函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

日本の使命は大きくそして高い

2022年04月30日 09時03分56秒 | えいこう語る

▼戦争は他国の人々を殺害し領土を奪うことだ。そこにどんな理由をつけても、約分すれば結果はそれに尽きる。歴史を紐解けば人類の最大の過ちは戦争だ。私はそう確信している。

▼だがプーチンは、第2次大戦の平和の秩序をすべて崩壊しようとしている。今でも世界中には戦いがある。だが、大国ロシアのウクライナ侵攻は、第2次大戦以前の侵略意識に基づいている。

▼そんな中でウクライナ侵攻は、単なる二国間の対立ではなく、欧米諸国とロシアの対立となり、第3次大戦へと拡大しそうな流れになってきた。

▼国連のグレテス事務総長が仲介に入り、プーチンとゼレンスキー両方を訪問した。プーチンは「核使用」をほのめかし、事務総長がキーウに滞在中にミサイル攻撃した。

▼この行為は第二次大戦後の世界の常識を覆し、米国が日本に落としたように、ウクライナにも「核使用」すると宣言したも同然だ。

▼ロシアに歯向かうものは、地球上から消滅させるという態度を示している。最早地上に存在する悪魔がプーチンだと思いたいが、プーチンはあらゆる国にもいるような気がする。

▼国連で拒否権を持つロシアがいるため、国連総会でロシアの軍事侵攻を批判する決議を行った。賛成多数だったが、ラテンアメリカやアフリカの小国が賛成しなかった。

▼その矛盾を社会学者の大澤真幸は、北海道新聞28日に投稿している。「欧米はあまりに偽善的だから」と。これらの小国は、欧米列強により植民地化されたり搾取されてきた。(今もしている)。

▼そんな連中を、なぜ積極的に応援しなければならないのか。そんな意思の表れが国連総会が満場一致にならなかった理由だという。

▼この考えを納得する出来事を思い出した。アフリカの中央部にマリ共和国という小国がある。その部族の酋長の娘だという留学生と話をしたことがある。

▼「部族間では小さな争いは昔からあるが、話し合いで解決していた。米国が入ってきて以来、部族間に新たな問題を起こし収拾がつかなくなっている。全て米国が悪いので出て行ってほしい」と。

▼対立を激化し、漁夫の利を収めようとする統治だ。植民地時代の欧州の列強も今のロシアと変わらない考えだった。第2次大戦後の米国も同じ考えで、世界の警察を自負していた。

▼米国に占領されたわが国は、終戦後も一貫して米国の統治下におかれ、米国追従をしている状態を、世界はどう見ているのだろうか。

▼国連総会でのロシアへの非難決議の反対票を、日本はもっとデリケートに分析しなければならないのではないか。

▼米国に追従しわが国もロシアへの経済制裁を行った。曲がりなりにも友好関係を築こうとした日ロだったが、プーチンはそれを「手のひら返し」と見たのだろう。「北方領土は返さない」というだけではなく、この付近での軍事訓練を行う。

▼プーチンが「核使用」をほのめかしているのに、シンゾウは「核共有」などと、馬鹿げた発言をする。米国に2発も核を落とされた日本の元総理がだ。

▼北方領土を起点に「第2次日ロ戦争」を誘因しかねない発言だ。ウクライナの次は日本へと、プーチンは狙いを定めるかもしれない。

▼ここに日本が望む、国連の常任理事国になれない最大の要因が含まれている。世界は戦争は好まない。国連はそのようなことで成立された機関だ。

▼「核兵器禁止」の先頭に立つのは、被爆国日本の世界的使命だ。さらに【憲法第9条】という、人類史上最高の理想を掲げた憲法がある。この優位性を国連で発揮するのが、わが国の役割ではないか。

▼米国の押し付け憲法だから、改正するという流れが増してきているようだ。ここは米国から押し付けられたという【不戦】の考えを、世界中に広めることだ。

▼米国がなしえない世界平和を、日本が実現する姿勢こそが、憲法前文に謳われている、日本が世界に貢献できる崇高な精神ではないか。

▼私は今夜こんな夢を見たい。キシダ総理が国連総会でこんなスピーチをしている夢だ。それは菊池寛の小説【恩讐の彼方に」】を引用し、ロシアとウクライナの停戦を訴える姿だ。

▼敵討ちとは戦争の連鎖だ。それを超えたところに、真の平和と人間性が発揮されるのだということを。

▼国連加盟国は、満場一致の拍手で沸きたつに違いない。被爆国日本には、その世界的使命が期待されているはずだからだ。


    ガンバレ日本!踏ん張れ9条!
                三頭下

五稜郭と桜と赤松林

2022年04月27日 07時41分53秒 | えいこう語る

▼終わりの見えないコロナ戦争とウクライナ戦争で、気分が滅入る。さらに知床観光船の沈没事故は道民の心をますます重くしている。

▼昨日(26日)小用があり、桜が咲き始めた函館市の五稜郭公園に出かけた。観光客も戻ってきたようで賑わいを見せているが、反面コロナの新株の拡大が心配になる。

▼喜びと不安が同居する中での観桜。満開少し前の趣はひとしおだ。この地で函館戦争が終わり、日本は近代化の道を突き進んだ。

▼函館は生きた日本近代史の博物館と呼ばれる。まち中のいたるところに、開港以来の面影が色濃く存在し、風景との会話ができるまちだと私は思っている。

▼ロシアの侵攻には反対だが、函館はロシアとは深いつながりがある。明治期にロシア病院が建設され、市民を無料で診察してくれたことなどを思うと、ウクライナ侵攻は信じがたい出来事だ。

▼最近函館市がロシア領事館を、民間に売却した。市民の一人としては、ロシアとの友好にもっとつなげていくべきではないかと思っていたからだ。

▼五稜郭に戻すが、五角形の城壁に囲まれている中央に、再現された城があるが、実は城ではなく奉行所だ。ここが江戸から出奔した、榎本武揚軍の最後の砦になったところだ。

▼「蝦夷共和国建設」という見果てぬ夢を追いかけた、ラスト・サムライたちの雑談が、耳をすませば風にそよぐ桜の花の中から聞こえてくる。

▼その奉行所を囲むように、赤松の巨木が立ち並んでいる。その松が、榎本武揚や土方歳三、そして中島三郎助などの勇姿にも見える。

▼空港が近いので雲の中から、飛行機音が聞こえる。時々ヘリコプターの音も。つい空を見上げてしまう。ウクライナを思い出すからだ。

▼自転車の乗った人が通るが、城外において歩いてきてほしい。函館戦争の歴史をしのびながら「戦争と平和」に思いを巡らしているところに、自転車はふさわしくない。市の観光課も徹底してほしいものだ。

▼城内に4時間ほどいて外に出たが、お堀にはボートが4隻ほど出ていた。それを橋の上で見ていた若い女性が「知床を思い出すね」と話していた。

▼函館戦争を最後に武士社会が終わり、日本は近代化にまっしぐらに突き進んだ。そして日清・日露・大東亜・太平洋戦争へと・・・。正門前の橋を渡る時、海風が水面を走った。

▼ポール・ヴァレリーの詩を思い出した。【湖に浮かべたボートをこぐように、人は後ろ向きに未来に入っていく】。

▼そして総大将榎本武揚の声も聞こえた。【まったく割に合いませんよ。時代が変わってそれまでの信念を否定するのだって、やはり新しい時代の信念ではありませんか。いつだって。正しいのは、その時代の信念だけなんだ】。安部公房の小説「榎本武揚」より。

▼函館は歴史が語りかけてくる、そんなまち並みだ。【温故知新】、そんなまちでいてほしい

開放感と危険性

2022年04月24日 08時20分00秒 | えいこう語る

▼長引くコロナ戦争、さらにウクライナ戦争が、人々の心に閉塞感と半ば絶望感のようなものを植え付けている。

▼簡単に言えば「イライラ感」だ。科学技術が発達しデジタル化が進み世の中は便利になりすぎたが、一向に問題が解決されない。

▼人々の感情は「解放感」を求めて、その場から逃れたい気分になる。その閉塞的な心理的状況を経済の活性化につなげようとするのが、“旅行”を推進する各種の割引制度だ。

▼新鮮な食と広大な自然、そして温泉となれば北海道旅行が人気のようだ。だが人的流入による新型コロナ株の拡大も心配だ。

▼そんな国民の複雑な心理状態を開放する旅行計画が、今回の知床観光船の事故につながったのではないかと推測する。

▼私が住む道南の海も、昨日(23日)は強風が吹き荒れた。目の前の太平洋も漁船は出向できない状態だ。小舟などは空を舞うだろうという勢いの突風だ。

▼知床観光船沈没というテレビを観て、すぐにこんな状況下での事故ではないかと想像した。観光船の会社や船頭さんは、天候状態を甘く見過ぎたのだろうか。

▼「甘く見過ぎる」という言葉で心配するのが、日ロサケ・マス漁の合意だ。ウクライナ問題での日本政府のロシアへの経済封鎖で、今年の漁は絶望的だと考えていた。

▼しかしあっさりとロシアが合意した。漁獲量は前年と同じで、しかも漁業協力費は昨年より「6千万円」も引き下げられたという。

▼これは「ロシアの罠」ではないか。ロシアの領海侵害や漁獲量の不正などという名目で、違法な取り締まりを強化し、極東警備を強固にしようとする魂胆に見えてならない。

▼人質解放には多額の賠償金を払わせる。それが日本の経済制裁に対する、ロシアの仕返しではないかと推測するからだ。

▼小林多喜二の「蟹工船」では、当時日本漁船を守るため帝国海軍の戦艦が警備についていた
。そんな時代に戻りそうな、プーチンの戦争に対する旧態依然とした考えだ。

▼沖縄は中国の脅威、北海道はロシアの脅威。そんな中で「9条改正」を目標とする【憲法改正】だ。現在の状況では憲法改正への国民の考えは、前向きに進んでいるに違いない。

▼「戦争をしない国」から「戦争ができる国」に変わろうとしている。靖国神社の桜も満開のようだ。

▼私も以前靖国を参拝した。「靖国の英霊」は「戦争は絶対してはならない」と私に囁きかけてきたのを、今でも信じている。

桜咲いた!良いことは重なる

2022年04月23日 18時30分20秒 | えいこう語る
▼春だ!春真っ盛りの爽やかな日差しだ。家から函館市内に向かう国道278号線は、左側に太平洋が広がる海岸道路だ。海も春光を浴び、キラキラ輝いている。

▼とてもいい気分だ!。市内に入り信号で止まったら、隣に黒のベンツが止まった。窓が開き坊主頭の若い人が、なんだか私に話しかけているようだ。

▼黒のベンツに丸刈り、私の運転に注文を付けてくるのかと、ちょっぴりいやな気分になった。「お兄さん、ブレーキランプが切れているよ」と、教えてくれたのだった。

▼早速親指と人差し指で0を作り、ありがとうと返した。黒ベンは走り去っていったが、確か「お兄さん」といったなと思いだした。

▼私の年齢なら「じいさん」か「オジサン」と呼ばれるが普通だ。もはや「お兄さん」などとは絶対呼ばれないと思っていたが、黒のベンツの丸刈り青年に呼ばれた。やけにうれしく感じた。

▼その日は私が委員長の会議だった。意見は活発に出してほしいと事前に話していたのだが、長引くウイルスの蔓延やウクライナ戦争で、意気消沈しているのか、異議なし発言で丸く収まりすぎた。

▼意見がたくさん出ない会議は、その組織は進歩がない。意見とは前向きに進む原動力だと、考えている。会議に出席するなら、自分の意見を持って参加するべきだというのが私の持論だ。

▼「会議はもめた方が良い」という本も読んだことがある。溜まっていた膿が出る。もめたって大人なら、どこかで手を打つということを心得ている。

▼すっきりし過ぎる会議は、時間を無駄にしたような気がする。会議は討論して価値がある。討論なき会議は会議と呼ぶ代物ではない。

▼などと興奮しても、会議が短縮され安堵した参加者の顔を見ると、ウクライナ戦争を思い出し、もめないのが平和なのかとも思ってしまう。

▼外は相変わらずの春の陽気だ。スーパーで公衆電話を利用した。私の世代の宿命かとも思うが、自販機などの料金取り出し口に手を入れる癖がある。

▼なんと30円が入っていた。ラッキーと思い、そのままいただいてきたが、これって犯罪なのかとふと思った。

▼春のうららかな陽気の中、ちょっぴり神様のいたずらと勝手に理解し、輝く海を眺めながら帰宅した。

最早わが国も戦闘準備か

2022年04月22日 18時30分20秒 | えいこう語る

▼ロシアのウクライナ侵攻で「ロシアVS欧米」の様相を呈し、世界は第3次世界大戦に突入する勢いだ。

▼日米安保条約も2015年に制定された「集団的自衛権行使容認」が、いよいよ実効性を示そうとする勢いだ。

▼プーチンが「核使用」をほのめかした。広島と長崎核の投下の脅威は、世界中が知っている
。プーチンが核というのは、広島型の10分の1の小型の核のようだ。

▼米国も小型核爆弾は開発済みのようだ。米国はロシアが使用すれば、それに対抗する姿勢を示している。

▼そうなれば「ロシアVS欧米(NATO)」の戦いから「ロシアVS米国」となり、日米同盟のわが国も「第二次日露戦争」の突入が視野に入ってきそうだ。

▼わが国はそんな危機に乗じ【憲法改正】への道を、急加速化させている。その状況下で肝心の野党が、次期参議院選挙で「立憲民主」と「国民民主」が選挙時の名称をめぐり対立している。

▼ともに「民主」を主張し、自民の圧勝に手を貸すような動きだ。そんな野党の混乱に乗じ、自民が主張する「緊急事態条項」が成立すれば、完全に我が国は【9条放棄】の国になりかねない。

▼戦後の平和国家に亀裂が入ったと、歴史に刻まれる2022年になりそうな感じだ。と恐れていたが、ロシアが米国を射程にできる新型のICBM (大陸間弾道弾)の発射に成功したという報道が飛び込んできた。

▼核戦争の始まりを想像させる出来事だ。一方米国だが、朝鮮戦争時マッカーサーが、グアム島に20発の原爆を持ち込み、北朝鮮は勿論のこと、中国やソ連まで空爆することを計画していたという。

▼この内容は日本共産党から除名された、兵元達吉著「日本共産党の戦後秘史」新潮社の中で発見した。

▼マッカーサーの反共意識は、まだ米国中枢に生きているのかもしれない。最近の北海道新聞で知らされたが、バイデンは昨年、二度の「臨界前核実験」をしていたという。

▼米ソお互いに、核戦争の準備ができたということらしい。米国のウクライナへの兵器供与が増している。恐ろしい世に中になってきたものだ。

▼わが国もロシアへの経済制裁を加速すれば、北海道にも一発などということにもなりかねない。急に暑くなり函館も開花宣言をした。

▼庭では早くもウグイスの声が聞こえ,生まれたての蝉も見つけた。ウグイスの声も「空襲警報発令」と叫んでいるようにも聞こえた。

▼気のせいか、なんだか異変が起きるような気がしてならないこの頃だ