上砂理佳のうぐいす日記

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全力少年 その2

2005-08-21 | 05-06 コンペとショー
♪あの頃の僕らはきっと~全力で少年だった~♪
…スキマスイッチの「全力少年」はエエ曲やなあ。…と、この曲がブレイクしている時に世界ジュニアの話をしたかったのに、ずんドコ遅くなってしまった。世の中うまくいかない。

05年世界ジュニア選手権・男子。
私の「心の大本命少年」それは…17歳、アレクサンドル・ウスペンスキー(露)!
…って、実は私はまだ、ウスペンの演技を見た事が無いのですよ。でもね。「ワールドフィギュア16」のウスペン君のカワイイことカワイイこと。手足も長いぞ(まだ身長伸びそう)。
アイクリから送付されてくる冊子(ジュニアGPの各大会の様子が詳しくレポされている)を読む限りでは、彼はとても注目されてて、演技の質も良さげ。インタビューの受け答えもかわゆい。はははー。とまあイメージだけが先行しちゃってるんですが、今後ウスペンが大ブレイクしたら、私の「先物買い」は大当たりだったとゆーことね(笑)。来い!ウスペン!来い~!
と、念を送ったにも関わらず、なんとウスペン君はSPの後、インフルエンザで棄権。優勝候補だったのに…。ウスペンのおデコに「熱さまシート(冷えピタ)」をあててあげたい私であった。まあいいか。ロシアはセルゲイ・ドブリンがいるもんね。
ジュニア・ファイナルではドブリンが6位で、ウスペンは3位。ロシア国内ジュニアではドブリンが上だったっけ。ライバルな?2人。
ドブリンねえ。この人、2年前に見た時は、プラチナブロンドの髪が「怪傑ライオン丸(30歳以下の方には意味不明か?)」してて、「あれ~?女の子?」と錯覚しましたけんね。N杯のジョニー状態だ。
この時はSPで良い演技で「ルンルンル~ン♪」してたくせに、フリーで大コケして泣き出しそうになってた(笑)。
そんな可愛いドブリンも、グングン背が伸びて男っぽくなってきたけど、これが、西洋の人は「足だけが伸びる」のよね。腰の位置が高い。日本人は身長が伸びる時、胴体が長くなる(足が伸びない)。
まあ、最近のお若い選手はかなり足が伸びてはいますが。「ドブリン考察」によって「成長期における西洋人と東洋人の違い」に、深く思いを馳せる私であった。

さてさて織田君。この時は日本の2番手か。JGPF2位で昨季から上昇株の南里君がメダル候補です。ですから、私は余り織田君に期待してなかったのです。でもフタを開けてみたらこれ…。
南里君は期待が重すぎたのか、全体を通してやや固く、精彩を欠いてしまう。正統派で容姿もイイのだけど、あとひとつ「何か足りない(?)」感じ。でも期待してます。
織田君のSP「スーパーマリオ」は、あの有名な(独特の)腕の動きがやたら観客にもウケてて、コミカルで最高。DOIでも思ったけど、織田君、茶目ッ気あるのよね。元来の性格なのか、演技指導の賜物なのか?とにかく、お客さんへのアピールの仕方が、ナチュラルだ~。昔の日本選手みたいにギクシャクしてない。“間(ま)”の取りかたが上手いのは、関西お笑い文化で幼少から鍛えられたせいなのか?あ、うがちすぎか。
そして、フリー見てても思ったんですが、やっぱりD・ウィルソン振付のせいか、ジェフリー・バトルに似てる。酷似してる…とまでは言わないけど、このまま進むとヤバイんではないかな。でも、ジェフと決定的に違うのは、ジャンプの跳び方がスムースな所。なんか、自然~に踏み切って、自然~に降りてくる。ええ、ジャンプに関しては、ジェフよりGOODよ。きっと。スピンがグンと上達したのも大きな強み。
「ええ~?これがあの軟弱そうだった(?)織田君!?」…と、私の予想に大きく反して優勝してしまった。でも、「対抗馬たち」がいまひとつだったので、これはまっとうな金メダルよね。
2位のヤニック・ポンセロ(仏)は、ジュベールみたいなパワータイプだけど、優雅さと品位に欠ける…かな。それが「個性」にまでなったらOKなんだけど(あ、余談ですが、ポンセロは糸井重里に似てません?鼻の穴をおっきくして、オジサン臭を加えたらソックリ)。
そして銅メダルのドブリンは、容姿が美しいだけに「リンクに登場!」した時はワクワクするのよね。「さあ!これから素晴しい事が始まる!」。でも、滑り出したらややガッカリ(笑)。スルツカヤと同じ先生についてるらしいけど、ジョニーみたいに「流れていく」タイプではない。「走る」感じ。だからPG印象が弱くて「何滑ってたのかなあ?」って思い出せないの。振付家を変えたらよくなるのでしょうか。
しかし、ドブリンとジョニーは「カテゴリーが同じ」って感じがしますねえ。
「俺って可愛い!俺ってモテる!」そんなナルちゃんオーラが画面から伝わってくる。TVカメラへの映り方も自分でチェックしてるね、あれは。
ちっさい時からずっと「まあ可愛いわねえ~」とチヤホヤされてきたから、ますます可愛くなる!大人になってもずっとその延長線上!…という「美のメビウスの輪」は一生続くのであった…。

その他の選手ですが。
「ジュニア常連さん」筆頭のアルバン・プロヴェール君。伸び悩みが心配だす(この子も優勝の本命だったのに大コケ)。アルバン君は昨年のN杯で出てた時、やっとジュニアから脱出か?と安堵したのに、まだ出てたのね…。ジュニアとシニア、かけ持ちの選手ってキツイ。でもN杯の時ね。演技終了後のキス&クラでフラワーガールに「両方のほっぺでキス」つまり「フランス式キス♪」をしてたのがSweetで印象的でした。ちゃんと「紳士」なんだ~。キャンデロロやジュベはやってなかったのになー(何故?)。私には憎めない「可愛いアルバン」君なのでした。
そして、アメリカのジョーダン・ブラウニガー。この子、確か去年は銅メダルで?「ああ、トム・ソーヤーみたい。可愛い♪」と「ご贔屓さんリスト」に入れたのに、1年でなんだか変化してしまった。ハツラツとした軽いタッチの「北米的滑り」が魅力的だったのに、身長が伸びすぎたせいか、重くて固い印象の選手になってしまった。
やっぱり体型の変化はジュニアの最大の敵なのでしょうか。体重が重くなると、演技構成そのものを変えざるを得ない、というか。国内でもいまひとつみたいだし、怪我もあってか伸び悩み気味のジョーダン。もう1年「ジュニア居残り」なのかなー。ガッツは有りそうなので期待してますよ。

世界ジュニアからシニアに上がったその年…。これは重大よ。うまく壁を突破出来た人、と、陥落していく人。ジュニアでメダルを取っても、その後全く無名で終わってしまった選手もた~くさん居るワケで、私は結構、この時期の選手が気になります。
でも、それより何より、ジュニアにはシニアには無いような、アマチュア臭さも垣間見える所が、魅力的なのですわ。「純粋」というんですか。「懸命」というんですか。だから私は好き。今年もがんばれ。「全力少年」たち!…そう、「全力少女」たちもね!
(かなりドブリン記述に文字数を費やしているなあ・・・)
コメント (7)
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