事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

解説者を評定する~北京オリンピック篇その2「緑のライン」

2008-08-19 | スポーツ

Masamitanakam 北京オリンピック篇その1「近藤さ~ん」はこちら

 なんだかんだとネガティブな話題ばかりが先行したが、始まってしまえば予想どおりに日本人はオリンピックに夢中。FREE TIBETってスローガン、みんなおぼえてる?

どうしてこれほど日本人が五輪好きかを考えてみた。

1.東京オリンピック、特に東洋の魔女の勝利の記憶が圧倒的(実は当時マイナースポーツだったバレーボールなら、金メダル獲得に絶好の競技だと選択されたのだが)で、日本人のDNAに刷りこまれているため。

2.メダル獲得数の伸びと経済成長がシンクロしたため、メダルキチガイな国民性が先進国となった今でも温存された。

3.日本人は「努力」「根性」「忍耐」の物語が好き。

こんなところかと思ってた。ところが「近藤さ~ん」ネタを送ってくれた読者が買ったテレビガイド誌に、わたしがもっとも尊敬するアナウンサーだった西田善夫氏が寄稿していて(ちゃんとわたしも買いました)、これがびっくりだったのだ。

「たとえばマラソンを、スタートからゴールまで、二時間以上ずーっとテレビで見続ける国はほとんどない」「アテネ大会の視聴時間は全世界で1日平均43分。日本は1時間42分でダントツ」なのだそうだ。他国はダイジェストで結果を知るだけなんですって。あ、そうなんだ。こうなると上の理由だけでは説明がつかない。メダルに徹底してこだわるのは、ナショナリズムと同時に【4年に1回】というインターバルが絶妙なお祭り感覚を醸し出しているのかなあ。

Hagitomo  さて解説者。前半戦のメインだった競泳では、鈴木大地、田中雅美萩原智子、岩崎恭子などのイケメンメダリストたちがクールにコメントしていて好感がもてた。しかしどんな解説よりも世界記録をしめす緑のラインが雄弁だったのは、レーザーレーサーの出現で“WR”ラッシュとなった北京オリンピックを象徴してました。

【次回はマイナースポーツ篇

コメント (2)
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