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ミラノからベネチアに至るまでの道中は添乗員さんの歴史談義を子守唄に耳を傾けながらバスの車窓を眺めていた。
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添乗員曰く、先月は普通に通れていたという道がいきなり封鎖になっており、三つのロータリーを駆使して今までやってきた道を少し戻ることになった。イタリアもフランスと同じくほとんどの交差点はロータリーとなっているので、大型の観光バスもどこかの路地で切り返すことなくロータリーを利用することで常に前進しながら道を行ったり来たりすることができるので便利だと思う。
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途中、使われていない貨物線と交差する。かつてはこのあたりから船積みをしていたのだろう。
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気を取り直してベネチア本島に向かう。日本の観光バスの運転手さんってしがないサラリーマンみたいなおっちゃんがやっていることが殆どだけど欧州のバスの運ちゃんて、筋肉ムキムキでイケメンの若い兄ちゃんがやっていることが多いなあと思う。
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ベニスとベネチアの違いを添乗員さんに教えていただいた。ベニスは英語で、ベネチアはイタリア語。今さら聞けなかった小ネタで助かったっす。
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本島には大型の豪華客船が停泊していた。
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新交通システムの終点あたりにバスの停車場みたいなところがあって、
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そこから人は水上タクシーに、スーツケースは後ろの赤と青の小舟で目的地まで運搬されることになっている。
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スーツケース運搬船へはこのベルトコンベアに載せて積み込みを行う。
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水上タクシーでどんどん運河を下っていく。すべての景色が初めての視点でものすごく楽しい。
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これらの景色はまた、ディズニーシーのようであるが、それはもうイワズモガナといったところだろう。だがしかし、本物の迫力は作り物のそれらとはスケールが違うね!
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舳先に乗ってご主人さまと一緒にクルージングを楽しむワンコ。
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おびえるどころか楽しみながら乗っているように見える。きっと日常使いの光景なのだろうなぁ。
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ターミナルからホテルへは細い運河を通ってショートカットをしているためリアルト橋の下は通らず、更にリアルト橋の手前で、これまた細い運河に入るためリアルト橋観光はお預けである。ちなみに「リアルト橋」を変換しようとすると「リアル飛ばし」となる。まさに、リアルなリアルト橋を飛ばされたのでリアル飛ばし状態なのである。
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この相互通行の運河には出会いがしらの衝突防止のためか、T字路にカーブミラーが設置されている。
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なんか街の道路と同じなので面白いなあと思う。
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そうこうしているうちに今夜の宿泊先ホテルであるボンベッキアーティ前に到着するのであった。
つづく
イタリア紀行☆2013☆【10】~ベネチア《2》~
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