餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

庭には二羽鶏がいる

2023-04-17 13:55:23 | 日記・エッセイ・コラム

昔坂田靖子さんのエッセイ漫画で読んだことがあるのですが、英国で緑のグラデーションで素晴らしい庭を設計した伝説の庭師がいたそうです。それが他の国でも流行るのですが、フランスに行った時貴族の女性が花が欲しいと言ったためフランスではベルサイユのような花の庭が誕生したと。そしてベルサイユのような左右対称の大庭園を英国で作ろうとした時、英国では土地の起伏が激しいためああ言う大庭園はできなかったと。
昨日友人と喫茶店のテラスで広い日本庭園を見渡しながらどういう庭がいいか話していました。友人は緑だけの庭がいいと言います。私は花も欲しいと。
「うーん、下手すると動物も欲しいかも」
「わかった、ウサギとか鳥のトピアリーだね」
「いいね」
迷路とか。本当は本当の動物が歩いているのが良かったけど。それもいいなと。でも実際の庭にどんな木を植えるかと言う話になると意見が変わります。友人は中井英夫の短編に出て来るような年中どこかで花の匂いがするような庭がいいと。私は落葉樹は落ち葉の掃除が大変なので常緑樹を選びます。目の前に立派な松がありました。
「そうだ松がいいかな。年中松の廊下」
「えー、寂しくない。季節がないわ」
「大丈夫。12月には電飾を付ける」
「えーっ」
「3月にはリボンをかける。根元にいっぱい箱を置いてうさぎも置く。『卵はどこかな?』」
「それは楽しいかも」
「夏は羽衣かな」
「ただのきれやん」
「わかった、水着をかける」
「それは、嫌だ」
そんな馬鹿な会話をしていましたが、私の発想はわたせせいぞうみたいにアメリカナイズされていると。そう言われればそうかも。そしてミスタードーナツと言えばどの絵かと一斉に言ったら。
「ノーマン・ロックウェル(友人)」「ペーター佐藤(私)」(同時)。
原田治はないのか。つくづく発想が合わない二人でした。


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