勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ラ・ラ・ランド / La La Land

2017年02月26日 | 洋画(アメリカ系)
ネタバレ注意。

まず思ったのは、アメリカのエンターテイメント業界の奥深さ。冒頭、渋滞したハイウェイで、沢山の人が歌って踊るんですが、歌って踊れる俳優・女優を、あれだけの数が揃えられるのが凄い。ミアじゃ無いですが、それだけ出番を待っている俳優・女優が沢山居るという事ですね。

この作品の、セバスチャンの演奏シーンですが、全て吹き替え無しでライアン・ゴズリングが演じていたそう。念のために、吹き替え俳優も待機していたそうなんですが、不要だったそうです。って、ライアン・ゴズリング凄いな。よく指が動いたな。

これは、若い二人のラブストーリーですねぇ。ラストの、『Welcome to Seb's』から始まる、もう一つの人生を回想するシーンが、何とも言えないですね。“あれが、ああならなかったら、こうなっていただろう”と言うシーンが、きっとセバスチャンとミアの二人の頭の中で駆け巡って居たはずです。

正直、タモリじゃ無いですが、ミュージカルは苦手な方なんですが、やっぱり評判が高いだけあって見せます。どこかちょっと前の時代のアメリカの雰囲気も感じつつ、今風の作品です。悪くないと思います。

第89回アカデミー賞において、作品賞、主演男優賞(ライアン・ゴズリング)、主演女優賞(エマ・ストーン)、監督賞(デイミアン・チャゼル)、脚本賞(デイミアン・チャゼル)、美術賞、撮影賞、衣装デザイン賞(メアリー・ゾフレス)、編集賞(トム・クロス)、音響編集賞、録音賞、作曲賞(ジャスティン・ハーウィッツ)、主題歌賞(“Audition(The Fools Who Dream)”と“City of Stars”)と、13部門において、14ものノミネート。前哨戦とも言われるゴールデングローブ賞では、ノミネートされていた、作品賞[コメディ/ミュージカル]、監督賞(デイミアン・チャゼル)、主演男優賞[コメディ/ミュージカル](ライアン・ゴズリング)、主演女優賞[コメディ/ミュージカル](エマ・ストーン)、脚本賞(デイミアン・チャゼル)、主題歌賞(“City of Stars”)、作曲賞(ジャスティン・ハーウィッツ)の全ての部門において受賞した。

タイトル ラ・ラ・ランド / 原題 La La Land

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 デイミアン・チャゼル
出演 ライアン・ゴズリング(セバスチャン)、エマ・ストーン(ミア)、キャリー・ヘルナンデス(トレイシー)、ジェシカ・ローゼンバーグ(アレクシス)、ソノヤ・ミズノ(ケイトリン)、ローズマリー・デウィット(ローラ)、J・K・シモンズ(ビル)、フィン・ウィットロック(グレッグ)、ジョシュ・ペンス(ジョシュ)、ジョン・レジェンド(キース)

マリアンヌ / Allied

2017年02月12日 | 洋画(アメリカ系)
カサブランカで出会った妻は、敵国のスパイ・・・?

昔の映画では“異常な状況下で結ばれた男女は長続きしない”と言われましたが、マックスとマリアンヌの二人には通用しないようです。そのくらい、この二人は愛し合っているんですよねぇ。そう言う意味では、この映画は戦争映画ではなく、完全に純愛物語。話が悲劇的なだけにねぇ、より一層、その愛が光ります。

主人公のマックスは、カナダ軍の軍人と言う設定です。なるほどね。オンタリオの出身ということですが、フランス語も出来るということなんですね。マリアンヌには“ケベック人”とからかわれていましたが(笑)。

さて、空襲の最中にマリアンヌはマックスとの子供を生むのですが、その空襲のシーンは、流石にCG/VFXには定評のあるロバート・ゼメキス監督、なかなか上手く描いています。でも、関心したのはそのCG/VFXではなくて、そう言う空襲の最中であっても、冷静に職務を遂行したんであろうなぁと想像できるロンドンの看護師さんたち。大人の国の大英帝国。いかにも、ああ言う有能な看護師さんたちが居そうな感じがしました。

そう言う看護師の描写は良いとして、ちょっと疑問に思ったのは、S.O.E.のスパイ狩りの作戦手順。この物語では、夫となっていたマックスにその始末を命じる訳ですが、そこまでしなくて良くね?って言うか、勝手に監察担当の方で捜査して、勝手に監察担当の方で始末すれば良くね?スパイと思われる人物の関係者に始末させるのは、大英帝国への忠誠を示させる意図があるんでしょうかね?ただ、スパイ狩りが行われる事を、スパイと思われる人物の関係者に明らかにしてしまうことで、そのスパイ狩り行為が、狩られる対象者にバレてしまう危険性が増加してしまうのでは無いかと思うんでが、どうなんでしょう。そんな危険を犯すよりも、勝手に捜査して勝手に始末するほうが、危険は少ないし、効率的だと思うんですけどねぇ。もっとも、そんなことを言ったら、この作品は成り立たなくなってしまうんですがね。

そころで、この映画の撮影が元で、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの夫婦は離婚したと言われています。でも、不倫の相手と噂されたマリオン・コティヤールにも相手が居ますし、その上、そのお相手の子供も宿してますからねぇ、違う気もしますが・・・。でも、そんな噂があっても、マリオン・コティヤール、美しいです。

タイトル マリアンヌ / 原題 Allied

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ロバート・ゼメキス
出演 ブラッド・ピット(マックス・ヴァタン)、マリオン・コティヤール(マリアンヌ・ボーセジュール)、ジャレッド・ハリス(フランク・ヘスロップ/マックスの上官)、サイモン・マクバーニー(S.O.E.(特殊作戦執行部)高官)、リジー・キャプラン(ブリジット・ヴァタン/マックスの妹)