夏休みも中盤に入りましたね。
お子さんの宿題は進んでいるでしょうか~
ケン太は中学生で再不登校になっているのですが、不登校のきっかけになったのは「宿題」です。
部活は剣道部だったのですが、顧問が「やるべきことをやらない人間は剣道をやる資格がない」と、
武道に反すると?時折、顧問が宿題のチェックをしていました。
夏休みの宿題のチェックは、8月のお盆前、ちょうどこの時期でした。
1年生の時は、そのチェックが入る前に、剣道部皆で集まって、宿題を仕上げたりしていました。
多分、見せてもらったりして?どうにかクリア。
でも、2年生になって、問題が出てきます。
ある時、試合の前日に「宿題を提出しないものは試合に出る資格はない!」と、けん太は練習前に帰されたのでした。
その後、提出しましたが「一部、写しがある」と認めてもらえず「明日の試合には出さない。これから練習に来なくていい」と帰されました。この時、かなりの叱責を受けたようです。
その日、家に帰ってきたけん太が「俺は見捨てられた・・・嬉しいよ」と苦笑いを浮かべていました。
必死に笑おうとしていましたが、全てを失った・・・というような失望感が見て取れました。
その後、2,3日休んでしまいましたが、思い直し「部活をやらせてください」と職員室にいる顧問に言いに行きました。
しかし、顧問は林間の準備で忙しかったようです。
「何故、今くるのか、今、忙しいのが分からないのか?何、考えている!」と顧問の逆鱗に触れ、追い帰されたそうです。
その頃から、顧問を避けるようになりました。
学校にも向かえなくなりました。
休んだ日は、顧問の授業がある日だということがわかりました。
けん太は、剣道部を辞める決断をしました。
しかし、言い出せず(顧問を避けていたので)
顧問に呼び出され、話す機会を与えられた時、「絶対に辞めてくる」と宣言して家を出て行ったけん太。
しかし、ただ辞めることは許されませんでした。
剣道部を辞めるなら、他にやりたいことを見つけるか、転部して一生懸命やっている姿をみせてくれるのなら認める。
やりたいことを見つけるように・・・と帰されました。
その後、けん太は、完全不登校になってしまいました。
一言でいえば、「宿題やればいい」んですけどね。
ただ、簡単なことのようで、けん太にとっては簡単なことではない。
その前もその後も「宿題をやらない」ことで問題が起きました。
その頃、けん太の同級生家族は、ご主人の仕事の関係でアメリカにいました。
夏休み、学校では結構な量の宿題が出たようです。
子どもだけでは大変そうと、ママが手伝い、どうにか全て終わらせて、新学期に提出したそうです。
しかし、宿題を全部仕上げて、提出したのは、クラスに自分の子ひとりだけだったそうです。
アメリカは、宿題は出すけど、やるやらないは本人に任せられています。
自己責任ということです。
ママ友は、この時、宿題は提出するものという固定概念が覆されたそうです。
けん太はアメリカにいたのなら、不登校にならなかったのでしょうか?
宿題だけが原因ではないので、そこは、なんとも言えませんが・・・
でも、宿題をやらないことで、あそこまで人格否定を受けるようなことはなかったのではないかと思います。