喫茶 輪

コーヒーカップの耳

栃折久美子さん

2021-10-09 09:29:52 | 宮崎修二朗翁
今朝の新聞に栃折久美子さんの訃報が。


6月にお亡くなりになっている。
この人も宮崎修二朗先生と交流のあった人。
わたしが保管している、宮崎先生宛のハガキにたしかあったと探してみた。
4枚出てきました。



消印は昭和29年から30年にかけてのもの。
久美子さん、まだ二十歳代のころだ。
この際、文面を紹介しましょう。
それぞれ写真をクリックしてください。

  

なんと丁寧なハガキではありませんか。
4枚目には詳しい地図までが書かれていて「是非お立ち寄りください」の本気度が解るというもの。

先生からも栃折さんのことはお聞きしたことはあるが、わたしにそれほどの興味がなかったものだから、『触媒のうた』には取り上げていない。
惜しいことをしたと今になって思う。

さらに栃折さんのことについては、わたしの孫kohにも関連してくる。
11年前のブログに書いてます。「ルリユールおじさん」
こんなこと書いてます。
《NHKドラマ「火の魚」を観た。良かった。
観終わってから、原作、室生犀星と知った。
主役の原田芳雄がいいのは分かる。しかし、わたしの知らなかった女優、尾野真千子(活躍
しておられるのを知らなかった)が見事に上手くて驚いた。そして脚本が抜群だった。
一時間番組とは思えない充実したドラマだった。
「芸術祭大賞ドラマ」というのも納得。

尾野真千子が演じた、折見とち子のモデルは、栃折久美子さんなのだと。この人は、いつも
このブログに登場してもらっている(昨日も)宮崎修二朗さんが昔、お会いになっていると聞い
た。
えらいとこでつながってくる。
また、孫の滉が好きな絵本「ルリユールおじさん」とも関連がある。ルリユールとは製本技術
の一つで、栃折さんがベルギーで習得し日本に紹介定着されたのだ。その栃折さんが装丁
家として筑摩書房におられる時に、宮崎氏は接触があったのだと。》


栃折久美子さん、一度お会いしたい人だった。
コメント
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