金正男氏が殺害された事件で、昨日正男氏の長男金ハンソル氏(21)がマレーシアに来たという情報があったが、この情報ははっきりしていない。若しかしたら憶測に基づく情報だったかも知れない。
ハンソン氏は中国の警護の下にマカオに住んでいるとのことだが、彼についても北朝鮮により命が狙われているとのことであり、正に、北朝鮮は百何十人にも及ぶ元高級幹部の粛清の嵐が吹きまくっている中で、利害が反する血族についても容赦なく抹殺計画を立てるという非人間的な社会になっている。
ミサイル発射や今回の金正男氏暗殺事件の陰に隠れて日本人拉致事件が埋没している状況になっているが、このような暗黒の世界に身を置いている拉致被害者はどのようになっているのか、家族でなくても危惧が募る。
話は、金正男氏暗殺犯に戻るが、実行犯人と思われるベトナムの女は犯行後にひどい手の痛みや、気持ちが悪くなって寝込んでしまったとのことだ。
事件直後から、犯行に使ったと思われる薬物は猛毒のVXではないかと言われていたが、マレーシア当局もまだ死因は特定していないものの、容疑者の女の状態からVXが使用されたと推測しているようだ。
マレーシア政府は、北朝鮮に逃げ帰ったと思われている4人の男について、北朝鮮政府に身柄を引き渡すよう要請しているが、北朝鮮がこれに応える筈はない。
一方、北朝鮮側は、金正男氏の遺体引き渡しを要求しているが、果たして肉親の長男ハンソル氏の手に渡るのか、こちらも肉親とは言え、暗殺計画を指示した思われる金正恩委員長の北朝鮮に引き渡されるのか今後の成り行きが注目される。「関連:2月21日」