はなバルーンblog

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わさドラ3代目OP感想など

2007-05-14 23:48:55 | アニメドラ感想
 かねてより告知されていたとおり、5月11日放映分よりアニメ「ドラえもん」のOPが新曲「夢をかなえてドラえもん」に変更され、同時にOPアニメも歌に合わせた新作になった。

 新OP曲の第一印象を率直に書くと、「ドラえもん」の曲としてはいい感じなのだが、OP主題歌としては穏やかで、インパクトには少々欠けるように思った。歌詞は完全に「ドラえもん」を歌っていて、さらにドラえもんによるセリフも入っていてばっちりなのだが、どちらかと言うとED主題歌か挿入歌向けの曲のように感じてしまった。
 アニメ主題歌には落ち着いた曲調のOP主題歌も多くあるが、「ドラえもん」の場合は、26年間使われた「ドラえもんのうた」も、その後を引き継いだ「ハグしちゃお」も、元気で賑やかな曲だったので、私が勝手にそのような曲を期待していたようだ。今回の歌自体は、決して悪くないと思う。

 また、新OPアニメは、キャラクターの作画と色使いが好みに合っており、気に入った。歌詞に合わせてテンポよくキャラと場面が動いて楽しいし、後半で一人一人が飛び跳ねる場面は、原作で印象的だったポーズを取っているのも嬉しい。
 のび太達は、この新OPアニメで、OP変更と同様に告知されていた新しい服装で登場しているが、こちらも特に違和感はない。今後、毎回の放送で観続ければ、この穏やかな新OP主題歌にも馴染めると思う。


 ところで、今回の放送よりOPにクレジットされているスタッフにも一部変化があった。
 まず、OP冒頭の「総監督」「監督」「キャラ設定」「総作画監督」まではこれまで通りの面々が名前を連ねているが、その下に「構成 水野宗徳」が追加された。これまで当ブログでも、アニメドラにおける「構成」の不在問題について指摘していたので、今後水野氏の参加によってどのような変化が起きるか注目したい。
 また、OP後半に「企画協力」と表示されていた安達元一氏の名前は、今回よりなくなった。しかし、サブタイトルの煽り文句は消えず、また番組最後にはドラミによるミニコーナーも始まり、バラエティ的路線は続いている。これまで、アニメドラのバラエティ化の原因として安達氏が批判される事があったが、安達氏がいなくなっても番組は変わらないのだから、問題はもっと上層部にある事がはっきりしたのではないか。
 そして、「ディレククター 昼間達樹」「リサーチャー 藤田俊哉」と、テレビアニメとしては聞き慣れない役職が加わっている(ディレクターがアニメ本編の演出を意味する場合は別として)。この人達の参加によって、今後また「ドラえもん」の番組構成が変わっていくのだろうか。


 それにしても、OPが「主題歌」と言える曲になったのはいいが、EDはまだ付かないままで、残念だ。CD「ドラえもん ミニアルバム2」に入っている「キミの中ののび太」は、久々に堀江美都子が歌ったドラえもんソングだし、CDだけにとどめていては勿体ない。しっとりと落ち着いたいい曲で、こういう歌こそED主題歌としてテレビで流して欲しいものだ。
 それに、以前にも書いたが、「声の出演」におけるキャラ名や声優をEDで表示する事で、本編のネタばらしを防げるし、それ以外でも画面に出せるスタッフの情報量は、EDがあった方が多い。EDは、単なる番組の「締め」に留まらない存在意義があるのだ。どうしてもミニコーナーを続けたいのなら、本編を少し削ってでも、EDは付けて欲しい。

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3 コメント

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原作+オリジナル? (dora)
2007-05-15 11:12:01
6月からアニメドラは原作に、オリジナルエピソードを盛り込んだものになると、コロコロに書いていた。構成が必要なのはこのためだからだろうか?こうなると、地底の国探検のような感じになるということだろうか?ああそれにしても、原作こそが本当のドラえもんなのに、それに手を加えるというのはいかがなものか。今風の服装や携帯電話やアメトークのドラえもん芸人の時のクイズ優勝者のドラえもん出演という約束、嫌な予感はしていたが。タイトルが載ってたので書きます。ドラえもん飼いませんか、恐怖ジャイアン誕生日、恐怖ジャイアン誕生日リターンズ、ジャイアンが負けちゃった。コロコロに載ってた5月までのタイトルの下には、単行本の巻数が書いてあるが、6月からのにはなかった。原作を何だと思ってんのか、ドラえもんを生み出した作者に対しての敬意がなさ過ぎるのではないか。新OPの出来が最高に良く、企画協力の名前がなくなっていて、バラエティ路線が視聴率アップどころか視聴率を下げ、大晦日のドラのあの視聴率の悪さから、考え直したかなと喜んでいたのにこれだ。とにかくこうなると決まった以上、本編にバラエティ的な演出、言葉使いを今風にするとか、ないようにして原作の雰囲気をなくさないようにして、面白いと思えるような作品をがんばって作ってほしいものです(原作が10なら、せめて7か8くらいなもの)。
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OPとEDのおはなし (納汲蜩)
2007-05-16 19:01:34
初めまして、納汲蜩(なくひぐらし)といいます。さて今回のドラえもん新OP、自分はすぐに気に入りました。ちょっとゆったりしている気もしますが、それもまた良い味になっていると思います。自分はOPついでにEDも欲しいと考えていましたが、今回もしばらくお預けですね…。いつかいいEDが作られれば良いんですけど。hballoonさんの言う「キミの中ののび太」は、OPが「ドラえもん」の名前が入ってるから対になってピッタリだと思います。そしてEDはむぎわらしんたろうさんの描く水彩イラストだったりするとグッと来ると思うんですがどうでしょうか?個人的な考えですけど。あとEDが付いた場合、スタッフクレジットにOPEDのスタッフの名前が入ればファンも喜ぶのでは?(※自分も含みます。)関係者の方がこれを見て実現すれば凄く嬉しいです。
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コメントお返事遅くなりました (おおはた)
2007-06-09 23:56:55
◆doraさん:
>6月からアニメドラは原作に、オリジナルエピソードを盛り込んだものになると、コロコロに書いていた。構成が必要なのはこのためだからだろうか?こうなると、地底の国探検のような感じになるということだろうか?ああそれにしても、原作こそが本当のドラえもんなのに、それに手を加えるというのはいかがなものか。

 6月に入りましたが、今のところ原作のエピソードを元にしている点はこれまで同様で、話作りが大きく変わった印象はありませんね。はっきり変わった点は、サブタイトルが「煽り+原作通りの題」から、煽りが無くなって「原作と違う題」のみになった所くらいでしょうか。
 また、昨年の「キャラクター大分析」のように、スーパーヒーローやジャイアンの誕生日など、1回の放送を一つのネタでくくろうとしている点が気になります(ジャイアンの件は2回またぎですが)。こういう形を取るために「構成」が加わったのだとしたら、余計な事をしていると思います。


◆納汲蜩さん:
>hballoonさんの言う「キミの中ののび太」は、OPが「ドラえもん」の名前が入ってるから対になってピッタリだと思います。そしてED はむぎわらしんたろうさんの描く水彩イラストだったりするとグッと来ると思うんですがどうでしょうか?

 優しいイメージのある「キミの中ののび太」に、むぎわらさんの絵は合いそうですね。
 ただ、あらためて「キミの中ののび太」を聴いてみると、1番だけで1分半以上ありますから、EDに使うのはちょっと難しそうですね。「エスパー魔美」の「不思議Angel」のように無理に編集して1分に縮めるのもどうかと思いますし。
 いずれにせよ、「ミニアルバム」を2枚出すほど曲はあるのですから、ふさわしい曲をEDに使うくらいの事は考えて欲しいです。

>あとEDが付いた場合、スタッフクレジットにOPEDのスタッフの名前が入ればファンも喜ぶのでは?(※自分も含みます。)

 私も、OP・EDスタッフは表示して欲しいと思っています。
 制作会社によって方針が異なるようですが、シンエイ動画作品は昔から表示されないので残念に思っていました。「ドラえもん」の歴代OPについては「大人のためのドラえもん特集」の解説で、ようやくコンテや作画の担当者がはっきりしましたが、どうせならOPやEDでしっかり名前を出して欲しいですね。
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