忘れられない日

▼歴史には忘れてならない日がある。
「１２・８」は太平洋戦争開戦日だ。「８・６」「８・９」は広島と長崎の原爆投下の日。「８・１５」は戦争が終わった日だ。「１，１７」は阪神淡路大震災だ。もっとも身近な「３・１１」は、東日本大震災の日だ。さらに「７・１」の明日は、平和国家日本が「戦争をする国」に、再び舵を切った日だ。その時の内閣総理大臣は安倍晋三という。
▼２０１４年７月１日。安倍内閣は集団的自衛権行使の憲法解釈容認を閣議決定する。多くの憲法学者が憲法の解釈容認は、拡大解釈につながるので認められないという。政府の諮問機関である「安保法制懇」の第一次安倍内閣からの委員である、行使容認派の防衛大学名誉教授の佐藤昌盛氏でさえ「行使容認は国民の理解が欠かせない」とし「時間不足で実質的議論が出来ず、私たちは踊らされたスズメ」と、政府を批判した。
▼２９日午後２時１０分。JR新宿駅南口の横断橋上で「集団的自衛権反対」を訴えた男性が、ガソリンをかぶり自殺を図った。この男性の行為は非人道的などと、勝手な言葉では言い表すことは出来ない。むしろ、この行為に及ばせた安倍総理の「憲法違反」を避難すべきだ。
▼集団的自衛権の内容を、国民に知らせぬ法律はすでに成立済みだ。「秘密保護法」だ。次は「国防軍」への改称。「軍規」の改正も、すでに水面下では行われているに違いない。「軍靴の足音」は今夜の夢で、私の耳元に聞こえるに違いない。明日、７月１日の新聞各紙の一面は、ちょび髭を生やし、右手を挙げたアベシンゾウ閣下の軍服姿だ。
見出しは「ハイル！アベ総理」だ。
▼今朝前浜沖で上がった今年初のイカだが、イカには申し訳ないが、どんなに美味しくても、私の「イカりは治まらない」。