勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ウォルト・ディズニーの約束 / Saving Mr. Banks

2014年03月23日 | 洋画(アメリカ系)
ディズニー映画『メリー・ポピンズ』制作の裏側を描いた作品。

いやぁ、このP・L・トラバース。自分の近くにいたら、嫌になりますね(苦笑)。でもそれは、自分の作品を愛しているからこそ。自分の作品を愛すると言えば、ウォルト・ディズニーも負けないはずですが、そのウォルト・ディズニーをして、負けそうになるくらいの人物としてP・L・トラバースの事は描かれていました。

舞台は1960年代のLAなんですが、当時の車や空港の雰囲気など、上手く再現出来たいたと思います。それと、ディズニー・ランドのシーンが有るんですが、これってどうやって撮影したんでしょう?ディズニーと言えば完璧と同義語なので、ディズニー・ランドで撮影したと思うべき?

『メリー・ポピンズ』製作時の時間軸と、P・L・トラバースの幼いころの時間軸の、二つの時間軸を行ったり来たりしながら物語は進んでいきます。実は最初、そのP・L・トラバースの幼いころの時間軸のことを、『メリー・ポピンズ』の事だと暫く誤解していました。はい、『メリー・ポピンズ』見たこと無いです。でも、物語の終盤になってやっと、その過去の時間軸は、P・L・トラバースの幼いころの話だということが判りました。

P・L・トラバースの幼いころの時間軸のギンティを演じたアニー・ローズ・バックリー。良いです!このギンティって、P・L・トラバースの事ですよね?

いやぁ、『メリー・ポピンズ』完成後のP・L・トラバース。いい味出しています。そう来ますか。

タイトル ウォルト・ディズニーの約束 / 原題 Saving Mr. Banks
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 ジョン・リー・ハンコック
出演 エマ・トンプソン(P・L・トラバース)、トム・ハンクス(ウォルト・ディズニー)、ポール・ジアマッティ(ラルフ/LAでのトラバース専属ドライバー)、ブラッドリー・ウィットフォード(ドン・ダグラディ)、ジェイソン・シュワルツマン(リチャード・シャーマン)、B・J・ノバク(ロバート・シャーマン)、メラニー・パクソン(ドリー)、キャシー・ベイカー(トミー/ウォルト・ディズニーの秘書)、ルース・ウィルソン(マーガレット・ゴフ/トラバース・ゴフの妻)、レイチェル・グリフィス(エリーおばさん)、アニー・ローズ・バックリー(ギンティ/トラバース・ゴフの娘)、コリン・ファレル(トラバース・ゴフ)

[2014/03/23]鑑賞・投稿

LIFE! / The Secret Life of Walter Mitty

2014年03月23日 | 洋画(アメリカ系)
1947年のダニー・ケイ主演の映画『虹を掴む男(The Secret Life of Walter Mitty)』のリメイク(あるいは、はやりのリブート?)作品。

「この映画の主人公は、貴方です」と言うのがこの映画のキャッチコピーですが、洋画の日本国内向けキャッチコピーとしては、珍しく上手いと思います。仕事に失敗し、失敗をリカバリーするためと言う設定ではあるものの、これっていわゆる“自分探しの旅”ですよね。個人的には自分探しの旅と言う言葉は大嫌いなんですが、この映画は不思議と嫌にはなりませんでした。

ところで、舞台となっているLIFEマガジンですが、休刊は2000年頃のお話。でも、劇中では、スマホをガンガン使っていたりするので、少し時間が合わない気が・・・。ところで、この映画は、人生を描いた作品なんだと思いますが、その作品の舞台がLIFEマガジンと言うのは意味深。しかも、そのLIFEマガジンの終焉と、主人公の人生再出発が重なっているのは、狙いなんでしょうね。

日本語吹き替え版では、主演のベン・スティーラーの声を岡村隆史が演じているそうですが、今回は(と言うか、今回もいつも通り)字幕版で鑑賞。吹き替えと言うだけで違和感があるのに、何故にニューヨークなのに関西弁。まぁ、話題作りなのかもしれませんけどね。

タイトル LIFE! / 原題 The Secret Life of Walter Mitty
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 ベン・スティラー
出演 ベン・スティラー(ウォルター・ミティ)、ショーン・ペン(ショーン・オコンネル)、クリステン・ウィグ(シェリル・メルホフ)、シャーリー・マクレーン(エドナ・ミティ)、アダム・スコット(テッド・ヘンドリックス)、パットン・オズワルト(トッド・マハール)、キャスリン・ハーン(オデッサ・ミティ)

[2014/03/23]鑑賞・投稿

ローン・サバイバー / Lone Survivor

2014年03月22日 | 洋画(アメリカ系)
米海軍特殊部隊ネイビーシールズ創設以来最大の惨事と言われた「レッド・ウィング作戦」を描いた作品。

121分と、2時間の作品ですが、それ程長いとは感じませんでした。2時間の殆どは、戦闘シーンでは無いですかね。それほど真に迫り、リアルな作品だったと言うことだったのかと。

軍事作戦の失敗にありがちなのは通信の途絶/意図せぬ出来事/バックアップ不全ですが、このレッド・ウィング作戦の場合も、その例に漏れませんでした。あそこで通信がつながれば、作戦はまた違った展開になっただろうし、これ程の惨事にもならなかったと思います。歴史にたら・ればは禁物ですけどね。

実際の出来事を描いたので、どこかで話が盛り上がるということはあまりありません。只々、絶望的な戦闘が繰り広げられるだけ。それにしてお、シールズ凄いです。あんなところから落下したのに、死なない?!

この映画には「彼は、なぜ生き延びたのか?」みたいなコピーがありますが、正直、そのコピーが適切とはあまり思いません。そこに何かすごい出来事があるみたいじゃないですか。そんな事はないです。

タイトル ローン・サバイバー / 原題 Lone Survivor
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 ピーター・バーグ
出演 マーク・ウォールバーグ(マーカス・ラトレル)、テイラー・キッチュ(マイケル・マーフィ)、エミール・ハーシュ(ダニー・ディーツ)、ベン・フォスター(マシュー・“アクス”・アクセルソン)、アリ・スリマン(グラブ)、アレクサンダー・ルドウィグ(シェイン・パットン)、エリック・バナ(エリック・クリステンセン)

[2014/03/22]鑑賞・投稿

神様のカルテ2

2014年03月21日 | 邦画
70万部を超えるヒット小説小説『神様のカルテ2』を下にした作品。概ね原作に沿った作りとはなっていますが、一作目同様、一部設定が原作とは異なっています。

まずは、作品とは直接関係のないところから。公開初日に行ったわけですが、意図せずして、舞台挨拶の中継を見ることが出来ました。いや、映画のスケジュールを見た時、116分の作品なのに、上映スケジュールが150分も取ってあったので、「何でこんなに長いんだ?」と思ったのですが、疑問が氷解しました。

舞台挨拶に出てきたのは、主演の櫻井翔君の他、宮あおいさん、要潤さん、市毛良枝さんと、深川栄洋監督。二作目の重要人物の藤原竜也さんは?と思いましたが、居ませんでした。本日2回目の舞台挨拶で、1回目に取材に来ていたマスコミも居なかったので、力の抜けた、リラックスした感じの舞台挨拶でしたね。宮あおいさんが「初日のような気がしない」と言っていましたが、何故? まぁ、そこは、櫻井翔君にも突っ込まれていましたが(笑)。

原作とは異なる設定ではありますが、随所で泣かされそうになる所は、原作同様。ですが、最後に無理やりタイトルの“神様のカルテ”をセリフに入れるのはどうかなぁ。一作目の時も同様の演出でしたが、今回もそうでした。どちらかと言うと、そう言う演出は私は好きじゃないです。

原作は第三弾まで出ていますが、映画も第三弾があるんですかね?その際、今回で貫田医師は亡くなってしまっており、もし第三弾を映画化するのであれば、貫田医師の抜けた穴をどう埋め合わせるのかが気になります。

タイトル 神様のカルテ2
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/日本
監督 深川栄洋
出演 櫻井翔(栗原一止)、宮あおい(栗原榛名)、藤原竜也(進藤辰也)、柄本明(貫田誠太郎)、市毛良枝(貫田千代/誠太郎の妻)、池脇千鶴(東西直美/本庄病院病棟主任看護師)、朝倉あき(水無陽子/本庄病院看護師)、吉瀬美智子(外村静枝/本庄病院救急外来看護師長)、吹石一恵(進藤千夏/辰也の妻、東京の大学病院医師)、原田泰造(男爵)、濱田岳(屋久杉)、要潤(砂山次郎)、西岡徳馬(高山秀一郎/信濃医大教授)

[2014/03/21]鑑賞・投稿

ワン チャンス / One Chance

2014年03月21日 | 洋画(イギリス系)
2007年のBritain's Got Talentの第1シーズンで優勝して、文字通りのシンデレラボーイとなったポール・ポッツの半生を描いた作品。

ポール・ポッツの半生を描いたと言っても、ポール・ポッツの半生を再現したと言う訳では無いので、恋人(後の奥さん)の名前が違ったり、ポールの仕事の経歴など、若干事実と異なる所があるようだが、それは演出の範疇。ドキュメンタリーじゃないもんね。物語が盛り上がれば、良いでしょう。

話も、Britain's Got Talentで勝ち上がる所は殆ど描かれず、Britain's Got Talentに出場するところまでの話が殆ど。負け犬になりそうな所を、タイトル通りの“ワン チャンス”を掴んで、這い上がったという話に仕上げたかった様です。

Britain's Got Talentのシーンですが、ポール・ポッツが出てきて歌い始めると、一気に会場が盛り上がり、サイモン・コーウェル/アマンダ・ホールデン/ピアーズ・モーガンの三人が驚きの表情を表す本物の映像を使っています。上手く、映画での撮影シーンとつないでいますね。

意外にジェームズ・コーデンがポール・ポッツと似ています。でも流石に劇中の歌までは無理だったようで(ジェームズ・コーデンは歌う気、満々だったようですが)、そこはポール・ポッツ本人の歌声になっているそうです。

あと、意外にこの作品が興味深かったのが、ジュルズを演じたアレクサンドラ・ローチが、絶世の美女と言う訳では無かった所(失礼!!!)。そこが、イギリスの片田舎の話というリアル感を増しています。そこが絶世の美女だったら、やっぱり白けますよね。

タイトル ワン チャンス / 原題 One Chance
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/イギリス・アメリカ
監督 デビッド・フランケル
出演 ジェームズ・コーデン(ポール・ポッツ)、アレクサンドラ・ローチ(ジュルズ)、ジュリー・ウォルターズ(イヴォンヌ・ポッツ/ポールの母)、コルム・ミーニー(ローランド・ポッツ/ポールの父)、ジェミマ・ルーパー(ハイドレインジャ/ブラドンの恋人)、マッケンジー・クルック(ブラドン/携帯販売店のポールの上司)、バレリア・ビレロ(アレッサンドラ/ヴェネティアの音楽学校でのポールの同級生)

[2014/03/21]鑑賞・投稿

ロボコップ / RoboCop

2014年03月16日 | 洋画(アメリカ系)
1987年の作品『ロボコップ』のリメイク作品。

何故に今『ロボコップ』?という気もしますが、敢えてそこには触れないことにします。さて、今回のリメイクに際して、舞台がデトロイトで、ロボット企業がオムニコープという所はオリジナルを引き継いでいますが、それ以外の設定は、だいぶ変更されていたりします。

元々、オリジナルの『ロボコップ』では続編が作られ、都合三作になっていますが、このリメイクでは、既にオリジナルの1~3までのエッセンスを使ってしまっており、二個一ならぬ三個一の状態。オリジナルでは、ロボコップは記憶をなくしており、元のアレックス・マーフィーの記憶を取り戻して、家族の所に戻るというのが大きなテーマだったりするはずですが、こちらの作品では、アレックス・マーフィーの記憶のままでロボコップとして活躍しています。また、オリジナルではデトロイトの市政運営までオムニコープが牛耳っていたりしますが、こちらの作品では、オムニコープとデトロイト市は個別独立の組織となっています。なんかそれ以外にも設定違いが有ると思いますが、ざっと気が付いた大きな所は、そのへんかな。

時代だなぁと思ったのが、オムニコープの開発拠点が中国に有ること。う~ん、そこを実世界に合わせますかと言う気もしました。

それともう一つが、この作品ではイランになっていましたが、この映画の時代(=近未来という設定)になっても、アメリカはまだテロとの戦いを繰り返しているのか、イラクやアフガニスタンでやったことを繰り返しているように見えました。なんだかなぁ。ただ、ロボットによる威力警備と言うか、ロボット兵士は、そう言う社会の要請があって開発されたという事になっています。

ちょっと大味な映画ですね。まぁ、娯楽作品としてはいいと思いますが。

タイトル ロボコップ / 原題 RoboCop
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ジョゼ・パジーリャ
出演 ジョエル・キナマン(アレックス・マーフィ/ロボコップ)、ゲイリー・オールドマン(デネット・ノートン)、マイケル・キートン(レイモンド・セラーズ/オムニコープCEO)、アビー・コーニッシュ(クララ・マーフィ/アレックスの妻)、ジャッキー・アール・ヘイリー(リック・マトックス)、マイケル・K・ウィリアムズ(ジャック・ルイス)、ジェニファー・イーリー(リズ・クライン)、マリアンヌ・ジャン=バプティスト(カレン・ディーン/デトロイト市警本部長)、サミュエル・L・ジャクソン(パット・ノヴァック/TVショーキャスター)、ジョン・ポール・ラッタン(デイビッド・マーフィ/アレックスの息子)

[2014/03/16]鑑賞・投稿