事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ヒックとドラゴン」How to Train Your Dragon (2010 ドリームワークス)

2010-08-12 | アニメ・コミック・ゲーム

Howtotrainyourdragoni 監督・脚本:ディーン・デュボア、クリス・サンダース

原作:クレシッダ・コーウェル

音楽:ジョン・パウエル

弱虫なバイキングの少年ヒックはある日、傷を負ったドラゴンと出会う。天敵であるはずの2人は秘密の友情を育み、やがてバイキング一族の未来をも変えてしまう奇跡を起こす……

「父親に認められたい」「息子を誇りに思いたい」……アメリカ映画の永遠のテーマがここにも。近ごろ見ただけでも「アイアンマン2」がそうだったし、DVDで何度見たかしれない「グラディエーター」は最初から最後まで父親探し(と同時に父親殺し)の作品だった。

「ヒックとドラゴン」の場合、バイキングという設定がいい。巨木のような腕や足、ひたすらマッチョな父親たちと、未熟そのものを体現しているかのようなか細いヒック。いくらなんでもお調子者がすぎるぞヒック、と途中までは思っていたのだけれど、あふれる知恵と優しさによって結果的にマッチョな女性の愛を獲得する。あ、これもアメリカ映画ではだいじなポイントだ。

 感情表現が「歯(トゥース)」を出すか出さないかしかないドラゴンがかわいい。そのドラゴン、「トゥース」が傷ついてしまい、うまく飛べなくなってしまうことから交流は始まる。

 ネタバレになるようだが、ラストにおいて並のファンタジーではありえないオチがついており……えーと、すいませんバラしちゃいますが、ヒックは片足を失います……巨大な善をなした者は、否応なしに何かを失わなければならず、そして片翼のトゥースとのコンビネーションもぴたりとはまる。いやーびっくりしました。

「借りぐらしのアリエッティ」と「トイ・ストーリー3」という化け物にはさまれて興行的には苦戦中。いかな「ワンピース」でバイキングの世界観になじんでいる日本でもしんどいか。アメリカでは大ヒットしたんだけどな。3D映像もすばらしいし、親子で見るには最高の作品だ。ぜひ。

Howtotrainyourdragond あ、ついでだけどまたしてもパラマウントピクチャーズジャパンの宣伝にひとこと。なんでオードリーが宣伝担当なのかと思ったら「トゥース!」つながり。それは許せる(しかし春日は考えてみるといつも「歯!」って言ってるわけね)。しかし年末に公開の「シュレック・フォーエバー」の長大な予告編はいかがなものか。あのシリーズも本国と日本の興行収入には天地の差があるんだけど、だってシュレックのキャラが日本でうけるわけないもんねー。

コメント (2)
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Google VS Yahoo! PART3

2010-08-12 | デジタル・インターネット

PART2はこちら

 ものすごく単純なくくり方をすると、Yahoo!は歴史的にディレクトリ型と呼ばれる検索方法をとってきた。いまでは信じられないことだが、人の手を使ってサイトをピックアップしていたのである。この方式のメリットは、人の目が入ることから、クズみたいなサイトを排除して、質の高いサイトが優先できるということだ。

 しかしそこへ、Googleが代表するロボット型と呼ばれる検索方法が殴り込んできた。なにしろこの方式は、ロボットスパイダー(ロボット蜘蛛。そうかWWW~World Wide Web~とは世界的に広がった蜘蛛の巣って意味だからな)がネット上を常に徘徊し、機械的にサイトをピックアップするのである。

どちらも、ちょっと気が遠くなる。正式にいえばふたつの方法をメジャーな検索サイトは少しずつ導入しているし、どんなサイトが検索の上位にくるかのアルゴリズムは秘中の秘ということになっているので素人にはわけわからん。

でも、そんな謎の要素がありつつ、事実上検索がGoogleのみになってしまうのはいかがなものだろう。

ちょっとここで検索をやってみましょう。「事務職員」「山形」というキーワードをぶちこんで検索してみます。

Yahoo!ではブログ「事務職員へのこの1冊」は23番目に出てきます。それではGoogleはどうなのかというと……おお、10番目だ。トップページかあ。

と喜ぶのは早計というもので(うれしいけど)、Googleの検索は、検索した単語の蓄積をどこかでやっていて、どうやら検索した本人にフィットするようになっているのではないか。だからみんな同じ結果になるかは微妙。それに、クズサイトを払いのけるYahoo!の方が下位だってのは(T_T)

にしても、検索の一元化は、いわば“辞書がたったひとつ”の言語世界に例えられるだろう。思いもしなかったサイトに引きずりこまれるのが検索の醍醐味でもあったわけで、どうにも今回のYahoo!とGoogleのタッグは、だからちょいと気持ち悪いのであった。

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