『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

やっぱ長坂先生の代わりは俺では無理や

2015年10月02日 15時37分01秒 | 高校資料

去年から情報交換会は趣を異にして、高校の先生をお招きしてその高校について説明していただく時間を取るようになった。今年は午前中が神戸高校、午後からが津西。個人的には弱小塾がああでもない、こうでもないといろんな情報を突き合わせて一つひとつの疑問点を解消していこうという従来の形式のほうが好みだが、新規の参加者からすればお目当ての高校の先生も出席するとあれば参加しやすいのかもしれない。まあ、大人の判断ということで仕方ないか。

神戸高校の先生の登場ともあり、今までと比べて鈴鹿地区の塾が増えたような気がする。そして津西の橋本教頭先生、40台あたりの女性たちが視線を向けそうなダンディーな雰囲気。この方がまたおしゃべりも上手で・・・会場内の笑いも誘う見事なデビューでした。

午後から欠席の長坂先生からは「今年の津西の第一次選抜の調査書(内申)枠が100%から110%に変更された真意をさぐってね!」との強い指示が居並ぶ塾の先生方全員に出たが、あれって俺に向いて言ってる気がしたよな。さらに一部で囁かれている英語の問題の難化の噂の実体に探れ!と、矢継ぎ早の指示。これまた俺に向かって言ってるようなもんだ。

幸い、橋本教頭先生、冒頭からその件・・・第一次選抜における調査書の100%から普通110%へ、国際科学科120%変更に触れられる。「いろいろと取りざたされてはいるが、高校としては進学校の趨勢に従ったまでです」 資料のなかに県下で110%枠を採用している高校が挙がっていた・・・桑名高校・神戸高校・松阪高校、そして今年から津西がそこに加わるわけだ。120%では多士済々・・・桑名理数・四日市普通&国際科学コース・四日市南・神戸理数・津東・松阪理数・伊勢ふつう・国際科学コースなどが列挙されている。

第一次選抜の調査書ボーダーは永らく100%だった。このあたりでは初めて120%に移行したのが松阪高校、しかし後に110%に変更された。これは倍率が1,3倍以上の倍率で推移していた松阪が1,2倍あたりに落ち込んだことから教育委員会からの指示で110%にしたという経緯がある。つまり、120%枠の高校の倍率が1,2倍あたりになると調査書の評価は関係なく、実質的に当日の点数のみで決まってしまうからだ。

この意味では津西も同様。国際科学科は例年5倍くらいの倍率に膨れ上がる。これは落ちても普通科へのスライドがあるからだが、実質的な倍率は1,2倍前後だ。ゆえに国際科学科は120%枠を採用、しかし普通科は110%となったのだ。

さて、その狙いだが・・・橋本教頭は他の進学校が横並びで110%なり120%なりに変更したこと、つまりは進学校の流れに従っただけだと断ったうえで、「高校として、学検点(当日の点数)重視を明確に打ち出しただけです」と付け加える。さらに抑え小手、「しかし、いろいろとシュミレートしましたが、それほど変わることはないと思いますよ」

興味深いのは進学校横並びのなかに津高がいないこと。まあ、これは倍率の低さから120%どころか110%枠すらも導入できないわけだが、橋本教頭のスピーチのなか、「津西は伝統を忠実に守り、先生と生徒の関係や生徒間の関係もまた風向きがいたって良い」と発言するいっぽうで、「現状維持のままでは衰退していく」、あるいは「学内の雰囲気がいいことが逆に改革を立ち遅れのしている」との微妙なコメントが買今出る。

橋本教頭は過去に10年ほどを四日市南で過ごされたとのこと。その当時を思い出し、「かつては四日市も南もともにⅠ群だったわけですが、だからといって私が在籍した頃には四日市高校との比較が話題に上がることはなかったんですけどね」 会場は笑い声が起きるが俺は考える・・・さりげなく今の津西の現状を憂いている、つまりはいつまでも高校内で津高と津西という対立概念にとらわれているがために今の津西の背丈に合った高校改革が遅れている・・・さて、これは俺の読みだ。深読みか。

橋本教頭は伊勢白鳳で2年間を過ごし津西に赴任。そして教育改革に取りかかろうとしているのではないか。その改革の一つ目が津高を尻目に普通科の110%枠、国際科学科の120%導入だ。進行役の村田先生が「ほかに何か質問はありませんか」 意味ありげな視線を俺に投げかけたような・・・自意識過剰、それでもついつい出張ってしまう軽薄さ、手を挙げている。

「今年のウチの生徒で当日の学検点で183点、ところが調査書は28でしたがなんとか津東に合格させていただきました。しかし、その生徒とは当初は津高勝負のつもりでしたが、去年の秋頃に津高の先生に直接疑問をぶつけました・・・内申が28でも当日の点数があれば受かりますか・・・と。内申20台は取りたくないな、正直に先生はおっしゃいました。それで津高却下、入試直前まで津西か津東で逡巡の末に津東で勝負に出たわけですが・・・。たとえば、今年の津高はかなり緩い点数でも受かりました。この流れだと来年は津高の倍率が上がり、そんな年に限って津西の倍率が下がる傾向が過去10年間幾度となくありました。倍率が今年より下がりそうな津西が第一次選抜の調査書ボーダーを100%から110%に変更することで内申のボーダーが下がります。たぶん、32あたりでもクリアしそう、もしかしたら31、あるいは30を切って29や28でもクリアするかもしれません。第一次選抜ではだめでも第三次選抜で29や28あたりの生徒が当日の学検点で高い点数を叩き出したら・・・津西に合格できるでしょうか」

橋本教頭先生、天を仰ぐ。マイクを持ち、「これは・・・答えにくい質問ですねえ」

今までの平和な雰囲気が一転・・・あ~あ、またやっちゃったよ。

 

最後に俺に佐藤先生がツッコミをかませてくれた。会場はドッと湧いた・・・が、俺は聞き取れなかった。突発性難聴・・・橋本教頭のほうに全ての注意を注いでいたためだ。佐藤先生すいません、うまくボケれなくて。あの時に佐藤先生が何とツッコミを入れたのか、また face book で聞きますから(笑)。

長坂先生の代打ち・・・マージャンならともかく、教育論では役不足やな。

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1 コメント

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ありがとうございます。 (たいしょう)
2015-10-02 23:12:33
今日は午前だけで失礼してしまってすみませんでした。先生にお礼を渡せただけでも出席した甲斐がありました。相変わらず中勢地区の情報交換会は今一つ盛り上がりに欠けますね。みなさん、なかなか情報や質問や意見を出してくださらないんで…。

いろいろ気を使っていただいたみたいですね。私としては、あの会場のみなさん全員に話題を提供したつもりだったんですが…。西高のことや入試の難化の話題ってのは、今年の入試の大きな話題だと思ったんですが…。意外に盛り上がらなかったですねー。

西高の答えはおもしろくないですね。想定内でしたが。もっと意欲的な答えが聞けるかと、ちょっとだけ期待したのに…。

それはそうと、私は麻雀はしないんですよー。学生時代から「外遊び」「スポーツ」ばかりで。だから麻雀の代打ちは頼む機会がないかも…。ですから次の代打ちも、やっぱり「教育論」か「ランニング」あたりですかね。
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