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【cinema】『SHEOLOCK / シャーロック 忌まわしき花嫁』

2016-03-10 12:23:54 | cinema

2016.02.19 『SHERLOCK / シャーロック 忌まわしき花嫁』鑑賞@TOHOシネマズ日本橋

 

これは見たくて試写会応募したけどハズレ ドラマとバッチさんことカンバーバッチ好きとしては絶対見なきゃ!ってことで、初日に見に行ってきた

 

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「19世紀末ロンドン。ジョン・ワトソン医師は友人の紹介で、探偵であるシャーロック・ホームズとルームシェアを開始。シャーロックの捜査に同行し、事件を題材に小説を書いている。ある日、花嫁姿で銃を乱射して自殺した妻が、夫を射殺する事件が起きて・・・」という話。これもやっぱりコナン・ドイルの原作はあるんだよね? イヤ、というのも結構いろいろな要素を入れ込んでいて、後半はオリジナル・ストーリーになっていると思うので・・・ それが今シリーズのおもしろさなので大歓迎。ただ、思っていたのと違ったのでビックリ。ダメだったというわけではない。理由は後述します!

 

スティーヴ・モファットとマーク・ゲイティス脚本による英国BBCドラマ版「SHERLOCK」のスペシャルドラマ。本国ではテレビ放送されたものを日本では劇場公開。「SHERLOCK」については今さら説明の必要はないかもだけど、一応毎度のWikipediaから引用しておく。アーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを翻案したイギリスBBC製作のテレビドラマ。 舞台を21世紀のイギリスに置き換え、自称「コンサルタント探偵」であるシャーロック・ホームズがスマートフォンやインターネットといった最新機器を駆使して事件を解決する様を描く。各エピソードはドイルの原作を下敷きとしている。

  

シーズン1(全3回)は2010年7月25日 - 8月8日にイギリス・BBC Oneで放送。日本では2011年8月22日~24日にNHK BS プレミアムで放送後、2012年にはAXNミステリー放送された。また2013年1月にはNHK総合でも放送され、日本国内では地上波初放送となった。シーズン2(全3回)は2012年1月1日~15日にBBC Oneで放送された後、日本では2012年7月22日~8月5日にNHK BSプレミアムで放送された。シーズン3は2014年1月2日~12日にBBC Oneで放送された。各シーズンのラストは次シーズンへの引きで終わるクリフハンガーとなっているが、制作ペースは脚本の完成度を上げる目的もあって新作を毎年放送出来ないという(連続ドラマと比べれば)非常に遅いペースになっている。主演2名のハリウッド映画出演も撮影スケジュールの点で遅さに拍車をかけている。2015年には「今作のキャストで原作通り19世紀のロンドンを舞台に映像化したら」というシチュエーションのスペシャル版の撮影がスタート。「THE ABOMINABLE BRIDE」という題で2016年1月1日(現地時間)に英国及び米国で放送された。今回は一部地域で劇場公開する計画が発表され、日本では2016年2月19日より期間限定での劇場公開が決定している。シーズン4の製作は2016年後半の予定である。とのこと。

 

自分が最初に出会ったのはNHKの放送。放送日の半年くらい前から番宣CMを見かけていて、現代版であることと、何よりシャーロック役俳優の眼の下の長い独特の風貌と、パーマヘアに濃紺のコート姿のスタイリッシュさに惹かれて、これは絶対見るとチェックしてた。実際に見たら、想像よりはるかに面白くてスタイリッシュ。一気にファンになった。NHKでの放送ではあるけど全話録画して繰り返し見ているし、次シリーズを心待ちにしている。シリーズのおかげで"変な顔"ベネディクト・カンバーバッチのファンにもなった 出演映画を何本も見たけど演技上手いし。と、つらつらと熱く語っているのは、それこそが、いつも腰が重いのに珍しく公開初日に行った理由だから。なにしろスペシャルドラマが作られることは1年近く前から知っていたのだから、ずいぶん待たされた。というわけで、とってもとっても楽しみに行ってきたということが言いたいわけです。o(`・д・´)o ウン!!

 

さて、今作。「シャーロック・ホームズの冒険」を現代版に置き換えた「SHERLOCK」のスペシャル版で、原作と同じ19世紀が舞台とちょっとややこしい てっきりスピンオフ的な作品なのかと思っていたら、意外にもシリーズに絡んでいて、続編的な部分もあった。なので、シリーズ未見で今作だけ見ると、後半はなんのこっちゃな場面が続いてしまうかも。しかも、これ前述したとおり本国ではスペシャルドラマとして放送されたものを、劇場公開しているので、映画として見るのはちょっと違うのかなと。実際の放送がどんな感じだったのか不明だけど、本編上映前にはスティーヴ・モファットによるセット紹介映像があったり、終了後にはマーク・ゲイティスが案内するメイキング映像があったりした。ファンとしてはうれしかったけれど、その分本編の印象が薄れてしまったことも事実で、実際ラストカットがどんなだったか忘れてしまっていてビックリ(*`ロ´ノ)ノ まぁ、これは自分の記憶力の問題かもしれないけれど(笑) うーん。どうやって感想書こうかな。前述したとおり後半かなりオリジナルで、前シーズン最終話未見だとかなりポカ─(o'д'o)─ンな状態になってしまう感じなので。とはいえ、そんなにいろいろな書き方が出来るわけではないのだけど(笑) 

 

まずは前述したとおりスティーヴ・モファットによるセットのこだわりなどを紹介する映像から。骸骨の絵が、鏡に向かう女性の姿に女性に見える絵など本編内で見つけて( ̄ー ̄)ニヤリだった。この映像だけじゃなく、全体的にシリーズファンにはニヤリな内容になっている。

 

続いて本編。冒頭、前回までのダイジェストが流れる。何度もしつこけどシリーズとは別物として作られていると思っていたのでビックリ。これ必要なの?と思っていたけど、後に納得することになる。場面切り替わって19世紀の戦場。真っ赤な軍服姿のジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)は負傷してしまう。また場面変わってロンドンの雑踏。杖をついて足をひきずって歩くワトソン。声を掛けてくる人物が。部屋を探しているという話になり、ある場所へ連れて行かれる。そして、死体を鞭でバンバン叩いている人物を紹介される。この人物がシャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)。この流れは原作どおりなのだろうから、当然なのだけどドラマ版シーズン1第1話のオープニングと同じ。その後、ワトソンが戦争帰りであることなどを次々当てていく流れも同じ。ちょっとニヤリ。でも、なんとなく現代版よりシャーロックのキャラがソフトな気がする。一応、英語版でも見たことあるけど、繰り返し見たのはNHK放送の吹替版。なので、もしかしたらシニカルな感じは吹替の三上哲さんの演技によるものかもしれないけれど、でも表情も少し柔らかかった気がする。これはやっぱり19世紀と現代の文化の差を出しているのかな? 全体的にワトソンとの距離感というか、関係性みたいなものも、現代版の方が素直じゃない感じ(笑)

 

現代版のジョンは治療のために書いていたブログに、シャーロックとの冒険を書いているけど、19世紀のワトソンは小説を書いている。原作読んだことないので分からないのだけど、そもそもワトソンが書いた小説という形になっているんだっけ? ドラマ版の第1話ではジョンとシャーロックがチームになるまでを事件を絡めて描いていたけど、その辺りはほぼ描かれず、予告編で流れる「ベーカー街221B」のセリフの後、既に一緒に暮らしており、数件の事件を共に解決し、ワトソンの小説も出版済みという状況。まぁ、おそらく今作の元になっている原作では、そういう関係になっているからなのでしょうけれど、その辺りのことはみんな知ってるので、この感じは良かったと思う。 

 

ドラマのスペシャル版なのだから当然と言えば当然なのだけど、大家のハドソン夫人(ユナ・スタッブス)、レストレード警部(ルパート・グレイヴス)も同じ役で出演。レストレード警部は当時のもみあげ長い髪型で登場してちょっと笑った。そういえばワトソンは髭が生えてたけど、ホームズはオールバックなだけであまり19世紀っぽい外見ではなかった気がする。もちろん服装は19世紀っぽかったけれど、これは狙いなのかな? メアリー・ワトソン(アマンダ・アビントン)は、もちろんワトソン夫人だけれど、意外な人物とつながっている。これは原作もそうだったりするのかな? たしか原作でもメアリーって意外に活躍するんじゃなかったっけ? モリー・フーバー(ルイーズ・ブリーリー)も基本同じ役で出てくるけど、さすがに男性と一緒に働くのは不自然ってことで、ちょっとした仕掛けがある。バレちゃダメな設定だけど、見ている側にはバレなきゃおもしろくないので、これは絶妙な感じの仕掛けとなっている。一番ビックリしたのはマイクロフト・ホームズ(マーク・ゲイティス)の外見! でも、これも原作どおりなのかな?

 

さて、レストレード警部が持ち込んだのは不思議な事件。トーマス・リコッティという人物が射殺され、その様子には複数の目撃者もいる。犯人は花嫁姿のリコッティ夫人。何故取り逃がしたのかと言うと、リコッティ夫人は既に死んでいるはずだから。花嫁姿で自宅バルコニーから銃を乱射した後、自ら頭を撃ちぬいて死亡したのだった。この話を聞き、搬送されたリコッティ夫人の遺体を見に出かけたホームズたち。そこにいたのはアンダーソン(ジョナサン・アリス)! シーズン2ラストでシャーロックが死んでしまってから、強烈なシャーロックロスになったアンダーソンだけど、19世紀の段階では相変わらずイヤミな感じ(笑) そして検死に現れた人物に注目!

 

数日後、ホームズは兄であるマイクロフトから呼び出しを受ける。これ第2シーズン第1話目だったっかな?登場してた気がするけど、紳士倶楽部(?)のような所。そこでは、完全沈黙らしく、品よくジェスチャーで意思の疎通をはかる。スマートにこなすホームズと、トンチンカンなジェスチャーをしてしまうワトソンの対比がおもしろい(笑) さて、待っていたのは前述したとおりビックリ姿のマイクロフト。これはホントビックリ。スマートなマーク・ゲイティスがあんな姿に マイクロフトの要件はレディ・カーマイケルの依頼を受けて欲しいということ。

 

後日、レディ・カーマイケルが訪ねて来る。彼女の夫ユースタスの元に脅迫状が届き、その後リコッティ夫人の亡霊が現れるようになったとのこと。実際、迷路のような庭でレディ・カーマイケル自身も目撃している。早速、捜査に乗り出すホームズ&ワトソン。でも、2人の前にも花嫁の亡霊が現れ、ワトソンが動揺している間にユースタスは殺害されてしまう。この辺りで一度現代へ戻ったっけ? 決定的に戻るまでにちょこちょこ戻った気がしたけど、どうだったかな? 記事書くの遅くて忘れがちなのと、展開が早くてそもそも覚えてない部分もあるかも とりあえず、19世紀の「忌まわしき花嫁」部分について完結させておく。たしかホームズの依頼でレストレード警部たちが、リコッティ夫人のお墓を掘り起こしたりしたよね? 気持ち悪かったの覚えてるのであったと思う。夫人が死んでいるのは間違いなく、では幽霊の仕業なのか?となるわけだけど、そんなはずはないわけで。相変わらず、ワトソンやレストレード警部を置き去りにして、ホームズだけが分かっているという形で解決まで進む。ただ前述したとおり、19世紀のホームズの方が、シャーロックより変人感とか自己中心的な感じが薄かった気がするのは気のせい? まぁ、やや薄い程度だけど、紳士然としていた感じ。

  

で、もう結論を書いてしまおう! ユースタス殺しの犯人はカーマイケル夫人。ただ、マイクロフトがチラリと言っていたような気もしたけれど、正確にはある秘密結社(?)が関わっている。それは夫や親に虐げられた女性たち。彼女たちは密かに集まり、それぞれ協力して夫を殺害していたのだった。リコッティ夫人のトリックについては、まずはリコッティ夫人本人が銃乱射を行った後、頭を撃ち抜くふりをする。そこで用意していた遺体とすり替わる。リコッティ夫人は自身の亡霊役を演じつつ夫を殺害する。そして、仲間の元に戻ったリコッティ夫人の頭を、彼女の合意のもと撃ち抜く。というもの。なんともまぁ・・・ 現代だとちょっとトリックとしては甘いかなぁ。そもそも、自殺した犯人の検死ってどこまでやるものなのか不明だけど、DNA鑑定とかしたら一発で別人であることがバレちゃうし。まぁ、そこは本物にすり替わったってことか。でも、じゃあ身代わりの遺体は誰なの? すり替わるためだけに罪もない人を殺したの?ってなっちゃうし。19世紀は今より遺体が手に入りやすかったとか? まぁ、この辺りは原作だともう少し詳しく書かれていたりするのかも。キッチリ説明しないところも魅力の1つであるシリーズなので、ツッコミは野暮かもしれないけれど(笑)

  

さて、事件を解決したホームズ。部屋で麻薬を使用したらしい? すると彼の目の前に宿敵モリアーティ教授(アンドリュー・スコット)が現れる。錯乱するホームズ。気が付くと21世紀。シーズン3ラストで乗っていた飛行機の中。うん?これは?とか思っていると、また19世紀に戻ったり、戻ったと思うと21世紀のことがフラッシュバックしたり。うん その後も、19世紀と21世紀を行き来しながら、モリアーティの幻影に悩まされるシャーロック。そして、ライヘンバッハの滝へ。現れたのはモリアーティ教授。これ原作では超重要。あまりのホームズ人気に嫌気がさしたコナン・ドイルが、ホームズを宿敵もろとも殺してしまった場面。なのだけど、自身は原作未読なので、この滝での2人のやり取りが原作どおりなのか不明。さらにワトソンも現れるけど、それも原作にあるのか分からない。でも、あの現れっぷりから考えると、ワトソン登場は原作にはない気がするのだけど、どうなんだろう? で、結局もみ合いになってシャーロックとモリアーティは原作どおり滝つぼへ落下。

 

で、目が覚めるとシーズン3ラストで乗り込んだ飛行機の中。これで完全に目が覚める。要するに、19世紀の事件は麻薬で朦朧としたシャーロックの夢だったという夢オチってことでいいんだよね? で、確かにイギリスのTVなどにモリアーティの映像が一斉に映し出されたらしいけれど、モリアーティが生きているという証拠ではないっていう終わり方だったよね? ちょっと見てから2週間以上経ってしまったので記憶が 本編ってどう終わったっけ? すみません忘れました (;´・ω・`)ゞごめんなさい

 

忘れてしまった言い訳としては、本編終了後にメイキング映像を見たせいかも? イヤ、最近記憶の衰えが・・・ 事前に本編終了後にメイキング映像があると字幕が出たのに帰っちゃった人いたけど見なくて良かったのかな? 特典映像的な尺ではあったものの、ベネディクト・カンバーバッチはじめとしたキャストのインタビューもあったし、何より案内するのがマイクロフト役でも出演している、脚本担当マーク・ゲイティスなので、個人的にはお得感ありだった。

 

キャストは「SHERLOCK」ファンとしてはおなじみのメンバー。彼らがそれぞれ19世紀のそれぞれのキャラを演じているのがおもしろいわけなので、その辺りのさじ加減はみんな良かったと思う。それでいて、それぞれが現代版のそれぞれのキャラではなく、19世紀のそれになっていたのはスゴイなと思った。ただ、吹替えで見た回数の方が多いので、その辺りが演じ分けなのか、吹替えによる印象の違いなのかちょっと怪しい(o´ェ`o)ゞ ベネディクト・カンバーバッチ好きとしては、19世紀のオールバック紳士と、21世紀の高機能社会不適合者と両方見れてウレシイ 好みとしては後者(笑)

 

うーん。一応、本国などでも劇場公開された作品ではあるので、カテゴリーとしては"cinema"にしたけど、前述したとおりそもそもはドラマのスペシャル版だから、映画として評価するのは違う気もする。なので、ドラマの尺としてはおもしろかったし、「忌まわしき花嫁」部分もあの感じで良かったと思う。ただ、ドラマ版未見だったり、スペシャルドラマの劇場公開であることを知らずに見た場合、ドラマ見てる前提の部分は置いておいても、「忌まわしき花嫁」の謎解きだけでも物足りないかもしれないなとは思った。ただ、セットや衣装、役者の演技などはスクリーンで見ても遜色なかったと思う。

 

何度もくどいけど、ドラマ見ていること前提の作りになっているので、少なくともシーズン3の第3話は見ておかないと後半は意味不明だと思う。ドラマ版好きな方はオススメしなくても見ていると思うけど、一応オススメしておく

 

『SHERLOCK /シャーロック 忌まわしき花嫁』Official site


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