昨日から、ネット上に「藤子・F・不二雄大全集」の広告と思しき画像が出回っていた。
それを見ると、第1期の詳細が情報解禁となっており、大変驚くべき内容だった。「これはすごい」と思ったのだが、その一方で昨日の時点では「もしかしたら精巧なコラかも…」と、まだ多少疑っていた。
その後、この画像が「ビッグコミック」最新号掲載の広告だとわかったので、本日さっそく確認した。
そして、本物の広告だったと分かり、あまりの興奮に普段全く読んでいない「ビッグコミック」を買ってきてしまった。
おいらくツカ見本だろうが、第1期全33巻がズラリと並んだ写真を見て、どうしても興奮が止まらない。
ようやく第1期の詳細が明らかになったが、一番の驚きはやはり『ジャングル黒べえ』がラインナップに入っている事だ。出たらいいとは思っていたが、いきなり第1期で出してくるとは、全くの予想外だ。
出版困難と言われていた合作及び黒人差別絡みの作品の両方が刊行予定に入った事で、ますますこの全集への期待が大きくなった。右下に「(C)藤子スタジオ」とちゃんと入っており、合作問題は解決した事が分かる。今回こそは、小学館も藤子プロも本気のようだ。
刊行予定と仕様を広告よりまとめてみると、
以上のようになる。ページ数と判型を考えれば、価格は妥当なところだろう。個人的予想としても1,500円前後になると思っていた。
そして、ページ数はタイトルによってかなり違いがあるようだ。
広告の写真通りの厚さで出ると仮定して考えると、一番薄い『ジャングル黒べえ』と『パーマン』5~8巻が300ページ、一番分厚い『ドラえもん』が770ページと推測できる。
『ジャングル黒べえ』は連載期間が短いから、藤子不二雄ランド収録分+未収録作品で全作品を収録しても、300ページあれば十分におさまるだろう。
逆に、総ページ数が最も多い『ドラえもん』は、一冊当たりのページ数を増やして巻数を減らす方針のようだ。770ページと言えばてんコミ4冊分になるから、帯に書かれているように「完全収録」であっても、てんコミほどの巻数にはならない。
下手に一冊300ページにして何十巻も出すと、単行本未収録作品の入らない巻が売れなくなるのでは、と言った思惑もあるのかも知れない。ともかく、『ドラえもん』は本当にコロコロコミック並のボリュームになりそうで、楽しみでもあり、ちょっと怖くもある。
他の作品に目を移すと、『キテレツ大百科』『エスパー魔美』は未収録作品がないので既刊の単行本より計算できる。両方とも一冊350ページ程度だろう。
『オバQ』はもう少し厚いので、400ページくらいか。となると、FFランド収録分だけでも9巻までは出せる。『海の王子』1・2巻と『バケルくん』は『ドラえもん』より少し薄い程度なので、600ページはあるだろう。これなら『バケルくん』は一冊で全作品(FFランド全3巻+未収録5話)収録可能だし、『海の王子』もFFランド刊行分が2巻までに収まるので、3巻に学年誌版の収録が期待できる。
『パーマン』は前半と後半で厚さが違うが、旧作と新作で分けるのだろうか。新作には300ページ×4冊も必要ない(一冊180ページのFFランド版9~12巻で1話を除いて収録)ので、5巻までが旧作、6巻以降が新作なのかもしれない。
『パーマン』は旧作・新作での設定変更とそれに伴うセリフの改変、そして第1話&最終回のバージョン違いの多さなど、「全集」としてまとめる場合に問題点が多々ある作品なので、どのような編集になるのか第1期の中では特に楽しみだ。新作設定の「パーマン全員集合!!」の改変セリフなどはかなり無理を感じるので、できれば旧作のセリフは旧設定に戻して欲しい。
この調子で全集への期待を書いていくときりがないので、ここまでにしておこう。7月25日が待ち遠しい。
全巻購入特典の「Fnote」も魅力的で、これは全巻予約するしかないが、代金が一括払いなのかどうかが気がかりだ。全33巻で5万円弱くらいにはなるだろうから、先払いはちょっと厳しい。「藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版」のように、予約だけ先にして支払いは月々、の形にして欲しい。
残る問題は、収納場所か。とりあえず全集用に本棚の一角を空けてみたのだが、『ドラえもん』が予想以上に分厚いので半年ももたずに場所が無くなりそうだ。嬉しい悲鳴とはまさにこの事。さて、どうしたものか。
(余談)
この広告画像が出回った事で、すでにネット上では『ジャングル黒べえ』刊行がかなり話題になっているが、『ジャングル黒べえ』を『黒べえ』と略す人が多くて、ちょっと意外だった。てっきり『ジャン黒』が主流だと思っていたのだが。
第一、『黒べえ』ではA先生の『黒ベエ』と紛らわしい。文字で書けば平仮名とカタカナの違いでかろうじて区別できるが、口に出してしゃべる場合は判別できないので困る。
『ジャングル黒べえ』を『黒べえ』と略している人は、『黒ベエ』との区別の必要がない=A先生の作品には興味のない人なのだろう。藤子不二雄コンビ解消から20年以上が経っている現在、「F先生だけのファン」という人も増えているようだ。ちょっと、寂しく感じてしまった。
それを見ると、第1期の詳細が情報解禁となっており、大変驚くべき内容だった。「これはすごい」と思ったのだが、その一方で昨日の時点では「もしかしたら精巧なコラかも…」と、まだ多少疑っていた。
その後、この画像が「ビッグコミック」最新号掲載の広告だとわかったので、本日さっそく確認した。
そして、本物の広告だったと分かり、あまりの興奮に普段全く読んでいない「ビッグコミック」を買ってきてしまった。
おいらくツカ見本だろうが、第1期全33巻がズラリと並んだ写真を見て、どうしても興奮が止まらない。
ようやく第1期の詳細が明らかになったが、一番の驚きはやはり『ジャングル黒べえ』がラインナップに入っている事だ。出たらいいとは思っていたが、いきなり第1期で出してくるとは、全くの予想外だ。
出版困難と言われていた合作及び黒人差別絡みの作品の両方が刊行予定に入った事で、ますますこの全集への期待が大きくなった。右下に「(C)藤子スタジオ」とちゃんと入っており、合作問題は解決した事が分かる。今回こそは、小学館も藤子プロも本気のようだ。
刊行予定と仕様を広告よりまとめてみると、
・ドラえもん 1~8巻(続刊)
・オバケのQ太郎 1~5巻(続刊)
・パーマン 全8巻
・キテレツ大百科 全2巻
・エスパー魔美 全5巻
・バケルくん 全1巻
・海の王子 全3巻
・ジャングル黒べえ 全1巻
定価1,155~1,890円、約300~770ページ
以上のようになる。ページ数と判型を考えれば、価格は妥当なところだろう。個人的予想としても1,500円前後になると思っていた。
そして、ページ数はタイトルによってかなり違いがあるようだ。
広告の写真通りの厚さで出ると仮定して考えると、一番薄い『ジャングル黒べえ』と『パーマン』5~8巻が300ページ、一番分厚い『ドラえもん』が770ページと推測できる。
『ジャングル黒べえ』は連載期間が短いから、藤子不二雄ランド収録分+未収録作品で全作品を収録しても、300ページあれば十分におさまるだろう。
逆に、総ページ数が最も多い『ドラえもん』は、一冊当たりのページ数を増やして巻数を減らす方針のようだ。770ページと言えばてんコミ4冊分になるから、帯に書かれているように「完全収録」であっても、てんコミほどの巻数にはならない。
下手に一冊300ページにして何十巻も出すと、単行本未収録作品の入らない巻が売れなくなるのでは、と言った思惑もあるのかも知れない。ともかく、『ドラえもん』は本当にコロコロコミック並のボリュームになりそうで、楽しみでもあり、ちょっと怖くもある。
他の作品に目を移すと、『キテレツ大百科』『エスパー魔美』は未収録作品がないので既刊の単行本より計算できる。両方とも一冊350ページ程度だろう。
『オバQ』はもう少し厚いので、400ページくらいか。となると、FFランド収録分だけでも9巻までは出せる。『海の王子』1・2巻と『バケルくん』は『ドラえもん』より少し薄い程度なので、600ページはあるだろう。これなら『バケルくん』は一冊で全作品(FFランド全3巻+未収録5話)収録可能だし、『海の王子』もFFランド刊行分が2巻までに収まるので、3巻に学年誌版の収録が期待できる。
『パーマン』は前半と後半で厚さが違うが、旧作と新作で分けるのだろうか。新作には300ページ×4冊も必要ない(一冊180ページのFFランド版9~12巻で1話を除いて収録)ので、5巻までが旧作、6巻以降が新作なのかもしれない。
『パーマン』は旧作・新作での設定変更とそれに伴うセリフの改変、そして第1話&最終回のバージョン違いの多さなど、「全集」としてまとめる場合に問題点が多々ある作品なので、どのような編集になるのか第1期の中では特に楽しみだ。新作設定の「パーマン全員集合!!」の改変セリフなどはかなり無理を感じるので、できれば旧作のセリフは旧設定に戻して欲しい。
この調子で全集への期待を書いていくときりがないので、ここまでにしておこう。7月25日が待ち遠しい。
全巻購入特典の「Fnote」も魅力的で、これは全巻予約するしかないが、代金が一括払いなのかどうかが気がかりだ。全33巻で5万円弱くらいにはなるだろうから、先払いはちょっと厳しい。「藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版」のように、予約だけ先にして支払いは月々、の形にして欲しい。
残る問題は、収納場所か。とりあえず全集用に本棚の一角を空けてみたのだが、『ドラえもん』が予想以上に分厚いので半年ももたずに場所が無くなりそうだ。嬉しい悲鳴とはまさにこの事。さて、どうしたものか。
(余談)
この広告画像が出回った事で、すでにネット上では『ジャングル黒べえ』刊行がかなり話題になっているが、『ジャングル黒べえ』を『黒べえ』と略す人が多くて、ちょっと意外だった。てっきり『ジャン黒』が主流だと思っていたのだが。
第一、『黒べえ』ではA先生の『黒ベエ』と紛らわしい。文字で書けば平仮名とカタカナの違いでかろうじて区別できるが、口に出してしゃべる場合は判別できないので困る。
『ジャングル黒べえ』を『黒べえ』と略している人は、『黒ベエ』との区別の必要がない=A先生の作品には興味のない人なのだろう。藤子不二雄コンビ解消から20年以上が経っている現在、「F先生だけのファン」という人も増えているようだ。ちょっと、寂しく感じてしまった。
で、余談の部分に関してで申し訳ないのですが、実は私も基本「黒べえ」と略します。
ですが私はA先生も大好きですし「黒ベエ」も好きですよ。
じゃなんでという事ですが、子供の頃からそれで慣れてるからというのが一番大きい理由ですね。
たいしたポリシーじゃなくてすみません。
それから他の作品はたとえば「エスパー魔美」なら「エス魔美」ではなく「魔美」と略すると思いますし、「ウメ星デンカ」は「ウメデン」とは言わず「デンカ」と略すと思うんですね。
それにならってキャラクター名になる部分で「黒べえ」と略す感じな訳だと思います。
「ジャングル黒べえ」だけ「ジャン黒」と略すのがどうも私は納得いってないかったもので。
じゃあA先生の作品との区別はどうするかって事ですが、まず正式タイトルを書いてからその作品のい話であるって事がわかる様に自分は書いてるつもりはあります。
口に出す時は基本略しません(笑)
ま、勿論これは私の理由であって実際は本当にA先生の作品を知らない人が多いのかも・・・。
だったら確かに嫌ですが^^;
本当に、第1期で出してくるとは思いもよりませんでした。
この調子で、アニメ版のソフト化もあると、いっそう嬉しいです。ギャグアニメの名作ですから。
>じゃなんでという事ですが、子供の頃からそれで慣れてるからというのが一番大きい理由ですね。
>たいしたポリシーじゃなくてすみません。
>
>それから他の作品はたとえば「エスパー魔美」なら「エス魔美」ではなく「魔美」と略すると思いますし、「ウメ星デンカ」は「ウメデン」とは言わず「デンカ」と略すと思うんですね。
>それにならってキャラクター名になる部分で「黒べえ」と略す感じな訳だと思います。
なるほど、理解しました。
たしかに、一度馴染んでしまうと、人はどうあれ自分自身の中ではそれで定着してしまう事はありますね。
ちなみに、私の場合はコロタン文庫の『藤子不二雄まんが全百科』を読んで、藤子先生ご自身(おそらくF先生)が作品解説に「よく「黒ベエ」と混同されるのですが(中略)まったく別の作品です」書かれていたのを読んで、「混同しないように注意しよう」と思い、意識的に『ジャン黒』を使いようになりました。
このコロタン文庫やビッグコロタン「藤子まんがヒーロー全員集合」の作者解説で、アニメ先行企画で先に黒べえのキャラが出来上がっていた事を繰り返し書かれていますから、もしアニメありきでなく藤子先生の漫画オリジナル作品として描かれた作品だったなら、主人公に「黒べえ」と命名される事はなかったのではないかと思います。
>口に出す時は基本略しません(笑)
エントリの中では、会話の中では紛らわしいと書きましたが、実際問題として話の流れでどちらの「くろべえ」(あえて平仮名です)なのかが分からない事は、めったにないでしょうね。自分で書いておいてこんな事を言い出すのもなんですが。
ただ、どうにも見ていて気持ち悪いのが『ジャングル黒ベエ』と書かれている場合です。これが、結構あるんですよ。これこそ、『ジャングル黒べえ』なのか『黒ベエ』なのか、どっちなんだと突っ込みたくなります。