とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

3月のラボ便り

2010年03月30日 | Weblog
3月のラボ便り


精子は匂いを嗅ぐ?

精子は匂いを嗅いでいるという話があります。
嗅ぐと言っても精子に"鼻"があってクンクンと嗅いでいるわけではありません。

"鼻"には嗅覚受容体と言って様々な匂い物質がくっ付く受け皿のようなものがあります。
この嗅覚受容体に匂い物質が付くと人は匂いを感じます。
甘い匂い、酸っぱい匂い、いい匂い、くさい臭い・・・

実は精子にもこの"嗅覚受容体"があるということがわかっています。
では、何のために精子は嗅覚受容体をもっているのかと疑問が出てきます。

いい匂いを嗅いで癒される、変な臭いで動きたくなくなる・・

というわけではありません。


米国とドイツの研究グループが何種類もの匂い物質を使って
精子がどの物質によく反応をするか調べました。
すると、花の匂い物質に向かって移動する
(低濃度の花の匂い物質から高濃度の花の匂い物質へ向かって)
ということが分かりました。

しかし、卵子がこの"花の匂い物質"を放出しているかどうか
ということはまだ分かっていません。

卵子と精子の出会いに"花の匂い"が関係しているとしたら
とても感動的なことだなと思いました。


とくおかLC 胚培養室スタッフより

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3月の受付便り

2010年03月29日 | Weblog
3月の受付便り

皆様、こんにちは
だいぶ暖かくなってきましたね。
桜が大好きな私としては満開になるのが待ち遠しくて仕方ありません

今回は、不妊治療費用について書かせて頂きます。

月経中の卵胞数チェック・排卵前の卵胞計計チェック・排卵後の黄体化確認・高温期の排卵後チェック採血が、基本的な1周期の流れになります。
(来院日数は患者様によりまちまちです。排卵障害の方や、卵胞がなかなか育たない方などは、卵胞チェックの回数が自ずと増えます。)

初診の方やまだお通いになって間もない方は、月経中に行う女性ホルモン採血検査や子宮卵管造影検査や抗精子抗体の有無を調べる検査など・・・の検査があります。

タイミング指導・人工授精の方々は保険診療となりますので、1回のお支払いが約2000円~3000円程です。
(診察内容や希望される検査の種類によっては大きく変わることもあります。)
人工授精の方の場合は、人工授精当日は20000円前後かかります。

タイミング指導・人工授精は、ほとんどが保険診療ですので体外受精ほど高額ではありません。

一周期あたりの平均が、タイミングの方で約13000円前後、
人工授精の方で約30000円前後かかるかと思います。
(平均ですので、だいたいの目安としてみて頂ければと思います。)

抗精子抗体検査は自費となるので、まだまだ行いたくないという方がいらっしゃいます。
万が一抗体を持っていると、治療のステップアップが必要になりますので、躊躇されるお気持ちも当然かと思います。
ですが、既に、お子様がお1人いるから大丈夫と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、出産や流産などをきっかけに抗体を持つこともあります。
抗体がある方が、知らずに検査を見送られていますと、タイミング指導や人工授精での妊娠はかなり難しい現実がありますから、かけてきた周期(時間とお金)を無駄にすることになります。
これらの事も判断材料にお考え頂ければと思います。

また、都道府県や会社によっては助成金制度もありますので、利用出来るものはどんどん利用されて下さい。
申請書類は受付にてお預かり致します。
ご不明な点は受付にお気軽にお声を掛けて下さいね。

皆様がより良い結果を、より早く手にできるように、、、
スタッフ一同誠心誠意サポートさせて頂きます。
同じ目標を持ち、一緒に頑張りましょう!!


とくおかLC 受付・医療事務スタッフより
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『エンブリオロジスト』 その3

2010年03月27日 | Weblog

ART施設にとっての最大の思い入れ場所は、
やはり”ラボ=胚培養室”にあると思います。

思い入れの強い”ラボ=胚培養室”ですので、
本物の胚培養士に「患者さんの大切な卵」を託したいと心底思っております。

厳しくいえば、
本物とはいえない胚培養士に「患者さんの大切な卵」を預ける気にはなれません、
というよりも決して預けません。

大切な患者さんに対して大変失礼な事でありますし、
そんないい加減な事はしたいとも思いません。

毎年、培養士希望の新卒応募は多いです。
殆どが大学卒を控えた方々ばかりです。
その中で、
真の胚培養士になれるのは、わずかだと存じます。

「出来ます」「やった事があります」と、
「任せます」「あなたを信頼してお願いします」とでは大きな差があります。

当院の院長が思う胚培養士の条件・・・

”心技体”

その一言につきると思います。

・”心” 
  患者さんの願いを叶える為に自分を捨ててまでも頑張る心や思い・細かいところまで気付ける人
  =人の生命の根源として、大切に大切に卵子や精子を扱う優しさ・思いやり 

・”技” 
  正確性・スピード・巧さ・緻密さetc・・・を含めた全能力
  =まさに高度な技術・能力と、学術論文作成や研究・発表、またラボ管理や高度な機械操作の確実さ

・”体” 
  毎日、多くの患者さんの卵子や精子を取り扱うという生命の根源を担うという事は、
  自分の身体も心も常に健康であり冷静でなくてはならないという心身の管理能力

様々な条件をクリアしないといけません。
誰もがなれる職業ではありません。

院長からも、多くの患者さんからも、
「あなたに全てを任せます」と言われて初めて、
真の胚培養士といえるのだと思います。

胚培養士を目指していらっしゃる新卒の方々は、
上記を肝に銘じた上で、頑張って頂きたいと存じます。

人を救う職業なのだ=生命の根源に関わる職業なのだ=非常に責任の重い職業なのだ・・・
という事を念頭において欲しいと存じます。

入職したら、エスカレーター式になれる職業ではないという事です。
適性ないと判断されたら、配置転換もありですし、
大切な卵子を扱う事は任されず、ずっと精液検査担当のみという場合もあります。

それは何の為???
紛れもなく必死で頑張っておられる患者さんの為なのです。

患者さんのため、
自分の目標達成=自分磨きのため、
これからも日々真摯にコツコツと頑張って欲しいと心から願っております。


追伸ーいよいよ桜の季節となりますね・・・。


ーby事務長ー

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『エンブリオロジスト』 その2

2010年03月16日 | Weblog


昨日は、
『エンブリオロジスト』という新聞記事の切り抜きの内容を、
いち部分、書かせて頂きました。

勿論、
当院も『エンブリオロジスト』が頑張ってくれ・活躍してくれているという医療体制をとっております。
その頑張ってくれ・活躍してくれている『エンブリオロジスト』の下には、
’エンブリオロジストを目指して頑張っている子達’もおります。

体外受精・顕微授精という高度生殖医療施設においては、
”質の高い素晴らしい胚培養士”の存在は必須です。

エンブリオロジスト=胚培養士という職種は、
ただ数が多くいれば良いってものではありません。
”質の高い素晴らしい胚培養士”が、
どれだけの卵を扱っているのか?が問題なのです。

医者の腕(知識・技術・心)というものもとても大切ですが、
胚培養士の腕(知識・技術・心)というものもとても大切なものです。

当院では、その点においても、自信を持ってとり行っております。

また、患者さんのメンタル的な部分もとても大切なものです。
当院では、
不妊カウンセラー・体外受精コーディネーターが対応させて頂いております。

今現在、’エンブリオロジストを目指して頑張っている子’が、
既に、
『エンブリオロジスト』(小学館)のご本を読んでおりました。
おそらく発売と同時くらいには手元にあり、
読んでいたという事になるでしょう。

そのご本の正式名は、
『エンブリオロジスト ~受精卵を育む人たち~ 』です。

その当院の’エンブリオロジストを目指して頑張っている子’曰く、

「この本を読み、先輩胚培養士の方々がどのような気持ちで卵を扱い、
 仕事と向き合っているかを知ることが出来た。
 やはり、命の素である胚=受精卵を扱う事は、緊張と恐怖感の連続だが、
 それが私達の仕事なんだ!と気持ちを強く持ち、真摯に向き合う姿にとても感動した。
 そして、この本に登場する胚培養士の方々は卵に愛を持って接している。
 当院のチーフ胚培養士の先輩を見ていてもそうだが、
 まず卵に愛情を注げる人こそ、真の胚培養士なのだと思った。
 この本を読み、自分を興起させる事が出来たと共に、
 もっと患者さんに私達の仕事を知って欲しいと思った!」 

とありました。

私は思います。
患者さんが必死の思いで預けている大切な大切な卵ですから、、、
命をかけて願いを込めている卵ですから、、、
それを扱う胚培養士という職業は、
なんちゃって・・・ではダメだと思います。

なんちゃって・・・の気持ちが少しでもあるのであれば、
胚培養士という道は厳しいものがあると思います。

胚培養士を育てる側にとっても、大きく深い真剣勝負ですから、
その大きく深い真剣勝負に立ち向かってくれる子達でないと困るわけです。
しみじみと思います・・・。

続きは、また次回に書かせて頂きます。


ーby事務長ー

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『エンブリオロジスト』

2010年03月15日 | Weblog


’新聞の切り抜き’の一部を抜粋させて頂きます。

『エンブリオロジスト』と呼ばれる技師がいる。
体外受精に用いる受精卵の培養などをする人のことだ。
自身も、体外受精を経験したライターの須藤みかさん(44歳)は、
このほど小学館ノンフィクション大賞を受賞した著作『エンブリオロジスト』で、
その実態を追った。
不妊治療を通して見えた家族や命の“今”とはー。


という小見出しのもと、


生まれる子の56人に1人が体外受精児という時代、、、
受精卵をどう扱うかは、生命とは何かを考えるきっかけでもあった。
現在の日本では、10人に1人が不妊治療を受けているとも言われている。
多くの患者たちは、受診する病院を「妊娠率」で選んでいた。
患者のなかには、凍結した受精卵を転院で放棄する人もいたという。
須藤さんは「それでいいのか」と考える。

卵を大切に扱う『エンブリオロジスト』の姿を通して、
須藤さんは”受精卵は命の元”との考えを強めた。
「尊いものを生み出す治療なのだ、という感覚を希薄にしてはいけない」と指摘する。

「晩婚化がますます進めば、やがて社会は生殖補助医療の問題に突き当たるはずだ。
自分だったらどういう価値観をもって治療を受けるか、しっかりと考えて欲しい。」と。


以上、記事の一部をピックアップしてみました。

体外受精に進まれていらっしゃる方、
これから体外受精に進もうかと思われていらっしゃる方、
ご興味がおありの方は、
是非お読みになられてみて下さいませ。


ーby事務長ー

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合格掲示板

2010年03月14日 | Weblog
所用で仙台まで出向いて参りました。
ふと手にした仙台の地元新聞のコラムに、”東北大学の合格発表の通知方法”について書かれてありました。
東北大学の喜びとと悲しみの合格掲示板も、約5年前に消えたそうです。

今はインターネットだそうです。
大学のサイトに合格者の受験番号が並んでおり、パスワードを入れてクリニックすると、インターネットに合格通知書が表示されるのだそうです。
掲示板を見に行き、合格した自分の番号を指差して写真を撮るという風景は、全国各地、どんどんなくなる方向にいっているとの事でした。

遠方在住で、はるばる掲示板を見に行けない受験生にとってのお知らせは、電報でした。

東京大学の、「ゴウカク」
他大学において一般的な「サクラサク」(合格)・「サクラチル」(不合格)は有名です。
東北大学は、「アオバモユル」(合格)・「ミチノクノユキフカシ」(不合格)だったそうです。
他にも、御茶ノ水大学で、「オチャカオル」
千葉大学で、「ボウソウノウミハハルヲツゲキミヲマツ」

それ以外では、面白い文章のものを少し調べてみました・・・

高知大学で、「クジラツレタ」
奈良教育大学で、「ダイブツヨロコブ」
秋田大学で、「ナマハゲカンゲイスル」
三重大学で、「イセエビタイリョウ」
長崎大学で、「アグネスホホエム」
鹿児島大学で、「ホクシンカガヤク」

印象的な文章に、
山口県水産大学校で、「フグドクアタル」(不合格)
長崎活水大学で、「オランダザカニアメガフル」(不合格)
などがありました。
アメリカはハーバード大学におきましては、
「Harvard's loss more than yours.
 ハーバードの損失は、あなたの損失より大である」(不合格)
と、なんて紳士的な・・・と思います。

若き受験生にとって、不合格というものは辛いものかもしれませんが、
神様が試練を与えて下さっていると前向きに受け止められて、
次回のチャンスをゲットして欲しいと存じます。
若いうちの失敗というものは、貴方を強くするためのより良き機会です。
それを次の成功に繋げて欲しいと、心から願います。

ーby事務長ー
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夫婦は情緒的共同体

2010年03月12日 | Weblog
不妊治療というものは、
ご夫婦両方に原因があっても、ご主人様側に原因があっても、
ご夫婦平等に治療に通うだとかご主人様がメインに治療に通うというものではなく、どうしても女性ばかりに負担がいくようになってしまいます。

卵子という生命の大元を持ち、また子宮という生命を宿す臓器を持つのは、女性だからです。
そこは仕方ないのだと割り切って頂いて、どうにか乗り切って頂くしかないと存じます。

治療が奥様のストレスになってしまうと、
一番身近な存在であるご主人様と、ぶつかりあってしまう場合があります。
「どうして解ってくれないの?」
「私がどれだけ大変な思いをしていると思うの?」
「どれだけ痛い思いを味わっていると思うの?」
「こんなに辛い思いばかりの日々なのに・・・」
・・・と、相手を変えよう、相手に変わってもらわないとやっていけない、、という、
ご夫婦権力闘争にまで発展してしまう場合があります。

治療というものに対して、やはり一生懸命に頑張っておられるのは、奥様側になります。
その姿勢は、本当に健気です。
こんなに健気に一生懸命に真摯に頑張っておられるのだから、神様、何とかして!!と思います。
ご主人様もしっかりとサポートして下さっているのも重々承知しております。

治療を続けていって本当に子宝を手にする事が出来るのか?
このまま結果を出せずに終わる事になったらどうしたら良いのか?
あれこれと細かく考え出すと、自分の将来にまで不安を抱えてしまう・・・
などという奥様の思いに、
是非、心から『共感』してさしあげて下さいませ。

間違っても、
「俺だって、仕事を精一杯頑張っているんだよ」
「俺だって相当大変なんだよ」   
・・・などという言葉は言わないようにされて下さい。
疲れきって傷ついている奥様の心を、更に深く傷つける事となってしまいます。

「大丈夫だよ」
「一緒に頑張ろう」
「その思い、よく解るよ」 
「本当によく頑張っているよね」
という ”共感” が大切です。
それを 『情緒的サポート』 といいます。
奥様の愚痴を気持ち良く聞いてさしあげるだけでも違うといいます。
奥様の不安を少しでも軽くしてあげられるのは、紛れもなくご主人様の言動です。
ご主人様の 『情緒的サポート』 です!!

夫婦は情緒的共同体であり、
お互いに共感出来る関係をつくりあげる事が大切なのだと存じます。

お忙しいご主人様に大きなお願い=上記!!です。

ーby事務長ー
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AIDについて考える

2010年03月11日 | Weblog
AIDというのは、ご夫婦以外の第三者の精子を使った非配偶者間人工授精の事をいいます。

これは一部の医療機関で行われております。
顕微授精というものがポピュラーになってきている現代におきましては、
AIDを選択するよりもご夫婦間での顕微授精にトライされるご夫婦がかなり多くなってきております。
それでも、AIDを選択せざるを得ない方々もいらっしゃいます。

不妊という領域は、大変複雑で、本当に辛い選択がいろいろあり、それを乗り越えていく強さや厳しさが必要で、、、
結果が是でも非でも、一生引きずるものがある分野なのだと実感します。

AIDは、1948年に初めて実施されました。
法的な規制はなく、日本産科婦人科学会は、
「夫婦にほかの不妊治療法がない場合、同意を得た上で、匿名の精子を使って実施可能」との見解を出しています。
同学会によりますと、AIDで年間100~200人程度が生まれているとの事です。

ここにきて、「第三者の関わる生殖技術について考える会」が発足される事となりました。
メンバーは、長沖暁子さん(慶應大学経済学部准教授)をはじめとされた約15名の方々だそうです。
長沖暁子慶應大学准教授は、
「AIDは、社会的議論もないまま事実先行で進んできました。これまでの技術の問題を振り返り、
改めて社会全体で考えるきっかけにしたいと考えます」と話されています。
夫婦以外の精子や卵子を用いる第三者間の生殖技術について、
「子供が出自を知る制度がないまま行われるのは反対」として、AIDで生まれた人や大学教授らが考える機会をもとうとされているとの事です。
おそらく・・・ここでの論点は、
AIDというものは何が何でもいけないという点ではなく、
子供が出自を知る制度がないまま実践され続けているという点にある事なのだと存じます。

厚生労働省内で記者会見したAIDで生まれた女性は「提供者を知ることが出来ないなど・・・
自分の中の空白を埋められないまま生きているのです」と話されていました。
同じくAIDで生まれたという別の女性も、匿名の第三者からの精子提供について、
「生まれた子供、親、精子提供者のほか周囲の人たちも様々な問題を抱えています。今後のAIDの是非を問いたいです」と訴えられました。

これにつきまして、安易に感想や意見を述べる事は控えたいと思います。
大変奥深い問題です・・・数え切れない位の個々の思いや感情がある事と存じます。
この機会に、皆様も、ひとつの考える機会として、ご自分のお気持ちの中でお考えになられてみて下さいませ。

子供というものは、自分達を幸せにしてくれるもの=親の為のものではありません。
まずは、ご自分自身が幸せを噛み締められる人生を設計し、
ご夫婦御二人が幸せである事を噛み締められる人生を設計し、
そこにプラスアルファをいう思いでおられる方が気持ちが楽になります。

お子様を持たず、とても幸せに・・・最高に幸せに生きておられるご夫婦を沢山存じ上げておりますので、
そのような生き方もとても素敵であり素晴らしいものだと実感しております。

「選択の自由」・・・まさにその言葉通りなのだと存じます。

ーby事務長ー

 


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納得は結果を導く

2010年03月10日 | 不妊


不妊治療というものは、
不妊とは何ぞや?という知識や納得がないと、
ただただ不安なばかり・・・焦りばかり・・・そのうち苛立ちとなります。

その不安や焦りや苛立ちというものは、
決して良い結果を招くことはありません。

その場合、
’正しい不妊知識’を得る事が、近道をつくってくれる役目にもなります。
(注:インターネットの書き込みは、正しいものと正しくない=おかしいものがありますので、
   どうかきちんと正悪を把握されるようにして下さい。)

今現在、ご自分が立っている場所をしっかりと冷静に自覚し、
これから進む事が出来る選択技は、幾通りあるのかをきちんと理解し、
ご自分はどの道を選択して進んでいくか・・・というものを把握出来れば、
結果はともかくとして、
自分自身が納得する治療を受ける事が出来ます。

医者に勧められたから、
誰かに勧められたから・・・という理由では、
希望する結果が手に入れば問題ありませんが、
希望しない結果に終わった場合に、
大きな喪失感と絶望感を味わう事になってしまいます。

不妊治療というものは、
お勉強や資格取得のように、
掛けた時間&掛けたお金に比例する結果を手に出来るものではありません。

一番のネックは、
年齢因子や原因不明不妊です。
努力だけで勝ち取れるものではないという厳しい現実があります。

A子さんが、
婦人科疾患を持たない10代後半から20代に子宝を臨んでいれば簡単に手に入っていたものなのに、
同じA子さんであるにもかかわらず、
40代前後に差し掛かってしまうと、なかなか手に入らないものとなってしまう・・・
それは女性の年齢だけではなく、男性の年齢にもいえる事なのです。
だったら、もっと早く教えておいてよね・・・となります。

ですが、
貴女が目を向けるのは過去ではなく、
今日または明日以降のご自分自身の未来となりますので、
常に、ご自分で判断し、決断していける強さを持って頂きたいと存じます。

話は昔に戻り、
不妊治療に通っていた自分を思い出しますと、
後から結婚する人達から、どんどん「子供が出来ました」という連絡が入るようになりました。

ですが、人は人・・・自分は自分です・・・。
あまり気に留めませんでした・・・というよりも、
気に留めないようにしていました。

なかなか授からず、
思いがけないところで子宮筋腫の開腹手術も受ける事ともなり、
その後もなかなか授からず、
現防衛医科大学産婦人科医局教授の古谷教授のご紹介を頂き、
当時において不妊治療に強いドクターの元に通う事としました。

初対面で、「私はこの先生の元で子宝が授かる」と確信しました。
それは、まさに自分の勝手です、、、
ですが、その自分勝手な確信というものほど強いものはありません、、、
結果がどう出ようと、
自分の責任になりますので、、、そういう意味で強いのです。
その、自分の勝手の思い込みのお陰で、
主治医の説明不足も(当時は長々説明しない時代でもあり)気になりませんでしたし、
主治医のお勧めは全て取り入れました。

結果を出すのは自分だと思い込んでおりますので、
能天気な部分で強くなるのでしょう。
能天気というものも強みのひとつになります。

当時の外来待ち時間も、毎回3~4時間は当たり前の時代でした・・・。
3~4時間待って3分診療が当たり前の時代でした・・・。
その3分でいかに納得するかを考えていきました(知りたい質問を決めておく等・・・)。

私は、自分の直感を信じて行動する癖があります。
その直感に従うと、自分が納得する結果に導かれていきます。

最終的に、ダメだった場合や失敗に終わった場合(←多々ありました)でも、
結局は自分で決めた事なので、
素直に納得するしかないという結論に到達します。
他人のせいではなく自分のせいなのですから当然の思いです。

自分の直感で決めて、それを自分の責任としてとらえた場合、
結果はどうであれ、自分自身が納得出来る結果となる・・・
逆説でいえば、
納得出来る結果となるように自分自身がとことん努力する・・・
とことん努力したのであれば、
どんな結果になっても気持ち良く納得する事になるという事なのだと思います。

自分が納得して決断したものであれば、
結果はどうであれ・・・決して’後悔’という二文字はないはずです。
ですので、
最終決断は、ご自分=ご夫婦でなされるようにして下さい。

ご自分=ご夫婦の人生ですから・・・、
納得のいく幸せをがっちりと掴む努力をする・・・。

子宝というものの前に、
’ご夫婦という最強コンビ’の為の、
最強の幸せを掴んで欲しいと思っております。


ーby事務長ー

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原因不明不妊

2010年03月09日 | Weblog
原因不明不妊は、二つに分かれます。

(1)医療のサポートを利用することによって、意外に簡単に妊娠に至る場合
(2)検査が不可能な部分に”真の敵”がひそんでいる場合

(2)で考えられる事は、、、
 ・卵管采のピックアップ障害(卵子がきちんと卵管采に入らず腹腔内に落ちてしまう)
 ・空胞(卵胞内に肝心の卵子が入っていない)
 ・受精障害(卵管采に入った卵子と精子が出会っても受精出来ない)
 ・分割停止(無事に受精卵となったにも関わらず、受精卵の分割が途中停止)
 ・着床不全(受精卵が子宮内に無事に移動出来たにも関わらず、着床不可)
 ・受精卵の染色体異常
  などなど・・・

(2)のような原因不明不妊の場合は、今周期の妊娠を阻んだ”真の敵”は、患者さん御本人も専門医師も知ることが出来ないケースが大半となります。
(注:ARTにステップアップされた方の場合は、殆ど判明出来るものとなっておりますが、それでも着床不全との闘いや受精卵の染色体異常との闘いは残るわけです。)

「なぜ妊娠しないの?」という思いは、苛立ちや焦燥感や不安感にかられるばかりとなってしまい、どんどんご自分を責めてしまいがちになります。

妊娠に至るまでの数多くのプロセスの中で、検査が不可能であったり、評価する術がなかったりするものが沢山あるという事になります。

原因不明不妊の場合は、
a: 「私達には問題がないって事なんだ!」と楽観的に受け止めるものではなく、
b: 「原因がないのではなく原因が見つけられないのだ」というようにシビアに受け止めて頂きたいと存じます。

原因不明を悲観的に受け止めて下さいという意味合いは全くありません。
原因が見つからないという事をお気楽な方向に受け止めてしまう方々の方が、治療に対しての挫折が早いという実証があります。
日々の生活は楽観的に過ごされて、治療というものに対してのみ b:の感覚で、
シビアに淡々といかれている方々の方が、より良い方向に進まれていらっしゃいます(注:一般不妊治療の枠内)。

人生というものは、本当にいろいろあります。
本当に山あり谷あり・・・です。山あり谷あり谷あり谷あり・・・かもしれません。
山に登るのも苦労の連続ですし、谷ばかりを歩くのも大変な事です・・・そう考えると、
山も谷も同じように大変なものなのですよね。
山が良くて谷が悪いという事ではなく、人生は常に苦労や努力の連続なのだという事なのでしょう。
それを厭わずに生きていかなくてはなりません。
厭わずに真摯に努力して生きていかれている方々が、本当の幸せを掴むのだと思います。
その幸せというものは子宝オンリーなんかではありません。
子宝=幸せとならない方程式もありますから・・・。
まずは、貴女ご自身とご主人様の幸せが第一です!!
そして、自分にとって、何が本当の幸せだったのか・・・は、死ぬ時に漸く解る事なのかもしれません。

ですので、
楽観主義で人生を明るく楽しく過ごされる姿勢をしっかりと保ちつつ、
シビアに取り組まなくてはならない事に関してのみシビアに取り組まれていかれて下さいませ。

人生山あり谷あり・・・・・
だからこそ、より良きメリハリ必要なり!!ですね。

*ART(assisted reproductive technology)-体外受精・顕微授精の高度生殖医療の事をいいます。


ーby事務長ー

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