友達が先週、1週間、旅行に行っていたのですが、出かける前日からあまり体調がよくなくて、
旅行中もずっと目眩や頭痛、吐き気がして、体調が思わしくなかったそうな。
「原因はわかっているんだけど・・・」と。
どうやら精神的なことのようで・・・
「行けそうだったら〇〇さん(整骨院)に、行ってきて!」と、LINEすると、
「そうだね。行ってくる!」と。(元々は彼女に紹介してもらった整骨院なのです)
そして・・・
「行ってよかった~ありがとね。話しながら施術受けると気持ちもブレなくなってくる!恐るべし〇〇さん!」とLINEがきました。
まず、理由も聞いてないし、気持ちもブレなくなってくる・・・ってどういうことなのかな?と思いつつも、
少し楽になってよかったなと思いました。
今日、話を聞いたら、原因は、お母さまのことでした。
やはり・・・そうか・・・
お母さまが怪我をして入院をしたことをきっかけに、施設入居することになったのですが、
愛情を一度も感じたことのない母のために、彼女はいろいろと動いていました。
日頃はお母さまと同居している弟さんに任せっきりなので、弟さんのために頑張ろうと思ったようでした。
お母さんと会っても、いつも悲しい思いをするだけなので、2人になるのを避けて、いつも弟さんも一緒だったのですが、旅行に行く前の日・・・手続きのために、病室で初めて、お母さんと2人きりになったそうです。
母と2人・・というシチュエーションになり、向かい合った時・・・過去に虐待を受けていた時のこと。
その時の母の表情、いろいろ言われたこと、すでに忘れかけていたことまでも、次々とフラシュバックしてしまい、
息苦しくなってしまったそうな。
旅行に行っても、そのフラッシュバックしたことが頭から離れず、辛かったそうです。
そんな暗い話をしたらせっかくの家族旅行が楽しくなくなると体調がすぐれないことも言わずにずっと我慢をしていたそうな。
帰ってきて、そんな気を使わなくてもよくなって、やっと回復してきたそうですが・・・
お母さんのことはいろいろ聞いていたけど、そこまでになってしまうほどの存在なんだな・・・と、改めて思いました。
子どもの心に深く傷を負わせてしまったことの罪はどれほど大きいものなのか・・・
整骨院でも愚痴を聞いてもらったようですが、
入居予定の施設の料理がとってもおいしい、温泉も出る。娯楽もいろいろある。
そこで働いている介護士の方が何人か施術に来ているようですが、皆さん、とってもいい方とかで・・・
「安心してね。でも、とっても居心地のいい施設だから、長生きしちゃうかもよ~」と言われ、2人で大笑いしたそうな。
そんな会話をしながら、いろいろ吹っ切れたようでして・・・
「もう、母と思わないことにした。母と思うと、普通だったら・・・って思って悲しくなっちゃうけど、その辺にいる誰だかよく知らないおばさんの面倒みてやっていると思うことにした」と言ってました。
母と思わない・・・って、そう思わなければならないことは、子どもとして辛いけど、
期待して裏切られることほど悲しいことはないもんね
「そうだね。誰だかわかんないおばさんの面倒みてあげているんだから、自分のこと褒めてあげてね」って言いました。
(あっているかどうかわからないけど)
「うん!そうする!」って言ってくれたからよかったのかな?
友達は、ママ友や近所の人の母親が遊びに来たり、母親と一緒に買い物に行ったり、お孫ちゃんの面倒を見てもらったりしていることが
とても羨ましかったそうです。
そして我が身を振り返って、私は・・・と、いつも悲しい思いをしていたそうです。
私も両親と同居していましたからね。母が認知症だったので、あちこち連れ出して、一緒にいることが多かったこともあり、
「仲がよくていいな」と羨ましいなと思ったこともあるそうです。
当時は、友達からお母さんのことは聞いていなかったし、まさかそんな思いでいたとは・・・まったく気づけていませんでした
逆に、友達の息子くん、娘ちゃんが、大学に進み、就職もし・・・ひとりは結婚してお孫ちゃんもいる。
普通はこうだよなぁ~と、順調に歩んでいることを羨ましく思ったこともあります。
でも、自分だけじゃない・・・
人それぞれにいろんなことがあるんですよね
私の友達は、子どもが欲しくてもなかなか出来なくて、病院に行っても出来なくて・・・
お正月に容赦なく送られてくる、子どもの写真つきの年賀状にいつも傷ついていました。
私も不妊治療で病院に通っていた時期もあるので、その気持ちはわかります。
「子どもが生まれる」ということも決して「当たり前」ではない。
奇跡が起きてくれて、授かった命・・・
不登校で苦しい思いもたくさんしてきたけれど、それも、生まれてきてくれたからこそなんだなと思います。
どんな苦労や心配をさせられても・・・
やっぱり、生まれてきてくれて、よかったです。