はなバルーンblog

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みんなのうたの「発掘」に期待

2011-01-06 22:00:04 | みんなのうた
 私が生まれて最初に聞いた「歌」。それは、おそらくNHKの「みんなのうた」だったのだろう。私がまだ赤ん坊の頃に、母がテレビ放送から録音してくれた「みんなのうた」のカセットテープが何本か残っている。自分自身には赤ん坊の頃の記憶はないが、繰り返し聞いていたようだ。

 その「みんなのうた」が誕生から50周年を迎えると言うことで、元旦にNHK総合テレビで特番「愛されて50年♪ みんなのうた 新春スペシャル!」が放送された。50年間を振り返る番組なので、おそらく有名曲中心にかかるのだろうと予想はすていたが、実際その通りだった。紹介された曲の大部分が「みんなのうた」DVD-BOXに収録されている曲だったので、このBOXを持っている者としては、正直なところあまりありがたみがなかった。また、テレビサイズをそのまま流した曲が少なかったのも不満点だ。
 とは言え、初期から近年の曲までバランスよく紹介されていたし、この手の番組に付き物のトークも長くなりすぎず、全体としてはなかなかいい番組だったと思う。実際に「みんなのうた」の曲作りに携わった方々が登場したのもよかった。
 また、私にとって、この番組で一番嬉しかったのは、「発掘」のコーナーで「シャーロックホームズとワトソン博士」「ポン太物語」の2曲が流れたことだ。両方とも1970年代後半に放送されており、私が幼少時に聞いていた馴染みの深い曲だった。歌に関しては、前述のカセットテープが残っているので、音質は悪いながら今でも聞くことが出来るのだが、アニメーションは記憶になかったので、今回は完全な形で観ることが出来て感動した。

 今回の特番で触れられていたところによると、これまでに放送された「みんなのうた」約1300曲のうち、500曲は映像や音源が失われてしまっているとのことだ。道理で、再放送で全然流れない曲があるわけだ。DVD-BOXにも、家庭用ビデオから復刻したと思しき画質の悪い曲がいくつか含まれていたが、あれは映像が残っているだけましだったという事か。
 1970年代後半の曲で、個人的に馴染み深くて映像付きで観てみたいものは、まだたくさんある。思いつくままにタイトルを挙げると、「だるまさんがころんだ」「さびしがりやさん こんにちは」「だれもいそがない村」「ヒュルルジンジンからっ風」「ぼくらは三つ子の男の子」「雪娘」「希望が愛がホラ」「あの雲にのろう」などなど。「雪娘」は近年のラジオ放送を録音しているし、フルコーラス版が収録されたチェリッシュのCD-BOXも持っているのだが、それでも映像付きの放送バージョンが観たい。「だるまさんがころんだ」は「山本正之大全集」でフルコーラスが聴けるが、テレビ放送版とは明らかに別テイクだ。こう言ったところにこだわっていくときりがない。
 さらに、1980年代の曲にも、思い出深いものは多い。この頃になると自分で積極的に放送を録音していたのだが、我が家にビデオが入ったのが1988年だったので、映像まで含めて手元に残っている曲は数えるほどしかない。もう一度映像付きで観たい曲を挙げていくと多すぎてきりがないが、名古屋在住者としては、名古屋の町の風景と発展の様子を歌った「マイ・スイート・タウン」は外せない。なぜ全国放送の「みんなのうた」で、あの当時にあえて名古屋を取り上げたのか、今でも不思議だ。

 そんなわけで、今回の特番でも紹介された「みんなのうた 発掘プロジェクト」には大いに期待している。私の手元にある音源は、ほとんどがテレビ放送をラジカセでマイク録音したものなので、生活音や家族の声が入っている曲が多くて提供できるような状態ではない。だから他力本願になってしまうのだが、たとえ家庭用ビデオであっても映像が残っている曲が一つでも多くあることを期待したい。
 それはそれとして、以前のDVD-BOXに収録された曲は現存する800曲の中の一部にすぎないのだから、まずは収録可能な曲でDVD-BOXのパート2を出して欲しいものだ。「発掘プロジェクト」との兼ね合いを考えると、現実的には新たなソフト化は当分の間はなさそうだが。とりあえず、当面は教育テレビの過去曲再放送を毎回追いかけていくしかないか。

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