正さん日記

世の中思いにつれて

九重親方(元横綱千代の富士)が急逝

2016-08-02 14:10:58 | スポーツ

 小さい大横綱千代の富士(九重親方)が61歳の若さで亡くなった。優勝数歴代3位の31回の優勝を遂げ、海部内閣の時に相撲界では唯一国民栄誉賞も授与された。

 千代の富士は、当時でも角界では小型力士だったのにも関わらず、大型力士を真っ向勝負で投げ倒し、優勝を重ねてきた。

 まだ、千代の富士が平幕力士の時に横綱を眼光鋭い眼でにらみつけたが、テレビ中継の解説者が横綱に対し失礼ではないかと批判したことを覚えているが、そのくらい闘志をみなぎらせていたのだろう。

 その千代の富士が、結局自身が横綱になり、見事巷の批判にお返しをした形となった。記憶に残っている名勝負は、弟弟子の横綱北勝海(現在の八角理事長)と優勝決定戦を行い、北勝海に勝って優勝した。

 兄弟弟子対決は、その後、本当の兄弟の若乃花と貴乃花の優勝決定戦とともに記憶に新しい。また、千代富士が引退の決意を固めた貴花田(のちの貴乃花)との一番で、負けた相撲も時々テレビで回想されている。

 九重部屋は、師匠の北の富士から譲られた。大関千代大海をはじめ千代のつく多くの力士を育て上げた。一時、協会ナンバー2の事業部長になり、将来の理事長候補の1人と見られていたが、先の理事選挙でも同門の親方の数が足りず選挙で落選した、

 弟弟子の八角親方が理事長に栄進したことと比べると、親方の世界では不遇だったと言える。

 つい最近の本場所のNHKテレビ中継で解説をしていたと思ったが、これほど早く命を落とすほどの病魔が巣ぐっていたとは、角界関係者もまさかの気持ちでいっぱいの人が多いだろう。

 大横綱の大鵬、北の湖の早い死去に付き合うかのような、小さな大横綱精悍なウルフ千代の富士の死は早すぎる。

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