神戸ボードゲームの会へようこそ!

平日昼休み 放課後 見学自由
毎月第4日曜に定例会やってます

第5話その3.5(嘘)    By安綱

2009年06月23日 22時46分15秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
昼休みが一週間あいてますね。
ギャザとかやってたらしいけどなんで記事が無いんだろう?
ずっと安綱のターンとかマジ勘弁。自分OBだし。

それはそうと今日の昼休み。
顔を出したら4、5人くらいいた。
んでノイやりました。
ノイに定評のある某Gくんがいるから大丈夫かと思ってたら
奴はまさかの三位。なぜだ。
んで見事2位ブログとあいなりましたよ。

期待してくれてる人がいるかどうかは知らないけど第五話その4は
来週まで待ってくださいな。
ラスト戦闘の1ターン目しか終わってないんですよ。
いい感じにぎりぎりのバランスになってますな。
一人倒れてリソース削れて。
生かさず殺さずって難しいよねー。


昼にそういう話になったので、次に書く人へのお題。
「好きなゲームを一つ挙げてそれについて熱く語ってください。」
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World made from WILL 第5話その3  By安綱

2009年06月17日 00時48分03秒 | TRPG関連
マスターシーン

数日前

眠れる龍の島最下層。四季邑隼人はそこから抜け出そうとしていた。
全ての事情を聞いた今、こうしてはいられない。
その時彼に声がかけられる。
フォルネー「どこに行くつもり?」
隼人「僕は、まだ納得がいきませんから。」
フォルネー「それで当てもなく探すつもり?」
隼人「・・・」
フォルネー「一週間。」
隼人「はい?」
フォルネー「一週間後にこの島に戻ってきなさい。どこにあるのかはすぐ分かるから。後、アウナスに会ったら、決行の時間を伝えておいて。こっちが接触したらまずいから。向こうも色々あるしね。」
隼人「そういえば、結局アウナスって誰なんですか?」
フォルネー「それはね・・・」
小さく耳打ちされると隼人は驚いた顔になった。
フォルネー「主無き裏界に意味は無いって言ってたから信用は出来るはずだよ。」
隼人「なるほど・・・わかりました。」
隼人が出て行くと、海の魔女王は独りつぶやく。
フォルネー「ロナも助かる方法、ね。そんなものが見つかるとは思えないな。ここは全ての希望を奪われた場所、裏界なんだから。」


(恭介PL「決行が結婚に聞こえました。」
PL全員「同じく。」
恭介PL「式はいつですか?」
GM「落ち着け。」)

三日目 午前

恭介とヨハンはビューネイの行き先を聞き込む。(累計達成値111)
その結果、スカーブ山から逃げてきた魔物の一人を見つける。
聞くところによると、主のタイニィフェザーと謎のドラゴンが争っていたらしい。どうやらそこだろうと当りを付けた。

穂酒はベルの所に、きょうじゅのマシーン以外の移動手段が無いかを聞きに行く。あいにくベルは不在だったが、リオンから、魔王パトリシア=マーティンの存在を聞き出す。

雛が街を回っていると、噴水の側で、走ってきた誰かと衝突してしまう。
勢いで噴水に頭から突っ込む雛。
(雛PL「これで水着に水を吸わせられましたよね。」(“海魔王の秘衣”の使用条件)
GM「OK。」)
誰か「ごめーん、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ。」
誰か「そっか、良かった。…ってどうしての?すごく暗い顔しているよ?」
「ああ、ちょっとな。」
誰か「じゃあ話してみなよ、何だったら協力するよ! あ、私はムツミ=アマミ。勇者魔王って呼ばれてるよ。」
「いや、もう終わった話だ。ただオレ(ひなちゃん)の力が足りず仲間を救えなかった。それだけの事だ。」
ムツミ「仲間を! そっか。誰かを救いたいのに力が足りないのって、すっごく悲しいよね。なら特訓だよひなちゃん! 昨日の仲間は救えなくても明日の誰かを救えるために力を付けないと! 協力してあげるよ。」
「(ひなちゃんって…)…そうか、なら手伝ってほしい。」
そう言って“勇者魔王”ムツミ=アマミと契約する雛。
ますます人外への道をひた走る雛だった。

「よし、みんなをまもるぞ!!」
一同「お前誰だ!」)

三日目 午後
穂酒は、言われたとおり魔王パトリシア=マーティンの所に行ってみた。
今は使われていないルー=サイファーの宮殿の手入れをしているパトリシアとしばらく話をした穂酒だったが、運び屋としての彼女に対価を払えないために、一端身を引いた。
穂酒「主のためにしっかり働ける人が悪い奴であるはずが無い。」

一方恭介と雛は、知った情報の裏を取ろうとした。
“告発者”ファルファロウが出している号外で、スカーブ山の主タイニィフェザーと謎の龍が戦っているという情報を得た二人は、恐らく間違いないと確信する。
「つまり事件が無いか調べまわればいいんだな!」
恭介PL「雛さん軸がぶれすぎです。」)
「調べた結果では、恐らく間違いなさそうだな。」
恭介「そうだな。ところで、ヨハンは?」
「一緒に調べると言っていたんだが、別の場所に行っているのかもしれんな。」

そのヨハンは、裏界帝国の第12番倉庫の前にやってきていた。
ヨハン「誰か龍を知りませんかー、おおここはどこだろう(棒)」
見張りをやり過ごし、手に入れていた鍵を使って開ける。
ヨハン「さーて、どんなお宝があるかなー!」
倉庫を調べていたヨハンは6個ほどの魔石や変わった財宝を見つけた後、いくつかの怪しい柱に気が付く。
柱を良く調べると、そこには一抱えほどもある大きさの怪しい光を放つ石があった。これはものすごい価値がありそうだと石を外すと、鳴り響き始める警報。
ゼニーガ「おのれ、曲者ー!!!」
ヨハン「まずいな、あーばよー!!」
ヨハンは石を抱えて必死に逃げ、なんとかゼニーガを撒くことができた。
恭介PL「マトリクスシフトで姿変えないんですか?」(逃げ終えた後)
ヨハンPL「恭介頭いいな。」(気付いてなかったらしい))
後の調べで、この石はどうやら、大量のプラーナの塊で、《小さな奇跡》を起こすだけの力があると分かった。
どうやって使うかしばらく悩んだ後、とりあえず持っておくことにした。

その日の晩、ヨハンの所にきょうじゅが訪ねてきた。
きょうじゅ「あらヨハンちゃん。聞いたわよ、派手にやったみたいねえ。」
ヨハン「ああ、ちょっとな。」
きょうじゅ「若い子は大変ねえ。ところで、ちょっと聞いても構いませんこと?」
ヨハン「ああ、何だ?」
きょうじゅ「貴方は、世界とその中に生きる存在、どちらに価値を感じますの? 器と中身、と言い換えてもいいかもしれませんけれど。」
ヨハン「ああ? そうだな、両方だな。」
きょうじゅ「両方?」
少し怪訝な顔をするきょうじゅ
ヨハン「世界が無ければ生きられないし、中身の無い世界も意味が無い。どうせなら両方手に入れるべきだろう。そうやって欲張りに生きてもいいんじゃないか?」
きょうじゅ「・・・なるほど。面白い意見ですわね。ありがとう。」

四日目 午前
行った後の余裕を考えると、この午前が調査の限界だと判断した一行は、最後の調査に入る。
恭介は戦闘で消費したエネルギーブースターを作成しなおす。(買い物扱い)

穂酒は街を歩いていた“魔王女”イコ=スーと出会う。
イコ「これからすごくヤなことが起きるのです。」
穂酒「どうした? 困った事があるなら多少は力になれるのだが。」
イコ「魔物一匹ではどうしようもない話なのです。戦いが起きるのです。大きな戦いが。」
穂酒「そうか、どうにか起こらないようにはできないのか?」
イコ「それは無理なのです。けれど、早く終わらせる事はできるのです。どちら側かについていくか。それが問題になるのです。どちらかについて早く終わらせる。それが一番早いのです。」
穂酒「そうだな、戦いなど早く終わる方がいい。」

雛はパトリシアの所に行って契約してもらおうとするがうまく行かない。
大分悩んだ末に結局諦めた。
「そういえば、ここに詩人のような姿の魔王がいないか?」
パトリシア「ん、知らないねえ。ここを使うのは今じゃルイズ様ぐらいだし、魔王じゃないか、もしくは姿を変えているかのどっちかだろうね。」

四日目 午後
調査を終え、スカーブ山に向かうことにする一行。
移動手段は変わらずきょうじゅのマシーン。
コワントロのみんなも一緒である。

穂酒「すまん、少しいいか?」
ジルベルト「何だ?」
穂酒「頼みたい事がある。きょうじゅを見張っていてくれないか?」
ジルベルト「…俺の力では何かあったら知らせることぐらいしか出来ん。それでもいいか?」
穂酒「ああ、十分だ。頼む。」
穂酒はまっすぐジルベルトの目を見て話した。ジルベルトもそっけない態度ではあるが、否定する事は無かった。
穂酒「・・・ところで、さっきから何を作っているんだ?」
ジルベルト「鍋だが?」
穂酒「一人鍋は寂しくないか?」
ジルベルト「なに、慣れている。それに、わが主とは卓を囲む事が出来ないからな。」
穂酒「しかし、いつかはできる。そう思うことが大事だと思うぞ。」
ジルベルト「そのチャンスを潰した奴が言えることか。…まあ過ぎた話だが。」
穂酒「待て、葱ばかりでは栄養が偏る。もっと満遍なく野菜を入れるべきだろう。」
ジルベルト「そうか。」
穂酒「待て! サラダを鍋にぶち込むんじゃない! 鍋というのはだな・・・」
しばらく鍋談義が続いた模様。

はきょうじゅの元へ、ある決心をして向かっていた。
「きょうじゅよ、一つ確認したい事がある。」
きょうじゅ「何ですの?」
「俺たちをあんたが乗せてってくれるのは特に何も条件はなかった。なのになぜ、あの街の人たちが乗ったとたんに条件を言い出したんだ?」
きょうじゅ「あら、条件うんぬんはただの言い訳ですわよ。わたくしの目的のための手段として思いついたというだけのことですわ。」
「そういうことか。では一つ話がある。取引がしたい。」
きょうじゅ「といいますと?」
「オレ(ひなちゃん)は力が欲しい。アンタは強い生き物を作るための実験台が必要だ。ならばこうしよう。オレ()を改造しろ。その代わり、街の人たちには手を出すな。」
きょうじゅ「なるほど、そういうことですの。会って間もない人間たちのために自分を犠牲にするとは。」
「おかしいか?」
きょうじゅ「ええ。少なくともここでは無いことですわ。
裏界とはそういう場所ですもの。」
「それで、構わないのか?」
きょうじゅ「ええ。問題ありませんわ。さあ、いらっしゃい。
早速実験の開始ですわ。」
そう言うと、きょうじゅは雛を連れて部屋に入っていった・・・

to be continewed...
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象ですよー、割られまくりますよー byGHETTA

2009年06月17日 00時45分09秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
『エレファント』で御座います、奥様方。少々象などを如何にかしつつ、綺麗な壺を見に来ませんか?

はい、GHETTAです。今日はちと稀なやつですね。前にも登場しているのでルールはそちらでご確認下さいませ。

最初は緑色と青色が、次は青色と赤色が、そして次は赤色が、最後はそこそこ程よいバランスで壺が並べられました。更に、厄介な事に、象の色まで固まる事が多かった為、陶器が良く割れる割れる。上手い事回避した人(えべっさんとか)等は採点:オールで31点とか出してましたが、私なんぞは最後は凄くジリ貧で、オールを使っているのにたった9点という始末…………我が目でも象は読めなんだか……

では、そろそろレポートやら中間テストやらがあるでしょうが、気負わずに過ごして生きましょう。
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久しぶりすぎる

2009年06月15日 12時56分02秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
本日は6ニムトをしました。
ルールは…メンどいんで過去のブログ探して下さい(爆)

初期手札に80代5枚きたらそら勝てるわけないですよ…
やっぱり必勝法たる「手札シャッフルして見ないでプレイ」が一番ですね(それは必勝法とは言わない)



[誰のためにも二度と書きたくなかった、存在意義の無いシゲ]
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面白みの無い順位 byミドリ

2009年06月10日 12時13分30秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
今日は私、ウメ、新人の3人でノイをしました。
初手、二手目から101が飛び交うようなハイペースなゲーム運びで、最初にウメが脱落。その後新人をチップ一枚同士のタイマンまで追い詰めましたが、最後ドローが悪く私もあえなく撃沈。勝てると思ったのに…
残念ながら、新入部員の初ブログとハンドルネーム公開は次の機会に持ち越しとなりました。
それにしても3人中2位って、何でブログやってんだろうってくらい中途半端でパッとしないですね。
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World made from WILL 第5話その2  By安綱

2009年06月10日 00時24分38秒 | TRPG関連
美森が攫われてから半日ほど経った後、一行は裏界帝国首都アヴァロンにたどり着いていた。大公ベール=ゼファー住まいし宮殿を中心に、大都市と言ってもよいほどの大きさの街がそこにあった。
しかしもちろんそこには人など居はしない。
数多の魔物達がひしめき合い、魔王達の謀略が日々繰り広げられる魔窟なのである。

一行はマシーンを降り、アヴァロンに足を踏み入れた。
時間は後6日と半日。手がかりを求めて一行はめいめい調査しに散っていった。

・一日目
まずヨハンはジルベルトに話を聞き、まずは魔王、ビューネイの領土はどこかという事を調べたらいい、と示唆を受けた。
ジルベルト「時に、お前を慕っていたタコが居たようだが?」
ヨハン「そんなのいたっけー、知らねえなぁー」

雛は“告発者”ファルファロウに、裏界帝国と東方公国の戦場の話をタネにいろいろ話を聞いてきた。その結果、“誘惑者”エイミーが、先の戦いの責任をとらされて謹慎中になっているとか、四魔貴族というのは称号や役職のようなもので、何柱かの魔王がなっているらしい、という話を聞いた。
魔戦士公アラケス 入れ替わりが激しいが、戦闘系の魔王がなっている。
魔海侯フォルネウス ずっとフォルネー=ルシウス。
魔龍公ビューネイ 何回か入れ替わっているが、おおむねブンブン=ヌー
魔炎長アウナス 幾度か入れ替わり。
「ならば、先代のアウナスというのもいるのか?」
ファルファロウ「そりゃおるやろうなあー。誰かは覚えとらんけど。」

穂酒は、『このアヴァロンのどこかに居るという魔王の一人』であるベール=ゼファーと話をしたいと思い、蠅に尋ねる。すると、蠅は独りでに飛んでいく。飛んでいった先は裏界帝国の中心にある宮殿。しかし、そんな事は穂酒は気にしない。裏口のほうに行くと、そこにリオン=グンタが待っていた。彼女に案内され、穂酒は二つの歯車のようなものが回っている部屋に連れてこられた。(アニメで出てきてたあの部屋)その中央にはベール=ゼファーが悠然と座っていた。
穂酒「これまで色々教えてくれた事、感謝する。」
ベル「気にしなくていいわ。こっちにも必要な事だったしね。」
穂酒「それと、いくつか聞きたい事がある。ビューネイがどこに行ったか知らないか?」
ベル「さあ、いちいち他の魔王の事なんて知らないわね。それに、今私は戦ってるから調べられないし。」
穂酒「戦っている?」
ベル「ええ、私の分体の一つが今戦っているわ。四魔貴族と、眠れる龍の島でね。」
穂酒「そうなのか。」
ベル「でもまあそうね、この辺にはいるはずよ。リオン?」
リオン「…」
ベルがそう言うと、リオンは一枚の地図を取り出し、穂酒に渡す。
ベル「この範囲のどこかには居るんじゃないかしら? あとはそっちで調べなさい。」
穂酒「助かる。それと、きょうじゅという魔王について知らないか?」
ベル「きょうじゅ? ああ、マリア=バルバスね。様々な技術を開発している魔王よ。海底宮とかを作ったのもあいつね。」
穂酒「そうか、感謝する。」
ベル「ところで、貴方たちは四魔貴族についてどれ位知ってるの?」
穂酒「そうだな、…」
穂酒がこれまでにあった事を話すと、ベルは納得の言ったような顔をする。
ベル「なるほどね、フォルネーの分体が反乱した? なるほど。道理で眠れる龍の島にヌーがいるのに“ビューネイ”がこっちに来てる訳だ。ひょっとしたら、他の四魔貴族も分体に離反されてるのかもね。」
穂酒「そうかもしれないな、なるほど。」
ベル「まあせいぜい頑張りなさい。あんたたちが頑張った方が色々面白い事になりそうだし。」
穂酒「分かった……ああ、そうだ。もし、私が手伝えそうな事があれば、言って欲しい。出来る限り手は貸そう。では、失礼する。」
(恭介PL「今分体が戦ってるなら、話してる途中にその影響で顔がぼこぼこになったりとかしませんかw?」
GM「分体にそんな無意味な機能付けるかww」)

そのころ恭介は炎の魔物と話すため、きょうじゅの所に向かっていた。
きょうじゅ「あらあら、どうなさったの?」
恭介「ああ、ちょっとアイツと話したくてね。今話せそうな感じか?」
きょうじゅ「そうねぇ、まあ大丈夫かしらね。それならついでに、あの子をそっちの秘密基地に置いておいて下さらない? あの子のプラーナで機器が故障したのを直さなきゃいけませんの。もちろん、プラーナの防御機器は付けておきますから。」
恭介「(しばし考えて)まあ、いいだろう。あんたには世話になっているしな。」
きょうじゅ「なら決まりですわね。」
恭介「2人きりにしてくれないか?」
きょうじゅ「ええ、そもそも貴方の基地に勝手に入るわけにはいきませんもの。」
そして、恭介は炎の魔物に話しかける。
魔物は以前よりも衰弱しており、全身を覆っていた炎も、激しく燃えているのは両手の爪だけとなっていた。
炎の魔物「ナンノ…ヨウダ…?」
恭介「お前にはまた色々と聞かなきゃならない事が増えたな。とりあえずもう一度確認だが、お前は誰だ?」
炎の魔物「ワタシハ、アウナス、イヤチガウ…デモ…」
恭介「要領を得ないな。じゃあ、お前の目的は?」
そう言うと、魔物はじっと恭介を睨みつける。
炎の魔物「サクラ、キョウスケ…、オマエヲ、コロセバ、トリモドセルカラダ!」
恭介「結局またそれか。」
炎の魔物「オマエヲコロセバ…トリモドセル…ソウ、イワレタカラダ…」
恭介「誰に?」
その問いに答えようとした瞬間、炎の魔物は突如頭を抱え、蹲る。
炎の魔物「ウアァアアァァアアア!!!!」
恭介「ふん、都合のいい体だな。じゃあ質問を変えよう。お前が知っている奴はどれだけいる?」
炎の魔物「オマエト、ヨコニ居タ女、ソレトアタシガ殺シタ男ダケダ。」
恭介「あの龍も知らないのか? お前と協力してさらったんだろう?」
炎の魔物「協力ナド、シテイナイ! アタシハ…」
恭介「まぁ、あの《フレイムハウンド》を撃ったのもお前じゃなさそうだしな。結局お前は何も知らず利用されているだけか。」
炎の魔物「コチラモ、キキタイコトガアル。」
恭介「…何だ?」
炎の魔物「オ前ノヨコニ居タ、消エタ女ハ、誰ダ?」
恭介「消えた女? 美森の事か? 瑞原 美森、だ。」
その名前を聞くと、炎の魔物の顔に驚きの表情が浮かぶ。
炎の魔物「ソノ名前ハ、シッテル! サクラキョウスケ、ミズハラミモリ! アタマガイタイ… トリモドサ、ナイト…アタシハ…」
恭介「記憶は生き物にとって一番大切なものだ、確かにそれを利用すれば良い駒になるだろうさ。同情はするが、僕には関係ないな。…まあ、幸か不幸か先輩のおかげでお前に時間はある。せいぜい考えな。」
炎の魔物「アタシハ・・・」
そのまま恭介は、振り返らず部屋を出た。
部屋の外にはきょうじゅが立っていた。
きょうじゅ「あら、もう終わりですの。そうそう、美森ちゃんが隣の部屋に来てましたわよ。」
恭介「なんだと?!」
恭介は驚いて隣の部屋に行くが、そこに居たのは顔だけ美森のものに変えられたコワントロの子供だった。
きょうじゅ「どうです、似てまして?」
恭介「全然だな、論外だ。」
きょうじゅ「あら残念ね、良い薬だと思いましたのに。」
恭介「……下らない悪ふざけは止めてもらいたいな。…次はないぞ。」
きょうじゅ「ごめんなさいね、気を付けますわ。まあこれを差し上げますから許してくださいな。」
そう言ってこの辺りの地図を渡される恭介。
きょうじゅは口ではああ言っているが、内心はそうは思っていないような様子であったが、恭介はそれ以上何も言わずその場を立ち去った。その時の彼が何を考えていたのかは、本人しかわからないだろう。
(穂酒PL「もっと荒れるかと思った。結構致命的なことやってますよねコイツ。」)

そして次の日。 (第2、3T)
特別な事を調べない人は皆ビューネイの行方を調べよう、という事に決めた一行。
午前の行動
恭介がビューネイの行方を調べるも、分かったのはもう知っている地図の事だけ。(合計達成値16)
アヴァロンのまわりの名前のある領土
・グレートピット  ・スカーブ山
・トマエ火山    ・マラル湖
・廃都イスマス   ・ルドン高原
このどこかにいるのではないか、という推測だけだった。

穂酒は、炎の魔物と話をしにいった。
(GM「今は恭介の錬金秘密基地の中にいるね。」
ヨハンPL「僕の中にお入りよってかw」
雛PL「僕の中に入ってくる…とかw」
恭介PL「いやいやw」)
炎の魔物「ナンノ、ヨウダ?」
穂酒「知りたいことがあってな。隼人はどうなったんだ?」
炎の魔物「アノ男カ。タシカニ貫イタ…シカシ消エタ。」
穂酒「そうか。死んだと決まってはいないのだな。それで、お前は何か欲しいものはあるか?」
炎の魔物「記憶ヲ、トリモドセルナラ、他ハイラナイ…」
穂酒「そうか。だが、お前は今を生きている。記憶が無い事に囚われすぎてはいないか?」
炎の魔物「オモイダセナイ…、ダガ、大切ナ…記憶ダッタ、ハズ。」
弱りきった身体で、遠い目で、しかしはっきりと。魔物は言った。
穂酒「そうか。しかし、記憶を取り戻すのに他に方法は無かったのか?」
炎の魔物「アタシハ、自由ハナイ… 役ニタタナケレバ、消サレル。」
穂酒「そうだったのか。まあ、私も出来る限りお前の助けになろう。ではな。」
穂酒が去った後、魔物は独りつぶやく。
炎の魔物「…他ニデキルコト…カ」
(穂酒PL「今回過去に囚われてる人多いですからね。」
雛PL「そうだそうだ、もっとみんな過去に囚われろー」
ヨハンPL「何言ってんだこいつw」)

雛とヨハンは知の蔵へ行き、知らない情報を集めようとしていた。
(ヨハン(PL)「雛、近づかないでくれるか。俺はハードボイルド路線なんだからなw」
恭介PL「デートみたいでいいじゃないですかw」
ヨハン(PL)「デートってのは女とするもんだよ。コレは女じゃないwもっと別の何かだw」)
雛が調べた事は、これまで四魔貴族になった魔王が誰か。
アウナスの前任は、マリア=バルバスであることが分かった。
同時に四魔貴族の領土の事も調べる。(累計達成値30)
ヨハンはその横でリオンにマリア=バルバスについて詳しく聞いた後、イスマスとルドン高原について聞いた。
リオン「ルドン高原は、皇帝シャイマールが作り出した場所。畏れて誰も近寄らない。…ベール=ゼファーも苦手としている。」
ベル(声だけ)「ちょっとリオン! なんでそんな事まで喋ってるわけ?」
リオン「だって、聞かれたし。」
ベル(声だけ)「リオーン!!(怒)」
現在のアウナスについても調べたが、分かった事はアウナスの役割『表界進出のための橋頭堡兼要塞である火術要塞(別名ベリアー回廊)の管理・陣頭指揮者』ぐらいだった。

・2日目午後
穂酒と雛は手分けしてビューネイの行方を追うために聞き込みを行う。
クリティカル込みで二人合計43もの達成値を叩き出し、一気に候補を絞っていく。
その時、雛は路地の裏で弾き語りをしている見たことのある男を見つけた。
「お前は、いつかの。」
詩人「どうもお久しぶりです。しばらく見ないうちに大分お変わりになったようで。どうです、私の語る物語を聞いていきませんか?」
「ああ、あんたを一人の詩人として聞こうじゃないか。」
そして詩人の語りが始まった。
それは、ディバイディングオーブに関する話。
金色の古代神が一柱の古代神に命じて作らせたそれは世界を分かち、幻夢神に封じられる前に古代神の世界を創りだした。宝玉は様々な者の手に渡り、時に表界にすら行ったという。宝玉はだんだん力を失っていき、ある人間が近年まで封じていたらしいが、最近裏界に帰ってきたようだ。宝玉から失われたものはプラーナです。
そこまで語ると、詩人は言葉を止め、こう切り出した。
詩人「わが主は裏界帝国の主。私の言葉はその代弁と思ってもらって構いません。それで、宜しければ貴方を手伝って差し上げようと思うのですが、いかがですか?」
「俺(ひなちゃん)はただ詩人の歌を聴いているだけだ。」
そう雛が断ると、詩人はこう続ける。
詩人「四魔貴族の目的は、この第八世界と世界結界との分断。すなわち表界を彼らのものにしようとしているのですよ。わが主はそれを望んでおられません。ですが彼らはそのための手段、宝玉の複製品を手に入れたようなのです。心当たりはありませんか?」
「そういえば、一度フォルネーは宝玉を手にしていたようだな。」
詩人「恐らくその時でしょうね。なるほど、色々分かりました。それでは失礼します。貴方達の活躍をお祈りいたします。」
そして詩人は姿を消した。
(雛PL「ところで、雛ってどんなキャラだっけ?」
恭介PL「もっとクールな人だった気が。」
雛PL「クールな姐さんキャラを忘れていく、まさかこれも呪いのせいだというのか、なんて恐ろしい呪いだw!」
GM「んなわけあるかいw」)

ヨハンはきょうじゅの所に聞きたい事があって向かった。
きょうじゅは薬品の調合をしている最中だったが、話は聞けるようだった。
ヨハン「きょうじゅさんよ、よくそんな薬作ってるのか?」
きょうじゅ「そうですわね。これはもう、180年くらいになるかしら。」
ヨハン「長いな… ところで、きょうじゅさんよ、アンタ昔アウナスだったんだってな。」
そう言うと、きょうじゅは少し驚いた顔をした。
きょうじゅ「あらあら、知られてしまいましたの? 乙女の過去を詮索するものではなくってよ。」
(雛PL「乙女? プーwwwww」
ヨハンPL「言うな、こっちも我慢してるんだww」
GM「まあ年齢言ったら万じゃすまないしなあ。」
ヨハンPL「それに、こんなの(雛を差す)と違って女だしなw」
雛PL「ちょっと待てw」)
ヨハン「そうか、すまんな。それで、今のアウナスは誰か知っているのか?」
きょうじゅ「いえ、存じませんわ。」
(ころころ。判定失敗)
ヨハン「なら仕方ないな。所で、恭介から話を聞いたのだが、ああいうのは止めた方がいいぞ。」
きょうじゅ「ああ、あの話ですの? まあ気をつけますわ。でもいい結果は出てきているんですのよ。」
ヨハン「ほう、どんな奴なんだ?」
きょうじゅ「飲んでみます?」(調合していた薬を渡す)
ヨハン「ああ、飲もう。」
(穂酒PL「ちょっと待て、それは明らかに危険でしょう!」
ヨハンPL「大丈夫だろ、多分。」)
いろいろ(ソウルアーツP167のアレとか)振った結果。
ヨハンの瞳が青色に変わる(永続)
ヨハン「こういうのはあんまり良くねえな。止めといたほうがいいぜ。」
きょうじゅ「そうにも行きませんのよ。研究の一巻ですので。身体を思ったように変えられる薬。それが出来れば種族単位で魔物を改造できるようになりますから。そのためのものですので。」
きょうじゅ「表界、来てもいいんですの? ならぜひ行きたいですわね。」
ヨハン「ああ、女性なら歓迎さ。」
ヨハンは冗談めかして言ったつもりだった。
しかし、教授の目はそう思わっていないようだった。

恭介は、ふと思いついて美森の部屋に行った。
美森が何か残しているかもしれないと考えたからだ。
探してみると、残念ながらそういうものは見つからなかったが、鞄の奥に古ぼけた小さなぬいぐるみを見つけた。
それを見て恭介は思い出す。あの祭りの日のことを。

(回想シーン)

二人で花火を見上げていた時の少し前。祭りの出店の前で、美森はうなっていた。
射的の屋台にある小さなぬいぐるみ。それを狙ってコルクの銃を撃ち、外れを繰り返していた。
美森「うー、当たらなーい! そうだ、恭介、アンタがやってみなさいよ!」
恭介「無茶言わないでよ美森ちゃん…」
美森「いいからやる!」
しぶしぶコルクの銃を手に取る恭介。
今とは違い、ウィザードの技術も、プラーナの使い方も知らなかったその頃。
だが。
美森「当たった!!」
運良くぬいぐるみに命中し、ぬいぐるみは倒れた。
出店のおじさんからぬいぐるみを受け取った恭介は、それを美森に手渡す。
美森「え、いいの?」
自分で言い出しておきながら困惑する美森。
恭介「うん、僕が持っててもしょうがないしね。」
美森「ありがとう、恭介。」
ぬいぐるみを受け取った美森は、普段の笑い顔とは少し違った、本当に嬉しそうな笑顔をしていた。その笑顔は、今も覚えている。
恭介「まだ持ってたのか…」
恭介はただ、それだけを口に出した。

(雛PL「僕が持っててもしょうがない 死ねって聞こえた。
なんというかまあ、でもヒロインは生かさず殺さずでしょう。」
GM「ひでえなおいw(メモ打ち間違えて生かさずのIがOに変わってたのは黙ってよう。)」)


調査はまだ続く…
to be continewed next phase...
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異界戦記カオスフレアSC キャンペーン第2話 byGHETTA

2009年06月05日 23時46分12秒 | TRPG関連
という訳で、カオスフレアキャンペーンの第二話です。今回の担当はGHETTAになりまする。

第2話シナリオトレーラー

黒の列車がやってくる。黒の列車がやってくる。全てを壊し、全てを呑み込み、黒の列車がやってくる。
「乗車券はお持ちですか?お持ちする荷物は御座いますか?貴重品は必ず身につけ、窓から身を乗り出さないようにご注意下さい。
 また、当列車は進行上の全ての存在を破砕しますので、激しく揺れる事が御座います。ご了承下さいませ。
 それでは、良き旅となりますよう……」

カオスフレアキャンペーン・テネメント(仮) 第2話『黒の列車がやってくる』

人よ、未来を侵略せよ!

以下、今回のPCになります。

PC� 執行者
神籬 三日月(ひもろぎ みかづき) PL:K
コラプサー(サクセシュア)/パンデモニウム(ワイルドハント)/オリジン(邪険使い)/アムルタート(スカベンジャー)
3年程前にこの世界にやってきた地球生まれ日本育ちのフォーリナーの少女、17歳。
こちらの世界に来た際に記憶の殆どを失っていたが、最近アルテミシアの転生体だという記憶を取り戻し、その力を少し使えるようになってやっとカオスフレアとしてのスタートラインに立てた。が、まだマーキュリーは使用できない様子。
義父である宗玄を尊敬しており、混沌亭を立て直す事を目標に、日々の雑務に追われている。
性格は明るく、物腰は丁寧で万物に等しく優しいが、怒らせると問答無用の破壊力抜群の鉄拳制裁が下る。結構すぐに手が出るタイプ。皆から恐怖の対象に?

PC� 星詠み
春庭 麦(はるにわ むぎ) PL:みのる
美酒町(魔法少女)
かつて不良だったが、黒木睡蓮(くろきすいれん)という女性に出会い人生を変えられた少年、16歳。
戦う際は師匠譲りのフリフリのドレスに身を包み、リボンの付いたマイクを構える。しかしあくまで少年。決して少女の間違いではない。でも最近はなにやら一人称が女性の方向に傾きかけている御様子なり。
その性格は熱血の一言で片付けても差しさわりの無いくらいの単純明快さであるが、それ故に揺らぐ事はない……筈。

PC� 光翼騎士
イエロー13(いえろーさーてぃーん) PL:ウッディ
ネフィリム(ウォーバード/VIPER)/グレズ(マシンライフ)
グレズのマシンハートとして生まれながら、統合意識から外れてしまった異端存在。しかし、正義の心に目覚めるというわけではなく彷徨っていたところを、ネフィリム社の会長ペテルセンに拾われて、更に解雇されて混沌亭に至る。
外見は人型の女性格。(能力としては持ってはいないが)グレズネットワークの所為ですっかりVIPPERとなってしまい、ネット中毒になりかけているのではないだろうか、と不安になったり……
細かい事にこだわらない大雑把な性格には好感が持てるが、ぼーっとしているとうっかり機械調和してくるので危険である……のだろうか?

PC� 聖戦士
神籬 季武(ひもろぎ すえたけ) PL:ミドリ
富嶽(剣客/巫女)
遥か昔より妖怪退治の家系として名高い「神籬家」、そんな一族の名に恥じない力を持った25歳の青年。前回、富嶽の裏切り者である佐々木を討ち、ますますその名声が高まるか、といった所。
10年程前に父親が家を出て以来、女手一つで育てられてきており父親に対して軽い反発心を抱いているが、意外と父親に拘る訳ではない。真面目で優しい心根の持ち主であり、少々不器用な性分で割りを食う場面も多く見える。しかし、果たして其れは本当の彼なのだろうか……?

以下、あらすじになりまする。

富嶽の裏切り者である佐々木を討ち取り、富嶽へと帰ってきた季武。その旨を直接の上司に報告していると、話が混沌亭の件に至り、上司の顔が険しくなり、話し終えた後、上司は何処かへと連絡を取り、その後、季武に、内密にとあるお方に会って欲しいと伝えられる。何方か、と問おうとする季武に、会えば分かる、と答えぬ上司。佐々木の時の事を思い出し、嫌な予感を覚えながらも、指定された町の宿の一室へと移動する季武。
季武が一人、その部屋で待っていると、現れたのは織田信長。慌てて畏まる季武だったが、信長が楽にしろ、というとあっという間に胡坐に。そして二人して胡坐で話し始める。
信長が話すに、季武の父親、神籬宗玄が富嶽を出てオリジンへ先遣隊として旅立ったのは、どうやら当時のお上の命だったらしい事、その命の内容は、これからの新天地であるオリジンで富嶽が力を持つ為に、オリジンに眠っているであろうとあるものを探せ、というもの。残念ながら、そのとあるものが何であるのかは現在は関係者がいなくなり、分からないらしい。
そんな当ての無い命であったにも拘らず、宗玄は優秀で、僅か数ヶ月でそれを見つけるが、それがとても扱いきれないものであると報告した。お上は、使えないのであれば仕方が無い、誰にも取られぬように見張っておれ、と宗玄に言い渡したそうである。
しかし、今になり、その件の混沌亭が報告に上げられることとなり、お上としては宗玄のしていた事を他の者達に知られるわけにはいかず(現在の富嶽の情勢を揺るがしかねないので)、且つ、その混沌亭のあるイステルの街にあると思われるものを、狙ってくるものがいる状態で無用心に放置しておくわけにもいかず、表上は季武に富嶽から出奔してもらい、その守備に回ってもらいたい、という話をされる季武。さらに、信長は、その混沌亭に居る者達がどういうものなのか、詳しく調べ、さらに、そこにあるという力ある何かが一体何なのか、調べてもらえないか、と付け加える。
命を受け、お上から解雇され、家からも、当主に刃向かった、という事で形上富嶽を出る事となる季武。目指すは混沌亭。

さて、GMシーン
其処は何処とも知れぬ荒廃した世界。唯一本のレールが引かれおり、その上で止まっている列車から聞こえてくる金の音だけが世界の隅々へと響いてゆく。
ボーイ「列車が出ますよー!お乗りのお客様はお急ぎ下さーい!」
其処に現れるローブに身を包んだ者。其れは《破滅の瞳》グリシーナだった。
中へと通されるグリシーナは車掌室へと通され、車掌のブラウンと向かい合って座り、言葉を交わし始める。
ブラウン「『我等の前に敵は無し』」
グリシーナ「『我等に造物神の加護があらんことを』……だったかしら?」
挨拶らしきものを交わし、ブラウンはテオスから追われる立場である貴方が私の前にそのように簡単に会いに来るのはいかがなものか、と問うが、知らぬ風のグリシーナ。今回はテオスの貴方に用が有って来たのではないと答え、
グリシーナ「『絶対神は偉大なり』」
ブラウン「『絶対神の他に神は無し』」
グリシーナ「『いざや成功の為に来たれ』」
ブラウン「『いざや成功の為に来たれ』」
先程とは異なった雰囲気となる二人。そしてグリシーナはイステルの街について知っているか、と問い、彼の地は断片(フラグメント)が眠る地、知らぬ訳が無い、と答えるブラウン。
ブラウン「しかしながら、彼の地にはあの混沌亭が存在しており、その所為で近付く事すら困難な筈……」
グリシーナ「その混沌亭が、今は嘗ての見る影も無い状態だという事は知ってるかしら?」
狙うのであれば今が最適だ、と唆すグリシーナ。その言葉を受け、列車の進路を変更するブラウン(パンデモニウムで線路を引く)。
ブラウン「しかし、不思議な方だ。こちらに利する事をして、部外者であるはずの貴方に一体何の得があると言うのか……」
グリシーナ「言ったでしょう?私は私の思うがままに動いているだけ。今回も、そちらのほうが面白そうだと思ったから、そうしているだけよ……」
そして、列車はその世界に残る全ての存在を轢き潰しながら進行し始める……

麦は最近、奇妙な夢を見ていた。
喪服のような黒い服を着た女性が出てきて、何かを語りかけてくる夢だ。何か、大切な事を言われているような気がするのだが、起きるといつもその内容が思い出せないのだ。
どうしたものか、起き出して来た麦が宿の中で見つけたのは、宿を貫くように通っている黒い線だった。一体何なのか、触れてみようとするも触る事は出来ない。
一体何なのだろうか、と麦は首を傾げるのだった。

自分がアルテミシアの転生体であると知っても、三日月にとって混沌亭が大切な場所である事は変わらない。いつものように掃除に洗濯、食事の用意と、日々の雑務を行っていると、混沌亭当てに届け物が届いた。差出人は『宿命管理局』。
(K「ちゃー、たぅたいびぃでーs(笑)」)
(ミドリ「hんこ、おがいしまー(笑)」)
(GM「ずいぶんと酷い宅配員だなぁ、おい(笑)」)
開けてみると、中から現れたのは真っ黒な一枚の紙切れ。何も書かれておらず、其れ程硬くもなく、簡単に曲がるが、しかし、直ぐにもとの形に戻る、よく分からないもの。
一体何なんだろうか、三日月は首を傾げるのだった。

その頃、イエロー13は部屋の隅で、グレズネットワークに接続しているらしく、虚空を見つめてはぶつぶつと呟いていた。そんなイエローの前に、これが何か知りませんか、と例の真っ黒の紙切れを見せる三日月。
イエローが記憶を調べてみるに、忘れてしまい、戦闘機の中のメモリから回収した記憶の中に、『黒の列車』という噂を見つける。何でも『黒の列車が現れるとずべてが終わってしまう』らしい。VIPERの中で冗談の類で話されていたものだったが、もしかしてそれの関連のものではないだろうか、と推測し、調べてみるに、『黒の乗車券』と呼ばれるものである事をグレズネットワークの板で知る。

さて、というわけで、麦の見たもの、そして混沌亭に届いた『黒の乗車券』について、三日月、麦、イエロー、そしてフレアを失ってしまった麦の師匠睡蓮にすっかり朝寝昼起きの習慣になってしまっているアスティの四人は相談する。
麦が見たものについては、麦が皆から生暖かい目で見られるだけに近かったが、麦にだけそれが見える理由は、麦が『美酒町』出身のカオスフレアだからのようである。『美酒町』は他の世界から魂やら霊やらが流れてくる場所であり、そこで生まれ育った麦には、未だ定まらぬ存在を見ることが出来るようだ。
黒の乗車券についてはアスティが知っており、テオス軍の特殊部隊『黒の列車』が現れる前に、その地に何処からか届けられるものであることを教えてくれる。

そんな時、混沌亭の扉を叩く音。三日月が出ると、そこに立っていたのは三日月の義理の兄にあたる、季武。季武は三日月の姿を確認するにいたり、すぐさま土下座し、
季武「すまん、富嶽をクビになった。皿洗い、掃除、何でもする。雇ってもらえないか?」
面食らう三日月だが、取り敢えず季武を中へと誘い、そして、現在混沌亭が『黒の列車』と呼ばれる存在に狙われている事を告げた。出来れば力を貸してもらえないか、と尋ねる三日月に、応える季武。そして一同調査へ。

まず、三日月がアスティから話を聞くに、『黒の列車』はテオスの内部でも一目置かれている部隊であり、既に五つの世界を滅ぼした事があるらしい。構成員は車掌のブラウン、エンジニアのポンプ、ボーイのランプ。但し、特殊な命令系統で動いているらしく、時折他からは理解できない行動を行ったりする事もあるとの事。

次に、イエローがグレズネットワークで調べてみるに、
(イエロー「アフォーではよく分かりませんね。ゴーグルってみましょう」)
『黒の乗車券』は『黒の列車』が現れる前にその場所に届けられる事、さらに、『黒の乗車券』を持っていないと、『黒の列車』に干渉する事が出来ない事を知る。
一体差出人の運命管理局とは何者なのか、一同は疑問に思うのだった。

麦は、己の見た夢が一体何なのか、どうにか思い出そうと、不思議な呪文を唱えると、すっと夢の内容が頭の中に甦ってきた。
目の前には例の喪服のような黒い服を着た女性。女性は、漸くチャンネルが合いましたね、と微笑みかけてくる。
エロール・カイオス「私の名前はエロール・カイオス、宿命管理局のものです」
エロールが話すに、そちらの方に『黒の列車』が向かっているという情報を手に入れ、対抗策である『黒の乗車券』を送ったのだという。出来れば、直接会いたかったのだが、邪魔が入ってそちらへいけないこと、だからそちらにいるコスモエンブレム(宿命管理局と持ち主の間で使える連絡手段)の持ち主に連絡を取ろうと思ったのだが、どうやらそのものには連絡が取れなくなっており、仕方なくもっとも近くにいるコスモエンブレムの持ち主に連絡したのだという。
世界を救って欲しい、そう伝え、エロールの姿は消えてゆくのだった。

麦が夢の内容を伝えると、睡蓮が、そういえば昔、コスモエンブレムをもらった事、そしてそれを麦に渡した魔法のステッキの中に仕込んだままであった事を思い出し、話した。当然、皆から色々言われる睡蓮。
麦がコスモエンブレムで宿命管理局に連絡を取ると、ちゃんと向こうと繋がる。
どうして黒の乗車券が一枚なのか、という質問に対して、我等の技術ではそれを作るのにも膨大な時間と資産を使ってしまうので、どうしても一つしか作る事が出来なかったのだという。
その事を受け、アスティが、少し、私にその『黒の乗車券』を貸してもらえないだろうか、と口を開く。断る理由も無く、アスティに渡す一同。そしてアスティは自分の部屋へと篭ってしまう。

混沌亭の中に入った季武は、宗玄の部屋を捜索して良いか、と三日月に尋ねる。身内で処理なり始末なりつけなければならないものがあるならどうにかしたい、と、三日月から鍵を受け取った季武は、宗玄の部屋に何か、宗玄がなにかやっていた形跡はないかと調べ始める。
違和感を覚えたのは、宗玄の日記だった。墨の風化の加減や開かれた時に付きそうな皺の具合から、どうやら、初期の数年分ほどが後で一気に書かれたものであることを知る。三日月に、宗玄は一気に日記を書いたりするようなものぐさだったのか、と季武が尋ねると、
三日月「そんな事はなかったと思いますけど……養父は几帳面な方で、細かな事にも気がつく人でした」
他に何か無かったか、と続けて尋ねると、先に宗玄の部屋に入ったアスティさんに聞いてみては、と勧められ、季武はアスティの部屋へ。
アスティの部屋は元の部屋の様子が分からないほどに改造されており、テオスの器具に魔術の術式を組み込んだ様々なものがごろごろと転がっていた。その中で、熱心に黒の乗車券を調べているアスティに、季武が、何か宗玄の部屋で見つけなかっただろうか、と尋ねる。
季武「他に見せれないようなものがあったら教えて欲しい。他に恥を晒す訳にはいかないんだ」
おどけた様子で話す季武に、隠すのはよしてもらえないか、と返すアスティ。すっと季武は顔を引き締める。
アスティ「私が彼の部屋で知ったことは、彼が日記を改竄した数年の内に、彼が他に知られては困る何かを隠蔽した、ということだ。きっと、巻き込みたくなかったのではないだろうか……」
そもそも思い返すに、宗玄は富嶽の家に居た頃、日記をつける習慣は無かった事が分かり、その情報を基に再び調べなおすに、この日記は誰かに見せる事を想定したものである事、そして、例の何かが関連しているのか、どうやら宗玄はこの土地から殆ど離れて居ない事を知ったのだった。

さて、翌日、宿の中を貫いている黒い線が誰の目にも分かるようになり、麦に至っては触れる事が出来るようになっていた。
どうやらこれは黒の列車の線路らしく、どんどん実体化しているのは黒の列車が近付いている証明らしい。どうにかできないものか、とイエローが銃を撃つも、素通りして宿の照明を割り、三日月に殴られるだけに終わる。次に季武が刀で切ろうとするも、その剣圧で生まれたかまいたちによって窓が斬られ、こちらも三日月に殴られるに終わる。しかし、麦が力を込めて唄を唄い始めると、宿の中に存在する黒の線、そして宿を通り抜けてイステルの街へと続いている黒い線が朽ちてゆく。どうやら、麦の力或いは麦の補助を受けた者ならば干渉できるらしい。
そして、部屋から出てきたアスティが差し出したのは、黒の乗車券と、それを複製したものだった。効果は本来の黒の乗車券の半分ほどしかないが、これで皆が黒の列車と戦う事が出来るだろう、と語るアスティ。
イエロー「流石は引き篭りクイーン……」
アスティ「そ、そんな……その、私は、確かに最近は部屋に篭っているが、それは部屋でやる事が有るからであって……」
いじけるアスティをさておき、受身なのは性に合わない、こちらからうって出ようと決意する一同。そして残された、森から混沌亭へと続いている線路の方へと、一同は向かう。
(イエロー「クイーン!!外へ出ても大丈夫なのですか!?」)
(アスティ「別に私は外へでれない訳じゃない!ほら、太陽の光で死ぬなんて事はないんだ!」)

さて、一同が暫く森の中を歩いていると、徐々に線路がはっきりとし始め、やがて、遠くから何か地響きのようなものが聞こえるようになる。
線路を走ってくるのは巨大な列車。その全ては光すら吸い込む黒で覆われており、十数メートルはありそうな木々をいとも簡単に薙ぎ倒して突き進んでくる。皆がその光景に圧倒されている間に列車は凄まじい速度で近付いてきており、皆の所にたどり着くのも時間の問題だった。
私が止めよう、とアスティは一人先行し、
(三日月「あぁ……あのアスティさんが走るなんて……(感動)」)
力場を展開、その全力を持って列車を止める。今のうちにどうにかしてしまおう、と戦いの準備を始める一同に、列車から響いてくる声。
ブラウン「やれやれ、列車を止めるとは、非常識な方々だ。我らは其処を通りたいだけなのだ。通してもらえないかね?」
三日月「混沌亭を破壊させるわけにはいきません!」
そして、戦いは始まる。

敵は、黒の列車という乗り物をもったダクスフレアのブラウンに、回復能力を持ったポンプ、そして鐘を鳴らすことで全ての存在に恐怖を与えるランプの三人。
しかし、恐ろしく頑丈なはずの列車は三日月の攻撃の前には脆く、ポンプとランプは麦の補助を受けた季武の一刀のもとに斬り捨てられる。
最後に、列車は渾身の力でイエローの装甲を貫き、そしてアスティの力を押し切って全てのものを轢き潰そうとするも、その前に季武と三日月の猛攻の前に倒れ伏すのであった。

混沌亭を守り、意気揚々と帰ってくる一同。そんな一同を前に、
睡蓮「あー、そろそろ話したほうがよいのかねぇ……」
睡蓮は一人、呟くのだった……

と、このような感じになりました。ご参加いただいた方々は御疲れ様でした。まあ、伏線とかは色々ばらまきゃあ誰かが何かを回収するでしょう。
次のGMはミドリ氏になります。

コメント (1)
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本日は曇天なり byGHETTA

2009年06月04日 23時23分07秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)
今日は『リグルポーカー』なるものをしたり、または『ノイ』をしたりしました。

前者は『ゴキブリポーカー』というゲームをリスペクトして、東方と呼ばれるシューティングゲームの登場キャラクターを各昆虫の代わりに使って作られたゲームで、なんと二人対戦用のルールがありまして、それでミドリ氏と対戦してみましたところ、意外と考える所が多く、なかなか面白い仕組みになっていました。

さて、後者のほうは、既に何度かブログにも載っている『ノイ』です。今回は時間が無いので一人チット一枚で始めました。

……負けてませんよ?一応。私がノイで二位になってブログを書くのが運命のような状態ですが、それでも勝てるときは勝てるんです。

なにやらB棟の工事が本格化するようで、通る事すら出来なくなりましたが、頑張って来ましょう。
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経験の差  byえべっさん

2009年06月03日 21時34分05秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)

はじめまして。新加入の1回生えべっさんです。これからも度々登場するかもしれませんが、よろしくお願いします。

さて、今日のお昼休みはコロレットをしました。詳しいルールは以前に書いてあったのでそちらをご覧いただきたいと思います。

このコロレットというゲーム、自分がプレイするのは2度目だったのですが、実は初めてプレイした時は意外にもけっこううまくいったのです。そこで今回もと思ったのですが……。

結果はご覧の通り。やはり前回はビギナーズラック、今回は経験の差が出てしまったのでした。

 

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World made from WILL 第5話その1  By安綱

2009年06月02日 23時11分58秒 | TRPGリプレイ
何処とも知れぬ場所、総統は独り呟く。
???「哀れな観測者は炎に炙られ魔に堕ちて。
道化の貴族は帝の目に留まり弄ばれ。
無知なるアルケミストが切り裂くは二度と戻らぬ炎の幻。
復讐に囚われた召還師は数多の呪詛で自らを縛り。
狗盗は道を知らず、騎士は魔を知らず。
生贄の戦士は運命に従うのみ。
ああ、後は幻を砕き、宝玉を裏返すのみ。
さあ、第二幕の開演ですわ。
完全に、完璧に、一遍の穢れも無く演じきりましょう
その先にこそ金色の栄光が見えるのですから・・・!」


出会い、別れは人のサガ
それはこの地においても変わらぬものなのか。
ここまで生きてきた仲間を失い、
おのおのの意志は散り、乱れる。
しかし、それでも世界は動いていく。
裏界帝国、東方公国、四魔貴族
それぞれの思惑は衝突し、裏界全てを覆っていく。
人はその流れの中何を選ぶのか。
その意思と行動こそ、語り継がれるサガとなる。

NW2ndキャンペーン 「World made from WILL」
第五話 「サガ」
「あなたは、どちらを選ぶのかしら?」

   (恭介PL「隼人いなくなっちゃいましたからね。」
    雛PL「そうだな、まんとひひ死んじゃったからな。」
    GM「まんとひひ言うなw」)

四季邑隼人という仲間を失った一行は、そのまま西へ向かっていった。
捕らえられた炎の魔物はきょうじゅが調べる事にしたが、
大した情報は得られぬまま2日が経った。

佐倉 恭介が部屋へ帰ってくると、扉の前に美森の姿があった。
恭介「どうしたの、美森ちゃん?」
美森「あ、うん、ちょっとね。・・・中入っていい?」
恭介「うん、どうぞ。」
二人は部屋に入る。
美森「あのさ、恭介、あれからみんな距離ができちゃったよね。前みたいに。」
恭介「そうだね。」
美森「なんで、こうなっちゃったのかな。何が悪かったんだろう?」
原因は、はっきりしている。隼人が・・・いなくなったからだ。
お互いに口には出さない。言うまでも無く二人ともわかっていた。
美森「なんでこんなことになっちゃたんだろ、ねえ・・・」
最後まで言わせずに、恭介は美森を引き寄せ、抱きしめた。
恭介「安心して美森ちゃん、誰も悪くないよ。」
美森「きょう・・・すけ・・・」
恭介「それに、隼人だってまだ死んだと決まったわけじゃないよ。
そんなに簡単に死ぬような奴じゃない。きっと生きているさ。」
美森「そう、だよね。きっと」

しばし言葉無く見つめあう。
やがて美森が口を開く。

美森「そういえば、きょうじゅさんから、いつか襲ってきたバケモノを倒して捕まえたって聞いたんだけど…」
恭介「ああ、倒したよ。もうアイツが襲ってくる事は無いさ。」
美森「でも、捕まえたって、危なくない?」
恭介「大丈夫さ、もうアイツは戦えないから。それに、殺すのも、ちょっとね。」
美森「……そっか。」

(恭介PL「殺すなんてそんなこわいことできませんよー」
穂酒PL「殺そうって言った張本人はどこのどいつですかw」)

恭介「元気出して、美森ちゃん。美森ちゃんが元気じゃないと、元気が出ないから。」
美森「うん、ありがとう、恭介。」
そう言って、美森は部屋を出て行った。


火境 穂酒はピアノを弾いていた。子供たちのためにである。
穂酒の周りには何人かの子供達がいて、それを聞いている。
初めは、ただの子守唄だった。しかし、穂酒が演奏しながら色々考えていくうちに、
気が付けばなぜかカレーの唄になっていた。
周りの子供たちは既に寝こけてしまっていたが、穂酒は気付かず演奏を続けていた。
あいにくと、ここには彼に突っ込みを入れてくれる人はいなかったからだ。
(恭介PL「何を演奏するんですか?」
ヨハンPL「シューベルトの『魔王』とか。」
GM「それはいろいろシャレにならないなあ。」)
しかし、その演奏は唐突に終わりを告げた。
マシーンが急に減速したからだ。
穂酒「何が起こった?」
きょうじゅが入ってきた。
きょうじゅ「あら、丁度いいところに。ちょっと来てくださらない?」
穂酒「何があったのだ?」
きょうじゅ「ちょっと捕まえた子がオイタしてるのよ。」
すると、コワントロの子供が何人か走っていくのが見えた。
その耳は青くなっていたり、髪が重力に逆らっていたりしていた。明らかに変である。
穂酒「・・・あれのことか。いったい何をしたのだ?」
きょうじゅに詰め寄る穂酒。
きょうじゅ「あら、ちょっと実験に付き合ってもらっただけですわ。」
穂酒「同意は得たのか?」
きょうじゅ「―――大丈夫、害はありませんわ。…それよりも、問題は。
貴方たちの言う“炎の魔物”の話ですわ。」
穂酒「・・・この話は後でじっくり聞かせてもらおう。
それで、一体何があった?」
きょうじゅ「説明は向こうでしますわ。他の方も呼んでもらって構いませんけど?」
穂酒「いや、とりあえず私が見てみよう。」

(雛「親から貰った身体を?! 人間本来の姿に戻らなきゃダメだ!」
一同「お前が言うな」
雛「いや、第ニ第三の自分を生まないためにも!」)

二人はきょうじゅの実験室の一つへと足を運んだ。
ガラス一枚向こうのベッドの上にあの魔物が寝かされている。
ガラスの向こうにある様々な機器は、なぜか風化したようにぼろぼろになっている。
きょうじゅによれば、原因はわからないが、魔物の体内から特殊な性質のプラーナが
放出されたのだという。
それはマイナスのプラーナとでも言うべきもので、辺りのプラーナと対消滅してしまう性質のものだという。放出はまだ続いているが、そのうち弱まる。しかし同時に魔物そのものも弱ってしまうだろうというのだ。
穂酒「あいつと話せるか?」
きょうじゅ「直接でなければできますわよ。」
穂酒「おい、聞こえるか?」
魔物「ウウ・・・」
穂酒「何故、お前は襲い掛かってきたんだ?」
魔物「アイツヲ、コロセバ・・・トリモドセル・・・
ソウ、イワレタカラ・・・」
穂酒「あいつ? あいつというのは?」
魔物「ソレハ・・・」
炎の魔物が口を開こうとした瞬間、魔物は急に頭を抑えて蹲る。
魔物「ガアッ!! イタイ、イタイ・・・!!」
きょうじゅ「話は終わりですわ。いったん落ち着かせないといけませんわね。」
穂酒「仕方ないか。」
きょうじゅは機器を操作し、魔物を眠らせる。
穂酒「それでだ、あの子供の・・」
そう言い掛けたときにノックの音がした。
美森がきょうじゅを呼びに来たのだ。
美森「きょうじゅさん、子供たちが呼んでますよ。」
きょうじゅ「あらあら、仕方ないですわね。行きましょう。」
美森の居るところでは話せないと穂酒は考え、いったん追求を止めた。
穂酒「大丈夫か、何もされていないか?」
美森「え…? 私は何もされてないよ?」
穂酒「そうか、ならばいい。」

そのころ鬼芥子 雛は、2日前のことを思い返していた。
ちょうど、あの魔物の処遇が決まり、部屋に帰ってきた直後の事である。
雛の腕を覆う鱗はさらに広がり、腕は何かを求め疼いていた。
「くそっ、静まれよ、俺(ひなちゃん)の腕! 落ち着け!」
雛は、一人暗闇の中に立っているかのような錯覚に囚われた。
何者かが自分の内から自分に語りかけてくるような錯覚に。
その声は囁く。
食え、食ってしまえ、と。
あいつが憎いんだろう? ならば食ってしまえ。
常識などに囚われるな。お前はもう人ではないのだ!
お前はもはや一匹の獣、いや、龍だ。龍だ、龍なのだ!!!
「黙れ!!」
そう叫んだ雛は、飾ってあった包帯状の布を掴み、腕に巻きつける。
強く、強く、押さえ込むように。
それは隼人が付けていた《魔滅の帯》の一部。
千切れて落ちていた切れ端の一つを、雛は手に入れていた。
己が能力と共に力を封じ込めるそれは、自分の内なる衝動を押さえ込んでいく。
しばらく時は経ち、雛は落ち着くと一人呟く。
「隼人、生きてるのだろう・・・」


一見それまでと変わったように見えないヨハン・アルゼは、しかし気にかけていた美森に声をかける。
ヨハン「よーう、美森ちゅわーん? 恭介がつれなくてさびしいのかーい? どうだい、俺と夜のアバンチュールでも過ごさないかーい?」
美森「・・・はい?」
ヨハン「・・・そうか。」
美森「それよりもヨハンさん、ちょっと・・・」
そう美森は切り出した。
なんでもコワントロの人々が、ずっと塞ぎこんでるのもなんだから、と宴会でもしようかと誘ってきたという。
ヨハン「まあずっとふさぎこんでるよりはいいかもねえ。」
ヨハンがそう答えると、美森はさっそく準備に取り掛かろうとする。
その様子を見てヨハンは言った。
ヨハン「なんだ、けっこう元気じゃないか。」

準備中、料理をどうするかで争うヨハンと穂酒。
カレーVSおでん(穂酒対ヨハン) その構図はやがて口喧嘩と成り果てる。
ヨハン「前から言おうと思っていたが、お前はあざとすぎるんだよ!」
雛「よく言うぜ、お前こそ・・・」
その不毛な争いは、恭介の一言で終わりを告げた。
恭介「あの、第一世界にはカレーもおでんもないんじゃあ?」
二人「盲点だったわ。」
雛「じゃあ俺(ひなちゃん)が作ろう。」
三人「却下!」


そして宴会が始まった。
穂酒は、美森に菓子をどう勧めるかと部屋の隅で悩んでいる間にヨハンがあっさり勧めてしまう。
しばらくしてやっとそれに気付いた穂酒は一言。
穂酒「彼女が笑顔なら、それでいい。」
しかし、そうも言ってられない事態が続けて発生する。
一つは食事だ。食べても食べてもなぜか腹がいっぱいにならない。
周りの人も普段より食べ過ぎているようだ。
次に、きょうじゅに改造されたと思しき人が増えている。
きょうじゅを問い詰めても、そのうち直すといって取り合わない。
そして、最後の問題は、宴も終わりかけのころにやって来た。
バタリと音を立てて扉が開いた。
そこには、いつ抜け出したのか炎の魔物の姿があった。
制止の声も聞かず、よろよろと恭介と美森に寄っていく。
一同が身構える中、魔物は美森に手を伸ばし、言う
魔物「オマエハ・・・誰ダ・・・?」
恭介「答える必要は無いよ、美森ちゃん!」
美森「わ、私は瑞原美森・・・だけど・・・」
答えを聞いて炎の魔物の目が怒りに燃え、弱まってなお燃え盛る二本の爪がまっすぐ伸ばされ、穂酒が魔物を羽交い絞めるように止めようとして炎に巻かれ、美森が何かを言おうとして・・・
瞬間、巨大な叫び声が轟いた。
聞き覚えのある声に硬直する雛。
そして、一行の注意がそれたその瞬間、美森の身体が魔法陣に包まれる。
美森「キョウスケ、助け・・」
恭介「美森ちゃん!?」
駆け寄る暇も無く、美森は姿を消した。
(GM「恭介、抵抗判定を。」
恭介「プラーナ入れて、(ころころ)ファンブル!?」
一同「あちゃー…」)
同時に魔物も駆け寄った穂酒の腕の中で倒れ伏す。
マシーンを止め、慌てて外に出る一行。
そこに居たのは四匹の侵魔。
牛並みの巨体の藍色の犬。
緑色の翼を持つ溶けかけた怪鳥。
赤ん坊の顔の張り付いた肉塊。
そして、金色に近い体の隻眼の魔龍。
紛れも無く、雛に呪いを穿った“魔龍公”ビューネイであった。
その腕には美森を抱え込んでいる。
雛「ヌゥーーーー!!!!」
怒りの声を上げる雛。その心に収めたはずの衝動が蘇る。心に憎悪が満ちていく。
魔龍「全く、このようなことになっておろうとは、“魔炎長”アウナスともあろう者が情けないものよ。回りくどい事をするからじゃ、最初から直接攫えば良いだけの事。たかが人間の小娘一人、いかようにでもできるだろうに。」
恭介「美森ちゃんを傷付けてみろ、容赦しないぞ!」
魔龍「ほう、どうするというのかえ?」
ビューネイの腕が美森を締め付ける。呻く美森。手が出せなくなる恭介。
魔龍「おや、いつぞやのウィザードも一緒か。ほう、なかなかに面白い姿になっているではないか。醜い人から龍に近づき、おまけに裏界の雑多な魔まで混じっておる。よくもここまで混ぜ込んだものよ。人の執念とやらは、ここまで道化を演じれるのかえ、ホホホホホ!!」
雛「力を得るためなら何だってするさ、お前を倒すためにな!」
一瞬雛は3人に目配せをする。
3人は雛が時間を稼ぐ間に美森を救う手立てを考えるが、あまりにしっかりと抱えられており手が出せない。
魔龍「このままこの小娘をくびり殺すのは簡単じゃが、それでは面白くないの。そうじゃ、こうしようではないか。そなたらに7日を与えよう。その間にわらわの元にたどり着いたら、この娘を取り返す権利をやろう。一秒でも過ぎれば…分かっておろうな。せいぜいあがけよ、あわれな虫ケラ共。」
そう言って、ビューネイ達は姿を消した。
後には2匹の魔物の姿が現れる。
ビューネイの部下である“ビューネイの精”である。
精「楽しみましょう、うふふふふ。」
恭介「待て!」
穂酒「落ち着くんだ、まずはこいつらを倒さないといけない!」
恭介「くそっ!」

ビューネイの精が倒れた後、一行はこれからどうするかを話す。
すぐに救出に行きたかったが、情報が少なすぎるため、まずは裏界帝国首都で情報を集める事になった。
向かおうとすると、急にマシーンの周りを霧が立ち込め、狼と蝙蝠の群れが現れる。そして一人の男が姿を現した。
かつて戦ったエミュレイター、ジルベルトである。
身構える一行に対し、ジルベルトはしかし苦虫を噛み潰したような顔でこう言い放った。
ジルベルト「わが主の命により、しばし協力させてもらう。」
急な話に疑う一行だったものの、詳しく話を聞き、情報は多いほうがいいと判断した一行は、ジルベルトを加えて一路裏界帝国首都「アヴァロン」へと旅立つのであった・・・。

to be continewed middle phase...

余談。

ジルベルトがさっさとマシーンに乗り込んだ後、ヨハンは残っている狼や蝙蝠が気になってそっちの様子を見ていた。
その瞬間。
魔王ゼニーガ「見つけたぞ、ヨハーン!! 今日こそ年貢の納め時だな!!」
地面から腕と手錠が伸び、ヨハンの足を掴む。
ヨハン「とっつあーん、空気読めよ、今とっつあんに構ってる暇無いのによう。」
ゼニーガ「そんな甘言にごまかされんぞ! 貴様は何をたくらんでいる?
ハッ!まさか帝国の宝物庫に忍び込む気か? あそこの鍵一つが盗まれたと聞いている! それもお前の仕業だろう!」
ヨハン「さーて、何のことやら。あーばよー」
ズボンと靴だけ残してトンズラこくヨハン。
その靴が爆発する。
ヨハン「あーばよー!」
そしてマシーンは走り去ってしまう。
ゼニーガ「おのれヨハン! 覚えておれー!!」
遠ざかるマシーンの中でつぶやくヨハン。
ヨハン「まったく、KYっていやだよねえ。」
穂酒「とりあえず、部屋で着替えて来い。」
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