土曜日に、滋賀県豊郷町の豊郷小学校旧校舎に行ってきた。
過去には建て替え問題なども起こった建物だが、現在はアニメ版『けいおん!』の桜が丘高校校舎のモデルとして知られている。
これまでは、滋賀県まで見に行くのは億劫だなと思っていたが、ふと何となく交通手段を調べてみると、名古屋駅から近江鉄道の豊郷駅まで乗り換え時間を入れても普通列車で2時間ほどと、少なくとも私にとっては気軽に見に行ける範囲だとわかった。もうすぐアニメ第2期も始まる(CBCでは22日から)から、話のタネに一度行ってみようと思い立ったと言う次第だ。
前述のように、普通電車で行っても片道2時間で着くのだが、今回は関西の実家にも用事があったので、実家への帰省の途中に寄り道して豊郷小を見学するルートをとった。つまり、名古屋から米原まではJRで、その後近江鉄道に乗り換えて豊郷まで行き、豊郷小旧校舎見学後は更に近江鉄道で近江八幡まで行き、再度JRに乗り換えた。
要するに、米原-近江八幡間が近江鉄道に代わったわけで、どっちにしても普通電車だ。近江鉄道は運行本数も少なくて豊郷小はあまり交通の便がいいとは言えないが、ある程度近場から訪れるのであれば気楽に行く事が出来ると思う。
そんなわけで、豊郷小旧校舎を時間の許す限り色々な角度から見物してきた。いくつか写真を貼って紹介してみる。
まずは正面からの一枚。アニメ版『けいおん!」(第1期)ではOPにも登場していたお馴染みの風景。
校舎の中に入り、手すりの亀でお馴染みの階段を上がると…、
三階にあるのが会議室…なのだが、すっかり「軽音部部室」と呼んだ方が通りがいい状態になっている。ちゃんと5人分のケーキが用意されているのは、さすがだ。
会議室の黒板はこんな感じ。ここだけが「落書きOK」になっているので、多くの人が書き込んでカオスな空間になっている。この写真の画質では細かいところまでは読みとれないが、一つだけ拡大して紹介してみると、
このように、ちゃんと日直の日付が当日になっている。地元の係の人が毎日書きかえているのだろうか。それとも、観光客が自発的にやっているのか。どちらにしても、ご苦労様な事だ。
他にも、会議室の隣の唱歌室や廊下など、アニメで見覚えのある風景をたくさん見つける事が出来た。
さらに、会議室にはファン有志が持ち込んだと思われるものがたくさん置いてあり、『けいおん!』の盛りあがりの凄さが体感できた。中でも、アニメと実物の校舎の比較対照一覧は労作で、きちんとクリアファイルに綴じられていた。これのおかげで、多くのポイントを自分の目で確認する事が出来た。
また、会議室には自由に記帳できるノートも用意されており、それがもう10冊を超える勢いになっていた。「○○から来ました」と自分がどこから来たか書いている人が多くて、それを読んだ限りではやはり関西圏から来る人が多かったが、それでも日本全国の地名が見られて、このノートからもファンの多さが実感できた。
そんな中で、「秋田からきました。アニメ2期も楽しみです!」と書かれていたのにはちょっと泣けた。秋田は全国でも数少ないTBS系列局のない地域であり、2期はBS-TBSでの放送がなくなったので、県境で隣県の放送を受信できる環境でもない限り、秋田県では観られない。今これを書いた人がどんな気持ちでいるのか気になる。わざわざ秋田から旧校舎まで来るくらいだから、よほど熱心なファンなのだろう。それだけに、2期を観られないとしたら気の毒だ。
今回は、ふと思い立って出向いた豊郷小旧校舎だったが、かなり楽しむ事が出来た。会議室だけでも色々と見どころがあって飽きない。
困ったのは、食事をとるところがあまり無かった点だ。後から確認したところ豊郷駅前に二軒ほどあったようだが、私は一度豊郷小学校の前まで行ってから、見学の先に食事でもとるかと思ったら店がなくて困ってしまった。結局、かなり歩いて国道まで出たが、これなら駅前まで戻った方が早かった。これからここを訪れようと思っている方は、食事については要注意だ。
翌日、帰りは新幹線で名古屋まで戻ったので、窓からこの旧校舎が見えるかどうか確認してみたが、新校舎に遮られており建物の両端が少し見えるだけだった。もし新校舎がなかったとしても裏側からしか見られないので、アニメでお馴染みの校舎を見たいのならきちんと訪ねた方がいいだろう。
最後に一つ、書いておきたい。それは、今回の探訪で最も「よかった」と感じたのは、ファンのマナーの良さだったと言う事だ。会議室はきちんときれいに保たれており、気持ちのいい空間だった。前述のように、ファンからの差し入れの品もたくさんあったが、だからといって部屋が散らかっていたわけではない。
観光地のマナーについては色々と問題になっているが、この校舎を見て、世の中捨てたものでもないと思った。もちろん、旧校舎を管理をされている方々の日々の働きもあってこその事だろうが、管理者と見物客のどちらか一方でもやる気がなければ、校舎はすぐに汚くなるだろう。
アニメ第2期『けいおん!!』は、2クールの放映が予定されている。今回直接目にしたこの校舎(をモデルにした桜が丘高校校舎)が、どのように登場するかも楽しみだ。アニメの放映が終わる半年後に、また訪れてみたら面白いかも知れない。
過去には建て替え問題なども起こった建物だが、現在はアニメ版『けいおん!』の桜が丘高校校舎のモデルとして知られている。
これまでは、滋賀県まで見に行くのは億劫だなと思っていたが、ふと何となく交通手段を調べてみると、名古屋駅から近江鉄道の豊郷駅まで乗り換え時間を入れても普通列車で2時間ほどと、少なくとも私にとっては気軽に見に行ける範囲だとわかった。もうすぐアニメ第2期も始まる(CBCでは22日から)から、話のタネに一度行ってみようと思い立ったと言う次第だ。
前述のように、普通電車で行っても片道2時間で着くのだが、今回は関西の実家にも用事があったので、実家への帰省の途中に寄り道して豊郷小を見学するルートをとった。つまり、名古屋から米原まではJRで、その後近江鉄道に乗り換えて豊郷まで行き、豊郷小旧校舎見学後は更に近江鉄道で近江八幡まで行き、再度JRに乗り換えた。
要するに、米原-近江八幡間が近江鉄道に代わったわけで、どっちにしても普通電車だ。近江鉄道は運行本数も少なくて豊郷小はあまり交通の便がいいとは言えないが、ある程度近場から訪れるのであれば気楽に行く事が出来ると思う。
そんなわけで、豊郷小旧校舎を時間の許す限り色々な角度から見物してきた。いくつか写真を貼って紹介してみる。
まずは正面からの一枚。アニメ版『けいおん!」(第1期)ではOPにも登場していたお馴染みの風景。
校舎の中に入り、手すりの亀でお馴染みの階段を上がると…、
三階にあるのが会議室…なのだが、すっかり「軽音部部室」と呼んだ方が通りがいい状態になっている。ちゃんと5人分のケーキが用意されているのは、さすがだ。
会議室の黒板はこんな感じ。ここだけが「落書きOK」になっているので、多くの人が書き込んでカオスな空間になっている。この写真の画質では細かいところまでは読みとれないが、一つだけ拡大して紹介してみると、
このように、ちゃんと日直の日付が当日になっている。地元の係の人が毎日書きかえているのだろうか。それとも、観光客が自発的にやっているのか。どちらにしても、ご苦労様な事だ。
他にも、会議室の隣の唱歌室や廊下など、アニメで見覚えのある風景をたくさん見つける事が出来た。
さらに、会議室にはファン有志が持ち込んだと思われるものがたくさん置いてあり、『けいおん!』の盛りあがりの凄さが体感できた。中でも、アニメと実物の校舎の比較対照一覧は労作で、きちんとクリアファイルに綴じられていた。これのおかげで、多くのポイントを自分の目で確認する事が出来た。
また、会議室には自由に記帳できるノートも用意されており、それがもう10冊を超える勢いになっていた。「○○から来ました」と自分がどこから来たか書いている人が多くて、それを読んだ限りではやはり関西圏から来る人が多かったが、それでも日本全国の地名が見られて、このノートからもファンの多さが実感できた。
そんな中で、「秋田からきました。アニメ2期も楽しみです!」と書かれていたのにはちょっと泣けた。秋田は全国でも数少ないTBS系列局のない地域であり、2期はBS-TBSでの放送がなくなったので、県境で隣県の放送を受信できる環境でもない限り、秋田県では観られない。今これを書いた人がどんな気持ちでいるのか気になる。わざわざ秋田から旧校舎まで来るくらいだから、よほど熱心なファンなのだろう。それだけに、2期を観られないとしたら気の毒だ。
今回は、ふと思い立って出向いた豊郷小旧校舎だったが、かなり楽しむ事が出来た。会議室だけでも色々と見どころがあって飽きない。
困ったのは、食事をとるところがあまり無かった点だ。後から確認したところ豊郷駅前に二軒ほどあったようだが、私は一度豊郷小学校の前まで行ってから、見学の先に食事でもとるかと思ったら店がなくて困ってしまった。結局、かなり歩いて国道まで出たが、これなら駅前まで戻った方が早かった。これからここを訪れようと思っている方は、食事については要注意だ。
翌日、帰りは新幹線で名古屋まで戻ったので、窓からこの旧校舎が見えるかどうか確認してみたが、新校舎に遮られており建物の両端が少し見えるだけだった。もし新校舎がなかったとしても裏側からしか見られないので、アニメでお馴染みの校舎を見たいのならきちんと訪ねた方がいいだろう。
最後に一つ、書いておきたい。それは、今回の探訪で最も「よかった」と感じたのは、ファンのマナーの良さだったと言う事だ。会議室はきちんときれいに保たれており、気持ちのいい空間だった。前述のように、ファンからの差し入れの品もたくさんあったが、だからといって部屋が散らかっていたわけではない。
観光地のマナーについては色々と問題になっているが、この校舎を見て、世の中捨てたものでもないと思った。もちろん、旧校舎を管理をされている方々の日々の働きもあってこその事だろうが、管理者と見物客のどちらか一方でもやる気がなければ、校舎はすぐに汚くなるだろう。
アニメ第2期『けいおん!!』は、2クールの放映が予定されている。今回直接目にしたこの校舎(をモデルにした桜が丘高校校舎)が、どのように登場するかも楽しみだ。アニメの放映が終わる半年後に、また訪れてみたら面白いかも知れない。