mono森音

焼きもの・紙もの・布もの、そして贈りもの。
大切なmonoと出会う雑貨店。

成人小噺。

2010-01-12 | 好きなもの
成人の日でしたね。
成人を迎えられた方、成人を育て上げられました方、
おめでとうございました。

私にも、かつて成人を迎えた日というものがありました。
成人式だとか振袖だとか、そういった物とは全く無縁でしたので
成人の日についてはほどんと記憶がありません。
でも、20歳になった誕生日は嬉しかったですね。
やっと親から自立して、一人の社会人になれた・・・と
えらく感慨深かった記憶があります。
どんだけ嬉しかったかと言うと、
自立の証しとして、念願のペットとの暮らしを始めましょう!と
誕生日直後にすぐさま猫をもらいに行ったほどの舞い上がりぶり。
その猫とは結局16年もの歳月を一緒に暮らしました。
良い想い出です。

20歳エピソードで思い出されるのは珈琲のこともあります。
子供~若い頃、実は珈琲が苦手でした。
やっと飲めるようになったのが20歳頃。
(今も若干残っているかもしれませんが)当時は
ブラック信仰といいますか、珈琲はブラックで飲まなきゃならん!
みたいな風潮がありました。
こんな苦い飲物苦手だなーと思っていたのです。
飲めるようになったのは、ブラック信仰を無視して
好きなようにミルクや砂糖を入れるようになったから。

自分で淹れるようになったのは、その更に数年後。
当時お付き合いしていた人が珈琲をちゃんと落として飲む人で
その動作がとても愉しそうだったため、
見よう見まねでやってみたのが最初です。
振り返ってみると上手く使われてただけなのかもしれませんが
その時に「珈琲淹れるの上手だね。初めてにしては上出来!」と
褒めてもらったのがとても嬉しくて
そして、丁寧に淹れた珈琲が本当に美味しくて
その日から熱心に珈琲を淹れるようになりました。
今"ホメ"がブームらしいですが褒めパワーは偉大ですね。

それからも美味しい豆屋さんや素敵な喫茶店と出会うたび
どんどんどんどん珈琲が好きになって
現在の職業に結びついたのだと思います。

今住んでいる美幌町は決して大きな町じゃないけれど
珈琲を飲むのにはとても恵まれた環境だと、いつも感謝しています。
美味しい珈琲屋さんや熱心な豆屋さんが近い場所にあるからです。

私の淹れる珈琲は、専門店にはかなわないけれど
珈琲が苦手だった成人前の記憶や
珈琲好きになってウキウキ弾んだ気持ち
そういうのをほんのり思い出しながら
「美味しくなれ!」と念を込めて淹れています。

 ・ ・ ・ ・ ・

最後は軽いのか重いのかよくわかんない話になっちゃいましたが
成人の日で思い出した、珈琲に纏わる小さなお話でした。