上砂理佳のうぐいす日記

「夏への扉」展では暑い中、たくさんの方にお越しいただき誠にありがとうございました!★

わたくしと大ちゃん(8)

2006-07-12 | 大ちゃんたら大ちゃんたら
わたくしはM新聞の夕刊が怖い。

こわいこわい!まんじゅうこわい!
…いや。
M新聞夕刊には、フィギュアの試合結果速報が載るからです。
時差の関係上、欧米の試合はたいてい日本の夜中~早朝。だから朝刊には速報は間に合わないのです。
夕刊って余りネタがありません。フィギュアに力を入れるM新聞は、先のスケアメの大ちゃん優勝時も、でっかーい写真入りでした(SPの写真は「少年ケニヤ」でした)。わたくしはこのスケアメ報道を見て「あ、大ちゃんがオッサンになってる」と確信したものです。アゴヒゲ伸ばしてたからね…^^;

04年3月某日。わたくしはTVを見るのが怖い。
PCなんか開けないっ!ゴミ箱に捨てちゃえ!(捨てない。高いから)
誰も私にメールを送ってはならぬ。誰も私に話しかけてはならぬ。
~要するに世界選手権男子のFS結果を知るのが怖かったの。ああ小市民。
だが、何事にもガサツな私の母は「夕刊とってきたで~」と、わざわざ1面を振りかざしながら私にハイヨと手渡すではないか。なんてデリカシーの無い人間か。
ああ、見ては行けない…と顔を両手て覆いつつ、指の隙間から見たよ。「スポーツ面」見出し文字。
高橋、健闘11位
けけけけけけけけんとお…(スポーツ面ビラッ)やたっやたっやたっ。
4-3! おりたあ~~~~~~~!!!!!^▽^

FS冒頭の大技。4回転+3回転。つつつついに世界選手権という大舞台で、初めてこのコンビネーションを成功させたのでした。
後で映像を見てても綺麗なジャンプでした。3トゥはもうかなり「根性(!)」って感じッスが。セカンドがもうちょっと、流れに乗って高く上がるといいんだけどな。
3アクセル+3トゥ入れた~。ステップからの3ルッツでステッピングアウト。もう一個3アクセル。綺麗。サーキュラーステップは途中でバレエジャンプ入りだわ(大ちゃんはバレエジャンプも出来るのだ←当たり前)。
サルコゥ、ループ、アウトのイーグル。綺麗なんだわよ。最後の3フリップまでジャンプ7回だあ~。やたっ。やたっ。ルッツ以外はジャンプ全てクリーンに成功。
この「パガニーニ~」は、曲調が盛り上がったり盛り下がったり、中盤でかなり静かなスローパートがあるのですが、ここで魅了して間を持たせるには、まだまだ熟練度が要りそう…。やや間延びしてる感も(これ、原曲を余り聞いてないので、どういうつなぎ方になってるのか解らんの)。
最初に見た時は「むむむー?」だったのです。SP「Nyah」が余りにもハマってたので、FSは「むむむ」。
でも何度も、また年月を経て見返してみたら、とても緻密で良く練られたプログラムなのです。「高品質」。ただ、若い若い大ちゃんにはちょっと「大人」過ぎるかな?とは思いました。
しかしまあ、さすがにタラソワ製です。あーんなに難しい「つなぎ」でジャンプ跳ばせるなんて。「アリョーシャ(ヤグ)には出来たんだから、アンタも出来るでしょ!」みたいな。そりゃね。ヤグは何でも出来たわよ。でも大ちゃんの個性は又違うよーな気がするのよ…いえ、タラママ、ありがとう。

大ちゃんは頑張ってました。つうかもう「必死!!!!!」でした。
私はいついかなる時でも、大ちゃんが手を抜いて滑ってるのを、見た事は無いのよ。いや全ての試合を見ている訳ではないですよ。でも、例えジャンプがボロボロの時でも、気持ちが空回りしてる時でも、120%「必死」なのよ。だからいつも、肩をいからせ身を乗り出して「握りこぶしグー」で見てしまうんだろな。
結果を知ってから見てもこれなんだから、ナマで見たらもう、歯が痛い・痛いのよ。いや、奥歯を噛み締めすぎなんで。これからもファンをやるのならば、もっと自分の歯肉を鍛えねばならん。

最後のポーズを決めた直後、ガッツポーズではなかった(内容的にはガッツポーズものだ)しばらく天を仰いで放心状態なのでした。
「何を考えていたんですか?」という直後のインタビューでは、
「…4回転のこと。ルッツのこと。疲れたー!ってこと」。
3ルッツは得意中の得意ジャンプなので、ステップアウトした事が悔やまれてならないのでしょう。でも、4-3下りたよ。アクセル2つ入ったよ。最高やないか~~~~。私は泣いてしまうのでした。くすんくすん。
思えば、世界ジュニアで優勝してから丸二年かかって、やっとやっと4回転を綺麗に下りたのでした。長いでしょ。でもこの時代の男子4回転は、練習では出来てても、本番の演技に入れて全部滑りきるのは至難のワザだったのだ。ま、昔も今も難しいには変わりないが。

大ちゃんFSは最高5.6まで出ました。キス&クラも和やかだ。
「来年は5.7…になるでしょう」と語る解説の藤森さんは、ジョニーのみならず大ちゃんをも絶賛するのでした。この人、結構、好みがハッキリしてますよな(萌えてるし~・笑)。
兄貴のヤマト君は、FS「宇宙戦艦ヤマト・交響曲バージョン」でした。
壮大にして雄大な、「終わりそうでなかなか終わんない~引っ張る引っ張るエンディング~」の曲です。4回転は二つとも失敗してしまったけど、後半は3-3を決め、捻挫の足を抱えながらも奮闘していました。本当は棄権してもおかしくない状態だったろうけど、ここで彼が棄権してしまうと多分、大ちゃんが10位以内に入らないと男子2枠を獲得出来ない(だよね?)。だからもー死んでも滑らなきゃ。ガッツィーでした。「男!」でした。
「最後はヤマトらしく『ヤマト』で終わりたかった」…という。私は全日本初優勝時のキス&クラの映像が脳裏に蘇り、またまた泣けるのでした。
総合22位。ヤマト君の順位があと二つ下だったら、大ちゃんの順位と合わせてもポイントが足りず、男子は1枠になってしまうところでした。いやー頑張った。2枠獲得に成功。

この後、女子では静香ちゃんが「感動のトゥーランドット・モロゾフ+タラソワ版」で優勝し、泣いてばかりいる「わたくしの04ドルトムント」でした(ええ、勿論ジョニーの大健闘にも泣きましたよ。泣かいでか)。
私はこの時の「怖い怖いM新聞」から切り抜いた写真付き記事を、今も大事にファイルに入れてあります。この、誰でもネットで写真を画像をDL出来る御時世に「切り抜き」ですけん。アナクロでっしゃろ。
でも、その方が愛おしいのだ。大事なのだ。
SPは「MI・2」のデスドロップしてる写真。必死!
FSは、(多分4回転)ジャンプ跳んでる瞬間。必死!
大ちゃん、世界選手権で4回転を跳ぶ記念なのでした。
コメント (7)
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★野辺山もよーやく

2006-07-12 | フィギュアこんな話も
「出かけてみねえかい!?」野辺山!
…やっと詳細決まったんですね。いつもアイクリから「DOI+野辺山」ワンセットで案内が来るのに、どないしたんやろ?って思ってたら。
私も役場にチケット買いに行きたいよお~わあん
これでアイクリはもう、野辺山フェスから手を引いたって事かいな。なんか寂しいなー。シニア合宿も無くなるのでしょうか。アレは美味しいネタだったのに…(去年の「強化選手全員、和室で焼肉食ってる図」「うめえ!(織田君叫ぶ)」なんて良かったよね。あの肉は高そうだったな)。
橋本聖子新会長、頑張って下さい。聖子さんが富士急ハイランドでチケット売りのおねーさんやってた頃から、ずずっとその半生を拝んでまいりましたが、まさかこうなる日が来るなんて。
静香ちゃんが、スケート連盟のドンになる日が来るかな。
わたし、その頃生存してるかしら(笑)。
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