お知らせ
メール(reimei.nakayama@gmail.com)またはお電話(059-255-1123)で、れいめい塾まで『内申の件で』とご連絡ください。
中1に Unit-3 の一般動詞の解説・・・別名は「毅のためのプリント」の2枚目。
星夢の諮問試験が続く。
高校生の部屋は閑散としている・・・今日は津東3年が模試、たぶん進研模試のマークか。しかし午後7時頃に終わるとはいえ塾に来ない。しかし今年は何も言う気はない。
里恵(7期生)の現代文。
2階では樹(28期生・名古屋大学工学部1年)の授業・・・三重6年制が3人揃ったようだ。
今日のサポートは沙耶(27期生・三重大学教育学部2年)。美羽は午前中に続いて夜も登場。久居中の期末試験をさせるがミス3・・・まあまあの仕上がりか。
そして俺の中3の理科・・・電池、イオン化傾向を踏まえて電池の授業。理解したものから6年前の三雲中学の問題に入る。
午後から頑張っている。
明里(津東1年)を崚馬(浪人)に任せてスラムに沈む。
1時間ほど・・・そして昨日来なかった星翔がやって来たので電池の授業。星翔ゆえに10分もせずに終わる。
星夢がやって来た。指示を出す・・・まずは英単語からだ。
樹(28期生・名古屋大学工学部1年)の授業が始まった・・・三重6年制、まだ一人だが。
中学生の部屋でも席が埋まっていく・・・肝心の中1は一人しかいないが。
午前中から武大(26期生・三重大学工学部機械2年)の授業。
生徒は浪人の二人・・・ともに三重大学以上を狙う覚悟ではいる。
この1年間が二人の人生にとり、実り多い1年になることを心から願う。
思えば今頃は呉の橋本クリニックで魚の目の治療を受けていたはず・・・二人の浪人たちが留守番してくれてたはず。明日の地理の授業は洸太に頼んであった。
横山(4期生)に申し訳ない、橋本ドクターも楽しみにしていてくれたみたいだし・・・ちょっとへこむ。
朝方になりやっと沈んだ。
・・・人の気配で覚醒、中2が勉強している。「おはよう」と俺、「おはようございます」と中2。初めは驚いただろうが、さすがに2年目、違和感なく返す。「もうちょっと寝てていい」と俺、頷く仕草もこれまた自然だ。布団をかぶる。
・・・やっぱ起きやんとな、珍しく理性が働き起きてしまう。
一日が始まる。
今夜の留奥(三重大学医学部4年)の授業は明日に振り替え。明日は午後8時から化学・生物。
俺の日本史は午後3時から続いて4時から英語の解説。
眠れないままに今になる・・・秋元康の特集を見ていた。
究極の自営業者だ。
自営業者の撤退は人の関心に触れなくなると始まる。それは辛いことだが、当事者にとっては撤退を他者に知られないぶん気が楽なようにも思える。しかし秋元康ほどの存在にもなると、撤退じたいが格好のネタだ。舌舐めずりしている観客のなかで、俺が大学を卒業した年に「アルフィー」にどこか気の抜けた歌詞を提供したデビュー戦から今の今までを最前線で生きている。
最前線に立ち続けることは難しい。
言い古された言葉だが、自営業者はいい時もあれば悪いときもある。いい時は何も分かっていない。いい時や悪い時があることすら知らずに毎日を生きている。ところが一転、振り目になると謙虚になる。必要以上に謙虚になる。人はそれを臆病というかもしれないが・・・。
俺がなにも気づかなかった頃に、俺を酒に誘ってはいろいろと諌めてくれた塾生の親父さんがいた。
「先生は甘いな」・・・笑いながら、タバコの煙を俺の顔にふきかけながら、それでも笑いながら何度もそう言われた・・・「先生は甘い。でも、その甘さがあるから生徒たちがついてくるんかな」・・・そうも言われた。
塾の経営がうまくいかなくなった頃にはその親父さんと会う機会はなくなった。それでも誰もいない教室で一人、酒を飲むなかでその親父さんが話してくれたことを何度も反芻していた。
「どんなに台所が苦しくとも家族には絶対には言わない、不安にさせない・・・それが俺の美学やったな。そんな俺でもな、宅地を売ることになった、生活はきつかった、乾坤一擲の勝負やった・・・それでもな、売る時になったらな、こんな辺鄙な土地を買いに来る客がおるんかな、そんなふうにも思った。それでもな、街金から金を借りてる。今さら降りれへんわな。勝負した・・・」 「それで・・・お客さんは来たんですか」 「・・・ああ、驚いたくらいに来た・・・来てもらったな。だから今、甘っちょろい塾の先生とこうして酒を飲める」 「そりゃ、よかったですね」 「ハハハ・・・ぬるいな先生。そやな・・・確かに良かった、それで俺は首をつらんでよかったからな」
甘い俺は首もつれないでここにいる・・・12年ほど前の俺はそんなことを考えながら、この教室で酒を飲んでいた。
教え方は変わらなかった。授業料もほとんどが昔のままだ。ところがなぜか、7年ほど前から密航者が増えて娘たちを路頭に迷わせることもなくなった。・・・感謝している、誰に・・・保護者各位、そして今までこんな俺に付きあってくれた人たちに。そして事あるごとに俺を飲みに誘っては、オマエは甘い!と笑いながら諭してくれた親父さんに。
自営業者ということだけで俺はその人を親身に感じる。その背後にある漆黒の闇、誰にも言えずに死を身近に感じるような時間を共有している気がするからだ。
自分のやり方を信じて、ずっとやり続けてきたあなた流のブリーダーが認められての全国誌デビュー。おめでとうございます。これからも自分の道を全うできますようにと・・・老兵、心より願っています。