第42回「長篠に立てる柵」はこちら。
前回の視聴率は11.9%と、なんと上昇している。開票速報によるオンエア時刻変更が影響しないほど底堅かったか、あるいは直政出世物語が好感されたか。あるいは選挙結果など誰も見たくなかったか(笑)。
さて今回のタイトルはもちろん菊池寛の「恩讐の彼方に」からいただいているんだけど、わたしはこの週末、痛風で身動きできなかったので(T_T)、その原本を読んでみました。といっても予想よりもはるかに短かったんですけどね。
いやそれにしても主人公の老僧の若いときは悪い悪い。主人の妾としんねこになって(死語)、美人局のあとは強盗やりまくり。まあここまで悪いとトンネルも掘りたくなるか。彼を仇とねらう若侍と最後に理解し合うわけだけど、この二人の共通点は、リカバリーできる機会があって幸福だったということですか。菊池寛の小説的企みがバシバシ仕込んであって最高でした。久しぶりに現国の授業を受けた気分。
で、直虎。なーんだ先週はついに禁忌の方面に踏みこんだと思ったのに、直政と家康の小細工に終わってました。家康は未練たっぷり、ってぐらいが限界だったか。森下さんそれでよかったんですか。
直政がやったことは、複雑な恩賞を有能な総務がチャート化したってこと。直虎がやったことは、後期の「細腕繁盛記」の新珠三千代のように、静かに商売の行方を見守ることだけだった。
「この人(菜々緒)の息子が家康の長男ってことなの?」
妻は不思議がっている。年齢的におかしいだろうと。それ言っちゃうと阿部サダヲだって。
「うん。で、このふたりはもう少しあとで……」
「え。どうして!?」
そこんとこはねぇ。おれも無茶だと思うんだけど史実だから。停滞の回なので、また視聴率は11%台?
なんとあと1ヶ月でgooブログもトラックバック機能停止とか。うわー大河が終わった途端に原稿をまとめ、すばやくアップするのは面白かった以上に修行になっていて、おかげでいろんなブログに会えてうれしかったのに。
他のブログサービスも次々にこの機能を終了させているらしいので、世の流れなんだろうけどねえ。SNSでも大河関係はやってるだろうけど、そこまではちょっと。やれやれ。
第44回「井伊谷のばら」はこちら。
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