北海道や札幌市は、責任が伴う一定の額は負担するが、多くの部分は負担する意思は無く、そうなると、組織委員会か政府が負担するしか方法がない。

 一方、昨日組織員会の武藤敏郎事務総長が札幌市を訪問、札幌ドームや大通公園などを視察しコースをどう決めるかなどについて協議した。

 開催まで、10か月を切ったのに、未だにマラソン、競歩のコースが決まっていないのは極めて異例のことだ。

 マラソンについては、大通公園を発着地点としている北海道マラソンのコースを使うことが最も現実的との声があるが、一方で、このコースは途中かなり長い距離で日影が全く無く、選手にとってはむしろ東京の高層ビルによる日陰の方がよほどましだとする見方もある。

 北海道マラソンは、夏マラソンとしては日本で唯一のものだと思うが、グレードから言うとそれほど高くは無く、五輪のコースとしては相応しいのか心配だ。

 また、組織員会も森喜朗会長は、常に閉幕を飾る五輪の華マラソンが、最終日に行える分けがないと無責任な発言をしている。

 この発言もあってか、それではどの段階でマラソンを行うのか、言われているように男女合同になるのか、チケットの払い戻しなどあれこれ噂が飛んでめちゃくちゃの状態になっている。

 マラソン、競歩を札幌にすることになったことや、最終日にはやれないことになりそうだという発言など、森会長の存在がやたら目立っている。

 森氏は、小池知事との不仲なども取りざたされ、五輪組織委員会会長なので出る幕が多くなることは止むを得ないにしても、若人の祭典五輪・パラリンに短期間で首相を辞めざるを得なかった老会長が出しゃばっている姿は見苦しい。

 マラソンや競歩が札幌に移ったことは、選手の健康のことから止むを得ないにしても、もっとスピート感を持って事を進めることができないのか。

 これでは、ますます選手を中心にした競技関係者にとっては落ち着いて五輪までの準備を進めることができない。「関連:10月18日

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井上尚弥、ドネア破り4団体の世界統一王者に、拓真は敗れる=世界ボクシング

2019-11-08 11:21:05 | スポーツ

 昨晩、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の決勝が、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26・大橋)がWBCチャンピオンで5階級制覇王者のノニト・ドネア(36・フィリピン)と12ラウンドの激闘を戦い抜き、3-0の判定で勝利した。

 井上尚は、2ラウンドに右目をカットするアクシデントに見舞われたが、フットワークなどで巧みに傷口をカバー、双方とも譲らないパンチの応酬でスリリングな展開となった。

 ドネアは、9ラウンドに右ストレートを顎にヒットさせ井上尚をぐらつかせた。しかし、井上尚は11ラウンド、ドネアの左ボディに強烈なフックを浴びせ、ドネアはたまらずうずくまるように腰を落とした。

 しかし、そのままKOには至らず、結局、両者は12回を果敢に戦い抜いた。

 試合は、判定に持ち込まれ、ジャッジの判定は116-111、117-109、114-113というものだったが、「多くの際どいラウンドを井上が僅差でものにしていた」と説明がついた。

 海外メディアは、日本のモンスターが、不屈のレジェンドを相手に偉大さを証明したと伝え、併せてドネアの年齢を超えたタフな戦いぶりを称賛した。

 WBSSは、2017年に設立され、世界ボクシング主要4団体の王者らから選ばれた選手が争う大会で、日本選手が頂点に立つのは初めてのことだ。

 目標だったWBSSで優勝した井上尚は次戦以降、主戦場を本場アメリカに移す見込みだ。まだ、26歳の若さであり、これからはモンスターの異名をアメリカでも認められるか期待がかかる。

 

 一方、井上尚也、ドネア戦の前に行われた、WBCバンダム級タイトルマッチ12回戦は、断定王者の尚也の弟井上拓真(23・大橋)が、10歳年上の同級正規王者のノルディーヌ・ウバーリ(33・フランス)に、序盤から上下に打ち分けられるパンチを浴び続けた。

 井上拓は、防戦一方で4回にはダウンを喫し、最終ラウンドで相手をぐらつかせる場面もあったが、見せ場はそれだけで、大差の判定で敗れた。

 井上拓は、プロ14戦目に初の黒星を喫し、真の王者になり切れなかった。まだ若いので練習を重ね、再挑戦を期待したい。「関連:2018年10月8日

 

 

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反省し謝罪した口の先から、ヤジ飛ばす安倍首相

2019-11-07 14:01:39 | 政治

 昨日、衆議院予算委員会で、菅原一秀前経産相、河井克行前法相の相次ぐ辞任と、羽生田光一文科相の「身の丈」発言から発展した民間業者による英語検定試験延期の問題などについて集中審議が行われた。

 野党の追及に対し、安倍晋三首相は決め言葉の「責任を痛感しお詫びする」を連発したが、菅原、河井両氏の大臣としての適性を問われると、「適正はあった」と肯定、謝罪とは裏腹の答弁でその場を逃れた。

 これまで、安倍内閣で10名もの閣僚が不適切発言などで辞任や更迭をしてきたが、安倍首相はその都度「任命責任を感じてお詫びする」と常套句を述べてきた。しかし、実際には何らの責任を取らず、国民はもう辟易している。もっと言えば諦めている。

 ただ、国民は諦め切って、それ以上あまり追及しないので、安倍首相はそれを好いことにして危機感を持たず、ただ時間が過ぎるのを待っている。

 時が過ぎ、国民が前回のことを忘れ掛けたところで、また同じような不祥事が発生しても、さらに同じ言葉で言い逃れしている。その繰り返しをしても、今日まで安倍政権は安穏に長期政権を保ってきた。

 間もなく、歴代最長の内閣になるという安倍政権は、野党のだらしなさと、「熱し易く冷めやすい」国民性に助けられてここまで延命してきた。

 どうやら安倍首相は、この「熱し易く冷めやすい」国民性を分かっていて、どんな内閣の危機があっても、多数の力による傲慢な姿勢を変えることなくここまで内閣を保ってきた。

 昨日の予算委員会でも、その実態が露わになった。立憲民主党などの共同会派に所属する今井雅人氏が、学校法人「加計学園」による獣医学部新設をめぐる問題を追及、今井氏が文部科学省内で作成されたメモを取り上げ、「誰かが作った」と指摘、内容の真偽をただしていたところ、首相が自席から「あなたが」などと声を上げた。

 今井氏は「なぜ私が作れるのか。失礼だ」と抗議。これに対し、首相は「誰か分からない中では、誰だって可能性があり、今井氏だって、私だってとなる。そういう趣旨をつぶやいた。申し訳なかった」などと釈明した。 

 このやり取りで、一時議事がストップ、委員長から「閣僚席からのヤジは慎むよう」注意された。

 閣僚の辞任で謝罪した口の先が乾かぬ内に、不規則なヤジを飛ばす首相には、反省を表明した人間としての慎ましさがみじんも感じられない。これではいつまで経っても国会は良くならない。「関連:10月31日

 

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パリ協定離脱の本当の理由は大統領選挙か、見え透かされるトランプ大統領の根端は

2019-11-06 15:37:38 | 世界

 アメリカが離脱を通告したパリ協定については、元を正せば、オバマ大統領らが主導して、2015年12月12日にフランスのパリで開かれた第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択されたものだ。

 正式名称は、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定(合意)と言い、気候変動枠組条約に加盟する197カ国全てが参加する枠組みとしては歴史的な協定だ。

 従って、パリ協定が成立した経過を質せば、アメリカが離脱することは正に最大の裏切りで国際社会としては許されない身勝手な行為と言える。

 ただ、トランプ大統領は、大統領就任前から離脱することを表明しており、いわば、彼の公約のようなものになっていた。

 トランプ大統領の持論は、地球温暖化そのものがフエイクな理論であって、科学的根拠がないとしている。

 しかし、彼が本当に科学的根拠を探求したことは明らかでなく、温暖化を否定する科学的理論を明らかにしている分けではないようだ。

 トランプ大統領が、地球温暖化を否定し、パリ協定から離脱する理由は、取りも直さず、石炭やシェールオイルなどの炭素エネルギー業界労使から大統領選挙における支持を保つためとされている。

 一方、トランプ大統領は就任以来、何かにつけ、遠慮容赦なくオバマ前大統領の実績をぶち壊すことに執念を燃やしている。

 言わば、総てがアメリカファーストではなく、実はオバマ憎しと、大統領再選に執念を燃やす自己保身から端を発している感じだ。

 しかし、アメリカでも、今後、想定外の強力ハリケーンに襲われる可能性は否定できない。トランプ大統領は、ハリケーンを止めるため、核爆弾を落としたらどうかと、とんでもない提言をしたという。

 その前に地球温暖化が、未来の人々に多大な被害をもたらす可能性に思いを馳せ、大多数の科学者の忠告を素直に受け入れ、早期に「パリ協定」へ復帰すべきだ。「関連:11月5日

 

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アメリカがパリ協定離脱を正式に通告、1年後に離脱が実効

2019-11-05 14:35:47 | 世界

 アメリカは11月4日、気候変動への国際的な取り組みを決めた2015年の「パリ協定」からの離脱を正式に国連に通告した。これにより、アメリカは世界で唯一、同協定に参加していない国となる。

 トランプ米大統領は2017年6月にパリ協定から離脱すると宣言、ポンペオ国務長官は今年10月、パリ協定がアメリカに「不公平な経済的負担」を強いていると述べて、離脱を正式通告する計画を発表していた。

 ただ、実際に離脱するのは、1年後の2019年11月4日で、丁度、アメリカ大統領選挙の翌日に当たる。

 従って、はからずも来年行われる大統領選挙は、実際にパリ協定から離脱するのか、若しくは、民衆党候補は離脱反対の立場を取ると思うので、瀬戸際で離脱を撤回することになるのかを選ぶ選挙にもなりそうだ。

 パリ協定は、地球の気温上昇を産業革命前と比較して2度未満に抑え、1.5度未満に抑えるための取り組みを推進するものであり、アメリカを含めて188カ国が参加している。

 現在、アメリカは世界2位の炭素排出量の15%を占めており、パリ協定には参加しているものの、まだ、自国での批准をしていないロシアやトルコなどがドミノ倒しのように、アメリカに追随すると、パリ協定の内容を具体的に進めていく上で大きな支障を生じかねない。

 また、アメリカは、地球温暖化に対処しようとしている発展途上国にとっては重要な財政と技術の供給元でもあり、そのアメリカが離脱することになると、発展途上国への連鎖も危惧される。

 アメリカの離脱により、欧州連合(EU)は合意内容を実現するために相当の努力を要することになった。

関連:2017年7月9日

 

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共通テストの英語民間試験、急遽の延期は安倍首相の指示か

2019-11-04 10:40:40 | 政治

 諺に「瓢箪から駒が出た」というのがある。羽生田光一文科相が、来年から導入予定だった大学の共通テストに、民間業者による英語検定に対し、受験生は「身の丈に合った対応をすればよい」と述べたことに批判が沸き起こり、直ちに、その発言を撤回し謝罪したが、ほとんど同時に、この英語テスト導入を撤回、1年間の協議を経て2024年からの導入にする方針を示した。これぞ「瓢箪から駒が出た」の例えにぴったりだ。

 英語の民間試験は、文部科省の「英語教育の在り方に関する有識者会議」の協議を経て、共通テストの柱の1つとして導入が決まり、ベネッセや日本英語検定協会など6つの事業者による検定試験が2020年度から実施される予定だった。

 しかし、試験会場が全国の都市部に集中し、受験生の居住状態によって便利、不便の面で公平性を欠くことや、難易度の違い、検定料金も約2万5千円掛かる所もあり、何度も受験ができる上、その中で好成績だった2回分を採用するとの決まりから、裕福な家庭の受験生に有利に働くのではないかという懸念もあった。

 そんなことから、羽生田文科相の「身の丈」発言が飛び出したかも知れないが、羽生田氏は、自らの不規則発言をカモフラージュする意図もあって、英語テストの見直しを提起したのではないかと勘ぐられている。

 ただ、この民間業者による英語検定については、前述のように多くの問題点があるし、高校、大学からも不承を買っていたことも事実のようだ。

 従って、羽生田文科相が2020年からの導入を延期したことは、これまで準備してきた受験生や、家庭や学校など関係者にとっては、「今になって!」という不満や不信感があることは当然だが、長い目で見れば、一度立ち止まって問題ある制度の見直しをすることは致し方ないのではなかろうか。

 それにしても、このような大きな問題が、1文科相の「鶴の一声」で撤回できるとは思えない。この制度は安倍政権により作られたものであり、安倍晋三首相が、最側近である羽生田文科相の不規則発言をカバーしたことと、この制度の問題性に気づき、即決で、制度実施を先送りしたのではないかと想定される。

 

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南アフリカ、イングランドを破り3大会ぶり最多タイの3度目の優勝=ラグビーW杯が閉幕

2019-11-03 14:32:22 | スポーツ

 第9回ラグビーW杯決勝は、昨2日、横浜日産スタジアムで南アフリカVSイングランドによって行われ、終始リードを奪った世界ランク3位の南アフリカが32-12で同1位のイングランドに勝って、3大会ぶりに優勝回数タイの3回目の優勝を成し遂げた。

 前半から強力FWでスクラムでの反則を誘発。得たPGをSOポラードが確実に決めて加点した。後半25分にはウィングのマピンピが左中間にトライ。南アフリカにとって3度目の決勝にして記念すべき初トライをマークし、知将エディー・ジョーンズ監督率いるイングランドを振り切った。

 南アフリカは1次リーグ初戦(9月21日)でニュージーランドに13―23で敗れてB組2位通過からの優勝で、1次リーグで黒星を喫して大会を制した初のチームになった。

 またニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンと競う南半球4か国対抗覇者が同年のW杯覇者になるのも初めてとのことだ。

 9月20日に、日本VSロシア戦で開幕したアジアで初めての世界三大スポーツイベントの1つラグビーW杯は、日本代表が、目標にした8強入りを初めて果たし、にわかファンも多く出て日本国中が大いに盛りあがった。

 W杯は、世界各地域から勝ち上がった20チームが参加、チケットも99%に当たる180万枚が完売、12会場で行われた全46試合(2試合は台風の影響で中止)は、大方が満席で賑わい、W杯組織委員会からも称賛された。

 果たして、このラグビー熱が今後どのように繋がっていくかについては、予測できないが、今回の成功で気を良くした日本ラグビー協会は、サッカーJリーグと同様のプロ化を目指すとしている。

 次回大会は2023年にフランスで行われるが、日本の関係者間では、早くも2度目のW杯を招く用意に着手するという。「関連:10月28日

 

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マラソン、競歩、札幌にコース変更決定。小池東京都知事が容認

2019-11-02 15:12:24 | スポーツ

 東京五輪のマラソンと競歩が、当初の東京都内コースから、東京から800K北の北海道札幌市のコースに変更することが決まった。

 昨日、東京で行われたIOC調整委員長、五輪・パラリンピック組織委員会会長、政府の五輪担当相、東京都知事の4者協議で、東京都の小池百合子知事が、「合意なき決定だ」と述べ、IOCの決定は、覆すことができないという五輪規定があるため、不承不承容認せざるを得なかったことを滲ませた。

 札幌への変更については、先にカタールの首都ドーハで行われた世界陸上のマラソンで、暑さと高湿度のため、特に女子マラソンで約40%の選手が途中棄権するという事態を重視し、IOC調整委員会が、8月開催で猛暑と高湿度が予想される東京を避け、札幌に変更することを決めたものだ。

 これにより、猛暑の東京コースを念頭に、日本陸連、東京都、都民らが準備してきた総ての計画が無為に終わるとして、今回の変更決定について、ファンを含め怒りや、落胆の声が高い。

 反面、新たにコースに決まった北海道、札幌市では、喜びと歓迎の声と共に、あと9か月後に迫っている本番まで様々な準備に追われることになる。

 率直に言って、五輪の華マラソンは、大会のフィナーレを飾る競技として、五輪・パラリンピック開催地東京の中心地を走り、メインスタジアムでランナーを迎えるという風景を描いていた大多数にとって、落胆することは当然だろう。

 しかし、最終的な決定権がIOCにあり、その決定を覆すことは不可能ならば致し方がない。また、変更の理由として、選手の健康保持と言うことになると、無条件で従わざるを得ないだろう。

 突然、おはちが回ってきた北海道と札幌は、喜びの中にも、短期間に準備をしなければならず大変だろう。

 今から新コースの設定は間に合いそうもないとして、基本的には毎年8月に行われる北海道マラソンのコースを使うことになりそうだ。

 スタートとゴールも北海道マラソン同様大通公園になりそうだ。従って、チケットは販売されないので、その点は作業が軽減される。 

 しかし、スタートは何時にするのか。スタッフをどのように構成するのか。今からボランティアを集めることができるのか。警備、宿泊施設、交通機関など早急にやらなければならないことが多い。

 多分、北海道あげて対応するだろうから、そつなくこなすことは間違いないと思うが、関係者はそれなりの覚悟を持って臨むだろう。

 肝心の選手は、今までは東京を念頭に本番までのスケジュールを組み立てていたと思うが、急遽、札幌を走るためのあらゆる準備を整えなければならない。

 金メダルが期待される競歩は、コースも新設することになると思うので、上手くそのコースに合わせられるのか。マラソンは、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で男女2名ずつ内定している。あと1名ずつは、これからの国内指定レースで決められる。

 MGCの一つの狙いは、東京を走るために、暑さに強い選手の選考にあるので、MGCで選ばれた選手が、スピードマラソンが予想されるという札幌のコースに順応できるのか課題になる。

 また、男女で同時に走る案も検討されているが、そうなるとまた別の対応を余儀なくされる可能性が出てくる。

 それにしても、IOCの問答無用の強権にはびっくりするが、コース変更の相談を受けた東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、主催地の小池百合子知事の頭越しに札幌を推奨したことや、その小池知事が、抵抗すると思いきや、割とあっさり「合意なき決定」だとしてコース変更に同意したことなど、割り切れない行動を取ったことに、何となく違和感を禁じ得ない。「関連:10月18日

 

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