はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

「TBSアニメフェスタ2009」感想

2009-08-24 01:37:46 | アニメイベント
 予定通り、22日はTBSアニメフェスタに行ってきた。
 とりあえずの感想としては、一番の目当てだった『ひだまりスケッチ×365』ステージがたっぷり楽しめたので、大満足だ。


 今回『ひだまり』はアニメフェスタ公式サイトに記載されず、予定にはまったくなかった作品だったが、それでも一番楽しみにしており、ワクワクして登場を待っていた。
 過去2年のアニメフェスタを盛り上げた作品であり、しかも10月に特別編のテレビ放映&DVD発売があるのに公式で全く触れていないのはかえって不自然で、「これは間違いなくサプライズ枠で『ひだまり』が来るな」と、ほぼ確信していたし、実際にその通りだった。

 『ひだまり』ステージがあるなら例年通りに特別編の先行上映と主題歌のライブは当然として、今回は更なる発表があるかどうかも注目点だった。特別編の次の展開、テレビシリーズ第3期だ。
 と言うのも、8月上旬にセブンアンドワイで「まんがタイムきららキャラット」次号の内容説明文に「表紙:「ひだまりスケッチ」(アニメ第3期決定)」と書かれているのが発見されて、それがわずか2,3時間で「アニメ特別編決定」に修正される事件があったからだ。はたしてこれが単なるミスか、それともフライング情報だったのか、アニメフェスタで分かるはずだと期待していた。
 そして、期待通りに第3期の製作決定が、実にこの作品らしい演出で発表されて歓喜してしまった。事前に漏れていた情報だから驚きは半分くらいだったが、それでも嬉しい事には変わりはない。


 『ひだまり』ステージはトリの前の「新作アニメ」枠で、時間はたっぷり50分取られていた。
 その前の、時間20分の方の新作枠に来たらどうしようと思っていたが、こちらは『まほろまてぃっく』新作の発表だった。「まさか今これの新作とは」という驚きの度合いでは、こちらの方が大きかった気がする。
 それはともかく、アニメフェスタ開始から5時間、新作情報の時間から休みなしにいきなり『ひだまり』の映像が流れて、舞台にはメインキャスト4人が登場。「絶対にあるだろう」と思ってはいたが、それでも実際に声優陣が出てきて「?でわっしょい」を歌い出した時には興奮した。さらに、この時間だけの特別司会としてうめ先生…ではなく、「ゆま」ことアニプレックス高橋祐馬氏が登場。司会まで身内に替えて、やりたい放題だ。

 全体の流れとしては、


 「?でわっしょい」
  ↓
 「特別編第1話Aパート上映」
  ↓
 「トークコーナー」
  ↓
 「1期・2期を振り返る特別映像」


と進んで、最後の「特別映像」で第3期が発表されたのだが、実のところ特別編のアバンタイトルを観た時点で「これは3期発表が来るな」と確信できた。と言うのも(ここから特別編のネタを割るので文字を隠します。読みたい人は反転させて下さい)、特別編第1話は原作の第3巻に入っている自転車の話だが、アバンタイトルでいきなりアニメオリジナルの受験シーン(ゆの達の一学年下の受験)が出てきており、特別編から次の展開=3期で進級につなげる気だとしか思えなかったからだ。
 また、今回は「時間の都合」でAパートのみの上映と言う事になっていたが、あの長丁場の中で10分程度はどうにでもなっただろうから、Bパートにはあの時点で観客に見せてはいけない映像があり、あえて上映しなかったのではないか、とも疑っている。はっきり言えば、受験会場で乃莉&なずなが登場する場面があるのではないかと想像している。Aパート終了時で原作1ページを残すのみだったので、Bパートの大半はアニメオリジナルになるだろうから、十分に可能性はある
(特別編ネタバレはここまで)。

 これが当たっているかどうかはともかくとして、「1期・2期を振り返る」と称してネタ映像(1期はNHK朝ドラ風、2期はRPG風のウソ総集編)をわざわざアスミスの新録ナレーションで流した時点で、「この後に3期発表が来る」と完全に確信した。
 いかにも『ひだまり』スタッフ・キャストの好きそうな流れだし、実際その通りに、続いて流された「本当に1期と2期を振り返る映像」の冒頭で3期『ひだまりスケッチ×☆☆☆』の製作決定が発表された。映像の中身は「ひだまりランド・ゴーランド」に合わせて1期と2期を時系列順にまとめたものなので、「本当に1期と2期を振り返る映像」と言うのもウソではない。
 とは言え、いつもながらの会場を巻き込んだお騒がせドッキリ企画なので、ゆま氏がまたもや土下座をして「色々とすみません」と謝っていたのが笑えた。

 さらには、10月から「ひだまりラジオ」も三度の登場、そのラジオの公開録音の予定まで発表されてテンションは上がりまくった。そこに、だめ押しでキャスト陣が「スケッチスイッチ」まで歌ったものだから会場はまさにカオス状態。それまでの5時間も各作品で工夫が凝らされて楽しめたのだが、それが一気に盛り上がって爆発した感じだった。
 それにしても、過去2年の実績があるとは言え、『ひだまり』は時間はたっぷり取って司会まで自前、主題歌2曲歌って
特別編の上映に更なる新作発表と、本当に優遇されている。この後にトリで『けいおん!』が控えていたとは言え、ほぼこのイベントのメインと言っても過言ではない。そんな作品が当日まで隠し玉扱いでサプライズ参加というのはもったいない気もした。参加できなかったファンにとっては、残念だっただろう。私自身は十分すぎるほどに楽しめましたが。



 今回はエントリのタイトルを「アニメフェスタ感想」にしたのに、『ひだまり』の話だけでかなり長々と書いてしまった。
 他の作品も、簡単に感想を書いておく。



・『けいおん!』

 今回のトリの作品。OP・EDの生歌が聴けたのはよかった。歌の時は『ひだまり』からそのまま続いて会場のテンションは上がりっぱなしだった。演奏が「フリ」だけで実際にやってないのは残念だが、どう見ても手つきは本当に演奏している様子ではないのが丸わかりだし、キャスト陣も謝ってたから、まあいいか。
 特別編の上映も来るかな?と、ちょっと期待していたが、こちらは予告編のみだった。まあ、来年1月発売予定だからまだ出来てはいないか。


・『大正野球娘。』

 伊藤かな恵の歌がよかった。EDは当然として、第1話で印象的だった「東京節」も生で聴けて満足。向井アナが「お願いがあるのだけど、ウンと言ってくれないかしら?」と1話の晶子さんの真似をして、「「東京節」を歌って」とお願いしていたのが面白かった。
 あとは、櫻花会ナイン全員での「おじゃんでございます」があったのもよかった。OP主題歌も期待していたが、こちらはなくて残念。


・『けんぷファー』

 10月からの新番組。第1話の先行上映で約4年半ぶりに野村道子さんの声をたっぷりと聞いて、懐かしい気持ちになってしまった。原作にもあるセリフらしいが、「前のしずかちゃんみたいな声」と言ってしまうのはどうなのか。だからこそのキャスティングなのだろうけど。ちなみに、会場はそのセリフの前の「田村ゆかりさんみたいな声」の方で大爆笑になっていた。
 ともかく、野村さん久々のテレビアニメレギュラーだし、1話はまずまずの出来だったので、10月からが楽しみだ。



 他にもいくつかの作品のステージがあったが、特に印象に残っているのはこれくらい。
 第3部でテンションが上がりすぎるので、第1部はどうしても記憶が薄くなってしまう。今回は、観ていない作品が第1部に集まっていたので、なおさらだった。
 これだけの内容を詰め込んで2,800円とは、本当に破格だと思う。交通費は別にかかるが、それは仕方がない。3期決定でおそらく来年も『ひだまり』ステージはあるだろうから、またぜひ行きたいものだ。

 なお、『ひだまり』がサプライズだった件については、ゆま氏が「アニメメーカー横断宣伝マンブログ」で直接謝っており、氏の誠実な人柄が伺える。「第3期に合わせて、願わくば前回の厚生年金会館を越える場所でのイベントが出来る様に色々作業してます」には、期待大だ。頑張って下さい。

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