朝から叔父に連絡をする。
叔父は全市民に避難勧告が出された岡崎に住んでいる。
俺がこよなく愛した亡き和子叔母の旦那だ。
何度か連絡をしてやっとつかまる。
平坦地の伊賀町とは違い、山を切り開いて造成した叔父の住む滝団地は無事だとのこと。
久しぶりの会話がこんな状況だ、なにか寂しい。
もう少し暑さが緩んだら、お袋と親父を連れて叔母の墓参りに行こう。
今日は2年前の全県模試験。
ついに出てきよった、遅れてきた天然?
真悠が165点を叩いた!
ちなみに2年前のメンバーのトップは真梨子(津高2年)の186点、全県順位では95位。
続いて優哉(ただ今青春中)の158点、さらにさつき(津高2年)の157点。
つまりは今日の勝負、こなつとさつきの姉妹対決。
ところがその名勝負、こなつのダンスの練習であえなく途中で中断。
それもラスト5教科目の社会の途中でお迎え・・・そんな!俺の楽しみが飛んでいく。
さつきがウチの塾に密航してきたのは中2の夏休みだ。
それに対してこなつは中1の最初っからウチの塾に浸っていた。
中学英語の初っ端の授業・・・何ゆえに英文に前置詞が発生するか? 他動詞と自動詞の違いについて・・・から、俺の授業を聞いてきたのだ。
やはり、兄弟であろうと姉妹であろうと、上には勝たせたい。
そんな感慨も手伝ってか、昨夜のこなつは今日の試験に備えて午前1時のシンデレラ。
そんなこなつ、荒ぶる魂の発露か・・・4教科目の数学終了段階で姉の合計と同じ157点を叩き出す。
こりゃ勝負あった。
最後の社会で30点以上取ったら当時久居中1位だった真梨子も凌駕する。
そのこなつ、社会をそのままに明日明後日とダンスの発表会に臨む。
さて、遅れてきた天然・・・真悠である。
真悠もまた、昨夜はウチで過ごす初めての午前1時のシンデレラ。
そんな一夜漬けが実るほど勉強は甘くない。
しかし、昨夜の俺のアドバイスを忠実に守って英語の失点を防いだ。
真悠の165点、津高に受かったさつきの157点を上回り偏差値62あたり・・・よく、やった!
そして、あい・・・得意技の英語でケアレスミスを連発。
それでも184点で終了・・・偏差値67あたり。
トップ2人を猛追・・・真悠には全くその気はないだろうが、それでも混戦ぎみの展開となってきた。
こう来なくっちゃ、一日一食で突っ張っている甲斐もない。
そんな俺の食欲を満たすのは生徒の気概!
もっと満腹になりたい。