勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

2018年振り返り

2018年12月31日 | 振り返り
さて、今年も残すところ、あと僅かとなりました。
と言う事で、2018年鑑賞映画の振り返りです。

2018年の観賞作品ですが、以下のとおりです。

今年は、「鑑賞本数が少ないかなぁ」と思っていたんですが、
56本と、まぁまぁな数を鑑賞しましたね。
平均で、週1本程度。

記録に残っている2007年振り返ってみると、
鑑賞本数の推移は以下の感じです。

2016年は、何を考えていたのか、80本も見ています(笑)
36本と言う年もありますが、平均すると大体53本くらいなので、
56本と言うのは、平均的な鑑賞数と言う事でしょうか。

さて、2018年で一番印象に残った作品ですが、
月並みですが、『ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody』ですかねぇ。
まぁ、年初に見たものよりも、最近見ているので、
印象にも強く残っているという影響は否定しませんが、
それを割り引いて考えても、中々凄い映画でした。
何が凄いって、この作品はQueenの歴史そのものですからねぇ。
それと、フレディ・マーキュリーや、ブライアン・メイなど、
Queenメンバーの事は、当然別人が演じているはずなのですが、
どう見ても、本人にしか見えないと言う・・・・(笑)
音楽も、流石にご本人たちが監修している事もあって、
中々凄かったですしね。
そりゃ、ヒットしますよ。

邦画では、『万引き家族』とか、
カメラを止めるな!』とか言いたいところですが、
みなさん、それらを上げるでしょうから、敢えて外して、
今夜、ロマンス劇場で』にしておきます。
綾瀬はるかが可憐で・・・。
中身も純愛で・・・。
年甲斐もなく、泣きそうになりました(笑)

可憐と言えば、『DESTINY 鎌倉ものがたり』の
高畑充希も可憐でしたねぇ。
あんな奥さんいたら、そりゃ、冥界にでも、どこにでも、
助けに行きますよ(笑)

その他、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち / Bad Genius』や
クレイジー・リッチ! / Crazy Rich Asians』。
アジアを描いた作品なのですが、どちらも、中々面白い。
特に前者の『バッド・ジーニアス』。
タイの作品ですが、物語に吸い込まれました。

逆に、“ダメだこりゃ”と思ったのは、
オーシャンズ8 / Ocean's Eight』。
ちょっと酷い。
すべて女性でやると言う企画を立てた段階で、
力尽きたとしか思えない作品でした。

それと、もう一つ思い出しました。
マンハント / 追捕 Manhunt』ですね。
監督が、ジョン・ウーだったので期待していたのですが・・・。
確かに、グルんグルん回るような、ジョン・ウーの映像はありましたが、
中身は・・・、微妙でしたね。
まぁ、あれを日本で撮影したと言う所は評価してもいいかもしれませんが。

と、2018年は、こんな感じです。
2019年は、どんな作品が見られるのか。
楽しみです。

かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発

2018年12月16日 | 邦画
RAILWAYSシリーズ第三弾。今回は、鹿児島県の薩摩おれんじ鉄道が舞台。ある日突然シングルマザーとなってしまった女性が、夫の連れ子と、義父との共同生活を通じて懸命に生きようとする姿を描く。

有村架純かわいい・・・(笑)

確かに、有村架純はかわいいですが、話自体が、きちんと作られています。冒頭の節夫宅への訪問のシーンの描写は、ちょっとアレかと思いましたが、その後の話はきちんとしています。

ちょっと思ったのが、実際にも賛否があると言う“半成人式”の件。ここでの描写は、映画と言う事でもあるので、極端な方向に話を振ったのは明らかですが、でもやっぱり、一律に10歳の子どもに半成人式と言う『単に親が喜ぶためだけのイベント』を強いるのは、無しじゃないかなぁと思いました。この作品、所々笑いも出るような作品なんですが、その半成人式のシーンは、ウルっと来ますね。

作品全般としては、悪く無いです。敢えて苦言を呈すると言えば、冒頭に“かわいい”と言ったばかりの有村架純。彼女、やっぱり演技派と言う訳じゃ無いですねぇ。残念ながら。まだ25歳なので、これまではかわいいだけでも行けたかもしれませんが、これからの女優人生、物語の設定ではなく、演技で泣かせるようにならないと厳しいかなと、見終わってしばらくしてから思いました。

作品は、悪くありません。新しい家族の誕生の物語です。

タイトル かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/日本
監督 吉田康弘
出演 有村架純(奥薗晶)、國村隼(奥薗節夫/晶の義父)、桜庭ななみ(佐々木ゆり/駿也の担任教師)、歸山竜成(奥園駿也/晶の息子)、木下ほうか(相羽雅樹)、筒井真理子(楠木幸江/節夫の妹)、板尾創路(水嶋徹/晶の先輩運転士)、青木崇高(奥薗修平/晶の夫)

マダムのおかしな晩餐会 / Madame

2018年12月08日 | 洋画(フランス系)
アメリカからパリに引っ越してきた夫婦が催したディナーに、人数合わせで急遽参加する事になったメイドが引き起こす騒動を描いたコメディ映画。

なるほど。フランス映画の魅力に“皮肉”があるような気がしますが、この作品は、控えめ?紳士から気に入られてしまって、求愛されてしまうと言う所は皮肉な部分なのかなぁ。しかし、その愛が、メイドの身分を誤解したところから始まる打算であるように見えますが、付き合いを進めるうちに・・・?結末は、明示されていませんが『人間は、ハッピーエンディングが好き』と言う言葉から暗示されるような結末なのでしょうかね。

フランス映画ですが、セリフの殆どは英語です。登場人物の殆どが、アメリカ人、イギリス人と言う事もあるのだと思います。

邦題が『マダムのおかしな晩餐会』ですが、これは邦題あるある認定です。晩餐会はきっかけに過ぎず、主題じゃ無いんですよねぇこのタイトルだと、物語が晩餐会で終わるような印象を与えてしまいます。原題は『Madame』。これが正当なタイトルですね。まさしく“マダム”を描いた作品ですので。

タイトル マダムのおかしな晩餐会 / 原題 Madame

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス
監督 アマンダ・ステール
出演 トニ・コレット(アン・フレデリクス)、ハーベイ・カイテル(ボブ・フレデリクス)、ロッシ・デ・パルマ(マリア)、マイケル・スマイリー(デイヴィッド・モーガン)、トム・ヒューズ(スティーブン・フレデリクス)、スタニスラス・メラール(アントニー・ベルナルド)、ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム(ファニー)、ブレンダン・パトリックス(トビー)

ボーダーライン ソルジャーズ・デイ / Sicario: Day of the Soldado

2018年12月01日 | 洋画(アメリカ系)
「ボーダーライン」の続編。策略を用いて、麻薬カルテル同士の抗争に持ち込もうとする、CIAのマットと、元検事のアレハンドロだったが・・・。

一作目の『ボーダーライン』が、比較的骨太に、麻薬カルテルとそれを阻止しようとする側(敢えて“警察”とか、“捜査機関”とは書きません)との『戦い』を描いていましたが、二作目のこの作品では、その『戦い』が、より『汚い戦い』に移行して行っています。その背景には、ISISなどのテロ組織などによるアメリカ本土へのテロ行為に日々晒されているという事もあると言う様に表現されています。一作目は、2016年なので、その時も、そう言う脅威はあったと思うんですけどね?

ただ、ちょっとストーリーのリアルさ、骨太さが、無くなっていた様な気がしていたのは、気のせい?まぁ、某第45代アメリカ合衆国大統領が、アメリカ・メキシコ国境に壁を築きたくなるほど、違法移民が沢山いると言う事や、メキシコの警察が麻薬カルテルに牛耳られている事とかは事実なんだと思いますが、描いている本筋の『汚い戦い』が、なぜが一作目ほど心に来ませんでした。なんでかな?脚色が過ぎたのか?

でも、あの終わり方は、伏線を張っていますよね?三作目があるのか?

タイトル ボーダーライン ソルジャーズ・デイ / 原題 Sicario: Day of the Soldado

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/アメリカ
監督 ステファノ・ソッリマ
出演 ベニチオ・デル・トロ(アレハンドロ)、ジョシュ・ブローリン(マット・グレイヴァー/CIA係官)、イザベラ・モナー(イザベル・レイエス/麻薬王の娘)、マシュー・モディーン(ジェームズ・ライリー)、キャサリン・キーナー(シンシア・フォード)、ジェフリー・ドノバン(スティーヴ・フォーシング)、イライジャ・ロドリゲス(ミゲル・エルナンデス)、マヌエル・ガルシア=ルルフォ(ギャロ)、デビッド・カスタニーダ(ヘクター)

おかえり、ブルゴーニュへ / Ce qui nous lie

2018年12月01日 | 洋画(フランス系)
家を飛び出して世界を旅する生活を行っていたワイナリーの長男。兄の代わりに家業を継いでいた妹。別のワイン生産者の婿となっていた弟。そんな三人を描いた、フランス・ブルゴーニュ地方のワイナリーが舞台のヒューマンドラマ。

なるほどね。自分探しのために旅に出ると言うのは良くありますが、この作品の場合は、自分探しの旅に出たけど、自分の家に戻ってきて、自分の家で自分を探し出したという所でしょうか。わかりにくい比喩ですねぇm(__)m

ブルゴーニュのドメーヌの一年を描いたとも言える訳ですが、その一年が、父親が亡くなった事に始まり、弟は義実家と微妙な関係であったり、妹は自分に自信が持てず、そして、長男は長男で、やっぱり複雑な事情を抱えていたりしています。

ある意味、日々悩んで、困って、頑張って日常生活を送っているすべての人を描いた作品と言ってもいいかなと思います。そういう意味では、描かれているのは、実は“自分”だったりするのかも。

タイトル おかえり、ブルゴーニュへ / 原題 Ce qui nous lie

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス
監督 セドリック・クラピッシュ
出演 ピオ・マルマイ(ジャン)、アナ・ジラルド(ジュリエット)、フランソワ・シビル(ジェレミー)