はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

鬼太郎第3作DVD「ゲゲゲBOX 80's」発売

2006-03-18 22:43:30 | 水木しげる
 前回の終わりの方に書いたが、15日に「ゲゲゲの鬼太郎」第3作のDVD-BOX「ゲゲゲBOX 80's」が届いた。このBOXの発売を知ったのが、昨年の11月だった。ずいぶん待たされたが、ようやく手に入れる事が出来た。

 とりあえず、到着した箱の大きさに驚いた。一番外側にはDVDショップの梱包箱、その中にメーカー製のDVD輸送箱が入っており、それを開けるとDVD-BOX本体と特典の目玉親父貯金箱がそれぞれ別の箱で入っている。これでは、大きくなるわけだ。
 BOX本体も、通常見かけるアニメのDVD-BOXよりは、かなり大きい。中には5冊のDVDケースとブックレット「ゲゲゲBOOK 80's」が入っている。ブックレットはB5サイズで、当然DVDケースも同じ大きさだ。各ケースにDVDが4枚ずつ入っており、全20枚となっている。どうも、このケースはDVDが外れやすそうで少し不安だが、デザインはなかなかいい。BOX全体の作りは、鬼太郎初のDVD-BOXにふさわしく、重厚でいい感じだ。

 アニメの全話DVD-BOXを買った時には、いつも思う事だが、「これで、いつでも好きな時に全話観る事が出来る」という安心感で、半ば満足してしまうのは、ある意味困った事だ。今回は、全115話が一挙に収められているのだから、特に満足感が強い。鬼太郎第3作はフジテレビ721で放送された時に、ほぼ全話録画していたので、視聴環境自体はほぼ変わらないのだが、CS放送よりは遙かに画質のいいDVDで観られると言う点は、やはり大きい。

 とりあえず、フジテレビ721では飛ばされた第66話「韓国妖怪ぬっぺらぼう」と、最後のディスクに入っている特典映像を観てみた。第66話は内容をよくおぼえていなかったので、何があったのか気になっていたのだが、原作の「奇形児」発言もなかったし、1話丸々飛ばすほどの問題があるとは思えなかった。強いて言えば、うつろな表情で「アリラン」を歌う鬼太郎あたりがまずかったのだろうか。本話は、第2作の「あしまがり」とは違って、ビデオで補完するわけにも行かなかったので、これでようやく本当に全話が観られるようになった。
 特典映像は、当時のCM2本と「夢工場'87」から成っているが、CMの画質は悪く、おそらく家庭用ビデオデッキで放映当時に録画した映像を使っているのだろう。しかし、2本のみというのは物足りない。「夢工場'87」には当時行かなかったので、こちらの映像ははじめて観たが、フジテレビ番組のパロディ「フジミテレビ」は、「おはよう!ナイスジジババ」「ひらけ!ダイダラボッチッチ」「惨事のあなた」など、ネタが時代を感じさせられる。元ネタが未だ現役なのは「めくっていいとも!」だけか。厳密に言えば「ポンキッキ」も存続しているのだが。ともかく、バカバカしくて楽しめた。また、最初に水木先生の挨拶が入っているのも嬉しい。

 付属のブックレットについても触れておくと、こちらは全100ページのボリュームで、水木先生のメッセージ、作品解説、各話解説、妖怪図鑑、スタッフ・キャストインタビュー、テレビマガジン記事紹介など、かなりの読み応えがある。
 インタビューでは、シリーズディレクター・芝田浩樹氏の語った、当初は目玉親父の声も変える予定でオーディションを行ったが、他の人も田の中さんのイメージに引っ張られているので、結局田の中さんに決まったと言うエピソードが興味深い。無理に目玉親父の声を変えていたら、一体誰になっていたのだろう。
 また、妖怪図鑑では、アニメ本編に登場した全ての妖怪が紹介されており、担当声優もわかるのだが、2・3回程度ゲストで登場したような妖怪は、出てくるたびに声が変わっている場合も多い事が分かって興味深い。これは、第4作でも変わらなかった点だ。特に、第4作では夜行さんが出てくるたびに声が変わっていたのが気になった。
 ちょっと話がそれてしまったが、妖怪図鑑に話を戻すと、第45話「妖怪花を救え!!」に登場した「用心棒」について、「本当はあしまがりという名前がある」と、はっきり書かれている点は特筆すべきだろう。公式にこの事について触れたのは、初めてではないだろうか。もっとも、なぜ名前が出なかったかについては書かれていなかったが。

 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」は、第2作・第3作・第4作と、それぞれが思い入れの強い作品であり(第1作はほとんど観ていないのでノーコメント)、今回のDVD-BOX発売は、いいきっかけなので、まずは暇を見つけて、第3作のお気に入りエピソードを観返していきたい。その上で、いずれ各シリーズについて個人的な思いを語ってみよう。

 そして、次は当然第2作のDVD-BOX化にも期待している。第2作は全話ビデオ化されてはいるが、収録順が滅茶苦茶な上に、次回予告はオマケ扱いで未収録のものも結構あるので、OP・本編・ED・予告と完全な形で放映順に全話BOX化して欲しいところだ。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぬっぺらぼうと妖怪花 (火炎太鼓)
2008-03-13 20:16:32
僕はぬっぺらぼうの話は記憶になかったので、DVDが事実上の初見ですが、やはり封印される程の内容とは思いませんでした。個人的には韓国の田舎は今でもあの話に出てきたような感じなのかが気になります。
あとトラジの声が杉山佳寿子で、長老の声が宮内幸平なので、「アルプスの少女ハイジ」を連想してしまいました。
「妖怪花を救え」は、花の妖精の声を島本須美がやっているのがいかにもという感じでした。
返信する
意味不明の封印(?) (おおはた)
2008-03-28 21:52:37
>僕はぬっぺらぼうの話は記憶になかったので、DVDが事実上の初見ですが、やはり封印される程の内容とは思いませんでした。

 私も、それは同感です。ただ、CSでは予告まで付け替えて、あきらかに意図的に飛ばしていましたから、それなりの理由はあったのでしょう。
 今や、レンタル版も並ぶようになり、封印でも何でもなくなったのは喜ばしい事です。第1作では舞台が沖縄に変えられており、ほぼ原作通りのアニメ化はこれ一作ですから。第1作での内海賢二声の渋いぬりかべも捨てがたいのですが。
返信する
OPのロゴ (火炎太鼓)
2012-12-22 22:26:43
第3作の鬼太郎のOPは、初期は最後のフジテレビのロゴが、昔のものだったはずですが、(再放送では昔のロゴのものを見ています)久々に1話を見たくなって、DVDを借りたら、OPがロゴ変更後のバージョンになっていて驚きました。
これはおおはたさんの持っているBOXでもそうなのでしょうか。
返信する
Re: OPのロゴ (おおはた)
2013-01-05 21:49:40
 DVDの第1話を確認してみましたが、レンタル版と同様に、目玉付きの新ロゴの方になっていました。DVD作成の段階で、新ロゴに統一されてしまったのかも知れません。
 DVD発売前にCSでの放送もあったのですが、DVD発売時に録画テープを処分してしまったので、残念ながらこちらは確認できません。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。