おやつと本と絵で綴るhirorinの思い出

おいしいもの・小さくて可愛いもの・アート・本が大好き。これからも健康に注意しながらお菓子を食べ続けることを誓います。

江戸川乱歩ファンとしては・・・・

2005年08月12日 08時17分28秒 | 日々のこと

今、ニュースなどで報道されてる、「自殺サイト」にアクセスして、窒息死させた、「窒息マニア」の容疑者

彼は、中学生時代、江戸川乱歩の小説の挿絵を見て、自分の性癖に気づいたそうですが。私は、「自殺サイト」の是非はともかく、こういうところへアクセスして来た人は、必死な状態なわけでしょう。それを利用してというか、逆手に取って、自分の欲望を満たすために犯罪を犯すのが、許せません。

そして、論点がずれるかもしれないんだけど、江戸川乱歩ファンとしては、なんか、こういう犯罪の糸口というか背景?言い訳に使われるのが、いやなんです。

確かに乱歩の作品は、おどろおどろしたものや、じめっとしたもの、たくさんありますが、そこには、犯罪を憎む心や人の心の深奥を洞察したものも多い。

子供の頃は、薄暗くなった夕方の図書室で読んだ、「少年探偵団シリーズ」恐くなって、慌てて家に帰りました。成長して、乱歩の色んな作品を読み、一種の美学みたいなものも感じています。


私の好きなのは、「押絵と旅する男」「目羅博士」などです。「押絵と旅する男」には、犯罪は出てきませんが、悲しく美しく、心に残っています。「目羅博士」は恐くて、真剣にもしこんな医院へ紛れ込んだら、どないしようと思ったものです。

乱歩の出生地である、三重県名張へ行った時は、図書館の乱歩コーナーへ行き、また彼の「ニ銭銅貨」にちなんだ「ニ銭銅貨せんべい」も買い求めました。本当は、東京にある「江戸川乱歩記念館」も行ってみたいんです。

昨日からのニュースを見ながら、「容疑者は、江戸川乱歩の作品に触発されて・・・・」うんぬんを聞いて、「そんなん、乱歩が怒るで!」と突っ込み入れまくりでした。

コメント (5)
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