はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

聖地・富山ツアー2005 一日目

2005-09-04 23:57:59 | 藤子不二雄
 今年の9月3日は、「ドラちゃんのおへや」の更新はほとんど無く、このブログも新規記事は無し。なぜ、この日にほとんど何もしなかったかというと、実は、久しぶりに藤子不二雄聖地巡礼の旅に出かけており、9月3日・4日は富山県にいたからだったのだ。富山県を訪れたのは、2002年夏の「藤子不二雄Aまんが原画展」以来、3年ぶりだ。実は、2泊3日の企画なので、まだ現地に残っている方も多いのだが、私は都合で、4日までで失礼させていただいた。当ブログでは、2日に分けて今回の旅行の思い出を書いてみる。


★9月3日(土曜日)

 前日、9月2日のうちに、アニメドラの感想を書いて、更に「ドラちゃんのおへや」アニメリストを更新した上で、深夜1時30分頃、自宅の最寄り地下鉄駅付近で「藤子不二雄ファンはここにいる」のkoikesanさんなど、藤子ファン仲間3人の方と合流して、車で富山に向けて出発。名神→北陸自動車道のルートで、朝7時過ぎには富山市内に入った。この間、ほとんどずっと藤子話を喋りっぱなし。途中、高速道路のPAで1時間ほど仮眠をとった以外は、ほとんど徹夜での富山入りとなった。もう眠ろうと思っても、ついつい藤子話を続けてしまう。困ったものだ(私自身が)。

 その後、地元のファミレスで朝食&休憩をとった後、現地で待ち合わせていたKさんと富山駅前で合流して、富山大学入り。この日は、富山大学の横山泰行教授が、我々富山に集まった藤子ファンのために、わざわざ休日に大学に来られて「ドラえもん学」の特別講義を行ってくださったのだ。
 今回、集まったのは約30人。もうとっくに大学を卒業しているような年齢の人間が集まって、大学の教室で教授より講義を受ける光景は、外から見たら珍妙な風景だったことだろう。新聞・テレビなどマスコミの取材もあり、テレビは確認できなかったが、新聞は毎日新聞・北日本新聞・富山新聞の地域欄で記事にされた。
(追記:ネット上でも毎日新聞の記事が読める。ただし、北日本新聞・富山新聞の記事の方が詳しい)

 はじめてお会いした横山教授は、非常に誠実な方という印象を受けた。「ドラえもん」と言う作品に対する態度は非常に真摯で、60歳を越えるご高齢にもかかわらず、ドラえもん学のデータベース入力をほとんど全て御自身でやられているなど、「ドラえもん学」をお一人で切り盛りしている姿には感動した。
 講義内容では、藤本先生の幼少時代の体験が「ドラえもん」の作品形成に大きく関わっているのではないかという考察が、印象的だった。実際、これまで藤本先生御自身からも、周辺の方からも、公式に幼少時代について語られたことはほぼ皆無で、今後調査研究していくべき部分であるという考えには、私も異論はない。ただ、それがストレートに作品に影響しているかどうかについては、ちょっと疑問点はあるが。
 13時から17頃まで質疑応答なども含め、4時間の長丁場。体調が良くないにもかかわらず、講義をしてくださった横山教授には、感謝するばかりだ。また、講義の休憩時間には、大学内に設置された「ドラえもん文庫」を見せていただいた。単行本が揃っているのはもちろんだが、「ドラえもん」雑誌初出版全作品のコピーがきれいに製本されて揃っている本棚には圧倒された。私も未収録作品はファイルに入れて保存しているが、全作品を揃えられると、圧巻だとしか言えない。

 特別講義の後は、藤本先生の出身地・高岡に移動して、「ドラえもん学ホームページ開設6周年記念日+ドラえもん誕生日パーティー」が行われた。実は、この日参加された方のお一人にも9月3日誕生日の方がおられ、その方の誕生日祝いも兼ねていた。ともかく、ネット上では誕生日お祝い企画は出来なかったが、こちらできちんとやっていたという訳だ。
 「ドラえもん学ホームページ開設6周年記念」なので、当然ながら横山教授も来られており、「ドラえもん学」について、講義より更に突っ込んだお話を聞くことが出来た。また、他に藤本先生に非常に近しいご親戚の方も参加されており、この方からは藤本先生に関する知られざるエピソードを、たくさんお聞きすることが出来て、非常に貴重な時間だった。スネ夫のように「○○さんと会って、藤本先生の△△まで××したんだぞ、いいだろう」と自慢したいところだが、プライベートな部分に大きく関わってくるため、あまりここで書わけにもいかず、実に残念だ。

 このような調子で9月3日は終わった。4日分については、また明日