勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年)

2005年05月28日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル ミリオンダラー・ベイビー

---感想---
今年のアカデミー賞主要4部門(作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞)受賞作品。ヒューマンストーリーである。それぞれの人の人生を描いているので、いわゆるローラーコースター映画の様に、ものすごいストーリーが隠されているわけではない。出演している俳優たちが演じる人物の日常が、描かれているだけである。それはそれで、様々な物語が含まれているが、劇的というほどではない。その押えた感じが、この映画に重みを与えている。まぁ、それがイーストウッドの映画であるとも言えるかも知れない。全体的に、アカデミー好みの作品ともいえます。

物語の後半には、ヒラリー・スワンク演じるマギー・フィッツジェラルドに非常に過酷な運命が待っているのだが、その原因の描き方が私的にはしっくり来ない。まぁ、ああ言う描き方の方が、その後のクリント・イーストウッド演じるフランキー・ダンの行動を描きやすいのかもしれないが。もう少し違う描き方持ったのではないかと思います。

物語の中で、「どこに行っても、アイルランド系はいるな。」みたいな台詞が出てくるが、これは、マギー・フィッツジェラルドがアイルランド系であることから出てくる台詞。”フィッツジェラルド”と言うのは、アイルランド系の名前なのです。このあたりは、日本人にはわかり難い所ですね。ボクシングのシーンは、ヒラリー・スワンクが吹き替え無しで演じているが、彼女の引き締まった筋肉が良く判ります。

英語版HP:Million Dollar Baby from Yahoo!

日本公開年 2005年
製作年/製作国 2004年/アメリカ
監督・製作・音楽 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン

[2005/05/28]鑑賞
[2006/01/12]投稿

炎のメモリアル(2004年)

2005年05月22日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル 炎のメモリアル

---感想---
一人の消防士の活躍を描いた映画。消防士の活躍を描いただけのことはあり、推薦が全国消防長会、(財)日本消防協会、(財)全国消防協会、後援が総務省消防庁、(財)日本防火協会と豪華。実際、消防博物館に行ったときのポスターでこの映画を知ったくらいです。約一名に対しては、効果的でしたね。

普通、映画では、何らかの事件が起こったり、謎解きをしたりと、必要以上に物語を盛り上げたりするが、この映画は違う。まぁ、確かに”事故”が物語の中心ではあるのだが、それ以上に、主人公(ホアキン・フェニックス)の新米消防士から、ベテランに至る過程を描き、消防士の活躍を浮かび上がらせている。その淡々とした描き方が、リアリティーを感じさせ、この映画を感動の作品に仕上げている。実際、迂闊にも、最後は泣きそうになってしまいました。

消防士の活躍を描く映画と言うことで、主演のホアキン・フェニックスは、実際にボルティモア消防アカデミーで半年間の訓練をうけ、しかも1ヶ月の現場での活動も経験している。そのような俳優側の努力のほか、実際に火を起こしての撮影を行っており、フェイクではないリアルな火災が画面に迫力を加えている。

英語版HP:Ladder 49 from Yahoo!

日本公開年 2005年
製作年/製作国 2004年/アメリカ
監督 ジェイ・ラッセル
出演 ホアキン・フェニックス、ジョン・トラボルタ

[2005/05/22]鑑賞
[2006/01/12]投稿

ザ・インタープリター(2005年)

2005年05月21日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル ザ・インタープリター

---感想---
国連の同時通訳が耳にした言葉から物語は始まる。その国連の通訳が二コール・キッドマン、彼女を警護することになったシークレット・サービスがショーン・ペンである。

史上初めて国連が、商業映画の撮影に協力した作品。国連総会議場などが随所に出てくる。これまでニューヨークを舞台にした映画は数多くあるが、国連を舞台にしたものはそれほど無いだろう。しかも、実際の国連で撮影されたのは皆無である。その意味で、この映画は非常にエポックメイキングな作品である。

「ステップフォード・ワイフ」で見せたコミカル(?)な役どころとは違い、一転シリアスな役どころを演じるニコール・キッドマン。クー語(?)と言う耳にした事が無い言葉を役柄上で操っているが、中々、それっぽい仕上がりになっている。一体、どう言う役作りをしたんでしょう? また、彼女を警護するシークレット・サービスのショーン・ペンも、憂いを秘めた演技が素晴らしい。(なんで憂いを秘めているかは、映画を見てください。)

結末に向けて物語が展開していくところは、正にサスペンス。中々の作品です。

英語版HP:The Interpreter from Yahoo!

日本公開年2005年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
監督 シドニー・ポラック
出演 二コール・キッドマン、ショーン・ペン

[2005/05/21]鑑賞
[2006/01/12]投稿

交渉人 真下正義(2005年)

2005年05月14日 | 邦画
タイトル 交渉人 真下正義

---感想---
「踊る大捜査線 The Movie2」の事件直後の、真下のインタビュー場面から物語は始まる。今回の事件は、そのレインボーブリッジ封鎖から一年後の2004年12月24日のクリスマスイブが舞台である。

あらすじは、いろいろなところで公開されているのでここでは敢えて触れない。舞台となっているのは地下鉄であるが、さすがにセットで地下鉄は無理なので、その撮影のためにはホンモノの地下鉄を用いる必要がある。舞台は東京であるのだが、撮影は、関西の地下鉄を中心に行われている。JR西日本・神戸市営地下鉄・大阪市営地下鉄etc。まぁ、見る人が見れば、車両で、何となく関東ではないということが一目瞭然のはず。

前回は、暗いオタク風の設定で出ていた小泉孝太郎が今回も出演。しかも、真下の右腕(?)と言う設定で、前回はほとんど無かった台詞が、今回は沢山あります。要注目。

物語の最後に、 室井が緊急の呼び出しを受けて出て行くシーンが有るんですが、伏線の匂いプンプン。「容疑者  室井慎次」は、案外そのシーン辺りから始まるのかも。あと、エンドロールにも注目です。途中で出ると、損をするかも。

製作国/公開年 日本/2005年
製作 亀山千広
原案 君塚良一
監督 本広克行
出演 ユースケ・サンタマリア、寺島進、小泉孝太郎、柳葉敏郎、水野美紀

[2005/05/14]鑑賞
[2006/01/11]投稿