▼想像してみよう。福島第一原発の放射性物質を含んだ汚染水のタンクが設置されている状況を。まち中で見かける危険物の屋外タンクが680基以上もある光景を。
▼溜まりに溜まったた汚染水。手の施しようがなくなり、ついに海洋放出をしたいと言いだしてきた。放出後は、福島沖の魚などと表示したら絶対売れないに違いない。市場にも出ることもないだろう。
▼こんなことが想定されながら、漁業者も原発建設に賛意を示してきたに違いない。賛意を示さないわけにいかないように、周囲に交付金をばらまき、崩していったに違いない。反対する者は、村八分的な雰囲気を醸し出して。
▼汚染水は浄化しタンクで貯蔵しているが、それでも「放射性物質トリチウム」は、除去できない。人体に影響が少ないといわれるが、福島沖に放射性物質が流れ込むことになる。
▼最近、ペットボトルなどのプラスチック製品による海洋汚染が問題になっている。「マイクロプラスチック」と呼ばれているが、魚の体内に入り込み資源の枯渇にも影響してくるという。
▼さらに、トリチウムが魚の体内に取り込まれたらと考えると、漁業はますます衰退をきたすのではないかと心配になる。
▼通常の原発は、海水の摂取で炉心を冷やし海洋放出される。排出された時の温度は高くなり、プランクトンに影響を与えるというのは理解していたが、トリチウムまで混じっていたというのはショックだ。
▼「あふれて処理に困るからどうしよう」と、住民に投げかけてくるのは、電力会社の常套手段だ。地上最強の猛毒といわれるプルトニウム。溜まりすぎてどうしようと、住民に投げかけてくるのと同様の手口だ。
▼お金をもらって、自分たちが電気の恩恵を受けたのだから、あんたがたの責任でもあるというような、ある種の強迫観念を漂わせている。
▼責任感があるようでないのが原発会社だ。その大きなバックボーンが日本政府だ。その政府のトップもいい加減だ。五輪招致で、世界中に「福島の汚染水は完全にコントロールされている」と世界最大級の嘘をついたからだ。
▼総理の親友と称されるのが、嘘を嘘とも思わないトランプ大統領だ。「日米大嘘同盟」が成立されているようだ。大統領に「真珠湾攻撃は絶対忘れないぞ」と半ば脅かされても「積極的平和主義」などといいふらし、次期国会には【9条改正】を提案するという、国内では敵なしの総理だ。
▼国民全員が『ウソ発見器』を脳内に早急に埋め込まなければならない時代になってきたようだ。
▼『国民の皆さん!9月の自民党総裁選まで埋め込むことにしようじゃありませんか』。