勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

タイムライン(2003年)

2004年02月21日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル タイムライン

---感想---
空間転送装置で、過去(14世紀)に行ってしまった人物を救いに行く、と言うはなし。映画中で、「30年前、文字を電話で伝えられるようになった。今度は、物体を(通信で)伝えられるようになる。」と言うような趣旨の台詞があるが、中々面白い台詞である。

元々はマイケル・クライトンの小説である。しかし、2時間に内容をまとめようとしたためか、教授が14世紀に行ってしまったいきさつなど、所々説明が少ないところがある。また、インディケーターに有効期限がある理由も説明不足。物語の大筋に影響を与える訳ではないが、ちょっと不親切。

一応SFに分類される内容だと思うが、それほどSFチックに感じないところに好感。映画中、現代と14世紀を結びつける伏線が所々にあり、中々面白い。

英語版HP:Timeline from Yahoo!

公開年 2004年
原作 マイケル・クライトン
監督リチャード・ドナー
出演 ポール・ウォーカー、フランシス・オコナー、ジェラルド・バトラー、ランベール・ウィルソン

[2004/02/21]鑑賞
[2006/01/09]投稿

ラスト・サムライ(2003年)

2004年02月01日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル ラスト・サムライ

---感想---
トム・クルーズ主演のサムライ映画というだけでも話題だが、助演の渡辺謙がゴールデングローブ賞とアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたことから、また盛り上がっている。

明治初期の日本が舞台・・・、とは言っても史実とは異なる世界での話である。モチーフになっているのは西南戦争で、勝元のモデルは西郷隆盛である。ハリウッド製作で、日本を舞台とした映画では大概「一体ここはどこ?」的な日本が描かれることがあるが、これは、そのような作品とは一線を画す。まぁ、日本人の目からみればまだまだかなりおかしい日本ではあるが、このくらいは演出と言うことで目をつぶることにしよう。

この映画は、トム・クルーズが主演ではあるが、助演の渡辺謙の存在感が非常に大きい。これは、主演のトム・クルーズがゴールデングローブ賞・アカデミー賞のいずれにもノミネートされていないにもかかわらず、渡辺謙がそのどちらにも助演男優賞でノミネートされていることからも明らかである。渡辺謙の演技だけでも、見る価値はある。また、小雪も存在感たっぷりの非常に良い演技をしている。今年の一位二位を争う良い映画である。

英語版HP:The Last Samurai from Yahoo!

公開年 2003年
監督 エドワード・ズウィック
出演 トム・クルーズ、渡辺 謙、真田 広之、小雪

[2004/02/01]鑑賞
[2006/01/09]投稿

ミスティック・リバー(2003年)

2004年02月01日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル ミスティック・リバー

---感想---
クリント・イーストウッド監督作品。イーストウッドは監督はしているが、自身は全く出てこない。21世紀版『スタンド・バイ・ミー』ともいえる作品。少年時代の仲間たちが、容疑者・被害者(の親族)・刑事となって25年ぶりに再開する。
ボストン近郊の町が舞台。クリント・イーストウッドが監督している作品は、往々にして映像が暗い感じがするがこれもそう。って言うか、その何となく暗い映像にアメリカ北東部の雰囲気が良く出ている。とは言っても、それは作品のマイナスではない。アメリカのごく普通の町の出来事の物語。このくらいが良いのだと思う。

物語の下地に、3人の少年時代の、とある誘拐事件がなっている。劇中でも、時々言及されるのだが、必ずしも今回の事件には直結していない。あそこまで強調する必要があったのかはちょっと疑問。とは言え、作品自体は良く出来ている。

英語版HP:Mystic River from Yahoo!

公開年 2004年
監督 クリント・イーストウッド
出演 ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン

[2004/02/01]鑑賞
[2006/01/09]投稿