GM「今日はキャラシ持って来たよね?」
穂酒PL「はい。」
雛PL「持ってきてるよ。」
GM「そうか、ならだいじょ・・」
ヨハンPL「すまん、忘れてきた。」
GM「こんどはそっちかーい!」
それはそれとして、第6話その3 始まりです。
穂酒PL「次は誰が忘れるでしょうか?」
恭介PL「GMがパソコンを忘れるんですよきっと。」
GM「やめてー」
・・・始まりです。
・2ターン目
大空洞、そこは巨大な龍の口の中のような形をした巨大な穴。
眠れる龍の島から突き出した岬の先端にあるそれは、
まさに大きく口を空けた龍の頭部のような形であった。
そして、そこは両軍ぶつかりあう主戦場。
裏界帝国軍の魔王たちの群れが、眠れる龍の島に入ろうと殺到する。
しかし、その進撃はたった一柱の魔王によって阻まれる。
真紅の中華風の服に身を包んだ黒髪の女性の姿。
「行きなさい、亡者たち。」
彼女が手にした扇を一振りすると、戦場に折り重なる無数の死体が動き出し
浮かび上がって、雑魚魔王達に纏わり付く。
『!?』
雑魚魔王たちが浮き足立ったその一瞬が命取りとなった。
彼女が全身から気を放ち、滑らかな動きで雑魚魔王達を打ち据える。
「うわー、もうだめだー!!」
雑魚魔王たちは壊滅した。
「んもーう、何やってるの! 下がりなさい!!」
指揮官の者らしき声が響き渡り、両軍は互いに下がって陣形を整える。
戦いは膠着状態。しかし、その一方。たった一柱で戦い続けた彼女、
四魔貴族ビューネイこと、“魔龍”ブンブン=ヌーは疲弊の色が隠せなくなってきていた。
(恭介PL「気を使う程度の能力ですねわかります。」
GM「いや、間違ってはいないけど・・・」
雛PL「くっくっく、そこに居たか。」)
穂酒「ここに隼人がいるはずだな!」
ヨハン「ゴフッ! あ、あれじゃないか?」(コストで体力削りながら)
戦場を見まわしてみると、その一角に妙な動きをする魔物が居た。
両軍は明らかに戦場の中央から引いていっているのに、それに逆行するように島へと向かう人影
そう、まさに人影があった。
それを追うように数体の魔物の姿がある。
逃げながら戦っているようだが、どう見ても逃げている方が弱っている。
恭介「あれだな。確かに隼人の顔だ。」
穂酒「よし、行こう!」
一行が駆け寄ると隼人も一行に気付いたようで、振り向いて驚いた顔をした。
隼人「みなさん、どうしてここに!?」
穂酒「話は後だ! まずはそいつらを片付るとしよう!」
戦闘データはイフリートと強化版クロックのクロックアップクロック、足止めのブロッカーという
構成でした。強化版クロックの能力で全員行動値+10され、ブレス2でディフェンダーの
リソースを削っていく・・・予定でしたが。
穂酒PL「庇護の血路で隼人をこちらのSqに移動させます。初期位置がターン数Sqなら可能ですよね。」
恭介PL「ならメジャーでスーパーソニックアタッカー。風属性なので絶対属性防御は無視。
(ころころ)クリティカル。死点打ち発動。」
GM「(ころころ)イフリートの防御ジャッジがファンブル・・・だと・・・」
瞬殺でした(泣) せめてプラーナは使わせたかった・・・
ヨハンPL「血を吐く必要も無かったのか!」
HPコストで無意味に血を吐いてる人が居たりして。
隼人「すみません、助かりました。」
雛「待て、ひょっとしたら偽者かもしれない。」
恭介「確かに、その危険性はあるな。」
隼人「なら、どうすれば・・・」
雛PL「ま、ま、」
恭介PL「まんと?」
隼人@GM「もういいんだよそれはwww!!」
というわけで本物と確認されました。
(雛PL「待て、声が違う!」
GM「仕方ないだろ、居ないんだから(笑)」)
穂酒「それで、何をしようとしていたんだ?」
隼人「それは・・・」
そうして隼人は長い説明を始めた。
隼人はあの炎の魔物にやられた時、頭の中に響く声を聞いた。
助かりたいかという問いにうなずくと、自分は魔王アラク=ロナの手によって
落とし子となり、エミュレイターとして生き残った。
そしてロナに連れられて、まだ動く前の眠れる龍の島に連れて行かれた。
そこで四魔貴族の真の目的を聞かされた。
それは、「蒼の門を破り、新たな世界を生み出す」事。
ディバイディングオーブの模造品によって門を開き、
眠れる龍の島を新たな世界の土台に使い、
賛同した魔王や魔物たちと共に、
終わり無き何万年以上の徒労に終止符を打つために、
自分たちだけの『新たな世界』を創造する事。
それが、四魔貴族の真の目的だというのだ。
しかし、一つ問題があった。
フォルネーが手にしているのが本物のディバイディングオーブならば何の問題もない。
だが実際にあるのはその場しのぎの模造品。これでは出力が足りない。
作動させるためには莫大な量のプラーナが必要だ。
たとえ戦場に居る魔物たちを全て使ったとしても到底足りないほどの、
それこそ魔王一柱が持つ全てのプラーナを絞り尽くすほどの量が。
そのために犠牲になる存在が必要だった。
隼人「それが、魔王アラク=ロナなんです。新たな世界の礎として、彼女は今
眠れる龍の島の最奥部でその時を待っているんです。」
隼人はそれをどうにかする手段を求めて、様々な場所を巡っていった。
そして、フォルネーからその正体を知った魔炎長アウナスの元に向かった。
彼女に会う事は出来なかったが、代わりに彼は知ってしまった。
エイミーがモーリー=グレイ、パトリシア=マルティンら複数の魔王と接触していること。
そして、エイミーの自室にあった謎の魔石。
本来簡単に壊れる事の無いそれは、しかし落としただけで簡単に割れてしまった。
その瞬間、隼人の頭の中に見た事の無い光景が広がった。
自分じゃない誰かが、一人の少年の側で花火を見上げている。
隼人「その少年の顔は、なんというか、恭介さんを幼くしたような感じでした。」
恭介「・・・。」
穂酒「どういうことだ?」
隼人「さあ、僕にはよく分かりませんでした。それで、この事をフォルネーさんに
伝えようとしたんですが、追っ手に掴まってしまい、
あやうく殺されそうになったところを助けてもらったわけです。」
穂酒「それで、これからどうするんだ?」
隼人「とりあえず、フォルネーさんに伝えようと思います。」
穂酒「そうじゃない。地上に帰らないのか、という事だ。」
隼人「それは・・・ 僕はもうエミュレイターの身体ですから。」
そこではっと気付いたように雛のほうを見る。
雛は何も言わず隼人の方を見返す。
隼人「すみません・・・その・・・。」
穂酒「何の問題もない。お前はまだ帰れるだろう?」
隼人「・・・そうですね。その事は考えてみます。けど今は。」
穂酒「そうだな、まずは目の前の話を終わらせてからだ。私達も付いていこう。」
隼人「すみません、お願いします。」
ヨハン「いいって事よ。」
穂酒「雛もそれでいいか?」
穂酒は、雛が先ほどから戦場のある一点をずっと気にしている事に気が付いていた。
そう、四魔貴族軍最前線に立つ魔王、“魔龍”ブンブン=ヌーを。
雛「ああ。話なら帰り道にでも出来そうだしな。」
恭介「決まりですね。行きましょう、眠れる龍の島に。」
一行は眠れる龍の島に向かっていった。
(GM「それはそれとして、隼人との遭遇はイベント扱いだから、大空洞での通常行動はあるよー。
どっちかの軍の司令官に会う、逃げる、忍び込むって所かな。」
一同「じゃあ忍び込むで。」
GM「んじゃ代表者が目標値22の敏捷or知力。失敗したら戦場イベント表ね。」
ヨハンPL「どんなのがありそう?」
GM「えーとね、魔王様とばったりとか、邪悪なる波動、とか致命的な~とか。」
穂酒PL「ヨハンさん、お願いします。」
ヨハンPL「仕方ない、血吐くか。」(《オーバーブースト》のコストで))
(恭介PL「やっぱ来たかー、来なくていいのに。」
穂酒PL「ですよねー。」
GM「うん、それ無理。」)
(穂酒PL「ところで、この会話をベル様も聞いているんですよね?」
GM「ああ。けど・・・」
ベル「エイミーがそんな事をするとも思えないけどね。まあいいわ。リオン、ちょっと調べてきて。」
リオン「(何か言いたげな顔で)・・・・・・分かりました、大魔王ベル。」
穂酒PL「リオンが何か掴んできてくれればいいんですけどね。」
GM「ああそれはないから。(さらりと)」
穂酒PL「ちょっと、ベル様www」)
・3ターン目
眠れる龍の島。空に浮かぶ巨大な島というのは遠目に見た時の話。
近づいてみたそれは有機的な体表が所々露出しており、島というよりは龍そのものに見える。
大空洞から続く道は次第に小さく、細くなっていく。
道はまるで体内のような外見になっていき、空間もまるで月匣の中のように揺らいでいる。
(GM「というわけで外と通信不可です。蠅含む。」
穂酒PL「・・・了解。」)
ダンジョンです。
構造そのものは3×3タイルのオーソドックスな形ですが、
部屋ごとに4つの扉があり、異なる色に塗り分けられている。
扉ごとに決まった法則で移動するようになっていた。
扉の法則と、部屋ごとの仕掛け。
二つが合わさって、まるで迷路のように複雑な空間になっていた。
海は変わらず囲う
炎は変えて越える
龍は変えて歩む
地は変わらず先へ
この言葉を頼りに(といってもPLが言葉を全部知ったのは攻略後ですが。)進んでいく。
道中は魔王ヴァーレン=ティウスがチョコを探していたり(後に出てくる。)、
魔物2匹が魔王様に踏まれたいと言い争っていたり(迷ってた魔物)、
地震が起きたり、財宝だと思ったら幻影だったり(実は重量5の捨てれないゴミクズ)、
財宝の側にアークデーモンの骨があるのを見つけて無視したり(実は骨の存在が罠で、宝有り)、
毒ガスの罠を解除したり、別の魔物2匹が話し合ってたり(毒ガスはダメージトラップ)、
今度は魔物の姿は幻影で化けていたチョコに襲われて逃げたり(データは8LV帯最強エネミー)、
3連続でケツァルコアトルに出会ったりしつつも、
どうにか最奥部にたどり着いた。
眠れる龍の島最奥部。
有機的に蠢く正面の壁には、一柱の魔王が埋め込まれており、
その下では憂鬱な顔の、競泳水着に身を包んだ魔王が座っている。
その瞳には引き換えせぬ覚悟を宿し。
その手には姿に似合わぬ魔槍を帯び。
魔海侯“海の魔女王”フォルネー=ルシウスがそこに居た。
To be continewed...
(GM「こいつ(チョコ)のデータは、知名度20ね。」
穂酒PL「GM、手に持ってるそれはDVD付録ですよね? まさか・・・」
一同(ころころ)
GM「知名度越えた? じゃあ分かる。データは『あかりんのお弁当進化型』だよ。行動値-15だけど。」
雛PL「強いのか?」
穂酒PL「はっきり言って今回のボスより強いんじゃないかと思います。」
GM「ある意味ね。まあアレだ、とっとと逃げてね。」
全員「当たり前だ!」)
『あかりんのお弁当進化型』
8Lvエネミー。
物理攻撃が範囲(3)魔法ダメージで、通ったら放心と邪毒(20)とか
行動値25とか回避40以上とか狂った事が書いてある。
正直このレベル帯でもガチで出したらGMの正気を疑われるレベルだと思う。
穂酒PL「はい。」
雛PL「持ってきてるよ。」
GM「そうか、ならだいじょ・・」
ヨハンPL「すまん、忘れてきた。」
GM「こんどはそっちかーい!」
それはそれとして、第6話その3 始まりです。
穂酒PL「次は誰が忘れるでしょうか?」
恭介PL「GMがパソコンを忘れるんですよきっと。」
GM「やめてー」
・・・始まりです。
・2ターン目
大空洞、そこは巨大な龍の口の中のような形をした巨大な穴。
眠れる龍の島から突き出した岬の先端にあるそれは、
まさに大きく口を空けた龍の頭部のような形であった。
そして、そこは両軍ぶつかりあう主戦場。
裏界帝国軍の魔王たちの群れが、眠れる龍の島に入ろうと殺到する。
しかし、その進撃はたった一柱の魔王によって阻まれる。
真紅の中華風の服に身を包んだ黒髪の女性の姿。
「行きなさい、亡者たち。」
彼女が手にした扇を一振りすると、戦場に折り重なる無数の死体が動き出し
浮かび上がって、雑魚魔王達に纏わり付く。
『!?』
雑魚魔王たちが浮き足立ったその一瞬が命取りとなった。
彼女が全身から気を放ち、滑らかな動きで雑魚魔王達を打ち据える。
「うわー、もうだめだー!!」
雑魚魔王たちは壊滅した。
「んもーう、何やってるの! 下がりなさい!!」
指揮官の者らしき声が響き渡り、両軍は互いに下がって陣形を整える。
戦いは膠着状態。しかし、その一方。たった一柱で戦い続けた彼女、
四魔貴族ビューネイこと、“魔龍”ブンブン=ヌーは疲弊の色が隠せなくなってきていた。
(恭介PL「気を使う程度の能力ですねわかります。」
GM「いや、間違ってはいないけど・・・」
雛PL「くっくっく、そこに居たか。」)
穂酒「ここに隼人がいるはずだな!」
ヨハン「ゴフッ! あ、あれじゃないか?」(コストで体力削りながら)
戦場を見まわしてみると、その一角に妙な動きをする魔物が居た。
両軍は明らかに戦場の中央から引いていっているのに、それに逆行するように島へと向かう人影
そう、まさに人影があった。
それを追うように数体の魔物の姿がある。
逃げながら戦っているようだが、どう見ても逃げている方が弱っている。
恭介「あれだな。確かに隼人の顔だ。」
穂酒「よし、行こう!」
一行が駆け寄ると隼人も一行に気付いたようで、振り向いて驚いた顔をした。
隼人「みなさん、どうしてここに!?」
穂酒「話は後だ! まずはそいつらを片付るとしよう!」
戦闘データはイフリートと強化版クロックのクロックアップクロック、足止めのブロッカーという
構成でした。強化版クロックの能力で全員行動値+10され、ブレス2でディフェンダーの
リソースを削っていく・・・予定でしたが。
穂酒PL「庇護の血路で隼人をこちらのSqに移動させます。初期位置がターン数Sqなら可能ですよね。」
恭介PL「ならメジャーでスーパーソニックアタッカー。風属性なので絶対属性防御は無視。
(ころころ)クリティカル。死点打ち発動。」
GM「(ころころ)イフリートの防御ジャッジがファンブル・・・だと・・・」
瞬殺でした(泣) せめてプラーナは使わせたかった・・・
ヨハンPL「血を吐く必要も無かったのか!」
HPコストで無意味に血を吐いてる人が居たりして。
隼人「すみません、助かりました。」
雛「待て、ひょっとしたら偽者かもしれない。」
恭介「確かに、その危険性はあるな。」
隼人「なら、どうすれば・・・」
雛PL「ま、ま、」
恭介PL「まんと?」
隼人@GM「もういいんだよそれはwww!!」
というわけで本物と確認されました。
(雛PL「待て、声が違う!」
GM「仕方ないだろ、居ないんだから(笑)」)
穂酒「それで、何をしようとしていたんだ?」
隼人「それは・・・」
そうして隼人は長い説明を始めた。
隼人はあの炎の魔物にやられた時、頭の中に響く声を聞いた。
助かりたいかという問いにうなずくと、自分は魔王アラク=ロナの手によって
落とし子となり、エミュレイターとして生き残った。
そしてロナに連れられて、まだ動く前の眠れる龍の島に連れて行かれた。
そこで四魔貴族の真の目的を聞かされた。
それは、「蒼の門を破り、新たな世界を生み出す」事。
ディバイディングオーブの模造品によって門を開き、
眠れる龍の島を新たな世界の土台に使い、
賛同した魔王や魔物たちと共に、
終わり無き何万年以上の徒労に終止符を打つために、
自分たちだけの『新たな世界』を創造する事。
それが、四魔貴族の真の目的だというのだ。
しかし、一つ問題があった。
フォルネーが手にしているのが本物のディバイディングオーブならば何の問題もない。
だが実際にあるのはその場しのぎの模造品。これでは出力が足りない。
作動させるためには莫大な量のプラーナが必要だ。
たとえ戦場に居る魔物たちを全て使ったとしても到底足りないほどの、
それこそ魔王一柱が持つ全てのプラーナを絞り尽くすほどの量が。
そのために犠牲になる存在が必要だった。
隼人「それが、魔王アラク=ロナなんです。新たな世界の礎として、彼女は今
眠れる龍の島の最奥部でその時を待っているんです。」
隼人はそれをどうにかする手段を求めて、様々な場所を巡っていった。
そして、フォルネーからその正体を知った魔炎長アウナスの元に向かった。
彼女に会う事は出来なかったが、代わりに彼は知ってしまった。
エイミーがモーリー=グレイ、パトリシア=マルティンら複数の魔王と接触していること。
そして、エイミーの自室にあった謎の魔石。
本来簡単に壊れる事の無いそれは、しかし落としただけで簡単に割れてしまった。
その瞬間、隼人の頭の中に見た事の無い光景が広がった。
自分じゃない誰かが、一人の少年の側で花火を見上げている。
隼人「その少年の顔は、なんというか、恭介さんを幼くしたような感じでした。」
恭介「・・・。」
穂酒「どういうことだ?」
隼人「さあ、僕にはよく分かりませんでした。それで、この事をフォルネーさんに
伝えようとしたんですが、追っ手に掴まってしまい、
あやうく殺されそうになったところを助けてもらったわけです。」
穂酒「それで、これからどうするんだ?」
隼人「とりあえず、フォルネーさんに伝えようと思います。」
穂酒「そうじゃない。地上に帰らないのか、という事だ。」
隼人「それは・・・ 僕はもうエミュレイターの身体ですから。」
そこではっと気付いたように雛のほうを見る。
雛は何も言わず隼人の方を見返す。
隼人「すみません・・・その・・・。」
穂酒「何の問題もない。お前はまだ帰れるだろう?」
隼人「・・・そうですね。その事は考えてみます。けど今は。」
穂酒「そうだな、まずは目の前の話を終わらせてからだ。私達も付いていこう。」
隼人「すみません、お願いします。」
ヨハン「いいって事よ。」
穂酒「雛もそれでいいか?」
穂酒は、雛が先ほどから戦場のある一点をずっと気にしている事に気が付いていた。
そう、四魔貴族軍最前線に立つ魔王、“魔龍”ブンブン=ヌーを。
雛「ああ。話なら帰り道にでも出来そうだしな。」
恭介「決まりですね。行きましょう、眠れる龍の島に。」
一行は眠れる龍の島に向かっていった。
(GM「それはそれとして、隼人との遭遇はイベント扱いだから、大空洞での通常行動はあるよー。
どっちかの軍の司令官に会う、逃げる、忍び込むって所かな。」
一同「じゃあ忍び込むで。」
GM「んじゃ代表者が目標値22の敏捷or知力。失敗したら戦場イベント表ね。」
ヨハンPL「どんなのがありそう?」
GM「えーとね、魔王様とばったりとか、邪悪なる波動、とか致命的な~とか。」
穂酒PL「ヨハンさん、お願いします。」
ヨハンPL「仕方ない、血吐くか。」(《オーバーブースト》のコストで))
(恭介PL「やっぱ来たかー、来なくていいのに。」
穂酒PL「ですよねー。」
GM「うん、それ無理。」)
(穂酒PL「ところで、この会話をベル様も聞いているんですよね?」
GM「ああ。けど・・・」
ベル「エイミーがそんな事をするとも思えないけどね。まあいいわ。リオン、ちょっと調べてきて。」
リオン「(何か言いたげな顔で)・・・・・・分かりました、大魔王ベル。」
穂酒PL「リオンが何か掴んできてくれればいいんですけどね。」
GM「ああそれはないから。(さらりと)」
穂酒PL「ちょっと、ベル様www」)
・3ターン目
眠れる龍の島。空に浮かぶ巨大な島というのは遠目に見た時の話。
近づいてみたそれは有機的な体表が所々露出しており、島というよりは龍そのものに見える。
大空洞から続く道は次第に小さく、細くなっていく。
道はまるで体内のような外見になっていき、空間もまるで月匣の中のように揺らいでいる。
(GM「というわけで外と通信不可です。蠅含む。」
穂酒PL「・・・了解。」)
ダンジョンです。
構造そのものは3×3タイルのオーソドックスな形ですが、
部屋ごとに4つの扉があり、異なる色に塗り分けられている。
扉ごとに決まった法則で移動するようになっていた。
扉の法則と、部屋ごとの仕掛け。
二つが合わさって、まるで迷路のように複雑な空間になっていた。
海は変わらず囲う
炎は変えて越える
龍は変えて歩む
地は変わらず先へ
この言葉を頼りに(といってもPLが言葉を全部知ったのは攻略後ですが。)進んでいく。
道中は魔王ヴァーレン=ティウスがチョコを探していたり(後に出てくる。)、
魔物2匹が魔王様に踏まれたいと言い争っていたり(迷ってた魔物)、
地震が起きたり、財宝だと思ったら幻影だったり(実は重量5の捨てれないゴミクズ)、
財宝の側にアークデーモンの骨があるのを見つけて無視したり(実は骨の存在が罠で、宝有り)、
毒ガスの罠を解除したり、別の魔物2匹が話し合ってたり(毒ガスはダメージトラップ)、
今度は魔物の姿は幻影で化けていたチョコに襲われて逃げたり(データは8LV帯最強エネミー)、
3連続でケツァルコアトルに出会ったりしつつも、
どうにか最奥部にたどり着いた。
眠れる龍の島最奥部。
有機的に蠢く正面の壁には、一柱の魔王が埋め込まれており、
その下では憂鬱な顔の、競泳水着に身を包んだ魔王が座っている。
その瞳には引き換えせぬ覚悟を宿し。
その手には姿に似合わぬ魔槍を帯び。
魔海侯“海の魔女王”フォルネー=ルシウスがそこに居た。
To be continewed...
(GM「こいつ(チョコ)のデータは、知名度20ね。」
穂酒PL「GM、手に持ってるそれはDVD付録ですよね? まさか・・・」
一同(ころころ)
GM「知名度越えた? じゃあ分かる。データは『あかりんのお弁当進化型』だよ。行動値-15だけど。」
雛PL「強いのか?」
穂酒PL「はっきり言って今回のボスより強いんじゃないかと思います。」
GM「ある意味ね。まあアレだ、とっとと逃げてね。」
全員「当たり前だ!」)
『あかりんのお弁当進化型』
8Lvエネミー。
物理攻撃が範囲(3)魔法ダメージで、通ったら放心と邪毒(20)とか
行動値25とか回避40以上とか狂った事が書いてある。
正直このレベル帯でもガチで出したらGMの正気を疑われるレベルだと思う。