昨日の記事と関連する内容です。
8月29日放送のNHK「あさイチ」で、子どもの不登校のことを取り上げていたそうです。
私は見ていないのですが、友達からだいたいの内容は聞きました。
子どもの状況をみて、はたして学校を休ませた方がいいのか・・・親も悩むところだと思います。
その判断となるチェックリストが公開されていたようです。
字が小さいので見えるでしょうか・・・
一つでも当てはまったら休ませましょう。休ませた方がいい・・・という項目ですが、
ほとんどの方が当てはまるのでは?
ほぼ「休ませた方がいい」一択になっていますね。
8月末の放送からして、9月1日問題を意識しているのは明らかです。
9月1日に命を絶ってしまう子のほとんどは、まだ「不登校」という状態ではないと思います。
「不登校」の問題というより「自殺」の問題と思います。
子どもの命を守るためにということであれば、このチェックリストもまだ理解できるのですが、
「不登校」と一緒にしてしまっているので、少し違和感を覚えてしまいます。
子どもって、家と学校が、ほぼ全ての社会なので、学校に行くのが辛くなると、家にしか居場所がなくなります。
そこで、親が「そんなことで学校休めないよ」「社会に出たらもっと厳しいよ」などと、背中を押したとしたら、親にも否定されたと、家にも居場所がなくなります。
そこまでの言葉を使わなくても、困り顔や、悲しい顔も同じだと思います。
どこにも居場所がなくなると、人生終わったと思ってしまうそうです。
元不登校(今は成人しています)の方のお話では、「居場所」がなく「孤独」なのが何よりも辛いのだとか。
どこかに「居場所」があり、話を聞いてくれる人がいれば「死」を選ばなくて済むと思うと。
学校にも家にも「居場所」がなかったら、他に居場所を作ってほしい。
誰か外に話が出来る人を作る事。
誰かと会うのが難しかったら、ゲーム上でもいい。
誰かと繋がれるだけで全然違う・・・と。
2015年に若者の自殺の原因の調査をした結果・・・
1位は「進路」
2位は「学業不振」と「親子関係」
・・・だそうです。
この原因をみると、子どもを「休ませた方がいい」という状況になる前に、
家庭で出来ることがあるのでは?
子どもを否定せずに、受け入れて話を聞いてあげるだけで違うのではないでしょうか。
2022年に自殺した小中高生は、過去最多で514人だったそうです。
最近、報道されていないのは、WHOが「自殺報道ガイドライン」を制定してから、政府がメディアに注意喚起しているからのようです。
日本は20年以上、10代の死因1位が「自殺」です。
諸外国と比較しても、日本の自殺率の高さは突出しているとのこと。
死にたいというより「消えたい」「もう生きていたくない」その手段としての「自殺」
自分がやりたいことよりも「どうすれば周りに評価されるか」という「過剰適応」を起こし、
自分が何者なのかが分からなくなっていく。
「問題のない良い子」のようにみえても、当人は追い詰められている状態であったりする。
受験や就職に失敗すると、今まで我慢して頑張ってきたことも否定されたように感じ「生きている意味がない」となってしまう。
そのような分析もされているようです。
社会全体が変わっていく必要もあるのでしょう。
子ども達に安心していられる「居場所」がありますように・・・
ひとりでも多くの命が守られますように・・・
いつもありがとうございます。