とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

「ヘガール拡張」とは

2022年01月22日 | 不妊
皆さんこんにちは!
スタッフCです!

今回は「へガール拡張」についてご説明致します。

「へガール拡張」とは、へガールという器具を用いて子宮頸管を拡張する処置です。
子宮頸管が狭かったり屈曲が非常に強く、
ラミケンによる拡張だけでは不十分な場合、胚移植の数日前に行います。
へガールは先端が緩やかにカーブした複数本の金属の棒で、1本ごとに数mmずつ径が異なります。

実際の流れをご説明致します。
朝来院されたら、まずはラミケンを挿入致します。
ラミケンにより可能な限り子宮頸管を柔らかく拡張しておきます。
お昼頃、ラミケンの効果が出てきたところでヘガール拡張術を始めます。
径の細いヘガールから順に子宮頸管に挿入し、少しずつ子宮頸管を拡張していきます。

胚移植で使用するカテーテルが十分に挿入可能な程に拡張できたところで、施術終了です。
おおよその所要時間は10分程です。

施術中は静脈麻酔をかけ、ボーッとした状態もしくは眠った状態ですので、
痛みを感じることはありません。
麻酔がきれた後で、痛みが出てくるということもありません。
しっかりと麻酔から醒めたら夕方頃にご帰宅頂きます。

ヘガール拡張後も、移植までの数日間いつも通りお過ごし頂けます。

拡張した子宮頸管は徐々にまた元に戻っていきますので、
移植前の度に毎回ヘガール拡張が必要となります。

(子宮頸管の屈曲具合などは変化することもありますので、
半年以上経過した時やご出産された後などには、
ゾンデ診を行って施術の必要性を確かめます。)

何か分からない事がございましたら、いつでもスタッフにお申し出下さいませ。

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感染症豆知識

2022年01月22日 | Weblog
東京都医師会感染症予防検討委員会が出されている「感染症豆知識」について、
掲載させて頂きます。
「東医ニュースvol671」の「妊娠と腸内細菌」のお話です。
以下です。

 胎児は両親の遺伝情報を持つため母体にとっては”半”同種移植片であり、
母体が妊娠中に胎児を排除しないためには”妊娠免疫”が適切に機能する必要がある。
その不調は習慣流産、胎児発育不全、妊娠高血圧症候群、早産などの原因になると考えられている。
早産の誘因として、まず膣内細菌叢の乱れが注目された。
細菌性膣症が上行性に子宮に波及し、
炎症を惹き起こし子宮収縮や卵膜破綻(=破水)を来たすという病態である。
そこで切迫早産妊婦に対し抗菌剤投与や膣内洗浄が行われるが、
それだけでは十分な早産防止効果が得られないことも多く経験される。
そして近年、子宮とは直接接しない腸内細菌叢の重要性が分かってきた。
2010年に国家プロジェクトとして始まった大規模疫学調査であるエコチル調査から、
味噌汁・納豆・ヨーグルトの摂取と早期早産のリスク減少との関連が示され、
腸内細菌を整えるプロバイオティクスの重要性が注目されてきている。
妊娠の維持には制御性T細胞(Treg)が重要な役割を果たしているが、
クロストリジウム層の一部が酪酸を産生し、腸内でTregを誘導することが知られている。
 近年、腸内細菌を整えるいわゆる”腸活”が健康や長寿に良いと注目されているが、
妊娠維持にも有用ということになる。
酪酸菌を含む整腸剤はOTC薬として古くから市販もされている。
これらの比較的安価に入手可能な薬剤が妊娠維持に役立つとしたら朗報であり、
現在妊娠中の有用性に関する前向き研究が進められている。
(分責:山下隆博先生)

というお話でございました。

当院は産婦人科ですので、上記にございますように、
妊娠を希望されておられる方々や妊婦さんには、必要に応じて膣分泌培養検査を行いますし、
妊婦さんの超音波検査時には、適宜、膣洗浄も行います。

参)OTC薬とは、医師に処方してもらう「医療用医薬品」ではなく、
薬局やドラッグストアで買える一般用医薬品と要指導医薬品の事で、一般的に市販薬と呼ばれます。







今朝の朝日(クリニック東空)です。
風が冷たくて寒いですが、陽射しの暖かい一日になりましたね。

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子宝メッセージ タイミング療法編

2022年01月22日 | 不妊

別の病院にてタイミング法の指導をして頂きましたが、
3回目の受診の際「もうクロミッド飲んだら?飲んだら不妊とみなされ、
超音波とか保険適用になるよ」と言われました。
”不妊”という言葉がとても衝撃だったと共に、
きちんと検査していないにも関わらず薬を服用すること、
軽々しい”不妊”という診断にショックを受け、
2日後にセカンドオピニオンとしてとくおかレディースクリニックを受診しました。
受付の印象から安心感が持て、診察、カウンセリング共に、
どんな小さなことでも話を聞き受け止めてくれました。
そして、初めてのタイミング法(初めてのフーナー)で見事に「子宝」に恵まれ、
夫婦共に喜びでいっぱいです。
できることならば、出産間近まで診ていただきたい気持ちが強いですが、
また2人目のときにはお世話になるつもりです。
居心地の良い環境、心より感謝致します。


(いただいた原文、そのまま掲載しております)

励ましメッセージ、まことに有難うございました
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