津東高校の教頭先生に電話する。事務の女の子、今年入ったばかりかな・・・電話の扱い、まだ慣れないよう・・・そして教頭先生。
「帰国子女枠でのご質問でしたね。ええっとね、前期選抜の場合は他の受験生と同じ条件で受けていただきます。ウチの場合だと英語と数学に面接ですね。そして後期ですが、英数国理社の5教科ではなく3教科・・・英語と数学と国語の3教科、それに他の受験生の皆さんが理科と社会を受けている間に作文と面接をしてもらいます」 「作文と面接を理科と社会に換えての5教科ということで他の受験生と相対的に判定するのでしょうか」 「いえ、そういうことじゃなく、前にも言いましたが3年間ウチの高校の授業についていくだけの基本的な力があるかどうかの判断基準です。点数化して他の受験生と合否を決めるということではありません」 「となると、5人枠があるものの、その学力を満たさないと思われる場合は1人も合格しない場合もありうるわけですね」 「はい、そうですね」 「となると、帰国子女枠内での評価であり、絶対的評価と言ってもいいんでしょうか」 「そうですね、・・・そう言ってもいいでしょう。やはり帰国子女枠で一番我々が知りたいことは、そのお子様がウチの高校で3年間過ごすことができるかどうかということです」 「では、内申ですが、メールを見ていただいて分かるように、アメリカでは日本の実技教科をしていない以上、中2の途中からの帰国では4教科の内申が取りにくいと思うんですが・・・この意味で、内申に対しての重要性は他の受験生と比べるとどうなんでしょうか」 「内申はおっしゃるように背景が違いますから、他の受験生の合否基準を当てはめることはありません」 「はやり、授業についていけるかどうか・・・それが最も大きな判断基準でしょうか」 「そうですね、それと学力だけでなく、面接ではその人となりを判断させていただき、高校生活を有意義に送れるかどうかも大切な基準です。ですから、内申については、帰国子女の方にはそれ相応の配慮をさせてもらうつもりです」
・・・内申が合否に決定的要因を持つことはなく、むしろ日本人としての基本学力・・・作文で力量は知れるわけで、面接ではコミュニケーション能力が試されるわけだ。そして主要3教科の英語と数学と国語で、高校の3年間を通して授業についていけるかどうかが試される。
電話の最後に、説明会での教頭先生の説明が評判良かったことを述べておく。おべっかやお世辞ではなく、塾関係者からの評価は正直高かった。そして120%枠にしてくれた津東の快挙については、内申33で合格した潤奈の例を出して話した。
第二回高1全国統一模試、Sクラス80名全員参加、Fクラス9人自由参加の全89名のなかで潤奈は理系で4位となった。「ほおお・・・」 教頭先生から賞賛のため息が漏れた。ところが潤奈の内申は33だ。これが去年までの内申100%枠だと落ちていたはずだ。ところが津東が今年から導入した内申120%枠のおかげで潤奈は生き残り、合格した。その新基準で入学してきた生徒が、今やSクラスを含めて校内順位4位にまで上昇した。帰国子女枠とともに、この事実・・・120%枠導入の効果がすでに出てきていることを教頭先生には知ってもらいたかったのだ。
津東120%内申枠・・・これが潤奈のように、短い期間だが不登校を経験し、5教科120点あたりから這い上がってきたような生徒・・・実力はあるが、積極的でないこともあり、中学の評価では十分な内申が頂けなかった生徒たち、そんな生徒たちの最後の砦だ。
この砦を死守したい。どうしても現存させておきたいのだ。 そのためには、このクラスの下剋上が不可欠となる・・・高校側に120%の恩恵を認めさせるしかないのだ。
それには潤奈を鍛える。そして内申28で合格させてもらった幸佑も鍛える。
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