はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

名古屋にゴスロリ少女探偵団、参上

2007-04-17 23:40:00 | アニメイベント
 1月から放映中のアニメ「Saint October」は、現在気に入って観ている作品の一つ。
 放映開始前は、劣化ローゼンメイデンに見えてしまうキャラデザインと、いかにもネルケなキャスティングのため、あまり期待していたかったのだが、いざ観てみると、カタカナのキャラ紹介テロップにフリガナを付けるなど、一見子供向けっぽい作りに見せかけておいて、変身シーンが全然子供向けでない(特に白ロリ)ところが面白い。
 心配していた声優も、皆なかなかはまっていて、特にネルケ声優は気にならない。

 この、「Saint October」作中で設立された探偵事務所が「ゴスロリ少女探偵団」だ。また、これはOP主題歌を歌う主演声優三人(片岡あづさ・福井裕佳梨・小林ゆう)のユニット名でもある。
 4月15日に、名古屋「ヤマギワソフト ナディアパーク店」で、このゴスロリ少女探偵団のミニコンサートが開かれたので、行ってきた。これまでは地元でもなかなかイベントには出かけなかったのだが、先月に2回も関東に出かけてから、ちょっと積極的になってきた。


 なお、「ゴスロリ少女探偵団」は、すでにテレビ放映でその姿をお披露目している。
 まず、第10話から流れているOP主題歌CDのCMで、三人が本編と同じコスプレで歌って踊るPVが30秒流れ、翌週の第11話では特別版のEDとして1分半にわたってPV映像が流れた。この特別版ED、出だしは普段のOPと同じなのに、途中から実写で三人が登場するのでインパクトは絶大だ。
 今回のイベントは、先月発売されたOP・ED主題歌をセットで購入した人が先着順に参加券が貰える形式だったのだが、ちょうどテレビ愛知で第11話が放映された直後にCDが発売されたせいか、発売日当日の夜で既に整理券番号は100番を超えていた。当日の会場にも100人弱ほどの観客は入っていて、会場は人でいっぱいだった。
 以前に同じ店で行われた某アニメのイベントでは28人しか客が来なかったという話を聞いたが、それと比べると今回はほぼ満員状態だ。


 前置きが長くなったが、イベント内容と感想を、覚えている範囲で書いておく。

 今回、本来はゴスロリ少女探偵団の三人が揃って登場するはずだったが、福井裕佳梨が体調不良のため、残念ながら出演は片岡あづさ・小林ゆうの二人となった。
 最初に司会のお姉さんが登場して、福井裕佳梨の欠席について説明された。「お詫び」として、代わりに福井裕佳梨のマネージャーが登場。「はるばるマネージャーに来ていただきました」と紹介された時に観客から笑いが上がったため、出づらかったようだ。マネージャー氏によると、インフルエンザをこじらせてしまい、大事を取って欠席にしたとの事。本当に、お大事にしていただきたい。

 そして、いよいよ片岡あづさと小林ゆうが登場。当然、二人ともPVでお馴染みのコスプレ衣装だ。テレビの画面ではなく、直接目の当たりにすると更にインパクトが強い。また、司会の人や片岡あづさと並ぶと、小林ゆうの長身は目立っていた。

 片岡あづさは「おねがいマイメロディ」以来注目していたが、実物を観たのは今回が初めてだ。テレビでは、「マイメロ」の頭巾コンテスト告知の時に実写で登場していたが、実物の方が可愛い。
 小林ゆうは、先月の「ネギま!? Princess Festival」にも出演していたが、今回のようにメインで出演したイベントは、私にとっては初めてだ。演じているキャラとは対照的に、おとなしそうな様子が印象的。地声は結構可愛らしい感じで、低音のりりしいキャラを演じる事が多いだけに、ちょっと意外だった。


 まずはトークコーナーから始まったが、作品に関する突っ込んだ話題などはなく、名古屋の印象や旅行の思い出など、当たり障りのない話題だった。
 しかし、旅行について聞かれて、片岡あづさは草津の温泉に行った事を話しているのに、小林ゆうは、子供の頃は両親が忙しくて旅行に連れて行ってもらえず、夏休みに無料の学校プールに毎日通っていたら大会に出て記録を作るまでになってしまったと、途中から旅行と関係なくなってしまう逸話を披露した。今思い返すと、このあたりから、すでに小林ゆう独特のキャラが発揮されていた。

 続いて、ジャンケン大会。二人とジャンケンをして勝った人には賞品として特製ステッカーがプレゼントされた。なかなか人数が絞り込まれず何度かジャンケンが繰り返されたが、私は結局勝てなかった。小林ゆうがジャンケンの前に「皆さんが勝ちますように」と言っていたのには和んだ。

 そして、ライヴ一曲目。まずはOP主題歌CDのカップリング曲「Mellow Stereo」。歌い出しが「マイメロ、捨てろよ~」と聞こえてしまうため、片岡あづさが歌うと衝撃的な曲。
 この曲も振り付けがあるのだが、これは今回が初披露だった模様。ちょっと得をした気分だ。「Wheel oh fortune」ほどには激しい振り付けではなく、どちらかというと可愛いくて細かい動きが中心だった。
 ちなみに、出演した二人は生歌だったが、福井裕佳梨パートは録音で対応していたため、明らかに音量レベルが違っていて違和感があり、仕方がないとは言え少々残念だった。


 続けて「Wheel oh fortune」を歌うのかと思ったら、歌はひとまず一休みで、次に開場前に行われていたアンケートより選んだ質問コーナーが行われた。
 1問目は「出張版「オクト場」をお願いします」。いきなり、質問でなくて要望だ。「オクト場」とは、ネットラジオ「ゴスロリ少女探偵団ラジオ日誌 ロリ真剣!超オクト場」のこと。私は、このラジオを聴いていなかったので、いきなり小林ゆうが赤ちゃん言葉で喋りだして、何が起こったのかと混乱してしまった。テーマは「今日の夕食」だったが、最後には「ケッタマシーン」なる単語まで出てきて、「小林ゆうの名古屋の一日」になってしまっていた。
 2問目「ラーメンはお好きですか」。ここでも小林ゆうが、「ラーメン屋は一つしか行った事がないんですけど、「光麺」さんは大好きです」と、どこまでわざとボケているのかわからない回答。片岡あづさも「一つしか行った事がない」の所には「突っ込んでいいのかな?」と、ちょっと悩んでいた。小林ゆうによると、それまでラーメン屋に入った事がなかったため、一つ気に入ってしまうと、なかなか他の店に行く気は起きないそうだ。
 3問目「「Saint October」以外で、コスプレはしますか」。偶然にも、二人とも答えは「サンタのコスプレ」だった。片岡あづさは、友達から貰ったもので、友達は「引くかも」と思って贈ったらしいが、大喜びしてその場で着てしまい、かえってその友達が引いたとの事。小林ゆうは雑誌の企画でサンタの格好をしたが、これまで「コスプレ」だとは認識しておらず、「コスプレだったんだ」と、意外そうにしていた。


 この後、いよいよライヴ2曲目。もちろん、OP主題歌の「Wheel oh fortune」だ。
 TVのCMや第11話EDですっかりお馴染みの、あの振り付けを披露してくれた。こちらは既に「東京国際アニメフェア」でも披露済みだったが、私は今日初めて生で見る事が出来た。やはり、テレビの画面とは全然迫力が違う。
 基本的に振り付けはPVと同じはずだが、白ロリが抜けて二人で踊っていたせいか、一部ちょっと変則的になっていた感じがした。でも、生で歌を聴けた上にあの衣装での踊りも見られたのだから、十分満足だ。

 なお、司会から二人に、どのくらい振り付けの練習をしたかと質問があったが、小林ゆうは前夜遅くまで何度も練習した上、それでもまだ不安だったので今日の新幹線の中でも練習していたと、驚くべきエピソードを披露した。真面目で熱心なのは十分すぎるほど伝わってくるが、新幹線の車内で練習しているところを想像すると、ちょっと可笑しい。


 この後、司会のお姉さんが「自分もゴスロリ少女探偵団のメンバーに入りたい」とネタを振って、呼び名を募集。片岡あづさは司会の人が着ていたグレーの服から「灰ロリ」を提案、客からは「青ロリ」「黄ロリ」があがった。どれがいいかを拍手の数で決める事になったが、観客はしっかり空気を読んで、ほとんどの人が「灰ロリ」で拍手していた。その後は、この灰ロリネタをしばらく引っ張っていた。



 今回、社会人になって一ヶ月と言う司会のお姉さんが慣れていないせいか、進行のテンポはあまりよくなかったが、おそらく福井裕佳梨の欠席で構成を変えざるを得なくなった部分もあるのだろう。無料イベントと言う事を考えると、十分満足できる内容だった。
 ここまで読み返すと、小林ゆうの発言についての言及が多くなってしまったが、それだけ彼女のキャラは印象的だった。これまで、小林ゆうは天然ボケだとか、ずれてるとか話では聞いていたのだが、ようやくそれを実感出来た。トークでは、微妙に受け答えのテンポや返事の中身そのものがずれていたり、真面目さが逆に笑いになってしまったりと、非常に面白いキャラクターだと言う事がよくわかった。
 小林ゆうの方が年上のはずなのに、むしろ片岡あづさの方がキャラ的にはお姉さんっぽい感じだったのも面白い。

 今回の整理券で、4月29日に行われる予定の三人勢揃いとなる代替イベントも参加できるので、もう一度行きたいものだ。特に、「Wheel oh fortune」三人版は、ぜひ見ておきたい。