はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

「吼えろペン」終了、そして新連載

2004-09-19 18:15:58 | マンガ・アニメ
 島本和彦「吼えろペン」(「月刊サンデーGX」連載)が、今月号で最終回を迎えた。ここ3回ほど、いかにもラストエピソードという展開だったので、連載終了は予想していたが、やはり実際に終わってしまうと寂しい。2000年8月号から開始された作品なので、連載期間は丸4年間。これまでの島本作品の中でも、一番の長期連載&単行本の巻数も最多(最終13巻で「炎の転校生」を抜く)になるはずだ。
 「吼えろペン」は、連載開始当初は「燃えよペン」の続編かと思って読んでしまったので、期待していたものとはちょっと違う感じがしたが、読み続けていくうちに、「燃えよペン」とはまた趣の異なる作品と理解して、その後は毎回楽しみに読むことができた。
 どちらかと言うと「燃えよ…」は、島本和彦本人をそのまま炎尾燃に投射したような印象がある(OLAのエピソードは、ほぼ実話らしい)が、それと比べて「吼えろ…」は、炎尾だけではなくアシスタントや編集者、ライバル漫画家メインの話も多く、あくまでフィクションの「漫画家マンガ」として楽しめた。
 そして、最終回。どことなくあっけない印象もある終わり方だが、本作は炎尾燃の物語であると同時に、「ヒーロー」こと前杉英雄の物語でもあったことを、再確認させられた。そう言えば、第1話もヒーローがメインの話だったのし、彼は自転車に乗ってやってきたのだから、このような終わり方になるのは、当然の帰結と言えよう。第1話を読み返して、そんな感慨にふけってしまった。
 ともかく、島本先生には長期連載、お疲れさまでしたと言いたい。まあ、炎尾燃はまた同人誌の「燃えよペン」の方に出てくるのだろうけど。

 そして、来月号からは新連載が開始。予告カットに登場しているキャラは、どう見ても不屈闘志、月田明子、全力学園校長の三人。しかも「あの名作の続編が、なんとGXに登場!!」と書いてあるのだから、新連載は「逆境ナイン」の続編と見て間違いないだろう。
 しかし、一方で「イブニング」には「「逆境ナイン」の続編」として描かれていたはずの「ゲキトウ」が、つい先月まで連載されており、こちらは一旦「しばらくお休み」になった後、この前の号で読者ページにひっそりと「「ゲキトウ」は第一部完となりました。現在は長期構想中です」との告知が出て、うやむやに打ち切り状態になっている。単行本は、第1巻が出たばかり。
 はたして、GXの新連載と「ゲキトウ」との関係はどうなるのだろうか。「ゲキトウ」の第二部が始まるのか、「ゲキトウ」はなかったことにされて、新たな「逆境ナイン」の続編が一から始まるのか、どちらだろう。公式サイトの日記でもこの件に関しては、まだ触れられておらず、実に気になる。だが「ゲキトウ」の続きだとしたら、月田明子はともかく校長はまず出てこないだろう。だとすれば、やはり新たな「逆境ナイン」の続編なのか。100点差や男球のような素晴らしい展開がまた見られるのなら、それでもいいような気もする。「樹齢サウザンド」も、悪くはなかったのだが。ともかく、来月が楽しみだ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新連載 (春井風伝)
2004-09-19 21:22:56
北海道は雑誌の入荷が遅いのでまだGX10月号はチェックしていないのですが、新連載は「逆境ナイン」ですかー。「ゲキトウ」はかなり期待していたのですが、先生も年齢を重ねられたせいか全盛期の勢いが今ひとつ感じられず残念でした。GXでは再び、あの興奮と爆笑がよみがえってくれるだろうと信じています。「ゲキトウ」では登場しなかったサカキバラ・ゴウや桑原さんなどもぜひまた出てきてほしいですね。
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映画「逆境」も楽しみ (おおはた)
2004-09-25 22:53:59
> 「ゲキトウ」はかなり期待していたのですが、先生も年齢を重ねられたせいか全盛期の勢いが今ひとつ感じられず残念でした。



 「ゲキトウ」は、一野球マンガのプロローグと割り切って読めば結構楽しめるのですが、どうしてもあの「逆境ナイン」の続きと思って読んでしまうので、物足りなさがありました。

 また、掲載誌が「イブニング」だったのは、ちょっと失敗だったのでは無いかと思っています。他のマンガと比較すると、どうも浮いていたように思います。

 仕切直しになるのか「ゲキトウ」の続きになるのかはともかく、「吼えペン」に引き続いてのGXの方がやりやすそうですから、元祖「逆境」なみの無茶苦茶な、しかも燃える展開を期待しています。
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